641. マイ・ブラザー(2009)
《ネタバレ》 米帰還兵の年間自殺は8000人だそうで結構な数字。かなり過酷なのだろうとは思うが、旧日本軍の場合はどうだったのだろう。もう死ぬものだと覚悟していたのが戦争終わってホッとして家に帰れるぞ!という希望の違いだろうか。本作は米帰還兵のトラウマものとも言えるし、キャストアウェイのような死んだと思ってた人間が帰ってきた系ドタバタドラマともとれるし、親子夫婦兄弟姉妹の家族のドラマともとれるし、ちょっと要素がテンコ盛過ぎるのに短時間でアッサリ終わってしまったなという気はする。相手が弟じゃなく、アカの他人だったら許せるのだろうか?妻を愛するが故に家に帰りたい。だから部下を殺したというやるせなさとトラウマで、やはり怒りや葛藤は収まらないのか?等々いろいろと考えさせられる作品ではある。背負った心の傷は家族愛などでは簡単には癒せない難しさも感じた。娘にあんな事言われちゃちょっとキツイよな。兄弟葛藤に加えて、姉妹葛藤も絡んでるし。 [地上波(吹替)] 7点(2014-08-01 14:54:44) |
642. アパッチ(1954)
《ネタバレ》 女・子供が出来ると、男は争いを止めて安定的な暮らしを求め畑を耕す。結果、平和社会になると。保守系与党が「早く結婚しろ!子供産め!」と議会でヤジとばすのもわかります。が、農耕ならまだ自主性はありますが、現代は会社員として奴隷的に働かされますからねえ。で、年取ると戦いを止めてしまうと。なんだか切ない話でした。 また、インディアンの苦悩を描きつつも、結局は白人=善って描き方してるところはどうにかならないのかと。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-07-19 09:09:10) |
643. ウエストワールド
ロボット反乱モノの原点?日本は「ロボット大国」を目指すようだが、介護・医療で誤作動起こす事のリスクも考えとかないとね。 [ビデオ(吹替)] 6点(2014-07-03 10:24:31) |
644. 卒業白書
この時代は詐欺的で無茶な邦題が許されたんだろうな。今なら叩かれまくるのかも。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-06-11 09:53:22)(良:2票) |
645. ヒットラー 第1章:覚醒/第2章:台頭<TVM>
ヒトラーが幼少期から頂点に立つまでを描いた見応えのある作品。ヒトラーについては詳しくなかったので、いろいろと勉強になる。どこまで史実なのかわからないが。 歴史は勝者が作るので、基本的には連合国側の視点で描かれており、やった事を考えれば極悪人には違いないのだろうけど、中立性にはやや欠けるような気もする。抵抗勢力や取り巻きやファミリーのサイドストーリーはちょっと余計な感じもして、もっとヒトラーの思想や人物像、それを大衆が支持してしまった背景や経緯にもっとフォーカスしてもよかったような。ずっと英語で話してるのもちょっと違和感あったかな。仕方ないけど。それにしても日本はこういう国と同盟組んで、しかも最後まで裏切らなかったんだから、それはそれで不思議というか謎ではあるな。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-06 15:08:21) |
646. JAPAN IN A DAY [ジャパン イン ア デイ]
2014.3.11に録画していたものを見た。311を何とも思わない人の事をどうこういうつもりはない。1/365として切り取った日常を投稿した人もいるだろう。が、それではドラマにはならない。 多数の投稿からどういう基準で選出・採用したのかわからないが、そこには採用狙いで日常を過剰に演出しているのでは?と思われる投稿も多々あり、これはこれである種のヤラセ感も感じる。これも目立ちたい・ウケたいという人間の性と思えば、ある意味311を意味づけし高揚する人間のリアリティーではあるんだろうが。 企画モノなので仕方ない部分はあるものの、単純に楽しんだり、感動する事もできず、複雑な気持ちになる。 [地上波(邦画)] 4点(2014-04-15 00:53:26) |
647. ニュースの天才
