映画『イニシエーション・ラブ』の口コミ・レビュー

イニシエーション・ラブ

[イニシエーションラブ]
Initiation Love
2015年上映時間:110分
平均点:6.25 / 10(Review 32人) (点数分布表示)
公開開始日(2015-05-23)
ラブストーリーミステリー小説の映画化
新規登録(2015-02-09)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2019-01-21)【3737】さん
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監督堤幸彦
キャスト松田翔太(男優)鈴木
前田敦子(女優)成岡繭子
木村文乃(女優)石丸美弥子
森田甘路(男優)鈴木夕樹
三浦貴大(男優)海藤
前野朋哉(男優)梵ちゃん
森岡龍(男優)望月大輔
矢野聖人(男優)北原鉄平
藤原季節(男優)大石肇
吉谷彩子(女優)松本優子
松浦雅(女優)青島ナツコ
大西礼芳(女優)松島ジュンコ
佐藤玲(女優)日比まどか
山西惇(男優)桑島課長
木梨憲武(男優)静岡支店部長
手塚理美(女優)石丸詩穂
片岡鶴太郎(男優)石丸広輝
池上幸平(男優)天童
村岡希美(女優)ホテル受付
原作乾くるみ「イニシエーション・ラブ」(文春文庫)
脚本井上テテ 
音楽ガブリエル・ロベルト
作詞桑田佳祐「夏をあきらめて」
松本隆「ルビーの指環」「木綿のハンカチーフ」
小椋佳「揺れるまなざし」
小田和正「Yes-No」
浜田省吾「DANCE」
作曲桑田佳祐「夏をあきらめて」
寺尾聰「ルビーの指環」
馬飼野康二「愛のメモリー」
小椋佳「揺れるまなざし」
小田和正「Yes-No」
浜田省吾「DANCE」
挿入曲研ナオコ「夏をあきらめて」
寺尾聰「ルビーの指環」
松崎しげる「愛のメモリー」
小椋佳「揺れるまなざし」
浜田省吾「DANCE」
中村雅俊「心の色」
撮影唐沢悟
製作日本テレビ(『イニシエーション・ラブ』製作委員会)
東宝(『イニシエーション・ラブ』製作委員会)
読売テレビ(『イニシエーション・ラブ』製作委員会)
企画日本テレビ(企画・製作)
プロデューサー奥田誠治(ゼネラルプロデューサー)
配給東宝
美術相馬直樹[美術]
編集伊藤伸行
照明木村匡博
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💬口コミ一覧

32.ネタバレ  ラストのネタバレすんな、という注意メッセージが冒頭に出てくるので、なるべくそれに則って。全く触れずに感想を書くのはさすがに難しいのですが。でも、そのメッセージの書体からしてふざけてるような感じで、本編でもちょくちょくおふざけが顔を出し、ああ、やっぱり私の嫌いな堤幸彦作品だよ、と。

 まず、ラストに明かされる真相、アレは「そういう事なんじゃないの?」って仮定して見てたらその通りだったので、意外性も何もなく、あーあ、やっちゃった、って感じで。やっちゃったのは映画側じゃなくて私の側ですが。ヘンにアレコレと読み過ぎて面白さを消してしまうっていう。
 でも、見終わって考えると、その真相を隠すためのテクニックが随分とあざといんですね。映画のセオリーを破ってまで騙そうとしてます。ルール違反状態。

 そして、もっと気になったのが堤幸彦って人の毎度の不真面目っぷりが結果的に映画を疑問や不信感たっぷりなものにしてしまう事。
 ラスト、あっちゃんが随分と・・・に思えるような描き方になっているわけですが、でも、女性としてかなり一方的に傷を負ってるんですよね? そこをラストのアップで「でも、それはそんな大した事じゃないよ」って帳消しにしちゃってるように思えるんですよ。男が男なら彼女も彼女、みたいな扱い、オチを付ける事で軽い笑いへと転化されてしまうような無責任な姿勢。そうじゃないでしょうに。異様なテンションやバカくさいエフェクトも含めて、この人いつもそう。

 80年代を舞台にした青春映画って事で、世代的には私はどストライクだったりするのですが、そのノスタルジーですよ、って要素は「だから?」としか言い様がなく。これ見よがしに並べ立てられたところで恥ずかしいばかり。シーンに合わせて流れる当時の歌なんかは特にそうなのですが(イントロちょっと聴いただけで曲名がすぐ判るレベルの歌の数々)、これは原作由来なようで、そっか、原作からして恥ずかしいのか、と。

