映画『侍タイムスリッパー』の口コミ・レビュー(2ページ目)

侍タイムスリッパー

[サムライタイムスリッパー]
2023年上映時間:131分
平均点:7.81 / 10(Review 52人) (点数分布表示)
公開開始日(2024-08-30)
公開終了日(2025-06-04)
アクションドラマSFコメディ時代劇ロマンス
新規登録(2024-09-19)【sim】さん
タイトル情報更新(2025-05-18)【イニシャルK】さん
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監督安田淳一
助監督沙倉ゆうの
キャスト山口馬木也(男優)高坂新左衛門
冨家ノリマサ(男優)風見恭一郎
沙倉ゆうの(女優)山本優子
峰蘭太郎(男優)殺陣師 関本
紅萬子(女優)住職の妻 節子
井上肇(男優)撮影所長 井上
脚本安田淳一
撮影安田淳一
配給ギャガ
編集安田淳一
照明安田淳一
その他東映(協力 東映京都撮影所)
安田淳一(車輛)
あらすじ
時は幕末。会津藩から送られた高坂新左衛門ら二人の剣士が長州藩の山形彦九郎を暗殺すべく京都の寺で待ち伏せしていた。寺の境内で高坂と山形は死闘を演じ、戦いの中で振り上げた刀を落雷が襲うと、気がついた高坂がいたのは街中の路地だった。見慣れた街並みではあったが、黒い小箱を覗いていた西洋風の男から怒鳴られ、狼狽えている高坂に西洋風の若い女から矢継ぎ早に意味不明の質問をされる。やがて映画助監督だというその女性山本優子の仲介で記憶喪失者として寺の住職夫妻に保護された高坂は風変わりな街で見た貼り紙や住職の居間に置かれた板(テレビ)の中で動く絵、意識回復直後に見た侍と町人などから自分が幕末から百数十年後の京都に生きていることを悟る。そして高坂は住職夫妻の励ましと映画人の協力によって映画撮影所で殺陣(タテ)の斬られ役を演じることで生計を立てることになる。
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💬口コミ一覧

32.ネタバレ 時とともに失われ、忘れ去られていく時代劇への敬意と郷愁。

誰もが考えるベタすぎる設定ながらも、観客の裏をかく脚本がお見事。
30年のラグで同様に未来に飛ばされていた"宿敵"との緊張感あふれる関係、
侍としての誇りと流れてゆく時代の無常さを感じながらも一つの区切りと情念を映画に残していく。
斬られ役の舞台裏を知ることができ、時折コメディ要素を絶妙なタイミングで挿入しているのもあり、
シリアスになりすぎないバランス感覚で明るく見終えられるのが良い。
Cinecdockeさん [インターネット(邦画)] 8点(2025-04-02 23:08:20)
31.侍が幕末から現代にタイムスリップして来るという良くあるプロットですが、それ自体はきっかけに過ぎません。本作の魅力は人間ドラマの方でしょう。シナリオが良く出来ていて面白かったです。
主演の役者さんの演技も良く、ケーキのシーンや打ち上げのシーンはとても印象に残りました。最後の殺陣も緊張感たっぷりで見応えありです。しっかりとメッセージ性がありつつもコメディを交えて重たくなり過ぎない塩梅も丁度良いですね。お勧めです。
alianさん [インターネット(邦画)] 8点(2025-04-01 17:35:21)
👍 1
30.ネタバレ ストーリーのイメージからよくありそうなベタな感じかな〜と思っていたらば。
いや〜なかなか予想を上回るおもしろさでした。
登場人物も嫌味な人があまりいなくて、好感持てる人ばかり。
特に優子ちゃんはほんとにいい子!
最後の殺陣のシーンの始まりの溜め方は息が止まりました。
全体のテンポもよく、オチもスマートで花丸です。

サムライ精神というものから日本人はどんどん離れていっている気がしますが
子供のころ観ていた時代劇からは結構いろんなことを刷り込まれた気がします。
背後から人を斬らないとか、丸腰の相手を斬らないとか
卑怯なことをするのは恥ずかしいっていう思いがいつも心の隅にあって
それはたぶん時代劇のかっこいいサムライを見てきたからと思います。
日本人の誰しもの中にもそれがあると信じたいです。

