1. 暴走機関車
脱獄するまでは魅入ったのですが、以降はトーンダウン。レベッカ・デモーネイは寒い構図に彩りを考えたのか知りませんが、お寒い存在で居なくて良かったです。今作のジョン・ヴォイトの空回り感にドン引きでありました。 [インターネット(字幕)] 4点(2023-11-03 14:54:35) |
2. ポーラー 狙われた暗殺者
《ネタバレ》 暗殺請負組織ダモクレスは50歳定年制。ダンカン・ヴィズラは800万㌦の退職金を受け取るまであと2週間。社長が支払うお金が惜しくて暗殺者を差し向ける・・・・何じゃそりゃな設定です。 マッツ・ミケルセンのPVですね。天下無敵の殺しっぷり、雪の中スッポンポンアクション、あられもない姿の濡れ場、拷問で切り刻まれた挙げ句左目にナイフを突き立てられる(普通死ぬけど)・・・何かターミネーターのようでした。悪方の社長がアホ過ぎるのと若者暗殺チームはただのこけおどし、その他手下は有象無象。こんなの相手の無双ぶりにイマイチ盛り上がれません。 しかしながらラスト直前の隣人カミーユとの対峙に目が覚める思い。マッツさんの涙に胸熱激痺れ。 続編が決定しているようで今から待ち遠しいところです。 余談ながらGW中のインテックス大阪での写真撮影会に行きそびれた(締め切られてた)無念さが蘇りました。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-05-27 03:07:01) |
3. ポイズンローズ
ブレンダン・フレイザー、モーガン・フリーマン出演と言うことで鑑賞。前者は見た目と言い役柄と言い目を背けてしまう気の毒な姿。後者は街の大立て者の雰囲気は何となく出ていますが極悪の「ご」の字も無い拍子抜けな悪党。ハードボイルドを気取ったトラヴォルタでありましたが、のっそりした身のこなしでのアクションが微笑ましい。ハナシとしてはそこそこだったので演出の拙さが際立つ作品でした。 鑑賞後DVDジャケットを見てビックリ。誇大広告、詐欺の部類かと。 [インターネット(字幕)] 4点(2023-05-10 00:20:34) |
4. ホット・ロック
ゼロ・モステル繋がりでの鑑賞。美味しい役どころで確かな存在感でした。 泥棒モノとしてぬる~いお話でコメディに振り切れるでもなく。 「このオバサン誰??・・・」から結末まで、目くじら立てなくてもよいものの、「これで良いの? ホントにいいの?」脱力状態です。ルパン三世が思い浮かんだ不思議な作品。 [DVD(字幕)] 5点(2023-03-03 01:55:05) |
5. 炎の少女チャーリー(1984)
お目当てジョージ・C・スコットは出演したからにはキチンと芝居してます風の演技ではありますが、あの退場させかたには「ないわ~」ガックリ。可愛いドリュー・バリモア、いかがわしいマーティン・シーン、びっくり仰天だったアート・カーニー&ルイーズ・フレッチャー。なかなかのキャストなのに、ドッカンドッカン大爆発で何の味わいも余韻も無い残念な作品でした。 [DVD(字幕)] 4点(2022-08-27 04:25:32) |
6. 僕の彼女はどこ?
