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タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1395
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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481.  ライアー・ハウス 《ネタバレ》 
舞台劇のような作品。少ない登場人物の一人ひとりが語る言葉には嘘があって、単純に額面通りに受け取ってしまうと結構混乱してしまいます。と言っても初見で嘘を見破るのは無理な作りになっている訳ですが。  この手の展開の作品は決して初めてではありませんが、いつ観ても面白いジャンル。騙される楽しさ?  ただ、一番のキーマンたる保安官の存在が結構無理やりの力技的に突っ込まれていて、それはそれで面白い展開ではあるのだけれど、予定調和的なお約束感に溢れた結末になってしまい、少々消化不良で終わってしまいました。ちょっと残念。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-13 00:47:54)
482.  ラッキー(2020) 《ネタバレ》 
作品中にもそのことに通じるシーンが出て来ますが、題名の「ラッキー」とは、ヒロインが自己啓発本の作者として成功したことに対して「運が良かっただけ」と揶揄している意味なのですね。  読者からも心からの賛意を感じることが出来ず、夫からも一人の人間として敬意をもって受け入れられてはいないと感じる日々。彼女にとって、彼女を取り巻く全ての人々は、ある意味敵対する存在に他ならないといった感じです。  そして、次第に彼女は心を蝕まれ、謎のマスク男に襲われ続けることになる、といったところでしょうか。  登場するシーンの殆どが彼女の妄想のように思え、その合間合間に現実が見え隠れしているといった構成のように感じます。観る者をそのようにリードする細かな仕掛けも施されていますし。  その仕掛けのメインが、登場するごとに彼女が致命傷を負わせるマスク男。彼は世のあらゆる男性を個性を取り払って概念的に表現した存在。何かしようとすると常に彼女の前に立ちはだかる存在といったところでしょうか。振り払っても振り払っても、殴っても刺し殺しても繰り返しやって来る脅威。只管彼女は疲弊します。  ラスト。漸く男の息の根を止めた彼女が、はぎ取ったマスクの下に見た数々の男の顔。彼女にとって決して好ましくない男たちの顔。男の存在と行動の意味を知った彼女は、これから生きていくことが決して「ラッキー」なくしてあり得ないとでも悟ったのでしょうか?  社会の中での女性の生きづらさを描いた作品と受け止めたいところですが、難解な表現を選んだがためにテーマが解り難くなってしまったように思え、6点献上止まりです。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-13 00:31:48)
483.  インヘリタンス 《ネタバレ》 
如何にも裏の顔がありそうな権力者の死。父と対立し正義の道を突き進む娘。遺された謎の鍵。そして裏庭の隠し扉。そこから広がる秘密の地下室。その暗がりに佇む一人の男。これだけ魅力的な要素が取り揃えられていれば、そりゃもうワクワクして観てしまいますね。  30年間も幽閉されていた男の口から語られる亡父の真実。信じたくないけれど信じざるを得ない状況に追い込まれて行く娘。父の裏の顔を改めて知り、葛藤する正義の道を歩み続けて来た娘。  彼女は男の語る話を信じ、贖罪の念に駆られ男が望む以上の代償を払う。そして、彼女は重い荷を背負いながら人生を歩むことになる。  でも、このままじゃないだろうな。ほら、友人の刑事に頼んでいたことがあったでしょ?その答えが届き、状況は急転直下。  そりゃそうでしょ。男が遠い異国に旅立って目出度し目出度しの訳ないでしょ。  絵に描いたようなどんでん返し。既視感あるな~。ある意味、最後には正義が勝ったということで。お天道様はちゃんと見ているんだからね。この先どうなってしまうのかはご想像にお任せ、というエンディングですね。  いろいろと納得いかない展開はあるものの、その辺りはサスペンスあるある、ミステリーあるある、ホラーあるある、ということで良しとすれば、正直なところ殆ど意外性はありませんが、演出の妙、脚本の妙もあってスリリングな展開を楽しめます。  ただ、本邦の2時間サスペンスドラマと比較するに、作品によっては2時間サスペンスの方に軍配が上がる場合もありそうな物語。ハリウッド作品ということでキャスティングも含めて過剰に期待してしまうと思わぬ肩透かしかも知れませんね。  そんな印象もあって6点献上に留めます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-12-04 15:43:25)
