映画『蜘蛛巣城』の口コミ・レビュー(3ページ目)

蜘蛛巣城

[クモノスジョウ]
THE THRONE OF BLOOD
1957年上映時間:110分
平均点:7.52 / 10(Review 98人) (点数分布表示)
公開開始日(1957-01-15)
アクションドラマファンタジー時代劇モノクロ映画戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-01-08)【Olias】さん
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監督黒澤明
助監督田実泰良
野長瀬三摩地
坂野義光
キャスト三船敏郎(男優)鷲津武時
山田五十鈴(女優)浅茅
志村喬(男優)小田倉則保
千秋実(男優)三木義明
久保明(男優)三木義照
浪花千栄子(女優)物の怪の妖婆
佐々木孝丸(男優)都築国春
清水元(男優)鷲津の郎党
藤木悠(男優)鷲津の郎党
土屋嘉男(男優)鷲津の郎党
浅野光男(男優)鷲津の郎党
佐田豊(男優)鷲津の郎党
高堂国典(男優)武将
富田仲次郎(男優)武将
稲葉義男(男優)武将
高木新平(男優)武将
松下猛夫(男優)武将
大友純(男優)武将
上田吉二郎(男優)鷲津の親兵
谷晃(男優)鷲津の親兵
堺左千夫(男優)鷲津の親兵
沢村いき雄(男優)鷲津の親兵
大村千吉(男優)鷲津の親兵
三好栄子(女優)城の老女
大友伸(男優)鷲津の郎党
井上昭文(男優)都築の使武者
小池朝雄(男優)都築の使武者
加藤武(男優)都築警護の武士
高木均(男優)都築警護の武士
恩田清二郎(男優)三木の郎党
大橋史典(男優)先ぶれの武者
木村功(男優)幻の武者(特別出演)
中村伸郎(男優)幻の武者(特別出演)
宮口精二(男優)幻の武者(特別出演)
中丸忠雄(男優)小姓(ノンクレジット)
太刀川寛(男優)国丸
原作ウィリアム・シェイクスピア「マクベス」
脚本黒澤明
橋本忍
小国英雄
菊島隆三
音楽佐藤勝
撮影中井朝一
斎藤孝雄(撮影助手)
製作本木荘二郎
配給東宝
特撮東宝技術部(特殊技術)
美術村木与四郎
江崎孝坪(美術監修)
録音矢野口文雄
照明岸田九一郎
その他野上照代(記録)
あらすじ
戦国時代、鷲津武時は蜘蛛巣城主の都築国春に仕える武将であった。北の館の有力家臣藤巻氏の謀反平定後、僚友三木義明とともに城に召される途中、蜘蛛手の森で化生の物に出くわし、ある予言を受ける。功績を讃えられ北の館の主となった武時に、正室浅茅の方が”予言”を受けて主君への謀反をそそのかす。葛藤する武時であるが権力欲は人を変えるもので、武人の誉れ高かった彼もやがて・・・。イギリスの文豪シェークスピアの原作「マクベス」を元に、人間の権力欲と傲慢さ、心理の葛藤を見事に描いた傑作である。
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💬口コミ一覧

