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1.  美女と野獣(1991) 《ネタバレ》 
この映画もかなり久しぶりに見たが、ベルと野獣の距離がだんだんと縮まっていく過程はよく描かれているし、二人でダンスを踊るシーンはとても美しい。それに何といっても呪いをかけられ、食器や時計といった日用品に姿を変えられている野獣(王子)の側近たちが愛らしく、このキャラクターたちの愛らしさがあるからこそ、この映画がファミリー層に受け入れられやすいのだと思う。(この辺りはさすがディズニー。)しかし、ガストンたちが野獣を殺しにいくシーンはなにか狂気じみているし、ハッピーエンドなのは見る前から分かっているのだが、野獣から王子に戻るシーンが少々強引で、これだったら魔法は解けなかったが、真実の愛に目覚めた野獣はその姿を受け入れてくれたベルといつまでも幸せに暮らしましたという終わり方のほうが良かったのではと思えた。とはいえ、ディズニーらしい安心して見られる映画で、アカデミー賞の作品賞候補にもなった作品。少なくともこの年に作品賞を受賞した「羊たちの沈黙」よりは本作のほうが好きだし、他人にも喜んで薦められる一本だ。(2013年3月29日更新)
[地上波(吹替)] 6点(2024-05-25 17:04:38)
2.  フットルース 《ネタバレ》 
先月見た「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」でヒーローが流れていたのをきっかけに初めて見た。ロックとダンスが禁止の田舎町に越してきた主人公がそれを変えていくというストーリーはかなりオーソドックスで少し物足りなさも感じるが、一方で逆に安心して見ていられる映画であり、いかにも80年代のアメリカの青春映画らしい爽やかさが心地いいし、音楽の良さや流れるシーンの的確さ、そして何より主人公たちのダンスもキレキレで、それを見ているだけで気持ちよく、素直に若いって良いと感じることができる。それに話し合うことの大切さをちゃんと描いているのも良く、解決方法も理想的だが、それが主人公をはじめとした若者たちと大人たち、それに映画を見ている側からも納得できるものだったのも良い。ヒーローはどこで流れるのかと思っていると、田園風景をバックにしたトラクターレースのシーンというのは少し意外な感じもしたが、そののどかなシーンにあえてこの曲を使うというセンスに思わず脱帽。冒頭部分の車2台に跨ったヒロインの行動は正気かよと思わず目を疑ってしまった。ハッキリ言って若気の至りと言うにはあまりにも過激で見ていてドキッとしてしまい、けっこう怖い。このヒロインの父親である牧師がロック・ダンス反対論者の中心人物で、そうなるに至った経緯も説明されているのだが、演じる俳優がジョン・リスゴーというのはなんかうさん臭く感じるも、そこがいいし、この牧師も見ているうちにだんだんと印象が良くなってくるのも、やはり脚本や演じる役者の力が大きいのだろうと感じる。そしてやはり彼の妻を演じるダイアン・ウィーストが何といっても良い。
[DVD(吹替)] 6点(2024-05-20 23:52:35)
3.  夢(1990)
最後のエピソードの笠智衆とか、最初の方の狐の嫁入りや雛人形の話などはとても印象に残っているが、何しろ見たのが「用心棒」や「椿三十郎」で黒澤映画に興味を持ち始めた頃だったので決して出来の悪い映画だとは思わないもののとても退屈に感じられた。見る順番を間違えたと素直に思ってしまった。ドリフでコントをやっているイメージしかなかったいかりや長介を俳優として初めて見たのがこれだったんだけど、鬼という役柄から雷様を連想してしまい、出演シーンがコントのようにしか見えない。その後、「踊る大捜査線」を再放送で見て、味のあるいい俳優だと思ったんだが。
[地上波(邦画)] 5点(2024-04-30 12:38:51)
4.  ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 《ネタバレ》 
