21. 悪を呼ぶ少年
《ネタバレ》 この映画、アマゾンで検索すると、5点満点のレビューが沢山掲載されていますが、自分には何がいいのか全く理解できませんでした。 期待して購入して損した気分です。 映画評論家の町山智浩さんが自書で取り上げていたのも評価の高い理由ではないかと思います。 主人公の少年は過去に亡くなった双子の兄弟の亡霊を見ながら育っていくんですが、自分に危害が及ぶ人間が登場すると奇怪な死を遂げてしまうんです。 まあ、どこかのサイトを参考にすると「悪い種子」や「オーメン」と共通するものがあるのですが、私が何より気に入らなかったのは、主役を務める少年が、あまりに不細工だということです。 これが可愛かったら評価は2,3点上がるかと思います。 [DVD(字幕)] 3点(2014-09-16 09:55:50) |
22. アスファルト・ジャングル
《ネタバレ》 私が書くまで、8点という高得点だったが、期待して損した。どうやら私には、フィルム・ノワール(=暗いギャング映画)は合わないらしい。 登場する男優は高齢者ばかりで、若くて美しいマリリン・モンローが禿げたジジイの愛人であることが許せない。 ストーリーも今となっては、(私には)「ゲッタウェイ」と「レザボア・ドッグス」さえ観ていれば十分かなって感じ。 最後に皆捕まるか死んじゃうっていうのも……まあ、当時のハリウッドでは仕方ないか。 当時は斬新だったかもしれないけど、斬新なものは必ず古くなるものです。私は普遍的なものを好みます。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-09-16 09:47:02)(良:1票) |
23. 愛は静けさの中に
《ネタバレ》 ヒロインのマーリー・マトリンは、イザベル・アジャーニみたいに美人だけど、ただ美人だけというきっかけで恋に落ちる主人公に感情移入はできない。二人の心が近づいていく過程も無理やり。ヒロインは女子高生じゃないけど、こういう安っぽい映画で勘違いして、ストーカーや猥褻行為をする教師も出てくるのではないか。全てがハリウッドらしい、表面的で、無性に苛立った映画だった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-09-09 22:40:19) |
24. アナと雪の女王
《ネタバレ》 字幕で見ることを勧めたレビューがあったので、初めは字幕で見ることにしたのですが、話の展開が早すぎて、よくわかりませんでした。 その後、吹き替えで観たのですが、あまりに簡単な話しでビックリ。 三回目は字幕を表示させながら吹き替えで観たのですが、簡潔すぎる字幕スーパーで、これじゃ、よくわからないと納得。 本作の初見は吹き替えをオススメします。神田沙也加と松たか子の二人はいい仕事しています。 吹き替えのほうが笑えますよ。 「レット・イット・ゴー(ありのままで)」の挿入は、王国を氷漬けにして逃げ出したエルサが何故自分のいる場所を見つけたと言ってるのか疑問が残ったのですが、未公開映像でわかったのですが、それは最初の設定では、エルサは悪者になっていたからなんですね。 エルサが二人の兵隊を魔力で追い詰めた時の悪戯っぽい表情は可愛かったです。 「真実の愛」「愛」「愛」「愛」……なんて言葉で簡単に表現してしまえるのはディズニーくらいなものです。素晴らしい! [ブルーレイ(吹替)] 9点(2014-08-29 08:51:08) |
25. アベンジャーズ(2012)
私は中年です。毎日忙しい生活の中、空いた時間を利用して、年間100本の映画を観ています。 映画を観る時間を惜しんだりしません。ですが、今回、うん十年ぶりに、こういった「ただ娯楽」だけという映画を観賞して、新しい自分がいることに気づきました。 それは、この映画を観ている最中、明日の仕事のこと、まだ読み終えてない本があるなってこと、資格試験の勉強しなきゃ…って、などなど突然思い出し、そのことが頭から離れなくなってしまったんです。 映画史上3位の売り上げ、140分を超える、この映画を私は楽しめる感性を全く持っていないことに愕然としました。 悲しくなり、泣きたくなってきました。 こういった、ただ楽しむだけの映画を楽しんで観ることができるようになるには、定年退職後、何もすることがなく、毎日のんびりと映画だけに費やせる日が来るまで、恐らく…あと20数年かかるかと思います。 今観た評価は0点ですが、毎日の生活を少しでも充実させ、この映画を観て、10点の感性を持てるよう、頑張っていきたいと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 0点(2013-12-28 18:47:46)(笑:1票) |
