映画『万引き家族』の口コミ・レビュー(3ページ目)

万引き家族

[マンビキカゾク]
Shoplifters
2018年上映時間:120分
平均点:6.38 / 10(Review 94人) (点数分布表示)
公開開始日(2018-06-08)
公開終了日(2019-04-03)
ドラマ犯罪もの
新規登録(2018-04-07)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2024-09-28)【イニシャルK】さん
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監督是枝裕和
キャストリリー・フランキー(男優)柴田治
安藤サクラ(女優)柴田信代
松岡茉優(女優)柴田亜紀
城桧吏(男優)柴田祥太
樹木希林(女優)柴田初枝
池松壮亮(男優)4番さん
緒形直人(男優)柴田譲
森口瑤子(女優)柴田葉子
蒔田彩珠(女優)柴田さやか
山田裕貴(男優)北条保
片山萌美(女優)北条希
柄本明(男優)川戸頼次
高良健吾(男優)前園巧
池脇千鶴(女優)宮部希衣
黒田大輔(男優)JK見学店店長
松岡依都美(女優)根岸三都江
笠井信輔(男優)ニュースキャスター
毎熊克哉(男優)日雇い派遣の管理者
堀春菜(女優)
足立智充(男優)
井上肇(男優)
脚本是枝裕和
音楽細野晴臣
撮影近藤龍人
製作石原隆〔製作〕
ギャガ
フジテレビ
配給ギャガ
美術三ツ松けいこ
衣装黒澤和子
編集是枝裕和
あらすじ
東京の片隅の今にも崩れ落ちそうな古家に住む家族。家主である老女と息子夫婦。夫婦の長男に嫁の妹。一家は老女の年金に息子夫婦の少ない収入で細々と暮らしていた。そして足りないものは専ら父子が万引きをして来るというアウトローな暮らしぶりだった。ある冬の日、万引き帰りの父子が近所の団地の廊下にしゃがみこんでいる幼女に気付き、ほうっておけずに連れ帰ってしまう。その女の子は親の虐待を受けていたことが判り、そのまま長女として育てることに。貧しいながらも一家は家族の絆を深めながら平穏に暮らすのだが、あるきっかけでその生活は一気に崩れ去ってしまう。そして一家の陰の部分が明るみに出されていく。是枝裕和監督によるヒューマンドラマ。カンヌ国際映画祭のパルムドールを始め数々の映画賞を受賞。
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💬口コミ一覧

