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性別 男性

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341.  忘れじの面影(1948)
何だか解らないなあ!ジョーン・フォンティンのような美人が何故、忘れられるのか?いまひとつ解らないだけにちょっと感情移入しずらい部分がある。ただ、作品全体の雰囲気、まるでヨーロッパ映画でも見ているような錯覚を覚えるほどの美しい映像とジョーン・フォンティンの美しさを見ているという部分においては見ていて物語を忘れてしまうほど、とにかくこの映画は映像といい、ジョーン・フォンティンといい、美しい。話の中には入りずらい部分と何故、ジョーン・フォンティンの存在が男にとって忘れじの面影として残らなくてはならないのかという疑問が残るが、それでもジョーン・フォンティンの存在と演技の上手さ、待つ女の悲しさみたいなものがきちんと描かれているという意味では評価出来るだけの作品だと思う。白いバラが似合う女、ヒッチコック作品同様に美しいジョーン・フォンティンの為の彼女の美しさを楽しむための映画ではないかと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2009-06-28 13:54:52)
342.  ポセイドン・アドベンチャー(1972) 《ネタバレ》 
昔、日曜洋画劇場で淀川長治さんが、この映画を絶賛していた。そして、それ以来、何度か見てはいるけど、昔、初めて見た時はただ単にパニック映画として、面白い。怖い。というだけの感想しか持たなかったけど、久しぶりに見て感じたことはこの映画は単なるパニック映画なんかではない。これを見ると凄い特撮で撮られる昨今のハリウッド大作がいかに駄目であるか、そして、この映画がどれだけ凄い作品であるかということがよく解ります。人間がどうしよもなく弱い生き物であるということ。そして、極限状態に陥った時、人はどうするべきか?何をすれば良いのか?ということを教えてくれている。自らの力で誰にも頼らずに頑張ろうとする人もいれば、誰かに頼り、人の支持に従い、強力しあって行きようとする人もいる。ジーン・シックマン演じるスコット牧師の上に行けば何かがある。きっと道は開けるという強い信念、レッド・バトンズのマーチンの様に「冷静な判断」とあの少年の持っている大胆な知性、その全てがあればこそ人間は絶望的な状況に追い込まれても何とかなるというそういうものがこの映画の中にはある。希望を持つことの素晴らしさ、諦めてはならないという気持ち、それはあのスコット牧師が自らの命を絶ってまで生き残った人達を死なせてはならない。あのラストの牧師ならきっと同じ事をするはずだと残った6人が救助隊の人達に自分達の居場所を知らせる為にガンガンと戸を叩く姿は人としての正しい有り方、コミュニケーションとてしての最も解り易い姿勢である。今の世の中のように携帯なんてない時代だからこそこの人達のように本当の意味での助け合う気持ちの大切さ、人間としての有り方を全て教えて見せてくれているという意味でもこの映画は素晴らしい。
[DVD(字幕)] 9点(2009-06-28 11:29:53)
343.  スーパーマン(1978)
スーパーマンと言えば誰が何と言おうと、クリストファー・リーブである。それは男はつらいよの寅さんこと車寅次郎と言えば渥美清である。というのと何だか似ているような気がします。素顔をさらけ出すヒーローに多少なりの違和感を覚えつつもそれでもスーパーマンというヒーロー像を作りだした功績は賞賛に値いするのではないでしょうか!この映画が無ければ、生まれていなかったら、昨今のアメリカンコミック系のSFアクションが沢山、作られるようなことはないだろうし、そういう意味でもこの映画の価値は高い。スーパーマンと呼ばれることを選び、最後までみんなのヒーローであり続けたクリストファー・リーブ!その道を選んだ役者としての、いや、役者というより一人の人間としての男としての生き様のかっこ良さは永遠のヒーローの名に相応しい。
[DVD(字幕)] 7点(2009-06-26 21:15:16)(良:2票)
344.  砂塵