カメ止めの時も思いましたが、こういう映画を観ると自分も作ってみたいな〜
という思いが再燃してしまいます。
jetter3さん [インターネット(邦画)] 8点(2025-03-29 14:39:17)
29.ネタバレ SF時代劇コメディ。現代の時代劇撮影所にタイムスリップした江戸幕末の侍が、時代劇の切られ役として生きる。時代劇の中で、再会した宿敵と真剣で斬り合う。マジの殺し合いが時代劇のクライマックス。観る側としてこれほど贅沢なエンタメはねえよな。周囲の方々も人情味にあふれてとても恵まれたオイラ。特に存在感を示した、助監督のメガネおばさん。そこそこ剣の腕の立つオイラもタジタジ。時代劇とタイムスリップ…似つかない両カテゴリーを組み合わせて、笑いと涙の良質なドラマに昇華させていた。傑作。
獅子-平常心さん [映画館(邦画)] 8点(2024-12-31 22:11:18)
28.ネタバレ  出尽くされた感のあるタイムスリップの話。
 でも今作のポイントはそこではなく侍の話。純粋で魅力的な侍です。
 風見恭一郎が飛ばされてきた30年前の日本。その頃、飲み会の席で会津出身の人に長州に思うところはないかと聞いたことがありました。「えっ!ううーん、ないかな」と思いっきり拘りがあったのを思い出しました。それだけに、もし、新左衛門が長州出身の風見恭一郎と対峙したら、現代のそれも他県人では思いも及ばない葛藤が起こると思います。さもありなんという脚本。
 ただ、インディーズ映画で方言指南役がいないということもあるかと思いますが、新左衛門の「がんす」は違和感がありました。まあ、助監督の山本優子殿も本当に今作の助監督をやっていたというほど低予算でつくられているというので、細かいことには目をつぶってあげるとしましょう。
 殺陣の稽古で新左衛門が師匠の関本を思わず何度も切ってしまうのには笑ってしまいました。

 
ぶん☆さん [映画館(邦画)] 8点(2024-11-23 21:52:29)
27.ネタバレ 大ヒットを嗅ぎつけての鑑賞。 何しろ「タイムスリップ」&「侍」ですからね。どう撮っても、そこそこは面白くなりそうな気がします。いやいや、実際に面白かったし、近年の時代劇コメディの中では、出色の出来だったと思えます。 しかし、私が思うに、たくさんの年配リピーターを生んだのは、高坂新左衛門、このおサムライさんの「お人柄」に尽きると思ってます。素朴で、純情で、はにかむ人。好きな娘を前にすると、ポッと赤くなる人 (笑) 最近の日本映画では絶滅危惧種のような人物であり、こちらが昭和時代の映画館にタイムスリップしてしまったのかと。きっとリピーターのみなさん、彼にまた会いたくて、映画館に戻って来てるんだな。 最後の殺陣では高坂新左衛門の勇ましさが際立ちますが、間違いなく "はにかみ屋さん" とのギャップ萌えによる効果もあったと思う (笑) 思えば、時代劇の "斬られ役" にここまでスポットを当てた映画もあまり記憶にありません。でも本作って決してそこにとどまらず、全ての端役、脇役、斬られ役、助監督、武術指導、衣装、カチンコ、、そして撮影所、、古今東西の映画 (時代劇) 制作に携わってきた全ての人や舞台への愛ある「裏方賛歌」となっていて嬉しいかぎり。
タケノコさん [映画館(邦画)] 8点(2024-11-07 22:35:24)
👍 1
26.ネタバレ 中盤までは、間の悪い編集や、聞き取りにくいセリフに
この映画がなんで評判が良かったのか疑問符だらけで見てました。
主人公が、この青天の霹靂被害者唯一の1人だと思っていたら
2番手が登場して、俄然面白くなってきます。
現代に馴染んできていた筈が、ライバル登場で、サムライの魂が押さえられなくなり
コメディ置いてけぼりのシリアス展開へ・・ 
ここからのマジのチャンバラシーンが、ホントに気迫が凄くて目が離せません。
前半の学生映画のノリとうって変わり、真剣勝負のリアリズムがヒリヒリします。
てな事で、なんとか映画もエンディングを迎えますが、このズームアウトが嫌な予感で
まさか、もしやと思ったら、予感的中・・3番手が飛んできてしまいました。
これには変な声が出てしまいました(笑 椅子から落ちるかというくらい笑い転げました。
いいんじゃないですか? クライマックスの殺陣のシーンは映画館で見る価値あったし。
なんか珍しい物見て得した気分で帰ってきました。
主役の俳優さんは、小栗旬と西島秀俊の公安ドラマでテロリストの役をやっていて強い印象が
残っています。テレビは少ないけど舞台が多い俳優さんなのかな。イケメンですねえ。
話のネタに見ておいて損のない良作でした。
グルコサミンSさん [映画館(邦画)] 8点(2024-10-14 01:28:10)
👍 1
25.ネタバレ タイムスリップによって過去から来た人間が時代錯誤・・・これだけの話であれば古今東西使い古された手法でありますが、本作はそこのコメディに重点は置いていません。
仮にタイムスリップ要素がなくとも“切られ役”のストーリーとしても十分成り立っているでしょう。
ただ、それだけでは話題になるわけもなく、本作の肝は、ちょうど中間点あたりに訪れるタイムスリップによる仕掛けと、惹き込まれる殺陣の技によるところが大きいと感じました。
主演の山口さん、そして敵役の冨家さん、どこかで見た程度の認識でありましたが、それぞれ味があって、これが絶妙にいい!
ヒロイン(?)の沙倉さんは、ちょっと棒っぽいですが、薄目でみれば国仲涼子にみえなくもない・・・