54.これまでの是枝監督の作品というと、「設定は奇抜だがストーリーが展開しない」というのが私の印象でした。しかしこの作品は、しっかりストーリーがあります。それだけでも好印象。
終盤に登場する刑事の言い分が、仮にこういう〝事件〟があった場合の世間一般やメディアの評価を代弁しているのでしょう。たしかに外形的にはそのとおりで、この家族は犯罪集団でしかありません。しかし案外、疑似家族として精神的に支え合い、それなりの幸福感を味わっていたというギャップがおもしろいところ。こういうギャップは、世の中に多々ありそうです。
ただし「万引き」を生業としている理由や、それぞれが〝メンバー〟に加わっていく経緯や時系列がよくわからず。その部分だけ、最後までモヤモヤしました。
眉山さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-07-30 01:41:07)
53.中盤までは、話題作がこれか...つまらない、だったが終盤に向けて圧倒的に印象的になった。
それでも映画に求めるのは、奥深さかエンターテイメントか、芸術性か娯楽性か、どうだろう。
simpleさん [地上波(邦画)] 7点(2019-07-22 21:14:49)
52.ネタバレ 話こそ違えど、扱っているテーマは「そして父になる」と同じでしたね。
家族とは何か。血の繋がりだけの家族より、心の繋がりが大事というね。
是枝作品はいくつか見てますが、やはり家族というテーマのやつを扱うと秀逸だとな感じます。
そして何より、みなさん演技が素晴らしいです。
演じているという感じでなく、とてもナチュラルで不自然さを感じさせない。
話に説得力を持たせ、家族に共感を持たせる上で演出が光っておりました。
あろえりーなさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-06-27 21:09:03)
51.ネタバレ 前半、あまりに一家の日常を自然に描き過ぎていて、セリフが半分以上聞き取れなかった。ラスト近くまで一家のひとり一人の関係が明らかにされず、ちょっと消化不良気味。そして、観終わって尚、不明の部分がかなりある。ネット上では非常に良く読み込んだブログがある反面、無責任な憶測めいた記事もあり、ネットのネタバレ情報に頼って全てを理解しようとしても無理。と言うか、ジャスト2時間の尺では何から何まで描き込めないし、描いたところで野暮なだけ。家族の関係性、社会・集団で生きることの大切さと煩わしさに焦点を当てて、細かなエピソードは省略して結構。監督のメッセージが何なのか、友と額を突き合わせて鑑賞後に語りたい。表題どおり、父子の万引きは作品のテーマにとって重要なファクターだけれど、それ以外にも、作品全体を通して様々なエピソードがこの作品の言わんとすることを雄弁に物語る。勿論それは、演技派を揃えたキャスティングの賜物でもあります。
タコ太(ぺいぺい)さん [試写会(邦画)] 7点(2019-06-12 02:09:00)
50.ネタバレ 各世代がきちんと揃っている疑似家族、とにかくお風呂場の汚さには参ったんですけれども日常の会話はいつもどおりリアルで面白い。安藤サクラのだらしなさは感動ものです。それらしい風情は秀逸でディテールへの拘りは毎度すごいなと思います。
「万引き家族」なんてタイトルのわりには特に万引きを強調しているようには感じず、ワザと捕まるということで祥太自身に善悪を示させているわけでそれはそれで納得できました。
この映画を観ていると、ほんとに何がいいのかわからなくなりますね。あの一家がやっていることはよくないことばかりです、けれど正論だけじゃ生きていけないのも確かです。おばあちゃんは死ぬまで仕返ししてるんですよね、思えばこれがいちばん怖い。
私が拘るのは警察で調書をとられていても、りんが自宅に帰ったと聞いても、どうしてひどい虐待を受けてたことを誰も言わないの?
自分の子どもがいなくなったのに警察に届けない親をどうしてもっと追及しないの?あの虐待夫婦が野放しっていうのがこの映画でいちばん矛盾と怒りをおぼえる部分です。「三度目の殺人」の時に感じたモヤモヤ感が残ります。
envyさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-05-12 17:16:12)
49.ネタバレ 大家族から核家族、引きこもりなんかを経て、ついには他人と家族をつくる時代に突入か?
絆とはなんぞや、を問うには『万引き』はいささか邪魔な要素だったのかな。
キャッチーな感じで集客とか宣伝には良かったのかもしれないけど。
是枝監督の作品はこーゆー感じ、というのをわかった上で観て、見応えがあるんだからたいしたものです。
リリーさん、サクラさん、希林さんは流石です。
高良さん池脇さんの取り調べは、蛇足な感じもしたけど、避けては通れまいか。
ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-05-12 09:17:08)
48.なかなかおもしろかった。またこういった映画を期待したい。
ホットチョコレートさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-05-11 06:25:16)
47.賛否両論の本作..細かいところを言えばきりがないが..駄作、愚作、勘違い映画、のたぐいでは決してない..今の世相を反映した リアルな作品..少し手を加えれば もっと良くなる作品..一つだけダメ出しをするなら、タイトルが最悪..インパクトのあるタイトルとしては 正解 だが、映画として、作品として、かなりマイナス..「万引き」というフレーズに 観客が引っ張られてしまい、「万引き」ありきになって観ているはず..制作者のメッセージが 観ている人にちゃんと伝わってないと思う..そこが とても残念...
コナンが一番さん [DVD(邦画)] 7点(2019-05-03 16:38:36)
46.ネタバレ これは「誰も知らない」の続編ですね。
是枝監督は、「誰も知らない」の子どもたちが
どうなるか、きちんとしておきたかったんだと思います。

ラストは痛切ですね。
あの家族の絆は、本物だったのか?そこまではあまり描かれてなかったように思います。
多分、是枝監督のことだから、この作品のような家族の「絆」について、また別の設定で作品を創るんだと思います。
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2019-04-29 09:26:19)
45.ネタバレ 賛否あるかもしれませんが
リリイフランキー 安藤サクラ 樹木希林。
やっぱり演技すごい。
子役二人もなかなか。 

汚く、ずるくもあり、悲しくもあり、正論では説明できない優しさもある。
安易にお母さん!お父さん!と言わせなかったラストは良かったのか、悪かったのか?
私はベタだが言わせて終わったほうが良かったと思うけど…
まっかさん [DVD(邦画)] 7点(2019-04-28 22:00:50)
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44.ネタバレ この家族を見ていると、
実の家族を失った者たちがバラックの家に寄り集まって暮らし
盗みや違法行為で命を繋いでいた時代・・
昭和20年代、終戦後の貧困状況下の日本を連想してしまう。

