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ゆうろうさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 972
性別 男性
ホームページ http://yuromovie.blog.shinobi.jp
年齢 39歳
自己紹介 名前をdonkeyから「ゆうろう」に改名しました。
好きな監督は北野武、クリント・イーストウッド、宮崎駿、石井聡互、黒澤明など。


よろしくお願いします。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  アップルシード アルファ
ひとまず、日本でもフォトリアルなフル3DCGアニメーションが、当たり前のように鑑賞できるだけでもひとまずヨシ。あとは内容と演出だ(笑)!「いつもの日本SFアニメ」の焼き直しで、せっかく技術的には見応えのある映像なのに勿体ないなあ、という感じです。あと、セルルックではなくフォトリアルにしたことで映像のハードルが上がってしまったためか、逆に違和感を覚えたり、カメラワークの演出で物足りなさも感じる部分が沢山ありました。たとえば、デュナンは荒廃した世界で傭兵をやってるのに、髪の毛はCMのようにサラサラヘアー。双角は何度も爆発に巻き込まれてるのに(ちょっと笑える)、ボディやズボンに傷汚れが全然なくて綺麗なまんま。セルルックなら気にならなかったんですけどね。カメラワークや構図で心情が表現できてるシーンも少ないし。作り手もリアリティーの基準にはジレンマは感じているだろうけれど・・・。それ以前に、主人公の服装からしてアレなので、つまりはそういう作品なんでしょうね。「やましい気持ちで観てるからそう感じるんだ」とは言わせないぞー!
[映画館(邦画)] 5点(2015-01-26 11:24:12)
2.  アバウト・タイム 愛おしい時間について
「時をかける少女」「バタフライ・エフェクト」などに続く、タイムリープものの新たな快作。特殊な力を持った主人公だけでなく、周辺の人々も魅力的で、群像劇としても面白い。さすが「ラブアクチュアリー」の監督さん。ストーリーの辻褄で混乱するところもあったけれど、数あるタイムリープもののなかでも、一番羨ましく健全な主人公だったかも。自分も本や映画をいっぱい見たい(笑)。
[映画館(字幕)] 7点(2014-10-07 12:16:50)(良:1票)
3.  アメリカン・ハッスル
寝不足の状態で夜中の映画館に、しかも割とスクリーンに近いところで鑑賞したからか、めまぐるしいカメラワークに翻弄され、ストーリーに必死についていくのがやっとでした。自分はわりと、評論家や世評にモロに影響を受けてしまうことが多いんですが(笑)、この作品には周囲ほどは熱狂できませんでした。デビッド・O・ラッセルの前2作はとても好きだったものの、それらの良かった点(役者のいきいきとした演技、音楽の挿入の仕方など)が、本作では裏目に出てしまった印象があります。家でBDで見返せば、劇場で見たときよりはすんなり見れるかもしれません。
[映画館(字幕)] 5点(2014-06-19 00:40:27)(良:1票)
4.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 