最近流行りの捏造ですが、日本であれだけの捏造事件が起きてしまうと、この程度のマスコミ捏造事件などはもはやありきたりで面白みが無くなっている。そもそも主人公の心情に迫っていないのでただ単に事実関係が展開するドキュメンタリー的になってしまい、映画としてもあまり面白くはない。上司部下同僚関係のサラリーマンモノとして見ても、少々物足りない。主人公がその後に捏造小説を書いていたという事には驚いたが。 そのうち理研に関してドラマ化程度はされる事に期待。(映画は無理かな) [地上波(吹替)] 4点(2014-04-07 09:16:30) |
648. エターナル・サンシャイン
《ネタバレ》 人間は2回死ぬらしい。1回目は生物学的に。2回目は記憶からなくなった時。殺人ってのは前者だけど、このように記憶を消せるようになったら殺人は減るのかもしれない。科学的にはそろそろ可能になるのでは?って気はするけど。 過去は存在しない。だから忘れてしまうか、思い出さなければ、どうって事はないハズで、問題は記憶があるという事。が、記憶というのは単なる細胞の塊だし、曖昧でもある。 今までたくさんの人と出会って、本当に相性が悪かったのか?単なる誤解だったのか?タイミングが悪かっただけなのか?理由はハッキリしないし、記憶も薄れてくるが、結果として老若男女問わず、いろいろと仲違いしてきた。だけどイチからやり直す事はできないし、やり直したいとも思わない。記憶に関してはあってもなくてもどっちでもいいかな。所詮過去の人だし。 この2人の場合は「子供が欲しい」あたりからオカシクなってきたので、結婚観が違うのだろうなという気はする。この生真面目で自閉症的な男と直情径行的な女では、たぶんやり直しても上手くはいかないだろう。が、「誤解だよ!」って事にして、やり直したいという気持ちもわからないでもない。あんなテープで傷つけあってそのまま別れるというのもツライからね。でも、結局は自分を誤魔化すか、過ちを繰り返すだけだから、別れるというのも勇気のひとつだとは思うが。良くも悪くも人間の愚かさ・弱さを象徴するラストだと思う。 [地上波(吹替)] 8点(2014-01-27 14:38:41) |
649. 訴訟
《ネタバレ》 実際の裁判がモチーフになっているようだが、どちらかと言うと、父娘の和解がメインになっていて、法廷モノとして見ると弱いのかも。かと言って確執と和解へのプロセスというか描き方も結構アッサリしていて、父娘・法廷どちらも中途半端な印象で、中盤でストーリーは読めてしまうので、作品としての面白みはあまりないのかも。 和解の切欠が母の死というのは皮肉な気もするが、母という仲介者というか触媒がいなくなったからこその和解とも言えるわけで、家族というものの不可思議さを感じた。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-02 20:46:36) |
650. プルーフ・オブ・マイ・ライフ
《ネタバレ》 そもそも信頼とか信じるってのは証拠がないとか証明できないからするものであって(顕著な例は神を信じる)、証拠や証明があればそれは事実や現実なわけで信じるも信じないもないわけです。という意味において、数学者というか科学者の限界を露呈する作品にはなってます。 ラストで男の方は、「君しか書けない」という事を「(事実ではなく)真実」とし、それを演繹的に証明しようとするのですが、既に帰納法的な検証が終わった後の作業であるという点で価値が薄いというか、ノートが見つかった時点で男としてはコレを言わなきゃイカンのですよ。現実主義者の姉とのNY往きをやめて、このどうしようもない理系男を選択するというのは、追い詰められた主人公の苦肉の選択であり、哀れな結末だなと思います。まあ自分(の記憶)は自分では証明できないので、他者に証明してもらうしかないのですけど。 [DVD(字幕)] 6点(2014-01-02 10:40:58) |
651. スラムドッグ$ミリオネア
《ネタバレ》 貧困問題をエンタメ調に描いて、鑑賞者に疾走感だの躍動感だの爽快感だのといった印象を持たせる事に違和感を感じつつも、どんな所にでも幸福はあるというか、子供たちの生き生きとした力強さは印象に残るものがあるし、欺瞞的な西欧人を騙す所なんかは痛快ですらある。(そもそもここに描かれている事がどれぐらい現実を表しているのかも定かではないのだけれど。) 最終的には、カネか女(愛)かみたいな選択になって、カネを選んだ兄と女を選んだ弟(クイズに出たのはカネのためじゃなく女を探すためだし)を対照的に描き、結局は「運命だ」みたいな少々説教くさくて、クドイ感じもしないでもないが、全体的な作り方としては上手いし、作品としても面白いと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2014-01-01 11:18:40) |
