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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2013
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  デッドマン・ウォーキング 《ネタバレ》 
この年のアカデミー主演女優賞、本作と競合したリービング・ラスベガスのE・シューを個人的に押していたので、彼女が受賞できなかったのは残念に思っていたのですが。今頃になって本作を観てみればS・サランドン、ああーこんなに凄いことをやられてはエリザベスが負けても仕方ない。“これから殺される人間”を前にして人間としてありったけの誠実さと、先人たちが築いてきた“宗教”という知恵を携えて真正面から向き合うシスター・ヘレン。こんな難役をどうやって演じたらいいのだろう。役者というのは自らの経験値の引き出しを開けて役に臨むんだろうか。だとしたら私には到底無理だ。大きな瞳を真っ赤にして最後まで死刑囚に手を差し出すシスター。浅学にしてカトリックの教義には疎いけれど、“神の愛”たるへレンの信念がついにマシューに届いたときはS・サランドンが静かに燃えさかる炎のように見えた。青い浄化の炎。いや凄い。
[DVD(字幕)] 9点(2012-04-24 17:56:44)(良:2票)
2.  ディナーラッシュ 《ネタバレ》 
舞台であるイタリアンレストランと、そこにいる人たちがとても魅力的な群像劇。 お店は監督の有する本物だそうで、だからこそのリアリティなのですね。フレンチのように気取らず賑やかで、でも心が落ち着く種類のざわめきで満たされている。粋なバーテンが場を回すミニ・バーの心躍る空気。地下厨房からキビキビと上がってくる一皿一皿がしっかり美味しそうなイタリアン。舞台装置が素敵に整っているうえ、そこに配置された個性的な人間たちの日々のドラマも興味を引きます。 ギャングとの駆け引きが文字通り命がけのオーナー。女にだらしないけれど腕の立つ料理人の跡取りシェフ。ギャンブル依存で首が回らなくなってるサブシェフと、男女のあれこれ。 皆しょってる人生が濃いなあ。アーティストを目指すウェイトレスや、厨房内でちょっぴり格上げになった若手料理人とか脇役の者たちも存在感があって単なるモブではないです。一人ひとりに目配りの効いている脚本だからこそと思う。出時間の少ない料理評論家のおばさん二人のインパクトの強さをごらんあれ。もう忘れ難い。 なんてことない一日を切り取った形であっても観られる作品になったでしょうけど、どっこい終幕に向けて驚きの伏線回収も見せてくれます。ちょっとしたカタルシスも得られて、とても面白かったです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2023-12-29 14:21:21)
3.  天国は待ってくれる(1943) 《ネタバレ》 
ドンファン爺ちゃんが地獄の受付で振り返る一代記。閻魔大王自ら受付やってるんだ(笑)。 というのはさておき、まあ憎めないヘンリー爺ちゃんの恋愛遍歴がキュートに綴られます。お金持ちで容姿端麗、幼少期からモテて困ってます(いや困ってない)、というイヤミ人生を愛嬌のあるユーモアで明るく仕立てたのはルビッチならではのセンス。 1エピソードにつき1回は笑わせられました。爆笑というより、くすくす笑いですね。主人公の祖父がまた一回りやんちゃでホント可笑しい。義理の父母のけんかとその仲をとりもつ召使いとか、息子の女遊びに気を揉む姿がかつての父親そっくりになっちゃってるヘンリーとか、人間観察に優れた書き手でないとこうもたくさん珠玉のエピソードを生み出せないと思います。色々あった愛妻との別れには泣けました。 なんと戦時中の作品なのですね。豪勢な邸内は灯火管制下の我が国とは比べるべくもなく、ただ圧倒されます。そしてお金持ちと一口に言っても、奥方の実家カンザスのお屋敷はニューヨークのヘンリー家と比べるとどことなく装飾が野暮ったい印象なんですよ。このへんの細かさにもハリウッド映画の凄みを感じました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-11-12 23:13:59)
4.  デジャヴ(2006) 《ネタバレ》 
