映画『ブレードランナー 2049』の口コミ・レビュー(2ページ目)

ブレードランナー 2049

[ブレードランナーニゼロヨンキュウ]
Blade Runner 2049
2017年カナダ上映時間:163分
平均点:6.48 / 10(Review 95人) (点数分布表示)
公開開始日(2017-10-27)
アクションSFシリーズもの刑事もの小説の映画化3D映画
新規登録(2017-08-17)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2025-06-27)【TERU】さん
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監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャストライアン・ゴズリング(男優)K
ハリソン・フォード〔1942年生〕(男優)リック・デッカード
アナ・デ・アルマス(女優)ジョイ
ジャレッド・レト(男優)ネアンデル・ウォレス
ロビン・ライト(女優)ジョシ [マダム]
マッケンジー・デイビス(女優)マリエット
バーカッド・アブディ(男優)ドク・バジャー
デヴィッド・ダストマルチャン(男優)ココ
ウッド・ハリス(男優)ナンデス
ヒアム・アッバス(女優)フレイサ
エドワード・ジェームズ・オルモス(男優)ガフ
デイヴ・バウティスタ(男優)サッパー・モートン
加瀬康之K(日本語吹き替え版)
磯部勉リック・デッカード(日本語吹き替え版)
小林沙苗ジョイ(日本語吹き替え版)
桐本拓哉ネアンデル・ウォレス(日本語吹き替え版)
深見梨加ジョシ [マダム](日本語吹き替え版)
行成とあマリエット(日本語吹き替え版)
恒松あゆみアナ(日本語吹き替え版)
木村雅史サッパー(日本語吹き替え版)
辻親八コットン(日本語吹き替え版)
七緒はるひジョイ日本語広告(日本語吹き替え版)
岡寛恵レイチェル(アーカイブ)(日本語吹き替え版)
白熊寛嗣ナンデス(日本語吹き替え版)
志田有彩(日本語吹き替え版)
出演ショーン・ヤングレイチェル(アーカイブ)
原作フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
音楽ハンス・ジマー
ベンジャミン・ウォルフィッシュ
撮影ロジャー・ディーキンス
製作アンドリュー・A・コソーヴ
ブロデリック・ジョンソン
バッド・ヨーキン
シンシア・サイクス
製作総指揮リドリー・スコット
制作グロービジョン(日本語版制作)
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
美術デニス・ガスナー(プロダクション・デザイン)
編集ジョー・ウォーカー〔編集〕
録音マーク・A・マンジーニ
ダグ・ヘンフィル
日本語翻訳アンゼたかし
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💬口コミ一覧