(自分が体験した訳でも、日本人全員がそうだった訳でもないが
記録映像などで私たちはそれを知っている。)
この映画の家族にリアリティとノスタルジーを感じるのは
“あの頃の日本人”の姿がそこにあるからかも知れない。

さらに言えば、この映画が世界中で共感された理由・・
国が経済的に発展するという《光》と、それが生んだ《陰》
その陰に(自ら望んだ訳ではないのに)陥ってしまった “普通の人々”
その姿を描いているからに違いない。

そして、普通=光であり《善》であるはずの官職たちの言葉が
《偽善=闇》に反転して見えるラスト。
そこには「豊かさを得るために人が失いつつある何か」がある。

私がこの物語に、悲しさと同時に “恐ろしさ” を感じる理由だ。
墨石亜乱さん [映画館(邦画)] 7点(2018-11-03 13:46:39)
43.ネタバレ 是枝監督作品なのに、あんな風にわかりにくく、後味の悪い作品だったかなというのが第一印象でしたね。

PG12…12歳未満の方は、保護者の助言・指導が必要です。

この映画を11歳の娘が観たいと言うので、一緒に映画館に行きましたが、

松岡さんのお仕事のシーンで主人に強制目隠し。後から「どんな仕事してたの?」と聞かれ、どう説明していいかわかりませんでした…。

勝手な思い込みで、ある貧乏でも暖かい家族の中で助け出された女の子のお話だと思っていて、

最後には全員、赤の他人だった…とはびっくりしました。

深く考えさせられたな〜と思ったのは、

樹木希林さんが言った「血の繋がりがない方がいい。期待しないから…」的なセリフ。

はっきり覚えてなくてごめんなさい。

あとはじゅりちゃんが、捜索願い出さない家庭に帰しちゃうのかぁ〜ってガッカリ。

更に池脇さん「子供には母親が必要なんですよ」とか、

何言ってんだー!ってムカムカしてしまいました。

あとは桐本明さんの「妹にはやらせるなよ」と…。わかっていてやらせていたんだなーと感動。

安藤さんからの「潰れなければいいんじゃない?」を受けての喪中…つぶれちゃったのかな…

車のガラスを割っている時「それは人のものじゃないの?」

城くんの成長。

ただその男の子を助けた過去と、リリーさんが転がり込んだいきさつをもう少しだけ、わかりやすくしてほしかったかな。(わかんなかったの私だけ?)あと誰が殺して埋めちゃったのかとか…イマイチわからなかった。お馬鹿でごめんなさい。
新しい生物さん [映画館(邦画)] 7点(2018-08-06 15:43:15)
42.ネタバレ ボクたち実は家族じゃねぇんだけど、ホントの家族と同じくらいとっても仲がイイ。パクってパクってパクられて、ぜ~んぶバレちまった。偽おばあちゃんと偽お母ちゃん、樹木希林と安藤サクラ怪演。愛に飢えた偽家族を描いて、パルムドールをゲット。いいシゴトでした、是枝さん。良作。
獅子-平常心さん [映画館(邦画)] 7点(2018-06-23 02:46:03)
41.ネタバレ  ツイッターあたりでは見てもいない映画を中傷するおバカな人々を炙り出してみせる状態になってますが、この映画について言及する事は、そのまま今の日本を映す事になるような感じで、仕掛けてきてるねぇ、って。

 弱者を切り捨てたがりな、強い者の側についている(つもりの)人でいっぱいのこの国で、ここに描かれる都合の悪い幸せは、目を逸らしたり、壊したり、断絶したりしたいモノなのかも。
 好ましいとは言い難い関係で疑似家族を構成している人々それぞれの、ちょっとした儚い幸せ、それすらも許されないものなのか、人である最低限すら否定されなければならないものなのか、どうなの?と。
 〇か×かでしか判断できない(自分の支持者でなければそれは敵だと思ってるような首相が存在している)この国。美しさとか心の豊かさとか、そういうのって一体どこにあるって言うんでしょ?
 ね、この映画を語ればこの国の中の、どういう国民なのかが露わになっちゃう。

