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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2013
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  プリズナーズ 《ネタバレ》 
プロットの全容、登場人物のキャラ立ち度、散りばめられた実に多くのレッドへリングをキレイに回収して一点に着地させる脚本力。こんなに完成度の高いサスペンスに出会うのは「羊」の後「セブン」以来。久々に唸りました。2時間半あっという間です。 娘の誘拐犯と対峙したらどうするか。犯人と思しき男に関わる三名の被害者家族の心情に少しづつ温度差があって考えさせられます。娘のために行き過ぎの暴行も辞さないと腹をくくったヒュー父。ヒュー父のやり方に懐疑的ながら、消極的に手を貸す友人。そしてヒュー父に暴行をさせるに任せて、実利は得ようとする友人妻。それぞれの気持ちが正直全部分かるんですよ・・。ほんと困ってしまいました。アレックスが受けているのは酷い暴力に違いないのだけど、こいつが本当に小児性愛者だったら?と思うとヒュー父を咎める気持ちも揺らいでしまうしで。 タイトルのプリズナーズは複数形。攫われたたくさんの子どもらのことでもありましょうし、別の視点では宗教に囚われた者たち、とも考えられます。劇中何度も語られる聖書の一節。主にヒュー父が暴力を行う際に神に許しを請う時ですね。犯人は信仰心をねじ曲がった方へこじらせて事件を起こします。神が介在するために極端に走る人らの一方で、比較的冷静に事件と向き合い理屈と証拠を元に解決へ向かう刑事が非キリスト教徒(ぽい)のは何かの象徴なのでしょうか。 役者全員の仕事がもうすんばらしいの一言です。熱量の高さときたら口角泡飛ばすその唾までこちらに届きそうです。直情型アメリカン親父のヒュー・ジャックマンとプロフェッショナルの姿勢を崩さないジェイク・ギレンホール。この二人のキャスティング、逆にしてもうまく行くと思うんですよ。ジェイク・ギレンホールが目を剥いてキレる様子も、困惑顔で困難に立ち向かうヒュー・ジャックマンも容易に想像つくでしょ?見てみたいなあ。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2020-12-09 00:46:38)(良:1票)
2.  ブロークバック・マウンテン 《ネタバレ》 
この映画って大変に革新的なのでは。かつて一世風靡した“ボーイズ・ラブ”モノはヨーロッパ系の美形男子が担うものと相場が決まっていたように思う。それが今作はカウボーイ二人、身体はがっしり、山の自然は雄大だけれど耽美性は無し、そのうえ両者の行為もそこそこはっきり映すんだ。実際抵抗のある人もたくさんいるようで。けどワタシは泣けてしまった。なんといっても、ヒースとジェイクの力演、これにつきる。ヒースの苦渋の表情と、ジェイクのすがるような瞳の演技。真に心を通わせる者を求める、心の渇き。男が男に魅かれてしまったら、もしも私がヒースの妻であったなら心の奥底でかなわない、と瞬時に悟るような気がする。最後になってしまった湖畔での逢瀬の場面、やり切れなさを吐露するジェイクと、苦しさに崩れ落ちるヒース。あまりにつらくて切なくて、この場面で“ブロークバック・マウンテン”は私にとって“ひまわり”と並ぶ悲恋物語となったのでした。
[DVD(字幕)] 10点(2013-07-20 00:56:03)
3.  ブレードランナー/ファイナル・カット
オリジナルを観た時の心の震えは色褪せる事無く。今また新しい技術を施された鮮やかな未来世界に再び陶然となりました。 いつも暗くて猥雑な下界に降りしきる酸性雨。 巨大な広告船に映る日本髪の女、奇妙な文字。 内も外もメタリックに輝くタイレル社。 からくり人形が占める技術者の部屋。白いダリル・ハンナ。 髪形も肩パットも押しの強いショーン・ヤング。 もう少し色気の欲しいハリソン・フォード。 レプリカントの哀切、悲恋。音楽の残す余韻。 全てが濃く強く、あの紺色の世界の中に刻印されていて美しい。 何度観ても心惹かれる名作、監督の意匠が一番反映されているこの‶ファイナル・カット”が一番好き。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2021-03-08 23:52:19)
