映画『ワンダフルライフ』の口コミ・レビュー

ワンダフルライフ

[ワンダフルライフ]
After Life
1998年上映時間:118分
平均点:6.51 / 10(Review 73人) (点数分布表示)
公開開始日(1999-04-17)
ドラマファンタジー
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-03-11)【イニシャルK】さん
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監督是枝裕和
助監督高橋巌
キャストARATA(男優)望月隆
エリカ(女優)里中しおり
寺島進(男優)川嶋さとる
内藤剛志(男優)杉江卓郎
谷啓(男優)中村健之助
伊勢谷友介(男優)伊勢谷友介
由利徹(男優)庄田義助
吉野紗香(女優)吉本香奈
原ひさ子(女優)西村キヨ
白川和子(女優)天野信子
内藤武敏(男優)渡辺一朗
阿部サダヲ(男優)渡辺一朗(青春時代)
香川京子(女優)渡辺京子(特別出演)
石堂夏央(女優)渡辺京子(青春時代)
志賀廣太郎(男優)山本賢司
山口美也子(女優)食堂係
木村多江(女優)食堂係
篠崎誠(男優)死者
横山あきお(男優)守衛
脚本是枝裕和
撮影山崎裕
製作読売新聞社
テレビマンユニオン
IMAGICA(製作協力)
配給テレビマンユニオン
美術磯見俊裕
編集是枝裕和
録音滝沢修〔録音〕
柴崎憲治(音響効果)
照明佐藤譲
その他掛須秀一(ポストプロダクションスーパーバイザー)
あらすじ
ここは所長(谷啓)と3人のスタッフ(ARATA・寺島進・内藤剛志)、助手(小田エリカ)の小さな事務所。今日からまた、新しい一週間が始まった。ぞろぞろと死者が事務所に集まってくる。この事務所の目的は死んだ人にたった一つだけ、大事な思い出を決めてもらい映画を作ること。死者は、その思い出を胸に、永遠の旅路へと旅立つ。スタッフは、まず面接を始める。
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💬口コミ一覧

73.ネタバレ  こんな施設が本当にあって、こんな風に親身になって自分の一生を振り返る作業を手助けしてもらえるなら、孤独死も恐れることはない。再現ビデオまで撮影してもらって思い出した「生涯で一番の時」。その時の感情に包まれて「永遠」を過ごせるなら、死も怖くない。今、生きてある苦境もなんのその、だ。巷に流行る安直な「元気を貰った」発言よりずっと深いところから、人生を耐える力が湧いた。作者の人間への慈しみがうれしい。

 その中で、この幸福を拒否する人物として「伊勢谷クン 21才 フリーター」が登場する。人生を振り返っても“どの場面を選べば良いのか分からない”のではなく、最初から「ボクは選びませんよ」という人物。とことんシステムに乗らないひねくれ者かと思ったが、どこを取っても辛いことしかなかった21年間だったらしい。“それはお前の考え方の問題だ”と説教するよりも、“そんなに辛かったの‥”と思わせられたのは、伊勢谷友介のキャラが大きい。
 そんな人間はどうなるのかと言えば、「消滅」せずに施設の職員になる。実は職員「望月」はそんな「22才で戦死した海軍将校」だった。つまり望月は伊勢谷なのだ。フィリピンで戦死してこの施設に来て、「永遠に留まりたい時間が選べない」と言ったとしたら、これは秘やかな「15年戦争」への呪詛だろう。

 その望月が留まりたい思い出を得て「消滅」し、伊勢谷クンが見習い職員になる。この世での21年間のどの瞬間を取り上げても辛いことがあった人間が、ここで様々な人の思い出再現に関わることで、辛いばかりでない時間を持つ…。こんな暖かい設定を作り出したこの映画は すばらしい!
