みんなのシネマレビュー |
|
241. 刑事コロンボ/策謀の結末<TVM> コロンボもので1作挙げるとすれば、やっぱこれかな。ミステリとしては凡だけど、スケールがねえ。武器密輸にアイルランド革命だからねえ。この事件と『パイルD-3』と『祝砲の挽歌』の3事件解決してりゃ、普通ならFBIから引き抜かれるとか署でデスクワーク待遇になるとかしてるはずなんだが…昇進を阻むよほどの欠点があるのか? どうよコロンボさん。8点(2004-02-23 07:04:28) 242. バルカン超特急(1938) 前期ヒッチコックの最高峰ですね。サスペンス/ミステリーは十二分だけど、それより何より要所に散りばめられたコミカルな展開が好きです。言われた通りマジメに体操してるし(笑)。8点(2004-02-23 03:27:14) 243. キャンディ(1968) まず一言。オモロ過ぎます。今度発売になったDVDで見ましたが、元々テリイ・サザーンの原作のファンだったんで、内容の前知識はバッチリ。だから迷わず笑えました(これから見る人は、原作を読んでからの方がいいっすよ! 本とDVDじゃリスクの差が大きいから)。オープニングの宇宙のシーンで、どう逃げを打つかが大体読めるので、ひたすらシュールな展開をアングリ口開けて待ってれば良かったのが気楽でよろしかった。原作では孕ませ極悪男だったグル・グリンドル(マーロン・ブランド)に期待してたんだけどなあ…なんか凍ってるし(笑)。軍人のウォルター・マッソーは素晴らしすぎ(爆)。全編の笑いの3割は持ってった気がします。クランカイト先生役のジェームズ・コバーンはチョイやり過ぎかも…でも満足。8点(2004-02-20 02:16:31)(良:1票) 244. 他人の顔 《ネタバレ》 オープニングの映像だけでも映画史に残る大冒険。長科白を独白する仲代達也にレントゲン線を当てて、ひたすら回り込みで透視映像を撮り続ける…あまりにも無謀な、リテイク不可能なフィルム! なんとなくレアだぞ! そしてラストシーンで通りを埋め尽くす、顔のない群集。シュールでリアルで、怖すぎます。それ以外は手堅い感じかな。もちろん原作の味が薄められていないのもポイントです。オリジナルのマッドサイエンティストっぽい化学的ウンチクは影を潜めてますが。8点(2004-02-17 20:04:14) 245. ゴースト・ハンターズ 封切りの時、途中から入ったんですよね。「あー、何か乱闘やってるなあ」と思ってたらいきなりカミナリと共に嵐の三人組が! 顔の超どアップ! 何だかよくわからないナイフ! 掌で回転するフォーク! 「もう許して!ごめんなさい~」って感じでした。あの時のインパクト故に、8点献上。あと、夏王朝の禹王の親父って、治水に失敗して神様から呪いをかけられた上に川底に静められてるんだよね。意外とマジメに資料に当たった感触があるんで、是非カーペンターに聞いてみたいす(笑)。8点(2004-02-17 01:58:28) 246. ペーパーハウス/霊少女 少女がノートにおうちの絵をラクガキをする。んで、眠るとそれが夢に出てくる…子供が書いたヘタクソな絵が、夢の世界でリアルに再現されてしまうあたりで、観る者のキモチをがっちりゲット。「次は? えー、この絵~?」などと、先の読めない状態に陥るストーリー。現実世界のちょっとした出来事が、(絵の力を借りて)夢のオウチを悪夢のワンダーランドに変えていくのだが…実は…。幻想と現実の境界線がまだ完全でない、思春期前の女の子を主人公にした所が高得点かな。あと、さすがイギリス映画、エンディングはキッチリと落とし前をつけて美しく終わらせてくれます。成長物語としてもグー。8点(2004-02-17 01:44:01)(良:1票) 247. やぶにらみの暴君 《ネタバレ》 おお、懐かしいな。パイロット搭乗型巨大ロボットアニメの原点と言えるでしょう。日本文化に与えた影響は大です。オイラは小学生の時に見ました。その後『ルパン3世カリオストロの城』が公開される訳ですが、露骨なパクリ方(いや『長靴をはいた猫』の方がもっと露骨なんだけど)に嫌気がさしてしまった…以来、宮崎監督には愛憎半ばする気持ちがあります。おっと余談はおいといて、本家のこの作品は(パクリ側とは違い)不遇な運命をたどってます。