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Sgt.Angelさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 109
性別 男性
自己紹介 2008 7/22みんなのシネマレビュー登録

ぼちぼち復活。

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21.  ディファイアンス 《ネタバレ》 
悲壮感たっぷりに苦悩しまくるキャラという点ではクレイグ版ジェームズ・ボンドとほとんど同じような性格だが、クレイグはこちらの方が服装、作品の雰囲気等を含めよく似合っている。ジェイミー・ベルもなかなかいい育ち方をしているし、彼の相手役の女優さんもすごくきれいだった。他の俳優陣の熱演はもちろんのこと、この作品は映像の美しさだけでも十分に観ていられる。森の風景はどこを取っても素晴らしいが、特に雪解けの場面は幻想的なまでに美しい。 戦闘シーンは新鮮味には欠けるものの、手堅く演出されいるし、戦争映画というよりビエルスキ兄弟のドラマがメインなのでこの辺りは大して気にならない。 ただ、この作品は同じくエドワード・ズウィック監督作の『ブラッド・ダイヤモンド』ほどの衝撃は得られなかった。監督が真摯に忠実に原作を映像化しているので、感情的な演出は排しているのだけれどもそれが良くも悪くも作用している。落ち着いた美しい映像が撮れた代わりにやや物語が羅列されただけで終わってしまった感がある。事実を語ることに終始して監督が語りたいことが薄まってしまったのかもしれない。 ビエルスキ兄弟はシンドラーと違ってあまり知られていない人物なので、こういう人々がいた、ということを伝えるだけでも十分に映画化する価値は有ると思うが、それ以上でもそれ以下でもない出来になってしまった気がする。
[映画館(字幕)] 6点(2009-03-03 00:14:26)
22.  ベンジャミン・バトン/数奇な人生 《ネタバレ》 
作品の出来も発しているメッセージも悪くはないし、3時間弱もの長尺も全く飽きることはありません。 ブラピもケイトもその演技力、監督らの撮影、メイク技術と相まって画がとても映えます。しかし、この映画の予告編以上でも以下でもない、というのが正直な所。ベンジャミンの人生を80年分観た時と、3分弱の予告編を観た時とで考えたことや気持ちに大差がないのです。 この作品の最終的なメッセージは「数奇な体を持って生まれたベンジャミンの人生も素晴らしいものでした。だからどんな職業・生き方の人々の人生もやっぱり素晴らしいものです。」というようなことですが、この単純で、しかし描き方次第でいくらでも深くなるこのメッセージが意外と浅い。作品内で語られたこと以外に解釈することがほとんどなく、劇中で語り過ぎなのか、「だから?」という感がどうしても否めない。  原作は未読ですが、50ページにも満たない短編小説で原作者もさらっと書いたお話、言ってしまえばほとんど思いつきに近いネタだと思うので、これを膨らませるのであれば、もっと寓話的にして、いっそのこと群像劇にしてしまえば良かったのではないかと(でもそうすると主題がブレるかな・・・)。この作品もベンジャミンと関わる人々が多いので群像劇の要素は大いにあるのですが、もっと深く様々な職業、年齢、性格の人々を描けば「数奇な体のベンジャミンもそうでない人々も人生は素晴らしい」というメッセージは生きて、さらに感慨深い、感動できる作品になったはず。冒頭の時計職人のようなエピソードがもう少し欲しかったか。 デヴィッド・フィンチャーは大好きな監督ですけれど、このテーマを扱うにはまだ若かったな、と。 決して悪い映画ではない、というより非常に良心的ないい映画なんですが。
[映画館(字幕)] 6点(2009-02-14 23:36:05)(良:1票)
23.  レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで 《ネタバレ》 