26. アバウト・ア・ボーイ
《ネタバレ》 ウィルとマーカスの心のつながり方がいいですね。 この映画で「キリング・ミー・ソフトリー」の使われ方が最高でした。 2人より3人がいい。その理由もちゃんとしていて納得。 ヒュー・グラントってあまり好きじゃないけど、この映画は特別。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-07-02 01:26:14) |
27. アラバマ物語
今観賞しても「子供目線」から描いたというのは、とても斬新だと思います。 トム・ソーヤの冒険みたいなストーリー展開の中に上手く黒人差別をテーマにしたものを織り交ぜてあって、観客に痛感させます。 スカートが嫌いなボーイッシュな女の子、スカウトがとても可愛いですね。彼女の正直な部分が大人たちに痛いところをつつかせています。 後味悪くなる展開でしたが、救いも描いたのは成功につながった理由の一つではないでしょうか? 邦題のセンスが悪すぎます。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-05-28 12:26:52) |
28. アンノウン(2011)
リーアム・ニーソンが主演とのことで観賞しましたが、とても楽しいサスペンス・アクション映画でした。 この映画、ネタバレしてしまうと面白くないので書きませんが、どっかでよくある「意外な展開」はお約束どおりです。 サスペンスものは、つまらないと最初の30分でリタイヤしてしまうのですが、時間を忘れさせてくれたところがよかったです。 [地上波(吹替)] 7点(2013-03-09 04:12:45) |
29. アルゴ
《ネタバレ》 <2月17日>去年10月の終わりから上映されていて、私は今年2月に入って観賞することができました。すごいロングランです。 英国オスカー作品賞と監督賞を取ったらしいです。 事実に基づいた作品らしいです。 時代はカーター政権(1979年)。この事実が発表されたのがクリントン政権の時代だというのですから、長い年月です。 製作者たちはすぐにでも映画化したかったことでしょう。 イランに封じ込められた人質を映画製作者たちと偽って脱出を試みようとするアイデアがテレビで放送されていた「最後の猿の惑星」というのは面白いです。 アメリカ大使館が襲われた時にシュレッダーにかけられた写真の破片を子供たちがパズルのように復旧させ、イラン側も人質を割り出そうとしているところは観ていてドキドキしました。 ですが、よくある「事実に基づいた~」という冒頭の宣伝は私には、もうどうでもいいんです。 事実かどうか、そんなことはどうであれ、私にとって映画とは娯楽が第一なんです。 この映画もそれがわかっているはず。 どういうわけか移動シーンだけでストーンズナンバーを流したりと、ちょっとチグハグしているんです。 フィクションでもいいんです。それだったら「24」のほうが全然ドキドキする映画なんじゃないかと思ってしまいました。 どうも心には残りそうにありません。 →<2月25日>アカデミー作品賞に選ばれてからの付け加え 。 →どうしてこんな作品が選ばれたのか考えました。 もう一つ有力候補だったのが「リンカーン」。 そう、アカデミー受賞はアメリカ人のためにあるからです。 この「アルゴ」はアメリカ万歳がテーマなんです。 もし、このレビューを拝読されている方が日本国籍でしたら感動なんかするはずがありません。 本作は相手側イランのことなんか何一つ正当な描写はしてないと思います。 シュレッダーにかけられた写真を複製している子供の気持ちになってください。 可愛そうなイラン人の立場を考えれば、この救出作戦がいかにクソかわかるはず。 今、新宿の映画館では一番大きなスクリーンで観ることができます。 どれだけ観客が入っているかネットで調べてみました。 ガラガラです。 私は初めて観賞した時は7点をつけましたが、まだ未見の人に切に「いろんな人に警告したい映画」として2点の評価に変えます。 レンタルで十分ですよ。 [映画館(字幕)] 2点(2013-02-25 14:31:10)(良:1票) |