仕上がりの遅さに業を煮やしたプロデューサーが、全シーンが上がっていない段階で、強引にフィルムをつなぎ合わせて公開してしまったといういわく付きの作品。その後グリモー監督が後半生をかけて作品の権利を買い取り、エンディングも全く換えて『王と鳥』というタイトルで公開しなおしてます。個人的にはあんまりハッピーでない新作の終わり方より、こちらの慎ましやかなハッピーエンドの方が好みだったりします。子供時代に刷り込まれたイメージかもしれませんがネ。8点(2004-02-12 05:40:30)(良:1票) 248. フランケンシュタイン(1931) ↓『~の花嫁』の方がもっと知的障害っぽいけど…同感です。点数も同じ。ただ、やはり最初に見た時の感動と、『みつばちのささやき』という芸術を産んだ歴史的功績を評価して1点上乗せします。8点(2002-09-01 23:23:53) 249. ナチュラル レビンソン特撮の原点かな? 公開時はレッドフォードのカッコよさにググッと来たけど、今では画面いっぱいに爆発するレビンソン節が最大の魅力。無茶苦茶不自然な映像(ボール破壊・時計搭・ラスト…)をごく自然な感じに撮っちゃった、まさにナチュラルな映画。この手腕が90年代になって、腐れ原作だった『スフィア』に素晴らしい映像を与えていく。8点(2002-09-01 17:16:27)(良:1票) 250. ボーン・アイデンティティー ごめんなさい…ちゃんとしたレビューはブログの方に入れます。ここでは、どうしても書かずにいられない、この大ヒットシリーズを15年近くも観ないで放置していた、その理由を書こうかと。 その昔、この映画のレンタルが始まった頃、よく行っていたバーで「面白いね」と話題に上がった。 「とにかくすごいんだ。主人公は記憶がないの」と、マスターが夢中になって話してたのを、今でも思い出す。 「海で漂流してるところを漁船に助けられて、記憶喪失になってて自分のことは何も覚えてないんだ。でも危機が迫ると身体が反応しちゃうんだよね。サメが襲って来ると撃退しちゃったりとか。そのうち漁船が無人島に座礁しちゃうんだけど、ひとりでイカダを組んで脱出するんだ。空腹とか、喉が乾くとか、極限状態にまでなって、それで生き延びちゃうんだよ! 実は彼の正体はCIAの特殊工作員で」 ここまで聞いた時点で、完全にスルー確定。 オイラの映画AIが、300円でも観ない映画に自動分類してしまった。 それからはや10年以上。Amazon ビデオで無料になり、「これを機にバカ映画感覚で観てやるか」…とダウンロードしたら。 なんじゃこりゃあああ! ほぼ口から出まかせだったのかよ!! いい加減にしてくれよ青山マスター! これほど愕然としながら楽しんだ映画はありません。 マット・デイモンは当然いいけど、フランカ・ポテンテ最高。この渋さ漂う二人がいなければ(そしてメインの舞台がパリでなければ)、本シリーズの色合いは大きく変わって、それこそホオジロザメでも出かねないトホホ作品になっていたでしょう。断言。 この映画の話をしたバーは数年前に閉店し、今はここにグチを書く事だけが唯一の怒りのはけ口となりました。 みなさん、レビューとは全く無関係な書き込みごめんなさいでした…。[インターネット(字幕)] 7点(2016-07-25 22:53:14)(笑:1票) 《改行有》 251. ファースト・スクワッド 《ネタバレ》 いやはや、奇作すぎて言葉がないです。 美術面ではロシアの好む色使い(ユーリ・ノルシュテインみたいなや (詳細はブログにて)[インターネット(字幕)] 7点(2016-05-15 22:29:50)《改行有》 252. 秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II ~私を愛した黒烏龍茶~ 映画版1〜4を一気に観て、本作が地味だけど濃いな、という事でレビュー。 コンピュータ&ネット世界のビジュアライズって、未だに映画界が上手にやれていない部分です。が、このバカアニメはそこを逆手に取ってサラッとやっちまった。トロン:レガシーの3倍くらい(比較元がマニアックな上にへたくそだから絶対値では低いですが)素晴らしい造形だったと思うっす。 しっかしシリーズ通して毎度毎度、カスペルスキーネタの豊富なことよ…flashが巨大なセキュリティブラックホールと化しつつある今、蛙男商会とカスペルスキーはブレッド&バターみたいな蜜月関係にあるのかも知れませんな。