映画『クワイエット・プレイス』の口コミ・レビュー

クワイエット・プレイス

[クワイエットプレイス]
A Quiet Place
2018年上映時間:90分
平均点:5.50 / 10(Review 62人) (点数分布表示)
公開開始日(2018-09-28)
ホラーサスペンスSFシリーズものモンスター映画
新規登録(2018-07-01)【皐月Goro】さん
タイトル情報更新(2021-10-09)【イニシャルK】さん
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監督ジョン・クラシンスキー
キャストエミリー・ブラント(女優)エヴリン・アボット
ジョン・クラシンスキー(男優)リー・アボット
ミリセント・シモンズ(女優)リーガン・アボット
ノア・ジュープ(男優)マーカス・アボット
園崎未恵エヴリン・アボット(日本語吹き替え版)
宇山玲加マーカス・アボット(日本語吹き替え版)
脚本ジョン・クラシンスキー
音楽マルコ・ベルトラミ
撮影シャルロッテ・ブルース・クリステンセン
製作マイケル・ベイ
製作総指揮セリア・コスタス
ジョン・クラシンスキー
編集クリストファー・テレフセン
あらすじ
人類は「音」に反応し瞬時に殺戮に及ぶ何者かにより、短期間のうちに絶滅の危機に晒されていた。そんな絶望的な状況にあって、知恵を凝らし音を立てずに逃げ延びる家族連れ。しかし、母親は出産を間近に控えていて、娘は聴覚に障害があり音を察知出来ない。また、幼い息子は襲い来る何者かへの恐怖で常にパニック寸前の精神状態に。追い詰められた一家に生き残る術はあるのか? 劇場公開時の「音を立てたら、即死。」というコピーも衝撃的な異色のサバイバルホラー作品。両親役は実生活でも夫婦のジョン・クラシンスキーとエミリー・ブラント。夫のジョン・クラシンスキー自らメガホンをとる。
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💬口コミ一覧

62.ネタバレ ツッコミご法度で沈黙のルールありきのパニック性は理解いたしましたが。わかりましたよ、だから、見させていただくこちら側といたしましては最低限のルールは守ります。だけど、言いたい事を口にチャックしてしまったままではこちらもストレス溜めこんでしまうばかりでやるせない。だから言わせていただきますが、

例えば、くしゃみひとつで即死です。イヤです。そんな生活。ならば・・

釘踏んでアウチって叫んだ時のことを想定して、スイッチひとつで盆踊りのメロディーが大音量で流れ出すスピーカーを1km先にでも設置しておけばいいですやん。そしたらあのクモっ子たちは跳んで喜びそっちのほうに行くンでしょ。
叫んでしまった瞬間、口に手をあてワナワナ震えてしまうだけって生活もうヤメにしない?スイッチを持ち歩こうよ スイッチを!任天堂ではなく、ちゃんとしたスイッチを!
3737さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-08-23 22:40:05)
👍 1 😂 2
61.ネタバレ これはアイデアの勝負ですねぇ。多分予算的にはあまりかかってないと思うんだけど、
最初から最後まで緊迫感があって、ずっと画面に釘付けになっちゃいました。
ちょっとでも音を立てたら得体の知れない化け物に襲われてお陀仏というとんでもない環境下でひっくりと暮らす一家。
こんな状況で赤ちゃん産まれるって無理ゲーやん、というか、この人たちトイレとかどうしてるの、とか色々思ったんですけど(笑)、
ツッコミを入れるよりも面白さが勝ってました。釘踏んづけたシーンはこっちまでヒィィ!!と叫んじゃいました。
化け物が特定の周波数に弱いという展開は、マーズアタックの火星人さんたちを思い出しましたね。
娘さん、ブサイクだなぁ、というか夫婦に似てないよなと思ってましたが、
特典映像見ると、彼女は実際に耳の聞こえない子なんだそうで。そして夫婦役の二人も実際に夫婦なんだそうで、
そういうところでリアリティの向上になってたのかも。息子さんも良い演技でした。
あ、もし自分が父親だったら、川の近くに引っ越します(笑)。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-09-01 20:15:05)
60.ネタバレ この物語の設定でいえばツッコミどころ満載にならざるを得ず、そこはさておきということで。説明を省いた描写でわかりづらいところもあったが、お姉ちゃん役は聴覚障害者なんですよね? そこがわからないと、この家族が手話ができることで生き残れたという説明がつきませんよね。この子は「ワンダーストラック」でも素晴らしい演技をしてました。実際に彼女は聴覚障害者のようですが、そのハンデイを活かしてこれからもいい演技をして欲しいです。 
kaaazさん [インターネット(字幕)] 8点(2019-03-15 23:13:59)
59.ネタバレ シンプルかつ非常に良く出来た、ドキドキなホラーだった。
布石の置き方が上手く、イヤな予感と緊張感が持続する。