652. Mr.インクレディブル
《ネタバレ》 ラストが、子供に対して、出る杭にならず、空気読め、的になっているのはどうなんだろうか? [DVD(吹替)] 6点(2013-12-31 18:10:40) |
653. カールじいさんの空飛ぶ家
「たかが家だ」は持ち家派にはキツイ台詞 [DVD(邦画)] 5点(2013-12-31 16:32:06) |
654. プレッジ
義務や責任、正義だけで仕事し続けると、定年後にこうなってしまうのだなあ。まあ本人に後悔はなさそうなのでそれはそれでよいのかもしれないが。自分はもっと欲望の赴くまま自由に生きようと思うけど。 [地上波(字幕)] 6点(2013-05-05 11:32:54) |
655. ジョイ・ラック・クラブ
母・祖母の話がちょっと過酷でヤリスギ感があるのと、娘が男とうまくいかない系の話がステレオタイプというかありきたりで、なんだかなあという感じで入り込めなかった。母娘が似るというのは理解できても、作中での不幸の連鎖?の構造も話も飛んでる事が多くよくわからないし。結局は種類の違う苦労話で、経済的豊かさの問題が解消された後に残るのが精神的豊かさの問題なのだろうけど、そいう意味では世代を重ねる毎に時代はよくなっているのかな?と。 [地上波(字幕)] 5点(2013-04-26 19:19:28) |
656. ソーシャル・ネットワーク
なんか主人公をコミュニケーションとれないダメ人間みたいに言う人がいるけど、そんな事はないでしょうよ。これだけ会社発展させてデカクして成功してるんだから。いろんな人事の波を掻い潜ってるんだよ。常識にとらわれない独特のセンスと自分の信念で成り上がっていく、痛快青春劇として楽しめたかな。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-08 16:23:56) |
657. ハート・ロッカー
中身のない緊張感だけが継続するのに飽き飽きしたんだが、結局は平和な家庭よりも過酷な仕事場で自己実現?する事に生き甲斐を感じる男の話なのかなと。それを極端に描いた感じ?。というのが最後の最後にわかって、まあちょっといくらなんでも冗長なんじゃないかと。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2012-01-08 12:03:38) |
658. 大脱走
小学校の時に初めて見て、面白いなあと思った。私のマックイーンデビュー作。それ以来ファンです。 幼心にチームワークというモノを感じとれたし、「皆がんばって逃げろー」ってドキドキしたのを覚えている。 <2010/5追記>映画館で見てきた。大人になって気がついた発見は、管理する側・される側ともに空軍の紳士集団であり、陸軍だったらあのようには成らなかっただろうと思った事。所長がヒトラーを心酔しておらず、ゲシュタポにも反感を持っている点なども幼少時代には気がつかなかった事だ。大人になると、脱走するまでが面白い人間ドラマとして見る事ができ、また違った印象をもった。あとはイガイにマックイーンの出番もなく、あまり活躍していないんだな。というのは新たな発見であった。 [映画館(字幕)] 10点(2010-05-30 16:08:43)(良:2票) |
659. デッドゾーン
ストーリーは普通の超能力モノですが、オチがそこそこよかったという感じ。ウォーケンは007の悪役というイメージしかなかったが、こういう役もできるんですね。優しさと諦めと狂気みたいなものが混ざり合って凄みのある演技でした。 [地上波(吹替)] 7点(2010-04-05 02:43:01) |
660. コンスタンティン
設定は面白いと思うんだけど、どうも深みがないというか、なんとなく軽いというか微妙な作品。主人公の人物設定が善でもなく悪でもなく、欲があるのかないのかもよくわからなくて、どうもつかみどころがないというのが、作品全体をフニャフニャにしている印象 [地上波(吹替)] 5点(2009-11-28 12:03:57) |