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サムサッカー・サムさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 211
性別 男性
年齢 34歳
自己紹介 日本は公開日が世界的に遅い傾向があるので、最近の大作系は海外で鑑賞しています。
福岡在住ですが、終業後に出国して海外(主に韓国)で映画を観て、翌日の朝イチで帰国して出社したりしています。ちょっとキツイけど。

Filmarksというアプリでも感想を投稿していますので、内容が被ることがあるかもしれません。ご了承ください。

これからも素晴らしい映画に沢山出会えたらいいなと思います。よろしくお願いします。

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61.  近距離恋愛(2008) 《ネタバレ》 
最近、この手の作品としては、見知らぬ二人がベガスで出会ってその勢いで結婚して離婚したいんだけど偶然カジノで大当たりした大金のために一緒に生活したりする映画や、イケメンならぬアゲメンという男が本気で女の子を好きになってしまい「ヤったら破局しちゃう!」とか悩んでる映画とかがあったと思うんだけど、ティーン向けの感覚やセクシーなヒロインが売りで、決して面白くないわけではないんだけどなんていうかロマコメ本来の魅力が希薄な感じがしたんだよね。だからこの映画を観た感想は「久々に手応えがあるというか、本当のロマンティック・コメディに出会えた」感じ。展開はロマコメの王道を行ってて新鮮さは見受けられないけど逆に安定感があるし、主演二人がチャーミングでとても良かった。正直ミシェル・モナハンって超美人!とか言えないしむしろ庶民派なルックスだと思うんだけど、映画の中ではメチャクチャキュートにハンナになりきって、パトリック・デンプシーもプレイボーイなんだけどハンナがいないとダメダメなトムをセクシーかつコミカルに演じ、二人とも魅力たっぷり!大親友だからこそ気付かなかった感情やすれ違いを切なく切り取った演出もお上手!面白かった!そしてやっぱりオアシスは切ないね。近くに上映館がなくて、わざわざ朝4時に出発して高速乗って辿りついた見知らぬ映画館で朝一の回観ただけあったね。
[映画館(字幕)] 8点(2008-07-23 22:57:35)
62.  インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 《ネタバレ》 
前作、「最後の聖戦」から19年ぶりにスクリーンに登場するインディ。僕は今年で19歳になりますがもちろんインディとの出会いはテレビなので、今回初めて映画館の大スクリーンで彼と冒険を共にできることが非常に感慨深く、嬉しく思います。リアルタイムでインディを観てきた方にとっても喜ばしいことだと思います。またこのシリーズで一番好きだった女性キャラクタのマリオン(ケート・キャプショーも好きですが)が再出演することと、シャイア・ラブーフ、レイ・ウィンストンと贔屓の俳優さんたちがでてるのも嬉しかったです。それで作品の方はというと正直評価が難しいといった面もあったと思います。オックスリーとかマックの人物描写が足りない気もするし、宇宙人出てきてSFで決着が付く方向性や内容も気になるかもしれません。でも、僕は今までの作品でもオカルト要素を「ほんとにアークには超常的な力があるのかぁ。」って思いながらもインディだから許せる、だって楽しいからと思って観ていたので、今回宇宙人が出てこようが冷蔵庫から生還しようが十分に楽しめたです。実際、インディがジャングルカッターを破壊するところからのスカル争奪戦では剣、ターザン、絶壁チェイスなどの怒涛のジャスト・ライク・インディなアクションでニヤニヤしっぱなしでしたから。じつは今回が先週につづき二回目の鑑賞なんですが、すごく楽しめました。やっぱりこれほど胸を躍らせてくれる冒険はインディアナ・ジョーンズだけです。また観にいきます。
