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Dream kerokeroさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 825
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 前情報を出来るだけ仕入れずに観ることを心掛けています。評価の基準は、その時々によって変わります。辛めだったり甘めだったりと。なので広い心で受け止めてやってください。

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1.  
公開当時映画館で鑑賞。当時私も若かったせいもあり、あまり面白く感じなかった。それから約30年。長い時を経て二度目の鑑賞。おお!凄い凄い!圧巻!圧巻!所々の記憶はあるものの、やはり酸いも甘いも幾多の人生経験をしてきたオッサンともなると、この作品から発せられる強烈なメッセージは、沁みる沁みる。こんなにも痛烈な作品だったとは・・・。やっぱり映画って時間が経ってからでも、観直してみるのって良いもんですね。  映画っていうよりも舞台劇。あれだけ荒野を彷徨い野宿を繰り返しても、着ている衣類が新品さながらなのは監督の意図なのか。町や町民農民といった生活感のあるものを一切排除し、まるで無機質な空間はさながら、舞台装置や小道具類を使用しない斬新な舞台劇のようだ。またアップショットもほとんどなく、引き絵を多用しているのも舞台的効果を狙ってるようだ。表現方法の豊富な映像という芸術ジャンルを嘲笑うかのようなその演出は、逆に映像芸術の可能性を追求しているようにも見えるし、小説のような行間を読むという受け取り側の自由な感受性を刺激しているようでもある。だからこそ愚かで滑稽な人間像が赤裸々に、かつ強烈に浮かび上がってくる。全くもってとんでもないエンターテイメントですよ。  狂った今の世で気が狂うなら、気は確かだ!  見えてる者たちは崖から転げ落ち、見えない者は落ずに済んだ。
[インターネット(邦画)] 9点(2019-05-21 08:37:54)
2.  すばらしき世界 《ネタバレ》 
大好きな西川美和監督と大好きな俳優役所広司さんということもあって、とにかく観る前からの期待値はかなり高かったです。ただ事前にあまり情報を得なかったので、この話が実在した人物をモデルに作られていたことは鑑賞後に知りました。知って思ったのは、この話の実在した人物と西川監督の世界観がものの見事にマッチしているということ。だからこそこれだけ素晴らしい作品へと昇華されたのでしょう。  反社会に対しての社会のシステムがどんどん厳しくなっていく中で、反社会から足を洗って真っ当に生きていこうとする人間に対する社会のあり方に焦点を当てているわけなんですが、そんな中で一番強烈に印象深く残るのは、私たちは常に社会に対して何らかの不平不満を抱きながらもそれらを我慢して生きていかなきゃいけないということを、その現実を改めて思い知らされたということが、何よりもズンときました。そんな我慢なストレスを抱え込んだ人たちは自分よりも立場的に不利な人を見つけるとつい上から的な態度を取ってしまうのも、こういった社会の闇なのかもしれませんね。  この監督さんは台詞のない描写で印象的なシーンをよく見せてくれるのだが、今作では、大きなキャベツから徐々に小さなキャベツを選び直すシーンや、ちょっと高級そうなシャンプーを手に取りながら羨望の眼差しで何とも言えない表情をするシーンとか、とにかくそういった何気ないシーンが本当に良い塩梅に散りばめられていて、非常に心地よい。  コスモスの花言葉は「調和」や「謙虚」。 やっと就職してこれから「謙虚」に社会と「調和」して生きていこうとした三上への最上の表現ですね。でも私は三上は死んで良かったんじゃないかとも。なぜなら果たしてあの職場で我慢し続けられるのか、己をとことん殺してまで耐えていけるのか、甚だ疑問でもあったし、我慢し続けてもいつかストレス溜まりすぎてぶっ倒れちゃうんじゃないかとも...だから遅かれ早かれ楽になるにはああなるしかなかったのかもって...だから死んで楽になれて良かったですね、ていう感情もありました。  すばらしき世界・・・皮肉たっぷりなこのタイトルが本当に...憎たらしい...。   PS:日本語の聞き取りづらい箇所が何箇所かあるの、年配者には本当に辛いので字幕付き邦画の検討、本当にお願いします。