 さて、とは言え、私はこれまでの是枝監督作品同様、そーんなには巧い映画だとは思いませんでした。
 冒頭の、説明的な展開をかなり省いていきなり少女連れてきちゃうあたりの潔さは良かったのですが、答えの無いオチの無い映画なのに、はい、幸せ描写はここまで、次のシーンから波乱の展開が始まります、みたいな定型フォーマットっぷりを見せられてしまうと、なんだかなぁ、って思ったり。
 総じて構成や編集に首を傾げ気味。設定上の隠し事を小出しに見せてゆく構成ゆえ自然さを欠くようにも思えました。

 それを補って余りあるのは役者、特に女優の演技、まずはさすがの安藤サクラ。その生々しい肉体の存在感ときたら。演技とか役作りとか飛び越えて迫ってきます。
 加えて、安定の樹木希林と若手実力派な松岡茉優、そして子役の佐々木みゆという世代を隔てた女優がそれぞれに存在感を示して、1つの「家族」の姿を見せつけてくれます。

 現実は映画よりも更に厳しい、それをニュースで思い知らされて、それでも目を逸らし、切り捨て、排除し、「美しい日本を取り戻す」とか言っちゃう? 「じゃあお前はどうなんだ」? どうなんでしょう?
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 7点(2018-06-11 21:23:47)
👍 1
40.ネタバレ 例えばスイミーのエピソードのように、困難な状況にあるものたちがそれが故に深い絆で結ばれているっていうようなこの監督の得意技みたいですが、納得いかないんですよね。現実には、経済的に困難な状況の人たちほど、お互いの心を詮索し合っているのではないでしょうか。おそらく母親に愛されなかった信代が、りんを我が子のようにかわいがれるのもわからない。負の連鎖は続くものと思っていますので。しかし、今日は封切り日ですので書きませんが、リリー・フランキーが雪の晩、布団の中のセリフにまいりました。父親であろうという気持ちをあきらめるとき。オレもこういうことを、言わなければならない日がいつか来そうだ。また、絶対あり得ないけれど、りん(樹里)の視線の先に、バスを降りた祥太とお父さんが立っているなんて想起させるエンディングも良いと思います。そんなことは、絶対に絶対にありえないんだけれど。【追記】リリー・フランキー、なんか田中邦衛に似てきた?
なたねさん [映画館(邦画)] 7点(2018-06-08 13:31:01)
39.早速今年のカンヌ・パルムドールの作品を観てきました。 おもしろい内容で、画面に引き込まれるのですが『満足』とまでは行かないですね。 今風な日本の社会事情を捉えているようですが、でも、やっぱり、どこか違うような気がします。 主人公の家族に対しても、特に同情や同意できるような部分は皆無ですし、むしろ嫌悪感ばかりを感じます。 そんなクソ家族が主人公に感情移入など出来ません。 ただひたすらに客観的な目で物語を追うだけです。 ただ、この後どうなるのかなあと後ろ髪を引かれながらのエンディングは、是枝作品独特の余韻が心地良かったと思います。 でも、安藤サクラの存在感は見事です。 彼女の演技は光っていましたし、間違いなく世界に通用すると思います。
あと、作品とは全く関係ありませんが、映画館のスクリーンを自分の家のテレビと勘違いしているのか、やたらと声を出して思っていることをつぶやくジジイが何人もいて、非常に不愉快でした。 あんなヤツら、出禁にして欲しいですわ。
ミスプロさん [映画館(邦画)] 7点(2018-06-03 01:17:21)
38.飽きずには観れました。
はい、松岡茉優さんかわいいです。
すたーちゃいるどさん [地上波(邦画)] 6点(2022-12-30 22:16:27)
37.ネタバレ 都会の片隅で誰にも気にされず、ひっそりと暮らすある五人の家族。収入源のほとんどない彼らの生活の糧は、万引きだった――。幼い息子を使い、今日もスーパーで生きるための必需品を手に入れた父親は、その帰り道、団地のベランダに一人佇む幼い女の子と出会う。明らかに腹をすかし、しかも全身傷だらけ、もはや泣くことも笑うことも忘れたような彼女をほっておけなくなった父は、思わずその子を家へと連れ帰って来るのだった。僅かな年金で暮らす祖母、クリーニング店で働く母親、怪しげな風俗まがいの店でバイトする長女。彼らは何の躊躇いもなく少女を迎え入れ、次の日にはすっかり家族として暮らし始める。何故ならこの家族には、とある〝秘密〟があったから――。社会の発展から取り残され、今にも零れ落ちそうになっている社会的弱者を終始淡々と見つめたヒューマン・ドラマ。監督は、過去に観た『誰も知らない』という作品で、どうにも僕とは相性が悪いと感じた是枝佑和。カンヌでパルムドールを取ったということで今回鑑賞してみたのですが、やはり僕の好みとはどうにも合わない作品でしたね。とにかくもう最後まで辛気臭すぎ!!社会の片隅で声にならない声をあげている社会的弱者の思いに耳をすまそうというこの監督のスタンスは分かるのですけど、もう少しドラマティックな見せ方を心掛けてもいいのでは。