[映画館(字幕)] 8点(2008-06-21 22:09:19)(良:2票)
63.  最高の人生の見つけ方(2007) 《ネタバレ》 
人生の期限を言い渡された者が余生をどのように過ごすか、こういった設定は何回か聞いた事があるが、名匠ロブ・ライナーが監督し、二人の老人をジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマンが演じるとなれば期待が高まる。結果、親友同士の人生のクライマックスを感動的に綴り、最高の人生を描いた良作となった。重苦しくないコメディ・タッチなのもおもしろい。スカイダイビングしたりマスタングで走ったりとやりたかったりできなかったことを楽しみ、家族への感謝や今まで目を背けていたことを考えたりと、彼らにとっては最期の冒険はとても充実したものになったと思う。二人の名演に笑わせられ泣かされる感動作。
[映画館(字幕)] 8点(2008-05-24 19:23:23)(良:1票)
64.  エイリアン2/完全版 《ネタバレ》 
正直なところ、オリジナル版を未見で鑑賞したのでこの作品のどの部分がどのように完全なのかは全く分からないがこの面白さは完全版。
[DVD(字幕)] 8点(2008-04-24 20:55:23)
65.  デジャヴ(2006) 《ネタバレ》 
僕はこの作品をSFとサスペンスとアクションを盛り込んだラヴ・ストーリーだと思っている。ダグは初めて死体であるクレアに会ったときに既視感を感じるがそれは一目惚れと似たようなものだったのではないか。だからこそモニター越しの彼女に惹かれ、彼女がタイム・ウィンドウの向こう側で”生きている”ことを知ったときにあそこまで感情的になり最終的には命がけで向こう側に飛び込んだのではないか。爆発を止めるのではなく、クレアを助け出すことが事件を未然に防ぐことになるという発想がダグという人間を表している。脚本だけではわからない部分のキャラクターの肉付けをエモーショナルに繊細に表現したデンゼルの演技は本当に素晴らしい。ヴァル・キルマー、エルデン・ヘンソン、アダム・ゴールドバーグも好演しておりこのような娯楽作の中でも演技が確実に活きている。またこの作品の見所であるタイムリミットのある緊迫感に満ちたアクションも迫力十分。盛り上げ方、見せ方が非常にうまい。中でも過去と現在のカーチェイスは秀逸だ。ロマンス面で流れるとてもムーディな曲をはじめ音楽も非常に良かった。
[映画館(字幕)] 8点(2008-03-22 21:22:47)(良:1票)
66.  アンタッチャブル 《ネタバレ》 
冒頭から監督の演出が非常にうまくサスペンスを盛り上げる。ストーリーも一級品だが次はどんなデ・パルマ演出があるんだろうかと演出が一瞬たりとも見逃せない。そういった緊張感を持った演出が頂点に達するのはなんといっても駅のシーンだろう。スローモーションの中で展開する攻防は見事としかいいようがない。素晴らしい。またシブめの豪華キャストの出演により娯楽映画サイドに傾きすぎず作品を引き締まっているのもよかった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-03-01 20:12:01)
67.  ラブソングができるまで 《ネタバレ》 
高揚感を抑えきれずに体は勝手にリズムを刻んでいた。この映画を観るにあたりヘッドはクールに行こうと思ったんだけど、POP!、ハートがパンクしたんだ。
[映画館(字幕)] 8点(2008-02-24 23:16:37)
68.  マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 《ネタバレ》 
