映画『ノルウェイの森』の口コミ・レビュー

ノルウェイの森

[ノルウェイノモリ]
Norwegian Wood
2010年上映時間:133分
平均点:4.93 / 10(Review 56人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-12-11)
ドラマ青春ものロマンス小説の映画化
新規登録(2009-11-13)【にじばぶ】さん
タイトル情報更新(2024-08-06)【にじばぶ】さん
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監督トラン・アン・ユン
助監督片島章三
キャスト松山ケンイチ(男優)ワタナベ
菊地凛子(女優)直子
水原希子(女優)
高良健吾(男優)キズキ
玉山鉄二(男優)永沢
霧島れいか(女優)レイコ
初音映莉子(女優)ハツミ
柄本時生(男優)突撃隊
糸井重里(男優)大学教授
細野晴臣(男優)レコード店店長
高橋幸宏(男優)阿美寮門番
田村健太郎(男優)セクト学生
原作村上春樹「ノルウェイの森」(講談社刊)
脚本トラン・アン・ユン
音楽ジョニー・グリーンウッド
作詞ジョン・レノン「ノルウェーの森」
ポール・マッカートニー「ノルウェーの森」
作曲ジョン・レノン「ノルウェーの森」
ポール・マッカートニー「ノルウェーの森」
主題歌ザ・ビートルズ「ノルウェーの森」
撮影リー・ピンビン(クレジット:マーク・リー・ピンビン)
製作石原隆〔製作〕(製作事業統括)
アスミック・エース(「ノルウェイの森」パートナーズ)
フジテレビ(「ノルウェイの森」パートナーズ)
講談社(「ノルウェイの森」パートナーズ)
WOWOW(「ノルウェイの森」パートナーズ)
電通(「ノルウェイの森」パートナーズ)
企画アスミック・エース
フジテレビ
プロデューサー亀山千広(エグゼクティブ・プロデューサー)
小川真司〔プロデューサー〕
配給東宝
美術安宅紀史
照明中村裕樹
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💬口コミ一覧

56.ネタバレ 素直に感動した。一般の評価が低いことを知っていただけに、期待以上に見応えがあった。

久しぶりにその世界に触れ、心が震えた。確かに小説のいくつかのエピソードが省かれていた分、此の物語に親しみがない人にとっては、それぞれの人物に絡みつく悲しみの影がみえず、彼らの行動の必然が理解できないかもしれない。しかし、僕はその欠陥を記憶で埋めながら、自然に観ることができたと思う。だから、それは欠陥にはならなかった。
僕の中で、永沢さんはナメクジを飲んだ永沢さんだったし、レイコさんは少女に翻弄されて自分を見失ったレイコさんだった。(レイコさんはもう少しシワシワの方がよかったかも) 突撃隊は説明がなくとも突撃隊だった。

映画を観るという行為は絶対的に個人的なものだと僕は思う。故に、その評価は、個人の記憶や経験、境遇によって変わってくるのは当然であり、原作を何度か読んでいる僕にとって、この映画の評価は、そういう個人的なもの、様々な記憶の補完とともに立ち上ってくるものとしてある。

基本的に原作に忠実なところがよかった。何も足さず、的確に小説の情景を、そのエッセンスを映像化していたと思う。松山ケンイチのワタナベくんも菊池凜子の直子も、そして水原希子の緑も、此の物語を体現した存在として、自然にそこに在ったと思う。此の物語はセックスと死をめぐる寓話でもある。映画は総じて感傷を排し、テーマそのものにフォーカスした感じだと思うけど、セックスの表現は悪くないし、僕の作品に対するイメージを損なうものではなかった。

草原で髪を風になびかせる直子。その大きな瞳から虚ろに漂う視線。とてもぐっときた。直子を失ったワタナベくんが海辺で慟哭するシーン。バックの映像はすこし演出に走りすぎたかなとも感じたけど、彼の慟哭の表情は、失ったもの、それが如何に切実なものであったかを僕らに突きつける。