ミュージカルシーンはとってもすばらしく、キャラクターも魅力的で最後まであっという間に見てしまいます。けど、他のレビュアーさんと同じく自分も気になるところがチラホラ。「普通なら絶対に手の届かない夢を抱くキャラクター」がディズニー映画にはよく登場しますが、今回はオラフがそのポジション。話の本筋とは別に「彼は一体どんな結末を迎えるのだろう?」とハラハラドキドキしながら見ていました。が、最後まで見てガッカリ。え、それでいいの?溶けてないだけで夏は満喫できてないぜよ。「冬が終わって体は溶けてしまったが、それでも春を運んできました」的な結末ならいいってわけでもないけれど、「ただなんとなく魔法のおかげでうまくいく」という結果にはしてほしく無かったです。オモチャなのに空を飛べると思っているバズ・ライトイヤーや、星に恋してしまった蛍のレイ(プリンセスと魔法のキス)のようなドラマを期待してしまった自分は感動欠乏症でしょうか。 エルザも、「引きこもり気味のお嬢様」→「攻撃的な見た目の雪の女王」への変化は本当に素晴らしかったので、平和が戻ってからの最後にもうひと変化見てみたかったな、と思います。
[映画館(字幕)] 6点(2014-03-15 12:46:24)(良:2票)
5.  悪の法則 《ネタバレ》 
普通の映画なら10分20分くらいでナレーションを入れながらサラッと描くところを、じっくり2時間かけて1本の映画にしたような印象。アウトレイジで言うと塚本高史~石橋蓮司あたり?この後に國村準や北野武や三浦友和や小日向文世やその他色々が手ぐすね引いて待ち構えている感じです。ゾクゾクする設定ではあるけれど、手放しで楽しめる作品ではなかったかな・・・。映画の中で描かれない「悪」をひたすら妄想する2時間。
[映画館(字幕)] 5点(2013-11-19 22:35:53)
6.  アフターショック 《ネタバレ》 
上映回数が限られるなか、なんとか時間を作って鑑賞してきました。ほとんど予備知識もなく(それこそ災害パニックものであることも知らずに)見て、一体何が起こるのか、ハラハラしながらも最後まで楽しめました。前半は「クローバーフィールド」っぽく、日常っぽいゆる~い展開。しかし後半になると、前半のゆるい描写がことごとく違う意味を持って主人公たちに襲いかかります。昼間キャッキャウフフと浮かれながら歩いた道が、夜になると極悪脱獄囚に追いかけ回される地獄の道に変貌。前半があるおかげでエグさ倍増です。そういう点は「クローバー~」に勝ってるかも。結講最後のほうまで地震パニックを追体験させる映画なのかなと思っていました。が、ところどころ挟み込まれる「中絶」の話題が、妙に引っかかります。これを踏まえて見ていると、ラストの脱出ルートがまるで産道のように感じてしまいました。熾烈な生存競争を勝ち抜いても、自分ではどうにもできない運命に流されてしまうような無力感・・・。これはちょっとゲスな見方かもしれませんけど。
[映画館(字幕)] 8点(2013-11-16 03:30:19)(良:1票)
7.  R100
デヴィッドフィンチャーの「ゲーム」みたいな映画なのかな、と思ったらそれも違いましたね(笑) 松本人志の映画は基本的に好きで、ネットで見てると「何もそこまで言わんでも」というくらい酷評されてるので、むしろ擁護したいくらいでした。しかしさすがにこれはキツい・・・。 全体的にはアイデア勝負ばかりで、素人目に見ても表現力が弱いような気がします。同じ内容でももっと演出力がある人が撮れば、いい意味で「賛否両論」が出る映画になったんじゃないかなあ。セルフ突っ込みも正直痛々しいです。一昔前のギャグ漫画を見てるような気まずさがありました。 監督本人が登場するシーンは、良くも悪くも松本人志のエンターテイメント感が現れてて面白いです。お互い同意の上でプレイしてるんだから、文句言うな、と・・・。ネット上で、見もしないで嘲笑してるだけの書き込みが垂れ流されている現状への怒りのようにも感じます。かなり卑怯な作品ですが、「卑怯な観客」への反撃するための映画なんでしょうか。 「分かるヤツにだけ分かればいい」タイプだと思いますが、この作品は「分かるヤツ」すら蔑ろにする作品です。振り回されっぱなしで、なんだか見てて疲れるし悲しくなる映画でした。 最近、映画愛を全面に押し出す娯楽作に夢中になっていたせいか、その落差も個人的にキツかったです。
[映画館(邦画)] 2点(2013-10-08 01:06:26)
8.  アフター・アース
