映画『イレイザーヘッド』の口コミ・レビュー(3ページ目)

イレイザーヘッド

[イレイザーヘッド]
Eraserhead
ビデオタイトル : イレイザーヘッド/完全版
1977年上映時間:89分
平均点:6.38 / 10(Review 116人) (点数分布表示)
ドラマサスペンスモノクロ映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-07-26)【イニシャルK】さん
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監督デヴィッド・リンチ
キャストジョン・ナンス(男優)ヘンリー
ジャック・フィスク(男優)惑星の男
ジェニファー・チェンバース・リンチ(女優)少女
脚本デヴィッド・リンチ
音楽デヴィッド・リンチ
撮影フレデリック・エルムズ
製作デヴィッド・リンチ
配給東映
コムストック・グループ(リバイバル)
アルバトロス・フィルム(リバイバル)
特撮デヴィッド・リンチ(特殊効果)
フレデリック・エルムズ(特殊撮影効果)
美術デヴィッド・リンチ(プロダクション・デザイン&美術監督)
編集デヴィッド・リンチ
録音デヴィッド・リンチ
字幕翻訳岡枝慎二
その他シシー・スペイセク(スペシャル・サンクス)
ジャック・フィスク(スペシャル・サンクス)
あらすじ
印刷工のヘンリーはガールフレンドのメアリーから子供が出来たことを告げられる。責任のため彼女と結婚する羽目になってしまったが、生まれてきたのは人間の子とは思えないような奇形の赤ん坊だった。子供の世話に耐え切れなくなったメアリーは遂に家出、仕方なく残されたヘンリーが面倒を見ることに。しかし赤子の異様な鳴き声に煩わされ、ヘンリーは次第に悪夢の世界へと堕ちていくのだった・・・。 巨匠デヴィッド・リンチの長編デビュー作、第一弾。
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💬口コミ一覧

76.ネタバレ 母に捨てられた赤ちゃん。望まれぬ出生。醜い体。でもあの子なりに一生懸命生きようとしている。パパが部屋を出ようとすると泣き出す赤ちゃん。動くことの出来ない赤ちゃん。生きていくために大切な衣服(包帯)を、唯一の生きるすべであるパパによって切り開かれてしまう赤ちゃん。ノイズよりも、ヒーターのなかのアイドルよりも、自分の頭が消しゴムになる悪夢よりも、この子の泣き声が痛々しい。最後の方では、泣き声が笑い声にも聞こえた。「きゃはは、ははは」、何が嬉しかったのだろう?この90分はそういった絶望的な悲しみに満たされている。すげぇ

