映画『ノルウェイの森』の口コミ・レビュー(2ページ目)

ノルウェイの森

[ノルウェイノモリ]
Norwegian Wood
2010年上映時間:133分
平均点:4.93 / 10(Review 56人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-12-11)
ドラマ青春ものロマンス小説の映画化
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タイトル情報更新(2024-08-06)【にじばぶ】さん
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監督トラン・アン・ユン
助監督片島章三
キャスト松山ケンイチ(男優)ワタナベ
菊地凛子(女優)直子
水原希子(女優)
高良健吾(男優)キズキ
玉山鉄二(男優)永沢
霧島れいか(女優)レイコ
初音映莉子(女優)ハツミ
柄本時生(男優)突撃隊
糸井重里(男優)大学教授
細野晴臣(男優)レコード店店長
高橋幸宏(男優)阿美寮門番
田村健太郎(男優)セクト学生
原作村上春樹「ノルウェイの森」(講談社刊)
脚本トラン・アン・ユン
音楽ジョニー・グリーンウッド
作詞ジョン・レノン「ノルウェーの森」
ポール・マッカートニー「ノルウェーの森」
作曲ジョン・レノン「ノルウェーの森」
ポール・マッカートニー「ノルウェーの森」
主題歌ザ・ビートルズ「ノルウェーの森」
撮影リー・ピンビン(クレジット:マーク・リー・ピンビン)
製作石原隆〔製作〕(製作事業統括)
アスミック・エース(「ノルウェイの森」パートナーズ)
フジテレビ(「ノルウェイの森」パートナーズ)
講談社(「ノルウェイの森」パートナーズ)
WOWOW(「ノルウェイの森」パートナーズ)
電通(「ノルウェイの森」パートナーズ)
企画アスミック・エース
フジテレビ
プロデューサー亀山千広(エグゼクティブ・プロデューサー)
小川真司〔プロデューサー〕
配給東宝
美術安宅紀史
照明中村裕樹
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💬口コミ一覧

36.ネタバレ なんかなあ・・・見ているときも、見終わった後もそんな気分。これじゃあ、異様にモテる男と面倒くさすぎる女の物語じゃないか。そこに動機が見出せない。
どうしてワタナベはあんなにヤリまくりモテるのか?原作では、ワタナベの不思議な魅力を淡々と描いてみせる。ワタナベの見方を通して、あるいは関わる人々から言われる「ワタナベ評」を通して、人物像を形成していく。例えば、緑の父親にキュウリを食べさせるエピソード(映画では省かれてる)。自分はこういうワタナベに対して人間としての魅力を感じる。
ところが、映画ではこの“理由付け”の部分が上手く描けてないから、結果的に「なんかなあ」と思ってしまう。これは、ストーリーテリングの問題が大きい。脚本家としてのトラン・アン・ユン。
“理由付け”の非力さという意味では直子も同様で、どうも映画中の彼女には惹きつけられるものがなかった。なんだ、あの媚びたような口調は。こっちは、役者にも問題がある。
ただ救いというか、個人的に新たな発見もあった。ラストで緑の名前を呼び続ける場面。原作にもある。これは、緑のセリフ「私をとるときは私だけをとってね。私を抱くときは私のことだけを考えてね。」と繋がっていたのか。映画のシンプルな構成だからこそ、浮かび上がった。
さて、国民的小説ともいえる「ノルウェイの森」。
もし自分ならこう撮る、直子役には○○を起用する等の居酒屋談議も当然出てくる。
大変僭越ながら、私の妄想をここに発表すると、ラストのシーンはレイコがギターを弾きワタナベと2人だけでやる直子のお葬式にする。レイコのギターをバックにエンディングロールを迎えて。
まあ、それはさておき。かつて、映画化されそうでされなかった「ノルウェイの森」。いや、できないだろうとも言われていた。情けないな、外国人に先を越されてしまったね。本作はトラン監督の感受性に敬意を表すると共に、色々な解釈があっていい、忘れた頃にでも他の人による第二、第三の「ノルウェイの森」を期待したりして。
ジンロクさん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-25 14:52:47)
👍 1
