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プロフィール
コメント数 226
性別 男性
年齢 53歳

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1.  君の名は。(2016)
傑作。こんなに大ヒットしたのに今の今までネタバレに出会わずに見られたのが幸運だった。コメディからスリル、SFほか様々な要素が詰め込まれているのに、とても見やすく理解しやすくスッと入り込める。何度も笑って泣いて驚いてハラハラしてしまう、『転校生』『時をかける少女』『オーロラの彼方に』を混ぜたような脚本が卑怯なほど良い。奇跡の連続を楽しむお話しだから粗探しや御都合主義なんて批判は野暮だと思う。基本的に吹き替えは声優がやるのが一番と思っているけど、今作の主役二人の演技がまた最高に良かった。挿入歌だけど、当初は歌声が肌に合わなかったけど、何度も聞くうちにクセになってきた。■何度も鑑賞しているとどうやら数回、タイムラインが変わってしまっているらしいと気づいた。(たぶん世間的には今更の話だろうが...)瀧が三葉に電話をかけるが、最初は呼び出し音が鳴っていたのに、別の場面に映ってまた戻ると今度は電源が入っていない/電波が届かないことになっている、三葉が髪を切ってテッシー達が驚く場面が異なるシチュエーションで2回ある、テッシーから自転車を借りて壊してしまったのとテッシーが貸してないことになっているシーン。三葉や祠のことを覚えている瀧とすっかり忘れてしまっている瀧などの矛盾点にはこれで説明がつく、のかな?
[ブルーレイ(邦画)] 10点(2023-12-13 23:46:49)
2.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 
人間ドラマ部分とゴジラのどちらが欠けても今回の作品は成立しないほど絡み合っているのが非常に良い。神木の演技は複雑な心情を緩急をつけ上手に表現していた。声にならない場面、例えば、銀座でゴジラが火を吹き敷島がビルの物陰から出てきたところ(その後の絶叫ももちろんよい)、帰港し下船した敷島に電報を渡して肩をドツくだけの澄子、病室で典子に抱きつく敷島の演技に感動。ゴジラ部分のCGは、邦画でこんなに凄い映像が見られて嬉しい驚きだった。掃海艇とゴジラの追跡劇のシーンで、ゴジラの顔のゴツゴツを流れ落ちる海水の動きまで細かく描かれていて感心。音も手を抜いていない。足音も爆発音もアニメ的ではなく実写的な音。深海魚が浮いてくる時の後ろから横から聞こえるポコポコ音、火炎放射を吐いたのち一瞬の無音の後の大爆発音(スターウォーズep.2のサイズミック・チャージ風)、劇場が震える足音の演出が印象的。セリフも邦画の割に、音割れやボソボソせず聞き取りやすく録れていたと思う。しかしながらラストの肉塊からの復活、典子の首のアザが意味深に映ったが、めでたしめでたしで本編をスッキリと終わらせ、思わせぶりな件の映像はエンドクレジット後にして欲しかった。後もう一つ、「シン・ゴジラ」もそうだったけど「この国」という言い回ししか出てこないの何故。 第一作に次ぐ奇跡の一作だと思うから、あと数回は劇場に足を運び楽しもうと思う。■2回目を鑑賞。ストーリーを知っている上でだと、初見と違ってドラマ部分が物足りなく感じた。ディスク発売時には未公開シーンなど入れて欲しい。
[映画館(邦画)] 9点(2023-12-13 23:19:35)
3.  シン・仮面ライダー 《ネタバレ》 