484.  ダーケストアワー 消滅 《ネタバレ》 
設定自体は決して目新しいものではありませんが、短い尺の中でコンパクトに纏まった作品だと思います。  SFに限らず、パニック作品やディザスター作品にありがちな、実際のところとんでもない大問題なのに小さな地域やグループで決定的な解決に至ってしまうという、あるある的な展開ではあるものの、スピーディな展開と迫力の視覚効果で思いの外のめり込むことが出来ました。  もう少しは生き残って何か役割を果たすだろうと予想していた登場人物が、意外とアッサリ灰になってしまうあたりも飽きさせない展開に繋がっていると思います。  細かいことをいろいろと考察してしまうと「んな訳ないだろ!」みたいなポイントが相当数ありますが、気軽に鑑賞出来るエンタメ作品として佳作だと思いました。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-10-03 16:35:27)
485.  パーフェクト・トラップ 《ネタバレ》 
ひとことで言えば「面白くないことはない」作品です。前作未見ですが、この作品単体でも十分にストーリーは成立していると思います。  ただし、観る者を選びますね。何でもいいから只管にグロいのを観たい、ということであれば満足出来そうです。冒頭のパリピ大虐殺シーンは強烈。クラブのフロアを耕し、生き残った者は潰す。何だか野菜や果物が恨みを晴らしているかのようです。これだけ沢山一気に惨殺するシーンは、ホラー作品では個人的には一つしか思い出せません。  それにしても荒唐無稽。昆虫学者がたった一人でクラブに大仕掛けな殺戮マシーンを設置したり、たった一人で廃ホテルを大改装してコレクションを並べたりワナを仕掛けたりなんてのは、とてもじゃないけど年単位での準備が必要。あまりに非現実的過ぎます。  先行してヒットしたソリッドシチュエーションホラー作品たちは、そんな野暮な心配を吹き飛ばすようなアイディアに満ち溢れていました。対して、この作品は例の大虐殺以外は意外性のあるワナや展開が見当たらないのです。  全体的にそんなこんなの理不尽で非現実的なシーンばっかり。でも、文句タラタラ言いつつも、結局はスピーディな展開を楽しめたので甘めの6点献上です。  ちなみに邦題。全然パーフェクトじゃないし。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-21 01:00:29)
486.  カウントダウン(2019) 《ネタバレ》 
どんなに逃れようとしても決められた運命からは逃れられないという設定は、何だか非常に既視感を感じてしまいますが、スマホのアプリによって死期が宣言されるというところが時代に合わせた新たなアイディアといったところでしょうか。  ヒロインが霊安室で素手で遺体の瞼を開けてまでアプリをインストールしてしまうところを始め、そこでそんなことする?みたいなお約束感に満ちた展開だらけですが、全体的にスピード感がありますし、ヒロインが超美形ですし、強運に恵まれたというかこれまたお約束的にコメディ感たっぷりの助っ人が登場したりもして、思った以上に楽しめました。  クライマックスでのセクハラ医師との闘いや、おそらくは医療的な知識のないだろうヒロインの妹が、いきなり注射してヒロインが速攻で息を吹き返すあたりは、いくらなんでも都合が良過ぎに思えるし、死神(悪魔?)も流行りものには乗っかるの?とか思わないこともありませんが、適度な尺のノンストップホラーに6点献上します。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-07-18 00:03:32)
487.  プラン9・フロム・アウター・スペース 《ネタバレ》 