[インターネット(邦画)] 8点(2024-02-01 12:24:00)
3.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 
お国に命を捧げて死ぬことが美徳とされていた時代。そんな時代へのアンチテーゼみたいな映画でした。主人公が神風特攻隊のパイロットで、命大事さに虚言で特攻から逃れ、さらに突然出現したゴジラに怯えて攻撃することが出来ずに多くの犠牲者を出してしまう。そのことがいつまでも主人公にとって悪夢となり、終わらない戦争として取り付いてしまう。そしてゴジラ討伐の作戦に参加し、その命で自分自身の戦争に決着を付けようとする。「ゴジラ-1.0」のこの「-1.0」は「戦後」ともう一つ、この主人公の「終わらない戦争」のことも表しているのかも。  命を捨てる覚悟の強さももちろんあると思う。しかし、生きることへの執着心の強さもあると思う。ゴジラ映画でこんなにも人間ドラマが上質で、ゴジラが脇役みたくなった作品も珍しい。本当に良く出来た作品でした。  熱線の発射の仕方が格好良かった。その熱線を発射した後の二次災害の描き方が非常に素晴らしかった。赤の他人の子供をわが子のように育てる件はなんか三丁目の夕日ぽかった。木製の小型船になかなか追いつけないゴジラ...(;´∀`) 1作目のゴジラへのオマージュも散りばめられててニンマリ。あの橋爪さんは「東京家族」の橋爪さん?(笑)   ただ本当に素晴らしい作品ではあったのですが、最後のあの実はまだ・・・みたいなのは正直言ってこの作品の作風には蛇足でしかなく、いらないと思えた。はい。
[映画館(邦画)] 8点(2023-11-06 14:43:49)
4.  ゴジラvsコング 《ネタバレ》 
【めっちゃネタバレあります!注意!!】  今までハリウッドが制作してきた「ゴジラ映画」の中でも、ダントツに面白かった。それはきっとコングという、人間と怪獣との間を受け持ってくれる存在があることで、怪獣同士のバトルに感情移入をしやすくなっている点と、メカゴジラの存在を隠したことだろう。まさかメカゴジラが出てくるなんて夢にも思わなかった。それもギドラの骨を利用して!ていうのがもうね、機龍を思い出させるじゃん。暴走もしてたし。ただデザインはあまり日本人好みには見えなかったかな(^_^;) ゴジラとコングの闘いそのものは、第1戦の水上は圧倒的にゴジラが有利でコングの負け、第2戦の香港はご先祖様の武器で勝ったかのように見えたが結果、ゴジラの反撃を食らってコングの負け。やっぱりゴジラ強し!だった。そりゃあ核エネルギーの怪物やもんね。てかコングのご先祖様?が対ゴジラ用の武器を作っていた?のか?にはぶったまげましたよ。そんな知能あったのかよって!むしろ今度はそのコングのご先祖様の映画を作って欲しいわ。  そして最後は二人?で協力し合ってメカゴジラを倒し、最後はコングに視線を送って去ってゆくゴジラ。格好良すぎっしょ。てか少年ジャンプかよ!  さあハリウッドさんよ、まだ「ゴジラ映画」作っていくんですか?ある程度人気怪獣は出しちゃったけど、まさかファイナルにデストロイアとか考えてるんでしょうか?それとも禁断の亀型怪獣か!!まこれはないでしょう(笑) とにかく今回のこの作品があまりにも素晴らしかったので、頑張ってまた作って欲しいです。
[映画館(字幕)] 8点(2021-07-10 19:31:16)
5.  学校Ⅱ
