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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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161.  古畑任三郎スペシャル 黒岩博士の恐怖<TVM>
もともとこのシリーズは、あまり本格的な謎解きや、犯人探しがあるわけではなく、観客側には「誰が犯人か」も分かっている状態で話が進む。見所は、完璧に見えるアリバイや完全犯罪の方法を崩す過程にある。それはいいのだが、さすがに全てのシリーズにおいて、こういうパターンを繰り返されると、さすがに飽きてくる。計画殺人の割には、いかにも「証拠を残すためのような露骨な失策」をしたり、その証拠が、「偶然と幸運」のおかげで手に入ったりと、ミステリーとしては褒められた出来ではない。古畑任三郎始め、登場人物のキャラクターの魅力に助けられているが、特に今作は無理が目立つ。
4点(2003-12-21 17:16:26)
162.  ストリートファイターII MOVIES STREET FIGHTER!!
この手のゲームキャラを使ったOVAにしては、最低限のラインはクリアしている。当時、「まったく期待せず見た」割には、そこそこだったので、まさにこの点数。 キャラの技(竜巻旋風脚、スピニングバード等)の描写が、ゲームよりもリアル路線なのが◎。ただ、肝心のキャラ描写自体はかなり大雑把。会議室や病院、街中などで、ゲーム中のコスチュームのままというのは、いくらなんでも違和感がある。春麗の上司が「キミ、そのコスプレは何とかならんのかね」と注意しないのも、ある意味問題(笑)。こういう部分こそリアルにすべきでは?序盤のキャミーも目立つこと目立つこと。暗殺に最も適さない格好。声優もメインキャラにこそプロを充てて欲しかった。最後のエンドロールのトラックは不必要でしょう。何でベガ様がトラックに?どうせなら、地平の彼方からサイコクラッシャーで飛んで来て欲しかった。
4点(2003-12-10 10:58:46)(笑:1票)
163.  世にも奇妙な物語 映画の特別編
「携帯忠臣蔵」は面白かった。でもそれ以外の作品が駄作ぞろい。「雪山」も「結婚シミュレーター」も、既に似たような話がいくつもある。「チェス」も非現実的すぎる状況が白々しく、そのせいでオチがバレバレ。
4点(2003-10-22 18:01:44)
164.  自殺サークル 《ネタバレ》 
序盤のインパクトや雰囲気は最高。病院でのエピソードまでなら傑作と言っても良い。  しかし、その後ローリーが歌を歌い始めたところから様子がおかしくなる(笑)。一瞬、「すわ、「発狂する唇」の再来か!?」と身構えた。まあ、あそこまでデタラメではなかったが、結果的に破綻する事に違いはない。  安易な自殺を通して、現代の若者の病理を描いたつもりだろうが、スタイルだけで中身がスカスカ。ミステリーっぽい伏線も、まともな説明がないまま放り出してある。ラストの子供達も露骨に「エヴァンゲリオン」のパクリ。こういう上っ面だけをパクるから、エヴァまで同列に見られてしまう。ファンとして迷惑。「破綻していそうで、破綻していない」のがエヴァ。「破綻していそうで、やっぱり破綻している」のがこの作品。似て非なるもの。  とりあえずテーマだけは深いので、もう少しまともな撮り方をすれば傑作になった可能性があるだけに惜しい。
[ビデオ(邦画)] 4点(2003-10-21 12:59:27)(良:1票)
165.  呪怨 (2003)