アクションシーンはアップと素早いカットでパパパッと見せるかチープなCGで引き・長めに見せるかでどれも単調だった。1号池松の感情を抑え木訥とした語りの演技がただの棒演技になってる。遺言を聞いた後に泣く演技があったけどウルウルしてるものの涙が流れなくて目頭を抑えて誤魔化してたのも気になった。0号森山は衣装に合わせて優雅に振る舞う所作が良かったが、1号2号0号達はお世辞にもハンサムとは言えない連中で登場時はなんとも落胆した。 量産型とのトンネルシーンはオールCGじゃなくて実写でも頑張って欲しかったところ。マシンガンも全く威力なく絵的にもつまらないのに、なぜ出したのか疑問。ハチオーグ西野は異彩を放っていた。ルリ子との不安定な関係性を窺わせるストーリー性もあってここだけは特に印象に残るシーンだった。ラストバトルは素晴らしかった。1号と0号の戦いがエネルギーを使い果たして、ゼェゼェいいながら取っ組み合い、精魂尽き果て話し合いになってノーサイドになるあたり、ただの勧善懲悪で終わらず、2号の「また一人かよ」も余韻があって良い。音楽ではウルトラマン同様、のん気な曲調のアコースティックギターのアルペジオがかかるシーンがあった。シーンに合っておらず、ここでその曲?音?と不思議に思う。事前情報なしで見に行ったのに、上映前の予告編集で流され、まさか公式に上映直前に2号の登場をネタバラシされてしまうとは予想してなかった。
[映画館(邦画)] 5点(2023-11-21 17:04:58)
4.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
人間ドラマよりもゴジラ目当てで足を運びました。そして、そのゴジラの場面の出来がすこぶる良い出来で大満足でした。ゴジラが街を蹂躙する様を足元から見上げているところはもちろん、俯瞰で捉えたシーンも巨大さがよく出ていたと思います。最初のゴジラにもありましたが、遠く地平線が火の海でそこに浮かぶゴジラの影のシーンも印象的でした。架空の超兵器が出てこなかったのもよし。 普通の会話から専門用語が飛び交う会議まで全編に渡って舞台がかった演技や早口でまくしたてるセリフと編集に、鑑賞していて疲れました。政治家や官僚、戦後日本を風刺する時によく聞かれる「この国」という言葉に良いイメージがないんですが、まぁ何回言うんだっていうくらいに登場人物たちが「この国」しか言いません。「我が国」や「日本」なんて本当に4,5回しかなかったですね。みんな日本を守る当事者として奮闘しているのに「この国」なんていうかな?と残念に思いました。
[映画館(邦画)] 6点(2023-11-21 16:31:49)
5.  ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 《ネタバレ》 
90分間、可愛いキャラクターたちが元気に明るくスクリーン内で上を下への大騒ぎで見せ場も多く、お話がテンポ良く進む。あっという間に終わってしまって、もっと見たい!と思わせる楽しい作品だった。キノコ王国での特訓(ボニー・タイラーの曲はスポ根によく合う!)やドンキー・コングとの試合での、何度やられてもめげずに挑戦してクリアする下りは、ゲームを楽しんだ自分と重ね合わせて見られる良いシーンだった。虹ロードのカーチェイスシーンも同様で、家族や友人とゲームを楽しんでいるような感覚で緊迫した場面だがワクワクしながら見られるシーンだ。ピーチ姫がバイクを駆る姿がカッコよくて印象的。ここでの作戦失敗(挫折)とマリオとコングの「親に認めてもらえない」事への共感といった”お約束”シーンを湿っぽく描写せずにサラッと流し、速攻、脱出に成功するところが良かった。クッパの悪者っぷりやピーチ姫への一途な想いも突き抜けていて、当然のようにマリオたちを応援したくなる。悪に染まった境遇や葛藤など、これまた”お約束”のない勧善懲悪モノに映えるよい悪役だった。 音楽は大仰でやり過ぎに感じる部分もあるけど、全体的には原曲をよくアレンジしていたと思う。クライマックスのスターを取ったところはグッとくるものがあった。オープニングのクレジットで宮本氏の名前があって安心して見られた。キャラ設定や世界観など壊されずに済んだのはきっと氏のおかげと思う。吹き替え声優について事前情報無しでみたので不安だったが芸能人吹き替えがなく満点。3D効果は、1回や2回は飛び出すくらいあるかなーと期待したが平凡だったので残念。