レオにケイトのあの黄金カップルが夫婦役!、なんて宣伝したら『タイタニック』の続編か何かだと思う人はいっぱいいるだろうなぁ。夫役のレオはケイト直々のご指名とのことで(ついでに言えばキャシー・ベイツも出てるし)、監督らは『タイタニック』目当ての観客の気分をどん底に落とそうという実に意地の悪~い魂胆があって撮ったのではないかと。この意地の悪さは好きですよ。 『タイタニック』を観ている観ていないに関わらず、理想のカップルとして有名な二人。若く、夢と希望に満ちあふれた二人が結婚したらどうなるのか?興味が湧かないわけがないキャストと設定で、夢も希望もない現実が描かれる。『タイタニック』で夢見たことを全てぶち壊します。 互いに夢、というかほとんど幻想のようなものを抱き、またそれを相手にも期待して結婚してしまったが為に、子供ができて好きな事ばかりしていられなくなった時、相手に大きな失望感を覚える。もともとこの二人は夢や理想については共有できていたものの、現実的な事柄については何も噛み合っていなかったのだと思う。エイプリルの計画の欠点を論理的に指摘しているようでいて、実際は今のような生活が保証されないのが恐くて恐くてしょうがないフランク。根は弱気で、口でしか夢を語れない彼もすごく悲しい。彼自身もきっとそれが嫌だから喧嘩しても必ず先に謝りにいくのだろう。このディカプリオの薄っぺらでつまらない男の演技はもっと評価されていいはず。 それに対するエイプリル。彼女も彼女で辛い。女優という目標があったにも関わらず出産によって断念せざるを得なくなり、その原因であるフランクに当たる。彼女の計画が上手くいきそうになるといつも妊娠に邪魔される。だからラストでも自分の夢を断った原因を消し去りたかったのだと思う。 どっちも感情的になってるんだけど、それぞれの立場になってみたらそれは誰でも少しは抱えてしまう不満だからどっちにも同情してしまってキツイ。 夫婦間のやり取りだけながら、そこらのホラー映画は軽く超えてしまう恐い映画です。
[映画館(字幕)] 7点(2009-02-13 20:08:25)(良:1票)
24.  シャッフル(2007) 《ネタバレ》 
試写状が届いた時から、「曜日がシャッフルされてる」って、絶対主人公が狂ってるか、『フォーガットン』みたいなトンでもないSForファンタジックなオチしかないだろうなぁ~・・・と、嫌な予感がしていました。やたらと音のでかいホラー演出で何がしたのかなと思っていると、カラスの死体、精神安定剤、精神科医の広告の切れ端等々、小道具のつじつま合わせは割と丁寧にし(と言っても物語上は全くつじつまが合っていないのですが)、予想よりも早い段階で母親は病院送りになったので、「おっ、これはもしや『バニー・レイクは行方不明』のような恐ろしい展開になるのか!?」と思いきや結局旦那はただの事故死、曜日がシャッフルされたことの必然性も全くなく、ラストショットも鼻につく感動演出で気に入らなかった。 旦那の事故もあんな見晴しのいいまっすぐな道路では起こりえない事故に思えて辟易。原題のPremonitionも大した意味をなしていない気がする。 どうせこの手の不条理サスペンスをやるのなら、観客が自分ならこうするのに、と思うようなことをやって欲しかったな。寝たら違う曜日になってしまうので、まんじりともしないで夜を明かしてみる!とか。こんなことするとコメディタッチになりかねませんが。
[試写会(字幕)] 4点(2009-02-07 14:08:17)
25.  チェ 28歳の革命 《ネタバレ》 
もともと1本の作品だけあって今作だけでは評価はしづらい。革命を起こすゲバラの心理を描くわけでもなく、戦闘シーンも劇的な演出は一切せず、どのシーンも断片的でぼんやりとした演出。劇的なものを全て排して時折ゲバラが見せる優しさであったり、厳しさを第三者とも言える視点でひたすら淡々と進めていく演出にはどういった意図があるのかまだ掴めない。ゲバラが死が近付くにつれ、やや神格化され手の届かない存在のような彼も映画自体も感情的になっていき、ゲバラの内面に迫っていくのであれば前・後編で演出の落差が上手く効いてくるのかもとは思う。 しかし後編もこの調子でいくと、わざわざ「映画」を使って伝えるようなものではなくなってしまうのではないかなぁという心配は大いにある。 ゲバラを人々に知ってもらうきっかけにはなるが、作品的面白みで言えばドキュメンタリーで描いた方が質は高くなる気がする。
[映画館(字幕)] 5点(2009-01-24 12:30:26)
26.  ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー 《ネタバレ》 