ジェームズ・スチュアートとマレーネ・デートリッヒの共演とは何たる贅沢さ、この二人てだけでまずは外れはないだろうという予想通り、二人がハチャメチャで面白い。酒場でのマレーネ・デートリッヒの歌の素晴らしさ、それに釣られるようにして踊る人達、男も女も皆、良い顔している。西部劇でありながらどちらかというとコメディ色が強い。ドタバタ西部劇と言った方が良いぐらいとにかくどいつもこいつも凄い暴れぷりであるが、けして、嫌味ではなく、後味も良い。そうそう、あの髭の男、ボリスだっけ?のラストの怒る気持ち、男なら解る。男の哀れさ、空しさみたいなものが解りすぎるぐらいで切ない。それにしても主演の二人、やっぱり良いなあ!今の俳優にはない品の良さと優しさが滲みでいて良い。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-06-25 20:53:43)
345.  エグゼクティブ・デシジョン 《ネタバレ》 
いや~凄い!スティーブン・セガール!主役であるカート・ラッセルよりもある意味、インパクト大!あんなあっけなくいなくなってしまったのに、完全に脇役なのに、それなのに、それなのに、今までのどのスティーブン・セガールよりも良い。まあ、こう言っちゃ何だけど、間違いなくスティーブン・セガールの出ている映画の中で一番、面白いし、こんなに出番少ないのに、それが最高傑作であるこの俳優、ある意味、本当に凄い俳優だ!この映画、アクション映画としても、普通の映画としても十分に楽しめた。その要因はやはりスティーブン・セガールの退場劇!普通の俳優ならばここでなあ~んだ!となる所がそうならない。スティーブン・セガールのことだから絶対にまた戻って来て、俺は生きてるぜ!というふうになると思わずにはいられない緊張感、別の意味での緊張感、これ、私はDVDでの観賞だから良いけど、もし映画館で見てたら、タイトル言うだけで、舌を噛んでしまいそうだし、何しろやたらと点ばっかりのタイトルで、もう少し言い易い。誰にでも覚え易く、言い易いタイトルにして欲しい。色んな意味でハラハラする映画です。ところであの美しいスチュワーデス、ハル・ベリーだったのか!それにしても主役のカート・ラッセル、凄く可哀想です。だって、主役なのに、友情出演、直ぐにいなくなってしまうスティーブン・セガールばかりやたら語られるなんて、本当に可哀想です。と言いながらも私も何だかスティーブン・セガールのこときり書いてるなあ!まあ、色々と突っ込み所も満載だけど、一級の娯楽作品として楽しむことが出来たので8点ということでこの映画についての感想を終えたいと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2009-06-11 22:13:09)(笑:1票) (良:2票)
346.  エデンの東(1955) 《ネタバレ》 
十何年ぶりに拝見!前に観た時はつまらない映画だとしか思えなかったが、自分がある程度の歳を重ね、今回観て思った。これは大人になりきれないでいる大人、見た目は大人でも心は子供のままでいて、なかなか大人になれない人間が成長する物語だと感じることができる。優秀で気が優しくていつも父親に愛されている兄を持つことで常に心の中に言いたくても言えない。伝えたくても伝えられないモヤモヤ感を残したまま、何かに対し怯え、人に対して不信感を覚えることしか出来ない弟であるキャロル演じるジミーこと、ジェームス・ディーンの演技、演技というよりもまるでジェームス・ディーンそのものが乗り移っているようで見ていて辛い。兄とは反対に父親の愛も母親の愛さえも知らないまま大きくなってしまった男の悲しさ、辛さ、ラストでようやく父親と分かり合うことが出来たあの場面は涙なくして見れない。この映画を見て思ったことはジェームス・ディーンは日本で言う所の石原裕次郎が昔、若かった頃によく演じていた見た目は大人でもなかなか大人にはなりきれないでいる少年のような雰囲気を思わせる俳優であると、こういう役が何ともよく似合う。僅か24という若さで交通事故により亡くなってしまったジェームス・ディーンが見せる何とも寂しげな表情はいつまでも忘れることは出来ないと思います。最後にこの映画のあの音楽も感情移入させるには見事な効果を発揮していると思うのと、この映画のあの美しい畑の映像と斜めから捉えた映像は私が現役の日本の監督で一番好きな大林宣彦監督の作品を思わせる。もしかして?大林宣彦監督は自分の映画製作において、この映画の影響をかなり受けているのではないだろうか?