[3D(吹替)] 8点(2023-05-10 23:48:08)(良:2票)
6.  シン・ウルトラマン 《ネタバレ》 
最初に登場したウルトラマンとその後神永と一体化した後とでは顔つきが違い、なんとなく斎藤工っぽくもあるのが面白い。クライマックス、神永が科特隊を勇気づけるように唯一見せた笑顔のシーンが印象的。ウルトラマンとメフィラスの会話シーンや科特隊の日常シーンでかかる音楽の曲調と音量に違和感があった。ジャニーズの彼は顔つきや立ち居振る舞い全てが子供...。イデ隊員は無邪気な大人というコメディリリーフ+有能な技術者として大活躍だったけど。ゾフィーのキャラに違和感があったが、鑑賞後にゾーフィーという設定があるのを知ってビックリ。
[映画館(邦画)] 6点(2022-10-24 01:02:35)
7.  天気の子 《ネタバレ》 
もともと私は新海誠とは相性が悪い。前作『君の名は。』が傑作だったので期待して観たが、やはり今作もさっぱりだった。“恋は盲目”・“恋と戦争はなんでもあり”とは言うけれど、拳銃や警察からの逃亡や世界がどうなっても構わないという三人組の行動があり得なさ過ぎでついて行けなかった。前作では効果的だった挿入歌も今作ではあまり聞いて無いですね。画面に映される企業名に見る広告臭がきつく、舞台裏の事情が透けて見えて没入できなかったのもある。
[ブルーレイ(邦画)] 3点(2021-04-16 01:51:35)
8.  ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 《ネタバレ》 
ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラらの大見栄を切っての登場シーンがとてもカッコイイ。怪獣プロレスも大迫力だし、バーニング・ゴジラが 最高。ゴジラのテーマ曲が効果的に使われていて良かったが、もっといろんなシーンで聞かせて欲しかった。人間ドラマが邪魔に思わない適度なボリューム。怪獣を復活させる母親エマの動機は、息子を殺したゴジラを倒してもらうためなのかなぁと思ったら、人類の間引きが理由の狂人設定でビックリ。終盤の娘救出作戦では、芹沢は殺してこのエマを生かすストーリーじゃダメだろうと思って見ていた。どちらも自己犠牲の英雄的行動で死んだが、芹沢の今際のセリフがゴジラに「さらば友よ」で、エマの「王よ甦れ(だったかな?)」はギドラに向けての言葉だろうなぁ。このシーンで悲劇的な曲がかかっていたが、あれはあくまでも娘を助けるための行動であって、改心した訳ではないと思いたい。これだけのことをしておいて最後には元の良き妻・良き母に戻りました〜悲しいでしょ〜なんて設定なら-5点。続編があるようなので楽しみです。またゴジラのテーマ曲を使ってほしいですね。
[映画館(吹替)] 8点(2019-06-26 23:01:23)
9.  翔んで埼玉 《ネタバレ》 
面白かった!地名やギャグが出る度にそこかしこから笑い声が聞こえてきて、最後まで楽しく鑑賞できました。東京でも都内と都下とでは格が違うところなんかは都下住みとしてツボ。バランスのとれたギャグとシリアスの取り合わせ、軽快なストーリー展開、登場人物と演者(魔夜 峰央の画風っぽいメイクもよかった)の魅力たっぷりで言うことなしでした。しかし、男同士の関係に、そういや『パタリロ』もそうだったっけと思い出しつつも、やっぱり居心地の悪さが拭えませんでした。 群衆・乱闘シーンはなかなかの迫力。終盤の空撮は東京マラソンですかね?すごい人数でびっくり。
[映画館(邦画)] 8点(2019-02-26 23:11:27)
10.  いぬやしき 《ネタバレ》 