実写版に続いてこちらも見た。あまり期待してなかったが、実写版と比べるとこれぞマリオという映画になっていて安心して楽しめた。マリオとルイージの両親が出てきたり、マリオが最初キノコ嫌いという設定が新鮮で良い。ピーチ姫(やっぱりマリオに出てくるヒロインはピーチ姫じゃないとなぁ。)が自ら勇敢に戦うキャラになっているのは昔のイメージで見ていると少し驚くが、いかにも現代的な感じでこれも良かったと思う。製作に任天堂が入っているせいか、原作のゲームの再現度も高く懐かしくも思えたのも嬉しい。でもその反面、完全なイベントムービーで、何か心に残るものがあるかと言えばそうではないのだけど、この年になっても純粋に楽しめたのでまあいいか。ヨッシーが登場しなかったけど、エンドロール後に出てきた恐竜の卵がそうだろう。続編も決まったようで、それにはきっと登場するんだろうなと思う。序盤でかかる挿入歌で「スクール☆ウォーズ」思い浮かべてしまったけど、オリジナルは「フットルース」の曲。まだ見てないのでいつか見てみよう。
[DVD(吹替)] 6点(2024-04-30 11:59:11)(良:1票)
5.  スーパーマリオ/魔界帝国の女神 《ネタバレ》 
「スーパーマリオ」のハリウッド実写映画版。去年イルミネーションのCGアニメ映画が記録的大ヒットしたことで久しぶりに見たくなって30年ぶりに見た。子供の頃に見た時はけっこう純粋に楽しんだ記憶があり、今見てもB級SF冒険ファンタジーとしてはそこそこ悪くないと思うものの、マリオとして見てしまうと、キャラ使っただけの別物感がすごい映画という感じで、駄作とまでは思わないまでも、かなり微妙に感じてしまうのも事実で、ネバネバのリアルなキノコが気色悪く、とくに王様が変身させられているキノコなどは「エイリアン」にこんなの出てきたよなと思うような代物で、なんか見ていてホラー映画のよう。ヒロインのデイジー(←なんでピーチ姫じゃないんだと初めて見た当時も思ったが、今回も同じ事を思った。)がそのキノコを父親だとマリオ&ルイージに紹介するのが見ていてすごく笑えてしまった。ヨッシーが「ジュラシック・パーク」に出るラプトルのようなリアルな恐竜なのもかわいさよりも怖さやキモさしか感じられない。全体的にグロさもあってファミリー向け映画として見てしまうとけっこう気まずいのではという感じもする。さっき、子供の頃は純粋に楽しんでいたと書いたが、やっぱり今になって見ていて本作を純粋に「マリオとして」楽しんでいた当時の自分が信じられなくなってきた。しかし、さっきも書いたように普通の娯楽映画としては悪くないし、今になって見ると世界観自体は自分的にはそこまで嫌いではないかも。でも、やっぱりCGアニメ版のヒットの影響でにわかに注目されてリバイバル上映までされてしまうような価値はハッキリないと断言できるし、他人にはおそらく絶対に薦めないであろう映画であることは確か。甥っ子二人がCGアニメ版を気に入っているのだが、やっぱり本作は見せないほうが良いなぁ。(2024年4月28日更新)
[DVD(吹替)] 5点(2024-04-29 16:49:22)
6.  ブラック・レイン 《ネタバレ》 
見るのは二十数年ぶりだったのだが、あらためて見ると内容としてはよくある刑事アクションの域を出ていないと思うし、主人公ニック(マイケル・ダグラス)の汚職警官としての一面ももう少し丁寧に掘り下げたほうがドラマとしても深みが出たと感じる。しかし、やはりこれがハリウッドデビュー作にして映画での遺作になった松田優作の存在感には今見ても圧倒されるし、初めて登場するニューヨークでのレストランのシーンもそうなのだが、やはりチャーリー(アンディ・ガルシア)を殺す駐車場のシーンの演技が初めて見たときと同様に物凄く印象に残り、きっと今でも存命ならば間違いなく世界的に活躍出来ていただろうにと思うと本当に惜しい。それに、演出面では日本人が見ても異国感のある大阪の街も印象的で、それでいて外国映画にありがちな日本人から見て違和感のある日本というのをあまり感じさせていないあたりにリドリー・スコットの手腕の高さを感じることができ、この2点のおかげで引き込まれ、最後まで面白く見ることができた。