正直言って私は障害を持った人が苦手である。なぜなら彼らと対峙した時の自分が、あまりにも醜いから。偏見と差別で彼らを見てしまうから。これは本当に隠しようのない私自身の性なんです。  そんな私にはこの映画はあまりにも大きく寛大で、手の届かない理想郷のようなものでした。こんなにも生々しく心に訴えかけられたら、己の本性を剥き出しにされてしまいます。とんでもない映画です。  「子供たちに迷惑をかけられるのが教師の仕事でしょ」「教師が楽できる手のかからない人間を作ることが学校教育だと思っているの?」  この作品を教員免許習得前に観せることを、どうか義務付けてほしいものです・・・。
[インターネット(邦画)] 8点(2019-11-29 22:25:48)(良:1票)
6.  八日目の蝉
いつだって被害者は子供だ!生まれる場所も時代も、親も選べない。大人たちの都合で生まれ育てられる。自分では何も選べないし決められない。だけど生まれてきたことで、色々なものを見たり聴いたり触ったりできる。心を動かされる瞬間がある。きっと井上真央の子供も順風満帆とはいかないかもしれない。それでも世界を知ることはできる。世界を体験することはできる。大小は関係ない。大事なのは心が揺れる、その高鳴りなんです。八日目の蝉は決して無意味じゃない。そこにはかならず意味がある。私が生まれてきて、この映画に出会えたように・・・。
[インターネット(字幕)] 8点(2015-03-28 08:04:41)
7.  そして父になる 《ネタバレ》 
とても丁寧な作りで、ドラマへの没入感は半端なかったです。対照的な親子を登場させることで、主旨も非常に分かりやすくなっている。福山雅治側にだけこだわって作ったのも、正解だと思う。多くの観客はリリー・フランキーの人懐っこい父親に共感するはず。なのにあえてそちらサイドのエピソードをそれほど盛り込まず、あくまでも福山雅治側に焦点を絞ったことは高く評価したいです。ただ、離婚かと思わせるほど険悪になってもなぜ別れないのか?その辺りの奥さんの心理描写が少し描かれていると、彼のキャラがもうちょっと掘り下げられた気もします。それから写真。子供が知らないうちに撮っていた写真。その写真を見て良き父親として急に目覚める。で子供を交換。あれ?リリー・フランキー側の気持ちは?そこがちょ~っと強引過ぎかな。まぁそれらを差し引いても心にグッとはきたので、いい映画としましょう。「父親だって取り返しのつかない仕事だろ!」一番グッときたセリフです。
[DVD(邦画)] 8点(2014-04-29 18:15:37)
8.  幸福の黄色いハンカチ 《ネタバレ》 
この映画、健さんが主演のように見えて実は、武田鉄矢が主演だと思った。本気の恋愛に臆病で、見栄や虚栄といった鎧で身を固め、極力傷つかないような遊び半分な恋をする。そんな男が旅で知り合った、不器用で無骨だけど愛に対して実直な男との交流を通して、最終的には本気で人を愛するようになる。武田鉄矢が演じた花田欽也の、まさに成長物語ですね。約30年振りに再視聴しましたが、当時とは比べものにならないくらい胸にグッときました。昔見た映画を、年をとってから改めて見直してみるのもなかなかいいものです。刑務所を出所してラーメン屋でビールを飲むシーン。もうねぇ、たまらんですよ。全身全霊で一杯のビールをすすっているその姿。このシーンだけでアカデミーもんです。あとね、ラストで黄色いハンカチが、さり気なく武田鉄矢の後方に見えるシーン。もうね、神がかってます。素晴らしすぎます。正直言って宣伝用のポスターでネタバレバレで、どうせハンカチあるんだから、ってそんな冷めた気持ちをあざ笑うかのようなこの演出。分かっていたのに、あんな風に見せられたらそりゃぁ感動せざる得ないですよ。と、そこまで感動しておいて水を差すようで申し訳ないが、一点だけ心に引っ掛かったことが。健さんが殺害してしまった男性に対する、明白な答えの提示がなされなかったこと。まぁそれをやってしまうとテーマの本筋からそれてしまう恐れがあるのは分かるが、渥美清との会話の中でもいいから、被害者への罪の意識を表現して欲しかったかな。くどくならない程度に。まぁそれでも結局はいい映画であることに変わりはない。出演者全員も文句なく素晴らしい!ほんと、見直して良かったです。