4.  普通の人々 《ネタバレ》 
主人公の家族が皆、傷ついて血を流していて観ていて心が痛かった。懐深いレッドフォード監督をもってしても、瓦解してゆく家族の再生は叶わなかったのだね・・。 人はそれぞれ、持って生まれた「愛」の総量が多い人と少ない人がいる。この母親は少ない人で、だから長男の死で激しく傷ついた自分自身を手当てするのになけなしの愛を使い果たしてしまって、次男や夫にまで振り分ける分が残っていないのだ。セラピストが正しくも指摘したように、彼女は彼女なりに次男のことを愛してはいたと思う。だけど、そもそも備わっている愛情量が少量なので、リストカットするほどに追いつめられている息子の心を汲んでやることまではとうていできない人だったのだ。おそらく何故非難されるのか自分では理解できないだろう。 この映画の、とりわけ優れているのは各人物の描写力である。母親の冷たさはフレンチトーストの件や、息子の部屋の灯りをスルーする無関心ぶり、上面の息子との会話等で痛いほどこちらに響く。T・ハットン演じる次男は「良い子」をやってきたことが言葉遣いや父親への気遣いからわかる。セラピストの前で心が均衡を崩すシーンは、身体をゆする仕草や八つ当たりな態度がとても苦しそうだ。苦悩しっぱなしの父親は長いこと妻に「違うだろ」と言えない。だけどセラピーを受け、自分の心を見つめなおして改めて気付くのだ。息子の葬儀だというのに、この女はシャツや靴のことを気にする人格なのだ、と。 人間に対する洞察力、その細やかなこと。驚くべき観察力。これが監督一作目というレッドフォードの明晰なことには畏れ入った。胸が痛いほどの名作。
[DVD(字幕)] 9点(2018-05-09 17:34:02)(良:1票)
5.  フルメタル・ジャケット 《ネタバレ》 
どこを切っても狂気の成分でできている戦争という出来事を冷え冷えとしたクールさで描くキューブリック。戦地に赴く前から、徐々に狂ってゆく若い志願兵たち。人格を破壊され、兵器になり損ねたデブが狂気の中で死に、支配者だったはずの教官すらデブの狂気に巻き込まれて死ぬ。“フルメタル・ジャケット”と化した残りの者たちも、まるで無駄撃ちされる弾丸のごとく次々死んでゆく。スローモーション無し、バラード調の音楽も無し。狂気の世界に被ってチョイスされるは阿呆みたいに能天気な音楽、ああこれこそがキューブリックテイスト。痺れた。戦争映画なのに映像も妙に美しい。デブが臨界点に達した真夜中の青いトイレ、廃墟のあちこちでゆれる赤い炎。ラスト、血まみれのミッキー・マウスが凱歌をあげて行進する。きっと奴の黒目は狂気で真っ赤だ。戦争を悲劇とみなしたり、怒りをこめた映画は多い。けれど、闘う人間の業そのものを冷笑してみせるのはキューブリックをおいて他にいない。凄いと思うんだ。
[DVD(字幕)] 9点(2012-12-19 17:18:54)
6.  フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 《ネタバレ》 
フロリダのディズニーワールドの近隣に暮らすムーニーは6才の女の子。パープル色の大きなアパートの一室にママと二人暮らし。いろんな棟に友だちがいる。引っ越していってしまう子も多いけど、また新しい友だちが越してくる。管理人のおじさんはいつも小言が多いけど良い人で好き。毎日友だちと遊びに行くんだ。近所にはイタズラし放題の空き家があったり、本物の牛が放牧されてたり冒険がいっぱい。近くの大人に頼めば、アイスも手に入る。友だちみんなで一個を分けっこだけど。友だちのママが食べ物をくれるし週に一度は赤い車がパンを持ってきてくれる。ママのことは大好き。