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エスねこさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 644
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ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23593/
ホームページ http://kine.matrix.jp/
自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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1.  くもとちゅうりっぷ
レビュー書くのにすでに二日かかってるという、久々の傑作。  (詳細はブログにて)
[映画館(邦画)] 9点(2015-06-20 17:55:26)
2.  グラディエーター 《ネタバレ》 
ちゅーわけで(?)この時代に興味のあるオイラなんですが、意味が深~くわかったせいで、元々好きじゃなかったリドリー・スコットを「大嫌いなヤツ」と明言できる決定打になった作品です。で、少しウンチク。この時代ってのは、  1)ローマ帝国が繁栄した最末期:コモドゥス帝は実在人物で、実際に暗殺されました。ローマの版図はイギリス付近まで拡大(映画冒頭の戦闘)。 2)膿んだ政治体制:ローマのご意見番・元老院の力は既に弱くなり(今の社民党みたいなもんだ)、皇帝が帝国を仕切っていた。当然無謀な政策が多くなった。 3)爛れた市民文化:民衆を沸かせるための剣闘は映画の通り。史上初と思われる萌系恋愛小説『ダフニスとクロエ』もこの時代。 4)皇帝暗殺後にローマ帝国が崩壊:皇帝が立った途端に(各属州の軍団に)暗殺される風潮になる。政治活動が実質的に消滅。  …一言で言うと、あの映画は「90年代のアメリカ」そのままだったわけです。ローマ衰亡の転換期に起こった最悪の暗殺事件を描く事で、ITバブルに沸いていた末期的なアメリカを斬っているわけですね(実際には今のブッシュの方がクリントンよりコモドゥスっぽいけどね…イラク戦争を『剣闘』と見ると、なおさら怖いか)。 んで、リドリー・スコットのどこが嫌いなのかっちゅーと、主人公は皇帝を殺しちゃった後、各州の軍団にローマの未来を託すから。『エイリアン』でも『GIジェーン』でも『ブラックホークダウン』でもそうだけど、結局はパワーで解決なのかいっ! ていうかマキシマスあんたそれ、テロ以外の何物でもないやろー! ってとこがモーレツに嫌。 ローマが滅びたのは、そういう時期だったからだよ。満ちたる月は、いずれ欠けるものなの。あれだけ素晴らしい映像を造りながら、青臭くて暴力的な夢を語るだけの彼に、疲れと憐れみを憶えた作品なのでした。   《8年後の追記》 いまウィキペディアでコモドゥス帝の記事を読んでて、驚愕の事実を知る。こいつ、ホントに闘技場に出て戦ってたんだ…納得のバカ皇帝だぜ…。
[DVD(字幕)] 3点(2012-07-14 15:02:10)(良:1票)
3.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 
いっやあ凄かったべよ、吐き気が。周囲の席をコッソリ見回してみたけど、全員さりげな~く口元に手を当ててさぁ。体調万全で臨んだオイラでも、中盤以降は胃がでんぐり返りそうだったべ。あの宣伝はダテじゃねえべよ (詳細はブログにて)
[映画館(吹替)] 10点(2008-04-07 00:51:12)(良:1票)
4.  クール・ワールド(1992) 《ネタバレ》 
こりゃ~すげえや。ブラピ、ガブ、ベイジンガーと実力派を集めたアニメ実写合成モノ。以前から気にはなってたんだけど、イマイチ評判を聞かないので「こりゃスカだろう」と放ってありました。オープニングの段階で、ある種の凄い匂いが漂ってきます。この段階、本編に入る前から4割くらいの率で確信しました。この作品で言う《クール》ってのは「クールガイ」等の用法の方じゃなく、ダウナー系ドラッグをキメた時のクールを意味してるんだ…とね。 これを理解すると、マンガのクセに故意にアダルティな展開に持って行ったり、かと思えば分裂症患者のような意味不明の論理が通用したり…という、本作を覆い尽くしている(英俗語で言うところの)「クール=らりぱっぱ状態」を見切る事ができます。