TAMAKISTさん [地上波(邦画)] 10点(2010-06-03 21:25:24)
72.映像、キャラクター、設定、映画の雰囲気、全てが見事なまでに僕のストライクゾーンのど真ん中をとらえた作品。映画を観ながら、今なら一体どの思い出を選ぶのか本気で考え込んでしまった。でもやっぱり選べないですね。今のところ本作品が生涯のベスト映画です。冬の映画なので、これからの季節にはぴったりではないでしょうか。
とかげ12号さん [DVD(吹替)] 10点(2005-10-26 20:18:12)
71.いや~、観てよかった!「赤い服」「綿菓子」「都電」「月」「雪の日が最終日」「米兵の情け」「推理小説」「帰還兵と橋の上で再会」…一番は「アレ」ですかね(笑)つまり「娘の結婚式」か・・・
ナイトホークスさん 10点(2004-02-12 13:10:17)
70.とてもキレイで、優しい映画でした。「思い出を一つ選ぶ」という発想もおもしろくて、そして、考えさせられました。見終わった後に、とてもやさしい気分になれる映画だと思います。みなさん、是非観てください。
すけさんさん 10点(2003-06-18 22:59:04)
69.ネタバレ むむむ!意外と評価低い・・・。こういう時は僕のコメント、熱く(そして長く)なるぞおー!結論から言っちゃうと、かなり好きですこの映画。すごく静かなトーンだけど何かワクワクしちゃうんですよね。色々な人の人生が語られるんだけど、それぞれすごく味わい深いんだなあ。それに雰囲気がとってもあったかい。なんつうんだろ、寒い外から帰って来た時に誰かに入れてもらった美味しいコーヒーみたいな感じ。大体設定の奇抜さを聞いただけでも面白そうなのに(前衛的なんだけどそういう作品にありがちな嫌味っぽさとか威張ってる感じが全然ない)、それプラス、監督の、人間に対する優しい視線が伝わってくるんですよ。演技もわざとらしい過剰さがないし。こんな日本映画を僕は観たかったのさあ!!ハリウッドでこんな映画が作れるか?作れまいー(お前が作ったわけでもないのにそんなに威張るなという突っ込みは自分でもうしてるんで大丈夫です)。思い出の再現フィルムが実際には観られないので一瞬「あら?」と思ったりもしたんですが、最後には納得できました。何でもかんでも画面に出せばいいってもんじゃないし、あれは「頭の中で想像してね」ってことなんだろうなーと好意的に解釈しました。そのあとの展開は、いい意味で予想を裏切られるしねぇ・・・。あんまりネタバレさせたくないけど、あの手紙は素晴らしいよう!そしてあのラスト!まるで尻尾まであんこが入ってるたい焼きって感じで大満足!主演のARATAもいいし、小田エリカもいい。っていうかこの映画に出てくる人みんな好きになっちゃうんだよねー。でも何といっても一番は素人のタタラ君子さんというすごく可愛いおばあちゃん!そう、僕は可愛い女の子も好きだけど、可愛いおばあちゃんも好きなんです(我ながらストライクゾーン広っ!)。というわけで、またダラダラと長くなっちゃってごめんなさいね。それじゃ。
ぐるぐるさん 10点(2003-05-17 13:43:54)
68.観終わった後とってもやさしい気持ちにしてくれる映画。「ある人の思い出の場面に自分が参加できた。それはとってもすばらしいことなんだ。」と言ったARATAのセリフ(こんな感じだったよなぁ)に感動した。
よっふぃ~さん 10点(2003-02-20 16:15:23)
67.とても純粋な映画。観終わったあと、きっと誰もが自分の1番の記憶を探し、思いにふけるんではないのでしょうか。そしてそれ以上のものをこれから創っていこうと思うのではないでしょうか。
カエルさん 10点(2002-10-15 22:20:46)
66.すごくよい。良すぎて・・・、涙が止まりまへん。キレーでした。
ちょちょ。さん 10点(2002-08-06 15:27:30)
65.とあるシーンがあると聞きつけたので鑑賞。観るまで是枝監督の存在自体全く知らなかったのだが、自分と生まれ年が同じで1962年生まれとのこと。それでハタと思ったのはこの監督は学生時代に当時翻訳されたスタッズ・ターケルの「仕事!」を読んでいたのではないかということ。脚本を作るにあたって、相当な人数の人にかたっぱしからカメラを回しながらマイクを向け、その人の天国に持って行きたい思い出を取材し記録したということだが、ターケルがテープを回しながら、同書の取材で様々な職業の人に自分の言葉でその人の仕事を語らせ録音し、それをそのまま文字にして成功した手法を彷彿とさせる。是枝監督がターケルを読んでいたか否かは単なる私の趣味でどうでもいいが、記録装置を存分に使って、同じテーマの問題をおびただしい人数の人に聞き、その反応を余すことなく記録し、それをもとに作品を作り上げるという手法は、人間存在に深く迫った作品を作る手法として、ノンフィクションの活字作品だけでなく、フィクションの映像作品にも有効に機能することが示された作品であったと思う。観ている間、登場人物に感情移入している時間と、自分の過去を思い起こしている時間が何度も何度も交差する、一種不思議な体験を味わわせてくれた映画であった。