名匠トニー・スコットの勇猛果敢な手腕の光る一本。冒頭の船爆発に至るシークエンスからして迫力あって掴みは万全。鍵を握る女の水死体や留守電に残された自身の声といった謎要素は一級のクライム・サスペンス展開を予想させ、ぞくぞくします。 ところが、トニー・スコットのタクトは凡百が予想する「D・ワシントン探偵のサスペンスフルドラマ」という構図を振り切り、突如SFタッチな‶AI過去モニタリング”をぶち込み、勢いに乗ってタイムマシン(!)にデンゼルを送り込むというおよそ予測不可能な力技を披露するのでした。いや監督アンタ凄いよ。 一言でいえば「荒唐無稽」で余すところなく表現可能なのですが、そんなつっこみは野暮に感じられるほどに監督は自信にあふれ堂々と揺ぎ無くタイムワープで話を完結させました。 「どうだい面白いだろう?あの4日前とのカーチェイスは自信作でね」と熱く語られているような、創作魂がごうごうと燃えさかっている本作。SFよりもサスペンスの方が好きな客(=わたし)にも、とても面白かったです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-05-16 23:10:40)(良:2票)
5.  デビル(2010) 《ネタバレ》 
ワタシはシャマランの術中にはまり易い体質らしい。馬鹿にされても高得点つけちゃえ。だって、怖かったよ、これ?ぞくぞくしっ放しでしたよ。ショートした回線を復活させようとする警備員のおじさんの、じわじわ~どーん!では飛び上がったし、デビルおばさんがむくーっと起き上がった時は叫んだよ。警備室でモニターを見ていたとしたら、インド系係員のおじさんと一緒に絶叫してたはずだ。なにしろ悪魔だし、人外のモノだって最初から言ってるくらいだからネタとしては大したことないのかもしれない。だけど、静けさと動揺の使い分けといった“怖がらせ方”が上手いんですよ。しんねりと静かな音楽にも引きこまれちゃうし。後引く嫌な感じは無いし、楽しく怖がらせてもらった、という感じです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-29 00:40:59)(良:1票)
6.  テルマ&ルイーズ
大好きなジーナ・デイビスのベストの一本。彼女がうじうじ主婦からどんどん身軽になって生き生きしていく様には本当に胸が躍った。赤い土と青い空。荘厳な景色に飛んだラストシーンは心臓を一掴みされたようだった。良いか悪いかなどの判断を超えて、ただただ彼女たちを想って泣いたものでした。
[映画館(字幕)] 8点(2011-11-08 18:01:35)
7.  DUNE デューン/砂の惑星(2021) 《ネタバレ》 
ホドロフスキー案は途中で中止され、リンチ作は大コケしたDUNE。その壮大なSFの世界観を映像として立ち上げるに、当代随一の映像センス監督ヴィルヌーヴは適役でした。 もともと湿度高めの画を撮る人なので、砂の惑星が舞台でもなんだかしっとりした印象を受けます。落ち着きすぎて「陰気なスターウォーズ」の感もあります。冒険活劇のわくわくは抑えめでも、陰謀・謀略が宇宙規模で展開する政治ドラマは見ごたえあります。 ちゃんと超能力(フォース?)を扱う場面もあって、SFなんだと思い出させてくれますし。 それにティモシー・シャラメが美しい。彼の端正な斜めシルエットはギリシャ彫刻のようで、作品の神話味までアップしました。 もともと2部に分けての制作・公開が決まっていたという本作。賢明な判断だと思うな。20時間もの映画作品(ホドロフ案)に付き合える客はそういないですもん。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-11-09 23:21:13)
8.  デンジャラス・ビューティー 《ネタバレ》 