30. アナザー プラネット
《ネタバレ》 観終わって印象としては「惑星ソラリス」や「地球に落ちてきた男」でもやりたかったのかなぁなんて思いましたが、これ、別に第二の地球がなくてもドラマは成り立たせられないの?って疑問が残りました。何故って第二の地球に行くか行かないかは最後のシーンだけだし。その最後にチケットを渡しただけで乗組員変えられるのって笑ってしまいました。でも、その4か月後に向こうから自分がやってきていたというオチは面白かったです。 [地上波(字幕)] 7点(2013-02-23 16:14:04)(良:1票) |
31. アンヴィル!夢を諦めきれない男たち
《ネタバレ》 この映画、吹き替えで観ると滅茶苦茶面白いです。よくある海外ドキュメントのわざとらしい言い方で笑ってしまいます。 本作の内容ですが、私はダスティン・ホフマンと同じようにヘビメタは特に好きではないのですが、彼ら二人の情熱は十分伝わってきました。 迷惑をかけても助けてくれる家族たちの姿はリアルで、バンドが存続できるのも彼らのおかげなんだろうと思いました。 以前から日本は世界中で一番忠実なオーディエンスだと思います。 昔の海外アーティストが日本が第二の故郷というコメントは世界不況である今とても信憑性を感じます。 日本は本当に第二のマーケットと考える時代だと思います。 [地上波(吹替)] 7点(2013-02-17 01:28:21) |
32. 明日に向って撃て!
《ネタバレ》 まだ10代のころ、ビデオテープが1本1000円もしたころ、NHKで録画した本作を何度も繰り返し見ていました。 音楽、カット割り、ニューマン、レッドフォード、ロス、全てが今の私の一部になっているようです。 数十年ぶりに観なおして、あの時と同じ感動ができ、それが嬉しくてなりません。 当時はエンディングロールがなかったと思いますがテレビの編集のせいでしょうね。でも、全て記憶に残っていました。 二人が滝に飛び込むシーンは、ちょうど始まって1時間になったとき。 さすが、ハリウッド映画は計算されていますね。 [地上波(字幕)] 9点(2013-01-30 10:57:53) |
33. アイズ ワイド シャット
私の映画好きなことを知っている知人が、この映画について何を言ってるのか質問されたのですが、キューブリックファンの私にも、ちゃんとした答え(感想)は言えませんでした。キューブリックの映画は何も考えずに雰囲気を味わうのが大切。知人にはそう言ったと思いますが、実のところ私にもわかりません。この映画に関しては。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-16 03:13:58) |
34. アンネの日記(1959)
《ネタバレ》 どうみても20歳くらいにみえる13歳のアンネですが、やはり名作は、どう脚色しても不変です。 下の階の足音に静まり返るアンネたち。 それが約2年も続いたのですから私たちには考えられない世界です。 アンネ役の女優さんは可愛いのですが、やはり、これが実話だと思うと、アンネに生き延びてもらいたかった気持ちで胸が締め付けられます。 「アンネの日記」は2009年にも8時間ドラマとしてイギリスで作られていますが、どの作品も素晴らしいです。 本作は、ちょっとメロドラマっぽいので、点数はこれくらいにしておきます。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-10 21:46:38) |
35. 悪魔の追跡
DVDが1000円だったので購入しました。子供の頃に観たトラウマ。衝撃のラストシーン…。やはり子供の頃の記憶は大切に取っておきたいものですね。 因みにDVDの吹き替えが上映時間が短いせいか、途中字幕に変わることなく観ることができました。 山田康夫さんは一流の声優さんですが、ピーター・フォンダには向いてないと改めて思う。 [DVD(吹替)] 6点(2012-02-12 03:03:01) |
36. アマデウス ディレクターズカット
録画した「ドン・ジョパンニ」に挑戦しようと思って、まず自宅の棚から取り出したのがコレ。眠い目擦って観たけど、不思議なことに中学生の時に観た記憶と全く変わらなかった。新しい発見はなかったけど、あの頃すでに一つ残らずシーンを自分の脳に刷り込ませてしまった自分が恐ろしい。 [DVD(字幕)] 8点(2011-12-28 22:11:38) |