「ワタナベくん、今、どこにいるの?」と最後に緑が電話口で問いかける。彼はどこでもない場所にいる。直子が死んで、彼は、彼の生きてきたひとつの根拠を失った。しかし、彼は、それでも生きていくことを決意し、緑に電話する。生の象徴である緑の口元に漂う微笑み。それは映像だからこそ現れたアカルイミライのようにも見え、それはそれで面白いと思った。

此の物語を体現した人物、映像、演出、、、素晴らしい作品だと思った
onomichiさん [映画館(邦画)] 9点(2010-12-29 18:18:55)
👍 1
55.ネタバレ 原作は若い頃に読みました。当時は直子に完全移入で滂沱の涙を流したものですが、流石におばちゃんとなった今は誰にも共感出来まへん(苦笑)。ただ、「そーだよな、だからハルキ・ムラカミは世界で読まれるんだよな」と改めて確信したのですね。登場人物に感情移入はしないけど、この人が描こうとしているコトには揺さぶられる。恋愛をこういう風に描く作家って日本にはいない気がするのですね。なんとなくヨーロッパ的な感じがする。

なにしろ生々しい性愛が描かれている作品なんですけど、自分が生きている世界に対して漠とした不安や不確かさを抱いてる、若い時って誰でもそんな時期があると思うけど、ここに出てくる人たちは皆そういう不安定さの中でもがいてる感じ。まぁ悩み方はそれぞれで、それに対する対処(ふるまい)の仕方もそれぞれなんだけど、1番ストレートに悩み苦しんでるのが直子。彼女の苦悩って別に「不感症」がどーのって話じゃなくて、「濡れる」か「濡れない」か、その行為(現象)一つひとつに「意味」を求めてしまう、そういう「生き方」の問題だと思うのです。

世の中っていうのは「記号」の連なりとも言える訳で、この世に存在するものは全て、人もモノも自然もみんな世界に立ち現われている姿は境界の曖昧な「なにものか」でしかないけれど(表象というものですかね)、人間は言葉を持っているがゆえに全てを概念化できるし、またそうしなければ(たぶん)生きていけないと思う。言語化して意味を付与することで安心できる。普通の人は、そうやって言葉を獲得してモノゴコロついた時から、ごく“自然に”世界を言語化し抽象化して捉えていると思うのだけど、それって「記号」を「記号」のまま理解して納得して了解しているってことなのかなと。「好き」も「セックスする」も記号として普通に意味が想起される行為だから、普通の人は何もひっかからないで、所謂「恋愛」の手続きとか流れとして捉える訳だけど、村上春樹においてはこういう「記号」をいちいち解体しちゃうというか、記号からありきたりの意味を引き剥がしてみせるというか、本当の世界はこんな白々しく空疎な記号の連なりなんかじゃなくて、もっと生々しく確かな手触りがあるものなんじゃないかって、そういう手応えを求めているように思えて仕方ないのですね。だから物語としては、表面的に展開している「出来事」と、それが「意味すること」との間にすごく距離を感じさせる。当然、登場人物たちの感情や言動も、目に見えてるオハナシから想起され得るものとは違う。“愛”というものが確かな実感のあるものでありながら、その実体はどこまでも不鮮明かつ不確かなものであって、こんなに「記号」として便利なものはないし、「記号」として役立たずなものも無い。世界を問い直す作業において、この“愛”ってものはかなり優れたテーマなんじゃないかなぁと思えるのです。

さきほど、直子の苦悩は「生き方」にあると書きましたが、彼女は世界に対してそうやっていちいち「意味」を問いただし、自分の肉体や生理現象にすら「答え」を求めてしまうものだから、とても身が持たないのですね。映画館で観た後、私は手帳にこんな走り書きをしました。
「“問い”は世界への呼びかけ。挑戦。ノック。ノックし続けると世界はひび割れ崩れ落ちる。直子はそうやって世界を壊し自身を壊したのだ」