若くて髪の色がキレイなママ。 。。ムーニーは幸せだ。だってまだ6才だから。6才の目から見るフロリダは陽の降り注ぐ中にパステルカラーの建物の並ぶファンタジックな街。でも私たちは知っている。ムーニーの無邪気な日々、それはぎりぎりの綱渡りの生活の上にあることを。ムーニーたちの家はアパートじゃなくモーテルで、住んではいけないのだけどボビーが黙認してくれているのだということを。住処も、食料も他者の温情で繋いでいるということを。そしてヘイリーもムーニーも教育が足りていないということも。 ムーニーは勘の鋭い子。ついに6才の幸せな時が終わることを大人のうそ笑顔の裏に見抜いて、友と逃げ出す。逃げる先はシンデレラ城。夢の世界の本丸だもの、ここを目指せば幸福の中に居続けることができそうだものね・・。 映画はここでエンディング。しかし我々はまた容易に想像がつく。ムーニー、無理なんだよ。そこはお金のある人にしか夢を見せてくれない。なんてことだろう。欺瞞の夢世界は6才の子の望みを打ち砕く。 そもそも、ヘイリーたちのような生活困窮者らを生んだのが、ディズニーワールドのフロリダ建設計画「フロリダプロジェクト」。土地や賃料が高騰し、まともな住居の保証料を払えなくなった人々が発生したのだとか。 貧困のすぐそばで永遠の夢の国を謳うディズニーランド。このグロテスクなこと。 真正面から問題提起するという形でなく、最弱者である子どもの目線が交じることでこの社会問題の残酷さがよりはっきりあぶり出されています。 ブルックリン・キンバリー・プリンスの天才的な演技、W・デフォーの情感溢れる存在が心に残ります。強烈な一撃のような作品ですが、これがアメリカの「現在」なのですね。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-06-09 21:04:07)(良:1票)
7.  ブレーキ・ダウン 《ネタバレ》 
90分間ノンストップのサスペンス。難アリの邦題からは予想もつかないほどのスピーディな展開は目が離せません。カート・ラッセルの強さが超人的なのがちょっとアレだけど。 「激突!」を思わせる難癖つけられトラブルの恐怖→妻の失踪謎解きサスペンス→銀行での静かなる精神駆け引き→素人犯人らの意外なまでの凶悪ぶりにビビる、と怖がらせの種類が豊富なのです。いろんなタイプの緊張詰め合わせ。合間にハラハラカーアクションや肉弾戦、とサービスも満点。 犯人役のJ・T・ウォルシュの老獪な悪辣ぶりが嫌らしいほどにハマり、かなりの強敵なのですがそこはカート・ラッセル主演作ですから、ハラハラしつつも「ラッセルがやられるわけねえ」と絶大な信頼を置いて観られるのも心地良かったです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-04-27 23:55:38)
8.  ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 
これは、大変戦慄を覚えました。序盤のうちにポリス・アカデミー出身S・グッテンバーグが早々と死んでしまう。彼が主役となって話を回してゆくのだろうと思っていた私は度肝を抜かれました。世界中の94人の公務員の男を殺せという指令の意味不明なことや、世界のあちこちに見つけられたそっくりの男の子等、謎の提示とその解明が予測もつかないし、判って震えるしでサスペンスの一級品と思います。 個人の感想ですけどこの年代の作品て、共通して淡々としたところがあって、今作は人の死ぬ場面がどれも恐ろしい。「ああー、逃げないと殺されちゃうよ!」と思っていたら本当に殺されちゃう。カメラはあまり動かず騒がず、すっ、と殺っちゃうんだ。あまりの生々しさにいちいち「ひっ」とビビります。ダムなんかトラウマになりそうだ。 整形かメイクか、顔に違和感のG・ペックの怪演や、クローンアドルフの男の子ともに不気味でいっぱい。遺伝子と環境の二つを揃えてやればもしかして、と思えなくもない現状も怖い。特に21世紀の今なんか欧州各国で極右政党が台頭してますから、メンゲレ博士の狙いも実現しやすい土壌は十分ですし。怖い。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-01-15 00:11:38)
