映画『メッセージ』の口コミ・レビュー

メッセージ

[メッセージ]
Arrival
2016年カナダ上映時間:116分
平均点:6.40 / 10(Review 94人) (点数分布表示)
公開開始日(2017-05-19)
ドラマSFミステリー
新規登録(2016-12-18)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2023-07-22)【TOSHI】さん
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監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャストエイミー・アダムス(女優)ルイーズ・バンクス
ジェレミー・レナー(男優)イアン・ドネリー
フォレスト・ウィテカー(男優)ウェバー大佐
マイケル・スタールバーグ(男優)ハルペーン
ツィ・マー(男優)シャン上将
中村千絵ルイーズ・バンクス(日本語吹き替え版)
加瀬康之イアン・ドネリー(日本語吹き替え版)
立木文彦ウェバー大佐(日本語吹き替え版)
原作テッド・チャン「あなたの人生の物語」
脚本エリック・ハイセラー
音楽ヨハン・ヨハンソン
ヒドゥル・グドナドッティル(チェロの奏者)
作曲マックス・リヒター“On the Nature of Daylight”
撮影ブラッドフォード・ヤング
製作ショーン・レヴィ
アーロン・ライダー
製作総指揮エリック・ハイセラー
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
編集ジョー・ウォーカー〔編集〕
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💬口コミ一覧

94.超長期間交錯と未来の記憶が大好きなのでツボにハマった。
また、序盤から見たことのないものを見せてくれたことで大いに畏敬を感じ終始泣きながら見た。
字幕の意訳っぷりが目立つ箇所にはやや不満はあったが、まぁいいです。
音楽も素晴らしかった。パルス波を使った信号のようなボイシングが印象的。
これが実写で見れて良かった。アニメだったら映像表現...というか解像度やライティング、演者の存在感の限界で、そこまで感動できなかったと思う。
よこやまゆうきさん [インターネット(字幕)] 10点(2021-08-12 11:23:23)
93.宇宙の神秘を描く壮大なSFのようで、人の内面を見つめ直す内省的な作品。
言語学を用いた論理的な映画であると同時に、非常にエモーショナルな映画。
ラストには、静かで美しく切ない感動に包まれる。
アクアマリンさん [映画館(字幕)] 10点(2018-12-01 00:07:15)
92.ネタバレ その昔、僕は英語を逆から訳すクセがありまして、だから英文が苦手で、嫌いで。でも、もちろん外人は英語を逆から読んでるわけじゃないので、じゃー、頭から読めと言われても、なんか、できん。まー、日本語にワザワザ変換して訳していたから、しょーがないか。でも、ある日、言語と思考の違いがテーマの本を読んで、日本人は結論を最後にもってくるけど、英語は、まず結果が先にあり、それが思考に影響を与えてるってのを読んだとき、僕の中で、英文に対する印象がガラってかわって、なんかフに落ちたってゆーか、ピタってきたとゆーか、それからは英語を日本語に変換するんじゃなく、単語の意味を理解するようにして、普通に頭から、直接、理解していくようにすると、英文を読むのが、昔ほど苦痛じゃなくなったことがありまして。日本語でも、学者とか頭のいい人が、結論を先に話してるのが、最近、特に気になっていて、結論言った後に、つまりこーゆことですと後から、詳しい内容を話すやつで、でもこーゆう人って、恐らく英語とか触れる機会が多いから、こんな話し方するだろなーって、要するに頭が英語的ってゆーか、この映画を観てると、そーゆうこと、なんとなーく考えちゃう。この映画の主人公は、宇宙人の言語を時間をかけて学ぶことで、徐々に思考が宇宙人的になっちゃって、でもそれは、物理的には不可能なことができちゃうってゆうトンデモ発想なんだけど、この飛躍がSFやなーって関心したんやけど、結局のとこ、そんなことどーでもいいほど、冒頭からなんか泣けてきちゃって、いや子供を失くした設定から入るのは、今の僕にはたまらんほど泣けてくる設定で、映画が始まってスグに映画にドップリはまっちゃって、だけど、結末のあの驚きと切なさには、もうそれ以上にボロボロ泣けちゃって、こんな泣ける映画やとは思ってなかったから、泣けまして、おめでとう。今年もヨロシクです。
なにわ君さん [インターネット(字幕)] 10点(2018-01-06 00:06:26)
👍 2
91.ネタバレ 静かな映画だった。この映画を観た夜、澄んだ夢を見た。そう、映画は夢なのだ。それでもこれだけの大作を創り上げるドゥニヴィルヌーヴ監督のパワーはどこから生まれるのだろうか?案外、怒りを通りこしたものなのかもしれない。果たしてそれは何だろう?僕はそれを確かめたいから、彼の新作を待ち望むようになってしまいそうだ。
トントさん [DVD(字幕)] 10点(2017-10-22 06:36:16)
90.ネタバレ ○他の言語を理解する=思考も変化する、というのが受け入れられるか否かで評価は変わるだろう。理解するにつれて徐々に増えてくるフラッシュバック(正確には違うが)が良い伏線となっている。○イアンとの間に子供をもうけるが子供は若くして病死する、それをイアンに言って別れることになる、でもその運命を受け入れて(ヘプタポッド語の理解ではもうすでに決まっていることなのでやや違うが)、それでも子供を作って生きていく。○昨年個人的に評価1位だった「ボーダーライン」の監督であり期待したが、その期待を凌駕する作品だった。音楽も中毒性がある。
TOSHIさん [映画館(字幕)] 10点(2017-06-04 12:30:32)
89.人類が、“ただなんとなく”明確な「希望」を見い出せなくなって久しい。
つい昨日も、英国でまたテロ事件が起きた。不安と脅威に怯え、「対話」する勇気を持つことが出来ない愚か者たちによる蛮行が後を絶たない。