このシリーズ最大の不運は、「リング」同様、あまりにも有名になり過ぎた事と、他ならぬ監督本人が、自分の作品のどこに魅力(恐怖の本質)があったのかをまるで理解していなかった事だ。  OV版の恐怖感は、直接的な霊現象よりも、あくまで「人間」の持つ欲望や嫉妬心といった、深い業がそこに絡んでいるから生じたものであり、この劇場版のように、すべてが霊現象ありきではないから傑作足り得たのだ。  とにかく劇場版は恐怖表現が「ワンパターン」で飽きてくる。伽椰子や俊雄が露出しすぎ。幽霊でも何でも見慣れたら、それは非日常から日常に堕してしまうという事に留意するのが、「恐怖」を演出する上での最低限の常識では?  出てくるタイミングにも工夫がなく、全編通して安易な演出のオンパレード。女子高生に至っては失笑するしかない。まるで「伽椰子と愉快な怨霊たち」。ほとんどテーマパークのお化け屋敷のノリ。  もはやストーリー性も無く、各エピソードにもまったく繋がりがない。ストーリー性が無いので、時系列をバラバラにする必然性も感じないし、単に分かりにくくなっているだけ。
[ビデオ(字幕)] 4点(2003-10-21 12:16:58)
166.  紅の豚
うーん、監督のやりたいことは分かるんですが、いざ作品化したら中途半端な内容になってしまった感じです。別に豚になってもならなくても自分の信念を貫くことは出来るわけですし、男のロマンというよりは、男の自己満足という印象で、同じ男としてもいまいち共感出来ませんでした。
4点(2003-10-13 13:54:18)
167.  クロスファイア(2000) 《ネタバレ》 
<原作は未読。映画のみの評価>。  通常人とは違う人間の苦悩、現行の少年法の甘さ、官僚体質の批判など、色々とテーマは盛り込んであるが、その見せ方が散漫で、何が一番伝えたいのか焦点が合ってない。  また中途半端にCGを使ったアクション映画のような超能力の演出のせいで、全体的に安っぽい仕上がりになっている。  悪役のいかにも「憎ませるためだけの悪人」というような、安直なキャラ造形も気になるところ。桃井かおりの刑事を始め、もう一人の能力者の少女など、最後までどういう役割で行くのか、方向性がはっきりしないままの登場人物が多いのも難点。
[ビデオ(字幕)] 4点(2003-10-05 20:24:48)(良:1票)
168.  ISOLA 多重人格少女
このタイトルのつけ方は確かに問題ですね。陳腐すぎ。なんで原作通りのタイトルにしないのかな?多重人格ものに共通する弱点は、最初からネタバラシをしたような状態で話を進めなくてはならない点でしょうね。残念ながら、「多重人格」という設定自体が、既に陳腐なものになってしまっている以上、どのようなオチがあっても、作品としての面白さやインパクトは半減せざるを得ないでしょう。
4点(2003-09-23 13:52:31)
169.  裸のランチ
映画の前に、ちゃんと原作を読んでらっしゃる方がいるというのに驚きます(褒めてます)。だいぶ前に見た記憶がありますが、タイプライターが虫みたいになったりすること以外、あまり印象に残っていないですね。基本的に脳内妄想みたいな幻覚が現実と混ざり合うような話なので、完全に好みが別れる内容だと思います。
4点(2003-09-21 07:48:02)
170.  溺れる魚
「トリック」は面白いが、この作品はイマイチ。真面目さとおふざけのバランスが悪く、何がやりたいのか(見せたいのか)分からない。そのため、内容もほとんど印象に残っていない。IZAMの退廃的な雰囲気に+1。
4点(2003-07-02 00:32:40)
171.  うる星やつら3 リメンバー・マイラヴ 《ネタバレ》 
残念ながら、リアルタイムうる星世代のファンとしても、この「RML」は駄作と言うしかない。  一番ハマっていた当時に見たのに、それでも「何だ、このド恥ずかしい内容は」と思ったくらい。特にあたるとラムが輪廻転生してめぐり会うというシーンがキツイ。ベタ過ぎるというか、演出が下手くそ。  そのくせラストでは、あたるの指に「赤い糸」が何本も繋がっているという、あまりシャレにならないオチ。  オリジナルキャラにはまるで魅力が無いし(特にルウはムカツクだけ)、ストーリー展開にも意外性や、これと言った盛り上がりが無い。レギュラーキャラの活躍が少ないのも不満。  前作「ビューティフル・ドリーマー」の完成度が高すぎたせいか、劇場版に対する期待が大きすぎた。唯一、ハードロック調の主題歌が良かっただけ。
