81. ワールド・ウォー Z
《ネタバレ》 これはダメ。ゾンビ映画は基本的にサバイバル、鬼ごっこ、かくれんぼ。であるならば、そのゲームのルールがきちんとしていないと全然怖くないし、緊張感もない。 具体的に言うと、主人公が何がどうなっても死なない。冒頭、接触したんだからまずその時点でアウトでしょう、ふつう。飛行機が墜落してなんであの二人だけ生き残る?そしてあれだけ重症負って都合よくWHOの施設までどうしてたどりつけるの?周りにゾンビいるはずなのに。世界中が壊滅しつつあるのに電力がふつうなのはなぜ?衛星電話もいけるんですかね?ウイルスって目があるんですかね。ヘルペスウイルスが皮膚に水泡を作るのは弱った宿主から他の宿主に乗り移るためだけど、そういった発想からあの設定が出てきたんだろうが、あまりにも無理すぎじゃない? 人がアリのよう群がって行動する映像はそれなりに迫力はあるが、じゃあそれだけでいいかというと、さすがにゾンビものとしてはアウトでしょう。内臓とか血しぶきなんぞは今時流行らないからそんなの要らないが、脚本がクズすぎる。 [映画館(字幕)] 5点(2013-08-15 23:37:33)(良:1票) |
82. 終戦のエンペラー
《ネタバレ》 いかん。感覚がマヒしているのだろうか。世間で評判の映画だというのに何の感動も驚きも感心も感じなくなってしまった。この映画のどこにドラマがあったというのだろう。海外向けに日本を理解してもらうための宣伝として考えるならいいのかもしれないけれど、ストーリー的には「何を今さら」感が強く漂う。 [映画館(字幕)] 5点(2013-08-04 00:43:55) |
83. エンド・オブ・ホワイトハウス
《ネタバレ》 PG12の残虐描写つまりピストル頭につきつけられてそのままバキューン!で人質がだんだん殺害されていくような場面を見せ場にするようなレベルの映画。それとこの映画はやはりアメリカ合衆国バンザイ映画のひとつ。要するにくだらない映画だ。テレビシリーズのデルタフォースものと大差ない。私はホワイトハウスが戦場になっちゃうという意外性、希少性で映画を見にいったが、腹立たしいことに、同じようなホワイトハウスが戦場になっちゃう別の映画の予告編がこの映画の前に上映された。なんだ、パクリ合戦ものか。 [映画館(字幕)] 5点(2013-06-17 06:44:15) |
84. ゼロ・ダーク・サーティ
《ネタバレ》 アルカイダは911を起こした。テロをする。米国はそれに立ち向かう。確かにそうでしょう。そう伝えられているから。映画でも、新聞でも、本でも。で、それを真に受けてしまう。それでいいの?いけないでしょう。ある意味、この映画も米国のプロパガンダである可能性もあると、そうとらえるべきだと自分は思う。映画が良く出来ていて、緊張感や当事者の努力、意外と弱い捜索体制に驚かされたり、そういうことが伝わってきて、映画としてはいい出来であるとしても、映画の意味を思えば、拍手は送れない。 [映画館(字幕)] 5点(2013-04-15 06:41:59) |
85. 127時間
《ネタバレ》 岩に挟まれてからどのように映画を展開させていくのだろうと期待してみていたのだが、退屈。新しい切り口がない。助かるために腕を切り落とすわけだが、そこも切迫感というか臨場感が薄い。水にしたって、そもそも500ccしか持たずに車を離れるって、どういう了見なのか、信じられないし、その分、現実味がわかない。500ccなんて水分補給として役にたっているわけがない。映像の作り方もせわしない動きが意味なく使用され、それを新しさと見る向きもあろうが、どうもしっくりこない。一言でまとめれば、製作者の幼稚さ、子供っぽさがちらりちらりと見える映画だ。 完全にドキュメンタリーだということならまだ納得できるが、創作が入っているのなら、脚本が甘すぎる。 追記:違和感の原因がわかった気がする。臨場感というか、現実感が薄すぎるのだ。挟まれてどれほど困ったかの表現が弱いし、腕をなんとか切り落とす作業もあっさりとしすぎている。おそらく挟まれて壊死して感覚が鈍ったのを利用して腕を切り離すことに成功したのだろうが、そのあたりの困難さや厳しさがどうも伝わらない。 一方で映像の細工をしすぎている。 [映画館(字幕)] 5点(2011-06-18 23:32:27) |