75.ネタバレ あの免疫不全の博士、すげーレイチェルに似てるよ。ラストで気づいて、泣きそうになった。監督が「ブレードランナー大好き」だってのが伝わってきた。
センブリーヌさん [映画館(字幕)] 8点(2017-11-18 01:03:14)
74.ネタバレ 社畜VS非正規雇用でした。
レプリカントは機械式だと思っていましたが、バイオ系ですかね?
Kのメンタルは普通の人、可愛いペットが癒してくれて正気を保っている。非正規雇用の上セクハラ横行の職場で給料もらうのにいちいち嫌がらせされて。
今回のレプリカントは、産業革命後人間性剥奪されてた労働者のイメージ。原作者は「人間とそれ以外を分けるものは何か」という問いかけをし続けたのですが、Kが異常に殴られ強い以外どこが違うのか分からなくなっている。それに人間じゃなかったからって落ち込むことないよ、K! 人間って身体の問題じゃなくて心の問題だからね。
単なるプログラムであるAIが一番人間ぽいのも皮肉だろうか。それに可愛いお顔がついていれば尚更。踏まれた時は泣けました。
それから、ガフ。
ガフは出て来て当然なんだろうけど、ガフ演った人がその後ギャラクティカでアダマになったことを考えると非常に興味深い。同じ展開だぞこら。
増えないからって誕生日おめでとうからいきなりばっさりって。お金持ちで傲慢な人間が一番怖い。
それにレプリの皆さん。大義のために生きている人間はもう絶滅したと思う。少なくとも地球上からは。
えんびすさん [映画館(字幕)] 8点(2017-11-12 22:44:29)
73.ネタバレ 続編作成を知った時、これ以上の愚行は無いのでは?と率直に思ったが、ライアン・ゴズリングが主人公を演じると報じられた時、
作品の行く末に一筋の光明が見えた様な気がした。
鑑賞前の事前情報入手を頑なに全て断ち、唯一の予習は丸の内ピカデリーで開催された爆音映画祭での「ファイナルカット」鑑賞のみ。
「駄作だったらどうしよう・・・」と鑑賞前にここまでひどく心配になったのは久しぶりな気がする。
肝心の内容は、正直な所もの凄く評価が難しい作品では無いかと思う。
一作目の世界観・登場人物を取り込み新しい解釈を盛り込んだ構成を「一作目に対する冒涜」と受け取るか、「新たなチャレンジ」と受け取るか。
ここで本作への評価は真っ二つに割れるのでは。
私個人は新たなチャレンジとして肯定的に受け止めさせて頂いている。
まずは何よりもライアン・ゴズリングの起用。
寡黙な演技が信条の役者を主役に起用した事は、主人公「K」の置かれた境遇や作品の中で与えられた使命を考えると、
彼以外には考えられなかったキャスティングでは無かろうか。 
魅力的な女性陣達の出演も加点要素だ。
鑑賞された方には説明不要だと思うが、キュート極まりないAI彼女「ジョイ」を演じたアナ・デ・アルマス(最期の表情には惚れました)、
そして、冷徹なラヴを演じたシルヴィア・フークス、二人共に輝いている!
特筆すべきはシルヴィア・フークス。「鑑定士と顔の無い依頼人」を私はとても興味深く鑑賞させてもらったが、まさかあの女性と同一人物とは!
本作の謎解きの根幹となる「奇跡」が、シンプルだが壮大なテーマである「我々は何処から来て、何処へ行くのか」をかなり拡大解釈しているところが
少々気にはなるものの、大御所ハリソン・フォード、貫禄の付いたエドワード・J・オルモス、そしてまさかの「あの方」再登場と即時退場(笑)など、
一作目にこだわりを持つ人達へのサプライズ含め、2時間40分と言う長尺ながら全く飽きる事はなかった。
「K」の最期は、私には「あしたのジョー」の矢吹丈の最期を想像させる。
雨が雪に変わり、Kはレプリカントの新しい未来を思いながら死んでいく...美しいシーンだった。
最期に、絶望的な程のプレッシャーの中で本作を創り上げたD・ヴィルヌーブ監督を筆頭とした製作陣に感謝。
絶対にもう一回観る。
たくわんさん [映画館(字幕)] 8点(2017-11-07 13:30:05)
👍 1
72.「メッセージ」が残念な出来だったので心配したが
この作品はとても良かった

意外とシンプルなストーリーながら、長さは感じず
世界観に浸れる上手い演出が盛り沢山

大筋の話には疑問も残るが、それを軸とした
人間とは何か、何処へ向かうのか
という問題をひしひしと考えさせられる作品
久しぶりに唸るような良作に出会えた

攻殻機動隊を知った今からだと
人間と見分けの付かないものを造るよりロボットで良いし
人間本体を強固にするには義体化で良いと思うが
ブレードランナーの世界観では違う方向性
記憶の扱いなどは双方の作品に深みを与えている

これから鑑賞する方にアドバイス
HPにある短編3作を先に観ておくことを、強くお勧めする
本来なら作品に含まれて然るべき内容だ(3時間越えへの考慮か)
本編で詳しく語られない背景が映像化されており、出来も素晴らしい

