映画『ロスト・ハイウェイ』の口コミ・レビュー

ロスト・ハイウェイ

[ロストハイウェイ]
Lost HighWay
1996年上映時間:134分
平均点:6.63 / 10(Review 68人) (点数分布表示)
公開開始日(1997-06-14)
ドラマミステリー
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-05-10)【TOSHI】さん
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監督デヴィッド・リンチ
キャストビル・プルマン(男優)フレッド・マディソン
パトリシア・アークエット(女優)レニー・マディソン/アリス・ウェイクフィールド
ロバート・ロジア(男優)ミスター・エディ/ディック・ロラント
ロバート・ブレイク〔男優・1933年生〕(男優)謎の男
ナターシャ・グレグソン・ワグナー(女優)シェイラ
リチャード・プライアー(男優)アーニー
ジョヴァンニ・リビシ(男優)スティーヴ
ゲイリー・ビューシィ(男優)ビル・・デイトン
ヘンリー・ロリンズ(男優)ヘンリー
マリリン・マンソン(男優)ポルノスター
ジャック・ナンス(男優)フィル
スコット・コフィ〔1964年生〕(男優)テディ
ミンク・ストール
原康義フレッド・マディソン(日本語吹き替え版)
山像かおりレニー・マディソン/アリス・ウェイクフィールド(日本語吹き替え版)
堀内賢雄ピート・デイトン(日本語吹き替え版)
坂口芳貞ミスター・エディ/ディック・ロラント(日本語吹き替え版)
脚本デヴィッド・リンチ
音楽アンジェロ・バダラメンティ
撮影ピーター・デミング
美術パトリシア・ノリス[衣装](プロダクション・デザイン)
衣装パトリシア・ノリス[衣装]
録音デヴィッド・リンチ(サウンド・デザイナー)
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💬口コミ一覧

68.ネタバレ 傑作。デイヴィッド・リンチが監督する映画は全部傑作。この『ロスト・ハイウェイ』が一番好きかも。●独房の死刑囚がオヤジから若い男に変身、すぐに釈放される。「えっ?」。●自宅の訪問者がなんと自分自身で、「ロラントが死んだ」と一言。「誰?」。●ムチャクチャな脚本。でも、リンチが撮れば傑作。映像と音楽が良いから(?)。特にこの映画は挿入歌がたまらない(サントラ買いました)。同じ脚本で、別の監督が撮ったら駄作。まず映像が安っぽくなると思う。●リンチの撮る映像は、大人っぽくて高級感がある。アートだと思うし、「間」が好きだ。そこにバダラメンティの音楽。奇妙なことが起こり、リンチワールドに没入している。■ところで、私が夢を見るとき、自分自身だった筈が、次のシーンでは別人になっている。変だ。ムチャクチャだ。でも面白い。そしてすぐに忘れてしまう。■この映画に整合性を求めても無駄だと思う。だって変身する映画なんだから。●レネエとアリスは双子。かと思ったら、アリスが消える。白塗りの不気味なおっさんは何者(?)。起きたことをそのまま記憶したくないんだ。★10点!