[DVD(邦画)] 8点(2013-07-07 08:05:17)
9.  告白(2010) 《ネタバレ》 
原作未読。クラスの誰からも相手にされず、唯一自分を必要としてくれたクラスメートにも利用されただけでクズ呼ばわりされた男子生徒が、小さな女の子を躊躇うことなくプールに投げ込むシーンに共感してしまった自分にぞっとした。罪な映画です。
[DVD(邦画)] 8点(2011-02-12 17:32:52)
10.  必死剣 鳥刺し 《ネタバレ》 
説明もなく唐突に時間軸がコロコロと変わる。なのに編集さんがあまりにもいい仕事をしているおかげで、違和感なく観ることができた。ただもう少し短く出来た気もする。それでもこの映画は、普段時代劇を観ない人にも勧めたくなるほど、圧倒的で繊細だ!多くを語らない主人公の心情を、我々日本人がそれぞれ違った解釈をして受け止めたとしても、それをよしとしてくれる。そんな『日本映画』でした。
[DVD(邦画)] 8点(2011-01-01 03:48:31)(良:1票)
11.  鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 《ネタバレ》 
なんだか巷での評判がすこぶる良いと聞いて興味が沸いたので観ることに。いや~観て正解。こりゃあ確かに傑作ですね。てかこれだけ作りこまれた映画なら別に「鬼太郎」じゃなくても成立したんじゃないのか、とも思ったりなんかして...。とにかく本当に良く出来てた。どことなく横溝正史の世界にも見えた。  それにしても「ゴジラ-1.0」といいこの「鬼太郎」といい、戦後日本が舞台な作品の当たり率ハンパない!名作が生まれやすい舞台環境なんですかね。まあでもやっぱり最終的には監督さんやスタッフさんキャストさん達の頑張りなんでしょうけど。  最新のCGとかをそんなに多様せず、どこか昭和っぽさが漂う作画なのが好感を持てた。鬼太郎らしさあって良き。  でこの作品を観て改めて感じたのは、見た目が怖い妖怪よりも本当に恐ろしいのは人間の方だってこと。うんうん。   ただこれだけ頑張った水木が「墓場の鬼太郎」で呆気なく鬼太郎に見捨てられちゃうんだよな~...て思うと切な~...(T▽T)
[映画館(邦画)] 7点(2024-01-19 22:58:11)
12.  響 HIBIKI 《ネタバレ》 
休憩を挟むことなく一気に最後まで観てしまった。それほどまでに引き込まれてしまった。主人公「響」の圧倒的な存在感が、観る者をひきつけて止まない。凄い映画だった。漫画が原作だそうで、そっちも読んでみたくなった。この先どうなっていくのかすっごく気になる。  この作品の中で最も存在感があったのは小栗旬。登場シーンもセリフも少ないのにも関わらず、なんか彼の歩んできた人生がまるまると伝わってきたのは本当に凄いし、それだけの演技力があったということ。  面白い映画ではあったけれど、やはりどうしても主人公「響」のことに触れなければなるまい。まず普通にこのまま彼女が成人してもあの性格のままだと、犯罪者になってしまうのは確実。未成年で世間知らずな範囲で多少なりとも許されてる部分が今回の映画ではあったけれど、常識的に考えても、やはり暴力は暴力だし、不法侵入も不法侵入になる。まあその常識じゃないところが面白いのはたしかなんだけど、犯罪者のレッテル貼られたら物語としてジ・エンドになってしまうんじゃないかと。そんなことばっか気になって仕方なかったのもまた事実です。はい。  とにかく漫画原作読めばいいことなのね。  にしても主人公がこういう性格だとは知らずに観たものだから、ある意味ラッキーでした。これは当たり!