映画を観た直後の自分の感情を言葉で言い表せない(笑)。かなり退屈だったんだけど、クライマックスの怪物との戦いは、それだけでも胸が熱くなる展開で、そこは結講好きでした。映画を観終わってから数日たってふと思ったんですが、これってSF版「ライフ・オブ・パイ」・・・ってことでいいんでしょうか(笑)。「恐怖に反応して襲ってくる怪物」って、「ライフ~」でいうところのトラと同じ存在ではないかな、と。他にも色々動物出てくるし、船に揺られながら朦朧として幻覚(?)を見る場面もあるし(適当~)。そう思ってみれば、結講深みのある物語だったと思わなくもない・・・・・・か? 「ライフ~」をじっくり堪能しきってから見ればより楽しめるかもしれないし、逆にショボさが際立つかもしれません。どうすりゃいいんだ~。 ティムバートンも「猿の惑星」とか撮っちゃったことあるし、シャマランも今後ブレイクスルーがあるといいですね~。
[映画館(字幕)] 6点(2013-07-02 10:12:34)
9.  アイアンマン2
主人公のトニーは、この映画の世界では自分勝手な男と思われているけれど、よくよく観てたら自分勝手なのは周囲のほうだよなあ、と思っちゃいました。 要はすべてトニーにオンブにダッコ状態。周囲は皆、彼の「フォロアー」でしかないのに、「リツイート」しただけで満足して自分が何か発信した気になってる。そしてトニーがちょっとでも大人しくなると、「アイアンマンワロタwあいつはもうオワコンwww」などと言っちゃうのだね。 そのくせ自分たちがやってる事はトニーのパクリでしかない。ヒロインのポッツでさえ、トニーに対して「あなたがやるべき事を私がやってるのよ!」と怒りますが、いやいや、「社長に就任したからにはあなたの仕事ですよ」と言ってやりたいくらいです。ましてや敵キャラクター側は「それ実はオレも考えてた」とか「今やろうと思ってた」という主張(笑)。トニーが気の毒に思えてくるレベルですよ。  しかし、偉大(?)な父を単純に「フォロー」するわけでも「リツイート」するわけでもなく、父の教えを心身ともに消化して、再び立ち上がるアイアンマンの姿には感動すら覚えました。「クリエイティブ」ってのはこういうことを言うんだろうな。 こういうストーリーの大枠と、それを表現する細部が結講凝っていて、とても丁寧に作られている映画です。さりげないセリフのやり取りが、能天気エンタメ作品の割には繊細だったと感じました。  ・・・・・・ただ、その丁寧さが仇になってしまった部分も大きかったと思います。 正直クライマックスは物足りないし、全体的にどこか勢いも薄くて、もっと盛り上がりを期待しちゃいました。敵のムチ攻撃ももっと観たかったなあ。最後の敵との決着も、ストーリー上の意味の表現が優先され、実際の映像のテンションがそれに負けてしまったと思います。  前述したように、観るべき点も多い映画だと思います。それ故に、決して嫌いな作品ではないですが、ちょっと惜しかったですね。 良い意味でも悪い意味でも「マジメ」に作り過ぎちゃったのかなあと思いました。
[映画館(字幕)] 6点(2013-05-18 02:18:46)(良:3票)
10.  アウトレイジ ビヨンド 《ネタバレ》 
前作のほうがインパクトがあるし、キャラクターも分かりやすかったけれど、完成度で言えばビヨンドのほうがよく出来てると思う。前作はいい意味でも悪い意味でも単純明快だったけれど、今作はキャラクターたちがみんな一枚も二枚も皮をかぶっていて、そこはかとなく不気味だ。とくに関西・花菱会の面々が凄い。会長の狸オヤジっぷりや、西田・塩見の腹黒さも見所。武が塩見に向かって「チンピラ!」と怒鳴るシーンなど、自分も中野英雄の気分になってハラハラした。まさに野獣同士の取っ組み合い。けれど、「殺られる前に殺っちまえ」というノリだった前作とは違い、「先に手を出したほうが負け」というスリリングな抗争になっているのが良かったと思う。小日向演じる刑事もより極悪になった。武の個人的な知り合いだという「韓国のフィクサー」なんて、あれホンモノじゃないの?と思える迫力で普通に怖い。 この年の邦画は、「ヒエラルキー」や「競争社会」をモチーフにした作品が多かったような気がする。殺し合いのスパイラルから降りる松重豊(正門から)と、雲隠れしていた武が裏門から入ってくる対比が印象的。散々「俺、もう嫌だよ」と言ってスパイラルから抜け出そうとしていた男が、それでもなおヤクザのヒエラルキーや殺し合いの世界に舞い戻る結末に、ゾクリとする。 