主役の家族には類型的ではない微妙な実在感がある。
パンフを読むと、 監督兼主演のジョン・クラシンスキーと妻役のエミリー・ブラントは実際の夫婦。
聴覚障害を持つ長女役ミリセント・シモンズは本当に聴覚障害者がある女優さん。

全米での大ヒットも頷ける出来だが、日本では微妙かな・・ ・
泣けスギ!やりスギ!可愛いスギ!的なSNSの拡散要因「怖スギ感」だけがこの映画には無い。
どこを切っても高アベレージ、とっても楽しめたけどね~ちょっと変だよ、日本は。

色んな映画が引き合いに出されて批評されているが自分の印象は
現代風に変換された『人類SOS!』(原作:古典SF「トリフィド時代」1962年作品)かな。
墨石亜乱さん [映画館(字幕)] 8点(2018-10-24 18:05:24)
58.ネタバレ 音に反応するモンスターということで、映画観てる最中も動くことがはばかられる感じの緊張感。
テンポも良く、次から次にピンチがやってくる。
モンスターの正体もはっきり見せてくれるので消化不良もなし。
ただ、想像していたのは「スターシップトルーパーズ」のバグ的な奴だったので、人間よりの異星人?でちょっと意外。
予告編ではホラー的な扱いになってたけど、実際はその範疇に入りきらない、ヒューマンな映画だった。
父親が子どもたちのために命を捨てる場面は、手話だからこそ伝わるものがあったと思う。音を立ててはいけないという設定が生きた本当にいいシーンだった。
そして、「ワンダーストラック」の女の子、「ワンダー 君は太陽」の友人役の男の子が共演してるのに途中で気づいて、まさにワンダーな縁だなあと思いつつ鑑賞。
最後のレッツロール!的なエミリー・ブラントもかっこよくて、大満足の一本。
roadster316さん [映画館(字幕)] 8点(2018-10-01 02:16:11)
57.ネタバレ (ネタバレあります。ご注意ください)・・・