これはスゴイ。2009年まだまだ年初めながら傑作と言っても過言ではないでしょう。『パンズラビリンス』を作って一皮剥けた様子のギレルモ・デル・トロ。前作では大いにやり残したことがあったように思うのですが、今作では彼のビジュアル・センスは遺憾なく発揮されています。すでにキャラ紹介が済んでいるおかげで、ヘルボーイ、エイブ、リズらの人物の掘下げに集中できているうえ、インパクト不足だった前作に比べ、冒頭の木偶人形での語り、ヌアラ王子の殺陣、“歯の妖精”襲撃シーンでデル・トロのファンタジックながらもどこか生々しい圧倒的な世界観に引きずり込まれる。 物語はストレートなものながら、その核を担っているのはヘルボーイ、エイブの人並みに純粋な恋という点が他とはひと味違う所。 身内の者を除いて人間には例外なく嫌われ、自身もその容姿に悩んでいる。しかし中身はもの凄く人間的で恋人の悩みを相談し(愚痴り?)合い、酒を飲んでカラオケを歌いまくる。この笑ってしまう場面でヘルボーイらの人間味が大いに感じられる。 前作では人間側を代表してマイヤースがいたものの、今回はほぼ完全に人間側の視点を排して、いくら忌み嫌われ世界が滅びようとも、最愛の人がそばにいればそれで構わない、といったヘルボーイたちの愛情がブレずに見事に描けているように思う。 アクションシーンも大満足。ヘルボーイvsウィンクのガチンコ対決や“森の神”エレメンタルの大怪獣シーン、ラストのゴールデン・アーミー、ヌアダ王子との決戦。どれも文句なしに素晴らしい。 それに今作は死の天使やゴールデン・アーミーの造形などのサブキャラクター達にもデル・トロらしいこだわりが見られて良かった。堅物のようで意外と武闘派のヨハン・クラウスが実にいいキャラ! クリーチャーの造形・描き方としては一つの完成形とも言える大傑作。 映画館で観られて本当に良かった。
[映画館(字幕)] 9点(2009-01-22 01:07:06)(良:1票)
27.  ヘルボーイ 《ネタバレ》 
撮影技術、ヘルボーイらの質感も感じられそうな美術は素直に評価できます。何よりもクロエネンのゼンマイ、素顔、刀さばきのこだわり様は素晴らしい。前半のキャラ紹介はなかなか楽しめました。しかしその後のストーリー展開がチープなB級映画になってしまったのが残念。魔物と人間の間で葛藤するヘルボーイの物語なのか、未知の世界に触れ新たに世界を知っていくマイヤースの物語なのかハッキリしないように思えたからかな?いずれにしろヘルボーイとマイヤースの友情がもっと深く描かれるべきだったと思う。どうもラストではマイヤースが除け者のようで、結局彼はヘルボーイにはついていけなかった、という風にも見えてしまいました。それにヘルボーイが角を折るシーンも描き方が淡白過ぎる。 アクション面についても中途半端。ヘルボーイにもクロエネンの刀さばきのような強力な見せ場を用意したうえで、真正面から二人をぶつければさらに張り合いが出たのではないでしょうか。
[DVD(字幕)] 6点(2009-01-22 00:18:26)
28.  キンキーブーツ 《ネタバレ》 
主役であるはずのチャーリーは物語が進むにつれてどんどん魅力を失っていく。彼の彼女に比べ、ローレンが随分ときれいに映っていたのでこの二人がくっつくであろうことは早い段階で分かりました。しかしそれにしてもチャーリーはもっとしっかりけじめをつけるべき。あれでは彼女の方が捨てられた形になってしまいちょっと後味が悪い。そして2度までも周囲の人間を失望させるような展開があるので、こちらまで失望してしまいます(どこまで実話なのかわかりませんが)。 しかしそんな詰めの甘さを全て吹き飛ばしてくれたのがローラ。彼女(彼?)の圧倒的な存在感、女らしさ、男らしさ、格好良さはホントにすごい。 自分らしくってのはなかなか難しいことでそう簡単にできることではないけれど、だからこそ堂々と「本当の自分」でいる人は誰よりも輝く、それをローラはあの眩い華麗なショーで見事に体現しています。
[DVD(字幕)] 7点(2009-01-14 18:49:15)
29.  ワールド・オブ・ライズ 《ネタバレ》 
監督も役者も超一流なのでそこそこ楽しめるレベルには仕上がってます。しかしながら、リドリーにしては随分と画に力がありません。毎回彼が魅せてくれる他作品とは一線を画すような演出が見られない。最近の彼の作品群では失敗作に入りそうなくらい。一つにはこの手の作品は既に大量に作られてしまっているということかもしれません。それと、ディカプリオの役柄が『ブラッド・ダイヤモンド』とかなりかぶってしまっている点。両作とも十分に上手いのですが。そしてリドリーの目指した面白いスパイ映画としては、いつ裏切られるか、いつ殺されるか分からない緊張感漲る世界観が確立されてなかったのだと思う。 戦闘シーンに関してもリドリー監督作で言えば『アメリカン・ギャングスター』、今作と似た題材で言えば『キングダム/見えざる敵』のような迫力、緊迫感には及ばなかったように感じました。 ただ今作の見所であるディカプリオ、クロウ、そしてマーク・ストロングの駆け引きにはなかなかの緊迫感が出ていました。この男同士の対決シーンはリドリーらしい男のかっこよさがあった。
[映画館(字幕)] 6点(2009-01-09 23:26:39)
30.  地球が静止する日 《ネタバレ》 