対する緑ちゃんは「意味」を否定する存在というか、直子のような強迫的な「意味づけ」を「無意味化」してしまう女の子。直子がタナトス(=死)志向の女性で、緑はエロス(=生)を象徴する女性。ワタナベは直子に身を絡めとられつつも、緑の存在があったればこそ、「世界」をそのままに引き受ける力を得たんじゃないか。戦うのではなく、しなやかに受け止める。生と死の「あわい」に生きる男のオハナシ。松ケンは良かったね。
ポッシュさん [映画館(邦画)] 8点(2017-07-24 22:36:23)
54.原作未読。不思議な映画だけど楽しめた。ストーリーも良かったと思うし、セリフが面白かったかな。ガンダム好きの中にはストーリー云々より作中の言葉が好きって人がいるけど、この映画に対して自分はそういう感じ。変な考え方をする人は面白いし、変わった物言いをする人も面白い。1970年前後の喋り方含め。この人たちが次にどんなことを言うのか興味があって退屈しなかったという変な感じ。そのほとんどは恋愛に関することで、性的なものも多いが、感じるのはエロスではなく痛みなんだよなぁ…。映像も外国で撮影したのかな?と思うほど美しく、日本を舞台に、日本の俳優を使って、日本の小説を映像化しても、監督が外国人なら普段見ている邦画と違う雰囲気になることがよく分かった。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-12-22 19:00:20)
53.間を読ませる手法、美しい映像と音楽で、文学的な香気の漂う良い作品に仕上がっている。原作は中身をほとんど覚えていないくらい昔に読んだが、映画のほうが表現として優れているように思える。青春映画であり、せつない恋愛映画でもある。緩慢な映像の移り変わりに、少し退屈する面もあるが、全体としてはかなり良い。
エンボさん [DVD(邦画)] 8点(2011-06-25 22:21:33)
52.ネタバレ 所謂"原作モノ"映画に対して個人的な意見を言うと、原作に忠実でないといけないということはないと思います。小説だと文字で表現しますから、このノルウェイの森で言えば声に出して言っちゃうと若干キモチワルイ、文字だから許されるセリフもあるでしょう。そういうところはセリフを削る、その延長線で主要な登場人物が脇役になること、またその逆もしかり、全然あっていいと思います。これはセリフだけに限らず映像にした時にカッコよくない、そもそもあまり必要のないシーンというのもあると思います(実際にミドリの過去の苦労話を極力削ったりレイコさんや突撃隊のエピソードが少なめだったですが、ひとつの映画として観た時は気にはならなかったです。)。だから原作と違うからと低い点数をつけることはしません。原作の持つポテンシャルをいかせていれば原作モノ映画は成功と言っていいと思います。そしてこの映画は大成功とまではいかないですが、なかなか良くまとまっていると思います。また撮影に関しても淡い色調、日光や照明を上手く使った演出は作品の雰囲気にあっていてよく(といっても直子の自殺した姿がうつるシーンは木の模様が黒くつぶれるほど色調暗くしていたところもシーンとあっていて良かったです。)、ひとつひとつのシーンにこだわりを感じました。マイナス要素としては、原作にある最後の方のレイコさんとワタナベが二人でする直子の葬式のシーンを削るのは少し流れ上必要なのではと感ること、あとラストのミドリとワタナベとの会話が少々力不足な点(ワタナベがミドリを愛しているという描写が少なかったから)、最後にやはり菊池凛子では20歳に見えない、特に喘いでるシーンは無理があった(笑)。これらがマイナス2点です。しかし全体的に観るとそこまで悪い映画ではないです。少なくとも現在の平均点(投稿時4.5点)なほどには。だから点数ちょっと高めにつけちゃいます。