ファミリー向けのファンタジーかなと思ってた。けど物語はしっかりとした枠組みの上に成り立っていて強いメッセージも感じ取れるし、奇抜で個性的なキャラクターが織り成すドラマには心が温まる。友達のいないエリック、子供の心を忘れてしまったヘンリー、自分を信じる事ができないモリー。それぞれに問題を抱えた彼らが、例えば、ヘンリーがエリックの友達になりエリックは彼に子供の心を思い出させる、といったように互いにない部分を補い合い一緒に成長していく事の大切さを丁寧に描いている。ドアの向こうのモリーにエリックがしたようにヘンリーが紙で「Hi」と話しかけるシーンは他愛もないことかもしれないが彼の成長の現れではないかと思う。触れそうで触れない二人の手とか、ヘンリーに抱きつこうとする悲しげなヌイグルミとか、最期の日にはしゃぎ回るモリーとマゴリアムおじさんなど絶妙な演出とカメラワ-クも印象的だった。このポップでキッチュな世界の中の人々を演じたキャスト陣も素晴らしい。なんといっても爽やかにヒロインを演じたナタリー・ポートマンは抜群にキュートで輝いている。初共演のダスティン・ホフマンとの掛け合いも楽しい。まさに少年そのものでもあるマゴリアムおじさんを時には慈しむような瞳で、時にはエキセントリックな存在感で演じたダスティン・ホフマンも流石、243歳のおじさんになりきっている。彼が「最期の最高の日だ。」といいながら踊るシーンはお気に入りのシーンの一つ。相手役をトム・クルーズ演じるチャーリーからナタリー・ポートマン演じるモリーにかえてダスティン・ホフマンは再び素晴らしいダンスを披露してくれた。この流れを受けてラスト、モリーが自分だけのステップを踊りながら魔法かけるところは感動的で微笑ましい。人によって学ぶ事は違うが大人になっても、何歳になっても、成長する機会はあるしその必要もある。そういった面から見れば僕はずっとおじさんのような子供なのかも知れない。
[映画館(字幕)] 8点(2008-02-16 21:51:46)(良:1票)
69.  ディパーテッド 《ネタバレ》 
互いの組織に潜入した二人の息詰まる攻防をキレのいい演出で描いた上質のクライムサスペンス。レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモンは自分を偽る男を好演し、緊迫感を加速させる。特にレオ、がっちりとした体格に鋭い眼光で犯罪者と警官を見事に演じ分けた。訛りも素晴らしい。そして暗闇の中から顔をみせる冒頭のシーンから圧倒的な風格でフランクを演じるジャック・ニコルソンの存在感はさすがだ。脇を固める俳優も良い。マーク・ウォールバーグは攻撃的な言葉を連呼し本物の凄みを感じさせ、アレック・ボールドウィン、マーチン・シーンも味のある演技だ。ラストはやや駆け足であるが複雑なストーリーをテンポよく見せる編集も音楽の使い方も巧く見応えがある。
[映画館(字幕)] 8点(2008-02-02 23:52:16)
70.  アメリカン・ギャングスター 《ネタバレ》 
期待していた通りの重厚な犯罪ドラマで見応えは十分だ。主演二人は渾身の演技をみせ、美術や音楽は申し分なく脇を固める俳優も渋い。ただ演出的なトコロでフランクについてはもう少し残酷な面を強調してもよかったと思う。フランクが商売を始めてからは彼のスマートさの方が強く印象に残ったように感じた。それでもフランクの言葉に滲む狂気や恐ろしさまで感じさせるデンゼル・ワシントンの演技力は凄まじい。特に終盤、リッチーとフランクが渡り合うシーンは二人の演技が素晴らしく、息詰まる緊張感を醸し出している。リッチーが他の警官のように汚職にまみれておらず正義というルールに厳しい「男」だということに気付き始めたフランクの苛立ちや焦り、コーヒーを叩き落として激情するも、自分のコーヒーを静かに差し出してきたリッチー。この瞬間にフランクは「男」としてリッチーに完敗したと悟ったのではないか。静寂の中に一触即発の危険さを持つ、「男」と「男」の闘いはあの部屋の中で決着した。ドラマティックで鮮烈すぎる「男の世界」が体感できる緊迫の一幕だ。 実話物なので出来事をただ見せ続けられる展開はやや単調ではあるが、ラッセル・クロウとデンゼル・ワシントンという二人の巨人の圧倒的な存在感とリドリー・スコット監督の演出の力業には最後まで魅せられる。必見の一作。