総天然色版をアマプラで鑑賞。何故令和の時代になって総天然色版が公開されたのかの経緯は知りませんが、モノクロとは別の新たな味わいになって帰って来ましたね。  最低映画とか○ソ映画とか、とかく悪評というものは尾鰭を付けつつ独り歩きしますが(良い評価もしかり)、1959年という製作年代を考えれば、特撮や特殊効果といったところは特に酷評されるものでもないでしょう。  この作品と同年代に製作された名作と称される作品を含む数々のSF映画と比べてみても、予算の多寡による差はあったとしてもクオリティが極端に低いとまでは言えないと思います。  役者の演技や矛盾に満ちた台詞の数々も、あくまでも一部分であって全てではありません。そして、正すことなく公開してしまったのは、エド・ウッドさんの遺作ならではの、遺されたスタッフたちの思いの丈が成したものとも受け取れます。  という訳で、非常に楽しく鑑賞しました。正直なところ、半分コメディとして観てしまったのは、亡きエド・ウッドさんや彼の映画愛に共感する人々に対して失礼かも知れませんが、観ていて楽しかったです。  こういった古き良き時代(この言葉自体、人ぞれぞれだとは思いますが)の作品を楽しめる感性もまた、映画鑑賞には必要なのかなと思っています。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-07-14 10:52:55)
488.  ポゼッション(2012) 《ネタバレ》 
個人的には、「エクソシスト」を始めとして悪魔祓い系の作品には今一つ馴染めません。このジャンルはキリスト教文化圏に生活していないと馴染めないのかも、と思っています。そもそも「悪魔」ってどういう存在?日本で生まれ日本で生活している身にとっては、あまりにも現実感のないシチュエーションです。  とは言え、自称ホラー好きの私としては、グロ描写が多用されるホラー作品(ゾンビものを除く)よりこのジャンルの方が好きだなぁ。結構惹き込まれてしまいました。  何より主役の親子が良い。お父さん役は後にTVシリーズ「ウォーキング・デッド」に超悪役ニーガンとして御主演の、ジェフリー・ディーン・モーガンさんじゃありせんか!あんな役をしなければ、只管孤高であったかく、そして自信に溢れた人物と映ります。  この作品は「ウォーキング…」より3年ほど前の作品。ややポッチャリ気味なれどカッコ良さに変わりはないですね。話し方、身のこなし等、どこを取っても「ニーガン」がオーバーラップして来ます。  そして物語の中心となる次女エミリー役のナターシャ・カリスさん。演技派ですね。ふとした瞬間の大人びた雰囲気も役柄にマッチしてます。  皆さんのレビューに多くあるように、極めてオーソドックスで地味な物語。実話と言ってもそもそもが超常現象ネタだから感情移入もままならない訳で、結果「怖くない」と言われれば確かに怖くないです。  別れた夫婦の安易な復縁、妻の愛人のあっけない退場、悪魔祓いの効果のチグハグ感、結構弱い悪魔の力、そして衝撃の?ラストシーン、などなど既視感のあるイマイチ納得出来ない展開や演出も気になります。  対して、冒頭の痛めつけられる老女、同じく痛めつけられ殺されてしまう担任教師、エミリーの喉に蠢く不気味な指、MRIに映し出される悪魔の姿等々、特殊効果とアイディアにハッとさせられる場面も少なからずあります。  個人的には素直に楽しめるホラーでしたが、受け入れ難いと感じる方も多いことは十分頷ける作品でした。  ちなみに、この作品を観て邦画「樹海村」に登場する「コトリバコ」を連想する方も多いのでは?直接の関係はないのでしょうし、強いてどちらが先かと言えば2000年代以降の都市伝説としての「コトリバコ」の方が、ユダヤ教の世界での呪いの箱より歴史的には新しいように思えますが、洋の東西を問わず怨念や邪悪なものを封じ込めた「箱」の伝説はいろいろとありますね。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-19 22:49:03)
489.  ハードコア(2015) 《ネタバレ》 
