映画『鑑定士と顔のない依頼人』の口コミ・レビュー(3ページ目)

鑑定士と顔のない依頼人

[カンテイシトカオノナイイライニン]
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2013年上映時間:131分
平均点:6.79 / 10(Review 58人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-12-13)
ミステリー
新規登録(2013-12-05)【目隠シスト】さん
タイトル情報更新(2014-10-25)【DAIMETAL】さん
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監督ジュゼッペ・トルナトーレ
キャストジェフリー・ラッシュ(男優)ヴァージル・オールドマン
ジム・スタージェス(男優)ロバート
シルヴィア・フークス(女優)クレア・イベットソン
ドナルド・サザーランド(男優)ビリー・ホイッスラー
フィリップ・ジャクソン〔男優〕(男優)フレッド
小川真司〔声優・男優〕ヴァージル・オールドマン(日本語吹き替え版)
花輪英司ロバート(日本語吹き替え版)
山根舞クレア・イベットソン(日本語吹き替え版)
稲垣隆史ビリー・ホイッスラー(日本語吹き替え版)
脚本ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽エンニオ・モリコーネ
配給ギャガ
衣装マウリツィオ・ミレノッティ
あらすじ
ある日、鑑定士のヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は、クレア・イベットソン(シルヴィア・フークス)という女性に資産家の両親が遺したという家具や美術品の査定依頼を受ける。屋敷を訪ねるも依頼人は決して姿を現さず、彼は不信感を抱くが、歴史的価値を持つ機械人形(オートマタ)の部品を見つける。彼はその調査と共に、依頼人の身辺を探っていく。
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💬口コミ一覧

18.ネタバレ これは昔のテレビシリーズ「スパイ大作戦」。あれってはめられる側から描くとそのまま立派なミステリーになるのね。舞台装置は重厚で文学性さえ感じる。特に「正しいことしか言わない小人」の存在がシュールで素晴らしい。しかしラストまで観ると物語は“ふはっ”となるほどシンプルで、ある意味予定調和的なもの。マクガフィンとしてスペースサタンみたいな自動人形が出ててくるが肝心の機構が視覚的にいいかげんなのが残念。
皮マンさん [DVD(字幕)] 6点(2014-12-20 09:44:39)
17.ネタバレ 鑑賞し終わった後、DVDを再度再生してあちこちを「飛び見」してみた。鑑定士をとりまく登場人物たちのセリフが再び耳に入ってくる。・・・・・・はっきり言って聞くに堪えない。裏切り者たちの言葉は何一つ真実がこもっていない。そう考えると、この手のサスペンスは「一度見たらたくさんだ」という思いにどうしてもかられる。しかも、壁の中の女性のぺらぺらしゃべるセリフが軽すぎてミステリアスに聞こえず、最初からかなりの違和感があった。姿が見えないという特異な条件を活かしていない脚本だった気がする。壁の向こう側とこちら側を行き来する彼女のオーラが全く同じだから、観ているこちらは次第にその味気なさに退屈してくる。存在感のある女優さんだったら、姿を消したり現わすたびに、その場の空気が一変すると思うのだが。それでも、怒りにまかせて書類を派手に放り投げるジェフリーのかっこいい演技にはほれぼれした。願わくば哀れな鑑定士のために、忠実な秘書の存在に彼があらためて気づくことと、年若い技術者との友情が本物であるようにと祈っていたが、叶わず、視聴後は寂しさと虚しさが残る苦み走った思いが残った。

(後日、再び書き込んでます→)初めて視聴してからかなり経ったが、やはりこのストーリーは許せない。生理的にどうしても受け付けない理由が今頃やっとわかった。高齢者をターゲットにする日本の劇場型オレオレ詐欺が、この犯罪の本質だからだ。
tonyさん [DVD(吹替)] 6点(2014-12-05 01:13:30)
👍 1
16.VOのロゴが入った食器や美術品、彼のお屋敷、何をとっても完璧で美しいのですが、、、もう日とひねりくらいほしかったのかもしれません。
HRM36さん [DVD(字幕)] 6点(2014-09-26 13:49:49)
15.ネタバレ  「愛すらも偽れるのか?」とクドく語られておりましたし、家具を動かした云々だの、あのパーツがポツリポツリと出てくるあたりの不自然さからして、主人公が騙されているのは明白で、だけど、ああいう本当に愛の無い騙し方でしかなかった、っていうのは意外でした。もっと逆の、温かい方向で騙されてるのかな、とばかり思ってました。