今回見るうえで不安だったのが、今となっては高倉健と若山富三郎の共演を東映任侠映画で何回も見ているので、そのイメージに引っ張られないかということだったのだが、全く気にならずに見れたのは良かった。この若山富三郎演じる菅井がニックに戦時中の空襲時の体験を語るシーンが印象に残り、「ブラック・レイン」というタイトルの元にもなっているのだが、このシーンをはじめ菅井が英語を喋るシーンは吹き替えになっている(今回見て気づいた。)のがちょっと残念。脇役陣の中では初めて見た時もそうだったのだが、神山繁演じる大橋部長の嫌味さが今見ても印象に残る。(2022年5月22日更新)
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-04-21 13:50:48)
7.  キッド(1921) 《ネタバレ》 
チャップリンの映画かなり久しぶりに見たけど、笑いと感動のバランスが絶妙で、やっぱりいいなあと感じた。特に子供が孤児院に連れて行かれそうになるシーンは赤の他人であるはずのチャップリンと子供との「親子愛」を感じられ、とても感動した。もちろん、笑えるシーンもたくさんあって楽しめる。ラストがハッピーエンドで良かった。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2024-04-06 17:28:56)(良:1票)
8.  ティファニーで朝食を 《ネタバレ》 
高校生の頃にテレビで初めて見て以来、四半世紀ぶりかも知れない再見。オードリー・ヘプバーンと聞いてすぐに思い浮かぶタイトルが今でも「ローマの休日」とこの「ティファニーで朝食を」なのだが、本作はやっぱり今見ても昔見た時と同じくなにかイマイチに感じる。確かに全体的なお洒落さはとてもいいし、ヘンリー・マンシーニの音楽、とくにオードリー演じるホリーが歌うシーンをはじめ、「ムーンリバー」のメロディーがいつまでも耳に残る(やっぱいい曲だと思う。)のだが、話としては凡庸な感じであまり面白さを感じないし、ホリーのキャラクターにもあまり惹かれるものがなく、ポールとの恋物語にもそんなに魅力は感じられずに終わってしまったような感じ。初めて見た時はラストの雨の中猫を捜すシーンが印象に残っていたが、今回見るとその前のタクシーの中でのポールの一言でホリーが我に返るという展開がなんとも甘く見え、その後の猫を捜すシーンも自業自得のように感じてしまった。オードリーは清楚なイメージから脱却したかったのかも知れないが、このホリー役は別の女優のほうがしっくり来たのではないかと思ってしまった。企画段階ではマリリン・モンローが考えられていて、原作者カポーティも推したというが、本当にマリリン・モンローが演じていたらどうだっただろうと思ってしまう。でも、「ムーンリバー」はオードリーが歌うのを前提に作られた曲だというし、何より、オープニングのホリーがティファニーの宝石を眺めながらパンを食べるシーン(結局、「ムーンリバー」を歌うシーン以外ではこのシーンが今回見ていちばん印象に残ったシーンだった。)はオードリーでないと絵にならないような気がして、そう考えるとやっぱりオードリーで正解だったのかもしれない。それからもう一つ、ミッキー・ルーニー演じる日本人カメラマンの表現が現在では差別的と言われるようだけど、それ以前にこのキャラは全体的に見て雰囲気からかなり浮いているような気がしてそこが気になった。(2022年6月16日更新)
[DVD(字幕)] 6点(2024-03-31 11:18:27)
9.  スネーク・アイズ(1998) 《ネタバレ》 
見たのは20年ぶりくらい。サスペンス映画としては捻りもなくシンプルでまあ普通の印象だが、冒頭10分以上の長回しやホテルの部屋を俯瞰映像のワンカットで一つ一つ見せていく凝った映像がとにかく印象に残り、それがとてもデパルマ監督らしい。昔に見た時はあまり面白くない映画だと感じたが、それはストーリー面だけであって、映像的な面白さはじゅうぶんにある映画だと今回見て感じた。またストーリーがシンプルなのもこういう映像を撮りたいというのが先にあったならそのほうが潔く、逆に良かった。やはり映画の魅力はストーリーや脚本だけではないことをあらためて感じる。音楽を担当している先ごろ亡くなった坂本龍一の追悼も兼ねての鑑賞だったのだが、その音楽があまり印象に残らなかったのはちょっと残念。(2023年4月30日更新)