[映画館(邦画)] 8点(2013-04-27 12:25:00)(良:2票)
11.  アイアンマン3 《ネタバレ》 
遊び心溢れるアイデア満載の死ぬほど面白い映画。「新しいアイデア」というのは、どんなにバカバカしいと思えることでも、人から「ふざけてる」と思われるようなネタをガンガン出して行くけば結講湧き出て来やすいと思う。「マジメ」にやってるだけじゃどうしても閉塞していく。そういう意味で、トニー・スタークというキャラクターはとても「悪ふざけ」させやすいキャラ。シリーズ化してもう随分作品数を増やしてきたけれど、未だに予想もしなかったアイデアでワクワクさせてくれる希有なシリーズだと思う。前作までの監督ジョン・ファブローに一旦退場してもらうのも、大胆で意味深な展開だ。作り手が自ら課した「設定」や「お約束」のがんじがらめになることなく、のびのびと飛び回るスターク。それでいて「アイアンマン」でしか見ることのできないアクションになっている。スターク、お前はどんだけ人を燃えさせんねん!!日本の一部のヒーロー物は「お約束」や、言い訳がましい作り手側が言う「ファンの期待」に囚われて腐臭を放っているので、是非見習ってもらいたい(とくに牙狼、お前のことだよ!)。「たった一人で大勢の敵に立ち向かう」のはよくあるけど、「大勢で敵を袋叩きにする」というのも、穏やかじゃないけど結講快感だ(笑)。「遠隔操作」など、現実の戦争での使われ方を思うと胸がモヤモヤする要素もあるけれど、超ド級の娯楽大作であることは確かだと思う。
[映画館(字幕)] 10点(2013-04-27 02:36:51)(良:1票)
12.  アリス・イン・ワンダーランド 《ネタバレ》 
文字通りの飛び出す絵本。おとぎ話の世界を最新の映像で映画化。みんなが知っているおとぎ話をこういった形で映画にするのが最近流行ってますが、この作品がハシリだったのかな?「観たこともない斬新ななにか」を期待するとダメかもしれないけど、新旧入り交じったテイストは面白いです。アリスの原作は詳しくは知らないんだけれど、アリスが剣を持って戦ったり、中国に新天地を求めたりするのが「時代だナァ」などと思ったりしました。アリスが大人になっているところからすると、子供向けというより「子供のときアリスを観て育った大人」向けの映画かもしれません。なんだかんだ言って3D効果に驚いたりドキドキしたりできたのも良かったです。映画館で、子供達が画面に向かって手を伸ばしたりしてるのを横目で観てると、やはり3D感度は大人より子供のほうが敏感なのかなあと思いました。うーむ羨ましい。ストーリー的に「面白い!」とは言いづらいけど、ちょっと甘めの採点で、6点。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-04-23 11:15:56)
13.  愛、アムール
なんとも、面白いとか面白くないとか、良いとか悪いとかで話づらい映画だなあと思いました。個人的に印象的だったのは冒頭の劇場のシーン、客席に座る人々を長回しで見せるところです。状況的にはお客さんがコンサートを聞いてる状態です。しかし映画を見ている自分は、なんだか舞台に立ち、主役として観客に観られているような気分になりました。「この映画は、遅かれ早かれ、あなたが主役として経験することですよ」と言われているような気分になりました。
[映画館(字幕)] 6点(2013-03-23 12:28:38)