 となると「二次元コンプレックスのおたくがリアルに興味持ったらリアルは容赦なくおたくから何もかも奪っちゃったのでした、リアルは甘くないのです」みたいな教訓めいた切ない話しか残らないわけで。

 美しい肖像画一点一点の視点、決して鑑賞者に偽る事なくこちらに向けられた視線、それに魅せられてゆく男の姿、それを捉えるウットリするような映像の美しさ、二次元を愛し(絵画やアニメやマンガだけでなくて、もちろん映画ってメディアも含む)、主人公に気持ちをシンクロさせてゆく観客に対して冷水を浴びせる意地悪さ。

 意味ありげなカフェの窓辺の女性もポイントになるのは単に記憶力のみという激しい肩透かしっぷり。

 上手くノせられたと舌を巻くべきなのかもしれないけれど、ここはやっぱり性格の悪い映画だなぁ、と思いたいです。

 ラストで回想の中の回想という創作上のタブーを犯してまで描いたのは「それでも愛の思い出を抱きしめて余韻を生きる主人公の姿」ではなかったような気がするんですよね。
 警察署の前で逡巡した上で被害届を出さず、その人が現れるのを待ち続けた主人公ではありますが、時系列の最後は施設で廃人のようになって無表情でリハビリに励む姿なわけですから。いっその事、死なせてあげた方がまだ幸せなんじゃない?って。
 私にはあのラストもひたすら残酷に思えたのでした。こんなんじゃ、ますます二次元に逃げたくなっちゃいますよ。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 6点(2014-02-26 21:19:57)
👍 1
14.ネタバレ 高級感ただよう大人のミステリーですね。
人を真正面から映すショットが印象的。

女性恐怖症の気むずかしいお爺ちゃんが、依頼人であるひきこもりの女性に翻弄されるお話ですね。最後の最後まで依頼人は顔を出さないかと思いきや、そこが肝ではないんです。
出来は、多くの人が絶賛している通り素晴らしいと思います。
ただ、このストーリー、というか結末は好きじゃない。
というか、そんな話だったんかい…と少ししゅんとしてしまったな。
すべからさん [映画館(字幕)] 6点(2014-02-23 12:17:02)
👍 1
13.ネタバレ 邦題のとおり、依頼人はスクリーンに登場しないものと思っていましたが、あっさり現れてビックリしました。宣伝文句に謎だとかミステリーだとか書いてあるので、なるべく批評等を見ないようにはしていました。しかし、物語自体がミステリーとなっているので、どこかに謎があると思ってみていると、面白さが半減してしまうかもしれません。それに、最後まで見終えても、すべての謎が自分には理解できているのか、自信がありません。
shoukanさん [映画館(字幕)] 6点(2014-02-10 17:13:01)
12.ネタバレ 【ネタバレ有】閲覧注意。

前半は良質なミステリー。どんどん引き込まれました。(ここまでは8点)
後半は・・・ただただ後味の悪い話。
ビリーがなぜここまでヴァージルを恨むのか・・・私には理解できなかった。
他の方のレビューにもあったが、彼女の母親の肖像画を観たときに、「なんて素晴らしい絵なんだ!」というセリフでもあったら、少しは理解できたと思う。そういう伏線がまったくないから、ただのビリーの逆恨みにしか思えず、あまりにもひどい仕打ちで、ヴァージルが気の毒でならない。(まあ、その伏線があったら、先が完全に読めてしまうかも知れないので、難しいところだとは思うけれど。)

