41. 運命の女(2002)
《ネタバレ》 なんとなく日曜の夜、徒然なるままに見たおかげで結構はまりました。映画館で、DVDで、見なくて良かった・・。エレベーターが都合よく止まったり、死体が収納されたトランクがおかま掘られたり、チープな手法も盛りだくさんではあります。しかし、ホームドラマ的視線を外さないでいろいろなアイデアを搾り出しているところは良い良い。なんといっても不倫相手を殴る描写が秀逸。撲殺シーンとしてはNO.1です。突発と不覚の芸術。 [地上波(吹替)] 5点(2006-07-24 19:46:14) |
42. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
《ネタバレ》 スッチーのような女の子をステップ(?)踏んではべらせる宣伝しか知らなかったので、助兵衛を前面に出している、いやしい主人公の物語かなと思っていました。しかし犯罪に愛情をミックスさせて更正といういい味に持っていくおもしろい展開でした。芸は身を助ける。大変な犯罪者なので親の愛が欲しいとか、言い訳がましい内容は本来好きではないのですが、少し主人公の寂しさを受け入れてしまったのはスピルバーグの演出の妙でしょう。しかし相当脚色してるでしょう!?。ハイハイ‘実話である’でなく‘実話にもとづく’ですものね。 [映画館(字幕)] 7点(2006-07-17 21:11:01) |
43. 危険な情事
一晩の戯れの大きな代償をこうむるマイケルダグラス演じる男性。。こんな事やっているから愛されないグレンクローズ演じる女性。愛が悪になる映画。女性の切なさも感じるが、これは病気。勧善懲悪しょうがありませんです。 [映画館(字幕)] 7点(2006-07-17 20:56:53) |
44. マレーナ
《ネタバレ》 ミルクの香りがするマレーナでした。モリコーネ大先生の切ない音楽とマレーナの悲しい人生がよく重なり合う。リンチの先頭に立つあんなオバサンは世間にもいるね。布団叩いたりしちゃうような..まぁ、醜い。ひたすら追いかけて、うろうろそわそわストークするしか術のない主人公。もう少し展開があっても良かったと思うのです。マレーナが少年の母親に箱を預け、それを何年か後に開けるとあふれんばかりの下着だった・・そこで大音楽。なんて「ニューシネマ」的なオチが欲しい。失礼。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-31 19:07:49)(笑:1票) |
45. ゴジラ FINAL WARS
期待しないで臨んだのですが。これはいいんでない?やっと平成ゴジラの扉が開いたみたい。この路線を引っ張りつつ、一方で初代ゴジラ崇拝路線を煮詰める。初代は超リアリズムに走れば良いと思う。製作者サイドは、超娯楽 ばーさす 超現実の2極路線で。相変わらず北村一輝は迫力あります。題名も「ゴジラ対北村一輝」で良かったのでは。あっ、役名は違うか。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-26 14:28:51) |
46. ヒストリー・オブ・バイオレンス
《ネタバレ》 特に深い話ではないのだけれど、刺激的な描写が多くて飽きませんよ。冒頭のじっくり長回しで穏やかな雰囲気を作っておいて、グチャッといく所なんてうまいですね。昔すごく悪かったんだよ、と自慢したくなる過去が欲しい男の心理。それを、うまくついてるなと思いました。カフェの主人が暴力のプロ達をぎったんぎったんに懲らしめててしまうんだもの。それはもう、強いのなんのって。 [映画館(字幕)] 6点(2006-05-23 20:10:56)(良:1票) |
47. ミリオンダラー・ベイビー
ハリウッドメジャー映画の大げさな音楽や刺激的なカット割り、ヒステリックな演技を排し、腰の据わった映画になっています。欲を言えば、落ちついたら落ちついたでもう少しメリハリが欲しかった。練習する海岸、イギリスの街などもう少しきれいなカットを長く使って「間」を感じさせて欲しかった。「間」がないと、とつとつと話す人の長話を、逃げ場がなく聞いてしまってる感じがして心が詰まります。74を越えてもまだ成長している感があるイーストウッドに感謝。 [映画館(字幕)] 7点(2006-05-20 20:33:38) |
48. サイドウェイ
ワインに造詣は深いのだけれど、やたらぞんざいに飲んでしまうお子ちゃま男をポールジアマッティが好演。この主人公は女性に対してもワインに対する態度と一緒。不測の事態に対応でいない心狭き病魔に陥った現代人の典型。まあ基本的にアル中という事もあるでしょうが。それでも前に進まなければいけない感じをラストではよく〆ています。しかし、あのルックスでここまでモテれば神に感謝しても良いでしょう。オンナ・キズ・ワイン・オンナ・キズ・ワイン・オンナ・・・・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-05 17:54:38) |
49. 大陸横断超特急
1976で、このくらい楽しめるアクションコメディーを製作。たいしたものだ。先手先手で人を楽しませる娯楽の基本を見た気がした。印象的な音楽はヘンリーマンシーニだったんですね。12チャンネル「午後のシアター」と広川太一郎は点数を上げる。ジーンワイルダーが好きなのか広川太一郎が好きなのか分からなくなる時がある。 [地上波(吹替)] 7点(2006-05-02 18:55:13)(良:1票) |
50. クラッシュ(2004)
《ネタバレ》 登場人物を見事にあやつる脚本。人間の頭の中で泥沼化した差別という怒り。応酬に染まり、なかなか抜け出せない。本当に宇宙人でも攻めてこなければ薄まりませんね。地味な演出で、袋小路に入った怒りの模様や、優しさを感じ始めるカタルシスを上手く描いております。妖精のマントのような感動的な演出を、もう一つ二つ欲しかった感じもあります。人を愛したいのにそこに差別が立ちはだかる。「アメリカンヒストリーX」の中の「問題はイデオロギーではない怒りだ」を思い出した。 [映画館(字幕)] 7点(2006-04-19 00:38:44) |
