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プロフィール
コメント数 1620
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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121.  エイリアンVSジョーズ 《ネタバレ》 
まず、そーいう内容じゃない or てかそもそも全然内容が無い…て映画にソレっぽいタイトルだけ付けたって作品ではなくて、明確に(UFOに乗ってやって来た)エイリアンと、そしてサメの対立構造が主題となっている映画ではあるのです。かつ、更にソコに各々全く別の思惑を抱いた人間×2グループが絡んでゆく…という意味では、このジャンルの作品としては(その時点で)だいぶん中身が有る方のヤツだと思いますし、なのでストーリーを追って最後まで観てゆくコトが可能…というレベルの作品でもあるのですよね。  しかし、正にC級!という感じで(いつもの通り)諸々の要素は激烈にチープ&稚拙なので、話を追ってはゆけるモノの、やはり面白く観れるという域には到底達しては居ないのですよね。特に2点、今作についてはまず俳優の演技が比較的にも極度に低レベルだったと思われてまして、その観点からも個々のシーンで何が意図されているのか=どーいうシーンなのかが終始かなり伝わり辛いのです。もう一点、肝心のエイリアンに関しても同様に、台詞も(ほぼ)無い+身振り・手振りや説明的・ヒント的描写も(当然)無い+そして種々のギミックもごくテキトーなつくり、なので尚更にその辺の意図・意味とゆーのが全く伝わって来ないのですよ。でも、逆にある種、その辺がもう少しだけでもマシになってれば全体のクオリティもまだまだ全然向上してただろうなあ…という感じでもあるのですよね。。結論、そんなトコロを踏まえても、このレベルのサメ映画としては個人的にはかなりマシな方の代物かな、と思いました(⇒多少「発展形」とゆーのを垣間見るコトは可能…てなモンで)。オマケで1点アップ。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-06-14 22:12:33)(良:1票)
122.  よだかの片想い 《ネタバレ》 
人間ドラマ的に内容のありそーな題材なのですが、中盤はワリと長いコト結構オーソドックスにキラキラ恋愛映画やってるのですよね。ただ最後まで観るとその恋愛映画としては、正直あまり面白くないのです。男の方がどーにも魅力的に見えて来ないのと(外見は恰好好いですが)結局こーいう結末になってしまったのも2人にとってこの恋の「意味が違いすぎる」というそもそもの話でしかない様に見えるのでして。  ちょっとしっくり来なかったのが、いちばんのキモである松井玲奈さんの「痣」とゆーのが、その大半を占める恋愛映画の「邪魔にならない」という程度の属性にも見えてしまったコト、ですかね。ゆーて、元が松井玲奈さんレベルのルックスなら…とゆーコトにも見えますし、そもそも結局本人もソコまで気にしてなかった…とゆーコトにも(特に終盤は)見えてゆく様にも思われるのでして。んで、ラスト付近でパタパタパタっと人間ドラマの方が動き出してキレイにカタが付いてゆくのですが、全体を通しての印象は何にせよ「ライト」だな…という感じでしたかね(=好く言えば観易い、多少思い切って言ってしまえばも~少し「歯応え」が有っても好いかも…と)。  ただ、松井玲奈さんは超・魅力的でしたし、雰囲気も役柄にごく合ってましたし、演技もやっぱり中々どーして達者ですよね(最近は観るたびに何かビックリしてしまいます)。また、私は中島歩さんもやはり巧かったと思いましたし(別に全然キライな雰囲気じゃねーのです)終盤の藤井美菜さんも素晴らしく素敵だったと思いますね。観終わった感覚はかなり晴れやか・爽やかで素直に観て好かったと思いました(全然良作な方かと)。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-04-08 20:48:20)(良:1票)
123.  アナベル 死霊博物館 《ネタバレ》 