脚本は素晴らしいし、演出も素晴らしい。映画の仕上がりに不満はまったくないし、ストーリーもたいへん楽しめただけに、このラストのオチが残念でならない。
イタリア人にとっては、ヴァージルの様な人間は、これだけの仕打ちをされてしかるべき人間なんだろうか。怖っ。
めたもんさん [インターネット(字幕)] 5点(2018-08-07 14:07:06)
👍 1
11.ネタバレ やはりこういう映画は何も知らずにして鑑賞するのが一番だ。

多少の前知識があったので全ての展開に陳腐さを感じてしまった。
なんだか印象的なシーンに乏しいし、トリックも特に突出していない。
この類の作品にしては珍しくもう一度鑑賞してみたいと思えなかった。

純粋な娯楽作品として鑑賞するのには良いかもしれない
鈴木さん [インターネット(字幕)] 5点(2017-05-03 22:52:12)
10.ネタバレ 半分まではどうなるんだろ?と興味を持って見れたが、3/4ぐらいで残り時間の割には話が上手く行き過ぎでオチを勘ぐりだして、予想した通りになって終わった…
何であの老人をターゲットにしたのか、犯罪者側の巧妙な手口や用意周到な計画などの描写はなく、ただただ財産も心もぼろぼろにされた老人の視点で、完全犯罪を見せられただけ。
愛した人の嘘かホントかわからんような思い出の場所のカフェで待つ老人とか切なすぎる。
騙されたとしてもそこに芽生えた恋愛感情の機微なども感じられず伝わらず、ただただ後味の悪さだけが残った。
Luckyoさん [インターネット(字幕)] 5点(2016-08-09 01:23:39)
👍 2
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9.どんでん返しを用意したストーリー展開にしては、もたつく感あり。「題名のない~」は重厚な演出と、ミステリがうまくマッチしていたのに。ジェフリー・ラッシュの細かな演技がうまいので、飽きることなく楽しめます。感動ドラマではありませんでした。
カワウソの聞耳さん [DVD(字幕)] 5点(2015-09-09 21:11:31)
8.ネタバレ いい年こいた男が親子ほど離れた女の色仕掛けに引っかかったお話。
金しかない初老の男が若い女の接近に、少しも怪しまなかったほうが不思議。
クレアのツンデレぶりは、ツンデレ喫茶のコントかと思うほどあからさまで笑えるくらいだったのに。
秘蔵の女性画コレクションの囲まれてご満悦の童貞オタク気質なので、三次元美女に舞い上がり冷静な判断が出来なかったのか。

ここまで皆がグルになった詐欺だとは思わなかったが、騙されるのは予測がつく。
二人が結ばれる過程に感情移入できず、そんなわけがないと冷めた目で見てると、案の定ホラやっぱりねという展開。
こんな手の込んだ回りくどい芝居をしなくても、もっとシンプルな略奪法はあったと思うが。
黒幕は意外性があったが、絵の才能を認めてもらえなかったというのは裏切りの理由としては弱く、そこに至るまでの説得力がない。
伏線がいたるところに張ってあるものの、不自然で強引なところもあり、スッキリ上手く騙された感にはつながらなかった。

ずっと孤独だった老人にとって、クレアと束の間でも愛し合った時間は、詐欺だとわかっても忘れがたいものだったに違いない。
夢のような日を思い返して警察に訴えることも断念し、一人でレストランのテーブルに着いてクレアを待つラストシーン。
呆れるほどに愚かで切ない男の姿が哀れを誘う。
時系列的には、レストランで再会に希望を託しているところが最後なのか、施設で廃人のようになったのが最後なのか。
レストランで待っていること自体が、廃人となった鑑定士の妄想ということだってありえる。
それによってラストの意味あいも変わってきそう。
あえてどちらにでも取れるように、クレアと愛し合った回想シーン、施設でのシーン、真相発覚後のシーンをわざと時系列を交錯させながら描いているようにも見える。