 全編、騙しのための細工と懐かしネタで散りばめられた映画、だけどその陰に隠されてしまった痛みや切なさ、そここそが本来は大切なんじゃないの?と思うのでした。世代的に、ちょっと馬鹿にされた気分。あっちゃんは良かったんですけどねぇ。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 4点(2015-05-26 21:12:51)
31.ネタバレ おそらく夏頃中心の撮影だったのだろう。
俳優のスケジュールの都合もあるだろうから仕方ないにしても、
完全に落葉しているはずの時期の場面にイチョウが紅葉していたりと
冬の場面の撮影にどうしても違和感が強い。

本作の場合、月日の設定は重要な要素なのだから季節感の演出には
もう少し気を遣って欲しい。仮にも恋愛ものでもあるのだから。

季語に当たるショットを後から少し撮り足すだけでも違うだろうに。

騙しの伏線張りに手一杯の作り手にそこまで望んでも仕方ないが。

映画の中盤、産婦人科から出てきた前田敦子を松田翔太が迎えるシーンに吹く
風と木漏れ日がようやく映画らしさを伝えるのだが、同時にここでようやく
この映画がシネスコサイズだったことに気づかされる画面の貧しさも何ともはや。

原作由来とはいえ、往時のヒット曲垂れ流しも風俗アイテム羅列も
ただたださもしく見えてしまう。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 3点(2015-05-26 21:29:17)
30.原作既読。本作のネタバレは絶対にやってはいかん類だと思うのでネタバレなしで書きます。
原作は小説である事をいかした稀に見る傑作なので、映像化してはいかんと思ってます。その気持ちは見終わった今でも変わりません。
ラストが変わっていると称して原作既読の人も映画に誘っていますが、別にプロットが変わったわけではないです。むしろ最後の長々と入る種明かし映像こそが蛇足の極みでした。これは原作を読んで、もう一度見返して読者が自分の目で確かめる事にこそ意義がある。その意味で「2度読む」は間違いないが「2度見る」ことはあり得ない。その中では前田敦子は意外なくらいの好演でした。
ぴのづかさん [映画館(邦画)] 3点(2015-06-10 16:04:25)
29.ネタバレ 原作既読。原作ではまんまと騙されたので、映画では頭の中で整理しながら見ましたが、、割と上手く原作のトリックを取り入れたんじゃないでしょうか。随所に「あれっ?」というところがあるので、(原作未読の人でも)気づく人は違和感持つと思うんですが、映画はドンドン進んじゃうから補正しちゃうと思うんです。ラストのネタばらしで一気にコメディになるのは賛否あるかな。それにしても真由子はいったいどんな気持ちで二股掛けたんでしょうね。全くもって判りません。
Banjojoさん [映画館(邦画)] 7点(2015-06-16 21:14:15)
28.「騙されるなよ」と大風呂敷を広げながら、おそらく多くの人を騙せないという珍しい作品。携帯電話がない時代背景や80年代のヒット曲が頻繁に流れ、当事を知る人は懐かしさに胸がキュンとなるのではないでしょうか。本作はイケメン男性に懲りた女性はノンイケメンに心変わりする、という恋愛あるあるを描いたトリッキーな作品だと自分では解釈します。
tonaoさん [映画館(邦画)] 6点(2015-06-17 15:22:21)
27.ネタバレ 「最後の5分全てが覆る。あなたは必ず2回見る。」というコピーですが、2回見るほど暇じゃないし、そんな難しい謎があるわけでもありません。謎があるということを見る前から植えつけておきながら、ストーリーの序盤に謎が与えられないので、見ていて非常に退屈です。自分で騒ぎたてて自分で解決して、俺すごいでしょ、という人がたまにいますが、まさにあの類です。
Keytusさん [DVD(邦画)] 4点(2015-11-29 04:01:11)
26.頭空っぽの状態で観たせいか、私は素直に騙されました。前田敦子の設定が、憎たらしいほどしてやられたりでした。男と女の恋愛に対する接し方の違いを、ラストの笑顔で叩きつけられたみたいで、単なる騙しだけでない点も評価したいです。ただ2度は観ないですが(笑)
Dream kerokeroさん [DVD(邦画)] 5点(2015-12-05 22:34:58)
25.ネタバレ ラスト5分でガラリと変わります。
これは映画の宣伝の時から言われてましたね。
できれはそんな事聞かずに観て、びっくりしたかったですが、このキャストでは作品自体をスルーしてたと思うので、まぁ宣伝方法としてはよかったのかな。
伏線については要所要所、アレ?と気になりつつも確信には至らず、ラストは気持ちよく楽しめました。
わたしの注意力と謎の具合の相性が良かったのでしょう。
原作未読ですが、よくこんな話(トリック)を思いつきますね。
感心します。