コンセプト(全米各地から集めた色んなオバケ大集合だよ!)にせよ、驚かされ役が可愛くか弱い女子3人なことにせよ、「多分本気は出してこないだろ~」感がアリアリだったのだが、その実、結構ネットリと本格的に怖がらせに来ており、終盤はまずまず怖いのが連続する点はまあ良しとしよう。しかし内容自体はかなり薄目な上、ネットリ度が高すぎてテンポも非常に悪いため、特に中盤までが相当に退屈なのがだいぶんマイナス。ただ、前述通り終盤はまずまずなのと、ラストのホッと安心する感も好印象なので、お手軽に観れるホラーとしてならそこまで悪くないかもと。
[映画館(字幕)] 5点(2020-01-04 02:37:23)(良:1票)
124.  わたしは光をにぎっている 《ネタバレ》 
松本穂香があまりにもトロ臭くて、会話の間合いのタルさには若干(いやかなり)イラっとしながら観ていたのですけど、一方で映画自体の緩やかな「間」の取り方はとても心地好いのですよね(穂香ちゃんの間はそれに合わせているとも言えるかと)。そこに、失われつつある日本の生活空間や、あるいは自然の美しさだとかを乗せてゆく画づくりもまた、非常に味わい深かったです(特に好きなのは終盤の、湖を舞台にした幾つかのシーンとかですね)。  お話の方は本当にささやかなもんで、個人的には正直、空気感&映像の面白さに比べれば観るべき点はさほど無いかも、と思います。ラスト、穂香ちゃんは結局また銭湯で働いてるよーですが、あくまでワタシ的には「イヤイヤ、そーいうことじゃないジャン!」と思ったりもしますですね。  ただもう一つ、重ねてやはり、失われつつある日本の情景を映し出した作品、という部分にも観る価値・残す価値が大いにあるでしょう。単純に情景としても美しく、懐かしく、また興味深くもありますが、そういうモノに対する愛というものが画面から滲み出てくる様なというか、とても優しい映画だと思いますね。個人的にはかなり好きな部類の作品です。
[インターネット(邦画)] 7点(2020-12-20 01:42:55)(良:1票)
125.  シャークネード エクストリーム・ミッション<TVM> 《ネタバレ》 
1・2作目の成功により3作目はCG・セットその他全般で質が大幅に向上している。同様に、免罪符を得た感の有るトンデモ展開も更にエスカレートし、もはや開いた口の塞がらない程の破天荒ぶりは、(言っても未だに)チープな質感とも相まって極めて奇想天外で前代未聞な超越的映像空間を実現している。新時代のC級娯楽超大作。今作も地味にテンポも良くて楽しい。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-11-27 23:54:11)(良:1票)
126.  M3GAN ミーガン 《ネタバレ》 
実際に前半半分に関しては殆どホラー的な描写が無いコトも含めて(後半~最終盤はそこそこ派手なアクションホラーになってはゆくものの)全体としては極めてSF的な雰囲気の強いホラー作品だ、とは思うのですよね。その意味では、内容は先の『チャイルド・プレイ』最新作なんかにもかなり似通っているとも思うのですが、ソレでもコッチはまたやっぱ「時流」に乗り捲ったとゆーか、2022末からのChatGPTの隆盛+その技術的なキモである高度な学習機能、なんかにも物語上のキー要素もろもろがズバリと重なってくるが故に、多くの人々が何とな~くそーいうモノに対してそこはかとない不安・恐怖を抱いているコトも含めて、ホラーとしてもSFとしてもごく非常にタイムリーな質感を面白く感じて観てゆけた…という作品だとは思うのです(少なくとも、今今にコレを観たのであれば)。  ただ、個人的には、そのメインディッシュたるSF部分に関しては若干ながら「雑だよな…」と思ってしまったトコロもありまして、ソレは例えば主人公が(大した苦労も工夫も無いのに)ごく唐突にこ~んな突出してハイスペックなAIロボットを完成させてしまって、しかしあろうことか(実世界ではコレだけ皆で「AIの倫理」についても議論に議論を重ねている…という状況にも関わらず)恐らくシンプルにチューンナップが好い加減なロボットを子供に預けた所為で(案の定)悲惨な結果を招く…という、この月並みなプロットにすらも説得力とか納得感がちょっと不足しちゃってると思うのですよね⇒正直、あの主人公ってこんなんつくれるタマのエンジニアじゃねーだろ!と思っちゃうのですよ。どだい、軍事用AIってならともかく子供のオモチャをつくろうとしてて⇒でナンでこんなコトになんねんな!と(アホかと)。