[ビデオ(字幕)] 4点(2003-07-01 22:00:44)
172.  親指さがし 《ネタバレ》 
<原作未読・映画版のみの評価>  まあ、都市伝説でも、怪談でも、ネタは何でもいいけど、ホラーやサスペンスといったジャンルにとって大事なのは、やっぱり設定を生かす「演出」だね。こればっかりは監督にセンスが無いと、どうしようもない。そう言う意味でも色々と突っ込み所が多い作品。  普通、ホテルの廃墟跡で子供が遊んでて行方不明になったら、家出と結論する前に子供が入り込んだり、落ちたりしそうな所を集中的に探すだろ。そもそもなんで知恵は由美子が通気口に隠れた事を警察に言わなかったんだ?別に落ちたのは知恵のせいじゃないんだから、言わない理由が分からない。由美子に嫉妬していたからとか、ふざけて押したら落ちたとか、何でもそれらしい理由は付けられるはず。  だいたい由美子が死んだのは100%本人の自業自得。助けられなかったどうのという以前の問題。幻覚を見るほどに自責の念に駆られたりする原因としては無理がある。  武の背中の手の跡にしても、作中で扱うなら、落ちていく由美子が掴まろうとして引っ掻いた傷跡だったとか、必然性のある理由ならいくらでも考えられるだろう。この辺の設定の甘さが突っ込み所として目立つ。  演出面にしても、ボイスチェンジャーで変えたような太い声で「オヤユビヲガエゼ~」と言わせたりするところに、監督の恐怖演出に対するセンスの無さを感じる。この地点で見る気が失せる。実際、登場人物の演技なども、監督の演技指導を含めヒドいもの。  綾の舌っ足らずな喋り方にイライラさせられるし、小学生の頃の「由美子がいなくなったら探してくれる」「うん、絶対に探して見せるよ」なんて恥ずかしい会話にもセンスが無い。お互い好きな相手だけど、告白はできないでいるって程度に匂わせとけばいいんだよ。  また、序盤では誰かの悪戯かも知れないのに、その検証もせず「このままじゃ、あたしたち殺されちゃう~」と早々にパニくってるのにもシラけさせられるし、信久が公園のトイレで殺されるシーンにしても、何故あんなに不気味な公園のトイレにわざわざ入っていくのか分からないし、智彦が武に襲われるシーンでも、どうしてスコップを投げ捨てるのか等、いちいち行動や言動に納得の行く必然性が無い。  当たり前の話だけど、やはり脚本や演出にセンスが無いと、作品全体の説得力も無くなる事をこの作品が証明している。
[DVD(邦画)] 3点(2007-07-02 15:53:54)
173.  真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章 《ネタバレ》 
これだけ有名な作品なのに、かつて劇場版が一作しか作られていないとは意外。もっとも連載当初からの原作ファンで、期待していたアニメ版の「ユーアーショック!!!」にショックを受けて以降、アニメ版はギャグとして認識→黙殺しているので、変なモノがあまり世に出回らなかっただけ良かったとは言えるのかも。  ---閑話休題。  と言うわけで、今回、初めて「北斗の拳」の劇場版を見てみたけど、内容的には「サウザー編」のダイジェスト版って感じで、そこにオリジナルのエピソードを適当に混ぜてみましたって程度の出来。  何よりオリジナルキャラのレイナとソウガにまったく魅力が無い上に、ラオウとの絡みもあって無いようなもの。あのラオウと対等の口を利くというのも違和感ありまくり。何のエピソードも無いのに、そこまでのキャラとして出すのは無理がある。だいたい「修羅の国出身」という設定も何も生かされていないし、そもそもこのオリキャラがこの作品にとって必要な存在とは思えなかった。