[映画館(字幕)] 8点(2008-02-02 00:20:48)
71.  プラトーン 《ネタバレ》 
戦争映画の傑作の一つだと思う。監督自身の体験を基に作られているためか兵士の心境や隊内の関係がとてもリアルに感じ戦争の悲惨さを感じた。エライアスの意思をリスペクトしつつ、味方のバーンズを殺すクリスが印象的で正義と悪の違いについて考えさせられた。
[DVD(字幕)] 8点(2008-01-26 21:33:37)
72.  荒野の七人 《ネタバレ》 
ストーリーは非常にシンプルながら魅力的な七人の個性が物語に深みを添えている。ユル・ブリンナー、スティーブ・マックィーンをはじめとする豪華俳優陣、アクションを堪能できる傑作娯楽映画だと思う。あのメロディも忘れがたい。 
[DVD(字幕)] 8点(2008-01-26 21:13:59)
73.  ベオウルフ/呪われし勇者 《ネタバレ》 
最古の英雄物語と最新の映像技術、相反する要素がゼメキスの下で完全な融合を果たした。躍動する勇士と怪物、まさに飛び出るように、画面狭しと展開するアクションの数々を存分に楽しめるのが3Dの強み、そして面白さだろう。3Dで全裸の男が堂々と肉弾戦を繰り広げる様をみせられたらハラハラすること必至だ。恐れ入る。ベオウルフを演じたレイ・ウィンストンは勇士とは程遠い体型の中年おじさんだが、べオウルフの挙動や目線、口の動きから彼が演じていることがはっきりと確認できる。この技術は迅速な撮影に適しており、テンションを保ったまま演技ができるという利点もある。セットも衣装もない中での想像力を頼りにする撮影では、確かな演技力を持つ俳優たちの出演が必要になるのも納得である。作品の方も面白く、原作での不明確な点を独自の見解で補完し再抽出したストーリーは非常に興味深い。実写ではなく、CGアニメで(しかもわざとアニメらしさを残している)製作したのも、誰もが知る有名な物語だが内容や解釈は全く新しいことをふまえているのではないだろうか。男の弱さや克服する強さ、教訓めいたことまで投げかけてくるし、嘘の為に生じた愛する人とのすれ違いなど、さらりと描かれた浅いようで実は深いドラマも楽しめる。また開始した瞬間、最高の勇士といった感じの力強いスコアに始まり、全編にわたって言えることだが音楽が素晴らしい。詩の語り部がベオウルフの物語を伝えるといっていたが、映画では音楽がストーリーを物語っているとも感じた。ドラゴンとの死闘で届かない心臓を掴み取るシーンなどまさにそうではないだろうか。剣が届かないのに、出所の曖昧な秘密の力をどこからか持ってきて二人を守る、しびれた。あのシーンで流れ始める音楽が何故、最後にあれだけの力を搾り出せたかを物語っている。その後にはa hero comes homeをアレンジしたスコアが流れている。英雄は必ず戻ってくるということだろうか。フロースガールと違いベオウルフは、自分の過ちに命を賭して真っ向から立ち向かった。 現在まで語り継がれる真の勇者がどれほどの男だったかを垣間見れる。日本のアニメやCGのヒーローは美形で、戦闘時でも髪型に気を配るようなイメージが多いので、隙のない表情に鍛えられた体をもち、全裸になって戦ったり、五日間泳いだり、妻と愛人を守るために自分の腕切り落としたりするヒーローはすごく新鮮でかっこよかった。
[映画館(字幕)] 8点(2008-01-20 01:06:04)(良:1票)
74.  ナショナル・トレジャー 《ネタバレ》 