映画を観た!という余韻が残る、満足な一本
カーヴさん [映画館(字幕)] 8点(2017-11-06 11:41:33)
71.「切ない」なんて一言では言い表せないくらいに、切ない。
ただこの切なさこそが、伝説的前作から引き継がれたこの映画世界が持つ根幹的な“テーマ”そのものであろう。
それは即ち、すべての「生命体」が持つジレンマであり、前作で、強力なレプリカントの“ロイ”が最期まで抱え続けた苦悩だ。

「我々は 何のために生まれ どこから来て どこへ向かうのか」

レプリカントたちの苦悩と葛藤は続く。
きっと、彼らが「生命」として存在した瞬間から、そのた闘いに終わりはない。
そう、まさしく人間と同様に。


世界中の映画ファンからある種カルト的な「偏愛」を博している前作に対してのこの「続編」のハードルは極めて高かったろう。
監督を担ったドゥニ・ヴィルヌーブ自身が漏らしたように、ある意味常軌を逸した企画であり、一歩間違えば「誰得」な映画になってしまうことは容易に想像できる。
それでもこの続編に挑み、確固たる価値を持ったSF映画として仕上げてみせたドゥニ・ヴィルヌーブ監督をはじめとする製作陣を先ず賞賛したい。

今作を「リブート」ではなく、「続編」として、30年余りのリアルな時間を経て繋ぎとめたことの価値は大きいと思う。
前作から通ずるテーマ性を確実に引き継ぎつつ、映画世界の内外で幾つもの時代を越えてきたからこそ生じる新たな価値観と葛藤を加味し、今この時代に語られるに相応しい「ブレードランナー」の世界観を構築してみせている。


この映画は、ライアン・ゴズリング演じるレプリカント「K」の物語である。
「K」は、まさしく我々現代人を象徴する存在として描き出されている。
彼の存在性のすべてから醸し出されれる哀しさ、弱さ、脆さ、無様さ、そして苦悩と葛藤は、今この世界を生きる現代人に通じ、非常に身につまされる。
だからこそ、彼が辿る切なすぎる旅路が、あまりにもダイレクトに我々の感情に突き刺さるのだろう。

そういう観点を重要視するならば、前作に引き続きハリソン・フォードが演じるデッカードの登場と一連のシーンは、「続編」だからとはいえ、必ずしもあそこまで必要ではなかったのではないかと思える。
往年のカルトファンに限らず、デッカードの登場は、多くの映画ファンを熱くさせる要素ではあったけれど、彼の登場シーンがサービス精神旺盛に展開される程に、主人公である「K」の物語がぼやけてしまったようにも感じた。

勿論、今作のストーリーテリング上、前作のラスト以降のデッカードの物語を辿ることは必要不可欠なわけだけれど、御大ハリソン・フォードにクライマックスの展開であんなに出張られては、「K」の立場が益々ぞんざいに追いやれているように見え、「そりゃないだろう」と思えてしまう。
まあそういう“やるせなさ”も含めて、この映画の「切なさ」に繋がっているといえば、確かにそうなんろうけれど……。

個人的には、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」におけるルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)よろしく、最後の最後に1シーンだけデッカードが登場して「彼女」との邂逅を果たすくらいのバランスの方が、更にエモーショナルに今作が伝えるべき物語性を表せたのではないかと思う。


「生命」として存在した以上、誰もが己の「存在価値」を追い求める。
ミミズだってオケラだってアメンボだって、人間だって、レプリカントだって、その「価値」と「意味」を求める旅路の本質は変わらない。
“或る役割”を果たし、降りしきる雪のもとで静かに「生命」を終えようとするレプリカントの心に、ほんの少しでも“温もり”が生じしていたことを願ってやまない。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 8点(2017-11-05 00:23:16)
70.ネタバレ 7点にするか8点にするか悩み、おまけで8点。
減点理由:
・長い。撮影前段階で何分の作品にするつもりだったのだろう
・続編モノは大抵「前作を観ていなくても」っていうけど、今作では嘘。
 観ていないと、レイチェルが出てくるシーンは脳内補正である程度は
 わかると思うけど、ガフ(とは言ってないがガフだよね)のシーンは
 さっぱりだと思う。