漫画もアニメも未見です。 別作品の時の劇場予告を見て気になっていたのですが、サービスデーで安く見られるので失敗してもいいやという気持ちで見たのですが、どうしてどうして、とても面白かったです。荒唐無稽な設定ながら、しぶとい敵や死にそうで死なないこれまたしぶといヒロインに、やっぱり最後に愛は勝つ主人公!な王道ストーリーなのが良いですね。撃っちゃうの?撃っちゃうの?な場面やラストバトルなどはドキドキハラハラさせられました。警察の捜査ぶりを大分端折っていると思われますが、お父さんと獅子神それぞれの人物関係に焦点を当てて丁寧に描かれていて、テンポ良くかつドラマチックに仕上がったと思います。最後、お味噌汁を飲もうか飲むまいか悩むお父さんと秘密を知った娘の朝食のシーンも爽やかでした。(事件は凄惨でしたが...) ただ、お父さんが犬を捨てられない場面では場違いなほどに大仰な音楽が鳴り、しおんが死んでしまう場面では獅子神がまるで恋人を殺されてしまった正義のヒーローかのような選曲は疑問ですね。
[映画館(邦画)] 8点(2018-04-24 00:32:50)(良:1票)
11.  言の葉の庭
薄っぺらくて寒い台詞と紙芝居とストーリー。つまらなくて時間が長く感じた。
[地上波(邦画)] 1点(2018-01-09 03:12:19)
12.  星を追う子ども
売れ線狙いで宮崎・ジブリアニメの見てくれだけを真似てみましたっていうイヤラシイ映画。キャラクターの心情に迫らずに、カメラを搭載したドローンや監視カメラ、隠しカメラで淡々と事のなりゆきを追っているような第三者的、他人事的な見せ方なので非常に退屈だった。演技できないタレントではなく、井上和彦と島本須美という好きな声優さん両氏の出演が嬉しかったかな。
[地上波(邦画)] 1点(2018-01-04 01:51:05)
13.  秒速5センチメートル
つまらん。1話はデジタル紙芝居、2話はカラオケBGV、3話はPV…。ストーリーなんてあったか?映画とは呼べ無い代物では?
[地上波(邦画)] 0点(2018-01-04 01:08:55)
14.  イノセンス
10年ぶりに再チャレンジしたけれど、やっぱりムリだった。インテリに見せようと必死な台詞まわし、おまけにモゴモゴ・ぼそぼそ喋りで聞き取りづらい。会話が理解できないので捜査の対象も目的も進展具合もよくわからず、いつの間にか事件解決してました。安っぽいCG、アニメの線も動きも硬くて生身と人形の描き分けも出来てないのもヒドイですね。
[ブルーレイ(字幕)] 1点(2017-12-28 00:33:19)
15.  THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 《ネタバレ》 
実写ドラマは見ていないまま映画を観ました。劇場版2と実写版のフュージョンというかリミックスというかセルフカバーというか、テーマも演出も全然『ザ・ネクスト・ジェネレーション』じゃなくて煮え切らない物がありました。【蛇蟇斎狐狸窟】さんが書いておられる“気恥ずかしさ”や“青臭い「平和論」”、“まーだ、こんなことやりたいの?”と同じ感想です。ファンサービスで盛り上がってもらうはずが、反対に白けさせてしまってると思います。 アクションシーンはなかなか迫力があって楽しめました。CGも国産ならこの程度だと期待していなかったので。クライマックス、弾が当たって“ちゅど〜ん!”と墜ちる様子だけで何の演出も無く「それだけ?」と拍子抜けでした。 あ、倉庫内の敵ヘリを下からクレーン(?)で上がって撮るカットがあったのですが、これがまたカックンカックンと凄くぎこちなく、これで映画にしちゃうのかとビックリしました。
[映画館(邦画)] 5点(2015-05-14 00:06:36)
16.  太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男- 《ネタバレ》 