子供の頃、祖父から聞いた話を信じ、ひたむきに夢を追い続けてきたベンをニコラス・ケイジが好演している。ベンの歴史への尊敬、夢への情熱が感じられた。作品の方はテンポが非常によくそれでいて謎や知的なパズルを解いていくのが気持ちよい冒険映画。イアン一味とベンたちの駆け引きもスリリングで面白い。ベンの情熱、壮大な歴史を表現したスコアも世界観とマッチしていて良い。個人的には宝が既に誰かに持ち去られたと思いパトリックがベンを励ますシーンが気に入っている。自分の父を心から信じ、夢に敗れてしまった自分の跡を継ぎ、ついには宝の存在を証明した息子を誇りに思ったのだろう。夢を持ちそれを追い続ける事が大事なんだという事を言っている気がした。そしてこの流れを受けての宝との対面は、ベンのそしてゲイツ家の夢がついにかない、走っていく火に少しづつ照らされ宝が姿を現していくのが感動的だった。
[映画館(字幕)] 8点(2008-01-19 20:39:21)(良:1票)
75.  プレステージ(2006) 《ネタバレ》 
華麗な舞台パフォーマンスを武器とするダントン、人気より実力で勝負するボーデン。この二人のマジックの闘いは観ていて楽しめた。劇中を彩る美しくそれでいて妖しい美術も雰囲気を出していて良い。この映画はマジックだけでなくテスラの科学力によるSFの要素があり独特の世界観を有する。故に最終的なダントンのマジックの種、ボーデンの種は何でもアリのオチなっている。しかし彼らのマジックに対する答えのヒントは劇中に多すぎるほど用意されおり不条理には感じなかった。ダントンのフェイクが見つかったのは奇跡だけど。しかしボーデンに比べダントンの方が少し魅力的に描けてなかったのは残念な点だ。クリスチャン・ベールの演技が非常に良いというのもあるかもしれないが。また時間軸も結構複雑だがそこはノーラン監督である。ダントンの足の怪我などを鍵に分かりやすく物語を構成して見ごたえがある。
[映画館(字幕)] 8点(2008-01-17 23:59:37)
76.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 
大迫力のスペクタクルで楽しませてくれる一方、人間ドラマとしても秀作だ。最初のニューヨークからヴェンチャー号での航海の流れはこの映画には不可欠な部分だと思う。スカルアイランドに着くまでの間、多数のキャラクターたちが登場するがその描写に無駄がなく的確であり、アクションの見せ場であるスカルアイランドでのドラマを支えている。暗示的な台詞の使い方も巧い。この一連の流れが物語りに深みと感動を与えている。またスカルアイランドでコングとアンが心を通わせていく過程も丁寧に描かれて、コングがビルに登っていく理由も感動的だった。ピーター・ジャクソン監督のルーツでもあるコングへの情熱や愛をスクリーンから強く感じた渾身の一作。
[映画館(字幕)] 8点(2008-01-14 23:26:51)(良:1票)
77.  トランスフォーマー 《ネタバレ》 
映画館でしかこの体験は出来ないだろうと何度も劇場で鑑賞した個人的に大好きな映画。しかし驚愕の映像で魅せる反面、ストーリーや編集は不要なかキャラ、シーンが多くキレがないとも感じた。音声解析班に若者達ではなく、ジョン・タトゥーロを国防長官の同期的な設定で起用すれば、ジョン・ボイトとの間にドラマが生まれ、ラストのフレンジーとの死闘がより盛り上がったかもしれない。そして一番不要なのはなんといってもあの電話の交換手だろう。あそこで笑いをとる必要はまったくなく、未知の侵略者との戦いという緊張感をそいでしまっている。せっかくレノックス大尉とエップス軍曹が「どのポケットだ!?」「左の尻っぺただ!!左の!!」と必死に戦っているのにあの交換手のせいで台無しだ。またこの映画のテーマの一つはベイお気に入りの「自己犠牲」だろう。しかしほんとに犠牲になったのはジャズだけで、そのジャズの影がひたすら薄いのも問題だ。「サムのハッピータイム」のくだりは削って、ディセプティコンズとの戦いをいれてメンバーの性格を掘り下げたほうが良かっただろう。と散々酷評した訳だけど評価すべきことも多い。バリケードに狙われたサムがミカエラに「僕の車を信じて!」というシーンでは二人の顔の間に光が差し美しい場面になっている。全編に見られる光の演出だがこのシーンでは一際美しい。