9.  ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
ハリーポッターのスピンオフ的なイメージを抱いてましたが、新作としてとても楽しかったです。 魔法世界を描くCG技術には今さら驚嘆すべきものはないけれど、舞台となる1920年代のニューヨークは落ち着いた色彩で纏められており、この雰囲気がまず良かった。 主人公と逃げた魔法動物の追いかけっこを本筋として、街で連続する不可解かつ物騒な事件を横糸に絡ませたストーリーはきちんと謎解きになっていて面白く出来ていると思います。もっとも、真相から目を逸らせるミスリードのプロットはハリーポッターシリーズと同じじゃん、という指摘もありましょうが。 そしてこの映画の一番の功労者はエディ・レッド・メインでしょうな。彼が与えたニュートの造形すなわち動物オタクの優男キャラは100%完璧で、彼以外の配役はもはや考えられない。ハリポタシリーズ後半ではおじさんぽくなってしまって高校生に見えづらかったダニエル・ラドクリフよりも物語の主人公への理解度が高いと思われます。 エディの繊細なことと、魔法動物の奇想天外なことに心掴まれたワタシはそういえばかつてポッタリアンだったのでした。魔法の世界観にノレるタイプには楽しみなシリーズができました。ニフラーにプラス1点。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-07-04 17:10:22)
10.  ブルージャスミン 《ネタバレ》 
そうと自覚の無い愚かな人は、他者を苛々させるものだ。ジャスミンの自意識はとてつもなく高いプライドと見栄でできていて、「完璧な人生を生きるべき自分」に一片の疑いも持たない愚かな人だ。都合の悪いことには見て見ぬふりで先送り。確かに彼女は犯罪者ではないし、悪人ではない。だけど他人の人生を上から目線で否定する傲慢さ、良い人間でもないだろう。 上手いなあ、と思ったアレン演出はオープニングと、妹のキャラクター設定。 旧知の叔母らしき老婦人とファーストクラスで旅行中のジャスミン。ずっと語りっぱなしだけど、これは観客への状況説明なのかと思いきや なんと老婦人は辟易した顔で迎えに来た家族の元へさっさと向かうのだ。えーっ、他人だったんかーい、と客は驚き、初対面の相手にだらだらと自慢話をするジャスミンという女の人間性を一発で理解するのだ。 ジャスミンと対比の妹、これがまた絶妙に彼女と逆ベクトルの描かれ方なんですな。垢抜けない髪型、服装、バツ一、子供あり、スーパーのパート、と設定に抜かりない。ジャスミンが馬鹿にして止まない生活レベルなのだけど、彼女は姉のように自己承認欲求に心が縛られていないので、のびのびとして自由だ。感心なことに、ラストのけんか別れまで一度も姉のことを悪く言わなかった。 金は無くとも、人生をそこそこ楽しみ受け入れる妹、かたや酒と安定剤に頼りながらセレブ生活にしがみつく姉。 私はジャスミンが好きではない。やることなすことイタくて不愉快だ。だけど見栄をはってつい誇張するくらいのことは、誰でもやるだろう。「愚か」というだけでこんなに悲惨な結末を迎えるとは、震え上がってしまった。アレン怖いなあ。 ジャスミンを100%理解して演じたC・ブランシェットが凄い。充血した上目使いで自分の妄言に取り憑かれている彼女から目が話せない100分でありました。
[DVD(字幕)] 8点(2015-08-16 01:00:57)(良:1票)
11.  フラッシュダンス 《ネタバレ》 