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-06-07 10:10:42)(良:1票)
347.  ショウ・ボート(1951)
私もこの映画、ザッツエンターテーメントの中で紹介されてるのを見て面白そうだから以前から見たいと思っていた。そんな訳ですが、あれ?ちょっと期待しすぎたかな?タイトルにあるショウボートの人間模様も歌との総合的バランスを思うと何か物足りない。作品そのものの雰囲気は悪くないのに、何故だろう?話によるとこの映画、最初はジュディー・ガーランド主演で撮られるはずだったと言うではないですか!エヴァ・カードナーは演技の上手さは折り紙つきであるが、歌というイメージで考えるとやっぱり違う気がする。けして、つまらないとは思わないが特別面白いとも感じなかったし、まあ、それなりに楽しめる程度ってことで6点!
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-05-24 15:05:08)
348.  三人の妻への手紙 《ネタバレ》 
映画はシナリオ、どんな良い素材を揃えても上手く作れなければ美味しい料理が出来上がらないのと同じで映画が素晴らしいものになるかならないかの基本はまずは良いシナリオにかかっていると思う。そういう意味でこの映画は何よりも上手い。見事なまでのシナリオに尽きる。ある三人の妻が船に乗ってピクニックに出かける所から始まるこの映画、三人の妻が一緒にいる所へ一通の手紙が来る。そして、その手紙には「あなたたちのご主人のうちの一人と駆け落ちします。」というメッセージが書かれている。この手紙を書いた一人の女、アディという女の正体は誰なんだ?そして、一体、三人の妻のうち、どの妻の旦那がアディと駆け落ちするのか?という事をここで描き、それによって見る側の立場を見事に生かし、想像させるという何とも見事な画き方、脚本の上手さに感心させられる。三人のそれぞれの過去を回想形式で描きながらどんどんとこの三人と自分の夫との関係というもの、危機感を面白く見せる。そして、何よりも見ている私達に対しても本人も最も安全だと思っている女が一番危ない立場でいるという見事な構成、ヒッチコックの「レベッカ」と同じく姿を見せない女、アディの正体が解らないだけに余計、不安というものを隠す事が出来ないというのも上手いし、ラストの落ちも決まっていて、洒落た会話の中に男と女の強さと弱さのようなものまで全て見せてしまう。上手い。上手すぎる。それにしもてこれほどの傑作にたった二人しかコメントがないなんて、一人で多くの方に見て欲しい傑作ですし、これほどの傑作が僅か500円という安さでDVDとして売られているのを見ると安く手に入って嬉しい反面、500円分の価値しかないんじゃどうせつまらないだろうなんて思われたりするのかという事を考えてしまうと悲しくもなります。いずれにしてもこの映画の見事な脚本の前には今時のCGだらけの大音量のハリウッド大作がどれもこれも霞んで見えます。そのぐらいの素晴らしい傑作である。
[DVD(字幕)] 9点(2009-05-24 10:45:06)(良:1票)
349.  バンド・ワゴン(1953) 《ネタバレ》 
フレッド・アステアが序盤のゲームセンターで楽しそうに遊んでいる姿に大人になっても子供みたいな感じ、子供心のある所を見せてくれているのと、あの靴磨きの黒人のおじさんとのダンスのシーン、シド・チャリシーとのダンスも見ていて楽しい。ただ後半の殺し屋が沢山出てきてからの展開に不満が残る。それにしてもあの夜の公園での二人のダンスシーンの優雅なことと、相変わらずフレッド・アステアの誰が相手だろうと相手に合わせて難なく踊る姿には毎度ながら感心させられる。二人が踊っている間、文句の一つも言わないで待っている馬車引きのおじさんを見て偉いよなあ!私だったら二人とも置いてとっととおさらばしてるのにと、いやはや、素晴らしいおじさんだ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-05-10 13:40:35)
350.  OK牧場の決斗
音楽が良い。そして、あの青い空に真っ白な雲、景色の美しさ、正に西部劇って感じの雰囲気も良い。役者にしても悪くないし、なかなか決まっている。ただ、作品全体を通して見るとテンポの悪さが引っ掛るのと、ラストの対決シーンがいまひとつしっくりとこない。けして、つまらなくはないが、凄く面白いとも言えない。まずまず楽しめるという評価に落ち着くということでの6点です。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-05-06 10:11:40)