テンポは良し。というよりクラトゥの心理描写があまりに適当なので疑問に思っているうちに勝手に物語がポンポン進んでしまっているだけか。 人類滅亡の窮地の中で親子が絆を強くする様を描きたいのは分かるけし、わざわざ血の繋がりがない設定にしたのは商業的な配慮があったからだと推測していますが(追記:ザ・チャンバラさんのレビューを読んで多いに納得しました)、それにしても息子をあそこまで生意気でイライラさせるようなキャラにする必要はなかった気がする。 そして一番の問題点はクラトゥ。 彼はヘレンと息子の再会の様子から、人間の違う面を見た、というようなことを言いますが、あれははただジェイコブが頼る者がいなくなった末にようやくヘレンに心を開いただけであって、ヘレンの言う「変われる」こととは若干ズレているように感じます。 結局クラトゥは(恩人であるとはいえ)何十億分の1の人間であるヘレンの言葉のみを信じて計画を中断してしまうのだから、全く説得力がございません。私は地球に残ると言った中国人の仲間も、ただ登場させただけでクラトゥが変心するきっかけとしては上手く作用していません。 それから地球環境を大切に、と訴えるのは一向に構いませんが「人類が滅べば地球は生き延びる」という言葉で投げっぱなしのまま終わっているのはまずい。これでは警告にもなりません。
[映画館(字幕)] 4点(2009-01-09 21:44:28)(良:2票)
31.  三十四丁目の奇蹟(1947) 《ネタバレ》 
クリスマスには毎年でも観たいと思える作品。 自分はクリスマスの雰囲気がすごく好きなもんで、「ジングルベ~ル、ジングルベ~ル・・・」ってのが流れるだけで評価が甘くなってしまいますが、それを差し引いても素晴らしい映画です。 ファンタジックなシーンなんて全くないし、描き方は結構現実的。でもこの作品には夢があってファンタジックでどこまでも幸福感に溢れています。 クリスはいつでも本当に優しい優しい笑顔を浮かべるからこっちだって自然とニコニコしてきてしまいます。あんな笑顔を見てたらそりゃあライバル社長でさえ仲良くなっちゃいますよ。 信じるたり夢見ることで人は純粋に優しくなれるし、大切なことにも気付かされる。このサンタクロースはそんなことも教えてくれています。 やっぱクリスマスっていいものです。
[DVD(字幕)] 8点(2009-01-09 19:35:29)
32.  イースタン・プロミス 《ネタバレ》 
完璧に無駄を削ぎ落とし、物語も実にストレートで分かりやすい。しかしどのシーンをとってもクローネンバーグの異彩、力強さがある。銃は一度も使わず、全てナイフや素手でバイオレンスが展開する。銃を撃った時のような爽快感は微塵もなく、あくまで生身のピリピリとした痛みがある。このピリピリ感はバイオレンスシーンだけでなく全編に漂い、危険なのに魅力を感じてしまう世界観が確立されている。そしてこの作品のクライマックスは勿論サウナでの格闘シーン。丸腰の状態で襲われる恐怖、体を切られた時の痛み、全てが生々しく感じられる。本物の暴力、痛みを見せつけられた気がする。 ギャング映画としても画の美しさ、プロットの出来は素晴らしいものだが、それに加えてニコライ、キリルらの心の闇から生じるドラマも上手い。全ての登場人物が抱えている自己矛盾は今作の暴力描写なみにリアル。ニコライは正義と悪の間で揺れ、言葉の端々、さりげない仕草から優しさが垣間見える。キリルは威張り散らしながらも気弱で、子供への接し方からは十分な優しさが見える。ギャングのボスであるセミオンもまた身内と外部で穏やかさと残酷さが同居している。 皆残酷であり、優しくもある。犯罪映画でここまで強く“人間らしさ”を感じさせてくれるものはそうはないだろう。 バイオレンス映画としても、人間ドラマとしても最高峰の作品だと思う。
[DVD(字幕)] 9点(2008-12-31 23:09:08)(良:1票)
33.  シューテム・アップ 《ネタバレ》 
素晴らしい!おバカ映画の見事な手本。ニンジンで頭をぶち抜き、電飾看板で挑発し、ガンガン銃をぶっ放しバッタバタと死体の山が積まれていく。バカやるならここまで徹底的にやってくれないと。 そして主演は、そりゃアメリカでも大ヒットなんてしないよ、と思っちゃうオーウェン、ベルッチ、ジアマッティの濃厚な3人。あんな「バッカじゃねーの!?」ってな展開でも全然笑わないトコが実にイイ!それにオーウェンもへたれ役ばかりのジアマッティも銃構えたら様になっていてカッコイイ。やっていることは大バカでも、当人はクソ真面目でなきゃ面白くないもの。かっこよさ、バカバカしさが見事に同居した2008年最高のバカ映画! これからも頑張ってくれ、マイケル・デイビス!