コレも正直こんなんならまだ「ブードゥーの秘術」とか「偶然の落雷の所為」とか言われた方が(筋書きとしては)しっくり来る…てなモンなのですよね。あと一つ、コレもごくシンプルにこの主人公って、姪っ子への態度ダケを見てても人として全く共感できないのですよ(頭も好くて美人で金持ちなのかも知れませんケド、ちょっと関わり合いにはなりたくない…というレベルで)。  とは言いつつ、まずはその主人公のキャラといった部分についてはある種の「伏線回収」がラストで為されていたとも思いますし、ホラーとしては比較的マイルドな質感ながら映像の出来なんかも結構気合が入ってたと思うのですよね(⇒そもそも、ホラー的主役のミーガンちゃんは、アレってCGなのか実写なのか中々好く出来た質感の映像でしたよね)。加えてやはり、とにかく時流に乗った話であるが故にホラーとしてもSFとしてもかなり「奥行きの在る」物語になっていたのもまた確かだと思うのです(重ね重ね、今現在にコレを観たならば)。結論、ココは観終わった時点の満足感に素直に従うコトにして、いったんこの評価としておきます(オススメできますね)。
[映画館(字幕)] 7点(2023-06-28 23:58:05)(良:1票)
127.  リミットレス 《ネタバレ》 
このオチには納得いかないって人も多いとは思うが、それを含めても展開はかなり面白い方だし、能力覚醒時の映像表現やブラッドリーの有能感全開の芝居も相当に興味深く観れる。  ただ、そもそもこれだけの効能の薬にも関わらずエディや義弟のチンピラ中心に物語が回り続ける(政府の裏組織とか出て来ない)等、リアリティ的には相当にいー加減(端的に言うとシナリオが練られてないor予算が足りないのかも?)。薬抜きでエディと対等に立ち回るデニーロの存在感は流石。全体として暇潰しには十分以上の娯楽アクションスリラー。
[インターネット(字幕)] 6点(2019-11-23 11:59:21)(良:1票)
128.  ハウス・オブ・グッチ 《ネタバレ》 
まずは矢鱈と長尺なのですが、密度自体は決して低くないとゆーか間延びしてたりするコトもないし、結論的にはワリと全編通してダレずに楽しく観れてましたかね。どちらかとゆーと本来的には更にボリュームの有るドラマを何とかこの尺に押し込めた…てな方かとも思われ、むしろ(これでも)全体的に少し軽めの描写になっちゃってる…という気すらしましたです。重ねて、長尺ですが全然普通に「観れる・観切れる」映画ではあります。少なくとも暇潰しにはも~十分かと。  とは言え…そのレベルを超えて更に面白かった・中身が芳醇だった(深かった)かと訊かれたら少し答えに困る様な…とでも言いますか。鳴り響くこれ見よがしなオペラ楽曲の数々(その他も「如何にも」な70~80年代ポップス)が醸し出す雰囲気は好く言えばレトロ、悪く言えばやや古臭いといった様にも感じられましたが、内容の方もこれらに違わぬイタリア・オペラ的な「古典的」悲喜劇の如き様相を呈している…という有様で。登場人物とて、とにかくどいつもこいつもコテコテにおバカな小悪党で、そのあまりのステレオタイプぶりには「え、これ実話ベースとチャウん?」とやや驚き(疑問)を覚えずには居られませんでしたですよ。加えて前述どおり全体的に(実は結構)ダイジェスト的な展開運びにも感じられているので、コレが尚更にごく浅薄な人達の織りなす浮ついた薄っぺらいブラック・コメディ(しかも本質的にはあんまし「笑えない」ヤツ)にも見えてもーてた…とゆーか。なんつーか、つくり話だとゆーにはあまりにペラペラなんだケドも、逆に実話だとしたらあまりに唯々「惨め」な…てかね。少なくとも私には、何らか深遠な人間性(或いはそーいった人間性が形づくる傾聴すべき物語)を描いた作品には見えてませんでしたです。  ひとつ面白かったのは、英語作品なんだケドもみんなイタリア訛りの英語で喋ってて、体感はイタリア語映画にも思える…という一見イマイチ意図の分からない演出が施されていたのですが、中々どーしてコレが効果的だったとゆーかかなり「効いてる」様に思われたというコトですね。誤解を恐れずに言えば正直、なんか「イタリアっぽい」話かなあ~とも思ったりするのですよね(実際にそーだから当たり前なのかも知れませんが、だからごくそーいう風に見せかける…とゆーのがまた非常に効果的だったのかな、と)。
[映画館(字幕)] 5点(2022-02-03 22:47:02)(良:1票)
129.  女渡世人 おたの申します 《ネタバレ》 