時の流れに縛り付けられ、今この瞬間にも訪れるかもしれない得体の知れない恐怖に、全人類は焦り、怯え続けている。このまま希望を見出だせない人類には、進化はなく、必然的に未来も無くなってしまうだろう。

このSF映画は、そんな今この瞬間の人類全体に対しての警鐘と救済を等しく描き出す。

「言語」とは、「思考」の具現化であり、即ち未知なる言語との邂逅と会得は、それまで想像すらもし得なかったまったく新しい思考を繰り広げられるようになるということ。
そしてそれが、人類が長らく縛り付けられていた「時間」という概念を超越する手段になる、という科学的空想。

突然現れた“前後ろ”のない来訪者が、時間の概念が存在しない「円」で表された言語を人類に提示する。
荒唐無稽ではある。
幻想的かつ錯綜的な表現も手伝って、非現実的に美しい映画世界はファンタジーのようにも見える。
だけれども、これは紛れもない“SF”の傑作であると思う。
科学的に説明尽くせることがSFではない。科学的に説明できないことの空想こそがSFであり、その追求こそが「科学」なのだ。

来訪者によって与えられた「武器」=「言語」を、全人類に先駆けて受け取った主人公は、自らの運命とその意味を即座に理解し、受け入れる。
それは、“進化をしていない”人類にとっては、あまりに過酷で、残酷で、受け入れ難い運命かもしれないけれど、彼女を通じて、その進化の意味の一端を理解した我々は、感動的な充足感に呑み込まれる。

ふと、自分自身のことを顧みてみる。
自分の子が生まれて早くも6年の月日が経とうとしている。二人の子に恵まれ、幸福な日々を過ごしていると思う。
ただ、この6年間ずうっと心の片隅で押し黙るように抱え続けてきたことがある。
それは、幸運にもかけがえのない大切な存在を抱えるということは、同時に、それを失ってしまうかもしれないという恐怖を抱えるということでもあるということ。
それは、悲観的だとか、不謹慎だということではなく、必然的な事実であろう。
その恐怖を否定することは、同時に存在する幸福をも否定することであり、決して逃れることはできない。