クレアが鑑定士を初めて自室に入れたとき、かかってきた電話のチーフがビリーなのだろう。
クレアは最終章は明るいエンディングに書き直したいと言っていた。
でも、クレアが改心して本物の愛に目覚めたというオチにするのも、おとぎ話にすぎる。
ハッピーエンドかバッドエンドか、曖昧な形で観客に委ねるラストはモヤモヤが残って趣味じゃない。
鑑定士は不正で美術品を手に入れるような狡猾な人間だけど、女に対して免疫のない老人を騙したというのも、スッキリしない一因でモヤモヤが残る。
飛鳥さん [DVD(吹替)] 5点(2015-01-06 23:24:07)
👍 2
7.ネタバレ セットはきれいだし主人公の演技は素晴らしいんだけど・・・
依頼人が意外に早く顔を出して拍子抜け。
ミステリーとしてみると、顔を早めに出したことがマイナスに。
あと落ちが読めてしまってげんなり。
それでも、最後の「人を待っている」というカットで終わるのは良かったかな。いくら色々やらかしてきたとはいえ、いくらなんでも踏んだり蹴ったり過ぎて主人公がかわいそうだが。
色々と引っかかる部分があるので素直に良かったとは言えないけど、まあ悪くなかったという感じかな。もうちょっと「顔を見せない」ところで引っ張るべきだったな。
みーちゃんさん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-12-17 14:07:06)
👍 1
6.ネタバレ ミステリーだと思って観たのが間違いでした。
余り良い人間とは思えない初老の鑑定士が、長年の相棒から
手酷い仕打ちを受けるという、何とも後味の悪いものでした。

もう中盤あたりから、おおよその予想はついてしまったので、最後も全然意外性はなく、
初めての生身の女性との恋愛に無邪気に喜ぶおじさんが
周り中から騙されていくのをただ見ていて、
どん底へ叩き落される過程を見せられて終わり。

「贋作の中にも一片の真実がある」という言葉にすがって、あのカフェで待つ姿。
一時でも幸せな時間を過ごせたのだから良いと思えるかどうか。

ハッピーエンドで無くても良いけど、愛を知ったことで人との関係性を持てるようになって
詐欺の片棒の相手としてしか見てなかったビリーを友人と認め、ロバートたちを家族と言って、
孤独ではない人生を知ったと思ったのに、それを全部否定された。
詐欺まがいのことをして集めた美人画を根こそぎ盗られたことより、
やっとリアルに感じられるようになった人との関りを断ち切られた衝撃の方が大きかったでしょう。

ヴァージルが、そこまでの酷い仕打ちを受けるほどの悪人と思えないので後味が悪いのです。
ビリーに才能が無いのは、誰が描いたかわからない時点でクレアの肖像画を「大した価値がない」と言っているので事実でしょう。
そうではなく、本当は才能があるのに認めず飼い殺しにしていた、ということなら納得できます。
だから、あそこで「素晴らし肖像画だ。一体作者は誰か?」というふうにでも言わせてたら良かったのにと思います。

ジェフリー・ラッシュは素晴らしかったです。
nanapinoさん [インターネット(字幕)] 4点(2018-06-10 14:04:28)
👍 1
5.ネタバレ この監督とソリが合わないのはなぜか、この映画を観てわかった。この人の恐るべきユーモアの感性の無さだ。いつでも質感のしっとりとした小道具と背景で画を美しく撮り、芝居のしっかりしてる役者を使って雰囲気は極上だ。だけど、詐欺サスペンスの話で、してやったりやられたりといった爽快感が無くてどうするんだ。年寄りをマジ破滅に追い込んでどうする。
大問題なのは、オールドマンの財産だけでなく真心まで粉砕したってことだよ。押し込み強盗で絵画だけごっそり盗られた方が全然ましだ。
贋物の中にも本物がある=偽の愛でも真実かもしれないと心のどこかでクレアを待ち続けるオールドマン。でも来訪するのはかつての秘書のおじさんのみ。落胆のような絶望のようなオールドマンの表情。
一体どうしてくれるのか。ドレスや宝石をみつくろい、嬉々として自宅へ帰るオールドマンの姿を思い出すと私はこの上なく辛い気持ちになるんだが。
映画を観終わって、苦い感想を抱くものがあってもいい。けれど人の心の弱くて優しい部分を踏みつけにして可とする脚本などセンスが良いものではないと思う。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-10-19 00:13:29)
👍 3
4.ネタバレ マッチスティック・メンのパクリと言わせていただきます。
偶然にもつい最近、鑑賞したばかりなので記憶から、もしかしたらと観てていたら
案の定同じオチでした。全体的に元の方がすべて上手なのが残念です。
この監督は、もう観ません。