スコアとの連携もパーフェクトである。そしてこの場面が終盤、ミカエラの「あなたの車に乗った事は後悔しない。」という台詞につながるのも良い。サムの成長もよかった。はじめはファニーフェイスでミカエラに「良ければ乗っていくよ」とか言ってたときとラストでの顔つきは明らかに違う。キューブを守る、世界を守るという過酷な試練がサムを逞しくしたのだろう、シャイア・ラビオウフの好演がうれしい。アニメのノリに近くトランスフォーマーのファンとしては非常に満足のいく作品と思う。「聞け!君はもう兵士なんだ!!」すごく憧れる台詞だ。
[映画館(字幕)] 8点(2008-01-14 00:12:38)(良:1票)
78.  トランスフォーマー/ビースト覚醒 《ネタバレ》 
久しぶりのTF超大作。 本作はベイ監督の5作とは異なる世界線の「バンブルビー」の続編、かつ2007年に公開された「トランスフォーマー」の前日譚に当たるという立ち位置の良く分からない作品だ。(一応ラストでベイ時代の音楽と終了フォーマットを踏襲している。)  とはいってもベイが監督した5作品の時点で矛盾も多く、良く分からん世界観だったのも事実。 もう、TFはそれでいい。 今回も出されたTFを余すことなく楽しもう。  本作はタイトル通り、TFのアニメシリーズであるビーストウォーズをフィーチャーする。 ビーストのアニメは空前の大ブームとなったので、これは当時の子供たちにも刺さるだろう。  感想としては個人的には大いに楽しめたが、色々と歪な面も感じる。 再撮影や、カットされた多くのシーン、TFとしては短い上映時間… 本作が色々な思惑の元、当初の予定とは異なる形で世に出たことは想像に難くない。 結果から言えば、作風や上映時間の調整が行われており、ドラマの性急さ、ルール説明の曖昧さを感じたことは事実だ。  本作はオプティマスがリーダーシップを取り戻すまでの物語が主軸。 監督も言及してたが本作のオプは、鋼鉄の判断力と思慮に富んだいつものオプではない。 実際、あまりに怒りっぽいオプの姿に驚く。故郷へ帰ることができず、仲間への責任を背負い込んでいるのだ。  これは面白いと思うが、正直なところセリフベースの説明では物足りなさを感じるところでもあり、実際、本作にはカットされた異なるオプ主体のオープニングもあった。(Youtubeにあります) やはりセリフでの説明では、最低状態のインパクトが薄く、成長物語であればこそ、変化の緩急は強調してほしいものだ。  他にもテンポのよさの弊害として、トランスワープキーやユニクロンについても説明が曖昧に感じる部分があり惜しいと感じた。 しかしながらこの辺り、ドラマや設定は頭の中で補足していけば楽しめると思う。  他に本作の長所もたくさんあった。  ノアとミラージュの友情が熱い。  弟に付与した設定も良い。 ソニックとテイルズ(当然ゲームが元ネタだ)という名前を与え、本作のキーワード=チームを連想させる。困難なクッパ(この時代のGBには登場しないと思うが)の攻略に挑む姿はそのまま闘病と重なり、ノアの知る以上のガッツを描写する。 モア・ザン・ミーツ・ジアイ=目に見える以上の力、すなわちTFシリーズが秘めるメッセージだ。  エレーナとエアレイザーの絆もいい。 エレーナの才能を、翼をもった隼が外の世界へと解放していく。 ノアとミラージュ程あからさまなパートナーとしては描かれないが、明らかに二人が意識しあっていることが分かるのが良い。  ちなみにホイルジャックとの合流場所はサクサイワマンという遺跡だが、これは「満腹の隼」の意。遺跡の名はビーストが古代人に与えた影響の名残なのだろうかと、とんでもない考古学を考えてしまったりする。  一番良かった点、これはTFのカッコよさに尽きる。 オートボッツのデザインは過去イチで好きかもしれない。 「バンブルビー」とベイ作品の移行期のようなデザインが良い。  アーシーは格段に可愛くなっているし、F1に変形しない(一瞬しますが)ミラージュも鑑賞してみれば魅力的に見えた。 