この映画の主人公が、「言語」を理解したと同時に解したことは、そういう人生における普遍的な真理だ。

大切なものを失ってしまう悲しみよりも、その大切なものに出会えなかったことを想像する方が、何倍も、いや何万倍も悲しい。
SF映画の新たな傑作を目の当たりにして、涙が止まらなかった。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 10点(2017-05-20 23:01:38)
👍 2
88.圧倒的な想像性。言語とは何か?認識とは何か?という哲学的な問いを、宇宙人襲来という哲学とはおよそかけ離れているように見えるエンターテイメントチックな舞台でやってしまうのは天才と言わざるを得ない。もちろんそれはテッド・チャンの原作ありきではあるが、これがうまいこと映画として消化されているのは監督の功績。若干ストーリーに手を加えられてはいるものの、この物語が持つ本質的な部分は損なわれているように感じた。こういう表現をしていいものかどうかわからないが、ある程度の、あるいはある種の知性を観客に求めるタイプの映画ではある。しかしそれを備えている人にとっては、メッセージは唯一無二の素晴らしい映画であるだろう。
ばかぽんさん [インターネット(字幕)] 9点(2019-10-27 23:04:37)
87.ネタバレ この監督の画は美しいのですが、華美では決してなく、むしろ色彩は限られていて無機質にも感じます。空気が半分抜けちゃった巨大なラグビーボールが無愛想に宙に浮いている画は かの”2001年宇宙の旅”の石版を思い起こさせ、おおあの睡魔がまた襲ってきたらどうしようかと身構えました。
が、しかし物語の終盤、怒涛の勢いで「時」のネタばらしがされ、それまで挿入されてきた画や言葉の意味がクリアになったとき、電撃をくらったような衝撃を覚えて痺れてしまいました。「時は流れるものではないとしたら」たしかに冒頭からそのナレーションはありましたが、ここに広げて見せられた時空の概念は私の思念の及ぶところではなく、ただただ斬新な驚きでありました。そもそも”娘を失った言語学者が仕事に打ち込んでいる”と思って観始めたときから、映画の仕掛けに嵌っていたのです。見事です。
惑星の公転と自転によってしか時を計れない地球人に別次元から「生きる意味」を考えさせたヘプタポッド。ちょっと迷惑かもだけど、ルイーズにとってのその後の人生の一瞬一瞬は“喪失を知っている”分、輝きを大きく放ったものになったのかもしれないな。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2018-11-25 17:55:25)
👍 1
86.ネタバレ  『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』のバイラス星人とか『ペンギンズ』のテレビシリーズの宇宙イカ(あるいはイカっち)とか、イカ型生物は侵略者ってイメージが存在していて(『侵略!イカ娘』なんてのもありましたな)、この映画の宇宙人はその先入観を元にデザインされているのだなぁ、と。固定概念や先入観こそはコミュニケーションにとっての障害物、ってお話ですからね。

 人はいつか時間さえ支配できる、ってセリフは『ガンダム』でしたっけか。これは時間を支配できるまでにはならないけれど、時が見える(ララァか、っていちいち『ガンダム』だな)ようになった人の話。そこから逆に浮かんでくるのは、では時間が見えない現実の我々はどういう選択が最良なのだろう?という問いかけ。個人から他人、組織、国家や思想、宗教に至るまで、この世界を生きる術を示します。
 無理解や恐怖によって断絶してゆく個と閉ざされてゆく未来。イカのバケモノから発せられる、「言霊」をビジュアル化したかのような言語や文字の概念を超えた深遠なもの、それを理解しようとする姿勢が相互理解を生み、進むべき道が見えてくる、と。主人公は切ない未来をも認識する事になる訳ですが、同時にかけがえのない時を得られる事も知る、のならば、時が見えない我々はせいぜい今この時のかけがえのないものを大切に、未来を閉ざさず少しでも良いものへと導く努力が必要なんじゃない?と。今、こんな時代、こんな世界だからこそ、必要な映画。