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2008-12-24 21:43:48)
34.  ゲット スマート 《ネタバレ》 
嫌いではありませんがまだまだ狙い過ぎな点が多く見られます。やはり映画たるものコントではなくシチュエーションで笑らせるべきかと。好みの問題ではありますが、その辺りは『ホット・ファズ』と比べると脚本の出来やネタの組み込み方の上手さがよく分かります。 アクションパートはかなり力を入れて演出しているのは好感が持てるし、こういったアクションがしっかりしている程コメディパートとのギャップが楽しめるのだと思います。もう少しアクションとコメディを融合させる事が出来れば一気にレベルが上がったことでしょう。 最後のキスシーンは直前のフラッシュバックも含め、あの使い方とても好きです。 それと六本木ソルジャーさんに同じく、主役はスティーヴ・カレルではなくもっとお固い感じの俳優にすべし! 『シューテム・アップ』のクライヴ・オーウェンのように。
[映画館(字幕)] 6点(2008-12-24 19:01:26)
35.  P.S. アイラヴユー 《ネタバレ》 
もともと合わないであろうと思っていたのに観てしまった自分も悪いとは思いつつも、やっぱりキツかった。 スパルタ王とミリオンダラー娘なんて素晴らしいカップルだけど、彼らの取り巻きに何も魅力を感じなかったのは大幅にマイナス。やかましいとしか感じられなかった。お話の流れ(主に手紙の真相)はコメディでこそへぇ~とちょっと感心できるような内容なのに演出は夫を失った女性の再生物語としてしんみりしているから、どうにも白けてしいます。 会話劇とは言えほぼ全てのシーンが冗長でかったるいのも、軽いコメディ演出があれば少しは解消されたでしょうに。 まぁヒラリー・スワンクは頑張っていましたし、ジェラルド・バトラーのたたずまいはとても好きですが。
[映画館(字幕)] 4点(2008-12-22 23:26:31)
36.  僕らのミライへ逆回転 《ネタバレ》 
いいなぁ、こういう微笑ましいコメデイは。ホントに気持ちのいい作品。 大金を懸けてリメイクした作品よりもよっぽど強い愛情を感じるし、“映画で最も大切な事”をちょっと分かりやす過ぎるくらいに教えてくれる貴重な作品。例え超低予算の手作りで安っぽくても、作ってる人たちが何よりも楽しんでいて、それでいて頑張ってたらどうしたって応援したくなるものです。これは劇中の登場人物にも言えることだし、この作品を作っている監督らにも当てはまるんじゃないかな。 厳しい現実が立ちふさがり、主人公たちは決して楽な生活はしていけないのだろうけれど、とりあえず「ま、いっか」とでも言いたくなるラストはどんな時でも前向きになれそうな幸せなシーン。 僕はDVDやブルーレイには随分お世話になっている身ですが、こういう作品を観てしまうと、あぁなんかビデオも良かったなぁと、そして我ながら節操のないわがままな奴だなぁと思わざるを得ません。
[映画館(字幕)] 7点(2008-12-22 21:14:12)
37.  NEXT-ネクスト- 《ネタバレ》 
いや~、はっちゃけてますねニコラス・ケイジ。原作は未読ですが、よほどフィリップ・K・ディック原作とは思えない実に微妙なアクションコメディに仕上がってますね。まずケイジとジェシカ・ビールで恋人として成立してしまうって事にもの凄く突っ込みたい。終盤の分身もケイジが真面目な顔であればあるほど笑えてくる。で、ラストは「間違えた!」なんて衝撃の展開。良くも悪くもニコラス・ケイジの決してかっこつけられない風貌、雰囲気がこの作品に強く作用しているようです。 しょーもない感じはするけれど、このバカさ加減、嫌いじゃないです。