続篇ですが、藤純子さんの役柄は(中身はともかく)前作とは別人で太田まさ子、人呼んで「上州小政(女小政)」たァ、中々に威勢の好い通り名で御座いますな(元祖は若くして死んでるんだから、縁起でもねェとも言えるケド)。  しかしコレ、前作よりも格段に出来がイイですわ。基本的な内容は(また)だいたい同じなのだけどドコが違うかと言って、ひとつはやっぱし「渡世人」をチャンと描いてる、というコトに思えます。ただただ善玉な任侠が悪いヤクザを退治する…だけだと、ハッキリ言って『水戸黄門』の類になっちゃいます。が、本作では渡世人の仁義の価値観や心意気、或いはそれ故の因果な身の上なんかがしっかりと描き込まれ、それが任侠ものの面でも人情ものの面でも両面からお話に深みをもたらしています。あと単純に前作よりも全体のテンポが整ってた、とも思いましたかね(緩急自在…といった感じ)。役者もこれまた前作より多彩で、かつそれぞれ上質な役割の果し様でした。島田正吾のとっつぁん・三益愛子のおっかさん、今作のコメディリリーフは爽やかお調子者・南利明、待田京介は一見はいっぱしの任侠風ながら実はアコギな敵役で、かつどーも女に弱いらしい、と。あくどい親分役だって(あの)金子信雄に加えて前作から引き続きの遠藤辰雄とで二枚揃えと、コレも中々にゴージャスです。  しかし、何と言っても今作は(これまた)菅原文太でしょ。登場シーンはさほど多くなく、かつどれも静かなお芝居(修羅場は別にして)。でも、だからこそ伝わる熱い想い…とでも言いますか、今作は実は優れた恋愛映画でもあったのだ!とすら思いますな(最早)。『緋牡丹博徒』シリーズ屈指の名シーン・雪の今戸橋に倣ったか、今作でもまずは2人のそのシーンでは雨が降っている(ひとつ傘の中でしっぽり濡れる2人の艶やかさ・切なさ…と来た日にゃア!)。そしてオーラスのカチコミ前に菅原文太は言います「姐さん、アタシも一緒に、死なせてください」ああ、あはれ日本人てのは「愛と云うは死ぬ事と見付けたり」てなモンなのでしょーかね(「君のためなら死ねる」だのナンだの)。
[DVD(邦画)] 8点(2022-03-04 13:27:51)(良:1票)
130.  エルミタージュ幻想 《ネタバレ》 
『幻想』と銘打たれてはいるものの、同時に90分ワンカット!の映像をそのまま観客の視聴に供しているという意欲作・実験作でもあり、そのファンタジックみもお手軽に視覚効果で出しちまえ!てコトじゃなくって結構凝ったストーリー語り・場面展開・カメラワーク・その他諸々の手の込んだ工夫でソレを醸し出している…という(思ったより)硬派な映画なのですよね。  だから、ストーリーは在って無い様な…と言いつつ、ゆーて結構(実は)しっかりストーリーは在るのですよ(会話もそこそこ長いし多いし、意味も無いよーで実はまあまあチャンと整えられても居るのですよ)。ただしまず、その「意味」とゆーのはそれなりにロシアの歴史なんかの前提知識が無いと伝わらない程度のモノではあるし、そもそもこの建付けでストーリーも具体的です、となるとどーしたってファンタジックの方は目減りする様にも思われるのですね(=ただ浸ってれば気持ち好い…というサイケデリックなヤツってコトではないのですね)。私も多少「思ってたんと違う」感じではありましたし、同時にもうチョイ勉強してから観た方が(多分)好かったなと思いました。  でもやはり、その館内ツアーが(90分ワンカットとか工夫して撮ればたぶん)そのまま映画になってしまう…てエルミタージュの芸術性っての自体はモ~凄まじいな…とも思いますね(日本で同じコトやろうと思っても、おそらく美術館系では無理⇒神社仏閣とかならナンとかなるかも…)。あと前述どおりそのファンタジックさの少なくない部分をつくり込んでいるカメラワークてのも、確かにコレは相当に高度でした。結構ゆらゆらと漂う様に動き続ける…てのがまずポイントだと思うのですが、でありながら手ブレは全く無く、そして即興的な風を残しつつも同時にまた確信的で力強く、かつ繊細でありながらも「間違える」コトなど微塵も無いというコレは(また確実に)並大抵の仕事ではねーでしょーな。そこら辺、ハマる人には超・ハマる系統の映画だとも思います(人生ベストにもなり得るレベル)。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-03 08:34:33)(良:1票)
131.  あのこは貴族 《ネタバレ》 