昨日レイトショー鑑賞。本日昼間の仕事を終え、さて、感想でも書こうかと反芻してみたのですが、考えれは考えるほど、そんなワケねえだろう、いやいや待てよ、と当初から印象が変化するのです。例えばラスト。一応はハッピーエンド(希望の持てる結末)と受け取りましたが、多分そんなに甘いはずが無いんですよね。あの方法で、駆逐出来るほど敵の数が少数ならば、そもそも人類は絶滅の危機を迎えるはずもなく。重火器を有する軍隊が太刀打ちできなかったくらい、怪物の数は膨大だと考えるのが普通でしょう。ライフルの弾が果たして足りるのかと。また、父の娘への愛が、本来意図したかたちかではなかったにせよ、結果的に娘を救った点も、これをもって親の愛万歳とするのも実は違うのかなと思ったり。多分父は、娘の人口中耳作製で、少しでも希望が欲しかったのだと思います。あるいは現実逃避。耳が不自由というのは、あの世界を生き抜くにあたり、途方もないハンディキャップです。でも、娘にしてみれば父の執拗な人口中耳へのチャレンジは、自身の存在価値を否定されていると感じさせる部分もあったでしょう。弟の一件も合わさり、本当に辛い思いをしたに違いありません。“娘を思ってこそ“という父の気持ちを否定する気は毛頭ありませんが、無条件で称賛するのも同じように、してはいけない気がします。だって、毒親も似たような思考回路だったりしますし。父がまず取るべき行動は、希望探し(あるいは現実逃避)ではなく、息子が指摘したように、娘に心から愛していると伝えること(=存在を絶対的に肯定すること)であったと考えます。本当の意味で“子供を守る“とは、あるいは“親の使命“とは、こういうことかと。あの顛末(怪物の弱点発見)は、親子愛というセンチメンタリズムで処理するよりも、冷静に“試行錯誤は意外な幸運を呼ぶことがあるので価値がある“程度に受け止めるのがよろしいかと。設定は刺激的なれど、あまりに嘘くさい。だけど畳み掛け方が上手いオマケに、みんな大好き家族愛で感動不可避!多少の粗は不問にしましょうというサスペンス。余計な考察などせずに、素直に騙されておくのが一番なのかなあと思います。実際、否定的ともとれる見方を示しましたが、私はこの映画、全然嫌いじゃありませんから。
目隠シストさん [映画館(字幕)] 8点(2018-09-30 17:54:59)
56.この映画、すごく面白かったです。音を出してはいけない状況での生活で、静寂と緊張感の中で、見ているこちらも音をたてないようにして見ていました。普段通り鑑賞していれば、音を立てることないのに、ですよ。そんな中で音を立てなきゃいけなくなるような状況をうまく作り出して、映画を盛り上げてくれます。アメリカでヒットしたことにも、うなずけます。
shoukanさん [映画館(字幕)] 8点(2018-09-28 23:02:22)
55.ヤバいですこの映画。
音を立てると何かがやって来るんです。
音を立てたら即死です。
ただちょっとルールが曖昧でして…どこまでの音がオッケーでどこからがダメなのか?
あえて説明を省いているんでしょう!
観客も探り探り体験していく事になるので没入感が高まります。巧い演出!

とにかく私の苦手なパターンとして、来るぞ来るぞと思わせておいて、ためてためて…(シーン)……ドッカーン!っていう例の奴あるじゃないですか?(何のことやら)あれが本当に苦手で、ビクッ!ってなるんですよ!そんな私を全力で殺しに来る映画だった。
細かい事言い出すと結構ツッコミ所はあったものの、とにかく最初っから最後まで緊張感が途切れず楽しめたので期待通りの作品でした。

映画の設定上観客も固唾を飲んで鑑賞していたように思いますが、私の近くに座っていた人は定期的にビニールをバサバサ(必ず1人や2人はいるビニール野郎)やっていて、即死すれば良いのにと思っちゃいました。
ヴレアさん [映画館(字幕)] 8点(2018-09-28 20:34:31)
😂 1
54.ネタバレ 2025.6.17観賞。
サバイバルホラー、シリーズ第1弾。音を出したら、バケモンもどきにカラダを持ってイカれる世界。会話は全て手話で行う一家。出産間近のお母ちゃん。こんなんでは出産できねえし、泣くことがお仕事の新生児について、オチオチ育児もできねえ。誰も何も言えへん、サイレントライフがずっとずっとずーっと続く。バケモンもどきに追い詰められた一家、お父ちゃんが大声出して身代わりに。最後はお母ちゃんが銃でズドン。どうせならサウンドトリックみたいなんでやっつけて欲しかったな。中身はほとんど無いけど設定が奇抜で入り込めた。べしゃりタブー、幽白かナニかでこんな設定があったような。良作。
獅子-平常心さん [DVD(字幕)] 7点(2025-06-18 02:47:10)
53.上の子(唯一の女の子)、ものすごい賢いなあ。
お母さん役は、ルーパーのヒロイン。
(おそらく、ネタ元は人類SOS。三本足の食肉植物は音に反応して襲ってくる)

最後まで観て。
うっわあ、かっちょええ映画!