前作のファイナルカット版を前日に観て復習してから観ましたが、
『人は何を持ってして人たるのか』を考えてしまいます。
hyamさん [映画館(字幕)] 8点(2017-11-02 20:44:52)
69.ネタバレ まさかブレードランナーの正当な続編が見られる日が来るとは・・・それに尽きる。美術は文句なし。完全に前作の延長線上の世界が構築されていたと思う。その、まんまぶりに訳もなくジーンしてしまう瞬間がいくつもあった。只、「ブレードランナー」の世界を現代の技術で再現していたことには違いないのだが、前作の30年後の世界としてみた場合、テクノロジーの進歩具合にちょっと違和感があった。それと旧作の公開当時はレプリカントの存在意義にそれ程疑問を抱かなかったが、今となってはクローン技術や再生医療も現実味を帯びてきているので、わざわざ人造人間を作る意味や、有能だが身体検査でオフ・ワールドに行けない人々の存在等、設定に無理が生じているように感じた。しかしながら、個人的にはブレードランナーの続編としては想像以上の出来だったと思う。興行がコケたとかはどうでもいい。そもそもこのシリーズで扱われているテーマなぞ深遠なようでいて実際は私のような暇人にしか興味のない事柄なのだから。ラストシーンの「Tears In The Rain」はかなりグッと来た。
J.J.フォーラムさん [映画館(字幕)] 8点(2017-11-02 00:20:50)
68.ネタバレ  記憶の映画でした。

 思い出という、その曖昧な存在に拘って生きる事の悲しさ、そしてその甘美さ。総ての人がそうであるように。
 登場する多くの過去の記憶(エルヴィスやモンロー、シナトラも)と共に、前作の存在もまた過去の記憶であり、この映画もまた過去の記憶になってゆくという(映画という存在自体が光と影と音が創る幻でしかなくて)、人の記憶についての入れ子細工映画。
 印象的な映像の数々(前作に比べてもハンパない寂寥感に包まれています)が、やがて遠い過去の記憶の中のオリのように残ってゆくのだとしたら、それでこの映画は成功という事でしょう。前作がそうであったように。

 もう十何年も見ていない前作を復習してから見ようと思っていたのですが、忙しさに結局見られないままに今日を迎えてしまいました。でもそれで良かったのかも。過去の記憶であるからこそ、その間にある時間を実感できましたし。

 前作に直結するイメージを持ちつつ、『未知との遭遇』に対するオマージュがそこかしこに見られたのが個人的に嬉しかったです。冒頭、土煙の中に現れる人影や、闇の中のスピナーの回転(もちろんダグラス・トランブルへのオマージュにも直結しております)、坊主頭の子供達に囲まれ、支えられる主人公。『メッセージ』といい、この人はスピルバーグが好きなんだろうなぁ。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 8点(2017-10-30 22:25:47)
👍 2
67.ネタバレ 前作から35年ぶりの続編。「スター・ウォーズ」でも「ジェダイの復讐」から「ファントム・メナス」までは16年。「インディ・ジョーンズ」でも「最後の聖戦」から「クリスタル・スカルの王国」までの間は19年ということを考えると35年ぶりの続編というのは相当珍しいのではないか。「ハスラー」でも「2」までは25年じゃないか!うっひゃあ!だいたいこの作品に続編が作られるなんて誰が思っただろうか。公開時はともかく今ではSF映画の金字塔と言われるまでになった作品に誰が手をつけようと思うのか。想像するだけで恐ろしいほどのプレッシャーだがドゥニ・ヴィルヌーヴが監督をすると聞いて不安は少々消えた。今のリドリー・スコットが監督するよりいいのではないかという思いもあった。

前作の世界観はウェットで物語はドライな印象だったが、今作の世界観はもう少し乾いた感じの印象だ。そして物語は湿度を増した印象。前作から30年後の世界、歴史的な大きな事件もあったようだし変わっていて当然。現代が「ブレードランナー」のような世界だと言われて久しくなった今では同じものを見せられても意味はない。前作と似たシーンはあってもこれ見よがしではない。一歩引いたような視点で映画は流れていく。どこか絵画的なのもヴィルヌーヴの世界観だろう。