[DVD(吹替)] 6点(2024-03-30 11:43:49)
10.  ある愛の詩(1970) 《ネタバレ》 
25年ぶりぐらいに見たが、「ラブストーリー」というド直球な原題からも想像できるほどのベタ過ぎる恋愛映画で、昔見た時も微妙な感じだったのだが、今見てもそれは変わらないし、主人公の二人にも感情移入することができず、むしろ見ていて少しイライラしてしまった。話としてもただ筋を追ってるだけでドラマとして深みがなく、あれよあれよという間に進んでいき、まるでダイジェストを見ているよう。細かいところを覚えていなかったのでジェニーはいつ白血病を発症するんだっけと思いながら見ていると、これも何の前触れもなくいきなり唐突にオリバーが医者から告げられるという展開はさすがに予定調和に感じた。今現在の観点からするとここからがもうちょっと長くても良かった気がするし、不治の病を扱った恋愛映画は病気になった後からに時間が割かれている場合も多いのでむしろドラマとしてはここからだと思うのだが、非常にあっさりしていて、なにかこの「ヒロインが白血病で死ぬ」というド定番な展開が取ってつけたように感じてしまった。でも、ジェニーが死ぬシーンを直接クドクド見せなかったのは良かったと思うし、フランシス・レイの有名な音楽も美しいが、それに対する映像も美しく、この二つが見事にバッチリ合っていたのはすごく良かった。この映画を久しぶりに見てみようという気になったのは主演の二人それぞれのもう一つの代表作である「ペーパームーン」(ライアン・オニール)と「ゲッタウェイ」(アリ・マッグロー)を見ていたからなのだが、この二人に関しては本作では少し年齢設定に無理があり、この後に出演するその二つの方が役柄的にも合っていたように思う。(2023年2月12日更新)
[CS・衛星(字幕)] 5点(2024-03-16 19:57:21)
11.  GODZILLA ゴジラ(1998)
ゴジラだと思わなければそれなりに面白い。ところで公開当時、テレビでアメリカのゴジラファンの人たちに日本のゴジラとこのゴジラどっちがいいかインタビューしてて、ほとんどの人が日本のゴジラのほうがいいと答えていた。
[映画館(吹替)] 5点(2024-02-13 22:12:34)(良:1票)
12.  エイリアン3 《ネタバレ》 
シリーズ第3作。昔初めて見た時はそれなりに面白かった記憶があるも、久しぶりに(1作目、2作目から間をおかずに)見ると、3作目にして1作目のあとに何も考えずに作った出来の悪い2作目のような印象で、かなり物足りない。リプリーがスキンヘッドになり、演じるシガニー・ウィーバーが実際に刈り上げたことが話題になった映画だが、リプリーだけでなく舞台となる刑務所の職員も受刑者もスキンヘッドなためか、1作目のノストロモ号の乗組員や2作目の海兵隊メンバーのような個性があまり感じられないのも残念で、よって登場人物たちに思い入れを抱きづらく、これが大きなマイナスになっていると感じるし、「セブン」などこのあとの作品でブレイクすることになるデビッド・フィンチャー監督のデビュー作だが、これも演出面でリドリー・スコットやジェームズ・キャメロンのような個性が感じられず、あくまでも後の巨匠のデビュー作以上のものは感じられない。(プロデューサーも兼任していたシガニー・ウィーバーと折り合いが悪く、映画はこれ一本で辞めようと思ってたとか。)やはりこのシリーズはある程度映画で実績のある監督が手掛けたほうが良いのかもしれない。企画は二転三転したらしく、当初のプロットではヒックス(マイケル・ビーン)を主役にする案もあったというが、そっちのほうが見たかったかも。(本作冒頭でヒックスとニュートが死ぬ設定はちょっとショック。)ラストのリプリーの死は確かに衝撃的ではあるのだが、本作は最初からこのラストありきで進んでいたような気もする。(2022年5月28日更新)