86. ソルト
《ネタバレ》 この女優さんも年取ったなあ・・・というのが正直な感想だ。蝶研究者との出会い回想シーンでのメイクと、逃げ回っているときのメイク。化粧でこうも印象が変わるものかと女優さんを若く見せる技術に驚嘆した。そもそもこの女優の「ヒアルロン酸注入過剰」下口唇(カコウシン)は到底日本人である私の美意識には耐えられる代物ではなく、白人特有の美意識からくる過剰さなのであるが、そこらへんはアフリカで唇に板を入れたりする風習に共通するような原始的、本能的な野性味と相通ずるものがある。古くはソフィアローレンがそうであったが、若い時はいいが、年取ると悲惨だ。 ストーリー的には、こういってはなんだが、まあどうでもいいような感じだ。アクションのキレとスケールは凡庸だった。 [DVD(字幕)] 5点(2010-11-25 20:48:51) |
87. プレデターズ(2010)
《ネタバレ》 プレデターの遊び用に地球からさらわれてきた「闘いがいのある人間」という着眼点は面白いのだけれど、そもそもが人間と宇宙人の肉弾戦ってのが、どだい無理な話だ。そこを「あっ」と驚くような手段で人類選抜組が立ち向かってくれれば良かったのだが。というか、そういうあっと驚けるような手段もないのに、ただ単に「人類最強の」って文章でうたったって、そりゃあ面白くない。そここそが「ミソ」のはずなのだ。 [映画館(字幕)] 5点(2010-07-23 20:41:29)(良:1票) |
88. ランボー/最後の戦場
《ネタバレ》 ミャンマー軍事政権に酷い目にあわされている少数民族を助けるための映画ってことになるのでしょう。無力かもしれないけど映画人としてできることをしてます!という主張はわかるのだが・・・。一方で生々しい虐殺シーン「だけ」が売りものであるのはどういったものかねえ?迫力と悲惨さに目を覆いたくなるし、インパクトもかなり強烈なものがあるけれど、それで集客し儲けているという現実に対して映画人はどういうスタンスをとっているのか大変気になる。収入の一部あるいは大半をどこかに寄付とかしてるなら納得しますけれど。米国人の「極右」性がビシビシ伝わってくる。あの「バンド・・ブラザース」にも共通するような「自分が正しいと思うことは世界のどこでも誰にとっても正しい」と信じ切っている米国人の作りそうな映画である。 [映画館(字幕)] 5点(2008-06-05 23:52:48)(良:1票) |
89. AVP2 エイリアンズVS. プレデター
《ネタバレ》 モンスター映画の「ベタな」展開で終始するため、物語的にどんでん返しとか、深みなどは皆無。こういう映画ではそれはまたそれでプラス評価したいところだが、いかんせん登場モンスターの威力があっさりしすぎている。エイリアンもプレデターも既知のものだが、本来「ものすごい威力」を携えた強力なキャラであったはず。なのに、あっさりしすぎている。ともに強さが全く感じられない。ただの猛獣とどこが違う?トラとライオンにおきかえてもあんまり違わないのではないだろうか。ま、B級娯楽映画と割り切って造られているのは明らかなのでそこまで要求するほうもおかしいのだが、ひとつ気になる点がある。殺される人間の種類が妊婦であったり、親子連れであったり、マイホームでくつろぐファミリーであったり、心清い恋人同士だったり、通常は殺さないであろう役割の人間が遠慮なく殺されていくこと。倫理感に敢えて背こうとする意図が強く感じられ、いくらホラーアクションであっても行き過ぎかなと感じた。 [映画館(字幕)] 5点(2007-12-28 18:09:20) |
90. パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
好みの問題ではあるが、こういうファンタジーものはどうも評価できない。お姫様をとりまく様々なキャラクターが織り成すおとぎ話。見ていて、もうなんでも同じじゃないのかなと思えて、何度も映画館を出たくなった。ハラハラドキドキもしないし、あっと驚くような構図の撮影もなく、スピード感もない。最後の作品だから、これでもいいのかな。次があるのなら、これではまずいでしょうに。 [映画館(字幕)] 5点(2007-06-21 20:52:50) |
91. スパイダーマン3
スパイダーマンのリズム感が単調に思え、特撮時間はたっぷりあったのだけれど驚きは無い。物体にぶち当たっても平気でいるということが、却ってバトルシーンでの緊張感を奪っている。こういう映画はヒューマンドラマは正直なところ「お飾り」でしょう。従ってストーリーでハラハラさせられたり、特撮で驚かされたりというのが乏しい本作はツライ。CGをとにかくたっぷりみたいというゲーム世代には良いかもしれない。 [映画館(字幕)] 5点(2007-05-05 22:20:03)(良:1票) |
92. スネーク・フライト
「アナコンダ」でヘビの特撮がちょっと少なくてなんだか物足りないと思っている諸兄に徳用袋的にヘビの特撮オンパレード、見せてくれる映画。大昔にERで看護婦やってた女優がヒロイン的な役ということにかなりの無理を感じた。 [DVD(字幕)] 5点(2007-04-30 00:32:05) |
93. バンド・オブ・ブラザース<TVM>
サラウンドの臨場感抜群で迫力ある戦場シーンにはそれなりに感じるものもあるが、どうしてもいわゆる「戦争もの」から脱していないように感じられてならない。よくある戦争ものの相似形として大型化だったり、色彩がきれいだったりといった・・・。それはなぜかといえば、戦争なのにカッコ良く、美化されてしまっているから。コンバットのリメイクといってもいいほど。テーマ音楽が私的にはすごく嫌い。英雄伝としての戦争映画はちょっとね。 [DVD(吹替)] 5点(2006-11-23 23:22:25) |
94. スーパーサイズ・ミー
「貧しいからこそ肥満になる」という傾向が世界的に顕著だとのこと。リッチであればそれだけ「食」にバラエティがあって気も配れるが、貧乏だとどうしてもカロリー摂取だけが目的になりがちだとのこと。そういう風潮に警鐘を鳴らした意味はある。が、描き方は非科学的で説得力には欠ける。この映像が意味することはカロリーの過剰摂取で人の体がどうなるかを言っているにすぎない。別にマックでなくても同様の症状に行き着くことは誰にでもわかる。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-14 20:45:47) |
95. ヴェノム
《ネタバレ》 何を一体面白がれというのか。何を見せたいのか。よくわからない。 ありきたりのアクション、ありきたりの筋書。幼稚とさえ感じる映画。 惑星からの物体Xみたいなスリリングな展開になるのかと期待しながら見ていたが、どんどん子供っぽい展開に落ち着いていき、 つまらないったらない。 劇場予告編で繰り返し見せ場を予め見せられて、何らの新鮮さもない。 [映画館(字幕)] 4点(2018-11-14 23:38:22)(良:1票) |
96. ジュラシック・ワールド/炎の王国
《ネタバレ》 ブルーっての?灰白質を持つ恐竜なの?子犬みたいにヒトに慣れるという設定。わからない。私はこれが大っ嫌い。結局いつもそこが主題になっちゃって、幻滅。ETみたいなファンタジー路線にしないでほしいが、最近のハリウッド映画ってどうして揃いも揃って子供に媚を売るような映画ばかりなのか? 何か大きな力でも働いているのだろうか?米国は総白知化しつつあるのだろうか?移民が増えたりして。 [映画館(吹替)] 4点(2018-09-16 20:23:35)(良:1票) |