ハリウッドの商業ベースの第一線で活躍する脚本家なら、例えばこの長男の大人になった後の回想形式で物語を見せるとか、例えばこの家族の秘密を探る人物を登場させてサスペンスを盛り上げるとかするんでしょうけど、この監督はそういうのははなから目指してないんでしょうね。印象的なシーンもたくさんあったし、もはや本物の家族以上に家族だった役者陣のナチュラルな演技も大変良かったとは思うのですけど、こればっかりは好みの問題なので如何ともしがたい。以下、本当にどうでもいい余談。リリー・フランキー演じるお父さんと、良い感じで熟したお母さん役の女優とのラブシーンは妙に生々しくて大変グッドでした。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 6点(2020-09-17 01:04:36)
36.ネタバレ 日本の家族物語がテーマじゃ世界では評価されてないので、世界の共通テーマである貧困をテーマに掲げて賞を狙いにいった作品という認識でいたのでそういう視点で見た。が、これは貧困がテーマになっているのか?というのが大きな疑問。非正規とはいえ大人3人が働いて+年金生活者が居れば、最低でも月収40~50万はあるだろう。家も持ち家で家賃も不要なようだし、それなりの暮らしはできるはずである。23区の庭付き一戸建てなら土地代だけで数千万にはなるし、資産家であるともいえる。よって万引きなんかする必要なんかないのに万引きしている。よって、ある種のファミリービジネスであり、共犯関係による絆の構築ツールと考えるべきだろう。だから万引きから貧困を連想させるのは失敗していて、単に問題を抱えた人達の共同生活になってしまっている。結果、貧困をテーマとした作品にはなりえていない。
ではテーマは何に変質しているかというと「正義とは何か?」ではないか。確かに万引きや誘拐(本人たちは保護だと言っているが)や死体遺棄は悪ではあるし、風俗産業で体を売ることも良いとはされてはいない。しかしながら、各々はそれなりに幸せそうに暮らしている。見ていても気兼ねのない暮らしやすそうな家庭に感じる。ここには血の繋がった家族で暮らす事が「正義」なのか?という問いがある。他方、少年は「盗みはよい事なのか?」という「正義」に目覚める。ここには倫理道徳的正義と法的正義との対比がある。女は司法を欺き、男の罪を被り刑務所に入る。これが女にとっての「幸せ」であり「正義」である。結局、解体された「家族」は各々の人生を歩み始めるわけだが、皆「幸せ」になれたのか否かという余韻は残る。でも、是枝作品にしては救いがある方というか、登場人物は基本的に皆善人(たいした悪人ではない)なので、いつものドンヨリする感じが少なかったように思えて、少々物足りなかった。対比的に虐待若夫婦は無論、警察コンビも悪人的に描かれていると言えなくもないが。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-07-07 14:57:51)
👍 1
35.ネタバレ この現代の日本には、働きたくても働けない人、犯罪を犯してでしか生きていけないと思い込んでいる人。そういった方々がある一定数いるのは頭では理解しているが、感情としてはそれを認めたくない自分がいる。どうしても公的支援が必要な人はいるのだろうとは思うけども。だからといって犯罪を犯して良いわけではない。被害者のいない犯罪なんてないのだから。現代の日本が抱える貧困や家族の問題を描いた作品ではあるが、答えは何一つ示されてはいない。胸が痛くなる作品である。
いっちぃさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-01-02 03:52:56)
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【点数情報】

Review人数 94人
平均点数 6.38点
033.19%
100.00%
222.13%
344.26%
466.38%
51010.64%
61313.83%
72728.72%
81920.21%
999.57%
1011.06%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 8.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review2人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

2018年 91回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2018年 76回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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