私は地方出身で、で大学に入った時に上京して以来ずっと東京住まいという人間ですが、幸か不幸かあまりこーいう「階級」を意識する様な人間関係には近付くことなく過ごしてきたのではあるのですね。ただ、ゆーて今作の門脇麦みたいな境遇の方々てのが今なお(ワリと大勢)いらっしゃるのは承知しておりますし、またその意味では今作の2人とゆーのは一見対照的に見える様で、ごく典型的で何より「古典的」という意味では大いに共通点のある女性像をそれぞれ体現してるのかもな…とも思うのです。私よりも更に若い人達だとまた、この感覚にももはや世代格差が在るのかも知れない…とも思いますが、まず私にとってはこの2人とゆーのはごく容易に共感してゆけるというキャラクターではあったのですよね(実際、まあまあ同世代と言っても好い年齢設定でもあるのですし)。  本作は物語としては、この女性2人(⇒特に門脇麦側)のある種の成長とゆーか人生の転機とゆーか、そーいったごくシンプルなモノを描いてゆくお話ではあるのですし、その実際の結末もまた比較的シンプルで分かり易いモノ(⇒何なら所謂ごく「先進的な」=「最近は特に好くある」モノ)だったと思ったりもします。そもそもこの2人って、成長とはゆーてもその元々のスペック(=彼らがそれぞれ属する階級・境遇において求められる素養)とゆーのは全く全然低くないという感じではあるので、だから何かそんな劇的な展開があるというワケでもない全体として実に緩やかなお話でもあったとは思います。率直に序盤が(その階級の存在そのもののイヤらしさを見せつけてくる感じが)結構心地好くなくもあったのですが、中盤以降は非常にまろやかにどこか温かく観てゆけたし、また爽やかに観終わることも出来たかと。個人的にはかなり好みな作品でしたね。  主演の2人、まず門脇麦さんについては、やはり序盤に「いま何やってんの?」と訊かれて「家事手伝いとゆーか…」とか答えちゃうトコロなんかにはかなりギョッとさせられもしたのですが、重ねて最後まで観るとごく共感できるキャラではありましたし、また終始決してヴィヴィッドに感情を発露するワケでもないのに実に何とも「伝わる」種々の演技とゆーのはモ~流石だったな…と思いました。他方、水原希子さんの方も、重ねて彼女の方が当初の門脇麦さんよりはやや「人間が出来ている」という感じかなとも思うのですが、そのサバサバとした自然体な魅力とゆーのはコレも自然に伝わってくる様でその意味では中々好い演技の仕事だったかと。他、この2人のそれぞれ親友役の石橋静河さんと山下リオさんの2人も(コレも流石の)芸達者!というグッドな出来だったと思います。人間ドラマとしては、演技面でもチャンとクオリティ備わってる作品かなと。
[DVD(邦画)] 7点(2022-08-07 20:06:31)(良:1票)
132.  ゾンビーワールドへようこそ 《ネタバレ》 
邦題は非常にテキトーなモノになってしまってますが、本作は原題のとおりに「ボーイスカウト」の高校生三人組がそのスキルを駆使してゾンビに立ち向かう…という明確なコンセプトを有するゾンビものでした。で、ゾンビ・アウトブレイク@田舎町としては発生する事象や全体の流れ自体は非常にオーソドックスなモノですケド、ゾンビ自体のレベルとしてはやや人間性残し(顔見知りに反応したり)+運動性も高度に残し+感染拡大速度も速め(でまま大量発生してる)…という点では状況のシリアスさはそこそこレベル高め、かとも。かつ、主人公たちは(高校生ながら)単なる脱出を目指すのみならず、終盤にはもう一段上のミッションに果敢にチャレンジしてゆく…という建付けでもありまして。  とは言え前述どおり、おおまかな内容としては極めてオーソドックスだと言っても好いかと思うのですね(多分にコミカル+適度にエロが入るコトも含めて)。んで、ゾンビ映画としてのつくり自体もまま上質な方だとゆーか、アクションやゴア描写の質も決して悪くはないし、終盤なんかはまずまずイイ感じにデーハーでテンポも全然悪くないのです。しかし、一番のコンセプトたる「ボーイスカウトのスキル発揮」という点に関しては、ココには取り立てて鮮やかなアイデアも無くてどっちかっちゅーと平凡だったかも知れないな、と。するとやはり結局、他のハイティーン・ゾンビものとの差別化という側面でも少しパンチ「弱め」かもな…とゆーのが個人的には結論になりますかね。重ねて、決して悪くはないごく手堅く観易い若者向けゾンビだったとも思うのですケドも。  