鑑定士なんだから、鑑定品物等から、胡散臭いの気付かないのかなー?

個人的に絵画が好きなので、アートねたという点が嬉しかったです。
glxynt2さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-08-26 23:02:32)
👍 1
3.ネタバレ きっと信じてもらえないわ、オールドマンさん。実は私、人と会うのが怖いの。15歳のころからこの館の外へと出たことはないわ。それだけじゃない。館に誰か人が居る時は、私はこの隠し部屋に閉じこもるの。しっかりと鍵を掛けて…。両親が居る時だってそうだった。だから私、両親ともずっと会わずに過ごしてきた。そう、壁のこちら側にある秘密の部屋で、私は12年もの間ずっと独りで生きてきたの――。優秀な美術鑑定士であるヴァージル・オールドマンは、極度の潔癖症と偏屈な性格のせいで何十年もの間、ずっと独りで過ごしてきた孤独な男。ある日、そんな彼は両親の遺産を処分したいので鑑定してほしいという若い女性の依頼を受けるのだった。古びた館へと足を踏み入れたオールドマンは、クレアと名乗るその依頼人に会おうとするものの、彼女は一向に姿を現さない。彼女のそんな無礼な態度に次第に苛立ちを募らせるオールドマンだったが、館の壁の向こうから突然クレアが声を掛けてくるのだった。絶対に人前に姿を見せないという謎めいた彼女に、これまで一切女性と交際したことのないオールドマンの心は少しずつ掻き乱されてゆく…。孤独な初老男性と壁の向こうに隠れ住むうら若きミステリアスな女性との恋を妖艶に描き出すダーク・ラブ・ストーリー。正直に告白すると、実は何年も前に、この監督の代表作にして名作の誉れ高い『ニュー・シネマ・パラダイス』を観たのですが、僕の感性とはまったく合わないのか、何処が良くて何に感動していいのやらさっぱり分かりませんでした。「これの何処が傑作なの?」という疑問だけが心に残ったまま、以来この監督の作品はずっと避けてきたのですが、本作の世間での評判がすこぶる良かったので、「もしかしたら…」と今回鑑賞してみました。結果は…、やっっっぱり僕の感性とは全く合わなかったです(笑)。どうしてこんなにも魅力的な設定を扱ってるのに、ここまで凡庸なつくりにしてしまったのでしょう。これをもし、P・アルモドバル監督やR・ポランスキー監督が手がけたならきっと淫靡で怪しげな魅力に満ちた良作になっただろうに。だって“顔のない依頼人”とか言いながら(まあ配給会社が勝手に付けた邦題ですけど)、中盤でその肝心のクレアちゃんが早々に顔を見せちゃうばかりか、陰毛まで晒しちゃってますやん。これじゃ物語の核となるべき、彼女の妖艶さや神秘性なんて欠片もありゃしませんですって。それからは、それ程綺麗じゃないそんな彼女と偏屈じいさんとのどうでもいい恋愛論が延々と繰り広げられて、正直僕は退屈で退屈で仕方なかったです。最後のオチも容易に読めてしまう凡庸なもので、別段心に突き刺さるわけでもなく…。まあ、僕のような人間は世間では少数派なのかもしれませんが、この監督の作品はやっぱり自分とは合わないと十数年ぶりに再確認した次第であります、はい。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 4点(2015-07-14 16:17:53)
👍 1
2.ネタバレ  なんて胸糞悪い映画なんでしょう。
 この胸糞の悪さ、何かに似ていると思ったら『マッチスティック・メン』だ。
 ただあちらと違い、こちらは老い先短い初老の男性からすべてを奪う物語。胸糞の悪さはけた違いだ。
 『最後に来た手紙の束』『リハビリ』『引っ越し』『やっぱり最後はハッピーエンドに書きかえるわ』などから、最後はもしかするとハッピーエンドにつながるのか?ど、ど~なるんだ~??・・・と思わせたまま、映画は終わる。