37. 悪魔の毒々モンスター
点数が低いですが、80年代、「B級映画」という言葉の流行りを作ったのが本作です。 今の時代、民放やNHKで放送されることは考えられませんが、当時はCMや映画情報番組などで盛んに宣伝されていました。 規制が緩かったんですね。 当時は私も映画館へ足を運びました。 この手の映画が次々と日本へ転がりこんできました。 私達はそれを喜んで受け入れました。 この責任を私達30代後半以上の人間は過去の遺産として大切にしたいものです。 何度も繰り返し観たい作品ではありませんが、一つツボにハマると似たようなグロ映画中毒になってしまうんですよね。 今の私がそうなんです。もうすぐ、その中毒も治まると思うのですが…(笑)。 [DVD(字幕)] 8点(2011-07-11 23:07:10) |
38. 愛情物語(1956)
クラッシック映画が好きな私ですがタイトルがダサいので今まで敬遠していました。 辛口なこのサイトでかなり高得点だったので観ることにしましたが、今まで観賞しようと思わなかったことに後悔しました。 この映画が放送された数日前にもビリーワイルダー監督の「情婦」に出演していたタイロン・パワーですが、この作品のほうが魅力的に思えました。 「ハイジ」「ネロ」「マルコ」など、昔放送されていた世界名作劇場が未だに忘れられない人には、もってこいの作品です。 ミュージカルではないのですが、音楽の素晴らしさとギクシャクした親子関係のコントラストがとても素晴らしく描かれています。 「愛情物語」って邦題、本当に愛情の物語なんですね。 主人公は天国と地獄を行き来してラストシーン、誰があんな演出を思いついたのでしょう。 そういう意味も込め、自分自身忘れることのないように、私の10点の評価リストに入れさせてもらうことにしました。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2010-10-20 04:56:55)(良:2票) |
39. アンドロメダ・・・
《ネタバレ》 最近「地球外生物の存在が確認(?)」されたニュースのせいか、とても興味深く観賞することが出来ました。 子供の頃、テレビのロードショーで放送された数少ないSF映画の一つで、当時はレーザー光線に感動しただけで、話の内容は全く理解できませんでしたが、今、再び観賞して本作のストーリーを理解できました。 ただ、対象物の弱点が意外にあっけないものだったので拍子抜けしてしまった感もあります。 自爆スイッチのキーを持つ資格が独身でなければならない点は笑えました。 それなりにスリルがあって面白いですが、娯楽映画として期待してはいけません。 眠れなくて目が冴えてしまって、どうしようもないときに観賞するのがベストだと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-10-14 03:14:47) |
40. 熱いトタン屋根の猫
《ネタバレ》 下のレビューで書かれた私なりの答えです。 どうしてポール・ニューマン演じる次男は妻を許す気になったか? 一つは、他のレビュアーの言葉を借りて「最後まで熱いトタン(修羅場)」から飛び降りず、兄夫婦を相手に一人で闘い続け、最後は父親に最高のプレゼントを送ったからだと思います。 もう一つは、本当に妻を許したのかという疑問です。 妻は兄嫁に散々な言葉を浴びせられました。字幕でしたが、あれは酷すぎますね。 次男は妻に助け船を送り、部屋に入ってキスをして、ベッドに枕を投げます。 あの枕は、私には「妻への愛」というより、父へのプレゼントを本物にする気持ちの表れだと思いました。 違うという方もいるかと思いますが、私に言わせれば、沢山出回っている本作の解説本の方が間違っていると思います。 意見には個人差があります。 E・テイラーの魅力満載の作品です。 私はP・ニューマンの大ファンだけど全く魅力を感じませんでした。本人も、この作品の演技が嫌いと言ってた記憶があります。 でも、この作品の主人公はP・ニューマンだと思います。だって、この作品のテーマは「父と息子」なんですから。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-06-30 12:48:40) |