35.原作をほぼ忘れかけている状態で鑑賞したのが良かったのかもしれない。緑の演技の下手さに最初は辟易としたが、段々馴染んできて気にならなくなった。トランアンユンの技巧(意図的に斜めにするシーンなどなど)や映像の透明度、瑞々しさは素晴らしいと思った。大衆向け娯楽純愛映画ではなく、その点にまずほっとし、監督がこの物語をどう解釈したかが理解できた気がした。あの時代を切り取って、そして生きていくこと、成長していくことを主眼にしているのではないだろうか。直子の誕生日の時の台詞と、最後の台詞を考えれば分かりやすい。18と19の間を行き来すればいいのに、という直子と、死者はずっと17、21のままで遠くへ行ってしまう、というワタナベは明らかに異なっている。誰もが自らの「ノルウェイの森」観を基準にするが、監督の解釈を受け入れる余地は十分にあるだろう。原作を読んで5年後に観ることをおすすめしたい映画だ。まぁそれにしてもセックスシーンは中途半端過ぎて話にならない。村上春樹の生々しさが表現されておらず、口だけで濡れるだの勃起だの言ったところで下品なだけで生々しくない。そこは大いに不満だった。
Balrogさん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-19 17:52:45)
👍 1
34.ネタバレ 原作が流行の当時、周囲の話題はレイコさんとのセックスだった。納得できない、意味が分からないと言う人が多かった。私はあのセックスはお葬式の一部であり、お互いが外の世界へ飛び出していく儀式であり、希望に満ちたものであり、ワタナベの未来がハッピーエンドへ続く示唆であり、素晴らしいラストだと思っていた。それなのに・・・映画ではお葬式シーンがバッサリ削られている!これじゃあレイコさんがただの色情みたいやないか。このラストでは、レイコさんもワタナベも、今後幸せになれそうにない。ワタナベが一軒家でなくアパートを借りていたとき「えっ、こんなとこでギターを弾けるの?ご近所トラブルにならないの?」と不安ななか、このラスト。監督、これでいいのんか?
Bebeさん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-14 10:27:05)
33.ネタバレ 菊地凛子は直子のイメージとは程遠く、緑(水原希子)の方がいいな~と思ったのは自分だけではないだろう。しかし、本作はあくまで映画版『ノルウェイの森』。松ケンと菊地の演技は凄まじく、現時点では最高のキャスティングと言わざるを得まい(大体、現実の女優さんで誰が直子を演じられるというのか?読者の数だけ「直子」がいるというのに)。原作を読んでいないと、「松ケンがいろんな女の子とHする映画」とか「登場人物が自殺ばかりする映画」という変なイメージで観てしまいそう(確かにそういう内容なのだが…)。10年に一度くらいは映像化して、その度に新たなスタッフと新たなキャストで作ってほしい。そうしたら、いつかは「自分だけの」『ノルウェイの森』ができるかもしれない。自分は今回の映画化は決して失敗だったとは思わない。
フライボーイさん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-14 08:35:17)
32.原作既読。日本のようでそうでなさそうな、原作特有のふわりとした空気感が上手く再現されているが、原作自体が印象に残らないので映画も御察しの通り。原作を読まないと唐突すぎるシーンもあり一見さんお断り。主演三人はまずまずの好演であれど、いざ映像になると"僕"として同化できないから他人事に見えてしまう。あの世界観は活字でしか表現できないと実感させられた。
Cinecdockeさん [DVD(邦画)] 5点(2014-12-28 13:28:35)
31.主人公視点による一人称で語られるべきドラマと、第三者的にあらすじを追う叙事的な形式。
二つのバージョンを想定しながらの進行だったのだろうが、どちらつかずの編集という印象を受ける。
序盤での高良健吾の思わせぶりな自殺描写などが結果的に無駄な場面にしか見えないということは、後者の選択は失敗だろう。(自動車の後部座席にもたれかかること=死の暗示として、初音映莉子のタクシーのシーンと通じ合うのみ。)

ガラス窓を伝う雨垂れの透明感、湿度感。草木の靡きによってうねりを見せる、様々な階調のグリーン。朝靄の濃い木立に落ちる光線、冬枯れの中の粉雪など等。抽象化された揺らめくイメージの断片はそれぞれ豊かである一方、時代・場所・風俗的な固有記号の数々はほぼ無意味といえるほど空疎であり、異界との分節作用もノスタルジーの喚起力も弱い。(体験の問題ではなく。)

景観の強度に対して端から性愛の官能性も生命感も希薄なのでは、喪失感もありようがなく、ただ漫然と耽美性に浸るのみ。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 5点(2011-01-22 18:11:50)
30.ネタバレ 原作が好きな私にとっては、「映画にしたらこんなもんかなぁ」というのが正直な感想です。やっぱり2、3時間の映画の尺の中に入れ込もうとしたら、そりゃあカットされるシーンもありますよね。
私としては、突撃隊がもう少しからんでほしかったですね。これじゃあちょっと変わったただのルームメイトっていうだけで(実際にそれ以上でも以下でもないですが)ラジオ体操のとことか、地図の話しをするとどもっちゃったりとか、もうワンシーンくらい欲しかったですね。あとはレイコさんがギター演奏でするお葬式のシーンかなぁ・・・。