お話は・・、そうねそんなには面白くないかも。ベタですし。封切当時はまさに青春まっさかりで、若さのさなかにいた時は他人のサクセスストーリーにそれほど感じ入らなくて「ふーん」程度の感想だった。それから数十年、ああ青春の輝きは遠い所から見るほどに気付くもの。J・ビールスの若々しさ、初々しさ。夢を追う友人たちの健気さと挫折、後押ししてくれる叔母、恋人だけど上司といった周りの人達のドラマもバランス良く織り込まれて正統派なドラマの作り。演出になかなかセンスを感じるのですよ。路上でのパントマイマー達や、交通整理のお巡りさんのアクションをもコミカルに描写しちゃう場面。事務のおばさんの食事中の悲劇。ブサイク犬グラント君も重要な脇役、ラストのおめかし姿は必見。なにしろオープニングの音楽からどーっと当時の感覚を呼び覚まされてしまうので、なつかし補正も手伝ってちょっと大甘の点数ではありますが。
[映画館(字幕)] 8点(2013-06-07 00:40:07)
12.  フォーン・ブース 《ネタバレ》 
や、面白かったです。80分の短さで、きりりとやりたいことやった感じ。不条理型の攻撃者は絶対的に強くないとイケナイのだけど、こいつも及第点。正体不明&高層ビルからの攻撃って圧倒的に有利だぁ。うーん不条理だ。追い詰められる主人公が自分の内面と向き合うことになって妻に告白するシーン、人が必死に訴える姿というのは周りの人間にもきちんと伝わるもので、警察も野次馬もそして観客の私もちょっと「しん」、となったりするのでした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-12-27 01:47:26)(良:1票)
13.  プリティ・リーグ
大柄なジーナ・デイビスの頼もしいこと。トム・ハンクスの人間臭さ。野球を愛する女の子たちの健気さ。可愛らしい子たちもみんな見事にユニフォームを着こなしている。うそ臭さが無く、ちゃんと野球選手に見える。野球母国の力なんだろうか。ジーナが噛みたばこをぺっとやるシーンが大好き。姉さん、ずっとついてゆきます。
[映画館(字幕)] 8点(2011-12-06 15:27:24)
14.  ブレードランナー
有無を言わさぬ近未来映像の混濁した美しさ 余韻を残す音楽 レプリカントの哀しみ。見終わったあとの痺れるような陶酔感。ためいきが出ます。H・フォードが超人的に強くないのが良い。
[ビデオ(字幕)] 8点(2011-11-06 15:39:42)
15.  ブロードウェイと銃弾 《ネタバレ》 
ウディ・アレンは基本苦手としてるんですが、これくらいわかりやすいと楽しいです。ありがとうございます。いろんな状況に翻弄されっぱなしの脚本家があはは、気の毒。ギャングのキャストごり押しに始まって、しかもそれが超大根、ベテラン女優にいつのまにやら懐柔され、おまけにギャングの子分が自分より創作才能があるときたもんだ。テンポよく、最後までさくさく笑わせてくれます。アイスピックで人殺しはしないほうがいいって・・そんなアドバイス・・
[DVD(字幕)] 8点(2011-09-06 15:26:35)
16.  ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
キューバ音楽の素敵なこと。出演人物の平均年齢70歳!というじいさんたちの立ち姿のかっこいいこと。声の艶やかなことったら。街角でゲームに興じる「忘れられた過去のひと」然としたじいちゃんたちがステージ上で鮮やかに音楽を紡ぎだす。素敵だあ。貧しそうではあるのだけど、どことなく情緒のあるキューバの街並みも印象的だった。お天気が良くてのんびりしていて、もしかしてこれは豊かさなのかしら、とふと混乱。
[地上波(字幕)] 8点(2011-08-14 14:54:38)(良:1票)
17.  プロミシング・ヤング・ウーマン 《ネタバレ》 