日米合作故か重みと説得力のある映像。背景がジャングルのせいかスカスカな画面の邦画っぽさがなく日米監督の映像が違和感なくつながっていました。米軍の上陸作戦シーンといわゆるバンザイ突撃の総攻撃シーンは圧巻。爆音とド迫力の映像で恐ろしかった。そこにいるかのような感覚に陥ってしまいます。岩山の上に隠れて米兵をやり過ごす場面も肝を冷やしました。竹野内さん演ずる大場大尉は胸の内を多くは語りませんでしたが、玉砕覚悟からの心情の変化と軍人魂を好演されていました。民間人を下山させるにあたり言った「無事日本に帰ったら我々のことを思い出してください。それで我々も日本に帰れます。」(正確ではありませんが)や、部下が家族写真を前にして自害しようとする様子を見守るしかない場面、降伏はしないが上官からの命令があれば抗戦を終了させると告げる場面と最後の武装解除式の立ち居振る舞いは胸に迫るものがありました。戦争映画としてのエンターテイメント性は唐沢さん演ずる堀内に担わせていました。引き換えに大場大尉の米軍を手玉に取るといった活躍場面が少なくなってしまいましたが、実在の人物と知って驚きました。彼(ら)無しでは大場隊を語れない存在で、大場を逃がすために自分が犠牲となる最期まで格好良かったです。家族の敵討ちに燃える井上さんの青野はその堀内と同じ目をしていたのが印象的でした。銃の死の重みと赤ちゃんの生の重み。パンフレットのコメントを読んでただのアイドル女優ではないと認識を改めました。阿部サダヲさんの元木も軍人も民間人も生きて返したいという信念がよく伝わりました。板尾さんの脇を閉めた海軍式敬礼、“天皇陛下”という言葉に姿勢を正す兵士など細かな演出も良かった。米軍の圧倒的な攻撃、焼け野原となった町と焼けだされた人々の行列、洞穴への手榴弾と火炎放射攻撃、セリフのみでしたが投身自殺、カタツムリを食べ葉についたわずかな滴でのどの渇きを癒す、自決で、あるいは銃弾に倒れゆく兵士達などなど戦争の惨たらしく痛ましい様は描いていました。これ以上は映像がなくとも頭の中にあれば十分と思います。音楽演出が安っぽくいっそのこと無くても良かったのでは。大袈裟ですが全シーン映像だけでも伝わってきましたから。本当にすばらしい映画でした。スタッフ・キャストに拍手。もう一度劇場で見たいですが、発砲の度に椅子から飛び上がりそうになる迫力音響が怖い。
[映画館(邦画)] 8点(2011-02-24 02:25:43)
17.  SPACE BATTLESHIP ヤマト 《ネタバレ》 
監督と脚本家の頭の中にある『SPACE BATTLESHIP ヤマト(TVシリーズ全26話)』のダイジェスト。森雪をエース・パイロットにするのみならず、古代を殴り倒す男女にまで変え(強い女性=男勝りという安直な発想。森雪はもともと、制止する古代に「私だってヤマトの戦士ですっ!」と言って一緒に前線に赴く強い意志と行動力を持った“強い”女性でしたよ)、ガミラス/イスカンダルは人ですらなく、コスモクリーナーなんて実はなかったという愚挙。別物としておきながらしかしアニメのエッセンスをまぶすことは忘れない。2時間しかないのに雪との痴話喧嘩や艦長への不信など余計な話を引っ張りこねくり回し、描くべきはずの物がごっそり抜け落ちている。ドラマも戦闘も何事に於いても唐突に始まり突然に終わり、登場人物の心の機微などお構い無し。人類最後の希望としての熱意や使命感も旅路の困難さや悲壮感もなく、軽いノリについていけなかった。定番ネタの第三艦橋の話は、狭い艦内描写と相まって「潜水艦映画だっけ?」と苦笑。守x沖田x進の関係性ならラストは沖田に特攻させて自己犠牲と同時に「帰るのも仕事」という台詞も主題にして欲しかったが木村と恋愛優先か。俳優陣の芝居も軽いノリに拍車をかける。特に終始照れ隠しのようなニヤけた顔と鼻すすり、決死隊を前にしてもなお騎兵隊を茶化す木村の古代、棒読み演技ぼそぼそ喋りで薬飴をころころし、気の無い敬礼をする山崎の沖田。CGも戦闘機など手前から奥へピュンピュン飛ばすだけ、カメラを左右にブンブン振るだけ。ヤマトの発進他ここぞという場面ですらアッサリとした見せ方で、監督みずから習作と評する酷い出来で迫力・高揚感ともにゼロ。衣装もチープなら、ベニヤの壁が爆発でパカパカするセットもチープ。スタッフ/キャストのこの映画への情熱も真剣さも、なにより『宇宙戦艦ヤマト』への敬意も感じられない作品で、批判に対して一方では<『宇宙戦艦ヤマト』とは違うオリジナル作品です>と、他方では<『宇宙戦艦ヤマトを尊重しました』>という逃げの姿勢が伝わってきて非常に悲しくなった。同じく過去作の新解釈リメイク作品『スター・トレック(2009)』を観ているだけに尚更そう感じた。真田役の柳葉さん、島役の緒方さん、斉藤役の池内さん、艦橋要員の方々には見たい物を見せてくれて感謝。