他の皆さんの感想に対して。相変わらず、けなさないと気が済まないひとたち。

(念のために、明言しておきたい。設定である、音を出したら襲われる、という部分はダルかった。どうやら、この状況設定に対して賛否両論あるらしいが、俺の意見は「否」である。だが、そんなことを取るに足らない、どうだっていい話しにあっさり吹き飛ばした。
はっきり言って、苦痛に耐えた(これは観客である俺自身のことを言っている)ことがむくわれると言う、これは稀有の映画だ)
おら、はじめちゃんさん [インターネット(吹替)] 7点(2024-04-30 07:30:45)
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52.ネタバレ 作中で描かれない「何故こーまでの事態になってしまったのか」の部分の整合性はいったん置き、あくまでこの特殊な状況が生み出すスリルを楽しむべき作品だと言えます。その意味では、とにかく非常に高度な緊迫感が本当に全編通して維持されるというのが、ホラー・スリラーとしては純粋に超一級でした(特に初見、映画館で鑑賞した際はスゴかったですね)。適度にコンパクトな90分という尺も極めて適切だったかと思います(この緊迫感で120分だと、ちょっと疲れすぎる、というか)。

続編が公開間近ですが、1作目はこの状況の面白さ・ユニークさだけで十分にシンプルにお話を展開してゆけたトコロを、今度はどのように進化させるか、が見所かと。アメリカらしく、これもシンプルにバトルアクション方面に派手さを求めてゆく、というのがありがちな道かと思いますが、予告の感じを見る限りそーでもない様な気もしています。いずれにせよ期待。
Yuki2Invyさん [インターネット(字幕)] 7点(2021-06-10 09:55:28)
51.ネタバレ 公開時のトレーラーとコピーが印象的で、ずっと観たかった作品。90分という比較的短い尺ということもあってか、細かな状況説明のない中でいきなりクリーチャーが現れる。この怪物、一体どこから来たのか判らない。宇宙から来たと仄めかすような演出もあるけれど、はっきりとアナウンスはされない。この辺りにモヤっとしてしまう人もいるかも。少なくとも私は少しモヤっとしました。宇宙から来ようと地中から出現しようと、怪物退治の話じゃない限りあまり関係ないかもしれませんけれど。ただ、そのモヤモヤが全編通していろんな部分で積み上げられていく感じで、全くの静寂じゃなくても大丈夫だとか、より大きな音がしていれば大丈夫だとか、こんな状況になって避難中なのに避妊していないとか、矛盾というか不用心というか、細かいことはいろいろと気になってしまいます。でも、そうじゃないんでしょうね。そんなことを気にせず、やたら聴覚が発達していて視覚は退化している運動神経抜群の謎の生物の恐怖と、その状況の中でどうやって生き延びるかについてを楽しむべき作品なのでしょうね。そんな訳で、楽しんだ割には作品世界に没頭出来ず、消化不良感が残った結果、レビューも消化不良になってしまった作品でした。続編も良いけれどスピンオフがあってもいいかも。TVシリーズでも成立しそうな裾野の広さは感じました。
タコ太(ぺいぺい)さん [地上波(字幕)] 7点(2021-06-02 16:24:59)
50.ネタバレ 大きな音を立てたら、聴覚が研ぎ澄まされた盲目のエイリアンみたいなやつに食い殺されるというシンプルな作品です。
そうなるに至った背景や前置きは極力削いで、謎の生物と格闘する家族だけを描こうとしているので、作品としては短くまとまっていて見やすかったです。

で、こういうジャンルって必ず見ている人をイライラさせるもどかしい要素が不可欠なのですが、今回は家族に非協力的な反抗期の聾唖の娘、この状況で妊娠から出産までしているお母さん、が話を展開させる人物でした。
やはり、音を立てられないという制約を設けてしまう以上、無理のある展開もありましたが、単純に映画としてテンポが良く画面に釘付けだったので全体的には好感触です。