[DVD(吹替)] 5点(2024-02-03 18:28:00)
13.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 
近未来が舞台の映画なので荒唐無稽なのかなと思っていたら、案外そうではなく現実の世界でも起こりうるようなストーリーだったのでけっこう面白く見られた。でも最後のほうで普通のアクション映画になってしまったのがちょっと残念。これは余談だが、ジェームズ・クロムウェル演じる博士の声を日本語版で演じているのは大木民夫。だから彼の「コンピューターの中にゴーストがいる。」云々のセリフが「攻殻機動隊」の荒巻が言っているようにしか聞こえなかった。
[ビデオ(吹替)] 7点(2023-12-04 17:45:32)(良:1票)
14.  ラッシュアワー3 《ネタバレ》 
シリーズ第3作。1作目や2作目を見たのがもう10年以上前(ジャッキー・チェンの主演映画を見るのも10年ぶりくらい。)で今更見るのもどうかと思ったが、そんなにつまらなくはなかった。相変わらずジャッキーとクリス・タッカーのコンビのやりとりは見ていて楽しい(ただ、クリス・タッカーは山寺宏一の吹き替えも相まってやたらうるさく感じるのがやはり気になる。)し、50代を迎えたジャッキーのアクションも衰えをあまり感じさせないのがうれしい。今回は悪役で真田広之が出ていて、明らかに80年代にジャッキーや真田広之のアクションに魅了された世代が主なターゲットといった印象だが、ジャッキーはともかく今の真田広之はアクション俳優というイメージよりも演技派俳優のイメージが強いせいか、この共演は個人的にはイマイチ盛り上がらず、せめて真田広之がJACにいたころに実現していたほうがよかったのではと思ってしまった。工藤夕貴の使い方もなんかもったいない。でも、この二人の吹き替えが別人なのは思ったよりも気にならなかった。このシリーズ、4作目はもうないだろうな。
[DVD(吹替)] 5点(2023-11-23 22:20:03)
15.  キングコング(1976) 《ネタバレ》 
見るのは25年ぶりで3度目だったのだが、今回は初めてノーカット・字幕版を見た。昔テレビで吹き替え・カット版を見た時は感じなかったのだが、あらためてノーカット版で見てみるとオリジナル版とほぼ同じ内容なのに2時間以上あるというのがちょっと長く感じてしまった(ピーター・ジャクソン監督版は3時間以上あるのだが、長さはあまり感じなかったように思う。)し、オリジナルとは違って(登場人物の名前もオリジナルとは違っている。)島に行く目的が映画撮影のためではなく、石油採掘に変わっているのにヒロインは乗っていた船の沈没で漂流していたところを偶然助けられた女優という設定がまどろっこしく、これだったら最初からヒロインは採掘メンバーの関係者として最初から船に乗っているとかの方が自然だったろうにと感じてしまう。ジャクソン監督版でも踏襲された人間味のあるコングだが、少し愛嬌があり過ぎる感じで、ヒロインと惹かれていくというのを描くにしてももう少し恐怖感が欲しかったところで、肝心のコングの動きもなんかしょぼく、いくら70年代とはいえもう少しなんとか出来たのではないかと思ってしまう。それに、ヒロイン役のジェシカ・ラングがこれがデビュー作というのはさすがにかわいそうな気がする。島でコングが戦う相手が巨大な蛇だけというのもオリジナルやジャクソン監督版を見た後だと物足りないが、このシーンは東宝の「キングコングの逆襲」での海蛇との対決シーンをオマージュしているのかなと思った。ラストの舞台はエンパイアステイトビルからワールドトレードセンタービルのツインタワーに変わっていて、これはたぶん話題性を狙ったものだと思うが、個人的にはツインタワーが出る映画と聞いて真っ先に思い浮かぶのはやはり本作。昔テレビで本作を見た時は数年後にテロ事件でこのビルが崩壊するなんて思いもしなかったなぁ。(2023年9月18日更新)
[DVD(字幕)] 5点(2023-11-23 17:02:46)