351.  ブロードウェイのバークレー夫妻 《ネタバレ》 
フレッド・アステアとジンジャー・ロジャース、この二人てだけでストーリーなんてどうでも良く思えてしまう所が毎度ながらこの二人の共演作品を見ていると感じてしまうぐらいでして、今回もストーリーなんてこの二人のことだから絶対にハッピーエンドで終わるに決まってる。そんな二人が喧嘩ばかりしては仲直りして、また喧嘩、そして、またまた仲直りのはっきり言えばマンネリなのだが、二人が華麗なる踊りを見せてくれるだけで見て良かったて思えてしまう。ジンジャー・ロジャースに対して忍び寄って来る一人の男がミュージカルなんて大嫌いというのがミュージカル映画の中で描かれているというのが面白い。ジンジャー・ロジャースの見事な騙しの芝居の前に騙されるフレッド・アステアにしても影で散々文句言いつつもジンジャー・ロジャースに対して可愛く見せる男としてのアホな一面にこの俳優の喜劇俳優としての面白さも見ることが出来るのも良い。それにしてもあの沢山の靴との踊り、アステアの手にかかれば靴だろうが、ホウキだろうが、そして、やっぱりジンジャー・ロジャースもイチコロってか?いずれにしてもこの二人の掛相いも面白くこの二人のファンなら見て損のない作品だと思います。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-05-05 15:11:33)
352.  俺たちは天使じゃない(1955)
なるほど、確かに俺たちは天使じゃないな!天使ぶってはいるけど、天使ではない。三人の男達、囚人のこの男三人が妙な可笑しさを醸し出していて楽しめるものの、全体的にはいまひとつな印象しか残らない。監督が「カサブランカ」と同じで、しかも、ハンフリー・ボガートとくれば、期待しないわけにはいかない。期待ほどの面白さ、喜劇としての面白さには達してない。まあ、ストーリー的には物足りないが、男達、3人の面白さを観るという意味では観て損はない作品にはなっていると思う。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-05-03 11:09:35)
353.  ロープ 《ネタバレ》 
ヒッチコックの実験的試みが有名な作品で、この映画はストーリーそのものは弱い。さほど面白味のあるストーリーではない。しかし、ヒッチコックのカメラ視線、密室劇としての面白さ、緊張感を見せる演出力の上手さに感心させられる。まず何よりも一つ一つの配置、小道具の使い方、更には窓の外の景色の移り変わりの凄さ、最初で殺人シーンを見せることで観る側はこの殺人犯、今作で言えば二人の男、方や気の強い男で堂々としている男ともう一人は常におどおどして落ちつかない男、性格の違う二人を用意することで犯罪がいつばれるのか?というものを見せてくれる。パーティーに招かれた人たちの行動も犯人を慌てさせようとしたり、とにかく色んな意味で計算されている。家政婦と被害者の恋人の会話の中にヒッチコック映画の出演者の名前が出てきたりとヒッチコックファンにはたまらない会話を見せてくれているのもヒッチコックならではのファンサービスとてし楽しむことができる。フィリップがピアノを弾いてる時に犯罪に使われた道具と同じロープで縛られた本を見せる所の何と言う恐ろしい演出、恐ろしいと言えば犯人二人とジェームズ・スチュアート演じる教授の三人だけの場面、観客側の方へと正面を向く教授、その後ろで何かやるんじゃないかな?あの酒にも毒でも入れられてるんじゃないか?とか怯えさせるヒッチコック演出、壁に貼られた絵の不気味さも印象に残る。こういう細かい所にまで気をくばるヒッチコックの上手さ、凄さを堪能し、ストーリーなどこの際、どうでも良いと思えてしまうのである。こういう作品を見せるヒッチコック作品を観ると最近の派手なだけの作品、凄い映像にうるさい音楽垂れ流しのハリウッド大作がどれもこれも駄作にしか思えなくなります。凄い特撮なんて映画には不要であるとまるでヒッチコック自身が笑っているようでもある。いやはや、恐るべし!ヒッチコック魔術!ヒッチコックが今、生きてたら特撮なんて無くても面白い映画を沢山、見せてくれるだろう!