娘役の子が家族に全く似ていないのと、2に繋げるようなモヤッとする終わり方で締めたのが気になるところではありました。
アーウーマンデさん [DVD(字幕)] 7点(2020-08-17 12:59:59)
49.ありますねぇこういうタイプの映画。突っ込みどころ満載ながら、ストーリー設定の面白さで、ついつい見終わってしまった。
お母さん役がお気に入りの女優さんであること、お父さん役が本作の監督でもあること、娘さん役が本当に耳の不自由な人であること
から点数甘目です。次回作は期待しません。が、見てしまうだろうねぇ。
代書屋さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-02-02 11:10:57)
48.ネタバレ 私は、普通に面白かったです。
ホラーらしい緊張感・ハラハラ感も有ったし、「音を立てると危険」というアイデアも中々のものでした。

突っ込みどころは有りますけどね
○あんな環境で子どもを作るワケがない (赤ちゃんの泣き声どうするの?)
○長女が、あまりにもブサイク (そりゃあ、まぁ、ブサイクな娘も世の中には大勢いますが‥‥)
○夫は、結局モンスターを全く殺せなかった。せめて、1匹くらいは道連れに死んでほしかった。
○あれだけ酷い目に会っているのだから、ラストのシーンをもう少し延長して、モンスター達にもう一矢報いて欲しかった。
○確かに強力なモンスターですが、人類は音の弱点を見つけられなかったのかな? 

でも、まずまずの出来でした。7点
TerenParenさん [インターネット(字幕)] 7点(2019-08-14 02:41:01)
47.ネタバレ 逐一、疑問に感じることが多く(その音は大丈夫なの?電気はどこから?なぜ諦める?)、映画に乗ろう乗ろうと思っても、乗れなかった。せっかくだから、本当に無音のシーンがあってもよかった。
no_the_warさん [映画館(字幕)] 7点(2018-12-27 22:57:16)
46.ネタバレ ここ数年で個人的に感じていることなんだけど、(作品の良し悪しとは別にしても)とにかく印象に残るホラー映画が多い気がする。

例えば、実話モノながらエンタメ方向に振り切った傑作「死霊館 エンフィールド事件」、または超ド級の興行成績を記録した青春ホラーのリブート版「IT」(リブート前はTVムービー)。
他にもホワイトウォッシングから多様性に移りつつあるハリウッドにおいて、危険なレースカード(人種カード)を匂わせながら、大胆極まりないどんでん返しを決めた「●●●○○○」(タイトルは伏せます。)
或いは、得体のしれない不快感・恐怖感を纏った悪夢のようなホラー映画「Hereditary」(邦題・日本公開未定?)も強烈に記憶に残る。

一口にホラーと言えど、スラッシャーとかスリラーとか、お化けやら怪物やらと、その性格は様々。
話を本作に戻すと、「クワイエット・プレイス」は日本では世界最遅の公開となってしまったが、半年ほど前にその完成度の高さから話題となり、大ヒットを飛ばしたホラー映画である。

音に反応してやってくる得体のしれない捕食者から逃げ惑う家族。パニック・モンスター・サバイバルを合わせた典型ホラーのようだが、その真価はジョン・クラシンスキーが演じきり、クラシンスキーが演出した家族の絆にあったと思う。

末っ子を失った家族が抱えた心の傷が本作のドラマの中心。
音を立ててはいけないというホラー映画的テーマと、どのようにして気持ちを伝えるかというドラマ的な見せ場とが上手く調和している。

中でも父と長女の間の溝が深待っていく中、男同士の会話で長男が提示したアドバイスがシンプルながら響く。

「大好きなら、気持ちをちゃんと伝えてあげないと」

口に出して音にして伝えてもいい、それがだめなら手話で伝えてもいい。いや言葉も手話もいらないかもしれない。
伝わってくれればいい。

ホラー映画としても面白い本作だが、クラシンスキー流の愛の伝え方には目頭も熱くなってしまう。

実際に聴覚障害者であるミリセント・シモンズ(「ワンダーストラック」でも聴覚障害者を演じていた)の印象的な眼差しも心に残るし、「ワンダー」「サバ―ビコン」などで最近よく見かける子役のノア君も良い雰囲気。お父さんとお母さん役は、私生活でも夫婦であるクラシンスキーとエミリー・ブラント。抜群のパフォーマンスを披露していて、とても良い演者が集まっていたと思う。