全編POVで撮影という大胆な手法で製作されたアクション作品。一人称視点で殆ど休むことなく撃ちまくる、戦いまくるので、FPSと言った方が分かりやすいでしょうね。  物語の設定は如何にもゲーム的。ことの発端が十分に説明されることなく只管戦いまくる訳で、観ている方は感情移入も何も出来ないままいきなり作品世界に投げ込まれ、あとはゲームと違って自らのコントロールが及ばないままに作品世界を引き釣り回される感じです。  ですから、このシーンどうやって撮影したの?とか出演者はどこまで演技したの?といった疑問点解決の間もなく、ただただ画面を追い続けさせられることになります。劇場で観なくて良かった。テレビ画面でも十分に眼精疲労に襲われました。  ある意味画期的で優れた映像技術とアイディアで彩られた作品ですが、何にせよ一発芸的でこの手は二度と使えないといった作品。好むと好まないがはっきり分かれる作品でしょう。  ちなみに、ゲームをやらない私としては途中でおなかいっぱい。少しは3人称画面を入れてもらってストーリーを楽しみたいといった気持ちを禁じ得ませんでした。  そして、この時期に米露合作の激しい殺し合いの作品を観てしまい、複雑な心境にもなりました。創作の域を出ないで欲しいものです。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-14 11:37:59)
490.  バッド・ヘアー
ホラーというジャンルを選択してはいますが、予想外に骨太な社会派作品として製作されています。人種差別のひとつの表れとしての毛髪についての偏見。それ故に社会での成功を妨げられているという理不尽さ。「グッド・ヘアー」というドキュメンタリー作品がありますが、テーマを共有しているように思えます。(残念ながらそちらは未見)  ヒロインのキャラクターが今ひとつ弱いかな。もう少し魅力的で感情移入出来るキャラクターだったら、もっと作品世界に入り込めたかも。  全体として、低予算故なのか何ともチープな雰囲気に包まれていて、それが邪魔をして本来の面白さを損ねているように思え、ある意味残念な作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-04-07 00:02:18)
491.  沈黙の達人 《ネタバレ》 
超シンプルなストーリーに全く相手を寄せ付けない完全なる無敵っぷり。セガール作品はこうじゃなきゃいけませんね。パンチ貰ったり縛り上げられたりしてはいけません。  贖罪の念から出家したのかと思ったら、退役して僅かの年月で無敵の医師に変貌してるところもご愛敬。達人は何をやらしても達人なのです。  娘の救出を願い出た父親がそれを断られ、「自分が行く。生きては帰れないからこの子を頼む。」と言い放ち医院を飛び出したものの、ちゃんと扉の陰で引き留められるのを待っててもいいのです。セガールさんは決して断らないと分かっているのですから。  予め敵のアジトに武器を隠すチャンスがあるのなら、そのついでに攻撃しちゃえばいいのに改めて出直して結局は正面突破でもいいのです。無敵なんですから。  前半の雰囲気から独りで乗り込んで悪党を全滅させてくれるのかと思ったら、ヒーロー全員集合映画的に仲間を集めてひとりひとりデカイ文字で紹介されたりしたので、なんだかそこからテイスト変わっちゃうのかと思いきや、やっぱり最後は独りで乗り込む。いいですね。しかもラスボス全く寄せ付けず。シビレます。  オープニングとラストに何やら教訓めいたナレーションが入りますが、セガールさんの脚本ですからここは必須ですね。そしてエンドロールは歌にギターにまさにセガールショー。  しばらく欲求不満気味の作品が続いていただけに、ひさびさにセガールさん尽くしを堪能出来て、観終わった後は物語中の悲劇に反して爽快感に包まれました。  ちなみに、原題の「消耗」とは特殊部隊時代の「精神的消耗」のことなのでしょうか?イマイチ理解出来ていません。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-04-05 11:26:31)
492.  アス 《ネタバレ》 
多くの皆さんが書いていらっしゃるように、分身が登場するまでの展開は、先読み出来そうな雰囲気ではあるもののホラー作品として十分に恐い演出です。 自分たちの分身が突如として現れ、動かず物言わず立ち並ぶ。逆光でその表情は判らないまでも、間違いなくそれは自分たちであり、間違いなくそこに居る訳です。これは心理的に相当恐いですね。見た目が自分なだけに見ず知らずの幽霊より恐い。自らの存在の足元がぐらついてしまう。 でも、分身が言葉を発し物理的に接触し、まして刃物を振りかざして襲って来るとなると恐さの種類は一変します。幽霊に対しての恐怖と、殺人鬼に対しての恐怖との違いと言ったところでしょうか。分身は話し声も話し方も、そして動きまでもが奇妙です。所謂ドッペルゲンガーとは異なり、思考や感情的には本体と同一ではないようです。ならば、その恐さはあくまでも現実的な恐さであって、分身たちは単純に生きるか死ぬかの殺し合いの対象となって来る訳です。 