(上の文は2004年のもの。10年経って2014年もう一回観た。)ので追記。
やっぱり感想はそんなに変わらない。ただ、ラジエーターガールが、今でいう2次元美少女のようなものなんだろうなってことは新たな気付きであった。10年後また見てみようかな。
no_the_warさん [DVD(字幕)] 8点(2004-02-23 00:57:02)
75.ネタバレ 男性が抱きがちな、結婚、妻の妊娠出産、子育てに対する不安を表現主義的に映像化した作品と解釈している。ヘンリーの首が消しゴムになるあたりは未だ理解に苦しむ描写だが、恋人の家族に会う不安感(或いは不快感)や赤ん坊に対する父親の感情の動きなど、男性なら少なからず理解できてしまう部分もあるのではないだろうか。
マーメイドさん 8点(2004-01-17 03:01:18)
👍 2
74.クローネンバーグ派の俺としては、昨今やたらほめられまくっているリンチには勝手に嫉妬してしまっている。だから、いつも評価は厳しくなってしまうのだが、これは無視できない傑作。意味なんて考えず、ひたすら不気味な映像・音を感じればいい。それだけで充分。
恭人さん 8点(2003-11-21 16:19:54)
73.途中、奇怪な赤ん坊が現われたシーンから、見るのを止めようと思いましたが何とか最後まで見ましたね。深夜に見ると雰囲気倍増の悪夢的なイメージ映像、何とも不気味な効果音、画面から放つ異質な臭いなど、どれを取っても強烈で生理的不快の極みを感じさせエグいエグい。(もちろんこれこそが作り手のねらいなんだろうが) にもかかわらず、恐る恐る再度見てみたいという気にもさせる、得も言われぬ魅力があるのも確か! 作品から感じとれるのは畸形、闇、絶望。デヴィッド・リンチの代表作にして、シュールレアリズムの傑作には間違いない。
光りやまねこさん 8点(2003-11-07 17:31:16)
72.すごいっす。なんかわかんないけどめちゃくちゃ強烈。撮り方がどうとかいう問題じゃなくて、この世界がヤバイ(笑)だから明らかに妙なものが出てきても全然不思議じゃなくて、むしろそのまま受け入れられてしまうのが怖い。(以下ちょっとネタばれ)頭が消しゴムになって、消しカスが飛び散ったカットとかも妙にキレイ。女の人が腸(?)をつぶすシーンでは思わずリンチって馬鹿だと思ってしまった(笑)ぶっ壊れ具合いがいいです。ホラー映画より怖い思想映画な気がしました。こんな世界があったのか。にしても白黒ってキレイ。
cgさん 8点(2003-06-17 23:30:51)
71.初期でやっぱり荒れている気もするが、リンチはそのデビュー作でそのスタイルの最も選び抜かれたものを作ってしまった。リンチの白黒ほど恐ろしいものはない、というほどのもの。リンチはこれにおいてはかなり直接的に腐敗と臓物をさらけ出した、一種の洗礼でもある、ホワイトノイズの中、彼の世界はひとつになる。二つの世界の融合・・・・
pinncri1031さん 8点(2003-04-14 21:45:53)
70.生理的に感じるものがある映画はいい映画だ。それが、たとえいい意味でも悪い意味でも…。ジョン・フォードやハワード・ホークスなどは、ハリウッド黄金時代の代表的名監督であり、素晴らしいエンターテイナーであると同時に素晴らしいアーティストでもあった。彼らが、楽しい娯楽作品を創造しただけでなく、そこに芸術的要素をふんだんにちりばめたからだ。芸術的要素とは、理屈を超えて生理的に伝わってくるものである。いわば、映画のスパイスだ。スパイスは隠し味であり、対象全体を引き立てつつ、それ自体は目立たないものである。スパイスの効いた映画に接すると、作品の素晴らしさを実感しつつも何が良かったのか曖昧なままだったりすることも多い。本作は生理的感触が満載の映画である。そして、それは生理的嫌悪感と言い切っていいものだ。もはや隠し味とは言えない、スパイスそのものを描いた映画である。食べ物に例えるなら、パン生地にほんの少しハムとチーズが乗っただけで、あとは真っ赤に染まるタバスコが大量にかけられた、鼻孔にツーンと刺激が駆け抜ける激辛ピザとでも言おうか。ふだんは引き立て役のスパイスを主役に、メインであるはずの娯楽性を排し、芸術性のみを追究した作品である。
しっとさん 8点(2002-10-25 05:43:33)
69.始めの20分は退屈で、全く話が見えてこなくて、酷い映画を借りてしまったなと思いました。しかし、20分以降は引き込まれました。ホラー作品として分類されている映画よりも怖くて、しかも気持ちが悪いです。まだ、白黒なんで見ることはできましたが、これだけ気持ちが悪い映画は見たことがないように思います。リンチ作品で嫌いな映画もありますが、この映画は面白かったです。
チャベスさん 8点(2002-09-02 04:52:55)
68.今までためらっていたのだが、やっと見た。これはすっごい笑うよ。特に前半は爆笑オンパレードだよお。いきなり首筋にキスし始めるお母さんとか最高だなあ!全体的に妙な”居心地の悪さ”で構成されている映画だなあ。やっぱりD.リンチってこういう人なのね。
GOさん 8点(2002-04-07 22:47:12)
67.リンチの原点であり頂点。育児に追い詰められた男の心象風景を見せ付けられているよう。未体験から引き起こされる強烈な不安、そして悪夢という原液にどっぷり浸かったような気分が味わえる、唯一無二の質感。観賞後、食欲を失くすこと間違いなし。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 7点(2017-02-28 23:41:46)
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66.こういう悪夢ものってのは、非日常の世界に拉致されてそして日常の世界に戻ってきてヤレヤレってなるのが多いと思うんだけど、これ逆ね。日常のほうが悪夢なの。そしてラストで非日常の側に身を投げ出していってしまう。生活・暮らしそのものが悪夢だって言うんだよね。子どもに代表される鬱陶しさ。夜泣き・保護の義務、生活するってことはなんて鬱陶しいことなんだろう、というイメージを繰り返し見せつけてくる。子どもは積極的には主人公を攻めない、ただ弱々しく泣き続けるだけ、これがポイント。『エレファント・マン』でも舞台のイメージを重視していたけど、ここでも理想郷をそれで表現している。非生活の理想郷としての舞台。それと音響効果。スチームの音とか、遠くの工場の音とか、雑音がざわついている。妻がまぶたをグリグリやる音まで聞こえてくる。それとヌルヌルドロドロのイメージ。変な太ったヒルみたいのがピルンピルン動いていく。この人も好きですねえ。首から消しゴムなんて、どういう発想してるのか。コナをさっと払うとこがなんとも残酷・酷薄な感じ。全編を覆ううんざり感はハンパでなかった。D・リンチは日本ではまず『エレファント・マン』のヒューマンな監督として登場したのだが、次にこの処女作が紹介され、すぐに誤解が解けたのだった。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2011-02-22 10:16:18)