《ネタバレ》 富豪フルトン爺さんの善意からの行為がブレイズデル一家にとってあぶく銭身につかずとなる物語。奥さんを筆頭に単純というか分かりやすい登場人物の中でMIPはおしゃまなロベルタ。爺さんとの掛け合いは絶品であちらこちらでリプレイタイム。ジェームズ・ディーンに似てると思ったのがその人だったというのに1000へぇ。冒頭ミュージカルシーンでの「うわぁ、あ痛たたた~」は杞憂だった監督の遊び心を感じました。辛気臭さのカケラもない小粋でお茶目でカラリとした味わい深い秀作です。 [DVD(字幕)] 8点(2022-07-19 02:24:04) |
7. ボーン・イエスタデイ(1950)
1993年版が本作を忠実にリメイクしていることが分かります。演者の比較になるのですが、軍配はリメイク版に。とりわけジュディ・ホリディがオスカー受賞というのに「これで? 何で?」が無限大。 [DVD(字幕)] 5点(2022-06-16 00:49:02) |
8. ボーン・イエスタデイ(1993)
天然キャラでものを知らなくても人情の機微を知るビリーの一言一言が味わい深く、ラジー賞ノミネートに激しく異議あるメラニー・グリフィスの好演でした。ジャイアンみたいなジョン・グッドマン、内場勝則に見えて仕方なかったドン・ジョンソンもナイスキャスティング。小粋な良作を堪能しました。1950年版も是非観なければ。 [DVD(字幕)] 7点(2022-06-06 00:52:02) |
9. ボヴァリー夫人(2014)
身勝手で浅はかな女でも1949年版は哀れみを感じたのですが、今作では嫌悪感のみなのはどうしてだろうか。際立つ演出も無く夫の心情が描かれることも無く。転落模様を眺めるのは退屈でした。美しいお洋服(4点)で駆けずり回るエマと村のオバサン達がすれ違うシーンに「普通が一番」を思わされた(2点)ところぐらいしか印象に残らない作品。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-05-14 20:56:24) |
10. 星の国から来た仲間
ドナルド・プレザンス、レイ・ミランド、エディ・アルバート共演というところだけでの鑑賞。再生してのディズニー作品に「どういう事???・・・」混乱しましたが、子供にも安心して見せられるファンタジーをまぶした勧善懲悪ものでまずまず楽しめました。件の三名は名優の名に恥じない存在感で作品の格を高めております。中でもプレザンスの物静かであっても感情が窺える語り口はいつも通りに惚れ惚れさせらる名人芸。掘り出し物な良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2022-01-04 15:06:34) |
11. 砲艦サンパブロ
あんな事こんな事のエピソードがダラダラと語られ先行きが見えずグッタリ。宣教師救出に向かうあたりからようやく画面に集中出来はしましたが結末もパッとせず。戦争の虚しさもさることながら本作の虚しさにガックリするところです。 [DVD(字幕)] 4点(2021-10-31 23:51:53) |
12. 暴力脱獄
どちらかと言えば牧歌的な刑務所模様。脱獄したいからするとでも言うような飄々とした行為を、二年の辛抱も出来ないのだろうかと冷めた思いで眺めていました。「計画なんてした事ない」言葉通りの生き様をポール・ニューマン持ち味のカラリとした味わいで示してくれました。脱獄ものというより刑務所ものとしての佳作です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-06-28 00:20:40) |
13. 幌馬車(1923)
全財産を積んだ幌馬車100台を超える隊列が進むカンザスからオレゴンに向かう3,200㎞の道のりは、西部劇がその昔は西部人情劇と呼ばれていたというのが納得の人々の喜怒哀楽が描かれており、一行が見舞われる最大の苦難には考えさせられました。物凄くお金をかけていると思われる大物量の映像は当時の苦難を想像させられるもの。登場人物達が華に欠けるのが物足りなくもありますが、目くじら立てる程でもありません。映画史的価値を感じる良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2021-03-13 21:33:43) |
14. ホテル・アルテミス 犯罪者専門闇病院