14.  アイアン・スカイ
自分が観た映画館では、ほんの数人しか客が入っていなかったのに北朝鮮ネタで場内大爆笑!この映画館体験だけで満足感を味わえました(笑)。CGなどはハリウッド大作と比べるとチープな感じがするのは否めません。しかし、この映画のCGはネット上で募集した有志からの協力で作られており、そもそもハリウッド大作とも邦画とも違う作られ方をしています。かなり自主映画っぽい作り方。なので、内容や映像のアラはあるものの、作品が公開され自分の目に触れることができるだけでも嬉しくなってくるんです。個人的には映画なんて「完成して上映されるだけでも大成功」だと思っています。観客からすればそんなことどうでもいいし、その上で面白い・つまらないという感想を言い合うものなのは分かっていますけれども。
[映画館(吹替)] 7点(2013-02-20 03:00:00)(良:1票)
15.  アウトロー(2012) 《ネタバレ》 
日本版なら、主役は石原裕次郎かなあ?などと思うくらい、古風なところがあるサスペンスアクション。前半の酒場でのケンカシーンなんて、いつの時代の映画だというような展開。その場の人間たちがカット割りを意識してる感じ(笑)。けどちょっと格闘自体は今風。新旧入り交じったテイストの演出。カーチェイスシーンも70年代風で渋い。なぜジャック・リーチャーが呼ばれたのかという理由や、前半の謎解きはとても良くて好きです。かつて自分を追いつめた側の人間を信用して・・・ってのは燃えるなあ。無意味に谷間を強調する弁護士さんも、「絶世の美女!」ってわけではないけど魅力的でした。  しかし後半はちょっと大味になって残念でした。後半になって突然協力者が現れる展開も、ちょっと安直では(007/スカイフォールもそうだったけど)。ザコキャラ含めた脇役たちはとても魅力的なんですが、肝心の黒幕が、事件の真相含めてビミョーだったのが辛いとこです。7点に近い6点。けどシリーズ化したら観に行きたい!
[映画館(字幕)] 6点(2013-02-02 13:02:59)(良:1票)
16.  アタック・ザ・ブロック 《ネタバレ》 
昔ながら(?)のエイリアン襲撃モノ。インデペンデスデイで、宇宙人が総攻撃を仕掛けてくる以前は、この映画みたいにごく限られた地域でギャーギャーやってましたよねえ・・・(遠い目)。非常に痛快な映画ですが、まずシナリオの基本がしっかりしている。治安の悪い団地という「場所」で、宇宙怪獣襲撃という「状況設定」があり、そこで暮らす不良少年たち「キャラクター」が右往左往するわけですが、この映画、「人物の配置」がよく出来ています。たくさんキャラが登場しますが、それぞれが全く違う価値観で動いています。「平気で強盗する不良グループ」「不良グループと親しくしつつも厳しく接する女の子たち」「ガチの悪党ギャング」「ちゃらい白人大学生」「つい最近引っ越してきた普通の女性(限りなく外部にいる人)」。おなじ不良グループ内でも、微妙に違うという描き分けもしっかりしてます。さらに、「状況の把握している度合い」も違います。「異常事態で、かりやばいことを知っている」「異常事態のただ中にいるけど、全容は理解していない」「まったく異常事態を認識してない平常運転」「異常事態を認識しつつも別のことに気が行ってる」等等、様々なキャラクター性を何重ものレイヤーで重ねて描き分けている上に、それをしっかり利用しつつストーリーテリングしているのはお見事!と思いました。ここまで書いて、なんだかホメすぎのような気もしてきましたが(笑)、基本がしっかりしてる分安心(?)して観る事ができました。「不良がちょっと良い事したら、すげえイイヤツに思われる問題」も確かにあります。が、ブラックライトの照明下で主人公の体にエイリアンのフェロモンが浮かび上がる描写は秀逸。いままで犯してきた主人公の罪が、自分でも気づかないうちに染み付き、それが浮かび上がるようで、思わずゾクッとしました。その後彼は文字通り自分の「罪」を背負うことになります。前半で女性が手が震えるほど怖がる描写もありますしね。決して彼らの全てを肯定してるわけではないと思います。 そもそもこの映画が作られたのは、監督が実際に不良少年たちにカツアゲされたのがキッカケだと言うし(笑)。