激辛カレーライスさん [DVD(字幕)] 10点(2014-01-13 17:31:34)
67.常識的な感覚を持ってすればこの作品を受け入れ難い人は多数おられるでしょう。私はその辺全く気にならず、興奮しながら終わりまで楽しませてもらいました。ところで音楽ですが、おなじみのバタラメンティが今回はバリー・アダムソンにくわれてるんじゃないかと?(笑)勢い余って、サントラのみならずバリーのアルバムまで買ってしまった・・・と人によってはそこまで思い入れを持たせる作品です。・・・何の解説にもなってないな。(笑)
anonymus_Qさん 10点(2002-11-11 12:19:04)
66.リンチの映画を観る時は「理解しようとせずに感じる」ことを常にしていますが、どうしても理解しようとしてしまいます。ただ引き込まれるのは確かであって、その引き込まれる感覚にハマってしまいます。
 この作品では主人公だと思っていた男が入れ替わるところから恐らく時間と空間が歪んでいます。妻をばらばらにしてしまう辺りや、ピートの記憶をなくしているあの一夜などはっきりしていない部分はありますが、多分あの入れ替わりがポイントなんじゃないかなぁ。ただ何のポイントかも分からない笑
 あの二人は当然表裏一体です。あの女性も表裏一体で、それはラストあたりの写真で二人いたのが一人になっている事からもわかります。そのへんがテーマなのかなーとか思ったり思わなかったり。
Balrogさん [DVD(字幕)] 9点(2010-09-12 11:16:52)
👍 1
65.ネタバレ わかりにくい映画は減点ですが、監督はこの映画を「わかりにくい映画」に作ってないです。乱暴な言い方をすれば、男女の「よくある話」をリンチ流に映画化しただけというか。
現実の記憶以外に、ひとの頭の中には詰まっているもの。
夢の記憶、何かで観たイメージの断片、誰かに聞いて想像したこと、願望、妄想...これら非現実に属する事柄も、「ストーリーを語る上で有効」と思えば、当然の如くに現実と並列に映像化するのがリンチ監督です。
前半で、刑事にデジカメを持っているか訊かれて、主人公のフレッドがこう答えるシーンがあります。「I want to remember things in my own way.=自分の見たとおりに記憶しておきたい(から、デジカメはいらない)。」
この映画に描かれているのは、全編がこのクレイジーなサックス吹き、フレッドの世界観です。彼は自分がうすうす察知していることも、自分にとって好ましいことでなければ無視する。行動を起こすなんてとんでもない、察知したことさえ否定したい人間。
その類まれなる内向性のせいで、当然もやもやしていく感情を、ただサックスにぶつけて生きている。彼は深刻な性的不能に陥っていて、妻の浮気を疑っている。でも、気づいていることを自分自身にさえも言わない。そういうことが絶対にあってほしくないし、あるわけはないと信じ込もうとしている。非常に危険な男です。
この映画にはフェロモンとかエロとかセクシーとかいった軽いノリではない、ものすごく真剣で重苦しい、1人の女への男の愛(と呼んでいいのかどうか..)が描かれています。
解釈にはいろんなバージョンがあると思いますが、私の解釈はフレッドという男が、自分の女を殺したあとも自分の中でそのことを認めず、自分だけの妄想の中で、いろいろなバージョンで彼女を登場させ、愛していく。愛する彼女が(ヒロミ・ゴーの唄ではないですが)少女で娼婦でAV女優で金髪で黒髪で妖精で悪女で…イメクラですか?というほど妄想を広げます。そこでは、彼はもはや性的不能ではないし、むしろ精力旺盛な男(ロラント)の女になっている彼女を寝とる、スーペリアーな存在と化しています。フレッドのスイートかつ狂った妄想が終わりを告げそうな所で、映画はラストを迎えます。真実を認識したフレッドがどうなったか...刑務所でサックスを吹ければ、こんなことにはならなかったのかも。
hatomixさん [DVD(字幕)] 9点(2009-05-06 02:06:46)
64.ネタバレ 好きな映画。まるで夢を見ているよう。迷い込みそうになる映画。
僕が夢を見ているときって、自分が自分じゃなかったり、
過去や未来がゴッチャになっている。
この作品はその感覚に近いかもしれません。
なんか暗闇の黒が美しくて深い。家の中が真っ暗で、構造が歪んでいるように感じた。
家の中って狭いと思うけど、この家はメチャクチャ広くて、暗闇に紛れ込んだら、もうそこから迷い込んで出て来られなそう。
それに夜の「闇」も深い。
(基本的にこの監督は夜の「闇」をとても深く描くことに長けている)
夜のモーテルの雰囲気って独特のものがあると思う。
白塗りのおじさんがすごい存在感。
あと、本気でキレまくっているオッチャンもカッコイイ!