それにしてもゆうきとたつやの心の裡はW主人公として描かれていたのでよくわかりましたが、まゆこはどんな心の変遷があったのでしょう?
是非side-Cをみたかったなぁ。
ろにまささん [DVD(邦画)] 7点(2016-01-23 23:11:11)
24.ネタバレ 痩せたら顔も性格も別人だな。と思っていましたが、本当に別人だったんですね。
前田敦子は演技上手ですね。
東京ロッキーさん [DVD(邦画)] 7点(2016-01-28 16:43:27)
23.「ラストの5分、全てが覆る..ミステリー..」って触れ込みの本作、「ハードル上げすぎでしょう~」って思いながら(ラストを楽しみに)鑑賞.. う~ん、、やられた..突然のオチに やられた..(無警戒だった..) 脚本の 井上テテさん、堤監督、脱帽です! 物語は、“夏”、「デブ」で「ダサい」 主人公と、合コンをきっかけに、そのデブに好意を持つ女(前田敦子)が、繰り広げる..ゆる~い 恋愛ドラマで始まる..(なるほど、主人公が最後 ダマされるんやね..と思いつつ..) “冬”、(彼女に促され) なんと そのデブが..ダイエットに成功! 痩せて シュっ としたイケメン(松田翔太)に大変身..(ほぉ~ そうきたか..) 2人の関係は順調に進み、“春”、主人公は大学を卒業、彼女のために地元に就職する..ところが、東京へ転勤..彼女とは遠距離恋愛に..その後、東京で..同期でイイ感じの都会の女(木村文乃)が..主人公に想いを寄せ..徐々に、そしてさりげなく、グイグイ迫ってくる..(この辺りから、感情移入してしまい、普通に物語に入り込んでしまった..この時点で観ている方の 負け!です) あれよ、あれよという間に、“夏~秋”、絵に描いたような 「恋愛ドラマ」 が展開..そして クライマックス、「オイオイ、どうなるんだ!?」 って思った瞬間、真っ逆さまに(あぁ~れぇぇ~).. 主要キャストの人選が、絶妙でしたね~ 映画としての完成度の高さは、これに尽きると思います..それから、80年代という時代設定と、都会の女(木村文乃)の人物設定(演出)が、作品の中で、とてもよく効いています..「イニシエーション ラブ」という言葉を、あのシチュエーションで、あの台詞で使うとは..上手い! の一言..男なら 誰しも..折れてしまう.. 映画として、変化球ではありますが、秀作です! 参りました!
コナンが一番さん [DVD(邦画)] 8点(2016-01-29 20:46:02)
👍 1
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22.ネタバレ 原作既読で、叙述ミステリーである事を知っているので、驚きはほとんどない。
叙述ミステリーを映像化したらダメでしょう・・・
あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 4点(2016-01-31 00:18:47)
21.ネタバレ 見ても見なくても人生には何の影響もないけど、何も知らなければ娯楽として楽しめる映画。
ラストは上手で「……ん? どういうこと? ………あー、なるほど!」と一瞬で世界が切り替わる感覚が味わえる。
(SIDEA→Bのスニーカーのオーバーラップの演出はちょっとズルい気はするけど)
80年代が青春時代にカブっていればなお楽しめるし、あっちゃんの演技は、うまいとか下手とかはともかく、味があって自然でいい。
でも人にすすめるかというと、特にすすめない。
ブラック武藤さん [DVD(邦画)] 7点(2016-02-14 01:21:41)
20.ラスト5分でどうなるんだろう?あれこれ考えながら観ていましたが、見事にやられました。やられ方が想像の範囲を超えていました。この展開には、素直に拍手したいです。ただし、この作品は最後5分を知っていたら、面白さが半減です。これから見る人は、どうかネタバレは見ない事を強く願います。80年代サウンドが懐かしい点と、前田敦子さんの演技が可愛らしい点も良かったです。見て良かったな〜、と思える作品です(^-^)v
ぽぽ☆ぽんた (^-^)vさん [DVD(邦画)] 7点(2016-05-02 04:23:48)
19.ネタバレ 後から考えれば髪型チェンジしたデブのたっくんがちょっと松田翔太ぽいのが絶妙。
これは映像作品ならではの引っ掛けテクニックでしょう。
前田敦子は時々何言ってるのか分からない感じでしたが逆にその幼さがどんでん返しの効果を高める事になったか。
Robbieさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-05-06 19:40:26)
18.ネタバレ ラスト5分で全ての事が、書き変えられる?!