cazoooooさん [映画館(邦画)] 5点(2011-01-15 23:44:23)
29.原作を読んでない人は絶対に見てはならない作品に仕上がっている。話題性と松ケン目当てで間違って見てしまうとどうなるか。三人のエロ女と優柔不断な男の話でしかないではないか。そのような印象を与えてしまいかねないのは、本当に怖い、としか言いようがない。もちろん、尺や版権などの関係で原作どおりに行かない事は理解するし、必ずしも原作どおりに作ることを目的としそれに成功した作品が良作とは限らない事も分かっている。更に「ノルウェイの森」には読者それぞれのイメージ、思い入れ、好きなセリフ、心に残るシーンがあるわけだから、それを映画化(映像化)したときに、正解なんて無いのも当たり前。読者1000万人の頭の中に、雲のように漠然と浮遊した映像を、かき集め、くっ付けたり剥がしたりしながら作り上げた作品なのだろう。だからなのか、切り張りしたようなカットの羅列は、何の脈絡も持たない身勝手な登場人物の行動発言になってしまっているではないか。原作の全てを表現してくれとは言わないが、きゅうりのシーンと、ギターでお葬式のシーンは入れてほしかった(ギターのヘッドがチラッと見えてるだけに終わっていた)。「ノルウェイの森」を題材にした、セリフ付の美しい写真集といった感じか。叙情的かつ叙景的な原作の、叙情の部分を削り、極力叙景的に表現したのは、正解なのか、否か。
ちゃかさん [映画館(邦画)] 5点(2010-12-27 16:15:41)
👍 1
28.原作のほうがおもしろかった。映像は良い。
ホットチョコレートさん [映画館(邦画)] 5点(2010-12-23 13:45:43)
27.映像や音楽は美しいが、映画として素晴らしいとは思えない。
原作について、思い入れが強い人は、がっかりするだろう。
りえりえさん [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2010-12-16 18:50:17)
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26.原作も映画も殆ど印象に残らない作品でした。
ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-08-24 15:42:28)
25.ネタバレ あぁ、やっぱりこうなっちゃうんですよね~。この日本人なら誰もが知ってる世界的ベストセラーで映画化したら一定の興行収入が確実に見込めるはずなのに、日本人映画監督が誰も手を出さなかったのはこうなるのが分かってたからだろうね。村上春樹の、あの気取った主人公とオシャレな会話文は小説のなかだから成立する世界観なのであって、これをそのまま映像化しちゃったら、もう見てられないくらい気取った気持ち悪い主人公になっちゃうという典型的な例。監督は、ベトナム系フランス人らしいからこういう日本語的微妙なニュアンスとかあまり分からなかったんだろうなー。やっぱり、村上作品は映像化に不向きってことが改めて分かりました。それに、「人間は皆、いずれ死ぬために生きている。愛したり愛されたりという人の想いもいつかは記憶という暗い井戸の底で朽ち果てて消滅してしまう。そんな残酷な現実の前に打ち震える恋人たち」という、原作の切ないテーマも巧く映像化できていたとは到底言い難かったです。あと、療養所で主人公が直子に手で抜いてもらう原作でも白眉といえる美しいシーンは、やっぱり原作通り草原のなかで二人で横たわった姿で描いて欲しかった。というわけで、原作ファンとしてはいろいろと不満の残る作品でありました。生きることの切なさから次第に狂気へと捉われるヒロイン、直子を演じた菊池凛子はまさにはまり役でなかなか良かったけどね。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 4点(2013-04-24 20:20:20)
24.ネタバレ  1の悩みを10だと言っているような気がしました。直子と緑のバランスもよくないし。主人公やその他の登場人物が何に悩んでいるのかも、よくわかりません。こちらの感受性の問題だけじゃないような気がするのですが。
海牛大夫さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-03-12 15:18:29)
23.ネタバレ 映像の美しさや雰囲気は素晴らしかった。多分原作読んだ方が良かったと思う。
osamuraiさん [DVD(邦画)] 4点(2011-11-15 15:15:56)
22.一応話題作なので、観ることに..予想はしていたが、映画として、物語として、面白くない..原作は未読だが..本作が、原作通りの良さ、世界観を出し切れているのか..気になるところ...