このオッチャン、メチャクチャにキレまくってボコボコにしているのに、正論を述べているのがとても面白い。
そのオッチャンの、「買えよ!」っていう強烈な蹴りには思わず笑った。
あの、ボコボコにするシーンは最高に美しい。
変なアクション映画よりも全然アクション要素が高い。
あと、オッチャンがキレてアクセルを踏み込むシーンは、一瞬だけ「カーアクション映画」としても素晴らしい。(この作品は色々な要素が含まれているので、ジャンル分けが難しいかもしれません)
いろいろな音楽が使われていて面白かった。
「マンソン」も良かったが、やはり個人的には「ラムシュタイン」の重い音と低音ヴォーカルの曲が、暴力シーンと相まって一番気に入った。
あの低音ヴォーカルはゴシックだなぁ。この映画ととてもあっていると思う。
この作品は普通じゃないから素晴らしいと思う。
タイトルもカッコいい。
ゴシックヘッドさん [DVD(吹替)] 9点(2007-11-12 00:34:23)
63.いかがわしい映画。     オモロイ映画ですよ、これは…。
トトさん [映画館(字幕)] 9点(2005-04-27 02:11:28)
62.内面と現実の境界、それは人と世界の境界でもある。人は世界を構築する毎に必然的に人と世界の境界たる壁をも同時に構築してきた。しかし、今の時代<無精神の時代>、気がつけば壁は消失し、人は世界という波に無防備に侵食されつつある。つまり、内面と現実の境界が消失して侵食されたのは人の心的世界であり、これが内面の喪失と呼ばれる現代的な主体の変容なのである。侵食された人の心はその少ない領域の中で末期の悲鳴を上げるだろう。そこに立ちのぼるのが現代的な妄想であるのだ。リンチは映画がそんな人(作家)の妄想そのものが作り上げる世界であること、そのことを明確に主張しているように思える。妄想から浮かび上がる人間的なリアリティという面においては、最新作の「マルホランド・ドライブ」に譲るが、本作「ロスト・ハイウェイ」は、ひたすら人間理性の森の中で道を見失った主人公の姿を追うことにより、追い詰められた狂気の静謐さを見事に描いていく。「ロスト・ハイウェイ」という場所、そこが妄想の源泉であり、同時にそれは現実/世界を超え出でる「力への意志」という失われた原初的思念の新たな発現なのかもしれない。
onomichiさん 9点(2004-08-21 00:00:24)
61.ストーリー云々はもうあきらめるとして、とにかく何か得体の知れないものを全身で体感してしまったことは確かだ。
ラーションさん 9点(2004-05-08 19:19:22)
60.リンチな世界に、ボウイ、マンソン。この辺のなんというか現代的な感覚、最近の若い映像作家よりも断然クール。音楽、特に歌には流行がつきもの、この映画も10年後にはダサく感じるのかもしれない。まあとりあえず現時点では非常にスタイリッシュ。そして少なくともこの世界観は時代が変わっても絶対である。
ドレミダーンさん 9点(2004-01-22 19:38:28)
59.冒頭でプルマン演じる主人公フレッドに「事実をそのまま記憶したくない」というセリフがありますが、リンチ監督が追いかけているテーマがここにあるような気がします。
辻褄を合わせるには時間が不可逆である認識が邪魔だったり、存在という概念を疑わなければならなかったりする。普通なら当たり前のように順番に並んでいるはずの出来事が、リンチフィルターを通ると自由に繋ぎ直されてしまう。辻褄が合わないということは原則的に許されないことのはず。しかしこの映画はそれを壊すことで主人公の倒錯に血肉を与えた。観客は彼がいる狂った世界に引きずり込まれる。感覚に直に触れてくる、いたずらで甘美な映像の渦に飲み込まれてみよう。
337さん 9点(2003-11-29 04:51:52)
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58.ブルーベルベットもイレイザーヘッドもいいけど、リンチのなかではこれが一番好きだ。
あつしさん 9点(2003-03-21 02:49:11)
57.OPの画とデビッドボウイに9点。「アタックザガスステーション」のOPはこれのパクリだと思う。オッサンと電話で喋るシーンが印象的でした。サントラも好き。
venomさん 9点(2003-01-15 02:11:31)
56.ネタバレ 主人公が「事実をそのまま記憶したくない」って言うんですよ。それわかるな~。荒唐無稽に見えて、実はすごくリアリティを感じる映画でした。