まして中盤以降、ラオウすら傍観者になってしまう始末。どこが「ラオウ伝」なのかと。  ケンとシュウの関係やサウザーとの闘いも原作の簡略版だから、原作を知っている者にとっては今さら何の新鮮味も意外性も無いし、原作を未読の人にとっては(そんな人が見に来るとは思えないけど)、展開が早過ぎてストーリーやキャラの関係を理解できないと思う。そのくせ肝心のサウザーの過去話は完全省略。  既にキャラ的にもストーリー的にも完結している作品だから、ストーリーの大きな変更や、旧キャラに影響を及ぼすような新キャラなどを追加する事は難しいとしても、ここまで原作のダイジェストだと、わざわざ劇場版として作る意味が薄いと思う。  さらに、ある意味で「期待通り」と言うか、「予想通り」と言うか、ケンシロウとラオウの声を担当する例の御二人が低レベル。まだ阿部寛はマシだが、ラオウの宇梶剛士がヒドい。技術的にも声質的にもミスキャストであるのは明白。もともと芸能人をメインキャラに起用する事自体が間違っている。  この辺の作品に対する愛着や拘りの無さが、いかにもブームの再燃に乗っかって作っただけである事を物語っている。丁寧な作画に対する敬意と、今後の期待を込めて、おまけで+1点。
[地上波(邦画)] 3点(2007-04-22 16:29:29)
174.  PROMISE プロミス 《ネタバレ》 
序盤の「真の愛を得られない」という約束からして唐突で、何で飢え死にしそうな少女にそんな約束をさせるのか意味不明。  そもそも光明や崑崙が傾城をそこまで愛する理由や過程がまったく描かれていない上に(特に光明)、傾城もそこまで美人じゃないし、単に我侭なだけで、どこにでもいる女にしか見えないから魅力が無い。各登場人物の心理描写も大雑把すぎるから三者三様の恋愛ドラマに説得力が無く薄っぺらい。  「無歓があの時の少年でした」というオチも「だから何なの?」と言うしかない。お前も飢え死にしそうな少女に饅頭を騙し取られたくらいで人間不信になるなよ。笑うところ?  ワイヤー&CGまみれのアクションも中途半端。この手の重力無視&慣性無視の不自然な動きは見飽きた。暴れ牛の突進シーンで、早々にしてこの作品に対する期待と興味が失せたが、傾城を凧のように引っ張って連れ出すシーンでようやくバカ映画なんだと気付いた(笑)。  とは言え「バカ映画」と言うほどにはバカに徹した感も無く、基本的に真面目にやってしまっている中途半端さが見ていてもどかしい。「キル・ビル」などが代表例だが、要するに、感動させたいのか笑わせたいのか、どっちつかずになっている作品が個人的に嫌いなのだ。中途半端な恋愛ドラマに時間を使ってないで、やるならもうとことんバカアクションに徹して欲しい。確かに多少はカッコ良いアクションや笑ってしまうシーンもあったが、それもどこまでが計算で、どこからが天然なのか分からない微妙な演出が多い。日本のゲームやアニメの影響を変な風に受けてしまって、肝心のエッセンスを抽出できていない感じ(典型があの暴れ牛のシーン。冒頭から牛にメインキャラを追いかけ回させ、しかもバタバタと四つ足で走らせるなんて珍妙なセンスは日本人には無いなあ…)。  その他、突っ込みどころは数え切れないが、それこそ真面目に突っ込むような作品ではないのだろう。バカ映画と割り切って見れる人や、変種の映画を見たい人ならどうぞ。
[DVD(吹替)] 3点(2006-11-01 20:08:50)(良:1票)
175.  博士の愛した数式 《ネタバレ》 