 な、なんじゃそりゃ~!『あとはご想像にお任せします。』じゃね~よ~!もう一番嫌いな終わり方です。
 ありきたりでも、凡作でもいいから、『クレアとヴァージルはうまくいきました。みんな祝福してくれました。クレアはもちろん、仲間たちともずっと仲良しでした。ちゃんちゃん。』のほうがよほど良いです。
 心を許した友人たちがよってたかって自分をだまし、生涯をかけて集めた宝物を奪いました。最愛の人も自分をだましていました。
 いや、いくらなんでもあんまりでしょう。
 ヴァージルは確かに偏屈で傲慢な気質ではありますが、ここまでの仕打ちを受けるほどの悪人だったでしょうか。答えは否です。
 紆余曲折あり、ゴールインまで大変だったからこそ、ラストはハッピーエンドで締めくくるものでしょう。
 最後にとんでもない冷水を浴びせられて、気分は最悪です。
 『見たことを忘れない映画』としてなら10点ですけどね。
 こんな気分になるために映画を見ているわけではないので。
たきたてさん [ブルーレイ(字幕)] 3点(2024-03-18 23:47:50)
👍 2
1.ネタバレ 要注意。ネタそのもの対してのレビューです。これからご覧になる方などお気を付け下さい。んーーーっ、なんとも率直な感じ結末を観て急に安っぽい映画に感じた。これが感想です。オーシャンズ11やスティングのように始めから鑑賞者が「詐欺師の映画」と分かって観せるべきではと感じた。結末が大掛かりな詐欺だったというだけのこと。そうなるとこの物語事態が主人公と一緒にこっちも騙していたというかたちになりなんとも不快感が残りました。どんでん返しでもなんでもなく結末みた途端なんと薄っぺらい映画なんだと思わざるを得なかった。後味が悪すぎたのでその日もう一本映画観たぐらいです。そのもの華麗なる詐欺を楽しむような映画すればいいのに・・・と思いました。しかも詐欺の手口として観た時に別に仕掛けがあるわけでもないし、見事な騙しでも何でもない訳だし、ただ女を使って引っ掛けたというだけ。スティングのような詐欺と知っていても「なるほどそう来たか!!」みたいな展開もないです。設定やキャスティングも良かった分尚更残念感が残ります。この結末どうなるんだろう・・・とホント期待してしまったので・・・ジョゼッペ・トルナトーレはなんとも言えない深さを与える監督として印象にあるので正直「ハーっ!」て感じです。主人公と一緒にこっちも騙されてる訳だから最後主人公と同じような気持ちになるでしょ・・・なんとも頂けない食えない映画でした。ネタが分かって観るとまた違う印象を持つのかもしれないが記載したように騙しが大したことないです。きっともう一度観たいと思うのは大分先のことでしょう。 この映画好きな人には申し訳ないですがこのようなレビューを書き込みました。
レスポーラさん [映画館(字幕)] 3点(2014-01-07 00:29:58)
👍 1
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【点数情報】

Review人数 58人
平均点数 6.79点
000.00%
100.00%
200.00%
323.45%
446.90%
5610.34%
61220.69%
71118.97%
81729.31%
935.17%
1035.17%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.20点 Review5人
2 ストーリー評価 7.00点 Review6人
3 鑑賞後の後味 7.42点 Review7人
4 音楽評価 7.25点 Review4人
5 感泣評価 6.33点 Review3人

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