この作品が目指すベクトルは『ロジャー・ラビット』や『スペース・ジャム』じゃなく、『裸のランチ』『トータル・リコール』『カリガリ博士』の方向性なんです(余談だけどオイラは『ギャラクシー・クエスト』も相当意地悪な分裂症テーマ作品だと思うよぉ)。 で、本作の凄かった点は徹底した「狂気の肯定」。これに尽きます。クライマックスで博士の言った通りにヒーローになってしまうガブ君は、もう『裸のランチ』のエンディングを通り越して向こうの国にイっちゃってますからねー。ラストがこんな凄い現実否定で終わる物語は貴重ですよ。また、対するブラピ君は刑事として登場する時点で、既にクール・ワールドに取り込まれて「狂って」いるっていう点も、観客へ余計な恐怖感を与えずに世界を案内できるというメリットがあり秀逸。ベイジンガー演じるホリー・ウッドは『花嫁はエイリアン』と同系のハマリ役ですね。まさに彼女のためのキャラでした。エッ、ラジーショー? ウッソ... しっかし、アニメ版『指輪物語』を監督したラルフ・バクシが、こんなぶっ壊れた精神世界を描くだなんて…描写に彼らしいねちっこいクドさがあって、ハナシが何ともスムーズでないのが満点に届かない理由。そこだけは本当に残念でした。ホリーの動画だけ信じられないくらい気合い入ってるのが笑えますけど。クール・ワールドで彼女に会えるなら、ちょっと狂ってみてもいいかな。←既に作者の手の上 ●追記:"cool ドラッグ" で用法をぐぐってみてるんすが「非ハイ=クリア状態」の用法しか出てこない…90年代に結構使われてたと記憶してるんだが…。
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-31 14:30:27)
5.  KUROMAME ~ the magic wand
いやあ登録申請から半年近く過ぎたなあ…危うく『コンプリート・サンダーバード』の二の舞になるところでした(って、向こうもまだ諦めてませんが…)。 この作品は自主製作映画のため、まだDVD等が出ている状態ではありません。TOKYO MX テレビで5月3〜4日に放映されるようなので無理を言ってネジ込ませてもらった感じっす。  本作に出会ったのは昨年のアニメ自主上映会での事。去年は短編映画の魅力にドップリはまってしまったおかげで、タイミング的に『KUROMAME』に出会うのは不可避だったと言えます。 3年かかって撮り上げたという25分フィルムは、デジタルベースなのでシネコン以上の大スクリーンにかければ確実に荒れるし、映画的にもマニアックに凝ったところはない(断言)。ただ、このクレイアニメは、今までオイラが観て来た作品で換える事のできない価値が二つ、ありました。  ひとつは北海道の田舎町の風景が、街区ごとミニチュアセットで造られていたコト。別に写実的でも何でもないミニチュアですが、ありもしないその街へ、行った事があるかのような錯覚が起こるほど、北海道してた。クレイと言えば背景には凝らないのが相場ですから、これは盲点を突かれました。  もうひとつは、登場人物たちが服を着ていた事。ちゃんとした布地の服です。クレイアニメはハダカか粘土でおおざっぱな服を着せるか、ピングーみたいに動物にするか、くらいの選択ししかないですが、ちゃんとした服を着せた事でクレイがクレイではなくなり、別の新しいジャンルがスクリーンで繰り広げられていました。  粘土の大味な造形に、パジャマの生地なんかが違和感なくマッチして、オイラ的にはちょっとありえないほど可愛い。まあキャラ・街ごと「北海道3D版へなちょこムーミン谷」と言えば、近いかな。 人気が出て、2作目を撮れるだけの予算が確保できたら、しっかりとハイビジョンで製作して欲しいですとも。大画面でも楽しめる器とコンセプトを感じたクレイアニメは今のところ本作以外に知りません(えー、ここで「ヤン・シュワンクマイエルは?」とか突っ込まないように)。  …うーん。眠いのでレビューも大味…また書き直します。
[映画館(邦画)] 8点(2007-05-03 15:19:25)
6.  グエムル/漢江の怪物