そして、挙句の果てに分身たちは科学的に創造されたクローンだなどと種明かしされてしまうと、これはホラー・サスペンスではなくSFスリラー、いや、社会派SFスリラーのカテゴリーの作品と、自分の中での理解の仕方が大いに変わってきます。 その上で改めて考察してみると、次々と生み出されたクローンが何故か出入り自由でウサギだらけの遊園地の地下の秘密施設で育てられ、ついに自分たちの待遇改善を図るべく一斉蜂起。人間、いやクローンの鎖を成して地上の世界を制覇していくという遠大な物語は、ホラーの範疇から大きく離れ、かと言ってSF作品としてはさほど目新しくもないようにも思えてしまいます。 ラストシーンで、ヒロインは実は自分の方が分身だったと思い出した、などと言われても、遡って新たな矛盾を感じるばかりでどうにも釈然としない結末でした。なので、作品としては、未見の同監督作品である「ゲットアウト」に期待したいと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-16 22:17:44)
493.  フローズン 《ネタバレ》 
極限の状況に置かれた人間がどうなってしまうのか?というテーマのソリッドシチュエーションホラーかと思いきや、そこまで深く掘り下げてはいない作品でした。 とは言え、現実にこんなことがあれば普通にこういう行動をとってしまうのだろうなという理解も出来、制作者が敢えて極端に掘り下げずに作ったのかなとも思えます。それによって、観る者は「ここでこういうことしちゃダメだよ」とか「こうすればいいじゃないか」といった「自分だったらこうする」といったことに考えを巡らすことになり、それこそが制作の狙いかな?と。 そう考えると、3人の登場人物の行く末が早い段階で見えてしまうというあたりも、敢えてそういう演出なのかなとも思えてしまいます。観る者は、まず始めにセコイ男たちのリフト券詐欺に腹が立ったり、主役のカップルの関係性の浅さに閉口したりして感情移入拒絶状態になって早々に2人の男に死亡フラグを立ててしまい、浅はかな行動で結局命を失っていく若者の姿に「自業自得じゃん」みたいな感情を抱いてしまう。そんな風にリードされているとしたら、見事にしてやられたと思えないこともありません。 ホントのところはどうなんでしょうか?単に教訓的な作品と言う訳でもないと思うのです。少し謎が残りました。 それと、ラストの「ハニー」の一言は、彼女の幻聴だったのか?それとも?幻聴ということにしておきたいな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-17 01:08:58)
494.  ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男 《ネタバレ》 
怪しげなタイトルではありますが、なかなか楽しめる作品でした。けれど、何故にビッグフットなんでしょうか?そこのところがどうしても理解できない。拡大する恐怖の感染症を食い止めるという任務。元凶であるビッグフットを倒せなければ、人類は滅亡の危機に晒される。ストーリー的には解るのですが、何にせよビッグフットですからね。造形的にもあまり魅力的ではないのですが、いずれにしてもビッグフットですよ。何で??どこからどこまでが真剣に作られているのか、かなり理解不能の消化不良でした。 とは言え楽しめてしまいましたので6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-02-15 21:12:33)
495.  ヘレディタリー 継承 《ネタバレ》 
悪魔崇拝というある種の文化について、映画の世界ぐらいでしか触れることのない自分にとって、この作品で表現されている事象は、ある程度理解出来るものではありますが、興味や探求心の範囲外であって感情移入し得ないものでした。 何よりこれはホラー映画なんでしょうか?自分なりの定義ではありますが、「オカルト」=「ホラー」ではないと思うのです。グラハム家が経験する出来事は不快極まりないものばかりで、現実として捉えれば相当に恐ろしい出来事の連続ではありますが、スクリーンを観ていても正直なところ「怖さ」には繋がっていかないのです。 敢えて音や映像で観客を驚かせるような直接的な刺激は抑え、陰鬱な演技と不快なビジュアル、サウンドでじっくりと恐怖を積み上げていき、やがては観る者、聴く者の心の奥底に恐怖を芽生えさせるというような監督の思惑なのかもしれませんが、やはりホラーにはホラーなりのストレートな怖さがあっても良いような気がします。