ほか好かった点は、第一にシンプルにゴア描写(特に頭部粉砕描写)が中々キレが好くて爽快だったコトすかね(今作って間違いなくティーン向け作品だと思うのですケド、にしちゃ随分とハッチャケてるな…とゆーか)。もう一点、メインヒロイン・ケンドル役のハルストン・セイジちゃんも確かに激マブだったのですが、実質的ヒロイン・デニース役のサラ・デュモンさんの気っ風の好い「姐御」感の方だって個人的には結構堪らなかったのですよね。この方、今作以外には特に目立った映画活動も無いよーなのが少し残念なのですが、いずれまた何処かでお会い出来ればな…と。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-28 21:35:07)(良:1票)
133.  ミッドサマー 《ネタバレ》 
私の率直な本作の感想は、気味の悪いホラーを観たと言うより、とある異文化の記録映像をタップリと観せられたが、それが非常に文化的・美的で、ある種芸術的でもあった、である(その異文化の様相は、ある人には気味悪く、またある人には滑稽に、私にはあくまで「そういう世界があるんだなあ」と映った、ということだと思う)。  要点を端的に言うと、今作で描かれる映像世界が、地に足を付けたリアリティと、実存世界から離れた純粋芸術的な美しさを兼ね備える非常に優れた出来だった、ということだ。まず、村の情景や衣装等の美術、儀式の内容などは、実際にこういうコミュニティが存在している様な錯覚を覚えるほどに良く出来ていた。そして、明るく、広々として、そして地球上の実在のどんな場所より「白い」景色は実に美しかった。一番美しかったのはやはりあの崖である(その見渡す限りの白さと、弾け飛ぶ人体の赤を含めて)。  正直「観たかったのとはだいぶ違う」映画に思ったし、面白いという作品とも違うと思うのだが、特に映像面の出来の良さが非常に鮮烈に感じられた。そこに1点を加点して、この評価としたい。
[映画館(字幕)] 7点(2020-02-26 00:09:57)(良:1票)
134.  ルーム 《ネタバレ》 
何しろ良く出来ていると思うのはやはり、部屋から脱出してもその後万端良い方向に運ぶ訳では無いという展開。冷徹なリアリティを生み出すと共に、「世の中というのは誰に対してもそんなに優しいばかりではない」という示唆的なメタファーだとも感じられる。  このリアリティも相まって、全編この上なくシビアで深刻な苦しさに満ちた作品でもあり、観ていて楽しいという作品でないのは間違いないし、珍しく何度も辛くて泣きそうになったが(後半、部屋から出た後の方がむしろ辛かった)、その苦しさによって、もう一方でこの映画の中に描き込まれるポジティブな人間性は、より真実性を増して心に強く感じられるように思う。親子の愛、子供の純粋さ、再生に向かう人間の逞しさ、そして弱さ(弱さというより、人間の慈しむべき優しさであるように思う。他者を憎まないために、人間は弱さを持つのだろうから)。個人的にはジャックを受け入れられない父親のシーンが、一番感情を揺さぶられた(演技も良かった)。重ね重ね、決して娯楽や暇潰しになるような映画ではないが、覚悟を決めて是非観ていただきたい。
[インターネット(字幕)] 9点(2019-12-29 19:23:35)(良:1票)
135.  ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 《ネタバレ》 
なんつーか、少しだけ『ナバロンの要塞』ぽい話だな~と思いつつ観ていましたが、かの名作とは違って今作の作戦チームとゆーのは完全に「寄せ集め」で、否、作戦遂行に必要なスキルの分析→ソレに対応する適材の配置、という工程をすっ飛ばして正に今居る「有り合わせ」のメンバーで構成した…という感じなのですよね。私が身を置く業界では、コレはまさしく失敗プロジェクトの典型的事例に他なりませんですよ。ソコにはも~少なからず胃が痛くなるモノを覚えましたね(まあ、だからこそ「スーサイド」スクワッドなのでしょーケドも)。  しかし、その雑さはそのまま投入した主力部隊の力量に対する自信の表れなのでしょう。結局のトコロ、とにかくポルカドットマン&ラットキャッチャーはちょっと強すぎますて(『ダイの大冒険』のメドローア持ち&ジョジョ4部のハーヴェスト、てな感じでドッチも作中ほぼ最強ですし)。