ホイルジャックに関しては前作でアニメ準拠の姿で登場したのに、なぜ今作で南米かぶれメガネになったのか謎。  その出自が全く語られなかったスカージにはびっくりだが、初戦でオプを圧倒する悪役ぶり痺れた。他のテラーコンズの面々もヴィランとして映画を存分に盛り上げてくれた。  惜しいのはユニクロンか、せっかくの惑星捕食がほぼないため、設定以上の怖さが感じられない。さらには援軍要請にクソザコサソリ軍団を投入するポンコツぶりで、結局テラーコンズは実質3人でTF達の連合軍と戦う羽目になっているから可哀そうになる。(モブ軍団が弱いの)  ユニクロン少々は残念だが、TFのカッコいいいシーンはたくさんあるし、オートボッツ集合シーンは、まるで実写一作目を観た時のようなワクワクを感じた。大人になったビースト世代だけでなく、本作が初めてTFに触れる子供の心に残ってくれると嬉しい。   本作は監督が本来取りたかった映画とは違う状態かもしれないが、夏の大作としてはテンポの良い本作が正解にもなるのかもしれない。 つるべ打ちのアクションに彩られた一大冒険活劇、その中に活写されるトランスフォーマーたちのカッコよさ。 実写版1作目の精神へと繋がっていく久しぶりのTF映画は、子供たちの期待を裏切らないだろう。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2023-08-04 02:59:10)
79.  ペット・セメタリー(2019) 《ネタバレ》 
本作は去年の春に世界的に公開され、日本では例によってやたらと遅れて劇場に到達。 日本公開日の時点で、海外Netflixでは配信も始まっており、VPNを変えれば日本のご家庭でも鑑賞できるという…。 この公開日の遅延、どうにかならないものか。いやビデオスルーにならずに、劇場で観られるだけでも良かったか。  さてオリジナル版のネタバレを避けたいので細かいことは言及しないが、自分は前情報をほとんど入れずに鑑賞したため、本作での改変はに思わず「!?」と目を疑うものがあった。 これ以降、エリーちゃんのフィジカルを活かした攻めのペット・セメタリーへと舵が取られるが、これはこれで楽しめた。 マイナーな変更点としては、パスコウ君の出番が大幅に抑えられたことで、ファンタジー感を削り、よりダークなホラー映画に近づけようとする動きもうかがえた。(ちなみにパスコウ君は人種も変わった)  また、オリジナルでは、愛ゆえに自然の理に挑む人間が哀しさが印象に残ったが、本作は死者の怒りという面にもフォーカスすることで、ホラー映画的な間口の広さを確保できていたと思う。 死後の世界はあるの?どんな感じなの?いやないだろうよと議論を繰り広げた3人。彼らがまとめてペッセメ送りされてしまうという意地悪な脚本が良い。一体どんな答えを見たのだろうか。  しかしながら、事の発端となるチャーチの一件まではオリジナルとほぼ同一内容で進行してくため、いかに攻めた展開にしようと、しっかりとしたドラマが息づいているのもいい。 加えて、レイチェルのお姉さんの話も深く掘り下げており、これはびっくり箱的な恐ろしさを演出すると同時に、「生」という観点における人の無力さ・運命の不公平さを感じさせるエピソードになっている。  結局、生者である僕たちにとっては、「生」と「死」の謎というものは計り知れないものだ。 すべての生き物に公平にありながら、その形や時間はそれぞれ不公平なまでに異なっている。これは自然の理であり、それがどんなに苦痛だとしても、変えることはできない。  大事な人、身近な存在を亡くす悲しみ。子供であろうと大人であろうと、世界の不公平さを受け入れるのはとても難しいものだ。 でも、もしもその理を超える力があるなら。悲しみを癒す力があるなら。 ずっと一緒にいたいと思うのが人間だろう。  しかし、この「ペット・セマタリー」もまた魔法ではなく呪いであった。 悲しくて悲しくて仕方がない。  とんでもないホラー映画ながら、終わってみれば、やはりオリジナルと同じ悲しさが胸中に広がるのを感じた。 そしてオリジナルとまた同様に、軽快なエンディングテーマが余韻をぶち壊していくのを感じた。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2020-01-17 00:34:40)