一旦そんなイメージで見始めてしまうと、特殊メイクやCGの場面に低予算映画的なチープささえ感じてしまい、余計に怖さが遠退いてしまいました。 確かに張り巡らされた伏線をひとつひとつ回収していく展開は、非常に丁寧で解りやすく作り込まれていて、この作品が長編デビュー作とは思えないような円熟味さえ感じるところですが、その一方では思いのほか意外性には欠けていて、結構先が読めてしまったりもしました。 事前に「凄いホラー」「過去最恐のホラー」みたいな評価をやたらと見聞きしてしまい、期待し過ぎてしまったかもしれません。出演者さんたち(一家四人とも)の熱演・怪演が光るところと、エンドロールで穏やかなテーマに載せて血の色の文字が継承されていくお洒落さへの評価を加味しての6点献上です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-11 00:44:40)(良:1票)
496.  マイル22 《ネタバレ》 
テンポよく運ぶストーリーと適度な尺のアクション作品。マーク・ウォールバーグのぶち切れっぷりやイコ・ウワイスの超絶アクションを楽しめるのも魅力。マルコビッチさんもいい味出してますね。また、個人的には「ウォーキング・デッド」のマギーことローレン・コーハンの出演が嬉しいところ。 ですが、ストーリー的にはどうなんでしょうか?核物質が盗まれ、秘密部隊が犯人のアジトを急襲、その場で殺害した男の敵討ちの結果が、ここまで大掛かりになるというのはどうにも非現実的。フィクションだから何でもありというものでもないような気が? カギを握る男も何で巻き込まれたかが良く解らず(多分家族がらみなんでしょうけれど)、ヒーロー、ヒロインが抱える家庭問題も若干の説明のみ。敵討ちをしている母親の立ち位置も今一つ解らず。95分の作品ですけれど、もう少し序章部分があったけどカットされてるみたいな、途中参加的な気分になってしまいます。 それと、テンポが子気味良いのは作品のジャンル的には歓迎ですが、カットが短くて目まぐるしく転換するのと、更には時間軸まで行ったり来たりなので、映画館で観たら疲れただろうなというか酔ったかも。 序章カットされてるみたいと書きましたが、続編製作が大いに可能な幕切れでもあり、キャスティングが魅力的な作品だけに是非続編を作って巻き返して欲しいところです。  ちなみに、「三重スパイ」という台詞を聞いて、指折り数えて「なんで三重?」と混乱してしまったのは私だけでしょうか?(無事解決)
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-30 16:43:53)
497.  アナと世界の終わり 《ネタバレ》 
クリスマスの朝にアナが町を闊歩するシーンは見ごたえのある青春ミュージカルそのもの。予告編に使われただけのことはありますね。でも、背景で繰り広げられるのは血まみれの惨劇。登場人物たちの間で交わされる会話などはアメリカンな(米英合作だけど)青春コメディそのもの。でも、常にゾンビと隣り合わせという異常なシチュエーション。実にユニークで、青春映画とゾンビ映画をどう融合させてミュージカルに仕立てるのか、大いに期待させてくれます。そして実際イイ感じに仕上がっていると思うのです。随所に盛り込まれた小ネタも効いてて大いに楽しい。主演女優は魅力的だし、他の俳優さんたちもきっちり個性を出して演じてくれてるし、音楽的にも相当イイ感じ。でも、何故か盛り上がりに欠けるんです。もしかしたら、演出部分に力を入れ過ぎて、肝心のストーリーが平板になっていることが原因かもしれません。シチュエーションもキャスティングも文句ないのですが、お話として面白味に欠けるのです。謎の感染症が急速に流行し、ゾンビ(感染症の患者であって死者の蘇りではないのかも)が一気に増殖。さあ皆、町から逃げよう!そして、犠牲は払ったけれどヒロインを始めとする生き残った者たちは町から脱出して目出度し目出度し!って、シンプル過ぎませんか?病気については考察も解決もしてないし、ヒロインの絶体絶命的なシーンもなかったし。基本コメディだとしても、もう少しゾンビについて深堀りしても良かったのではないかと。具体的な不満はあまり無いものの、青春ものなのかゾンビものなのかどっちつかずだなという漠然とした不満が残り、悩んだ挙句の6点止まりです。  ちなみに、ウケ狙いの邦題じゃん!と思ったら。ほぼ原題直訳なんですね。意外!