[インターネット(邦画)] 7点(2021-08-25 23:13:02)
13.  シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
碇ゲンドウは現代人の闇そのものだった。観ていて胸の奥がチクチクと痛んだ。やるせなくて切なくて、そうだ、自分もゲンドウなんだって。他人と距離を置き、他人と関わらず、自分だけの世界にいることの楽さ。でも人は人を求めてしまう。愛してしまう。愛は強くその反面、狂気となる。わかっていてもどうにもならない、どうにもできない。  エヴァンゲリオンには人の全てがあった。  こんな奥深い作品をこの世界に産み落としてくれて、ありがとう。  ソーシャルディスタンスのせいで、人と仲良くなるおまじない、ができないことが悔しいです。  時間を置いてもう一度、観に行く...。
[映画館(邦画)] 7点(2021-03-08 14:10:38)
14.  ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 《ネタバレ》 
●前作よりもパワーアップし、怒涛の怪獣オンパレードであっという間の130分だった。●ラドンが飛行した後のあの、風圧で持っていかれる描写をちゃんとやっててくれて感動した。●まさかのオキシジェン・デストロイヤー登場にはおったまげた!さらに芹沢博士の最後も、初代ゴジラへのオマージュを感じてジーンときた。●相変わらず暗いシーンが多すぎ。それと建造物との対比があまりないので、怪獣のスケール感をあまり味わえなかった。怪獣同士のバトルもいいんだけれども、モノを破壊して欲しいんですよねもっとめちゃくちゃに。ギドラの引力光線(ハリウッド版もこれでいいのかな?)はもっともっと暴れまわって欲しかった。●モスラはどちらかというとバトラっぽい。そんなに美しくない。●前作でゴジラはムートーを排除するために奮戦したが、そのムートーくん他にもいたようで、ちゃっかりゴジラの配下になっちゃって、これでいいのか?ってちょっと考えてしまったw ●怪獣のオンパレードはたしかに楽しいんだが、CGに慣れてしまったのか、鑑賞後しばらくたって、実写というよりアニメな印象が強く残っていることに気付かされた。そのせいなのか、怪獣たちがあれだけ出現し破壊活動をしているというのに、恐怖や絶望といったものを一切感じなかった。いや待てよ、最近観たアニメのゴジラの方が絶望感はあったな。たぶんこの映画は、大人向けには作られていないのかも。そっかぁ!こいつは懐かしの「東宝チャンピオンまつり」なんだ。まあそう思うのが一番ですね。   次はキングコングと対決だ!楽しみ!