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-05-02 20:31:33)(良:1票)
354.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 
監督としてのクリント・イーストウッド、私は今まで苦手でした。今でも苦手です。しかし、これだけは言える。間違いなくこの映画は素晴らしい。そして、これが仮に最後の作品となったなら、最高の終わりであると私は思った。「許されざる者」で初のオスカー獲得、その後も立て続けに評論家達にも一般の映画ファンの間でもかなり好まれ、どの作品も高い評価を得られている。しかし、私にはこの監督独自の重さ、やりきれなさだけがずしりと圧し掛かり、好きになりないでいた。それでも何故だろう?ついつい観てしまう。そして、観る度にやっぱり駄目だ!私には好きになれないと裏切られ続けてきた。それはまるで今度こそ今度こそとばかりに毎回、凝りもせずにナイスネイチャという馬の馬券を買いつづけ外してしたかの如く、今度こその思いで見てきた。そして、今回、やっとこれは私も素直に感動できた。その気持ちは正にナイスネイチャが三年以上ずっと勝てずにいて、高松宮杯(今で言う高松宮記念、当時は二千メートルのG2だった。)で久しぶりの勝利を収めて感動して泣いた時のような気持ちと同じ感じ気持ちにこの映画を観て感じることが出来た。イーストウッドの自分自身の集大成とも言える熱いメッセージみたいなものをあの身体を張っての死で感じると共に俳優としてのかっこ良さ、年老いて尚、アウトロー的なかっこ良さ、あのチンピラどもに向って指を銃のように差し出す仕草の何とかっこ良いこと、床屋での会話のユーモア、タオ、スーの二人に対する厳しさの中にも何か優しさみたいなものが感じられ、ウォルト(クリント・イーストウッド)の遺言状と言える手紙の内容、それを聞いてる時のタオの表情、ラストの海沿いをグラン・トリノの車に乗って走るタオ、それを映し出すカメラワークと美しい音楽、このラストの余韻があればこその傑作になっていて観て良かった。心からそう思う。ところでウォルトがタオをトロ助って呼ぶ度に「キテレツ大百科」みたいだとかただトロて呼ぶのを聞いて寿司が食べたくなってしまった。そんなアホな奴は私だけかもしれない。
[映画館(字幕)] 9点(2009-05-02 14:23:12)(笑:1票) (良:1票)
355.  恋人よ帰れ!わが胸に
まず最初にどうもよく解らない。この放題の意味するものは何なのか?ワイルダー作品としては平凡な感じが漂う。病院内での密室劇という設定そのものは面白いし、役者の演技、二人の俳優の演技の素晴らしさは言うまでもないのだが、何か突き抜けるほどのものが感じられなかった。ジャック・レモンが包帯巻きながらも車椅子やベッドの上で楽しそうにしている姿は微笑ましく思えて良いのだが、ウォルター・マッソーの演じる騙し屋のキャラがいまひとつ馴染めない為にけして、つまらないとは思わないけど、何度も観て楽しみたいとは思わない。
[DVD(字幕)] 6点(2009-04-29 11:47:48)
356.  帰らざる河
一応、形としては西部劇ではあるけれど、西部劇として観るとかなり物足りない。しかし、マリリン・モンローの魅力が全開であり、ジーパン姿でのマリリン・モンローがこれまた何とも新鮮で良い。話そのものは大して面白味のある内容でもないし、まあ、マリリン・モンローの魅力で何とか見れる映画であるような気がする。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-04-19 16:39:00)
357.  ミンクの手ざわり 《ネタバレ》 