奇しくも某配信ドラマの時代劇がエミー賞総なめというニュースが流れた同時期に、対照的な低予算B級邦画がヒット!というのは、ある意味痛快です。
今の時代、時代劇がダメではなく、マンネリ化が廃れる要素ということでしょうか・・・予算は少なくとも、しっかりした脚本をベースに確かな技量と情熱があれば、どんなジャンルであっても生き残ると思わせる一作でした。
午の若丸さん [映画館(邦画)] 8点(2024-10-11 21:04:39)
👍 1
24.ネタバレ 巷では「カメ止め」の再来などと騒がれてますが、別にカメ止めと比較する必要はないです。普通に良くできた映画です。
幕末の会津藩の侍が現代にタイムスリップして起こる騒動を描いています。
前半は時代のギャップから起こるトラブルをコメディタッチに描いてますが、主人公が会津藩の悲惨な最期を知って悩み始める後半はシリアスになってます。
侍は元より時代劇そのものが終焉を迎えつつある現代において、自分に何が残せるかと自問した結果があのクライマックスなのでしょう。
前半はちょっとベタで退屈だったけど、後半は面白く見る事ができました。
ぴのづかさん [映画館(邦画)] 8点(2024-10-01 16:58:53)
👍 1
23.ネタバレ 現代人が幕末にタイムスリップではなく、幕末の侍が現代にタイムスリップという設定がいい。
この幕末、というのが絶妙で、侍が刀を差すことが許されない時代にどうやって己のアイデンティティを確保するのか、ということを涙に笑いを織り交ぜながら見せてくれる映画。
しかも会津藩。
自分だけが生き残って未来に生きていることに、何か意味を見出さずにはいられない武士の魂の叫びがぐっと来た。
そして、かつて死闘を演じた仇敵との再会。これは完全に予想外で、まさに見どころの一つとなっているのだが、こういうポイントがところどころ配置してあって、観るものを飽きさせないシナリオも抜群。
そして失礼ながら。
ほぼほぼ私が知らない役者だったのが良かった。そのおかげでどっぷり映画の中に浸って、最後まで楽しんで鑑賞できた。「今はその時ではござらん」は名セリフだね。
いや、いい映画。
roadster316さん [映画館(邦画)] 8点(2024-09-30 12:33:51)
👍 2
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22.ネタバレ 幕末から現代(といっても平成中期?)にタイムスリップした侍が時代劇の斬られ役として成功していく物語。関西弁で話す人が多いせいか若干吉本新喜劇っぽくもありつつ、そのうち本当に人を斬ってしまうのではないかというちょっとした緊張感が続くのが特徴と言えるかもしれない。これだけでもまあまあ面白いのだが、映画の評価を一段、いや二段、三段と引き上げるシーンが用意されている。自分はそれほど時代劇を観てきたわけでもないが、この際「映画史に残る果たし合い」だったと言わせてもらおう。鑑賞後の満足感はあのシーンによるものが大部分と思える。凄い勝負だったなー。これを演じたのは長いキャリアを持つ二人だ。「カメ止め」は本当に知らない俳優ばかりだったが、こちらは知ってる顔がちらほら。主演の山口馬木也も全然知らないわけじゃなかったが、こうやってじっくり見てみると声が菅原文太あたりを思い出させ、会津訛りも上手で、いい役者さんだなと。あとはやっぱり峰蘭太郎だろうか。リアルに時代劇をたくさんやってる人みたいで、説得力があったのも頷ける。ヒットには訳がある。観て良かった。
リーム555さん [映画館(邦画)] 8点(2024-09-25 20:42:16)
21.例の「カメ止め」のときも思ったんですがこの映画の評価の高さはメジャー映画じゃないという事で下駄をはかせてもらってる部分があるんじゃないか…と思ってしまう映画でした