[映画館(字幕)] 7点(2019-06-02 00:27:34)
15.  劇場版 マジンガーZ/INFINITY 《ネタバレ》 
単なるお祭りやウケや、昨今流行りのロボットブームにあやかってだの、そういった類のものではなかった。なぜ今さらマジンガーZなのか?それは、今のこの時代に抱えてる様々な問題、エネルギー問題、核問題、少子化問題、それらいろんな問題に対して、この映画なりのアンサーを示してくれている。どんなに愚かでも、何度過ちを繰り返しても、それでも諦めず未来を信じたい。泥臭い倫理観ではあるものの、スマートでクールな時代になっていくからこそ、その泥臭さが逆に必要なのかもしれない。世界中から光子力エネルギーがマジンガーに送られそして勝利。世界が一つになって万々歳。と思いきや、戦い終わってマスコミ陣が光子力エネルギーに対して批判的な質問を投げかけるという、なんとも皮肉なあのエンディングこそ、まさに問題解決の道はそう容易くないという、この映画のアンサーに対するアンサーなのでしょう。子供だまし!そういうレッテルを観もしないで貼ってしまう人にこそ観て欲しい。そして感じて欲しい。人はみな、神にも悪魔にもなれるということを・・・。  PS:ジェットパイルダーでなくホバーパイルダーなとこと、ボスボロットがちゃんとボスボロットだったとこが嬉しかった~。
[映画館(邦画)] 7点(2018-01-13 16:54:07)(良:1票)
16.  永い言い訳
この監督らしい変化球の効いた作風ではなく、直球勝負な仕上がりになっていて、趣向の変化に戸惑いつつも楽しむことができた。今作もまた、人間の抱える闇の部分にスポットを当てており、観ているこちらの内面を剥き出しにされた。自分の醜いDNAを持った子供を持つのが怖い。子供と接すると自分の醜い部分を帳消しにできた気がする。多少言い回しは違うかもしれませんが、これらは私自身にも当てはまり、ほんとうにこれは女性の監督が作ったのか?と疑わしくなるほど男性の心理を的確に表していた。凄い人です、ほんとうに。  竹原ピストルさん。いやぁ~なかなかどうして、いい味出しまくりです。子役の二人も非常にいい!特に妹役の白鳥玉季ちゃんは恐ろしい程ナチュラルで、演技とは思えないほど自然体でした。将来が楽しみです。  上映時間が2時間30分近くあると知って正直長いな~と思った。ところがどっこい!あっという間にエンディングで、むしろ全然足りない!もっともっと観せて~!て逆に短く感じてしまいました。それほどまでに作品の世界にハマってしまったということです。  ただ個人的には変化球の効いた作風の方が好みではあるので、点数は7点で。
[映画館(邦画)] 7点(2016-10-16 18:19:36)(良:1票)
17.  心が叫びたがってるんだ。(2015) 《ネタバレ》 
いやぁ~恥ずかしくなるくらい青春してますね~。うんうん、若い若い。思春期の頃って、もがいて苦しんで、探して探して探しまくって必死に答えを見つけ出そうとするんですよね~。世の中にあるたっくさんの情報をなんとかまとめようとしたりもしますね。そんでもって分かった気になったりして。自分は、世界は、こうなんだと。でもそれって結局は主観が大半で、そこに客観性の要素はほんの数パーセントしかない。他人と触れ合って他人の言葉に耳を傾けてそこで初めて気付くこともたくさんある。そして人は成長していく。  この映画は、思春期の少年少女たちが心の中の殻を破いていく姿を、ミュージカルという題材を借りて描いた青春映画です。ミュージカルに奇跡はつきもの。青春時代に起きる様々な出来事も長い人生からしてみたらきっと、奇跡みたいなものなんでしょう。そういった点では非常に良く出来た脚本だと思います。ヒロインが舞台本番当日に逃げ出しちゃうのも、高校生だってまだまだ子供だな~って思えたし、その後絶妙のタイミングで帰ってくるのもドラマチックだしまさに奇跡で、わたし的にはアリでした。大人だって自分のことしか考えられない人ばかりなんだから、彼ら彼女らが自分の恋愛のことを優先しちゃうのも無理のない演出でしょ。  ただね~、出来ればもうちょっとミュージカルのシーンそのものを見せてほしかったな~。セル版のDVDかBlu-rayに特典として入ってるのかと思ったけど、調べてみたら入ってなかった。残念。  全体的に説教臭くならないギリギリのラインだと私は思えたし、青春を感じられて満足しました。