観る前は、ミスコン仕様に美しくなったサンドラ・ブロックが爆弾魔を取り押さえる‶チャーリーズ・エンジェルもの”と思ってました。よもやミスコンというフィルターを通して自らの偏見が修正されゆく「気づき」の物語だったとは。 撒き餌的な爆弾魔の扱いがどんどん雑になっていくし、ミスコン主催者が会場爆破を目論む動機がちゃんと描かれてないというテキトーぶりの割に、それなりに楽しく観られたのはサンドラの魅力のおかげ。どんな女優でも人気者になるには当たり役に巡り合える運を持っているものです。本作の「知能指数は高いけどガサツで男っ気なし」をキュートに演じられるのはまさしくサンドラ・ブロックしかいないわけで。 マイケル・ケインがおネエ型の業界古株役を上手く演ってて笑うし、コンテスト出場者の女の子たちも極力アクを抜いて感じよく描かれています。 ミスコンを今やセクハラの看板イベントとしてディスっているのかと思いきや、女子たちの努力と根性そして友情物語のエッセンスをまぶして後味良く仕上げている脚本、なかなか凄腕と思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-04-15 18:49:09)
9.  TENET テネット 《ネタバレ》 
うわーこれ難しいいー。ノーランお得意の時間つぎはぎモノの中でも難易度高め。 え?え?と戸惑いながらも、テンポの良さと画のキレイさに引っ張られて集中して観ることはできました。・・けど、観終わってああすっきりとはもちろんならないので、ネットで解説を探したり二度三度と観直すことになるわけです。こういう作業が必要ということは映画館での一発鑑賞には向いてないとも思えるのですが、映画作品としてその辺どうなんでしょう。 いろんな解説を聞き、もう10回は観たのですがそれでも「?」はすっきり解消とならず、己の頭の悪さを認識するはめになっているところです。でもここまで人を魅了する力が本作にあるのは確かだし、個人的にはエリザベス・デビッキの美麗な10頭身が着こなすファッションにも心奪われました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-11-13 15:18:29)
10.  10 クローバーフィールド・レーン 《ネタバレ》 
や、これは意表を突く脚本。”クローバーフィールド”の世界観を知っているからこその”意表突かれ”ですが。なんせ異星人の気配もない前半はまさかの密室劇。密室といえば疑心暗鬼の心理戦、これが上手いこと上手いこと。 監禁目的で連れてきたんでしょ→イヤ、救助だから。でも外が侵略されてるっていうのは嘘でしょ→本当に第三者が目前で無残に死んだ。ぶつけてきた車があるじゃないか→あの時は気が動転していたから。・・等々、観客共々疑問を解かれ三人の波風は一旦収まるものの、だがしかし。と、スピーディにパタパタと展開するシナリオは客に飽きを発生させません。 後半に入るとヒロインの戦う相手はキモイおっさんから異生物へと対象が変わるのですが、ここも”クローバーフィールド”を観ているのだ、と冒頭からこちらも心得ているので通常ならあり得ないほどのぶっとんだシチュエーションも受け入れられます。 ラストがまた粋で。ラジオから現況を知った彼女は避難地ではなく戦闘区域へと向かいます。虐げられている者を助けたかった、という人生の悔いを晴らす機会を彼女は得たのです。なかなかの、ウルトラ級に心憎い締めを見せてもらいました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-07-20 23:54:58)
11.  ディザスター・アーティスト 《ネタバレ》 
トミー・ウィソーは幸福な方へ倒れたエド・ウッドですね。共通してるのはあふれんばかりの映画創作愛と、それがハイスピードで空回りしちまってるトコ。 ラストで「ザ・ルーム」とのカットが並行して流れるのだけど、J・フランコがトミーを完コピしているのに驚きます。ひえ、つまりホントに実在したんだ、こんな奴が。 ホンは書けない、台詞は覚えられない、演出は無意味、と創作のセンスの欠片もないトミーにいかに周りが振り回されたか、が本作の見どころではありますけど、エドの時と同じように役者もスタッフも最後まで投げ出さずなんだかんだで駄作を作り上げたことに、ある種の愛すら感じてしまうのでした。おばあさん役の役者に問うシーンがあります。「なんでこんな仕事を引き受けたの?毎日80キロも運転してまで」に答えた彼女曰く「だって私は役者なんだもの」・・人は突き動かされてどうしてもそれをやる、止めがたい情熱があるのですねえ。 トミー・ウィソーはラッキーな人です。お金には不自由しないし、生きているうちに本作のような裏話映画まで作られて称賛されている。エド・ウッドにも同じ感動を与えてあげたかったなあ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-09-26 23:44:41)