確かに映画は面白いし熱演もしてるしそこを見せたかったという殺陣のシーンも素晴らしい圧はありました

けどそれ以上でもないというかそこまで絶賛するほどでもないよね…というのが個人的な正直な感想です
時代劇への思い入れがある人とかだとまた違うんでしょうけどね

一番好きな時代劇は何?と聞かれたら「ぶらり信兵衛道場破り(主題歌今でも歌えます笑)」と答えちゃうような僕ですからね…そもそも時代劇に殺陣を求めてないそんな個人の評価です  ぶらり信兵衛道場破りなんて催眠術にかかった高橋英樹がお花畑を駆け回ってましたからね方向性が違いすぎますよ
あばれて万歳さん [インターネット(邦画)] 7点(2025-07-02 18:03:56)
20.ネタバレ 評判どおり、けっこう楽しませてもらいました。たしかに時代劇はめっきり減りましたが、それはある意味で自業自得な部分もあるんじゃやないかと。古めかしい時代劇はそれこそ時代を感じさせてくれますが、今風の時代劇は現代劇をチョンマゲ姿で演じているだけという感じ。だったら現代劇でいいじゃないかと。
それはともかく、面白かったのは2点。1つは、主人公が最後まで素性を明かさなかったところ。割とすんなり現代に溶け込んでいたし、周囲の人も、いきなり現れて真剣を振り回す主人公について詮索せず、あっさり受け入れるのが面白い。ギャラの振り込みとかどうしたんだろうと妙に心配になりました。なんとなく、「ウルトラセブン」の最終回みたいなシーンがあるのかなと期待していたのですが。
それからもう1つは、主人公がショートケーキを食べながら「日本はこんなに豊かになったのか」とむせび泣くところ。一緒にもらい泣きしてしまいました。我々が歴史を学ぶ意味は、まさにここにあります。先人たちの苦難の末に今日があることを、我々は忘れちゃいかんだろうと。だけど今風の時代劇は、その教材にはならんのですわ。
眉山さん [インターネット(邦画)] 7点(2025-05-02 03:26:23)
19.ネタバレ 面白かったです。超低予算だと話題になってたので調べてみると2600万円だとか。
でも全体として丁寧に作られてるのが見て取れます。
映画って作るのに大人数必要ですから、どうしてもお金がかかるんですよね。
だから予算が少ないと、チープさが先んじちゃう。低予算映画は内容以前にそのチープさでもうダメみたいなのが多いけど、
本作は照明やからBGMに至るまで丁寧な繕いでチープさを無くそうとしてるなと感じました。
あと、何より主役の方の顔が良いです。本当に幕末の侍っぽい顔つきで、全体として配役もいいなと思いました。
タイムスリップものという題材は新しいものではありませんが、前半は笑いをとり入れ面白く、
後半は感動へとしっかり娯楽を意識した作りで万人受けするものになってます。
あろえりーなさん [インターネット(邦画)] 7点(2025-04-11 16:50:50)
👍 1
18.展開は読める感じだが、面白い映画。
これまでのタイムスリップものとは少し違っていて、コメディ要素と真面目さが上手く合わせられている。
simpleさん [インターネット(邦画)] 7点(2025-04-05 13:38:27)
👍 1
17.ネタバレ コメディー映画としてよく出来ていると思う。リアリティーは一切無視して面白おかしく、そしてほっこり泣ける映画だと思う。なんといっても主役の山口馬木也の演技が抜群に良い。この演技がなければ映画自体が茶番に終わっていたと思う。
ブッキングパパさん [インターネット(邦画)] 7点(2025-04-03 17:17:22)
👍 1
16.ネタバレ タイムスリップしてきた戸籍謄本もない身元不明の人間が、海外進出までする大スターになる摩訶不思議さはさておいて(笑)本当に評判通りの良い映画でした。タイムスリップしてきた侍が現代の色んなものに驚くのは今まで色々と見てきたけれど、ショートケーキを食べてこんな美味しいものが誰もが食べれる世になったことに感動するあのシーンは、思わず涙が出てしまうほど名シーンでした。主人公が実直で穢れなき武士道を生きてきた人物だからこそ余計にその想いがストレートに伝わってきました。

この映画で言われている通り、時代劇、特にテレビでは再放送や特別放送以外ではほんと見なくなり、映画では「武士の家計簿」や「大名引越し」などのようなちょっと変わった視点から描かれる作品が増え、たしかに変化、衰退している昨今。それでも「室町無頼」や「十一人の賊軍」のようなしっかりとしたチャンバラ時代劇も作られなんとかその存在を保ってはいる。保ってはいてもじゃあ盛り上がっているかと言われればまだまだそこまでではない。バラエティでは昭和ブームなどとやたらと昔がクローズアップされることが目立つけれど、それでも「時代劇」そのものが一つのムーブとなることはない。この映画が大ヒットし日本アカデミー最優秀作品賞まで受賞したことをキッカケに何かしらの追い風が吹けば、農作業の合間をぬって作品を完成させた安田監督も本望でしょう。