58.ネタバレ この映画を最初に観たときの感想は、「弓矢怖い」でした。
あの、テグスを使った弓矢の技法は、「七人の侍」で開発され、他の映画でも
よく使われるので、珍しくないのですが、これは怖い。城門前で矢が遠方からヒュンと飛ぶあたりから始まって、最期の恐怖の場面へと続くわけです。
カメラが視点を変えると、小屋や亡霊が消えるあたりのテクニックも面白かったです。
この作品は、黒澤作品の中でも音声が聴き取りにくい一本。最近「羅生門」を修復しましたが、次はこちらをお願いしたい。
原作の『マクベス』もおすすめです。
みみさん [ビデオ(邦画)] 8点(2009-02-08 18:14:26)
57.ネタバレ 仕方ないかもしれないが所々で台詞が聞き取りにくい場面があり、これだけはマイナス点でした(字幕が欲しかった)。ただ、黒澤監督のダイナミックな映像はモノクロ映像と言うことを忘れさせるような迫力で。森を駆け回る馬のシーン一つにしたって撮り方が上手く素晴らしいし、富士山に実際に組んだと言う蜘蛛巣城、無数の矢が飛んでくるラストにしたってCGでは決して出せない本物にこだわった黒澤監督ならでは。特に無数に降り注ぐ矢のシーンでは至近距離から矢を射っていたと言うし、今では決して実現しないことでしょう(それを引き受けた三船さんも凄いが)。しかし、この時代にシェークスピアの「マクベス」をアレンジするという大胆な試みをやったことも凄いが、それを見事に日本のおとぎ話のように作りかえたのも凄い。やはり時代を超えても残る映画を数多く撮っている黒澤監督ってやっぱり凄いなと改めて感じさせられる作品でした。
taka-104さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-09-03 01:15:05)
56.ネタバレ 妖怪の声が三輪明宏の声に聞こえた。白黒ゆえにか、まばゆい光の白色が記憶に残る。スピルバーグ映画での光に似た印象。歴史に残る矢のシーン、名作アニメの「サムライ・ジャック」エピソード7で引用されていました(というか、このアニメは黒澤映画からの引用だらけと言ってもよいですが)。
解放軍2003さん [地上波(邦画)] 8点(2007-06-07 21:37:29)
55.人間の強欲さを露呈していますが、同時に奥さんや物の怪にそそのかれた武時が可哀想にも思えてきました・・・。支配欲にとりつかれた強引な手腕の武時役を演じた三船先生の演技は凄いとしかいいようがありません。ただその周辺の人物の描写、三木義明の息子の葛藤とか、大殿殺害の罪をなすりつけられた小田倉則保の憎しみ等がイマイチ伝わってきませんでした。あと劇中、歌舞伎や物の怪の唄う詩の中に、かなりこの作品の中の鍵となる部分が隠れていると思うので、是非東宝のDVDで字幕付でご覧になる事をオススメします。1つの強欲がもたらした大罪、それに対する罪悪感から狂ってゆき、徐々に味方が離れていく様子は本当に丁寧に描かれ面白いです。ただこの作品は演出面で芸術性を狙った部分を感じる所も多く、黒澤監督の時代劇に純粋に娯楽を求めるのであれば「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」「隠し砦の三悪人」の方をオススメします。
まさかずきゅーぶりっくさん [DVD(邦画)] 8点(2006-08-09 00:59:31)
54.字幕つきで鑑賞。これはおもしろいですよ。
よしふみさん [DVD(邦画)] 8点(2006-07-27 00:11:52)
53.ネタバレ 僕にとってのこの作品はあの飛来する夥しい数の矢こそがすべて。結局人はかなわない。そして、霧が晴れれば、あとにはなにも残らない。
馬飼庄蔵さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-25 15:44:40)
52.ネタバレ 山田五十鈴と浪花千栄子が怖かった。映画の保存状態が悪く、登場人物たちが時々何を言ってるのか分からなくなるのが困ったけど、やはりラストの大量の矢が武時(三船敏郎)に襲いかかるシーンは迫力ありすぎ。森が動くシーンも「そうだったのか。」と驚かされた。
イニシャルKさん [ビデオ(邦画)] 8点(2005-04-21 15:24:36)《更新》
51.ネタバレ どんなに誉れ高き人でも、所詮、己の欲望には勝てない、それを見事な演技とカメラ・ワーク等で描ききった傑作。徐々に私欲にとりつかれていく主人公の三船敏郎、後半、狂気にとりつかれついに発狂してしまう山田五十鈴の演技は並みの役者では演じられないと思う。そして後半、矢が雨霰と飛んできて、次々に三船先生に刺さるシーン…ここまで壮絶なシーンはそうはないと思う。
クリムゾン・キングさん 8点(2005-03-20 23:44:55)
50.クライマックスでの三船さんの演技。矢から死に物狂いで逃げ惑う姿、矢が刺さり階段を転げ降りそして刀に手をやった所で力尽きる。全てに鬼気迫るものがあり、圧倒的で素晴らしい演技でした。やはり日本映画は白黒が似合う。影と光を映さしたら黒澤監督の上に出る者はいないと思う。とにかくこの映画はすごいの一言に尽きる。
ボビーさん 8点(2004-07-31 11:35:39)
49.北野武が黒澤映画でこの作品が一番好きみたいなことを言ってたらしいけど、自分的には中の上という感じ。
ボーリックさん 8点(2003-12-15 23:49:13)
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48.素晴らしい。黒澤監督は凄いね。
ボバンさん 8点(2003-11-27 23:55:28)
47.ババアが怖いし、矢も本物だし、かなり危ない映画だ。ほんとにびびってるぞ、三船は。しかし、雨月物語のような恐ろしさがあり、いい映画だな。
たましろさん 8点(2003-10-13 20:49:49)
46.ミフネ、やっぱすげーや。原作を映画化した作品で、これほど秀逸した出来栄えは、流石はクロサワ。原作っつてもシェイクスピアだけになおさら。もう一度言う。ミフネ、すげーぞ。
mijukieさん 8点(2003-03-03 00:24:57)
45.最後は三船さんの演技の中でも一番鬼気迫るものです。私の中では。権力に狂っていく人間模様は圧巻ですよ。
ningenfushaさん 8点(2003-02-07 15:22:24)
44.ネタバレ シェイクスピアの原作『マクベス』自体にもその気があるが、この黒澤版『マクベス』はもう黒澤明が撮った唯一のホラーと呼ぶに相応しいんじゃないかな。中世スコットランドの物語が、これほど戦国時代のお話しとして翻案されても違和感がないというのも面白いところです。やはりこの作品は、鷲津武時=三船敏郎と浅茅=山田五十鈴の壮絶という域に達している熱演がすべてでしょうね。三船の役作りというかメイクがこれまた迫力満点で、中盤以降の表情はほとんど眼ギマリ状態なんですよね。こいつも物の怪の一員じゃないかとすら思わせる山田五十鈴、最後には発狂してしまうんだが序盤の三船に主君殺しを唆す件なんかを観てると、まだ発作を起こすまでには進行していないけどすでに狂いだしていたんじゃないかとすら思えます。富士山麓に建造された蜘蛛巣城のセットがまた凄いですねえ、このセットは麓の御殿場市内からも見えたという巨大さだったそうで、もしこれが現存していたら重要文化財級の映画遺産だったと思います。黒澤明は特撮を使った撮影が嫌いで円谷英二とは疎遠だったみたいですが、本作では初めて彼と仕事をともにしたそうです。特撮を使ったシーンなんてあったっけ?と首を捻りましたが、終盤の蜘蛛出の森が城に迫ってくる映像が特撮だったんじゃないかと推察します。原作のバンクォーに相当するのが三木義明=千秋実になるのですが、マクダフに相当するキャラが登場しないので、原作で魔女の「女の股から生まれた者にはあなたを殺すことはできない」という予言の方はオミットされています。鷲津武時は最後に城主や三木義明の遺児が参加した軍勢に攻められて悪事が露見して味方に討ち取られてしまうわけですが、攻め手側のストーリーがまったく語られていないところは、自分にはちょっと不満でした。まあこれには尺が長くなるという配慮があったかもしれません。 とにかくこの映画は、「女は怖い」という一言に尽きますね。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2025-07-12 22:18:57)《新規》
43.ネタバレ 映画作品だけれど能の世界のようでもあり、独特の雰囲気は原典シェイクスピアの舞台劇と通底するものがあるのかな。いつもより大きな芝居の三船敏郎に、それこそ面を被っているような山田五十鈴。
心の奥底にあるモノを「言葉」にして表されると、人は絡めとられてしまうものなのですね。“物の怪”の予言にすっかり支配された鷲津と三木。正常な思考を持っていたのは三木の息子のみ。曰く「自分から進んで予言通りに事を行い、予言が当たったと思っている」。しかし息子の金言も親父には届かず、馬一頭逃げ帰ってきたことで三木親子の凶事が判るシーンは簡潔ながらも「ああやはり?」とぞくっとしました。
確かに無くはなかった権力への野望。それを唆す化け物は、森で出会わずとも身近なところに妻という形でいたのです。鷲津はツイてなかった。
初めこそ凛々しい武者顔だった三船が憑かれたように形相を変えてゆく姿が酷く、印象的です。
本家シェイクスピアの舞台劇は観ていないけど黒澤の蜘蛛巣城は観た、ということで単位をもらえそうな気がしますよね。見事な黒澤版マクベスでした。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-06-23 23:19:40)
👍 2
42.ネタバレ 凡百の日本の時代劇とは一線を画する哲学的なストーリーと、それを彩る陰鬱とした映像美はさすがに見事としか言いようがない。後の傑作「乱」を髣髴とさせるダークな世界観と、ラストそれを切り裂くかのように画面狭しと降り注ぐ矢の雨あられ。本当にその独特の幽玄の世界はとても良い余韻となっていまも心に残っている。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2012-08-16 17:19:14)
41.セットや映像は素晴らしいが、所々テンポが悪い。音声の状態が悪いので字幕は必須。
eurekaさん [DVD(邦画)] 7点(2011-06-19 15:55:20)
👍 2
40.ネタバレ ■これから見る人は字幕を付けた方がいいかと思います。それくらい聞き取りにくい。実際どういう陰謀が起きてて、誰が誰と対立してるのかも一回見てもよくわからなかった。