norainuさん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-27 01:54:43)
51.小説を読んだことのある人は「ふ~ん」という感じで、読んでいない人は「なんかよくわかんね」という感じ。どちらにしてもほとんどの人が大満足には至らない作品。
しかし映像化不可能(その通りだと思う)と言われた本作品をそれなりのものにした監督の手腕は評価に値する。なんだかなあと思う一方、これ以上どうしようもない、と思った。そういう意味での7点。まあ、小説読もうぜって話。
あと緑さんのセリフが棒読みなのが気になった。
ばかぽんさん [映画館(字幕)] 7点(2011-05-03 05:11:31)
50.原作未読。
村上春樹は何度も挫折した口なので、もしかしたら映画ならなんとかなるのでは?と思い観に行ったが、とても面白かった。
原作はどうか知らないが、見事に“映画”になっている、と思った。主人公のモノローグはあれど、この監督は画で語ることを知り尽くしていると思った。
ととさん [映画館(邦画)] 7点(2011-02-08 15:59:22)
49.ネタバレ 20年以上前の一大ベストセラーの映画化で、これはやはり原作との比較になってしまう。私は出版当初に読みました。その後、住所が3回変わったけれど赤と緑のハードカバーはずっと本棚に鎮座したまま開かれたことが無い。大きな感銘を受けた作品でしたが、再読する気にならない作品でもありました。毛嫌いしている訳ではなく、ファーストインプレッションを大切にしたかったのだと思う。そんな訳で、細部を忘れて観賞した者としては、「ノルウェイの森」ってこんな作品だった、という意見です。元々がディテールより雰囲気が残る作品で、その空気感は伝わって来ました。あくまで私の「ノルウェイ」像との比較ですが、映画化は失敗していないと思います。抜け落ちているエピソードや台詞を補完しても、この映画が劇的に変わるとは思わないし、説明が多くなることは逆に機能する危険の方が大きい気がします。そのうえで、私の原作との印象のブレをいくつかあげるとすると、直子が死んだ後のワタナベの復活がちょっと早かったこと。原作の終盤は、ワタナベも自殺するような恐れを振り切るようにページを繰っていた記憶があります。レイコさんとのセックスはワタナベにとっても大きな救いになったと思ったのだが、それが感じられなかったこと。あとは直子のキャスティングですね。透明感と儚さを併せ持った不思議な存在が直子でしたが、本作では骨格的に存在感が有り過ぎました。ともあれ、村上春樹の小説のエッセンスは「喪失感の描き分け」と解釈していますが、そこには及第点を付けたいと思います。余談ですが、21世紀に入った頃、友人が「日本の男をダメにしたのは村上春樹だ」と言ってました。頷いてしまう人も多いのでは…。
アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 7点(2010-12-31 23:48:47)
👍 1
48.ネタバレ 原作はリアルタイムで既読・・・っていうか、既読か未読か、そんな事は映画を観る上で、ほとんどどうでもいい事。