総じて完成度の高いドラマティックな一作だ。
本作もまた冒頭に述べたような印象に残るホラー映画である。
サムサッカー・サムさん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2018-09-11 01:28:37)
45.静寂を守らないとモンスターに襲われる、という設定が、意欲的ではあります。手話を交えた会話は最小限に絞り、俳優たちの表情、そして静寂の不気味さで物語を描く。我々も自ずと、映画の中における「音」に敏感になり、そこに生まれる緊張感。
ってなところではあるのですが。
そうは言っても、やっぱり難しい設定ではあると思います。「音を立てちゃダメ」となると、やっぱり「にも関わらず音を立ててしまった」という禁則破りこそがサスペンスのスタートとなるところ。あるいは『ドント・ブリーズ』のように、「音を立てるのを待ち構える相手」というものを画面で見せつけるところをスタートとするか。しかるに、この『クワイエット・プレイス』では、音を立てたら即死、なもんで、基本的に「それでも音を立ててしまう」というサスペンス上の行為に対し、物語上の制約がかかってしまう。しかも、モンスターはどこからともなく急に襲い掛かってくるもんで、「だんだん迫ってくる」風のサスペンスにもなかなか繋がらず、これも制約として感じられてどうもまどろっこしい。もっとも、この点に関しては、無闇にモンスターの姿を画面に出さない、という別の魅力に繋がっているとも言えるし、映画後半は姿を露わにしたモンスターがジワジワ迫ってくるタイプの描写も取り入れられているけれども・・・。
実際に聴覚に障碍のある女性が娘役を演じている、というのがここではおそらく、いい方向に出ていて、普通に幅広くオーディションなんかしたら、こういう素朴で、しかし独特の雰囲気の娘役は生まれなかったんじゃなかろうか、と思えてきます。制約がうまく働く場合もあるのです、たぶん。
しかし、この主人公家族の、親子関係の描き方って、こんなもんでよかったんでしょうか? ちょっと踏み込みが足りない気もします。かつて起きたある事件により、関係がギクシャクしている(あるいは本人がそう思い込んでいる)、というのはもっと鮮明に描かれていてもよいと思うし、それでこそ、クライマックスで互いに離れ離れになった家族が何とか集まろうとする姿にも繋がってくると思うんですが。静寂というルールが家族関係の描写に対して制約になったのであれば残念ですが、それとて、工夫の余地はもう少しありそうな気が。
言葉より表情で描く。それは悪くないと思うけれど、それを補強するエピソードがもう少し欲しくなるし、それより何よりこれは恐怖映画なのだから(少なくとも、恐怖映画として面白くなりうる映画なのだから)、俳優の表情ばかりでなく、まずこの、不気味な森、と言うヤツを、画面上にしっかりと出して欲しかったなあ。
鱗歌さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-05-02 08:06:35)
44.数多あるゾンビ映画と一緒で「ツッコんだら負け」なんだと思う。
Hiroさん [インターネット(吹替)] 6点(2023-04-17 19:03:32)
43.ネタバレ 音を出せない世界ってどんなの。声が出せない、笑えない、日常生活に気を遣う。ストレスの極みだろう。
想像力を働かせた未知の世界観と舞台が農場ってのは嫌いじゃない。
ただこの怪物、聴覚がいかに優れようと知能低そうだし、盲目では地球が支配されるイメージが無いんだけど。
細かいところは削ぎ落せば十分、娯楽の楽しめる域。
mighty guardさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-06 23:50:45)
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【点数情報】

Review人数 62人
平均点数 5.50点
000.00%
111.61%
211.61%
346.45%
41117.74%
51320.97%
61524.19%
7914.52%
8812.90%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review4人
4 音楽評価 4.50点 Review2人
5 感泣評価 1.00点 Review1人

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