[DVD(邦画)] 7点(2016-08-28 09:00:32)(良:1票)
18.  バケモノの子
親は子と共に育つ!互が互を支え合い補い合い成長していく。親子の物語、ここに極まる!素晴らしい。  一筋縄ではいかない生き物「人間」。何を考え何をするのか危なっかしい。まさにこの世の”バケモノ”だ。特に情緒不安定な思春期は、そのバケモノの兆候が現れやすくなる。渋谷という街を舞台に選んだのは、そこがバケモノの巣窟の象徴だからだろう。  この作品自体は「白鯨」をベースに、他の作品の影響やオマージュを反映していて、オリジナリティが薄味に感じてしまう。がしかし、アニメーションという技法と今伝えたいテーマとが見事に融合し、たとえ見たことのあるような作風でも、こうして出来上がったモノとして提供されると、そこはやはりしっかりと受け止めなければならないだろう。古今東西これだけ多くの作品があるのだから、似てしまうのは仕方ないでしょ。その上で最終的にどれだけ心に響いたか、どれだけ魂を揺さぶられたか、肝心なのはそこでしょ。私は十分響いたし、揺さぶられましたよ。  ただ一つ苦言を。みんなのおかげで闇に飲み込まれないで済んだ。みたいなこと言ってたけどさ、あの時手首見たからじゃん。お守りの、楓のおかげじゃん。そこだけは首をかしげてしまいました。
[DVD(邦画)] 7点(2016-03-05 04:05:21)
19.  柘榴坂の仇討 《ネタバレ》 
何とも言えぬ、情緒あふるる映画だろうか。私たち日本人の奥底に、失いかけていたものを呼び覚ましてくれる。実に味わい深い映画だ。多くの日本人が、自分の中の「日本人」と真摯に向き合わなければいけなかった混迷の時代。尊厳や威厳、誇りを持って真っ直ぐ生きる美徳。そういった精神が、西洋文化で近代化していく中で、徐々に過去の遺物と化していく様は、非常に心苦しく切なくなります。そんな時代背景の中で、まさにその象徴であるかのような中井貴一と阿部寛が繰り広げる物語に、私はすっかり魅了されてしまいました。特に、自分の意志ではなく、あくまでも主君の言葉、命によって仇討をやめたところが、最後まで武士を貫き通していて満足のいく終わり方でした。西洋のまじないによって東洋の伝統や風習が打ち切られる演出は、もどかしくもあり清々しい、とても奇妙な心情になりました。「姿形は変わろうとも、捨ててはならぬものがある。それも文明ではござらぬか」心に一番響いたセリフです。
[DVD(邦画)] 7点(2015-04-19 10:58:50)
20.  麒麟の翼~劇場版・新参者~ 《ネタバレ》 
正しいか正しくないかは問題じゃない。何をすべきかが問題ではないでしょうか。結果的に悪い方に転ぶと、あの時の選択は間違っていた。良い方に転べば正しかった。それでしか判別しようがないのが人の世というもの。体育教師が真実を隠蔽したのも、生徒たちの将来を考えてだった。しかしそのことによって悲劇が生まれてしまった。結果的に体育教師は責められる側に。だがもし逆だったら。隠蔽によって多くのプラスが生まれていたら。体育教師は正しかった、ということになります。所詮は結果論でしかないということ。しかしこの作品が伝えたいのは多分、立ち向かうこと、向き合うこと、逃げないこと、ではないでしょうか。悪ふざけの事故も、労災も、真正面から受け止める覚悟を持ってほしいというメッセージが込められていた気がしました。たしかに水難事故の母親は真実を知ることになるでしょ。でもそれも、しっかりと受け止めそして向き合って欲しい。そして過ちという負を正の未来にする努力をしてほしい。負の連鎖はどこかで断ち切らないといけないから。難しいと思いますよ。簡単なことじゃないし、生半可な気持ちじゃあ出来ないですよ。でもね、それでも向き合って欲しいんですよ、逃げずにね。様々な意見が飛び交っているようですが、それだけ語るべきもののある作品、ということでしょう。あと申し訳ないですが、劇団ひとりさんはミスキャストだと思います。それと、劇場版らしいスケール感もあったら良かったかな。人生って難しいな~・・・。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-01-24 15:25:08)
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