やはり最大の難点は、博士の記憶が80分しか持たない事に対する、博士自身と周囲の人間の苦悩、苛立ち、不安感、虚無感、生活するうえでの不自由などが、ほとんど描けていない事。「人の記憶とは何か」という最も描かなくてはならないテーマを追求せず、ただ何となく「記憶よりも今が大切」という安易な言葉の雰囲気に引きずられているだけの作品に思える。  「記憶を失くしても人は生きていける」とか、「今を大切にしよう」という問い掛けは分かるんだけど、「人は記憶と共に作られる」というポイントが描けていないから、記憶を失くす苦悩も伝わってこない。  また、博士の家が資産家で金銭面での不自由が無いという設定もご都合主義的。もの凄くヒネくれた見方かも知れないけど、博士が働けなくても家政婦を雇えるほどの「経済的余裕」があるからこそ、義姉も家政婦も博士を許容していられるんじゃないの?そういう現実面を無視して、「ふたりの無償の愛に感動した」とか「人と人の繋がりが大切」なんて綺麗事を言われても共感できない。仮に博士に身寄りも財産も無いとすれば、あの家政婦が引き取って面倒を見れるのか?「金の切れ目が縁の切れ目」なんて言いたくないけど、それ位は現実的に突っ込んで考えてみるべきじゃないかな?  また、なぜ博士は虹や夕日を数式で表現しないのか?すべての事象を数式で表すくらい、数字に対するパラノイアな描写が欲しかった。そのくせ子供に優しいという面をやたら強調しているので、返って偽善的に見える。  高校生たちのリアクションも優等生的すぎて気色悪い。子役もヘタクソ。薪能のシーンも無駄に長いし、必要性を感じない。  さらに、閉じた心を象徴する「閉め切られた木戸」を開けるシーンでもセリフで説明しちゃうし、作品を通して「前向き」というメッセージ性が強いのに、ラストはモノクロで終わる上に、エンディングも暗い曲が垂れ流されるだけ。ラストもダラダラしないで「これが…、博士の愛した数式です」というセリフで終わらせた方が感動的じゃないか?  感動ドラマとして素直に見ようにも、全体的に演出センスが無いので、突っ込み所ばかりが目に付いて仕方なかった。
[DVD(邦画)] 3点(2006-10-17 04:32:52)(良:4票)
176.  ルパン三世 セブンデイズ・ラプソディ<TVM> 《ネタバレ》 
ファンとして新作が出てくれた事は嬉しい。  ただ、出来の方は相変わらずショボい。  前作「天使の策略」に比べれば、いくらかマシにはなったものの、はっきり言って前作は悪すぎたから論外。  盗む獲物や敵キャラの取って付けたような設定に加え、ありがちで強引なストーリー展開。そして、その強引さを中途半端なギャグとご都合主義で誤魔化すため、ラストに行くに従ってグダグダな展開に。  しかも今回はなんと五右衛門がギャグ担当。珍しい設定に期待したのに、結局、不二子に協力しているからと言うだけの理由で無理やり途中退場させられる。やはり従来のテレビ映画シリーズ同様、ファンが見たいと思うようなルパン一味の「活躍のさせ方」がまるっきり分かっていない。  よくルパンのキャラに対する批判としてやたら「旧シリーズ」と比較する人がいるけど、個人的には「カリオストロ」のように義賊としてのルパンが好きなので、こういう優しい性格に違和感は無い。今作の問題はそういう事ではなく、各キャラ独自の「個性を発揮した見せ場」が無いこと(もっともこれはシリーズ共通の問題だけどw)。「主役を光らせるには脇役の活躍が不可欠」という脚本作りにおける基本が分かってない。主役だけが目立っていれば良いという作り方は、要するに前時代的。  ルパンとツンデレな関係の次元はまだマシな扱いだが、悲しいかな敵側に魅力が無いので、相対的に次元にも勢いが無い。銭形の活躍もこれまた中途半端で、いてもいなくても話が成立する程度の扱い。敵にもルパンにもつかないという不二子の役回りもワンパターンすぎる。ヒロインのキャラ設定もありがち。おまけにラストは「カリオストロ」の劣化コピー。  監督や脚本を書いている人は業界では有名なようだけど、はっきり言って感性が古い。このままじゃルパンの名が廃れる一方だし、せっかく最近は一般にも漫画やアニメのレベルの高さが認知されてきたのに、こんな駄作を作られちゃ、元の木阿弥だよ。 
[地上波(邦画)] 3点(2006-09-18 15:19:43)
177.  ギミー・ヘブン 《ネタバレ》 