この作品を、どのような動機で映画館まで観に行ったのか?
それが、この作品を観た人の満足感を左右するだろう。
私は、監督のトラン・アン・ユンと撮影のリー・ピンビンが好きだから観に行った。
彼らのコンビが創り出す映像美は、『夏至』などで既に証明済み。

そのコンビが、かの世界的ベストセラー小説『ノルウェイの森』をどう料理するか?
あくまで主眼点は、トラン・アン・ユンとリー・ピンビンにあった。
それに対し、『ノルウェイの森』という孤高の小説が主眼点になっていると、観た後の違和感や不満足感は免れないだろう。

さて、肝心の映像だが、まずまずといったところだろうか。
ただし、草原に風が吹きすさぶシーンは実に素晴らしかった。
あの風が吹きすさぶシーンこそが、私にとっての最大のインパクト。

問題点は、妙に中途半端なラブシーンが、しつこい位に出てきたこと。
それも菊地凛子たちの観たくもないラブシーンばかり。
肝心の水原希子のラブシーンは無し。
水原希子の、あの細くて綺麗な脚を、もっと触って欲しかったのになぁ。

演技うんぬんは、元々、淡々として退廃的なムード漂う内容なのだから、まあいいんでしょう、あんなもんで。

ラストの、松山ケンイチがヨダレを風に吹き飛ばしながら、絶叫するシーンには息をのんだ。
それと、恐怖を煽る様な音楽とともにカメラが横移動して、菊地凛子の首吊りシーンを映す演出なんかも、なかなか良い。

トラン・アン・ユン監督を目当てで観た人でないと、問題作『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』と同様、観る者を置き去りにしてしまうに違いない。
にじばぶさん [映画館(邦画)] 7点(2010-12-23 23:39:21)
👍 1
47.ネタバレ 村上春樹の代表作が待望の映画化。淡々とした重苦しい雰囲気の中で、青年たちの揺れ動く心の描写を繊細に表現した青春ラブストーリー。性描写や下ネタ連発だが愛の奥深さを追求した良作。直子を自殺で失ったワタナベ、その慟哭の表情は「ゴッドファーザーⅢ」のアル・パチーノを想起させられました、松山ケンイチまさに怪演。
獅子-平常心さん [映画館(邦画)] 7点(2010-12-21 00:53:28)
👍 1
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46.ネタバレ 不思議な映画だった。小説は目で文字を起こし、読者の頭の中でイメージを膨らましてストーリーを自分で紡ぎ出す。対して、映画は映像と音によって目と耳でダイレクトに感じ、そこからストーリーを探し当てる。この映画は確かに小説で読んだときとはイメージが違うと感じる人が多いだろう。当たり前だ。読んだ人ひとりひとりに物語が存在しているのだから。私もあまり期待しないまま観て「ああ、やっぱりか・・」と当初は若干失望した。しかしそれ以後、頭の中でビートルズの「ノルウェイの森」のイントロ鳴りっぱなし。そして本編での印象的な映像が頭の中でフラッシュバックのようにリプレイしまくり。目で見た映像と耳で聴いたメロディが、私の頭の中で時間をかけてひとつの物語を形作る。スクリーンいっぱいに広がる緑色の草原。絶望的に悲しく、荒々しい冬の海。そして喧騒後のもの悲しい静寂を感じさせる、エンドロールで流れる主題歌のギターのカッティング。家に帰って小説読み返したら、新しい発見。映画で観たイメージが脳内補完された分ぐいぐい物語に引き込まれた。映画で一番印象的だったのがハツミさんとのレストランのシーン。途中からカメラはハツミさんに固定され、脇でワタナベやら永沢らがしゃべっても決してブレない。ハツミさんの目力に圧倒されドキドキした。物語の中でこのシーンが重要なのは、ハツミさんがこの物語で唯一「真っ当」な人物であるから。非「真っ当」なワタナベや永沢を前に純粋な正論を打つ。そんなハツミさんであるが、永沢を愛している。異端な永沢を愛してしまうハツミさんの不完全さが逆説的でもの悲しい。あと、この物語でのセックスは「死者の共有」の儀式であり、だから直子はあの晩でしか濡れなかった(キズキを共有)し、レイコさんはワタナベと寝たがった(直子を共有)。その辺の説明が足りなかったのが残念。50曲をギターで弾きまくるお葬式のシーンは入れてほしかったな。楽曲の権利の関係で無理なんだろうけど・・まあともかく、映画を観て改めてすごい物語だなあと思ったので7点献上。
たかヲさん [映画館(邦画)] 7点(2010-12-16 01:47:49)
👍 2
45.原作を読んでからの観賞。
やっぱり村上春樹の文学を映像化するのは無理だと感じた。