私より1歳年長ジョディ・フォスターの老けっぷりに絶句。鑑賞後老けメイク(+1点)と分かりホッとします。婆さんであっても男前な人物は彼女の持ち味が良くでています。 近未来(といっても今から8年後ですが)の闇病院という舞台設定は怪しげな雰囲気が印象的。お目当てバティスタはいかにもな役どころでアクションも陳腐なもの。代わってソフィア・ブテラの見惚れるプロポーションでの大立ち回りが素晴らしい(+1点) なかなか豪華な俳優陣でありながら思わせぶりなだけの脚本がお粗末に過ぎるところがとても残念です。 [DVD(字幕)] 6点(2020-10-26 02:30:56) |
15. ホテル・ムンバイ
《ネタバレ》 割と最近の出来事なのに知らなかった同時多発テロ事件。当然ながらマクレーン刑事のいない展開に口惜しさが増す一方。神とは何ぞや! 物質的に貧しくとも心根まで貧しくなるなと諭すのが神ではないのだろうか、害虫駆除のように人を殺すのを見て何と思うのだろうか。せめて料理長だけは助かって欲しいと願い続け(総支配人が登場しなかったのは疑問ですが)た結末に「よく頑張りましたね、ご立派でした」大泣き。安全な場所から電話で子供達をそそのかす首謀者が不明で拘束されていないなんて! 草の根分けても探し出せ!(お願いです)煮え繰り返った腸が蒸発してしまう。力が入り(過ぎて)グッタリとなった作品。 [DVD(字幕)] 8点(2020-10-20 15:45:00)(良:2票) |
16. ボディ・スナッチャー/恐怖の街
豆みたいなのが出て来た以降は緊張が薄れ退屈でした。乗っ取られるのはその人の心というのに、愛情や気遣い無き者達の世界は怖いです。共産主義云々をテーマとするなら、赤狩りでの多くの人を泣かせた米国も似たようなものでしょう。白けます。 [DVD(字幕)] 6点(2020-09-24 02:24:04) |
17. ホワイトハウス・ダウン
《ネタバレ》 それいけやれいけドンパチドンパチ、ドッカンドッカンワッショイワッショイで盛り上がる気分を知性・威厳・葛藤がな~んにも無い大統領にその都度冷まされる事に。アクションに耐え得る若さが必要だとしてもミスキャストに思えます。 また、旗振った娘を見て命令に背いたパイロットにも興醒めです「アンタ何勝手な事してんの、アカンやろ」 ジェームズ・ウッズ(私的本作MIP)&リチャード・ジェンキンス演ずる敵役人物像はまぁまぁ悪いけど極悪ではなく歯痒いところです。 米大統領命令によるソレイマニ司令官殺害の内幕は事実は映画より奇なりなのでしょうが、核攻撃などは映画の中だけにしてもらいたいものです。 [DVD(字幕)] 5点(2020-01-04 14:37:39) |
18. 僕たちのラストステージ
《ネタバレ》 チャップリン、キートンと並び称される2人組コメディアンの元祖ローレル&ハーディの落ち目になった晩年の物語。心配していた程辛気臭くなく映画製作資金の為のイギリス巡業模様に惹き込まれる。いろんなものを抱えながらも幕が開けば観客(いろんなものを抱えているであろう)を楽しませる、皆の芯からの笑顔に尊い職業だと思わされる。念願叶わなかった切なさを上回る二人の奮闘ぶりが沁みる作品。 [DVD(字幕)] 8点(2019-12-26 09:53:37) |
19. ボーダーライン ソマリア・ウォー
《ネタバレ》 広報戦略に引っかかって「アル様大暴れ」を期待した私はションボリですが、チョイ悪親父風でのクサイ台詞も違和感ないのが流石の貫録。トム・ハンクスの「キャプテン・フィリップス」を観ていたせいで話はよく呑み込めました。功名心>使命感であったとしてもソマリアに一人乗り込み生きて帰って来る行動力は眩しいものがありました。 [DVD(字幕)] 7点(2019-10-13 13:36:03) |
20. ホワイト・ドッグ
《ネタバレ》 「殺すのは簡単だが、それでは解決にならない」一念での奮闘が報われたかと胸熱になった途端の狂気の顔つきに、子供時分に大人達が口にしていた「所詮は畜生やからなぁ・・・」が浮かびました。ポール・ウィンフィールドの遣る瀬無さ極まる姿にもらい泣きしそうに。作品に格調をもたらす音楽はモリコーネ流石の仕事ぶり。孫を連れた見た目温厚な好々爺のレイシストが、幼犬時から黒人使用人に命じて虐待させて黒人への憎悪を植え付け黒人殺人犬に仕立て上げる。洗脳のおぞましさは犬のみならず人間にも当てはまるホラーの枠を超えた考えさせられる秀作です。本作はNAACPの猛抗議によってパラマウントが公開に尻込みして上映禁止となり、サミュエル・フラーがフランスに移住したといういわくつきの作品でもあります。 [DVD(字幕)] 8点(2019-06-29 23:35:04) |