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-26 22:14:27)(良:1票)
498.  クリープショー 《ネタバレ》 
偶然CSで放送することを知り、懐かしい気分で鑑賞。制作年代の割に特撮を含む映像にレトロ感があるのは、ECコミックをべースにしているからですね。実写からアニメーション、アニメーションから実写の繰り返しで綴られる物語の流れから、作り手の遊び心が感じられます。第1話でいきなりゾンビ的演出があって、流石ロメロ監督作品!と思わせつつ、理不尽さや後味の悪さはキングさんならではの展開。一話一話を切り取ってしまうと、なんとも浅いストーリーだし、予定調和の嵐といった感が否めませんが、全体を総じて受け止めてみれば、決して二大巨匠による悪ノリ的作品ではなく、鋭い人間風刺劇として理解出来ます。懐かしさ分を加算しての6点献上です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-26 01:00:34)
499.  アウトランダー 《ネタバレ》 
予備知識ゼロの状態で鑑賞。始めは、未来の地球の宇宙船が事故の衝撃でタイムスリップしたのかと思っていましたが、話が進むにつれ状況を理解。 スピーディな展開は退屈こそしないまでも、現地の言葉を自由に操ること以外、主人公が高度な文明を持つ星から飛来した知的生命体であることの必然性が見出せず(武器は早々に失ってしまうし、最新鋭の武器なしでも強過ぎるし)、人喰い怪獣とて元々現地に生息していた伝説の魔獣という位置付けでも良いような気がしてならず(事実、最初はそう思ってました)、SF作品であることは回想シーンとエンディング以外、意識することなく鑑賞可能。 俳優陣も渋く揃えてますし、多少の既視感を伴ったりお約束の展開が連続したりするものの、クリーチャー系のアクション映画として視覚的には十分に楽しめます。ですが、SF作品としての設定が殆ど生かされていないことがただただ残念。 あと少しだけ工夫してくれれば、かなりの高得点を献上出来る作品だと思うのですが、どうにも残念な6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-03-31 14:16:34)
500.  スカイライン-奪還- 《ネタバレ》 
良く言えば「ノンストップSFアクション大作」。悪く言えば「欲張って詰め込み過ぎたら荷崩れしてとっ散らかっちゃった作品」。 冒頭からイキナリ核心に触れていくので、良くも悪くも退屈するヒマなどないです。全体的に大雑把に散らかっているので、それが皮肉にも功を奏して、宇宙船墜落の前後は別作品のような印象さえ受けます。 作りは面白いですね。冒頭に現在をポンと置いておき、次のカットで侵略の始まりまで一気に遡る。見始めた時点での印象は、前作のスピンオフ企画かな?とか思いましたが、次第に前作の時点を追い抜き、続編らしき様相を呈してきます。 前作のラストエピソードを引き継ぎ、更にエイリアンの血を引く少女の成長が描かれる。そして、大人になった彼女は冒頭の彼女?だとすれば、まだ現在にまで届いていない。続編の何たるかを改めて考えさせてくれる作品でもありました。 墜落したらいきなりラオスだったり、イコ・ウワイスがまさかのカンフーファイトでエイリアンを倒しまくったり、タダモノではない女性電車運転手が美形でスタイル抜群だったり、意外なほど見どころも様々あるので、限りなく5点に近い6点献上です。 これ、どう考えても続編ありますよね?
[インターネット(字幕)] 6点(2020-11-03 00:58:08)
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