65.ここまで気持ち悪い映画を作るのは、ある意味すごい。
eurekaさん [DVD(吹替)] 7点(2008-03-15 16:35:27)
64.観ている間、まるで鈍器でアタマを殴られ続けるような感じにさせてくれる映画。
ヘンリーだけでなく観客にとっても正に悪夢と言ってもよいかもしれない。
あまりに耐えられない悪夢なので、自分の妄想のなかで自分のアタマを消しゴムにして粉々に吹き飛ばしてみたくなる衝動もなんとか分からんでもな。
悲惨なオトコの現実逃避を描いた作品なのかもしれない。
そして途中でラジエーターの女性が歌った歌がこの映画を言い表したようなものでしょうか。
頭が変になることもなく、全て上手くいき、悩みなんてない世界、それが天国。
子どもを殺して、最後は自分を天国に行かせてしまったような感じがする。
リンチ以外に作ることは出来ない正にある意味では傑作と言って良い世界観をもった映画。モノクロもいい効果が出ている
個人的には「工場で何してるんだ?」「ただの工員です。」の後に全く動かなくなったオヤジとベッド脇に盛られた土に刺さった草のようなモノが特に気に入りました。
それにしてもあの赤ん坊は作り物としてもリアル過ぎる、特にあの眼の動きは説明することは難しい。
そしてあの口や舌の動き方はなんなんだろう、切ろうとしたチキンが足をばたつかせることの比ではなく説明困難だ。
六本木ソルジャーさん 7点(2004-11-14 04:31:48)
63.ネタバレ 「マジでイレイザーヘッドやん」と奇才の思惑にまんまとのせられている自分。気味悪いはずの赤ちゃんにときどき愛おしさを感じたりと普段は表れない自分自身が出ているのを感じます (彼女のおばぁは悪魔のいけにえのおじぃを思い出させるキャラですな) まぁ次に観るのはウン十年後だろうけど・・・(香港帰りの初投稿がコレって・・・)
ヴァッハさん 7点(2004-09-05 20:38:39)
62.デヴィッド・リンチの世界が炸裂。血がピュ~ッて出るのが好きなようだ。デューンとかでもやってたし。他人には薦められない映画だね。ちょっと前に流行った「自己責任」で観るべし。
マックロウさん 7点(2004-06-08 15:03:49)
61.クセになるね!
kさん 7点(2004-02-03 15:31:29)
60.ネタバレ 全編、常にむずがゆい感覚を持たされる映画。夢に出てくる満腹太郎バリの女性、よくこんなキャラが思いつくなってくらいの赤ん坊、おどろおどろしい舞台設定、ゴーゴー鳴っている音、ストーリー性も起承転結もなにもなく突然訪れるエンディング、などなど、ホントむずがゆい。奇人っぷりの原点、ここにあり。
もたさん 7点(2004-01-08 01:09:26)
59.うーむ、いいですね、さすがデビッドといったトコですね。ナンダこれはつまらん!という人もいると思いますが、妙に好奇心をあおられて最後まで見入ってしまいました。あのお婆ちゃんが個人的にいけてます(笑
ブチャラティさん 7点(2003-12-11 13:19:46)
58.お金が無くても、否、お金が無いからこそ面白い作品が出来るということをこれでもかといわんばかりに語っている作品。それが証拠に、ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド、悪魔のいけにえ、死霊のはらわた、バッド・テイストなど、名作視されているまたは製作からかなりの年数が経った今でも根強い人気をもってる作品はどれも低予算の映画だった。A級にも、十戒やベン・ハーなど、映画史に燦然と輝く大傑作はあるが、殆どの場合は、途方も無い予算をかけて超有名な役者人をそろえ、最新の技術をふんだんに使えば内容がイマイチでもある程度の興行収入は得られる。それに引き換え、B級は金が無い。なので有名な役者も雇えない、技術もチープである。だからこそ、人々をひきつけるようなストーリーや脚本を作ろうと必死になるのである。それに確かにB級は駄作は多い。しかし、B級で肩透かしを食らうのとA級で肩透かしを食らうのでは明らかにレベルが違う。本作品も、新聞配達をしてセットで寝泊りをしながら完成させたというエピソードを聞けば低予算と一目瞭然。しかし正直な話、ここまで衝撃を受けたのも久しぶりだ。主人公の彼女の家族の異様さ、見るからに不気味な赤ん坊、精神をキリキリと引き裂かれるような不快極まりないサウンド、そして徐々に交差する悪夢と現実など、20年近く経った今でもその衝撃は一向に色あせることは無い。
クリムゾン・キングさん [DVD(字幕)] 7点(2003-11-21 19:22:04)
👍 1
57.ネタバレ ダメ男の日常。突然女妊娠。理解できない子供。
なれない相手の親。価値観。すべて不条理な世界観で
現実を表している。不快になったらこの監督の勝ち
なんですね。いいです。
とまさん 7点(2003-11-15 01:14:30)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 116人
平均点数 6.38点
086.90%
132.59%
265.17%
332.59%
454.31%
51210.34%
61210.34%
71815.52%
82017.24%
91210.34%
101714.66%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.88点 Review9人
2 ストーリー評価 6.77点 Review9人
3 鑑賞後の後味 5.20点 Review10人
4 音楽評価 8.54点 Review11人
5 感泣評価 2.00点 Review6人

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