南浦和で笑う三波さん [ビデオ(邦画)] 9点(2006-12-21 01:19:08)
64.ネタバレ 建物の中を意図して暗くしたことによって、窓から漏れるぼんやりとした白い光が、幻想的な雰囲気を醸し出しています。 そして冒頭から、かなり意識して、徹底的に外の空間を見せないようにしています。 まるで詩のように、観ている観客の感性を、グングンと高めていく手法は非常に巧いと感じました。 地上ではない天国に一番近い不思議な場所を、CGを駆使して作って魅せようとするのではなく、観客に想像させるのですね。 この監督さんは、「幻の光」でもそうでしたが、なんでもない光景を、神秘的なものに変化させることが非常に巧い人です。 映画の雰囲気は、一貫して静けさを保っており、冬であるにも関わらず、建物の中だけは、人のこころの温かさに満ち溢れています。 そして否が応でも、自分の人生を振り返って考えさせられる普遍的なテーマが、観客の意表をついて見せようとする訳でもなく、ごくシンプルに提示されている点が好感を呼びます。 是枝監督は、まさに日本のチェーホフです。
花守湖さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-13 17:52:26)
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63.美しくて、やさしい映像に包まれたものが、心の中にずしんと響く。ドキュメンタリータッチなので、自分なら?と思わせる。見た直後だけじゃなくて、数年後でも思い出して、今の自分なら?と思い出すであろう、良い作品でした。
サイレンさん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-05 23:26:32)
62.老婆とスタッフが面談をしているシーン、赤い服を着て踊っていた幼女時代の思い出を語ったお婆さんの所で、いきなり何の前触れもなく「ドドドドド」と感情が湧き出てきました。普通、感動する時と言えば少し前から「感動するぞ感動するぞ」というサインが頭の中で点灯していて、涙腺がちょっとウルウルなって、背筋にちょっと緊張感が走って、ジワジワジワジワと感情が高まっていくものなのですが、今回は突然何の予告もなく来ました。ビールの缶を開けたら実は炭酸が思いっきり振ってあって、いきなり発泡して慌てて「うひょー」と思ってしまうように、自分の中から溢れ出した感情をどう処理すればいいのかわからず、それよりまず第一に何故こんなシーンで感動してしまったのかわからず、ビデオを一時停止するくらい狼狽してしまいました。ホントこんな経験初めてです。「なんだったんだろう?」と振り返ってみるに、上手く言えないんですが、「生きた喜び」みたいなものをシンプルかつ素直に、真正面から表現していたからなんじゃないかな、と思います。観終わって、ぼーっとしながら考えてみると、映画全体を見てみても、ストーリーが秀逸、俳優も良く揃えてあり、映像も素敵、どれも素晴らしいものです。しかし、何よりこの映画の主役は「もし自分が死んだら・・・」ということを真剣に考えて、ちょっとテレながら思い出を語ってくれた素人の出演者の方々だと思います。彼らは、どんな俳優さんよりもリアルで、美しかったです。本当にいい映画を観たと、満足している次第です。
feroさん 9点(2003-12-02 14:48:36)
👍 1
61.深刻に(或いは大げさに)なりがちなテーマを淡々と描写する、是枝さんらしい作品です。死と記憶という、是枝に一貫するテーマでもあり、優しい気分に浸りたいときはお勧め。
まこさん 9点(2003-03-26 06:34:27)
60.優しい映画。なんかホッとする
ぽんきちさん 9点(2001-12-17 13:10:37)