てっきりスリラーかと。女の子が復讐で強姦野郎どもを抹殺していく系の。宣伝の“狂気のナース”の画が強烈なんだもの。それに冒頭のハンバーガー歩き食いの際は腕に一筋血が(汁が)流れているし。 全然違いました。キャシーはもっと現実的に悩み苦しんでいて、大学中退からあっという間にアラサーになってしまった。いわゆるきちんとした定職につかず、親には心配と苛立ちをぶつけられ、夜な夜な酔ったウソ芝居で男を引っかけては手ひどく突き放すというしょうもない小復讐の人生を生きている。 やっぱりこんなのダメでしょ、キャシー。他ならぬ親友のお母さんまでが前に進むよう進言してる。それほどにキャシーの痛々しさはしんどい。 キャシー、幸せになってほしかったな。ライアンと上手く行ってた時は見てるこちらも嬉しかった。 だけどもキャシーは赤穂義士さながらの「義と信に生きる人」だったのだな。不正義に目をつぶることがどうしてもできなかった。 もちろん男たちには猛省してもらわないといけないし、あの動画をご丁寧に持ってきた意地悪女にも天誅が下ってほしい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-05-19 23:30:39)
18.  ブラッド・シンプル ザ・スリラー 《ネタバレ》 
疑心暗鬼になる人の心を扱うことはコーエン監督の十八番。デビュー作からこうなんだ。 皆さん「信じるべき者」を見誤って悲劇に突き進む。うーん不条理だ。話が終了したあの後も女は自分が撃った男を見て「これ誰?」となるし、バーテンは店のオーナーが生きていると思っているんだね。コーエンイズムな不条理を感じるなあ。 コーエン映画って淡々と残酷なことするので肝冷やしちゃうんだよ。生き埋めしかりナイフ突き立てしかり。 個人的には画ヅラの所々が不潔ぽいのがしんどかった。アメリカの古い建物の洗面台てのがわたしは苦手でして。今作のも汚かったなあ。私立探偵のおっさんの脂ぎった顔にハエがとまるのもキツかったす。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-05-11 23:36:57)
19.  ブラッド・ダイヤモンド 《ネタバレ》 
常々ディカプリオへの点が辛いわたしがほおーこれは、と思ったのが本作のアーチャー役。これぞハマった、というべき説得力ある造形を披露していると思います。 不条理で暴力が横行する内戦下でしたたかに生き延びる傭兵としてのその顔つき身体つき、走る姿のキレ、攻撃する際のスピード、やー見事でした。 地頭が良くて抜け目なく、出し抜く術に長けている。ディカプリオ自身がそんな人格なのだろう多分、と思わしむる出来でした。 おかげですっかり話に没入できましたし、ラストシーンは泣けました。諦めが早いぞアーチャー、馬鹿、ダイヤを手に入れて人生を変えるんだろう?と画面に訴える自分がいました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-05-07 23:08:45)
20.  フォードvsフェラーリ 《ネタバレ》 
”ル・マン耐久レース”を舞台にした、「お仕事映画」に感じました。組織で仕事することの困難さ・厄介なことエピソードが個人的にはレースより印象的でした。 フォードのような巨大企業だと、上下どちらからの報告もたどり着くまでに何人ものデスクに書類が行き来するわけで。劇中でも「赤いファイル」が組織の硬直っぷりを揶揄するアイテムとして登場しますね。あるあるです。”フォード社のイメージ”を堅持するよう現場に口出しする幹部と闘うキャロル・シェルビー。ああー心労のほどお察しするよ・・。フォード三台で同時ゴールだなんて自己演出があったんですねえ。酷いなあ。ケン・マイルズが優勝を逃すなんて。 心理描写にも時間かけてるしレース場面も臨場感があって良い映画だとは思うけど。でもマット・デイモンとクリスチャン・ベールって逆の配役の方が彼らも演じやすかったのでは、と思っちゃった。ベールは相変わらずの作り込み執念を思わせるマイルズそっくりさんになってはいるけどさ。副社長にうるさく言われてキレ散らかすキャラはベールの方がハマるし、苦虫を噛みしめて速度を落とすマイルズには、忍の一字が似合うデイモンの方がしっくりくるんだけどな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-01-13 17:29:24)
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