まさにその通りでした。

お前だったんか~ってオチ。

確かに鈴木君のやせ型、変わりすぎでしょって思ったけど、

普通に騙された。
新しい生物さん [DVD(邦画)] 7点(2016-05-13 21:54:16)
17.ネタバレ 私のセンスの無さを白状するようで恥ずかしいのですが、セールスポイントである例のカラクリや懐かし文化風俗も然ることながら、ベタなラブストーリーに釘づけでした!冴えないデブ、奇跡の交際から破局までの夢物語が、どうにも痛痒く、身悶えしながら感情移入してしまったのです。堤監督もやれば出来るじゃんと言う感じ(失礼)。どんでん返しを成立させたキャスティングもお見事ですが、やはり本作は前田敦子に尽きると思います。これが桐谷美鈴とか佐々木希とか原節子とかグレース・ケリーなんかだと、美人過ぎてリアリティゼロ(ん?)。ところが、前田の場合“こんな俺でも手が届くかもしれない”と錯覚させる、良い意味での庶民感があります(本気でホメてます)。これが元トップアイドルのポテンシャル。そんな平凡女の“したたかさ”が迷宮の入り口でありました。「タっくんが初めての人で良かった(はーと)」にいろんな意味でノックアウトされたワケです。彼女は決して性悪ではなく、普通の女性。凡百の女の処世術に、男はなす術がないと。ラストカット、繭子の微笑みに隠されていたものに、どうぞ震えてください……。“前田敦子は脇役で勝負すべし”が持論でしたが、本作では立派に華を感じました(実際周りに花が咲いていましたしね笑)。女優根性もあるようですし、主演助演問わず、ますます活躍が期待出来るのではないでしょうか。
目隠シストさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-05-25 20:27:13)
👍 2
16.ネタバレ コメディなら笑わせるのが目的で、ホラーなら怖がらせるのが目的で、本作の目的は騙すことなんだろうけど、完璧に1000%騙されてしまったので、この点数にしておきます。
日焼けの水着跡とか、コーラで汚れた服とか、着てきた服が買って貰った服だったり、借りた本があったり、妊娠したりとか、ヒントはいっぱい仕込まれてたけど、そもそも松田翔太になった時点で気付かないといけないわけで、それを勝手にそういう演出なんだと思い込んで騙されてしまうなんて、心の隙を突かれた感じです。
挙句の果てには、大学の専攻も違うし、下の名前も明かされるのに2人がぶつかるまで気付かなかった。
一旦信じてしまうと、とことん騙されてしまうんですね。
もうオレオレ詐欺で騙される人を笑ってられないです。
少し言い訳をするなら、物語自体が面白くて、この三角関係がどうなってしまうのか興味津々で、謎解きどころじゃなかったというところでしょうか。
前田敦子の醸し出す昭和感が魅力的で一気に物語に引き込まれてしまうんだけど、それを上回る木村文乃の平成感が刺激的で心が揺らぐ。
まあ、木村文乃もがっつり昭和の女なんだけど、東京の女は時代を先取りしてるんだろうね。
もう1回最初から見たら、騙されてた自分がアホみたいに感じられて、笑いが止まりません。
人ってこんなにも変わってしまうもんなんだなぁって納得してた初見の自分に、別人ですから!ってツッコミを入れてる2回目の自分が居ました。
騙しの小道具にもなってた電話の使い方が上手くて、携帯の無い時代の恋愛ってこんな感じだったなぁって懐かしかったです。
あと、冷静になって時間軸を考察してみると、正式に付き合い始めたのは別れた後のようだから、ギリギリセーフで二股じゃないような気もする。
前田敦子の視点で構成されたバージョンがあれば、心の移り変わりを垣間見られて、また違った面白味がありそうですね。
もとやさん [DVD(邦画)] 10点(2016-08-18 15:33:25)
😂 1
15.ネタバレ 確かに最後はビックリでした。でもビックリ以外の95%の部分をもう少し楽しめたら良かった
紫電さん [DVD(邦画)] 7点(2016-09-22 15:23:27)
14.ネタバレ まんまとハメられました(笑)でもそれはこの映画の評価には影響を与えません。
騙される映画は深読みしすぎず一度素直に見て騙されてないとおもしろさ半減と言う事にするとして…。
この映画、ミステリーでもあると言われて居る訳ですが
そこに巧妙なトリックがあるわけではありません。ミステリ小説、百戦錬磨のような人からすれば
簡単に見破る事でしょう。後々考えると伏線も多めですから。
ただ、私の好みは、複雑怪奇な知恵の輪を解くような複雑なミステリ物よりも
むしろトリックは単純でもそのトリックが見ている者にどのような影響を与えるか、または物語に
そのトリックがどういう影響を与えて居るかの方が重要で、この映画でそれは成功している。
そう思えます。ただこの映画の残念な所はミステリを強調しすぎているがゆえに
トリックを見破る方に関心を向けさせててしまっている所が少し残念な所でしょうか。
ミステリ好きが手に取るには物足りないでしょうし、後で騙されると言うオチを知って居る以上
答えを聞いたとき驚きよりも「ああ、そう来たのね」という心境がつよく効果半減でしょうか。