自分でも驚いたことだが3時間近くの長尺で眠くなったり飽きたりする瞬間は皆無だった。スクリーンに釘付けだった。自分の想像以上に「ブレードランナー」の続きの物語に興味津々だったのだろう。前作より娯楽性は増しているが意外な程にスリリングなサスペンス要素が今作を引っ張っていく。ハンス・ジマーの重低音を効かせた音楽は(うんざりしている人も増えているようだが)それを助けるものだ。次々と出てくる新事実を食い入るように観ていたのだが、前作のデッカードとレイチェルの出会いが仕組まれていたのではないかというところはくすぐったいような感覚に陥った。人間とレプリカントが自然に恋に落ちるから素敵なんじゃないの!と。ロイがデッカードを助けたのももしかしてタイレル社でそういう計画を知ったからとか(あくまで個人的な)妄想をし始めると…。うーん、あの物語性の希薄な前作が計画的なものであったとなるとどこか壮大になってやはりくすぐったい。

“奇跡”を知った者たちの反乱を予想はさせるが直接的な描写は無くホッとした。これはあくまでKの物語なのだ。新型レプリカントがブレードランナーの仕事に従事するような世界。先の“大停電”のこともありレプリカントへの差別はさらに酷くなっているようだ。仕事を終え帰宅し会話をする相手は実体のないジョイという存在。なんとも寂しい男なのだ。デッカードはレイチェルに対して強引な態度をとったが、Kはジョイに対していつも受け身だ。続編であっても世界観や主役が対照的に描かれるのも興味深い。“奇跡”の調査はいつの間にか彼のアイデンティティを探る旅になっていく。その過程が面白い。自分が“奇跡”の当事者ではないと知ったKはうなだれる。「誰もがそう考える。」という言葉にレプリカントたちの哀愁がつまっている。人間を憎んではいても記憶だけではないものに対する憧れがあるのだろう。Kは恋人と同じ名前を持つ巨大なモノの前に立ち尽くす。自分に名前を与えてくれた恋人はもういないが彼女の前で選択をする。それは思想に染まったものではない。個人的で普遍的な人間としての選択だ。

命を散らしていく者に降りそそぐものは雨から雪に変わった。更に儚いものに、切ないものになった。レプリカントが哀しみから解放される時は来るのだろうか。でも更なる続編をあまり観たくはないな。続編ゆえの難しさも痛いくらい感じたが自分を大いに興奮させ、感動させてくれた今作に素直に賛辞を送りたいと思う。しかし、賛辞と共に改めて感じるのはアナログ技術だけで作り上げた前作がどれだけ神がかり的な仕事だったかということ。どれだけ大予算の超大作になろうとも、CGの技術が向上しようとも35年前の前作の映像や美術の魅力には及ばないと自分は感じてしまった。


ちなみに「おかしな二人」の続編まででも30年なんです。
さん [映画館(字幕)] 8点(2017-10-29 21:45:25)
66.ネタバレ ブレードランナーの続編で一番危惧していた、背景となる世界観の維持(というか深刻化)は満足できる内容でした。この映画の凄いところは観客一人一人で様々な解釈が可能であること。デッカード自身レプリかどうか分かっていないというのが良い。いろんな場面で観客が自由にストーリを創造できるように仕組んであり、それが物語の重厚さを醸し出している。例えばKがなぜデッカードを救ったのか、その理由の解釈をオリジナルのロイと対比して考えると面白い。一方で、レプリカントがホログラムで疑似愛を体験しているというのは我々に対しての痛烈な皮肉なので、不快感を感じたとしたら監督の狙いは成功している。などなど、いろいろ語れる映画は良い映画だと思うのと、この映画の最終的な評価にはオリジナルと同様に時間ががかるような気がするのでとりあえずこの点数。
けごやさん [3D(字幕)] 8点(2017-10-29 00:04:13)
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65.ネタバレ 初日初回、IMAX 3Dで鑑賞。