 女性主人公が宇宙人とのコミュニケーションを通してミクロとマクロとが繋がってゆく物語という事で『コンタクト』が容易に浮かびますが(爆破テロだし北海道だし)、これもまた優れたSFのカタチを示した映画でした。映像や音楽、キャラクター造形に雑味のない、独自の世界観に酔えました。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 9点(2017-06-04 22:10:46)
85.ネタバレ 主人公のルイーズ博士は、宇宙人がもたらした言語を学んでいく中で、未来を知る能力を得て、それは人類の平和をもたらす。
しかし、大事な人・最愛の娘の死を知ることになる。
異星人のメッセージを解読するミステリーを縦軸に、これから産まれてくる娘との”未来”の思い出を横軸に映画は進行する。親の経験のある人なら誰もがわかるだろうが、子供との思い出はいつもキラキラとしているのだ。ルイーズは、やがて娘の死という辛い未来が待っていたとしても、それを受け入れて前に進む。なぜならば、もし未来を変えてしまったら、娘は生まれてこない、そして大切な思い出まで消えてしまうからだ。ルイーズは一瞬一瞬を精一杯生きていこうと心に誓う。
物語は大切な人の死で始まり、その人が誕生するきっかけで終わる。マックス・リヒターのOn The Nature of Daylightの旋律が円環構造のように思い出と優しく重なり合う。ルイーズのすがすがしい決心とともに優しい余韻の残る映画だった。