いま観てきました。 アンチ怪獣、アンチ大作な心意気が映画のフォルムを壊しまくっている。素晴らしい。 モンスターデザインにはタトプロスではなく、成田了の遺伝子を感じますな。一見ありえなさそうなシュールなボディラインが素晴らしい。 そしてストーリー! まるっきりロジャー・コーマン製作の『吸血怪獣ヒルゴンの猛襲』のパクリじゃないですか! 真似るにことかいてコーマン御大の怪獣映画かよ! むっちゃくちゃ素晴らしい! 音楽が見事なくらい「わかってなかった」のがつくづく残念。満点には至りませんでしたが、とってもとっても素晴らしい映画だと思います。 人気の悪さ、宣伝の拙さに振り回されて、食わず嫌いしてた自分が本当に悲しくなりました。「蓋を開けてみると小粒な動員だったけれど…」と評しながらも、あえて再上映してくれた蠍座のオーナーさん、感謝です! ●追記:一日じっくり考えてみた。これほど明確に具象化された「北朝鮮」を今まで見た事がないのに気づいた。生い立ちも、自然界に存在を許されない奇怪な形態も、拉致って生殺しにする食餌行動も、水路から迫る襲撃経路も、そのステルス性と俊敏さを兼ね備えた攻撃能力も、そして大多数の市民にとって真の脅威ではない点もビシッと符合する。その上で、マスコミに流布するウィルスの噂や、論点がずれて行く(というかずらして行く)政府や米軍の行動や、火炎ビンで戦う事の意味や、墓穴を掘りまくる主人公たちの思慮のなさに、いろいろな意味付けが出来はじめた。そして、実際に怪獣なるモノが現れた時には、案外行政府ってこんな風に行動するんじゃないか…とも。 ここまでの政治性の強さは、日本怪獣映画(テレビは除く)ではやれなかったものだと思う。「んにゃ、グエムルの母はヘドラだ」と言う向きはあるかもしれないけどね、日本ではヘドラは根付けなかったのをお忘れでないよ(廃棄物13号は…オイラ的には発展性の少ないオマージュだったと思うがね…マンガしか見てないけど)。 この怪獣はきっと、日本より漢江の水が合ってたんじゃないかな。観客の危機意識ベクトルの問題かもしれんがね。
[映画館(字幕)] 8点(2006-12-12 02:30:56)(良:2票)
7.  暗いところで待ち合わせ
苦悩しつつ、わが人生最大のオマケ点数をつけて6点か7点。同じ主演コンビの『幻遊伝』と対になった、「自分の居場所」というテーマの別の解答(でも結果は同じ!)である点は評価しますが、クライマックスが小粒に過ぎます。 詳しいところは後日追加…。
[映画館(邦画)] 6点(2006-12-10 20:34:59)
8.  黒い罠
演出が相当にネチっこい。 最初の長回し、「わかった、わかったから早く爆発させろや」と焦れまくり。 中盤で「コレ『サイコ』の別バージョン?」と思えて仕方のないモーテル場面。奥さんジャネット・リーだし。でも演出がネチっこいので、『サイコ』より引っ張られる。 終盤。「メキシコガイのヘストンが街のチンピラと対立する」ってな構図はどこへやら、地味に張られた伏線が功奏して「初老の刑事二人が人生を振り返る」という明後日な方向のクライマックスに突入。とにかく決着がつくまでネチネチ、ネチネチ、ネチネチ…うぁ~!(ネタバレ無のため謎)  …噂には聞いていたけど、初めて見るザ・ザ・ガボールは美しいネエチャンでした。アディオス!
[DVD(字幕)] 7点(2006-08-06 00:07:48)
9.  クジョー
原作至上主義ですから低得点なのです。この話、ホラーじゃないんです。恐怖じゃなく、絶望がテーマなんです。そこがわかってないから、ラストがあんなになっちゃうんです。特に今じゃ、キングが書いたラストを無視して原作以上の重圧感を引き出した『ゴールデン・ボーイ』という傑作があるので、無難なあたりに落とした本作の価値はなおの事激減しちゃったのです。 ぶっちゃけ、奥さん視点で描きすぎ。確かに、あまり窓から見えないクジョーは恐怖ではありますが…小説はそれで良かったけど、映像化するならクジョー視点(つまり車の外のカメラ)を増やすべきだったと思うっす。もうひとつは、旦那さん側の物語があんまり推理小説してない点がまずい。原作が持っていた「二つのジャンル《ミステリー》×《不条理パニック》という組合せが、どこまでも平行線を走って行く恐ろしさ」…これがない。小説での絶望感は二人が別の物語世界にいるために起こるものです。そこの原理を無神経に無視したんじゃ、狂犬クジョーの魅力も半減ですわ。 …とは言え、映画館で始めて観た時は感動したんですよ。それまで製作されたキング映画で、最も原作のムードに近かったからです。主人公一家の食卓にエーワンソースなんかの調味料がゴチャゴチャっと乗っかってる、普通さ、さりげなさ。この普通世界が捻れて行く所に、他のホラー作家が描かないキングの恐ろしさがあります。そういう意味ではかなり気を配って作られた映画でした。同時に、小説では膨大な文章を必要とする「普通の」生活描写を、さりげないワンカットで済ませてしまえる映画というメディアの性質が、「キングの原作は加工しないと映画らしい魅力を出せない」という大問題を教えてくれたワケですが…。 だから、クジョーにもっと「語らせる」べきだったと思うんです。『シャイニング』で、ニコルソンが狂った後も親父視点が多かったのは、キューブリックなりの計算の結果じゃないですかね。ま、オイラは『シャイニング』は『クジョー』より評価してませんけどね…。