59.監督の意図ははっきりとはわからないけど、なんだか明日もがんばろって、前向きになれる映画ですね。原ひさこが寺島進にさくらの花びらを渡すシーン、ぐっときました。人生をどう生きようか迷っている人にとっては、考える良いきっかけになるのでは。色々なタイプの、様々な考えの人が見えるのは、12人の優しい日本人を思い出しました。それにしても、是枝さんの映画はドキュメンタリーみたいですね。自然なやりとり、僕は嫌いじゃないです。 赤い靴のおばちゃんの笑顔がホントすてきや~
とむさん [DVD(字幕)] 8点(2005-12-18 03:13:21)
58.素人の主演者達が語る真実の思い出が、いい味出していてすごく良かったぁ。
特に赤い靴のおばあさん。どの俳優も、どんな演出も、この人には勝てていなかった。
まさに、真実は小説より奇なり、です。
鑑賞後、自分はどんな思い出と共に旅立って行きたいのだろうか、と真剣に考えちゃいました。
そして、まだ答えは見つからないままです。
※もしも戻れるならいつ頃がいい?という問いに、大抵の人は「中学生の頃」と答えるそうです。
なおてぃーさん 8点(2004-09-22 01:42:14)
57.ネタバレ ドキュメンタリー的な部分と、ドラマ部分(どうしても、劇映画としてまとめるために取ってつけた印象…)が噛みあわない気がするのは、これ以降の是枝監督作品と同様。けれど、この映画では「生前で一番の思い出を選んで下さい」と言うモチーフ、問いかけが、ドキュメンタリーのインタビュー形式とぴったり合っていて、自然に引き込まれました。是枝監督の作品では未だに一番好きな映画です。他者の思い出を再現する為にアレコレと工夫し、議論する「現場」の描写は、映画の撮影現場の暗喩を越えて「働く」ことや「暮らすこと」そのものにも思えます。「俺たち何の為にこんなこと~」ボヤく寺島進をはじめ、それぞれ内心で自問自答を繰り返す登場人物達が、みんな印象的でした。「胎児の頃の記憶が残っているケースもある」と言う雑談を聞いたあと、無愛想な小田エリカが風呂に潜る一連のシーンが好きです。選べなかった(見つからなかった?)大事な記憶を探そうとする姿に、つい感情移入…。ARATAの役職を引き継いだ、ラストでの小さな変化が、希望を感じさせます。(記憶、定かでないものを捉まえようとするモチーフには何故か弱いようで…)正直、クセが強い映画ですが、一度入り込めば、観るたびに映画の中の小ネタや自分の印象の変化を発見出来る面白さがあると思います。ARATAはじめ、役者陣も力みがなくて良かった。ざらついた建物の質感、空気が張りつめた冬の情景がキレイでした。静かで、不思議に明るい音楽もヨカッタです。
i-loopさん 8点(2004-09-18 02:29:50)
👍 1
56.物語設定のアイデアの勝利ですね。また、古い学校のような建物や、美しい映像も魅力的だし、ARATA君のたどたどしい演技も、ゆったりとしたテンポも、この映画の世界観にはマッチしていました。
ころりさんさん 8点(2004-03-09 02:51:48)
55.とてもほんわかした映画だと思いました。何か暖かいような優しいじんわりした感じ、キャストの起用も良かったし、素人さんの演出も良かったと思う、ぎこちない感じ含。「大事な思い出を決めて映画を作る」自分だったら何も選ぶ事が出来ない気がする。まだ再出発の旅にに持っていけそうな思い出がない
すのさん 8点(2004-02-28 16:32:36)
54.一言でゆうと、やさしい映画。
見終わってから考えさせてくれる映画ってのはそうそうないだけに、心に残りましたわ。
「一番大切な思いではなんですか?」一生悩みそうやなぁ…。
ふくちゃんさん 8点(2004-02-14 21:42:48)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 73人
平均点数 6.51点
000.00%
111.37%
234.11%
368.22%
445.48%
5912.33%
61115.07%
71115.07%
81419.18%
968.22%
10810.96%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 5.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review4人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人

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