ココに基礎能力が高くて技が多彩でかつ手綱をガチっと握れているブラッドスポート、あとは物理的なタイマンならまず負けそうにないナナウエでも添えておくのなら、まあ確かに大抵のコトはどーにでもなりそうですよね。ただしその意味では(映画として)まずハーレイ・クインは(結果的には要所要所で美味しく目立っては居るものの)当初は捨て駒の囮部隊に配置されていたコトからも分かる様に今作では決して「主役級」でもなかったと思います。もう一つ、一番のコンセプトである「悪いヒーロー」映画という観点からも、今作の連中とゆーのは悪人とゆーよりは単におバカ(ないしは多少、生い立ちや性格や精神面に「問題」を抱えている)という方に近くて、結局はより悪辣な奴らに利用されてるだけ…という風にも見えたのですね。個人的にはソコに少しの違和感も在りました(=普通のヒーロー映画と大差無くないか?と)。  とは言え、そーいうキャラ設定もまたラストの爽やかな展開には上手く繋がってゆくモノに思えましたし、お話には大して内容が無いながらもアクションやお得意のグロシーンは質・量ともに十二分で、重ねてソレでいて終い方もごく爽やかなのは娯楽作としては大成功だったのではないかと思います。監督としては鑑賞者の好みが割れる方の人かと思いますが、今作は私も(今までの作品以上に)大いに楽しめました。一つだけ、コレを2時間に押さえ込めてたらもう1点高くしたな…とは思いますが、とりあえず良作だと言って全然好いでしょう。単なる暇潰しにはも~最高かと。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-04-07 16:34:16)(良:1票)
136.  閉鎖病棟-それぞれの朝- 《ネタバレ》 
群像劇的なので決してソレだけの話でもないとは思いますが(+キャストがワリと豪華なので尚更)結局このお話の中心に居るのは間違いなく鶴瓶さんであって、でその彼の「贖罪」がメインなお話だと(個人的には)感じたのですね。であれば、やはりあーいう手段を最後にまた選択してしまう…とゆーのはやっぱダメでしょ!としか言い様がないのですよね(コレは「絶対に」)。例え、相手があーいう相当なワルだったとしても、今回の場合なら他に幾らでもやり様はあった筈で(証拠も押さえているのだから)そもそも渋川清彦をそんな感じの「極端」なキャラとして描いているコトを含めても、一見は含蓄が在るよーで実に短絡的な話だな、と思いました。  精神疾患をキャラの下敷きにしているコト(⇒鶴瓶さんと小松菜奈ちゃんは、実際のトコロはそーでもない…のかも知れませんケド)を含め、役者さんの演技には総じて熱も籠もって居て(率直にかなり)好かったと思うので、他方のお話の出来映えがそこそこ以上に残念に思われましたです。ワリと期待してたのですケド……
[DVD(邦画)] 5点(2021-09-06 21:59:41)(良:1票)
137.  ドリアン・グレイの肖像(1945) 《ネタバレ》 
シンプルかつ静謐な雰囲気、そして終始能面の様に無表情なドリアンの様子は、ゴシック・ホラーな文芸映画として原作の持つ文学的な趣を最も的確に作品に取り込んでいる様に思われます。  特に、本コンテンツが描き出さんとする「恐怖」の本質的な部分の表現は的確だったと思います。自らの魂の堕落が具現化・可視化されるということの苦悩と、そしてそれに伴って自分の肉体の方が虚構・抜け殻と化すことの恐怖というものが本作からは大いに感じ取れたというか。その意味でも優れた文芸映画だと言ってよいのではないでしょうか。  前述どおり全体的には非常に静かな作品でショック描写等も控えめですが、肝心のその場面だけカラーにしてハイライトした肖像画の醜悪ぶりはかなり鮮烈でした。画自体の芸術性というものもかなり高く、これも好かったと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2021-01-18 19:09:09)(良:1票)
138.  エマの秘密に恋したら 《ネタバレ》 