12.  手錠のまゝの脱獄 《ネタバレ》 
主演の二人がまあ身体を張ること。殴り合い、よく走り、川に流され穴に落ち。鎖で繋がれた状態でのアクション、さぞや体力消耗したことと思います・・。 この映画、印象的なのが画の力が高いということ。なんというか、カメラがスムーズでこちらの目線も滑らかに動くのです。走る、飛び降りる、殴る、動きは多いけれど近年の作品より画面がずっとがくがくしないので疲れない。川の激流下りや泥穴からの這い上がりの場面では、彼らの疲労や腕輪による手首の痛みまで伝わってくるような臨場感。こういうのって実は凄い技術力なのでは。 カーティスもポワチエも名演技。命運を共にした者同士の絆が胸熱なラストへと昇華。またイイところでナイスキャラの保安官もきちんと登場して締めます。地味ながらも良作。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-07-10 01:03:23)
13.  テッド 《ネタバレ》 
「アタシの彼氏は30にもなってクマのぬいぐるみと寝てるのよっ(怒)」とキレる彼女でありますが。いや、でもテッドの風体が中身の性格まんまの、下品でダラシなくて女好きのオッサンだったらもっと嫌だろうな。外見というのはとても大事。何が言いたいかというと、結局ふかふか もふもふというのは最強だということね。
[DVD(字幕)] 7点(2014-06-08 23:33:15)
14.  ティム・バートンのコープスブライド
暗くてしっとりした質感、奥行きのある暗い森。素敵でした。妙に明るい死者の世界にちょっと笑い、ラストはほろり、とイイ大人でも楽しめました。近所のレンタル屋さんではこの作品、子供向けに陳列されてましたがハム太郎とポケモンで育ったうちの子らには冒頭のエミリーが墓から追っかけてくるシーンでまず無理かと思われます。
[DVD(字幕)] 7点(2011-12-04 00:45:33)
15.  ディア・ハンター
ずっと戦争映画だと思っていたら意外や青春映画でした。戦争の苛烈な体験によって、ゆっくり確実に故郷の濃密な人間関係がきしんでゆく、こちらの方がテーマだったのですね。その苛烈な戦争体験の描写が充分すぎる・・衝撃すぎて以後ディアハンターを検索したらロシアンルーレットが類語として出てくるほど。私の脳内辞書ですが。ラストシーンで流れるギターの旋律が傷ついた彼らに寄り添うようで泣きました。メリル・ストリープが誰?と思うほど綺麗。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-08 00:53:13)
16.  ディボース・ショウ 《ネタバレ》 
そもそも結婚する時に、すでに離婚時の財産分与のことを考えて予防線を張るっていうのが完全にブラック・コメディなアメリカセレブ社会。コーエン兄弟がネタにしたわけですが、これを観て共感&爆笑できる場所にいないので今一つ乗れず。 G・クルーニーは徹底して通俗性丸出しの弁護士(米社会は歯が命)で笑わせようとしてるんだけど、彼特有のねっとり感が合わなくて笑えなかった・・。キャサリン・ゼダは美人。でもお人形みたい。能面のようで。役者よりもモデルの方が向いてるんじゃないかな。 ちょっとだけ可笑しかったのが弁護士事務所オーナー爺さんのやり過ぎ具合。あれではもはや妖怪ですな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-02-21 23:08:16)
17.  デッドマン(1995) 《ネタバレ》 
‶退屈映画”は世に数あれど、観続けるのが苦痛になるものと意味は分かんないながら観入ってしまうものとあって、わたしにとってジャームッシュ作品は後者なのです。 不条理に巻き込まれて命が抜けそうな男(いや実はもうdead manなのか?)と、彼の魂を平穏に送り出そうと手助け(?)するネイティブアメリカン、ノーバディ。 この作品を正確に解説する術も技量も持ち合わせていないのですが、そうだな生と死のあわいを行ったり来たりしているかのような映像美とか、ほんとにあの世に片足突っ込んでいるような形相のJ・デップがハマっていて目が離せないとか、マトモな人物が出てこないそのシュールさの塩梅が個人的に好みであるとか、なぜこの映画が良かったのかと聞かれればこんな感じで要領を得なくなってしまうんだけれども。 ジャームッシュ贔屓の点数であることは認めます・・。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-04 23:26:31)