コナンが一番さん [DVD(邦画)] 4点(2011-09-20 12:43:25)
21.村上春樹の作品はほとんど読んだことがない(当然本作も未読)。
小説中の台詞や場面だけを映像化するとこんな感じになるのか。多分、小説ではワタナベ(松山ケンイチ)の心の動きが記されていると思うのだが、映画ではそんなものは表現されていない。まぁ、一言で言ってしまえば薄っぺらいと言えるだろう。
しかし、暗いストーリーだなぁ・・・
あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 4点(2011-08-16 11:04:52)
20.ネタバレ ばかな高校性のときから、村上春樹好きです!そのうえで、この映画!手短かに書くと、この小説作品のイメージを具現化していると思った。(あたりまえだろ!!)ところで、別のはなしだが、映画好きでもある春樹さんが、この”みんなの”サイトに参加していてくれてるといいですね!(すでに参加されていたりして。誰だろう??)こういうレヴューなんか書くの上手そうだもんなあ! また、この先次に、誰か、“国境の南”と”羊をめぐる”なんかを映画化して欲しいなあ。
男ザンパノさん [映画館(字幕)] 4点(2011-08-02 00:05:32)
19.完璧な映画化などといったものは存在しない。
完璧な絶望が存在しないようにね。
映画化の噂を聞いたとき、僕はそんなふうに自分を言い聞かせるようにした。
なにしろ僕はノルウェイの森という小説が大好きだったものだから、いささか辛い想いをすることになったとしても、これは見ておくべきだろうと思ったのだ。
結果から言うと、僕の予想通りいささか辛い133分となってしまったのだけれど、それは最初からわかっていたことなので、しかたないことなのかもしれない。
村上春樹の良さは、深いテーマを軽くて読みやすい文章と独特の言い回しで綴るあたりにあると思うのだけれど、ストーリーや台詞だけを忠実に映像化してしまうと、こんなにもつまらないものになってしまうのかと、僕は唖然とした。
小説と映画の違いは、単純に言うと主人公であり、あるいは視点とも表現できる。
小説のそれが一人称の僕なのに対して、映画のそれはワタナベなのだ。
なんだ同じじゃないかと言う人もいるかもしれないけれど、僕にはそれが深刻な問題だった。
僕はワタナベたちの物語を覗き見するよりも、一人称の僕を通して、共感したり、後悔したり、混乱したりしたかったのだろう。
でもそれは僕が思うだけで、誰もが感じることではないのかもしれないので、見ない方がいいとまでは言えないのである。
少なくとも害があるほどの問題でもあるまい。
僕はそう思うことにして、本来付けるつもりだった点数を1点甘くした。
もとやさん [DVD(邦画)] 4点(2011-07-12 19:44:53)
👍 2
18.原作自体が読む側にとって解釈の幅が広いから仕方ないですね。映画はギリギリで安いポルノにならずにすんだように思います。面白いかと言われると残念ながら・・
東京ロッキーさん [DVD(邦画)] 4点(2011-06-24 17:47:28)
17.ネタバレ 原作は未読、ってかこの映画を観たから余計に読む予定無し。一編の映画として空気感もあるし決して駄作でないとおもいます。いや、必ずや秀作だと思います。 が、しかしスクリーンの向こう側で展開する世界が、いわゆる「お病気」な人たち満載状態で、しかも映像と台詞でその「お病気状態」を二重にくどくど説明されるのでそれはもう、鑑賞していることが僕には苦痛でした。本を読んでいるんじゃないんだから、己の気持ちや心の痛みなどをブツブツ語られても、そんなの僕には嫌だ。 だからもう、海のシーンくらいからエンド・ロールを待ち焦がれた…。 これは原作の世界が僕の肌に合わないのか、あるいは原作の世界を、登場人物達の心象を、きっちり説明しようと努力した監督の善意が僕の肌に合わないのか? だからこそ、ハツミさんがレストランで見せる眼力シーン以外は、引きつけられるモノが無かった。しかしまぁ、鑑賞した事をこうやって「語れる映画」であることは間違いないので、そこに敬意をもって4点。
crushersyuさん [映画館(邦画)] 4点(2011-01-24 01:15:04)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 56人
平均点数 4.93点
000.00%
111.79%
258.93%
3610.71%
41425.00%
5610.71%
61323.21%
7610.71%
847.14%
911.79%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.33点 Review3人
2 ストーリー評価 5.16点 Review6人
3 鑑賞後の後味 5.40点 Review5人
4 音楽評価 5.40点 Review5人
5 感泣評価 4.50点 Review4人

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