原作「わたしの人生の物語」は、フェルマーの最小時間原理が非線形的なSFテーマの一つになのだが、映画では割愛している。その結果、ルイーズのパートナーが物理学者である必然性が希薄になったのがマイナス点。
爆裂ダンゴ虫さん [映画館(字幕)] 9点(2017-05-29 23:18:18)
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84.ネタバレ 大好きな「未知との遭遇」のようなソリッドなSFと並走する親子の悲しい物語が最後に結ばれる。これまでにない新しいSF作品で感動。ただ、あのような高度に進化したエイリアンがタコのような形状をしているのはどうなんでしょうか? それに人間が彼らの言語を理解する前に英語でコンタクトしてくると思うんだけどなあ。という疑問を抱きながらも、時間を忘れさせるほど引き込まれる傑作でした。
kaaazさん [映画館(字幕)] 9点(2017-05-21 00:26:04)
83.ネタバレ  原作『あなたの人生の物語』既読。
 胸が踊るような"未知との遭遇"物語で、いわゆる「ハードSF」の部類になると思います。世界観は『ソラリス』を彷彿とさせ、決して『マーズ・アタック』みたいなことにはなりません。
 小説版のあとがきに、「この話は、物理学の変性原理に対する興味から生まれた。」とあるように、小説に現れるワード自体がとても難解で、結論も明示されてはいないので理解が追いつかないというレビューも見受けられました。これらが小説の"味"でもあると思うのですが、読みにくいところだとも思います。その言葉足らずな点を、この映画は見事に補って映像化しているため、とても分かりやすいです。特に映画に何度も挿入される白昼夢のような映像は、映画ではミスリードの効果も果たし、終盤で霧が晴れるように次々と謎が解ける展開は素晴らしいと思いました。(原作にはない「軍事的要素」が、個人的に好みではありませんが。)
 お気に入りのシーンは、言語が少しずつ解明されてコミュニケーションが進む段階で、イアン(ジェレミー・レナー)が歩く姿を見てエイリアンたちも歩いて見せるシーンです。見逃してしまいそうなほど小さなワンシーンですが、とても微笑ましくて好きです。(ここは小説にもあります)
 また、ヴィルヌーヴ監督はグリーンスクリーンの前で役者に演じさせることが嫌いだということなので、宇宙船に飛び降りるシーンは必見です。
 気になった点としては、映画ではエイリアンたちの呼び名を「アボットとコステロ」と名付けたことです。ご承知の通りアメリカでは名の知れたコメディアンの名前ですが、必然性が感じられませんでした。原作でラズベリーとフラッパーとなっており、これは彼らが発する言葉の音韻をイメージさせる名前だと思うのでなぜ変えてしまったのかなと。
※追記
宇宙船の姿が「ばかうけ」に似てるといわれていますが、実際に監督は「あの宇宙船は"ばかうけ"から影響を受けている」とインタビューで答えているので、たとえ後付だったとしても監督公認のようです。笑
めたもんさん [インターネット(字幕)] 8点(2022-01-14 15:38:43)
👍 1
82.ネタバレ SF大作っぽいパッケージ写真に反して、内容はなかなか地味なので、賛否別れそうな印象です。でも個人的には輪っかのような言語が印象的で、扱うテーマも新鮮で、凡百のSFとは一線を隔している思いました。乱暴にまとめると、やい人類、ゼロサムゲームを続けてるといい加減にっちもさっちもいかなくなるぞ、とエイリアンが登場する。エイリアンは時間軸を超越した存在で、その言語を学ぶと、人間も過去、未来、現在を同時に生きる存在になる。そうなると人間は、じたばたせずにただ事象を静かに受け入れ、愛する生物に進化する。といったところでしょうか。我々も歳を取ってくると、人生でどうにもならないことは、そういうあたわりなのだ、と受け入れるようになりますが、この映画に描かれるテーマは、そういったものの究極形ではないかと思いました。
54dayoさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2021-05-01 09:34:46)
81.ネタバレ 先日「チコちゃんに叱られる!」で「国によって言葉が違うのはなぜ?」という質問があって「大事なものがバラバラだったから」というのが答えになってました。これに則ると時制のないエイリアンにとっては時間は大事なものではないという事になります。他方、時制のある言語を使う生物は時間が大事であり、それは究極の所は「生と死」に関連するからでしょう。主人公は「未来の記憶」を(予知ではなく)想起しますが、それも所詮は自分が生きている時間の話であり3000年後の世界を想起できるわけではありません。認識は言語による制約を受けますが、そもそも生物は時間の制約を受けます。時間は直線的なのか円環的なのか、そもそも時間は実在するのかといった議論には決着はつかないでしょうが、「<私>が存在し<今>生きている」という事だけは確実なので、過去がどうであろうと未来がどうであろうと<今>の<私>を生きるしかありません。「未来の記憶」を想起可能なスーパー主人公にその覚悟が生じたのかどうかがちょっと曖昧だったのと、エイリアンの寿命はよくわかりませんが(相方がもうすぐ死ぬと発言しているので不死身ではない)、3000年後の苦難を気にしているという点で「バリバリの時間概念(マクタガートのA系列認識)持ってるじゃん!」というツッコミになってしまうのが難点。やはりああいう生物としての「形」を持ってしまうと(ちなみに「チコちゃんに叱られる!」では「なんで火星人はタコなの?」というのもやってました)、やはり時間を超越するのは不可能であり、過去も現在も未来もないのは時間を創出した神だけなのかもしれません(つまり神は<今>を認識する事はできません。という点において全知全能ではないという事になります)。言語哲学や時間論を中心に『未知との遭遇』的な他者論(音階でコミュニケーションしたスピルバーグの方が潔くて感動的だとは思います)や出生前診断を連想させる生命倫理の問題(妻は産む派で夫は中絶派なんでしょう)、さらには国際政治等々まで色々と盛り込み過ぎな気もしますが、その分色々と考えさせられる問題提起のある壮大な作品だとは思います。