[映画館(邦画)] 1点(2011-02-16 10:00:56)(良:5票)
18.  ローレライ 《ネタバレ》 
こういった戦争邦画は念仏のように「反戦・非戦・極悪日本軍」を唱えて説教臭い映画ばかりですけど、日本・家族を守る為に戦った兵士を熱くかっこよく痛快に描く映画がもっとあっていいんじゃないか。特有の気恥ずかしさを覚えるようなシーンも無く、艦長の独演シーンも引き込まれたました。特攻作戦に反対し「一人も死なせない」信念の下に出撃するも、最後は日本を守るべく自ら特攻作戦を計画し、任務遂行の為には部下の命を犠牲にせざるを得なくなる艦長を役所が最高の演技で見せてくれている。過酷な南方戦線の描写をあの程度のコラージュ映像とセリフで済ませてしまうのはいただけない。お気楽で無責任な軍上層部への朝倉大佐の憤りや、彼に恩義を感じてついて来た兵士たちの動機にもっと強烈な裏付けを持たせられたはず。(もちろん、やってる事は悪い事だけれども)音楽はジマー節のパクリだけれども、シーンにマッチしたスリリングで高揚感のある良い曲でした。何度も涙が出そうになったほど、すばらしいSF戦争アクション映画でした。この映画の成功で今後も戦争物に限らず、良質なアクション映画が量産されると良いですね、
[DVD(吹替)] 9点(2010-05-06 14:34:04)
19.  のだめカンタービレ最終楽章 前編
オープニングのベートーベン交響曲7番で一気に引き込まれた。合間合間に入るのだめや脇役達の人間模様に笑ったりジーンとしたり、最後の1812年まであっという間の2時間。すでに下で書かれているが、劇団員の個別練習をモンタージュで一気に済ませたのもいい。また、千秋による楽曲の解説がある親切設計なのも変わらずに嬉しかった。ダメ集団の立て直しという様式美なストーリーで、個性的・意外性のある展開もなかったがが、その分大きな不満も無く普通に楽しめる。 映画館へ足を運ぶ一番の動機だった音の方だが、確かに奇麗で迫力があったが残念な出来。どの楽器がオケが、いつどこで鳴ろうとも同じ音。部屋で鳴ってるのかホールで鳴ってるのか、またその大小は?といった演出が無かったように思う。その場にいるような臨場感を味わえたのが観客の拍手喝采を送る場面と、1812を演奏する直前の沈黙で映画館の空調の音が聞こえた時だった...。あと、ホール内(とヨーローッパの町並みも)を映すロングショットで千秋とオケがピンボケな所がいくつかあって少々気になった。
[映画館(邦画)] 6点(2010-05-04 23:59:41)
20.  のだめカンタービレ最終楽章 後編 《ネタバレ》 
ルイと千秋の競演までは良かったのにその後が...。原作漫画を読んでいれば堪能できたかもしれない。役者・監督は「心情表現」を強調してるが、のだめが何を思って行動しそしてまた何を思ったのかこちらに伝わってこなかった。その都度誰かしらが台詞で説明してくれるのだが、終始不貞腐れたようにしか見えない演技と符合しないし、話が動くまでダラダラと長いし間も多し。言葉は悪いが非常に退屈だった。例えばターニャかフランクのエピソードがあればそれを混ぜてもっと俯瞰でストーリーを追っていった方が良かったのではないかな。ラストも二人の連弾で愛を再確認と小さくまとまってしまって何だか寂しい。ドラマSP第二夜と同じ感じなので、今後TV放映されてCMを挟みながらだと楽しめそうではある。
[映画館(邦画)] 3点(2010-04-27 18:54:36)
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