80.  ゾンビランド:ダブルタップ 《ネタバレ》 
ゾンビ映画あるあるというメタ的ユーモアが話題となった「ゾンビランド」、10年ぶりの新作。  これだけ間が空いたにもかかわらず、オリジナルメンバー(+ビル・マーレイ)が集結したことがまず嬉しいところだ。  10年というのは結構長い。 前作の公開当時、ロックボトムを演じるアビゲイル・ブレスリンが既に大物子役として大成していたこともあり、丁度人気が出始めた辺りのエマ・ストーンは少々知名度に劣ると言った印象だった。しかし今では4人の中で唯一のアカデミー賞受賞を達成し、大女優になりながらもこのコメディ映画に帰ってきた。 ウディ・ハレルソンは「スリー・ビルボード」などの良作で確実に円熟味を増し、名優として扱われることが多くなったいたが、タラハシーの様なイカれた役を待っていたファンも多いのではないだろうか。ナチュラルボーンにクレイジーなウディも僕は好きである。 子供だったアビゲイルちゃんは妙にリアルに成長。劣化とか言ってはダメだぞ。ちなみに「マギー」でゾンビ役をやってたりもする。 ジェシーについては、前作が昨日公開されたんじゃないかってほどそのままで、なんか面白い。  さて、世界観の方にも続編らしい新設定が加えられた。 ホーマー、ホーキング、ニンジャ、T-800という強化ゾンビたちの出現だ。 しかしながら実はこれらが物語に強く影響することはなく、ギャグの幅を広げるために用意されているのが上手いところだ。 つまり、10年経った続編ながらも、いい意味で代わり映えがしない。  新キャラにしても、マディソンは話を動かす仕掛け&ギャグ要員としての役割に終始し、必要以上に内面が描かれることはない。「バカキャラ」で全てが完結できるようになっており、人気上昇中のゾーイ・ドゥイッチの可愛さとバカ演技で強引に押し通してくる。 他にもアルバカーキやフラッグスタッフといった面々が出てくるが、これらもギャグ+アクションで沸かせた後は意図的に退場させており、スケールを保っていることが分かる。(ルーク・ウィルソン、トーマス・ミドルディチ、ロザリオ・ドーソンなどサブキャラのキャスティングが異常なほど豪華である)  本作は相変わらず4人にまつわる話なのである。 リトルロックの反抗期、ウィチタとコロンバスの痴話げんか、タラハシーの子離れ。 サザエさんの予告みたいになったが、「ダブルタップ」で描かれるのは、数年を経て絆を強めた家族のホームコメディだ。 新キャラも設定もゾンビも、彼らのドラマ以外は全部ゆるーいギャグでいい。 そして「家」を探す旅路は、ホワイトハウスであれキャデラックであれ、家族が揃う場所なのだという答えにたどり着く。 ゾンビだらけの終末世界ながら、のほほんとした「らしい」終わり方が良いではないか。  映像が豪華になり、世界観が拡大されても、描くべき部分やオーディエンスが期待する部分をしっかり見定めており、「ダブルタップ」は非常に心地の良い続編になっていると言える。そしてもちろん存分に笑わせてくれる良作だ。   そういえば、マディソンがゾンビ化する前にコロンバスが手を打とうとするシーンは、2度撃ちということもありコーエン兄弟の傑作を思い出す…とコロンバスやフラッグスタッフ的な想像をしてみる。あと最後のビル・マーレイはズルいだろう(笑)
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2019-12-02 12:23:31)(良:2票)
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