せっかく「共感覚」という面白そうなアイデアを盛り込んだのに、それがミステリーのギミックとしても、テーマとしてもほとんど機能していないのが最大の欠点。  さらに肝心の脚本構成は文字通り「話」になっていない。陳腐で恥ずかしいセリフ回し(「君はオレが守る」とか「君の目は好きだったビー玉に似てるんだ」etc.)、センスの無いネーミングの数々、ダラダラとした展開、説明不足な人物描写、「共感覚」を表現するためのビジュアル面での演出不足、説得力に欠ける殺人の動機etc.etc...。坂本裕二氏は映画「世界の中心で、愛を叫ぶ」の脚本担当らしいが、はっきり言ってセンスが古いと言うか、感性がベタ過ぎると思う。  あの少女が共感覚を持つがために、誰とも分かり合えない孤独から人を殺すというのは、まあ分からないではないが、なぜ養父を次々に殺すのかが意味不明。虐待されていたとか?いまいち分からない。  また、新介が好きなら、なぜ貴史について行く?はっきり断っておけば殺す必要すらないじゃん。むしろ邪魔なのは恋人の方でしょ。それに貴史があそこまで彼女に惚れ込む理由もはっきり描かれているわけではない。  他にも適当に逃げた先の廃墟に監視カメラが取り付けてあったり(しかも貴史がどこに逃げて行くかも分からないのに、ちょうど見やすい位置にあるw)、「ピカソ」がプリペイドの携帯電話の番号を知っていたり、暴力団とどう関係しているのかとか、あのゲームをやっているとなぜ死にたくなるのかとか(あんな単調なクソゲーをトリップするまでやり込むわけないだろw)、突っ込みどころは数知れず。凄腕のハッカー(クラッカー)とか?とにかく基本的に設定の荒さが目立つし、人物描写も薄っぺらい。  音楽の使い方は悪くないし、「共感覚」のアイデアさえ作中で上手く活用出来ていれば面白くなる潜在力はあったはずだけに惜しい。脚本ですべてダメにされた感じ。
[DVD(邦画)] 3点(2006-08-31 17:29:54)
178.  Jam Films2 《ネタバレ》 
「Jam Films」→「Jam Films S」→「Jam Films 2」と、このシリーズを見てきたが、共通しているのは、どの短編も高校生の自主制作映画レベルで、自己満足以上の商品的価値を持った作品がほとんど無いことだ。毎回、監督は総入れ替えされているが、若手らしいパワーや独創性に溢れる作品には一作もお目にかかっていない。こんな既存作品の廉価版みたいな映画しか作れない若手が、第一線で活躍しているというのだから呆れる。  ・『机上の空論』~何故か似非日本を舞台にした恋愛のHowToビデオから始まり、後半はそれを参考にした男の恋愛話という二段構成のコメディ。結局、「現実は理屈通り行かないよ」というありきたりなオチ。レクチャービデオの「バカな事を大真面目にやる」というお笑い部分も、日本のコント番組や一昔前のギャグ漫画などでよく使われてきたもので、笑いとしてはかなり使い古されたパターン。ワイヤーアクションも中途半端すぎ。笑いにしても何にしても、やるならもっと徹底して欲しい。4点。  ・『CLEAN ROOM』~無菌室に閉じこもった少女の精神的自立を描いたであろうストーリー。結局はよくある内的世界を打ち破る成長物語。ラスト付近の雰囲気やエンディングテーマはなかなか良いが、全体的にはよくある「イメージ先行型」の作品で薄っぺらい。3点。  ・『HOOPS MEN SOUL』~これも、いかにも最近の若手クリエイターが撮りそうな作品。ひとつのジャンルに徹底することが出来ないのか、する気が無いのか…。真剣さの中に、おふざけの要素を露骨に取り入れることで、両方の要素を際立たせようとする、演出において一番安直なパターン。2点。  ・『FASTENER』~これも真面目さとおふざけのバランスが悪い典型。何故かキスされた途端に、少年が大人になる為の現実と幻想の世界を彷徨う旅をする話。問題は、その人生の矛盾や生きる意味を問うための脳内妄想旅行(?)が、まったく面白くないこと。思わせぶりなエピソードを繋いだだけで、具体的な主張性や問題提起の無い薄っぺらなストーリー。これもイメージ先行型の作品。1点。  と言う訳で、今回も平均すると3点くらい。どの作品も中途半端で、発想や演出のすべてが、どこかで見た事のある借り物のパッチワークの域を脱していない。もう少し、荒削りでもいいから、若手らしいパワーや独創性を感じる作品が見たい。