東京50km圏道路地図さん [地上波(字幕)] 8点(2021-02-22 15:59:07)
👍 1
80.評価が分かれる可能性が高い映画。自分は高く評価したい。
特に最後に感じる哀しさは新しい。今を大切に生きる、ということを別の視点で描いただけでも興味深い。
simpleさん [地上波(字幕)] 8点(2021-02-11 22:26:39)
79.ネタバレ  ちょっと難解な部分もあるが、楽しめた。
 海の中にいるタコやイカを見ると知性を感じることがある。もしかするとこの作品の発想はそういうところから来たのかもしれない。
海牛大夫さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-03-24 21:42:46)
78.いわゆるハードSFになるのかな?こういうSF好きです。全体的な違和感が後半ですっきりさせられます。
木村一号さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-03-25 10:24:07)
77.ネタバレ 巨大宇宙船、タコ型地球外生命体、そして“未来の記憶”。トラディショナルなTHE・SF映画の体裁です。ストーリーは“異星人との意思疎通”にほぼ終始するという極めて地味な展開ながらも、情感たっぷりのヒューマンドラマを孕み、見応は十分でした。最終的には親子愛という普遍的なテーマに落とし込むあたりも、王道中の王道のSF作品。個人的な好みで言えば『コンタクト』や『インターステラ―』と甲乙付けがたい傑作SFとの認識です。
目隠シストさん [CS・衛星(吹替)] 8点(2018-03-20 19:59:44)
76.ネタバレ あまり風呂敷を広げすぎずに、宇宙人とのコミニュケーションに話を絞っているのが他の映画との違いが顕著で面白かったです。まだ見終わった所で話の内容を整理出来ていないのですが、亡くなった子供の話は元々映画本編の時間軸よりも未来の話でこれから救うって話なのかな?未来予知から未来を変えていく力を与えられたみたいですが、ありえない未来の出来事(中国の電話番号をゲットなど)から未来を変えていくというのはご都合主義的でやや腑に落ちない感じ。まあ他の漫画やアニメでも同じような展開は何度も見たことありますけど笑
映画大好きっ子さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2018-02-21 11:31:22)
75.ネタバレ めちゃくちゃに綺麗な映像と、説明台詞のほとんどない静かな展開というドゥニ・ヴィルヌーヴ節全開の作品であり、もはや環境映像と化していることからやたらと眠気を誘われました。また、チマチマと作業をする数人の科学者と、宇宙人への即時攻撃を主張し始める軍部という構図はこの手の映画ではありがちなのですが、人類との間の科学力の差が圧倒的であり、どの程度の反撃を仕掛けてくるのかの予想も立てられない宇宙人相手に最初の一撃を繰り出すなんてことを主張する軍人がいるとは思えず、この辺りでもテンションが下がってしまいました。
ただし、ラストでネタばらしをされると、なんちゅー素晴らしい映画なんだろうかと評価が反転しました。未来と過去が同居し、因果関係が失われた人物の主観が見事に表現されているし、冒頭から挿入されてきた主人公のドラマの断片がここで見事に整合することの気持ち良さも相当なものでした。また、多くを語らないヴィルヌーヴの作風が本作には欠かせなかったこともネタばらしの後で判明し、映画を最後まで見ることって大事だなと思い知らされました。
ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2018-01-05 20:09:17)
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マーク説明
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★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 94人
平均点数 6.40点
000.00%
100.00%
244.26%
333.19%
477.45%
51313.83%
62122.34%
71920.21%
81617.02%
955.32%
1066.38%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.75点 Review12人
2 ストーリー評価 6.00点 Review14人
3 鑑賞後の後味 6.92点 Review13人
4 音楽評価 7.54点 Review11人
5 感泣評価 5.23点 Review13人

【アカデミー賞 情報】

2016年 89回
作品賞 候補(ノミネート) 
監督賞ドゥニ・ヴィルヌーヴ候補(ノミネート) 
撮影賞ブラッドフォード・ヤング候補(ノミネート) 
音響効果賞 受賞 
音響賞 候補(ノミネート) 
美術賞 候補(ノミネート) 
脚色賞エリック・ハイセラー候補(ノミネート) 
編集賞ジョー・ウォーカー〔編集〕候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2016年 74回
主演女優賞(ドラマ部門)エイミー・アダムス候補(ノミネート) 
作曲賞ヨハン・ヨハンソン候補(ノミネート) 

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