18.  テッド・バンディ(2019) 《ネタバレ》 
世に名高い(?)元祖シリアル・キラーテッド・バンディとは何者か。この映画では殺人の場面をほとんど描かず、観客はどちらかというと恋人エリザベスの目線でテッド・バンディを見ることになります。なるほど誠実(そう)でハンサム(好みによる)で、観てても「ほんとは冤罪なのでは?」とちらっと頭をよぎるほどでした。 実際の彼を映したテープはかなりの数で残っており、本作でもエンドロールで流されますがザック・エフロンが小さい焼き増しに感じられるほど。ちょっと迫力が違いました。実人物は殺人容疑者で捕まっているとは見えないほどに堂々とした振る舞いで、妙な毒々しいオーラを放っています。 ザックもマルコヴィッチも往時を完コピしていますが、映画を観ている我々をベスの目線に置いた以上、もう少し彼女の心情変化についての描写が必要ではないでしょうか。 いつぐらいからテッドへの思いについて疑惑シェアが大きくなっていったのか。渡された極秘資料がきっかけになったのなら、その中身を我々も知りたい。なによりベスが何故テッドの餌食にならずにすんだのか。ベス本人も知りたかったでしょうが、映画製作者としての解釈なりを落とし込んでほしかったところです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-10-30 23:45:37)
19.  デッドプール2 《ネタバレ》 
前作より馬鹿度は2割増し、演出のキレは3割増しで1作目より面白かったです。ストーリーが太った男の子を救うってだけのシンプルさも観やすい。アメコミに詳しくないと矢継ぎ早に入れてくる小ネタに気付かないけど、それを差し引いてもかなりちょくちょく「ふふっ」と笑わせてもらいました。監督=「ジョン・ウィックで犬を殺した奴」のところで冒頭からいやいや(笑)となっちゃった。あとねラストらへんの、暗証NO必要→「7じゃない?」「まさかひとケタってことは」カチッ「ひでえ脚本だ」のくだりがツボでした。 ライアン・レイノルズが本気でこのおバカ映画に取り組んでいるのが伝わってきますよね。このひと「名探偵ピカチュウ」のオファーが入った時、お子さんを園に迎えに行く途中だったんですって。そして仕事熱心な彼は即役柄に入れ込むべく、「自分は今からピカチュウだ」→ピカチュウはうちの子を知らない→ので、迎えに行けない。という恐るべき強引阿呆思考でお迎えを放棄したそうで、それを記者に語るレイノルズと横で呆れ果てている妻ブレイク・ライブリー、というエピソードがしみじみ感慨深かったです。いやさすがだライアン・レイノルズ。デップーには貴方しかいないよ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-10-26 23:08:59)
20.  デイブレイカー 《ネタバレ》 
ヴァンパイアと人間の人口比とか考えたこともなかったわ。なるほど‟エネルギー源”となる人間が絶滅寸前ともなると吸血鬼側も確かに困ってしまいますね。 吸血鬼といえば月と古城をバックに美女を襲いに単独行動していた中世から何世紀も過ぎるとヴァンパイア社会が出来上がり、血の配給が行われ、コーヒースタンドの商品も血液入り(それがどんどん薄くなっていくという経済破綻の一面もあり)、ニュースでは血液配給量が流される。怪物すら生き辛い世の中になってるとはねえ、と作品設定にまず感心しました。 上司に特効薬の製造をせっつかれ、モラルと仕事の板挟みで悩むイーサン・ホークてのもやけに現代サラリーマン的な描写です。 ヴァンパイアものなのに社会問題提起作品になりつつあるところ、終盤ごろには急展開で血しぶき上げまくりに。それまた豪快にバンバン血が吹き上がって戦争映画かスプラッタものの様相を呈し、懐かしきゴシックホラーとの距離がはるか遠くなった感のあるニューヴァンパイアのお話でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-23 22:46:31)
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