51. ブロークバック・マウンテン
人生は出会いによってどうにでも変わっていくもの。基本が同性愛なので感情移入は難しい。でも同性愛云々よりもやっぱり浮気で家庭を潰してはいけないかな・・なんて感じる映画。我慢して地道を選ぶか、自由を満喫するか、二兎追うものは一兎も獲ずということで。大自然はそのまま撮った感じで、「北の国から」のほうが上手いと思う。男子の皆さん、この映画を見た後、大衆浴場に行くと変な気持ちになります。 [映画館(字幕)] 6点(2006-04-17 19:41:55) |
52. ラスト サムライ
《ネタバレ》 オールグレンは武士道を体験しているというより、時代劇を見学しているぐらいの感じで重みがなかった。肉親を殺された武士が敵を,まして殺された者の女房に手厚く看護させるか?何故裏切った大尉を条約の場にすんなり登場させるのか?その他いろいろな不思議シーンがあります。武士やその周りの人々の描き方が、外から神秘的なものにあこがれてしまっているアメリカの主人公中心の浅薄な視点で描かれている。オールグレンは自由過ぎ。自由過ぎるから葛藤に重みが出ません。しかし、さすがハリウッドと思われたラストの戦場シーンや、男・渡辺謙の最後のセリフにグッときたのでプラス1点。 [映画館(字幕)] 6点(2006-04-10 21:52:25) |
53. シンデレラマン
定食映画。深くなく無難。イマイチの跳びぬけられないのがロンハワード的な作品です。ラッセルクロウは「ビューティフルマインド」では数学者とあまり感じられなかったが、この映画では優しいパパボクサーを人間味あふれる演技で見せてくれました。これくらい貧乏し苦労しても泰然自若に生きる姿は美しいです。 [映画館(字幕)] 6点(2006-03-06 16:48:51) |
54. 宇宙戦争(2005)
ブォ~ン、ブォ~ン。恐怖心をそそるいい音でした。戦時中の空襲のイメージがします。無感情で殺戮する音ですね。鉛色の重い画面にぴったり。オチは何十年か前のアイデアと納得させられるくらい安直でつまらなかった。プロレタリアアートの生活からの宇宙人襲来を描く着眼点は面白い。 [映画館(字幕)] 6点(2006-02-27 17:44:31) |
55. ターミナル
《ネタバレ》 人もセットも枠がしっかり設定しているアメリカ的なところはいいのですが、コメディとしてもヒューマンドラマとしてもぬるい感じがした。不自由な空港で如何に生きていくのかを描くのかと思ったら、いきなり専用の部屋が見つかるし、内装いじりまくりだし、自由自由。不自由から自由への展開が感動を生むと思うのだが。トムハンクスは無駄に太っている感じ。いっそのことレスリーニールセンにまかせたら・・なんてチラリ思ってしまった。「裸のターミナル」。 [DVD(字幕)] 5点(2006-02-24 14:34:14) |
56. ホステージ
《ネタバレ》 結局、最後は強行突入かい!。いろいろな仕掛けをつなぎ合わせ、思考をフルに回転させて交渉、そして解決になだれ込むと期待していたのだ・・私は。アメリカは大技が好きですね。凝った料理に「ケチャップ持って来い!」みたいな。 [映画館(字幕)] 5点(2006-02-24 14:22:49)(良:1票) |
57. エマニエル夫人
思春期の頃のトキメキに6点。胸の綺麗さが・・・・。♪♪そんなとこ触っちゃダメよエマニエ~ル、気だけはコッカスパニエ~ル♪♪ [映画館(字幕)] 6点(2005-10-14 16:29:59) |
58. キル・ビル Vol.2
Vol.1のキレは何処へ。期待しすぎたか。古きをまねて新しきを感じさせるのが監督の魅力だったのですが、これは古きをまねて陳腐を感じさせる印象でした。唐突殺陣、選曲、ストーリーなどのアイデアが、Vol.1と比べても「パルプフィクション」「ジャッキーブラウン」と比べても弱った感じです。セリフもそれを補うほど巧みだとは思わない。親玉のデビットキャラダインの目は老化歴然で迫力に欠けていた。Vol.1を旨いも不味いもゴッタ煮にした豪華寄せ鍋としたら、Vol.2はつくね鍋くらい。長尺を作ってしまった息切れか。思いっきり編集して1本で観たいものです。マニアックなファンも沢山いるので観客呼べそう。Vol.1が良かったので辛口ですが、やはりタラちゃんの志は大好きです。 [映画館(字幕)] 7点(2005-10-14 15:51:16) |
59. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
ウ~ン感情移入できませんでしたね。愛というものの苦しさを見出せませんでした。そりゃあなたの性格によってそうなるのだろうという感じです。雰囲気は大好きなんですが。音楽と物語の交互の演出良いですね。私は手術していなくても怒りの?インチです。失礼。 [映画館(字幕)] 6点(2005-10-14 15:21:36)(笑:1票) |
60. シカゴ(2002)
基本的には面白かったのですが、ミュージカルの華やかさが、ドラマの安っぽさで生きてこない。ふたつを別々にした相乗効果が感じられませんでした。ドラマをもう少しシリアスにして、ミュージカルシーンを入れたほうがお互い生きたのでは。もしくは、これはやはり舞台の為の脚本かな。キャサリンゼダジョーンズは、迫力あるあの低音の声にしびれました。また「トラフィック」のような女ボスを演じていただきたい。R・ゼルヴィガーは、しもぶくれもなんのそのの可愛らしさ。女優は◎。 [映画館(字幕)] 6点(2005-09-19 03:30:38) |