原題も『Can You Keep a Secret?』で要は「秘密」がテーマです。が、主人公の女の子が秘密をブチまけた相手が勤め先の社長?で、その後ふたりが(当然の如くに)どーにかなってゆく…というメインの筋も含めてそもそもクッソ在り来りなお話ではありますし、主演のアレクサンドラ・ダダリオにせよタイラー・ホークリンにせよ、正直こんな30代の好い大人にやらせるべくお話だとも(個人的には)全く思えませんでしたよね(⇒邦画の中高生向けラブコメとかならともかく…てか)。  このとーり、特に何かしらに引っ掛かるコトも無くほぼノーストレスで超・暢気に観れる…というコト以外にシナリオに価値ってのは無いのかな、とすら思います。とやはり要点は、全編通してゴチャゴチャと散りばめられ続けるコメディ描写を如何に楽しく観てゆけるか…というコトに結局はなって来ちゃうかな~とも思ったり。しかしコレとて、例えば主演のダダリオちゃんも基本、終始一貫して「ナニを言ってるのかサッパリ分からない」とでも言いますか、そこそこ大勢登場するキャラ達が総じてみんな「変な人」で、かつ彼らがシンプルにただ終始ボケ倒している…というコレもある種コメディとしては極めてオーソドックスな(=ややもすると多少「低俗」な)系統だと思います、し、その部分にもやはりウィットやセンス・あるいは「品」などといったモノは殆ど見て取れなかったかな…とも(率直に下ネタとかだってワリかし以上に多くてですね)。重ねて、ボーっと暇潰しに眺めるダケなら特に無害な作品…かとは(ギリ)思うのですケド、ま~あんまし好きじゃなかったかな…て人も多いかもな、と(私は特に嫌いってホドではなかったのですケドね)。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-05-30 23:50:17)(良:1票)
139.  蜘蛛の巣を払う女 《ネタバレ》 
映画としての質感は多少似通っている様には思いますが、重々しいサスペンス・スリラーだった前作とは大きく異なる比較的単純なアクション・スリラーだという点からしても、お話としてはあまり続編であることに意味があるよーにも思えません。なので、その面の繋がりに価値があるのは当然キャラクターというコトになるのでしょうが、これとて俳優も総変わりしてますしキャラ設定・雰囲気自体もいくぶんの調整が入っている様にも思われ、正直あまり続編を観れた喜びを感じる部分を見出せませんでした。そのクセ、根本的な部分の設定は前作を前提として話が進むので(リスベットとブルムクヴィストの関係性とか特に)、結局前作を観ている人にとってはややガッカリしそうな設えなのに、観てない人にも不親切、というチグハグな作品だと感じられます。一番根本的な部分のマーケティング・コンセプトが非常に雑、というか(とは言え、監督・キャストを続投させられなかった事情がある中で、何が一番正解に近かったのかはよく分からないのも事実ですが)。  一点だけ、前作のマーラ・リスベットには迫力や凄み・クールさも然ることながら、どこかに若さ・幼さだとかガーリーな雰囲気を感じ取れた、そこがまた好かったと思っているのです。今作のクレア・フォイには残念ながらそーいう要素が皆無でしたね(年齢設定自体もやや年嵩になってるよーで)。当初主役に検討されていたのはアリシア・ヴィキャンデルだそーで、そっちだったらまた大いに違った作品に仕上がっていたのではないか…なんとも思いますね。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2021-01-25 18:51:26)(良:1票)
140.  しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス 《ネタバレ》 
ともすれば、非常に「前時代的」とも見えかねない夫婦・男女の在り方だとも思われるのですよ。いわゆる自由選択的な恋愛というモノではなくて、二人ともそうしなければ生きられなかった、という中で辿り着いたカタチなのは確かでしょうし。ただ、生きていくために二人連れ添う、というその関係が次第に真実味を帯びてゆくのも好く分かりましたし、ソレは(あくまで今作においては添え物として描かれる)モードの画家としての立居振舞いも同様に見えて、ただ「一緒に生きていきたいから一緒に居る」或いはただ「描きたいから描く」というどちらも非常に本質的なモノに感じられ、まただからこそ非常に尊いモノにも思われました。静かですが、実に芯を食った話だと思いましたね。良作以上かと。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-10-27 22:12:42)(良:1票)

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