ヴァンゲリスっぽいけど違う音楽が今一慣れませんでしたが、でもラストシーンで流れた旋律でドッと来ました。人に従順である様に作られた新型ネクサスが、自分の為に戦った結果の静かなラストシーンは、前作へのオマージュがあふれていて良かったです。
ハリソン・フォードもちゃんと存在感があって良かったです。
一方、都市の猥雑さとかは前作程は感じられませんでしたが、ここらへんは色々やりつくされているので、まあ、良いかなと思います。
ahiru3さん [3D(字幕)] 8点(2017-10-27 21:44:56)
👍 1
64.思ったほど難解ではない、むしろ分かり易いストーリーは、コテコテのハードSFが苦手な自分には好印象。映像もきれいで良い。ただ、サイバーパンク的な映像表現としては、新味がなく物足りない。攻殻機動隊あたりには2周くらい周回遅れしているように感じました。
クレイバードさん [地上波(吹替)] 7点(2020-07-23 11:03:39)
63.ネタバレ おお、暗い。湿度も高い。いいですね。これぞブレードランナーの世界観。続編を作るのなら、この雰囲気は絶対に死守してくれないと。もちろんヴィルヌーヴ監督はちゃんと心得ているうえ、彼の暗いけれど粒子の細かい画のセンスはブレードランナーと相性が良かった。僥倖なことであります。
力の入りまくった隙の無いSF世界は初めて見る光景。現代の映像技術の最高峰を堪能できます。
美術は満点ですがやはり偉大な前作を越えるのは難しい。「自己とは何か」という問いを美しいレプリカント達の苦悩に変換した前作にあふれていた情緒が、なんだかとても薄い。ライアン・ゴズリングも悪くはないけれど、彼のつるっとした顔はどことなく無痛気味。”記憶は他者のもの”という事実を前に落胆して机を殴るライアンより、静かにうつむき写真を破り捨てたショーン・ヤングの後姿の方がより強く悲哀が伝わる気がする。事実40年経った今でも忘れられない場面の一つであります。
あとはねえ、細かい諸々への不満。ハリソンが死ぬわけないと分かっている海面不時着時の戦闘が長い。レプリカントレジスタンス達の登場もとってつけた感。口頭説明が長いのも辟易しました。一作目のファンてウルサイなあ我ながら。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-10 16:49:11)
62.謎解きの面もあり、なかなか良かった。でも、全体的に見慣れてくると落ち着いたトーンになって、多少長く感じるかもしれない。
続編が期待できるのは確かだが、映像・美術面の驚きは難しいかもしれない。
simpleさん [地上波(字幕)] 7点(2019-09-23 15:58:22)
61.ネタバレ エイリアン(プロメテウス)があまりに酷い出来だったので、半ば義務感のような感じで観ましたが、意外と良かったです。
前作の雰囲気や世界観を大切にし、とても丁寧に作られている感じ。一番の不安だった監督の独善でデッガードがレプリカント設定になっている事も無し。
ただ最後の方、レプリカントが反乱組織を結成していたり、実の子が実はアレだったり・・と、いかにも今時の続編作りますよハリウッド的な安っぽい展開になったのが残念。
特に最後のオチ、あれは要らないでしょう。謎は謎のまま残して観客の想像に任せるのも前作の味だったのに。
とは言えヴァンゲリスそっくりの音楽といい、間をたっぷり取った演出といい、あの世界観にどっぷり浸かる事ができて満足度は高かったです。
でも何か足りない・・と思うのは肝心の美術面かしら。
ロサンゼルスの街並みは前作を引き継いでいるとはいえ、格別進歩した所も無し。舞妓さんが居なくなってるし、超高層ビル群が一様に低い。
不時着した砂浜で、打ち寄せる高波の中での決闘はイイ感じでしたが、飛行艇の内部がまるで「2001年宇宙の旅」のような白物家電の世界。退化してるやん。
再登場レイチェル(コピー)は今なお斬新な髪型、細部まで凝った装飾品、トータル的な美しさに改めて見惚れましたが、同じフレームにいるポニーテール殺し屋女の何という造形のつまらなさ。。
ストーリーよりも圧倒的な夢幻美術・視覚的衒学趣味に酔いしれる・・というのがオリジナルの持ち味なのに、そういう点が決定的に足りない。