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2024年3月
原作を約15年ぶりに通しで再読したので、映画も再鑑賞しました。(原作を20歳と35歳で読んだ時は全然感じ方が違って面白かったです)
ほとんど映画覚えてなかったんですが、小説とわずかな過去の記憶を補完しあってみてました。
2時間越えなんですけど、退屈せずに最後まですんなり見ることができました。村上作品の小説は魅力的に感じるのですが、言葉で言うとやっぱり、うーん違うって感じです。
再読して好きなシーンが3箇所あるのですが、そこが映画ではなくて残念。
①突撃隊が魅力的に描かれていないこと。
②ミドリの父親との病室での会話が描かれていないこと。
③永沢がスペイン語の勉強をしているところが描かれていないこと。

あとやっぱり原作でも、疑問になってるところが解決されず。
なぜレイコさんは、ワタナベと寝たんでしょうか。。 
時が経って、また読み直すと気づくのかも知れないです。。。
2点→6点に変更
へまちさん [インターネット(邦画)] 6点(2017-12-03 13:33:38)
44.ネタバレ 原作未読ですが、その他村上春樹さんの作品は最近読んで結構ハマってます「海辺のカフカ」「パン屋再襲撃」しか読んだことが無いけどね、本作はそれほど面白い雰囲気の作品ではないけど退屈するでもなく妙に引き込まれるものがありました、他作品でもを読んでいなかったら全く楽しめなかったかもしれない。本作の小説は買ってあり良いきっかけになったので、読んでみたいと思います。

【再鑑賞】実は初めて観たつもりでレビュー書こうと思って、皆さんのレビューを読んでると、自分に似た環境の人が居るなとおもったら自分だった(爆)
結局、ノルウェイの森の原作は読んでいない、別の「ハードボイルドなんたら?」は読みました。前回は引き込まれるものがあったみたいだけど、今回は。。。原作を読んでみようという意欲も沸いてこない感じです。鑑賞するタイミングで評価は大きく変わるという事があるんだなぁと改めて感じております。
それにしても、初見と思って観始めても大概は途中で気が付きます。全く気が付かなかった再鑑賞したのは初めてで不思議な気分です。
採点は変更しませんが、今回4~5点にしようと思っていました。
ないとれいんさん [地上波(邦画)] 6点(2013-01-29 08:51:09)
43.これはちょっと無理があるのでは、、、。原作が好きで何度も読み込んだせいもあるだろうが、少し残念な気分。2冊の小説を約二時間でまとめるのは厳しいのではないかと思う。文学は文学にしか表現できないこともあるし、映画には映画のそれがある。結局、重複した部分を表現することになり、結果ときて中途半端になってしまう。映画としては首を捻るものだった。ただ、雰囲気、それは小説に通じるものがあった。もちろん、原作に近いから良い、というわけではないのだけれど。
lalalaさん [映画館(邦画)] 6点(2012-01-15 01:38:52)
42.ネタバレ  繊細さを感じる作りだった。
 ヒロインの演技は圧巻だったが、ミドリのは残念過ぎた。