[インターネット(字幕)] 7点(2016-03-27 13:02:29)《改行有》 253. 忠次旅日記 大河内傳次郎、まさかの28歳。28歳であの貫禄。 …ていうか、この人は活劇もやれるけど人情話も得意なオールマイティーだったんだなあ、って再認識しました。 『丹下左膳 百萬両の壺』でああいう演技に振ったのは、監督の意向もあるにせよ、役者としての素質がモノを言ったんだなあ、と理解。 杖ついて半身が動かない状態でヨロヨロと山道を行く忠治の姿なんかもう、剣劇以上に心に残る名場面でした。 『御用編』の後半ではほぼ寝たままの演技で、表情だけで人生語っちゃうしもう。 こういう、西部劇とは一線を画す作品が作れちゃうのも時代劇の懐のあるとこだね、って思ったなあ。 同じプログラムでもっと前の作品『長恨』もかかりました。 忠治旅日記が滅びの静なら、こっちは滅びの動。1巻まるまる大立ち回りオンリーの捕り物で終始するってのが凄まじくかっこよかったです。 これ、(消失した忠治本編もそうですが)本作と鏡合わせになって見事な作品だったなあという感想でした。[映画館(邦画)] 7点(2015-06-15 12:32:30)《改行有》 254. ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 極小の人物構成でありながら、「デブリ臨界」を描いて人類の絶望的な状況を深く突いた作品。 (詳細はブログにて)[インターネット(字幕)] 7点(2014-11-24 01:38:47)《改行有》 255. ジャッジ・ドレッド(2012) 《ネタバレ》 警察ドラマの枠組みを一切はみ出さないシナリオが渋い(あ、ミステリ要素はないですが)。 ここまでくると「冒険を避けた」っていうんじゃなく逆に「新たなチャレンジ」に見えてくるからフシギ。 (詳細はブログにて)[インターネット(字幕)] 7点(2014-08-17 10:56:15)《改行有》 256. モンティ・パイソン/人生狂騒曲 四半世紀ぶりに観てしまった。 今日は詳しいことは書けない。でも、2回観て、この作品が次の時代を作る(予定だった)2人の才能に多くのスペースとパワーを割いているのに気付いたとき、しんみりとしました。その2人ってテリー・ギリアムとダグラス・アダムズなんだけどさ。 パイソンズの繰り出す「偽悪的ジョンブル」な苦いギャグは、イギリスの重鎮コメディアンの流れにそって、とても自然。彼らは望まないながらも成長してしまったことを、認めたんだな。この映画で。 また、時間ができたら書くよ。今はもう切なくて…。[インターネット(字幕)] 7点(2014-06-18 03:36:20)《改行有》 257. マン・オブ・スティール ワイリーの『闘士』、40年代フライシャー版、そして50年代TV版までが正当と思っている自分としては、これが唯一観たかった映画版ってコトになるんじゃないかな。 (詳細はブログにて)[DVD(吹替)] 7点(2014-05-31 01:22:00)《改行有》 258. アイアンマン2 えー? この評価って…? これって敵のイワン・ヴァンコ恰好ぇ~! って映画じゃないの?[DVD(吹替)] 7点(2013-08-06 01:02:59)《改行有》 259. ウルヴァリン:X-MEN ZERO 《ネタバレ》 まあ楽しめましたし、マーヴェルって本当に画面設計が凄いなあと再認識。展開を早めるために、すごく視認性の高い構図と記号配置してますよね(ある意味、いやどんな意味でも必殺シリーズ最盛期の映像美と根が同じで (詳細はブログにて)[インターネット(字幕)] 7点(2013-08-04 10:58:18) 260. トータル・リコール(2012) 《ネタバレ》 オリジナルのシナリオをほぼそのまま使って、プロダクトデザインは40年代パルプSFから21世紀SFへのイリュージョンを図ったのね。 おかげで話を追うのに汲々としてこぢんまりしちゃったんだけど、良しとし (詳細はブログにて)[インターネット(字幕)] 7点(2013-07-18 01:03:23)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS