41. ソーシャル・ネットワーク
《ネタバレ》 エレクトロ・ミュージックをBGMに、主役のマークが詭弁をまくし立てるスピード感が楽しかった。後半は、企業としての収益獲得への苦悩、それによる友達との摩擦が中心で、facebook云々からはちょっと外れる。SNS未体験の人が見たら、よく分からないだろうし、ナップスターって何?っていう人が見ても、ピンと来なかったりするだろう。ある程度予備知識が合った方が楽しめる。万人向けではありません。 [映画館(字幕)] 7点(2011-01-25 19:11:01)(良:1票) |
42. 明日に向って撃て!
《ネタバレ》 基本的に、悪党が活躍する話が嫌いな私には、かなり退屈でイライラする映画でした。ろくに仕事をしない・楽してお金を稼ごうとばかり考える・周りの迷惑を一切考えることができない・こういった、人間として欠陥のある人種を見てると、いくら二枚目とはいえ胸クソが悪くなってきます。ストーリーは、大して面白味も無く、急に挿入歌が入ったりとセンスもダサいです。邦題もさっぱり理解不能。 [DVD(字幕)] 3点(2010-01-15 20:40:00)(良:1票) |
43. プリンセス トヨトミ
《ネタバレ》 まず、プリップリな綾瀬はるかを走らせた挙句にスロー再生しちゃう監督に賞賛します。ストーリーは、寓話です。父子の絆がテーマ。そして日本の天皇制とダブって見えた。天皇制を滑稽に感じさせる部分もあるけど、左派的な堤真一が完敗するという結末にしているので、右派な映画です。要するに天皇万歳な映画。鬼の松平が、「プリンセスを守るために何億ものお金を使うことに何の意味がある!」と捲し立てますが、それに回答する大阪国総理大臣は「もっと大事なモノがある」と反論。そこがまさに、日本の天皇制とダブって見えたところ。天皇がいる意味あるの?いっつも控え目なスタイルで手を降ってるだけで、宮内庁とかお金かかるだろうし。みたいな事を考えていたのも束の間・・・。もともとプリンセスが重要っていう話だったのに、気が付いたら父子の絆の方が重要になっていて、いつの間にか焦点がすり替わってしまった。大阪国とか、豊臣秀吉の末裔っていうのは結局の所、シンボルとして必要なだけで、そのシンボルを上手く機能させることで、親子の人間関係を良好にしようってことを言いたかったんだな、と解釈しました。天皇陛下、ばんざ~い!!www [映画館(邦画)] 6点(2011-06-10 20:33:09)(良:1票) |
44. ガタカ
《ネタバレ》 あまり類の見ない、異色のSF映画です。この映画では、テクノロジーの進歩によって他人になりすますことが可能になっていて、身分詐称を行っていますが、重要な場面ではかなり原始的な方法で難を逃れててるのが・・・どさくさに紛れて採決した物をすり替えたりしててぎりぎりセーフ、みたいな・・・中途半端な科学の進歩ですw 低予算だったのでしょうか、未来っぽさはあまり感じません。アイリーンとのラブロマンスは、強引です。大人になってからの兄弟の遠泳対決は、青春映画のようです。中盤は展開が面白かったのですが、真犯人が見つかって身分詐称もばれたあたりから尻すぼみ・・・何かもったいない映画です。 [DVD(字幕)] 5点(2009-04-10 21:09:56)(良:1票) |
45. サイダーハウス・ルール
《ネタバレ》 昨今、やれ省エネだ節約だとか、至る所で規則や禁止事項が多く、効率化・マニュアルというものに縛られ、本当に大切な事を見落としがちになっている気がしてならないです。余裕を持てる心というか、バランス感覚がおかしくなっている気がします。以前ニュースで、妊婦が病院をたらい回しにされて亡くなったという記事を見たことがありますが、そのニュースを聞き、憤りを感じる半面、様々な規約に縛られているが故に、正常な判断ができなくなっていて仕方が無かったんだろう、と思ってしまいました。ホーマーの親代わりだったラーチ医師は、医師免許を改ざんしてでも、ホーマーへの愛、そして孤児たちへの愛を優先しています。もちろん、多数の人間が生活していくために、はたまたそれが集団~村~国へと大きくなるにつれ、決め事は無くてはならないもので、重要・必須です。・・・考えれば考える程、とても難しいテーマを題材にした映画だなと思い、感嘆しました。非の無い人間なんて居ない、だけど、非の分よりたくさん、人間らしさをもっていれば、いいんじゃないでしょうか。 自分もそうあっていきたいな、と思います。 [DVD(字幕)] 9点(2010-02-07 16:29:23)(良:1票) |
46. セブン