前作はホロドフスキー監督「DUNE」解体メンバーの吸収という棚ボタが本当に大きかったんだな・・と改めて実感しました。
番茶さん [DVD(字幕)] 7点(2019-04-30 14:41:31)
60.ネタバレ SF映画のカルト的名作の続編。監督は現在ハリウッドでノリにのっているドニ・ヴェルヌーヴ監督。いやー、なかなか重厚な世界観はこの監督ならでは。少々冗長な面もなきにしもあらずだけど、美麗な映像や哲学的なストーリーは存分に楽しめました。レプリカントたちの心の拠り所となっている記憶を作っているのが、実は…というオチにはしてやられましたわ。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2018-12-27 23:46:59)
59.ネタバレ 「あらすじを教えろ」と言われても簡単には話せないくらい展開が難しくてなんとなく筋を追っかけるのがやっとだ。禅問答のような長い会話はちょっと退屈だし。だが元祖ブレードランナーの、スラム街のような未来都市、雨が降り続ける暗い街並みがいい感じに再現されていて、すっかりじいさんになったハリソン・フォードが満を持して登場するのもわくわくする。雪が降りそぼるラストシーンはBGMと合わせ美しい。ハリソン・フォードの娘との再会がちょっとだけ描かれているのもあとを想像させて良い。
エンボさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-06-16 20:38:45)
58.前作を予習したおかげで、そこそこ面白かったです。
ゆっきーさん [DVD(字幕)] 7点(2018-04-21 16:24:00)
57.ネタバレ あの名作の続編ということで、ファンにはそれぞれ思い入れがあるから、
どうやっても批判というのはあると思うんですよね。
私もブレラン好きの一人として言いたいことはあります。
ブレランの街のあの雑踏とした雰囲気が良かったと思う自分にとって、本作はいささか綺麗すぎるというか、
どの画も美しいんだけど雑味がないのがものたりねぇな、なんて思ったりします。
多少長いかなと感じるところもありましたが、でも最後まで集中して見ることができました。
それだけの力のある作品になっていたということでしょう。
自分探しの旅という取っつきにくいストーリーの中で、
ラブやエロス的要素を多く感じるものだったのが良かったのかも。
前作に出てきたあのおっちゃんが本作でも出たり、あのレイチェルがまた蘇ったりと
なかなかインパクトもありました。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-03-30 21:36:36)
56.後半だるい。特に車が海に沈みそうなあたり。
Kと聞くと、夏目漱石のこころとか、カフカの城とかを思い出す。イニシャルという記号には中身が感じられない。イッコッコウみたいな存在。その中身の空洞に満たされていたのは、実はジョイちゃんなのかもしれない。
no_the_warさん [映画館(字幕)] 7点(2017-12-29 22:59:27)
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 95人
平均点数 6.48点
000.00%
100.00%
222.11%
344.21%
488.42%
51010.53%
62425.26%
71616.84%
82021.05%
988.42%
1033.16%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.85点 Review7人
2 ストーリー評価 6.84点 Review13人
3 鑑賞後の後味 6.76点 Review13人
4 音楽評価 7.00点 Review13人
5 感泣評価 6.27点 Review11人

【アカデミー賞 情報】

2017年 90回
撮影賞ロジャー・ディーキンス受賞 
視覚効果賞 受賞 
音響効果賞マーク・A・マンジーニ候補(ノミネート) 
音響賞ダグ・ヘンフィル候補(ノミネート) 
美術賞デニス・ガスナー候補(ノミネート) 

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