タックスマン4さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-09 23:43:03)
41.ネタバレ そうです。そうなんです。村上小説の主人公は、なぜかいつもモテモテなんです(笑)。にしても、原作や村上春樹の小説など一度も読まずにこの映画を見る人は、ただの優柔不断男と病んでる女達の不可思議ワールドとしか思わないのではないかと危惧してならない。勿論、彼の小説を映画化するのは相当困難な問題があると思うし、この作品は小説的な映画という作りでなんとか頑張っていたとは思うが、やはりなかなか大変なものがあるとも感じた。読んだ人それぞれにそれぞれの「ノルウェイの森」があると思うので、あのシーンがないとかあの台詞がないとか言っても仕方ないと思うが、個人的に残念だったのはやはり性交やエロスのシーンで、その描き方たるものなんとも中途半端で機械的。もっと生々しく描けなかったのかと言いたくなる。映像的には、あの空気感や独特の世界観など、原作の雰囲気がよく出ているし美しいシーンも多いが、個人的には映像よりも音の方が印象深かった。二人で散歩するシーンの風の音や小鳥のさえずりなど、楽園を思わせるサウンドでうまく心情表現してると思うし、それに対して悲劇の時に鳴り響くストリングスのおどろおどろしさといったらない。この「落差」が凄く恐ろしい。ある意味、そのへんのホラー映画よりも怖い。
あろえりーなさん [レーザーディスク(邦画)] 6点(2011-06-30 22:31:10)
👍 1
40.観終わって、不快感が残った。恋愛偏差値の高い人しか恋愛するな、って言われてるような感じがして。恥かいて、自己嫌悪に陥って、ボロボロになりながら、掴むもんでしょう。え~い、腹が立つ!
トントさん [DVD(邦画)] 6点(2011-06-27 21:16:28)
39.直子役に菊地凛子が決まった時点で原作と異にする作品なのだろうと思った。そして実際、映画の直子は原作の直子のように静かに狂ってゆかず、ひたすら生々しく、そう、まさに生きている人間の悲しみと苛立ちに満ちた狂い方を見せてゆく。トラン・アン・ユンが与えた息吹は原作から解き放たれた独自の世界を作ろうとする。しかし、、しかしだ。他方、松山ケンイチと水原希子はあの魅力的な村上春樹の世界を再現してしまっているではないか(言いすぎか?)。匂わない汗。香らない食事。どんなに激しいセックス描写があってもそれは文章でしかないという無機質な感覚。映画には向かなそうな、文章でしかない世界。それが村上春樹の世界なのだと私は思う。それを非現実的な響きを持つ、まるで読むように響く二人の声によって実に見事に春樹ワールドを作り上げている。監督もやられたクチなのだろう。この世界観に。だから独自を貫けずに二つの世界を中途半端に発生させてしまった。現実の世界と非現実の世界を右往左往する主人公というのはそれはそれで面白いのだが、現実の直子と非現実の緑というあべこべの構図にちぐはぐさを感じる。
R&Aさん [映画館(字幕)] 6点(2011-04-19 15:32:03)
👍 1
38.原作のストーリーにあちこち穴があるように、映画の中にも穴は補修されずにたくさん残っている。けれど、ここは菊地凛子と松山ケンイチの芝居を、カメラワークと映像の色にものすごくがんばった監督を、素直に賞賛すべきだろうなあ、というのが第一印象。役者たちはことさらにうまいわけではないのに、うそを感じさせない裏づけのある芝居で、ぼくはストレートに胸を打たれましたよ。ただ、原作のもったいぶった、妙にペダンチックなセリフがやっぱり鼻につく。それで時々鼻白むこともありました。テレビでやってたらもう一回見ちゃうかな。その程度に気に入った一本です。
ケルタさん [映画館(邦画)] 6点(2011-01-18 16:09:44)
37.ネタバレ 原作は鑑賞の前日に読み終えた。

他レビュアー諸氏が既に書かれている通り、本作は原作既読の人々を対象とした「脳内補完映像」だと私も思う。

何も予備知識を持たずに鑑賞した場合、人によっては『俺の空:草食男子編」とでも受け止められかねないのでは無いか?と余計なお世話だが心配になった。

直子を演じた菊池凛子は少しイメージと違ったが、原作の持つ形容し難い空気を見事に映像化した監督を初めとする製作陣の手腕に拍手を贈りたい。
たくわんさん [映画館(邦画)] 6点(2011-01-10 13:25:17)
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【点数情報】

Review人数 56人
平均点数 4.93点
000.00%
111.79%
258.93%
3610.71%
41425.00%
5610.71%
61323.21%
7610.71%
847.14%
911.79%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.33点 Review3人
2 ストーリー評価 5.16点 Review6人
3 鑑賞後の後味 5.40点 Review5人
4 音楽評価 5.40点 Review5人
5 感泣評価 4.50点 Review4人

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