《ネタバレ》 土砂降りの雨のシーンが多い。だけど、この映画の雰囲気は逆に干乾びていて、とても乾燥しています。そして、ズブズブズブ・・・って効果音が空耳で聞こえてきそうな、堕ちていく感覚があります。救いが無く、見る者にしこりを残す映画。要するに、病んでる映画。ブラッド・ピットはかなりオイシイ役回りを掴んだな、と思います。ケヴィン・スペイシーは、見る映画で全然違う印象になってて、幅の広さを感じます。 [DVD(字幕)] 7点(2009-04-21 18:23:06)(良:1票) |
47. ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
《ネタバレ》 もし、急にドラえもんが居なくなったら、のび太は肩を落として絶望を感じるだろうな。 [インターネット(字幕)] 8点(2012-07-30 16:32:57)(笑:1票) |
48. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 自分の後ろの方に歩いていたと思っていた千尋が、いつの間にか自分の前の方で颯爽と歩いていました。千尋の成長っぷりが見事です。唯一無二で強烈な個性、理屈がぶっ飛んだストーリーがとにかく好きです。何度見てるか分かりませんが、見る度に世界に浸ってしまいます。そしてエンディング曲でいつも泣けてしまいます。何で泣いてるのか自分でも分からないんです。寂しい?悲しい?安堵感?不思議な映画です。 [DVD(邦画)] 9点(2010-07-23 20:23:13)(良:1票) |
49. 死霊のしたたり2
もったいない。実にもったいない。終盤盛り上がれるだけのネタを十分用意しておいて、土砂崩れでバイバイはないでしょう。煮え切らなさが残る。だからといって、箸にも棒にも掛からないってわけではなく、面白いことは確か。このシリーズ(というかウェスト君)には特殊な勢いがあって好き。核兵器を作る人ってウェスト君のような人種だろうな。反面、女たらしで心がコロコロ変わる中途半端野郎のダンは見ててイラつく。 7点(2004-06-05 02:00:56)(良:1票) |
50. プロメテウス
《ネタバレ》 いくら科学が発達しても、人間はもろいですね。精神的には発達しなさそうです。好奇心の強さに負けて大事な物を失ったり。ありがちです。宇宙には、人類が未だ知らない想像を絶する生物がいるかもしれませんね。 [インターネット(字幕)] 7点(2013-01-18 15:25:53)(良:1票) |
51. めぐり逢えたら
《ネタバレ》 相性よりも運命なんだという構図→【相性<運命】。そして、現実主義よりも理想主義なんだという構図→【現実主義<理想主義】。この2つの構図が描かれている作品です。要するにロマンチックっな話です。価値観が合っていたり気が合うことよりも、「理由は分からないけど気になって仕方が無い」という、理屈抜きの考え方。ある種の霊感や占いなど、オカルトチックな方向を重きに置いている。アニーの婚約者のウォルターからして見ると、たまったもんじゃないでしょう。相性良く見えてるのに、別れを告げられるなんて。よくすぐに納得できたなぁって思います(笑) 結末としては、サムとアニーが結ばれていますが、これって実は、サムの息子ジョナとアニーが結ばれているんですね。ジョナとアニーは、どちらも運命を信じ、理想主義でもある。同じ人種です。 [DVD(字幕)] 7点(2011-08-08 19:47:35)(良:1票) |
52. ロレンツォのオイル/命の詩
《ネタバレ》 悲観的になっても始まらない。特に母親の、絶対に諦めない気持ちが、迫真の演技で伝わってくる。家族の苦しさや病気の当事者の苦しみは、想像を絶する。五体満足で、美味しくご飯を食べれている自分が、いかに恵まれているかが分かる。 [インターネット(字幕)] 7点(2012-08-30 23:46:25)(良:1票) |
53. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
《ネタバレ》 最新作と最後の聖戦を見て、本作を見ました。見る順番が滅茶苦茶ですが、今の所この第一作目が一番好きなインディかも。聖櫃を取り返そうと、一人で馬に乗ってトラックを強奪しようとする意気込みは、勇敢を通り越して無謀でしょうあれは・・・。でもやってのけちゃう。大きく振りかぶったスローなパンチも何だか好き。おてんばで酒豪のヒロインや、聖櫃を開けた時のナンセンスな展開っぷりなども、結構好みです。このシリーズに共通する感想として、アドベンチャーな部分は大してドキドキしないのですが、インディの強運っぷりや、B級な匂いをかすめる作風などが好きです。 [DVD(字幕)] 7点(2009-07-31 19:09:07)(良:1票) |
54. ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版
スカーレットシュリンプという小さいエビを飼っているのですが、そのエビは小さな水槽に5,6匹入っていて、死んでしまうと他のエビ達がその死骸を食べるんです。その行為は水槽内の清浄化であり食事であるのがエビ達の常識なのですが、それが人間の世界だったらと考えるとゾっとします。死んでいる物が生きている物を食べるという点ではこの映画では正反対だけれども、このゾンビ達の頭の中では人間を襲って食べるという行為は常識なんだろう・・・と見ていて思いました。今の時代になって見るとゾンビがチープに見えるけども、エグいとろはちゃんとエグいし、スケール感がとても良くてあまり気になりませんでした。変に完結していないので、こうなってしまった世界を生き抜くある人達の一部分を見れた感じがして、妙にリアルでした。 7点(2003-11-26 20:17:33)(良:1票) |
55. となりのトトロ
《ネタバレ》 田舎臭い。しょんべん臭い。執拗なパンチラはやめて欲しい。気まずいから。母親が病気とか、ずるい。心揺さぶられる。こんなん悪い映画じゃ無いに決まってる。・・・トトロに会いたい。 [DVD(邦画)] 8点(2009-05-05 20:37:03)(笑:1票) |
56. 17歳のカルテ
その人間が正常か異常かを判断するのは所詮人間。いくら診断結果が正常でも"悪"な人間もいるし、異常と診断されても心は澄んでる人だっている。異常と診断される人というのは、自分を騙す能力がなくて剥き出しにしてしまっているだけなんだと思う。リサのカリスマ性というのも、「自分は正直なんだ!」とリサが自分を騙し思い込ませ形成された、「悪役」という性格から成り立っている。自分に正直であることは立派だし潔いし魅力的なんだけど、社会との関係を保つには自分を騙して自分を演じて自分を作り上げる能力が必要になってくる。そう考えると、どうも腑に落ちない世の中なんだけど、まぁそんなに悪いことばかりでもない。騙し合い(自分、他人含めて)を楽しんじゃったもんが勝ちだ。 6点(2004-06-20 20:47:54)(良:1票) |
57. サマータイムマシン・ブルース
《ネタバレ》 何だろうこの感じ・・・。別段笑ったり泣いたりするわけでもないのに、見てて妙に座りが良い感じの映画。毒が抜けた稲中卓球部。上野樹里の神すぎる可愛さ。このくだらないノリが肌に合えば、決して退屈にはならないでしょう。序盤、頭の中が「?」になるシーンが沢山あって変な気持ちになるけど、少しずつその回答を出してくれて解決させてくれる楽しさがあります。 [DVD(邦画)] 7点(2009-10-19 16:50:28)(良:1票) |
58. トイ・ストーリー3
《ネタバレ》 出会いがあれば、必ず別れがある。人間は成長していく中で、これを繰り返す。反面、おもちゃは成長しない。おもちゃには、適材適所に流れていく道しか救いが無い。人間とおもちゃで共通しているのは、他者から必要と思われたい欲求。この欲求を共感した瞬間から、おもちゃ達がグッと身近に感じ、愛おしくなってくる。このおもちゃ達との出会いは、楽しかった。 [DVD(吹替)] 8点(2012-05-11 21:03:29)(良:1票) |
59. ペット・セメタリー(1989)
私が初めてスティーヴン・キングの作品に触れた映画です。子供の頃に見た時は、生から死、死から生への恐怖と、その自然の摂理に反した現象に対する好奇心のようなものが強かったけど、歳をとってから見ると、何だか泣きの映画を見たような後味でした。笑えるホラーは多々あれど、泣けるホラーは結構貴重です。死を受け入れることの辛さ、難しさがス~っと伝わってくる感じ。ただ、終盤に坊やがチャッキー化するのはどうかと。チャッキー前とチャッキー後では映画の雰囲気がまるで違います。チャイルドプレイは大好きなんで、チャッキー後も頭を切り替えて楽しめましたが。あと、エンディングテーマの音楽はどうかと思います。スティーヴン・キング氏の音楽活動については詳しくないので鋭いつっこみはできませんが・・・。でも、ホラーメーカーとしての才能はさすがで、色々バッシングも多いとは思いますが、私は尊敬します。サイキックといえるような、超能力や超常現象の類に、人間の愛やら命やらを織り交ぜる作風は、職人技です。 7点(2004-04-21 03:13:00)(良:1票) |
60. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 難しい映画は苦手!っていう人でも大丈夫。ストーリーの進行に優しさがあるので、この映画なら、おいてけぼりにされません。だからといって中身の薄い映画ではありません。ジメジメした展開だけど、これからどう進展していくのかミステリアスな部分が多く、引き込まれていきます。派手さはほとんど無く地味だけど、ショーン・ペンとケヴィン・ベーコンが最高に良い味を出しています。クリント・イーストウッド監督が作る、本作のような雰囲気の作風はとても好みです。 [DVD(字幕)] 8点(2009-08-11 19:33:54)(良:1票) |