■最初は人柄のいい人だった鷲津が段々転落していく。しかし肝はあの奥さんでしょう。奥さんがそそのかして悪い方へと転がっていく。手を汚す身と、それにくっついていればいい身とでは判断も変わるのだろうか。こういう展開は他の映画にも多い。しかしああいう女は本当に怖い。。。

■ラストの矢が降り注ぐシーンは圧巻。冷静にみるとあんなに近くにまとめて射ていながら全部そろって少し右とかではずれるというのはもはやコメディだが。
θさん [DVD(邦画)] 7点(2010-07-22 01:57:48)
39.山田五十鈴、とてもとても恐いです。富士山腹のセット、とてもとてもすごいです。昔の森の姿、とてもとても深いです。お侍の世界、いまの勤め人とまったくまったく同じです。人がものすごく手に入れたいもの、すべてすべて、とてもはかないです。
きのう来た人さん [DVD(邦画)] 7点(2009-08-05 06:11:27)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 98人
平均点数 7.52点
000.00%
100.00%
211.02%
322.04%
422.04%
566.12%
61515.31%
71818.37%
82323.47%
91919.39%
101212.24%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.85点 Review7人
2 ストーリー評価 8.87点 Review8人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review7人
4 音楽評価 8.66点 Review3人
5 感泣評価 7.00点 Review2人

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