701. ショーシャンクの空に
普通この手の作品を作るなら、冤罪という部分や刑務所内での不正や非人道的行為というものがクローズアップされるものであり、この作品でもその王道を突き進むわけだが、それらをすべて帳消しにしてしまうほどの生き様に感動させられる。とにかくラクエル・ウェルチ、あの痛快さが堪らない。とは言うものの、この作品にはその先に本来のラストが用意されているわけで、それが必要だったのかどうかはよくわからない。そこまで作品を楽しんできた観客に対するサービスとしては、感慨深いエピローグではあるが、もう少しすっきりと纏めて欲しかったとは思う。でも、やっぱり名作には違いありません。 9点(2004-04-02 04:51:13) |
702. シザーハンズ
ティム・バートンでなければ、この世界観は作り出せないだろう。彼独特の不思議な味がある。奇才と呼ばれるに相応しい監督である。既に設定で勝利してしまっているところに加えて、物語の持っていき方も上手いので、素直に感動できる。もちろん、切ない話ではあるのだけど、ただそれだけじゃない何かがある。僕自身が滅多に雪の降らない街に暮らしていただけに珍しく雪の舞う日には空を見上げて感慨深くなります。 9点(2004-04-02 04:43:53)(良:1票) |
703. バック・トゥ・ザ・フューチャー
リー・トンプソンが大好きなのであんまり冷静じゃないですけど、それを抜きにしても素直によく出来た作品だと思う。スピーディーでスリリングな展開、魅力的な登場人物たちのドタバタ劇、きちんと練り込まれたシナリオ、とにかく面白い。あの音楽を聴くとワクワクしてきます。 9点(2004-04-02 04:41:09) |
704. エレファント・マン
条件付の満点。この作品はどこに視点を置くかで大きく評価が変わる。メリックの立場で物語を追った場合、これ程までの名作は無いと思える。開放され、いくつかの困難を乗り越え、寺院の制作を成し遂げ、やがて安らぎを手に入れる。途中、人の心の優しさに触れ、思わず涙してしまった瞬間はあったが、ラストに涙はなかった。夢にまで見た安らかなるハッピーエンドである。僕は幸せでした。但し、メリック以外の視点で物語を追った場合には、それぞれ感じ方が変わってくるだろう。ある者は罪悪感を、ある者は嫌悪感を、ある者は悲しみを覚えるのだろう。あなたの瞳には何が映るのでしょうか。 10点(2004-04-01 17:00:50) |
705. ブレードランナー
ある雨の夜、僕はテレビのニュースを眺めながら、こんなことを考えていた。人類が最初のクローン体として羊を選んだのは、きっと警鐘の意味が込められているのだろう。昨今の科学の進歩を見ているとレプリカントという存在も現実味を帯びてきて、生きるとはどういうことなのか、自我とは何なのか、様々なことを考えさせられる。この作品はそういう意味において、少し早すぎたのかも知れないが、僕たちは何れこの問題と直面することになるのだろう。クローン人間はドリーの夢を見るか? 10点(2004-03-31 04:49:07) |
706. スター・ウォーズ/ジェダイの復讐
壮大なる叙事詩の完結です。見事に大団円を迎えました。何故、ルーカスはEpisode1に走ってしまったのか・・・本当に悔やまれます。僕の中のスター・ウォーズはジェダイの復讐によって燃え尽きました。フォースと共にあらん事を!!! 9点(2004-03-31 04:17:13) |
707. スター・ウォーズ
英雄伝の王道ですな。主人公に秘められた力、偉大なる師、囚われの姫、個性的な仲間たち、そして、謎の敵である。これはもう面白いとしか言いようがない。話自体は単純ではあるが、その先にある壮大な物語の序章として上手く纏められている。単なるSF作品の域に留まらない叙事詩の始まりである。 9点(2004-03-31 04:08:26) |
708. スター・ウォーズ/帝国の逆襲
もう何度見たかわからない。テープが擦り切れるほど見ました。SW=帝国の逆襲だと思っているくらいに好きです。3部作の真ん中で、繋ぎの作品と言われることが多いけど、帝国の逆襲無くしてスター・ウォーズは語れないと思う。やはり勧善懲悪というだけではない人間ドラマを持ち込んだことによって、シリーズ全体の評価が上がることになったのだと思える。更にスター・ウォーズを構成するすべてのエッセンスが凝縮されてると言っても過言ではないほどの内容の濃さで、シリーズ最高傑作という評価も納得の完成度である。 10点(2004-03-31 03:49:13)(良:1票) |
709. エイリアン2
タイタニックが公開されるときに嫌な予感がしたことを思い出す。2じゃないのかぁ・・・大丈夫かなぁってね。エイリアンと言えば、やっぱりこれ。2が最高。この作品を見る前の僕は、エイリアンとは怪物という意味だと思っていた。でも、この作品でのエイリアンは生物だった。当然、リプリーたちは生き残る為に戦うわけだが、エイリアンもまた生きようとしていたように感じる。エイリアンから見たら、僕らはグロテスクな怪物なんだろうなぁって、そんなことを思わせてくれた。もちろん、そんな哲学的なことを難しく語ろうとしている作品ではなく、エンターテインメント作品として成立してるわけで、映画としての完成度の高さを感じずにはいられない。ビ~バ!ジェームズ・キャメロン!! 9点(2004-03-31 03:17:32) |
710. エイリアン