16.  キング・コング(1933) 《ネタバレ》 
今までずっと見たかった映画ではあったが、リメイク版2作と東宝で作られた日本版2作を既に見ていることと、80年前の特撮がいかにも古臭そうな印象だったため、なかなか手が出ずにいたが、そんなことを考えるのがバカバカしくなるほど素晴らしい映画だった。登場するキングコングや恐竜たちはストップモーションでリアルに表現されていて、恐怖感もちゃんと出てて、もうそれだけで感動的だし、着ぐるみやCGによる特撮と違ってストップモーションによる特撮は見慣れていないが、トリック撮影初期の段階でここまでのものができていたとは。これが円谷英二監督などのちの特撮映画の製作者たちに与えた影響が大きいことは有名な話だが、実際に見てみてなるほどと思わされた。リメイク版は2作ともヒロインのアンが徐々にキングコングに惹かれていく展開があり、本作でもそうだろうなと思っていたのだが、それがなく、アンはキングコングに対してひたすら悲鳴をあげるのみというのがビックリした。だが、それがかえってリアルだ。ドラマ性を極力廃したシンプルな構成なのも良かったが、それでもアンを抱えてエンパイアステートビルに登ったキングコングが無残に殺されてしまうという結末はやはり初代である本作から既にどこか哀愁を帯びていて印象に残り、なにかやるせなさを感じさせる。そしてなによりもやはり当時はゼロに近い状態から始まったに違いない怪獣のリアルな表現という命題に果敢に挑戦しそれを見事にやってのけたスタッフたちはまさに賞賛されるべき偉業を成し遂げていて、きっと裏で大変な工夫と努力と苦労があったことは想像にかたくない。また、ここから今につながる怪獣映画の歴史が始まったのかと思うと感慨深いものもある。怪獣映画が大好きな自分にとっては10点以外はつけることができない。本当にもっと早く見ればよかったと見終わって素直に思ってしまった。
[DVD(字幕)] 10点(2023-11-23 16:52:21)(良:2票)
17.  ビバリーヒルズ・コップ3 《ネタバレ》 
前作から7年ぶりのシリーズ第3作。前2作はマーティン・ブレスト、トニー・スコットというエディー・マーフィーの映画を撮るイメージのない監督が登板していたが今回はエディー・マーフィーと既に何本か組んでいて気心の知れたジョン・ランディスが登板。(今回見て気づいたがプロデューサーがブラッカイマーじゃなくなってる。)ということでなのか、前2作と比べて軽めでコメディ色がシリーズでいちばん強く、そのかわり前2作にあったアクション映画としてのキレはなくなった感じ。シリーズとしては新味を出そうとしたのかビバリーヒルズの刑事コンビのうち、タガートが退職しておりフリントという後任の刑事が登場したり、導入部でデトロイトでのアクセルの上司を殉職させたりしているが、それらがあまり活かされた脚本にはなっていなく、逆にシリーズらしさはかなり薄まっているし、またシリーズの中ではアクセル一人が活躍してる印象で、ローズウッドやフリントの存在感は薄いように感じた。またそのアクセルの描き方もヒーロー然としていて、(観覧車に閉じ込められた子供を助けるシーンなど。)決して模範的な刑事とは言えない部分もあった前2作とは明らかにキャラが違ってるのは少々違和感を感じるものの、シリーズものではなく本作単品のアクション映画として見た場合そこまで悪い出来ではなく普通に楽しめる無難な映画といったところ。(実際、中学生の時に初めて見たこのシリーズが本作だったのだが、その当時はかなり楽しんで見た記憶がある。)それに一作目から続けて見ているとサージがちゃんと筋に絡む形で再登場したり、前作に続いて今回もスタローンネタがあるなどにやりとさせられる部分もあったのは素直に嬉しい。これで一応シリーズは完結と思うけど、4作目が配信されるという噂もあるのでどうなのだろう。(2023年11月11日更新)
[DVD(字幕)] 5点(2023-11-21 14:49:29)
18.  ビバリーヒルズ・コップ2 《ネタバレ》 