[映画館(字幕)] 9点(2012-12-25 11:11:11)(良:1票)
17.  悪の教典 《ネタバレ》 
まず伊藤英明をこの映画の主人公に据えることが、皮肉だよなあ、と思います。いままで伊藤英明が演じて来たキャラクター自体を(そして映画作品自体を)、表面的に綺麗なだけの偽善だと言ってしまっているような感じです。そういう点が個人的には見応えがありました(イヤラシイ見方でしょうか)。映画前半では延々とオドロオドロシイ極端な演出が続き、若干食傷気味にはなりました。「おう、怖えーよ。」なんて、上から目線で思ったりしてw。  が、後半は打って変わって、意味深な演出など皆無。アッケラカンと言っていいほどサクサク殺していきます。主人公からすれば、普通の学園生活をおくるほうがよっぽど異常で、大殺戮を繰り広げるほうが普通でいられるのかな。ツッコミどころもありますが、そんな乱暴な展開さえ 自分に都合のいいようにまとめちゃう主人公には思わず引きつり笑いを起こしてしまいました。
[映画館(邦画)] 7点(2012-11-22 02:39:11)
18.  アベンジャーズ(2012)
こんな面白い映画が未だかつてあっただろうか!!(いや、山ほどあるけどw) けど、そう言いたくなるくらい楽しい映画でした。てんでバラバラだったヒーローたちが結集し、激闘を繰り広げる長回しカットには何度観てもゾクゾクさせられます!(そう、劇場で何度も観たんですw) それぞれのヒーローたちは日本では馴染みが薄いかもしれないし、関連作品を観てないから観る気しない、という方でも、そんなことは気にせず気軽に観て欲しいですね。
[映画館(字幕)] 9点(2012-11-13 10:34:36)
19.  アルゴ 《ネタバレ》 
前作の「ザ・タウン」は、映像作品としての完成度はとても高くて驚きました。が、逆に「俺はヒートが大好きなんだ!」という熱量が強すぎて、「じゃあヒートを観るよ。」と思ってしまって、ノれなかったクチです。ただ、今回の「アルゴ」は、そんなベン・アフレックの「思い入れのある対象に向ける熱量」がいい意味で結実した作品になっていると思います。必要以上にアメリカ万歳、イランは悪!と決めつけず、救出作戦そのもだけに絞って描いているのも好きです。なにか大きな悪役がいるわけではなく、イランの兵士たちもどこか憎めない人間らしさもありました。(まあどうしてもアメリカよりにはなってしまいますが)。 映画全体を通して、無駄のない小気味良い演出で最後までワクワク、ドキドキ、 ハラハラさせられます。クライマックスのオチも、主人公に対するほんのちょっとしたご褒美、といった感じで粋ですね(どうせなら、作戦中はこの「ご褒美」は我慢させてたほうが良かったかもしれません)。 
[映画館(字幕)] 9点(2012-10-30 02:41:17)(良:1票)
20.  アンノウン(2011)
謎が謎を呼ぶ前半まではとても面白いのだけど、こういうネタの映画は、前半面白いのが当然っちゃ当然ですね。後半どう落とし前をつけるのかが重要なんですけど、それをクリアする映画ってのがそもそも少ない。「アイデンティティー」なんかは個人的にはギリギリOKのラインです(この映画もかなり反則技ですが)。「アンノウン」も、やはり後半で失速してしまった、典型的な作品。題材からして難しいと分かってるはずなのに、自分から落とし穴に突っ込んでいった映画ですね。
[DVD(字幕)] 3点(2012-05-13 14:23:45)
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