SFサスペンスホラーとして良く出来た作品。このジャンルの金字塔を打ち立てたという意味では評価するが、ここに登場する宇宙生物をエイリアンと呼ぶのにはやや抵抗を感じる。この描き方では単なるモンスターに過ぎないというのが残念。無敵に近い強さを持つ怪物に一方的な虐殺を受ける人間たち。怖いのは当たり前。構図としては、既存のホラー映画と変わらない。正体不明のアメーバだったり、墓場から出てきたゾンビだったり、異形の宇宙生物だったりという違いがあるだけ。 7点(2004-03-31 03:07:54) |
711. 未来は今
コメディとして素直に楽しめる作品ではあるが、ファンタジーというのは当て嵌らないだろう。シナリオの転結にオカルトを持ち込んでぶち壊しにしてしまっているというだけ。その点を除けば、普通に面白い。まあ、バカ映画なので細かいことは気にせず、素直に笑ってればいいのかも知れない。 6点(2004-03-29 17:50:09) |
712. トゥルーライズ
ジェームズ・キャメロンが好きで、しかも主演がアーノルド・シュワルツェネッガーということで、期待に胸を膨らませて映画館に足を運んだ作品。結果としては、ちょっと期待ハズレだったなぁ。まあ、改めて見てみるとそれなりに面白い作品ではあるんだけど、やっぱりどうも納得行かない。敗因は2じゃなかったという点だと思ふ。 6点(2004-03-29 15:45:25) |
713. ローマの休日
よく出来た御伽噺で、映画史に残る名作なのも認めるが、この作品でのオードリー・ヘプバーンの魅力は、他の女優のデビュー作などでもよくあるような初々しさという部分に支えられてる。オードリー・ヘプバーンの再来か!なんて衝撃を受けて、その後の凋落振りに落胆させられた女優は数知れない。というわけで、オードリー・ヘプバーンの原点という意味で素直に評価するが、改めて冷静になって見ると普通に面白いという感じではある。 8点(2004-03-29 15:11:23) |
714. ダイ・ハード
単なるアクション映画に留まらず、綿密な伏線を張ったシナリオに感服でした。以降のシリーズでややパワーダウンしちゃったけど、クリスマスという作品越しの伏線とか、やっぱり名作シリーズだと感じずにはいられない。 9点(2004-03-29 05:58:00) |
715. オンリー・ユー(1994)
がんばって見てみたけど、理不尽過ぎる。情景の美しさは認めるけど、どうにも納得行かない話。足医者と靴屋の争いってことで、なんか伏線でもあるのかと期待したけど、特に接点も無くて、顔に拘るヒロインの名前が皮肉っぽいけど、そんなに巧いってほどでもないし、コメディというほど笑えもしなかった。そりゃイタリアまで行って、ちょっと運命っぽい出会いしちゃうと気持ちも動いてしまうんだろうけど、本当にそれでいいのだろうか?ロマンスというほど綺麗な話ではないような気がする。 5点(2004-03-23 04:16:30) |
716. 恋愛小説家
Mad About Youのヘレン・ハントが大好きで、この作品でのやつれた感じはちょっと痛々しかった。それでも、共演のジャック・ニコルソンと共に良い味を出していたし、彼女の演技の幅の広さを改めて実感。物語もコミカルでいて、やや切ない感じのいい話で、僕もちょっといい人間になってみたくなった。 8点(2004-03-13 02:29:34) |
717. プリティ・ウーマン
劇場公開当時、学生だった僕は友人4人で長蛇の列に並んでこの映画を見た。その内2人はカップルで、僕ともう1人の友人は気を使って、後ろの席に陣取った。とりあえず学んだことは、男2人で恋愛映画を見るべきではないという事と恋愛映画を見終わった後のカップルと一緒に食事するべきではないという事。最近になって改めてビデオで見直してみたら、それなりに良い出来の映画だということに気付いた。でも、あの音楽を聴くと今でも当時のトラウマが甦ります。 7点(2004-03-12 07:27:58) |
718. ジャンヌ・ダルク(1999)
非常に残念な作品。端的に言うと前半と後半で全然違う作品になってしまっている。2本立ての映画を見た気分。前半のダイナミックなスケール感だけを評価するのもなんだし、後半の哲学的な深みだけを評価するのもなんだし、トータルして見るとやっぱり構成が悪く感じる。 6点(2004-03-10 14:54:56)(良:1票) |
719. スリーピー・ホロウ
ティム・バートンらしいとでも言うか、ファンタジックな怖くないホラー作品に仕上がっている。シナリオ的には謎解きが中心にあるが、それ以外にも迫力のあるアクションやちょっと切ないラブストーリーも織り交ぜられている。また随所にコミカルなシーンも用意されていて、あまり深刻にならいようにバランスが取られている。世界観も完璧に作り上げられた感があり、美術スタッフのレベルの高さを感じた。細部に至るまで念入りに造り込まれた良い作品である。やや尺が短くて終盤は急ぎ足に感じられたが、消化不良という感じはない。逆にテンポ良くラストに繋がっていく展開に好感が持てた。 8点(2004-03-10 12:09:34) |
720. ジョー・ブラックをよろしく
いきなりのあの展開には驚かされたが、事情が飲み込めてからは素直にラブロマンスを楽しめた。でも、やっぱりあのラストには納得いかない。結局、顔がすべてなのか??? 7点(2004-03-09 19:27:02) |