しかし、それらを差し引いても、この映画はとても面白かった。
映画のタイトルになっているイニシエーションラブ。つまり通過点の恋愛を題材にしている事が面白くしている。
過去を振り返った時、特にあの時代に生きた人は男も女も主人公達の姿に少し既視感のような物を感じないだろうか。
多くの人が最初の恋愛は不慣れで、相手の心より自分の気持ちを優先したり傷つけたり傷つけられたりするものだ。
堕胎はともかくとしても、これらの話には多くの人が多少なりとも身に覚えがありそうな話。

デブでいけてなかったハズのたっくんが、少し社会を知ったからって生意気にも・・・。
前田敦子の不幸な境遇を見を見せる事で、一方では可哀想と思いながらも
もう一方では自分の過去の様々な出来事を思い出しモヤモヤしたものを感じさせる訳だが、
最後の最後でトリックのネタバラしで女性のしたたかさを解き明かされる事によって
モヤモヤを感じていた自分の事や様々な事が、ちょっと馬鹿馬鹿しく思わず笑い飛ばせるような。
そんな仕上がりが何とも上手いと思いました。また、80年代後半に設定した事も上手いと思いました。
このストーリーは平成生まれのラブストーリーでは共感を得られる人が減っている気がする。
今となっては、その年代の恋愛は、昔話のおとぎ話になっている訳ですから。

物語の続きは描かれて居ないが自然と物語を心の中で勝手に描いてしまうような、そんな巧妙さがある。
そして、その物語の続きは人によって違うのだろう。
前田敦子と松田翔太にとって二人の恋はイニシエーションラブだった。
松田翔太は実直な青年だったが都会に出て住む世界が変わっていき気持ちが離れて行く事を感じるも
それを受け入れるしかない悲しい結末の見えた恋。日頃の報われない寂しさを
何でも自分の思い通りに動いてくれる夕樹君を手のひらで転がすことで心の穴を埋めている部分もあったのだろう。
結果的にもう一人のたっくんが現れた事により、様々な事を知り悟ってしまう。
人生初の女性と過ごす幸せなクリスマスに、こんな過酷な現実を突きつけられるとは・・・。
夕樹君もまたイケメンとは違った形のイニシエーションラブの真っ最中・・・嗚呼・・可哀想・・・。
しかし彼は大手企業に内定を貰って都会に行くことが決まって居る。また新しい環境で色々あるのかな?
なんて私は物語の続きを、そんな想像で締めくくりました。とても面白い作品でした。
デミトリさん [DVD(邦画)] 9点(2017-01-15 23:43:33)
👍 1
13.ネタバレ ミステリーは好きですが、この原作はまだ読んでません。
いきなり映画を観ての感想としては、「こういうどんでん返しは好きではない、というか認められない」という感じでした。
不細工さんが、もっとかっこよくなりたい~と思って次のシーンからイケメン登場。これは役者自体が変わっているので、子役と時間が経っての大人役といった場合を除き、通常は同一人物として観る側が認識するはずないのですが、そこをあえて「まあとりえずそうゆうことにしておきますか」と無理やり納得させて観ているはず。作り手からすると、「誰もそんなこと言ってないじゃん」ということなんでしょうけど、これはミステリーにおけるどんでん返しの醍醐味とは違うと思いますよ。
ただ、この映画の前田敦子の表情や、セリフの感じは、なかなか好印象。卒業したらすぐ忘れ去られるだろうと思っていましたが、ちょっと見直しました。
それと、原作は活字だけだと思うので、逆にどんな形で纏めているのか興味がわきました。
マー君さん [DVD(邦画)] 6点(2017-01-28 11:29:18)
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【点数情報】

Review人数 32人
平均点数 6.25点
000.00%
100.00%
200.00%
339.38%
439.38%
539.38%
6618.75%
71237.50%
826.25%
926.25%
1013.12%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review2人
4 音楽評価 7.50点 Review2人
5 感泣評価 5.50点 Review2人

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