シリーズ第2作。コメディーとして笑える部分もありながら基本的にはシリアスな内容だった前作とは打って変わって、最初からエディー・マーフィー主演作として企画されたと思われる今回は雰囲気も前作より明るくなり、エディー・マーフィーらしさもよく出ていて、前作よりも分かりやすく、娯楽性もアップしていて単純に楽しめる映画になっている。アクション面に関しても「トップガン」の次作としてトニー・スコット監督が手掛けているだけあってカーチェイスや銃撃戦、爆破シーンが派手な見せ場となるなど、アクション映画としての見ごたえもあり、飽きさせない作りになっているのはさすが。(トニー・スコット、「トップガン」という大ヒット作の後に他監督作の続編を引き受けてしまうのはなかなかすごいと思うけど、実際、監督にオファーがあったのは「トップガン」撮影中とのこと。)冒頭の宝石強盗のシーンからスピーディーでキレが良く、ここからもう引き込まれる。前作は当初スタローン主演作としてスタートしていたのだが、今回の悪役はそのスタローンの当時の妻であったブリジット・ニールセンというのも皮肉が効いていて、劇中に「ランボー 怒りの脱出」や前作と関わりのある「コブラ」のポスターが登場するという小ネタも笑える。もちろん、今回もアクセルに協力するローズウッドとタガートも前作以上に良いキャラ(ローズウッドが前作でアクセルと出会った影響かかなりはっちゃけているのが笑える。)で、アクセルを含めたこの三人を見ているだけで楽しい映画だ。でも、やっぱり全体としては前作のほうが好きかな。(2023年11月2日更新)
[DVD(字幕)] 6点(2023-11-06 22:58:28)
19.  街の灯(1931) 《ネタバレ》 
まだ無声映画など見たことがなかった中学生の頃、国語の授業で見た。しかも先生が教育テレビで放送したものを大分前に3倍録画したものだったため、非常に見にくかったことを覚えている。でも、声がないのを逆に新鮮に感じたし、酔っている時とシラフの時とでは主人公への対応が違う大富豪は素直に笑えた。そしてラストでは号泣しそうになった。授業中だったから、大泣きすることはなかったが、それでも目には光るものがあった。それほど素晴らしいラストシーンだった。今の映画だったらあのラストシーンの後ももう少し話が続きそうだが、あそこで終わってあとは見ている者の解釈に任せて正解だと思う。そのほうがいつまでも余韻に浸れるから。なぜ授業中に見せてくれたのかは分からないけど、当時の国語の先生に感謝したい。
[地上波(字幕)] 10点(2023-11-06 22:42:06)(良:2票)
20.  ビバリーヒルズ・コップ 《ネタバレ》 
エディ・マーフィーの本格的初主演作となった本作。昔テレビで見た時は先に2作目と3作目を見ていたせいか、もっと笑えるものを期待していたら意外にシリアスなストーリーで逆にあまり面白くなかった記憶があるのだが、今見ると単純明快な刑事アクション映画としてじゅうぶん面白いし、エディ・マーフィー演じるアクセルのキャラが魅力的でエディの個性や存在感がじゅうぶん活きているのはもちろん、ビバリーヒルズの刑事であるローズウッドやタガートも良いキャラをしていて、デトロイトからビバリーヒルズに乗り込んできたアクセルを最初は訝しみながらも最後はきっちり友情で結ばれるというのも予定調和的ではあるが、微笑ましく最後まで安心して楽しく見る事ができたし、脇役たちのキャラも魅力的に描かれ飽きさせない。もちろんエディのキャラも「48時間」と比べると洗練されていてよりらしさが出ているし、昔見た時よりも笑えたのは良かったと思う。(バナナを車の排管に突っ込んで止めるシーンはかなり笑ってしまった。)本作は当初スタローンが主演に決まっていたのをいろいろあってエディ・マーフィーに交代になったそうだが、それが功を奏した形になっていると感じた。本作が意外にシリアスなストーリーなのは脚本の骨格はスタローン時代の名残が残っているからではないかとも思う。(2023年10月22日更新)
[DVD(字幕)] 7点(2023-11-02 22:31:46)
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