ケイリー・グラントが主演ということで、これは何か企んでるに違いない。良いふりして(紳士を気取って)と毎度ながら出てくる女性へのちょっかいの仕方にしてもこちらの思っているようにしてやってみせる。そんな男に惚れる女、ドリス・デイとのデートでヤンキースタジアムへ行ってのヤンキースの応援、ところが、これがどういう訳だか客席ではなく、ベンチの中でベンチ入りの選手に混じって応援と笑わせてくれる。笑わせてくれるという意味ではドリス・デイの親友の女がドリス・デイに近づいてくる別の男に対して色々とやり放題のとにかく強い女、アホな男のちょっとしたドタバタ感の感じられる良きハリウッド映画て感じの内容でとにかく滅茶苦茶なんだけど、最近のアメリカンコメディのように下品でなく上品さを感じるので不愉快な気持ちにはならないので楽しむことが出来た。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-04-05 11:42:24)(良:1票)
358.  評決 《ネタバレ》 
ポール・ニューマンが上手い。とにかく上手い。酒によって落ちぶれた弁護士が再起をかけての戦いに挑む姿が感動的である。適役のあの憎たらしい弁護士とのやりとりがドラマを盛り上げている。評決が決まった後に見せたあのガッツポーズも大げさでなく、控えめな所が良い。ところで同じ1980年代、この数年後にポール・ニューマンはやっとオスカーを獲得するけれど、誰が見たってどう考えても「ハスラー2」で初のアカデミー賞主演男優賞はないやろと言いたい。あんなものでアカデミー賞主演男優賞やるぐらいなら絶対にこの映画で与えるべきであるし、いや、もっともっと前に与えていても良かったばすだし、アル・パチーノが「セント・オブ・ウーマン」で初のオスカー獲得した時と同じようなやりきれない気持ちである。それだけこの映画のポール・ニューマンの演技は素晴らしくアカデミー賞主演男優賞に値する名演技ぶり!
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-04-02 20:33:24)(良:1票)
359.  華麗なるヒコーキ野郎
確かにこれはタイトル通りの映画だ!空を飛ぶという事の憧れ、男のアホな一面、馬鹿な一面、色々あるけれど、この世で一番って、何だかまるで天才バカボンの歌みたいだけど、この映画はヒコーキ野郎=ヒコーキ馬鹿による男と男の対決を誰にでも解り易くタイトルに偽りなしのストーレートに描いた映画だと思います。ロバート・レッドフォードが何とも楽しそうに演じているのがあの写真の中の姿と重なって見える。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-03-30 21:56:34)
360.  気まま時代 《ネタバレ》 
フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースによるこのコンビ作品を見るのは何本目だろう?いつもながら絶妙のコンビで見せてくれる。話そのものよりも二人の踊り、そして、お茶目ぶりの方に眼が行きます。ゴルフの練習の場面で後ろからアステアに向って「下手くそ」と叫ぶロジャース、それに対して踊りながらゴルフしてみせるアステアの振り向いた時にはもうロジャースがいないと分った時のアステアの顔付きが面白く、ロジャースはロジャースで銃を持ってぶっ放して見せたりともうとにかくハチャメチャであるが、観てても嫌な気分になるどころかむしろ痛快であったりする。この名コンビの二人を見ていると大したストーリーでなくても引き付ける魅力がこの二人にはある。それにしても毎度ながらこの二人の息の合ったダンスの凄さにはアッパレ!
[DVD(字幕)] 7点(2009-03-29 17:55:22)
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