97. ザ・プレデター
《ネタバレ》 プレデター観るのは最初の奴以来なので、なぜあのプレデターがいつからこのような「ホームドラマ」に変わり果ててしまったのか?については全くわからない。 アメリカの日常コミュニティを舞台にせねばならないなんらかの理由があったに違いない。それも子供が主役のおこちゃま&ファミリー夏休み上映用みたいな。 家族全員で鑑賞できるほうが売り上げがあがると読んだのか?後でテレビで放送するからこういう奴のほうがいいのか? とにかくファミリードラマにしちゃったせいで、着替え場面があるくせに、期待させておきながらB級映画お決まりのそういうシーンは皆無!!オジサンがっかりだよ、全く。 あと、やたらと銃が登場するね。全米ライフル協会協賛かね?もしかしたら。 米国は自分の身は自分で守るという文化で、この映画ではことさらそれを強調するような基調だ。 プレデターというモチーフのあまりの変貌ぶりは日本の映画ファンの理解と想像を超えていることだろうから、今後もうプレデターが日本で大ヒットすることはないだろうね。もったいない。 [映画館(字幕)] 4点(2018-09-16 20:14:31) |
98. ジュラシック・ワールド
《ネタバレ》 何が変わったのか全然わからない。ジュラシックパークじゃないのこれ?再放送なのかな。シャークもののパニック、ピラニアもの、B級モンスターパニック物の域を全く出ていない。恐竜や海生爬虫類のCGは今さら感が強く全く驚きはないので映像的には見るものなし。ストーリーはと言えば、パニック物にありがちな、無理やり設定の悪役ばかりであきれる。CEOがヘリコプター運転して戦死、飼いならせるはずない恐竜ラプターを哺乳類同然に考えて飼いならせるとしたデブッチョ悪役もあり得ないし、年増女のチーママの生物への愛着のなさ加減の無理やり感、続いてチーママのおっぱい強調はちょっと気持ち悪いんだけど。センス悪すぎ。子供映画としてもお金損した感強し。 [映画館(字幕)] 4点(2015-08-09 19:52:21)(良:1票) |
99. ターミネーター:新起動/ジェニシス
《ネタバレ》 ターミネーターってのはさ、何が良かったのかといえば、あの骸骨が追いかけてくる恐ろしさ。ゲゲゲの鬼太郎初期の白黒TVシリーズ「モウリョウ」さながらに、死骸がいつまでも追いすがってくるところが怖くて人気が出たんだよ。そもそも「ホラー」的要素を含んだSFという立ち位置が良かったのに。それがだんだんSFアクション物になり、バックトゥザフューチャー化。自分でドンドンわかりにくくしておいて、それを映像やストーリー展開でなく言葉で説明させるというマッチポンプ的なくだらなさがエスカレート。もう完結した一作品としての体裁は端っから放棄したかのようなスタンス、こんなんで金とるの?日本人は騙せないぜ。アメリカ人相手に今後は商売なさんなさい。おまけに今回のキャストが魅力なさすぎ。特にサラ役。もう少し見栄えのする人、いなかったの?昔のサラと似てはいるけど、劣化させちゃあだめだろ。 [映画館(字幕)] 4点(2015-08-02 00:27:11) |
100. サボタージュ(2014)
《ネタバレ》 底が浅いんだよっ!!どこもかしこもっ!!! 結束の固い仲間(実は全然違う、それも端っから)。部下を大切にする頼れるリーダー(実は全然違う、部下を裏切るその動機はおかしいだろ?それ)。大金を確保してまで探した敵相手(にしてはいとも易々とトイレに入っていける)。胸を撃たれて死ぬ寸前(なのに余裕で葉巻ふかす。普通、血い吐くでえ、おっさんよお)。くだらなさすぎる。 [DVD(字幕)] 4点(2015-04-06 22:54:23) |