[DVD(邦画)] 3点(2005-10-31 13:25:36)
179.  スチームボーイ STEAM BOY 《ネタバレ》 
「産業革命時代のロンドン」というリアルな世界設定と、「空想冒険活劇」としてのファンタジー要素のバランス配分がどっちつかずで中途半端。  すべてのメカのメイン動力に蒸気機関と言う「縛り」があるので、どうしても良い意味での派手なアクション演出が出来ず、全体的にこじんまりとしてしまっている(それに画面の色合いの地味さが拍車をかけている)。  ハジけ切れていないと言うか、演出にも、メカデザインにも、見ていてワクワクさせられたり、驚かされる事がほとんど無い。  科学の脅威の象徴として出てくる「スチームボール」も、単に「蒸気を高圧縮してあるだけの玉っころ」と言うだけでは、そこまで危険物扱いするほどの説得力に欠けるし(特に現代人の感覚からは)、「飛行石」のような謎や幻想性も無し。  そのくせアクションシーンでは、空を飛び回る主人公には弾丸も巨大アームも何ひとつカスリもしないという、古臭く、リアリティの無いご都合主義の連続であり、すべてが何処かで見た事のある凡庸な演出のオンパレード。  最大の見せ場であるはずのスチーム城が浮上するシーンに至っては、ただその場に浮かんで地上からの集中砲火の的になっているだけで、ラピュタ城のような「禁断の力」を解放する時のような凄みや迫力を何も感じない。  主人公のレイの行動にも、パズーのような明確な目的意識が無く、戦争や科学の何が悪くて何が良いのかを考えることもなく、ただなし崩し的に騒動に巻き込まれているだけ。  ヒロインであるスカーレットの存在理由も薄く、居てもいなくてもストーリー展開にほとんど関係していない、ただの傍観者。高慢ちきな「お嬢様」というキャラも狙いすぎて失敗している。  鈴木杏を始めとする声優陣にも違和感があるし、プロを使わない必然性が分からない。決してヘタではないが、メインキャラを任せられるほど上手くもない(特にじいさんのセリフ棒読みがヒドい)。  映像レベルは高いものの、不遜な事を言わせてもらえば、日本の漫画・アニメ界の頂点のひとりである大友監督が何年もかけて製作する以上、デッサンが優れているだの、描画が細かいだのは越えて当然のハードルのはず。  始めに「メジャー狙い」ありきの作品であり、映画制作において監督自身が「オレは何を描きたいのか」という、表現の衝動を喪失した中途半端な作品としか言い様が無い。 
[ビデオ(字幕)] 3点(2005-08-02 17:31:20)(良:2票)
180.  ロスト・メモリーズ
映画産業に力を入れているお国柄だけあって、金がかかってるなあ。でも、残念ながら脚本の稚拙さが足を引っ張りまくり。邦画もエラそうな事は言えないけど、韓国映画も投資される多額の制作費に比べて、まだまだ基本的なセンスが追いついていない。ホラーやサスペンスでもそうだが、アイデアや演出がほとんど既存の作品の借り物にしかなっていない。  歴史のifを描く事で、戦中戦後の日韓の歴史解釈に一石を投じるのかと思いきや、ハリウッドの向こうを張った「トンデモSFアクション」映画だった。内容的には日本人が見てもそれほど不愉快なものではないが、後半、タイムトリップしてまで歴史を変えるというのが何とも安直。  
3点(2005-03-20 13:01:33)
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