[DVD(字幕)] 5点(2008-12-17 23:58:56)
38.  リダクテッド 真実の価値 《ネタバレ》 
ここ最近アメリカでは反戦映画が連発されているが、今作は群を抜いて厳しくアメリカ批判に徹底している。 物語の設定・構成は同じくデ・パルマ監督作の『カジュアリティーズ』とほぼ同じ。 ただし今回は容赦ない。有名な俳優は一人も出演していないし、フェイク・ドキュメンタリーの体で撮影し、生々しい描写で甘さを一切捨て去っているように思える。 気怠く退屈な長い長い検問所での任務。でもいつ現れるか分からない“敵”の為に緊張を強いられる。さらに仲間だって突然死んでしまう。気が狂いそうな生活だ。 そして目を覆いたくなるような惨劇が続き、唯一の良識人にさえも慰めはない。しかしあれほどの悲劇が続くと、故郷に帰れただけでも十分な救いに思えてしまう。 ベトナム戦争後からかなりの年月を経てようやく映画化できた『カジュアリティーズ』と違い、事件直後であり、どこまでも厳しいまなざしで戦争の暗部を描いた本作は大いに影響力のある作品だと思う。
[映画館(字幕)] 8点(2008-12-17 23:00:26)
39.  トロピック・サンダー/史上最低の作戦 《ネタバレ》 
期待通りとはいかなかったものの、なかなか楽しめました。ややテンポが遅めに感じたせいか、大きな笑いはあまりなく、始終クスクス笑いのみになってしまったのが残念な点ではあります。しかし、全編下らないと言ってしまえば下らない作品に、莫大な制作費をかけて撮ってしまうベン・スティラーの気合の入りようには感服いたします。また、そんな映画に何十億だって出してくれるハリウッドも偉い。やるなら何処までも本気でっていう姿勢は大事ですな。物語のスケールに見合った、と言うよりそれ以上にド派手で本気の演出は、普通に戦争アクションものとしても全く遜色なし。 それから劇中で結構見せ場のあったトム・クルーズ。この作品でおちょくられてる俳優のトップに立っているやも知れない男があれだけ頑張っているものだから、彼の事はだいぶ見直してしまいました。 本編だけでなく、劇中の裏設定がやたらと凝っていてメイキングのつくりまで半端じゃなく気合いが入っており、こちらの方も相当面白い。本編でもギャグがマニアックなものが多いので、メイキングも含めて1度目よりも2度目、3度目の観賞の方が楽しめるかも。
[映画館(字幕)] 7点(2008-12-10 13:22:50)
40.  イーグル・アイ 《ネタバレ》 
姿の見えない何者かに監視され、訳が分からないけれどとにかく行動しなければいけない、という状況は凄く好き。っていうか面白いに決まってる。多分2度目の鑑賞では完全に飽きてしまうだろうけれど、最初は結構楽しめる。監督が監督だけに、社会的なテーマは大して意識していないだろうし『イーグル・アイ』の正体も期待できるものではないと予測していたので、アクションシーンにだけ期待を寄せていました。 しかしその肝心なアクションに工夫がない。どっかで見たようなものばかり。それに加えて画面が暗い&手ブレが激しい、という最近のアクション映画の悪しき習慣を全面に押し出してしまったのは頂けない。全体を通してもこれと言って特筆すべき点が挙げづらい。 ただ俳優陣はやはり良く、シャイアはこれまでと似たような役柄ではあるものの、この手の小市民的な役は安心して観ていられる。 ラストもハリウッド的な甘さを捨て欲しかったけれど、ジェリーが撃たれるまでの流れは良かった。 もうちょっと社会性を加えてればいい作品に仕上がっていたはず。  可もなく不可もなく、何とも印象の薄い作品です。
[映画館(字幕)] 5点(2008-11-16 14:37:04)
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