HAMEOさん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-02 15:37:13)
55.時間と空間は捻じ曲がり、メビウスの輪のように繋がっている。こんなにも美しい闇を描いた映画は観たことがない。
フライボーイさん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-24 01:08:13)
54.ネタバレ 「事実のまま記憶したくない」と主人公がまず教えてくれます。つまり歪曲した主人公の記憶を我々は見ているのです。P・アークエットの二役も同一人物であることは、4人が写った写真が刑事が見たときは3人になっていることからも明白。妻の行動に疑心暗鬼になった主人公が妻を殺し自ら記憶の書き換えをしたのか?ピートはおそらく主人公のもうひとりの人格。つまり多重人格者。ピートに家族がいることから、ピートが元の人格なのかもしれません。ともあれ現実と妄想の境界線が無いので(当然主人公にとってもそんなものは無い)理解しずらいものになってます。精神に異常をきたした者から見た映像なので理解できなくて当たり前なのかもしれません。音楽が妄想の世界にミスマッチな現代的な音楽で、ストーリーもサスペンスタッチなので余計に騙されやすいつくりと言えます。反面、わからずとも楽しめる空気は十分あると思います。
R&Aさん 8点(2004-08-20 18:14:28)
👍 1
53.ネタバレ 不本意な現実。妄想で作り上げた新たな記憶。再び破滅に向かう妄想。物語を時間軸通り、明瞭な見せ方で表現すれば、溺愛していた妻の裏切りに合う男の現実逃避という大筋になるのだろう。しかし、現実と妄想の境界線を微妙にぼかし、時間軸を巧妙に置き換える事で映画という媒体を使ったパズルという類稀なジャンルが確立されている。無論、過激な人物や恐怖感をあおるエピソードなどで物語の趣も十分に用意されている。だが、この映画の楽しみ方はやはり、巧妙に配された断片を組み立て、霧が晴れるような感覚を味わうものだろう。
マーメイドさん 8点(2004-01-17 04:05:15)
👍 1
52.印象的な映像と絶妙な音楽。これに尽きる。ストーリーを追おうとせず、ただただ映像と音楽に身をゆだねれば楽しめる。
GCさん 8点(2003-05-20 11:45:37)
51.リンチフリークには<以前の作品の焼き直し>という評価で、あまりよくないという人が多いですが、私はかなり好きな作品です。どんな話か良く解るんだけど、人に説明しようとすると全くつじつまが合わない。。。本当にいかがわしい映画です。
クロマスさん 8点(2003-01-29 23:26:51)
50.こういうの大好きだぁ~~~理屈抜き!!
もんぴさん 8点(2002-09-16 11:41:05)
49.魅惑のリンチワールドです!輪廻転生なのか、はたまた妄想なのか?謎に手が届きそうで届かない難解なサスペンスです。ジャックって一体何者なのか?レネエは双子?どこまでが現実でどこまでが幻想なのか?生きてるのか死んでるのか?考え出したらキリが無いんですが、見終わった後に気になる事絶対です。オープニングのハイウェイのシーンから始まりそして終わる。うー、考えてるこっちまでが混乱し.て..シMAいマ..ス←文字化けではないヨ。
さかQさん 8点(2001-10-11 04:53:58)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 68人
平均点数 6.63点
011.47%
100.00%
200.00%
311.47%
445.88%
51116.18%
61522.06%
71522.06%
8913.24%
91014.71%
1022.94%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.33点 Review3人
2 ストーリー評価 9.00点 Review5人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review6人
4 音楽評価 9.00点 Review5人
5 感泣評価 5.50点 Review2人

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