ただ昔のような「時代劇」ではなく今の時代に合わせた進化した「時代劇」でいいと思います。それは今まで一人称が「拙者」だった主人公高坂新左衛門が最後に「俺」と言ったように、変化して生きていくことこそ大事なんだと思います。斬られ役をやりながら生きていても心のどこかで侍としての本懐がまだくすぶっていて、そのくすぶりが宿敵と再会してさらに強くなり、真剣を使い宿敵との真剣勝負へとなっていく。ただ非常に面白かったのがその真剣勝負の中でそれまで染み付いた殺陣の動きが出ちゃうところ。あれはわざとなのかたまたまなのかは分からないけれど、死人を出したら作品がどうなってしまうのかをちゃんと理解し合っていたということなんでしょうね。そして決着がついて過去と決別しそこで「俺」って...もうマジで実に良く出来た脚本でした。

あとこの映画でもう一つ大事なテーマ、メッセージがあって、人を殺すことの重み、痛みをしっかりと描いていることです。私たちは当たり前のようにアクションや娯楽性の高いドラマや映画などで人が人を殺すシーンを見てきてますが、そこに命の尊さを感じることはあまりないです。でもこの映画はコメディ色も織り交ぜながそれをごく自然な話の中にぶち込んで来たもんだから大したものです。その尊さをしっかりと伝えてきたからこそラストの殺陣のシーンは固唾を飲んで見入ってしまいました。殺陣だけで心臓をバクバクさせられたのっていつ以来だろうか・・・いや、過去にあったかも定かではないのでもう初めてということにします。

とにかく本当に素晴らしい作品でした。最後もコメディな要素のまま終わって作品全体を重々しくしすぎてないのも好感が持てました。ありがとう。良い映画でした。
Dream kerokeroさん [インターネット(邦画)] 7点(2025-03-22 08:35:30)
👍 3
15.とても楽しい映画ではあるんだけど、どうもモヤモヤして、今一つ乗り切れなかった。
見終わってから冷静に考えて、そのモヤモヤの正体がわかった。
武士と時代劇の役者は、姿形が似ているだけで、まるで違う仕事だということ。
江戸時代、武士とは身分制度である士農工商の頂点であり、一方の役者は士農工商にも入らない、河原者と呼ばれて蔑まされた存在だったということ。
誇り高い武士が最底辺の河原者になることについて、何の葛藤も決心も描かれていないから、なんかおかしいと思ってしまった。

つまらない知識を持ってると、エンタメを楽しむ邪魔になりますね。
今の平等社会の常識のまま見ることができたら、もっといい映画に見れた気がする。
まかださん [インターネット(邦画)] 7点(2025-03-21 14:55:15)
👍 1
14.ネタバレ ◇いい意味で、思ってたのと違う作品でした。低予算ヒット作と聞いて、仕掛けや笑いがすごいのかなーーと思っていました。
◇タイムスリップ起因の戸惑いや違いのテッパンネタは控えめ。真面目に何事も大切に精一杯生きようとする高坂に共感と好感を抱き、思わず笑い一緒に泣く、という体験でした。
◇そしてまさかのパラレルタイムスリップ、最後の対決も手に汗にぎる殺陣でした。映画愛・時代劇愛あふれる良作です。
ハクリキコさん [映画館(邦画)] 7点(2025-02-15 14:36:51)
👍 1
13.ネタバレ 時代劇に対するリスペクトや、侍の矜持を良質な脚本で魅せた渾身の力作。
特にクライマックスの殺陣のシーンでは、
出演陣の鬼気迫る演技と漲る殺気に圧倒されてしまった。
シリアスあり、笑いあり、感動あり。
これらの要素が絶妙に練り込まれた心地良い快作でございました。
ラストのオチも完璧。
ほりんさん [映画館(邦画)] 7点(2024-11-18 00:47:24)
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【点数情報】

Review人数 52人
平均点数 7.81点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
411.92%
500.00%
6713.46%
71325.00%
81528.85%
91121.15%
1059.62%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.60点 Review5人
2 ストーリー評価 9.71点 Review7人
3 鑑賞後の後味 9.57点 Review7人
4 音楽評価 7.40点 Review5人
5 感泣評価 8.57点 Review7人

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