[映画館(字幕)] 4点(2006-05-20 05:03:00)(良:1票)
10.  クリープショー
ゴキブリに抵抗のないオイラは、3話目のビックリ箱でしたなあ(大学の頃、サークルメンバーで見たので、当然ゴキブリの方が阿鼻叫喚の地獄絵図になりましたが (^_^;)。ちょっと「悪魔のいけにえ」のレザーフェイス登場シーンに似た感じがあって、ドッキリでした。あと、2話目はキングが出てくる以外に何か価値があるんだろうか。
[ビデオ(字幕)] 4点(2005-09-11 00:58:03)
11.  クリムゾン・タイド 《ネタバレ》 
言ってみれば『博士の異常な愛情・コング少佐パートだけ版(ギャグ抜き)』。DVDが出た頃に買って観たんだけど、当時はロシア軍側のあまりのヘタレぶりに「いや~映画でもアメリカ一強時代になったってコトだよな~」とホノボノしたため息をついたもんだ。それから21世紀がやってきて世界はアフガン・イラク戦争を経験し、どんなボンクラでもアメリカの誤爆率がとんでもないって事を承知している(知ってる人は湾岸戦争時代から知ってたみたいだが)。で、最近はこう思うわけだ。仮にもし、デンゼル・副艦長・ワシントンの工作が失敗してミサイルが打ち上げられたら…「艦長! ミサイル第一波が着弾! 目標から600キロメートルずれますた! 場所は韓国領土内です!(艦内設備でわかるわきゃないんだが、そこはブラッカイマー演出で)」「第二波は上空で巡航軌道を外れました! 日本方面へ向かっています! …あ、爆発しちゃいましたね…」「艦長、通信が復旧しました(強烈なEMPで電波通信が死んでるはずなんだけど、そこはブラッカイマー演出で)…えー横須賀から第三波を迎撃するという連絡が来ています…」艦長ガーン…本作は「原潜の核ミサイルは精巧正確」という神話の上に成り立ってるんだけど、もうこの神話は崩れてるよなぁ。敵味方の入り組んだ極東で、核ミサイル誤爆された日にゃ笑えませんな。そこも踏まえてキューブリックばりのブラックコメディ仕立てにしておけば、もう少し賞味期限が延びたと思うが…いい時期に製作しましたなブラッカイマー君。伝家の宝刀は抜かぬが吉。
1点(2004-12-19 13:00:42)
12.  クイズ・ショウ
まず懺悔する。ITバブルの頃はウハウハだった。楽天の社長の給料の半分くらい稼いでた。90年前後のバブル崩壊の反動で、カネを湯水のように使ってた。もちろん欲しいDVDは全部買った。この映画も、そんな中の一枚だ。レッドフォード印だけあって出来はいいけど、たいして面白い話とも思わなかった。…そして、当然のごとくバブルは弾けた。今はレンタルするDVDを選ぶのにも、小銭を数えて慎重に考えてる暮らしだ(貯金しとけとかゆーな! 人間欲望には弱いのだッ!(^^;)。今はステンペルの気持ちが痛いくらいにわかる。アメリカの黄金時代、トリビアな才能で貧乏暮らしを抜け出そうとして、いつの間にか一線を踏み越えてしまった、等身大の男…。世間の「夢」を牛耳る仕組みと、それに人が群がっていく原理、限界を超えてまだ行こうと思う者が手を染める犯罪、そしてその夢のあっけない崩壊。これはヤラセ番組の話には留まらない広範なテーマだ。人間の弱さと、弱い者こそが持っている「夢の力」を描いた寓話だ。ここから自分の姿を引き出せない奴の5割は、いつの日かオイラと同じ穴にハマるですよ。
7点(2004-11-16 01:39:15)
13.  クリスティーン
カーペンターは女を描く才能が完全に欠落しているとしか思えない。今でこそ本人も自覚して、美女ナターシャ・ヘンストリッジを《漢》に仕立ててしまった『ゴースト・オブ・マーズ』なんかの怪作をモノしてるわけだが、『クリスティーン』当時はまだ理解していなかったように思う(次作の『スターマン』では見事なくらい痛い目に遭ってる)。作品コンセプトから行けばクリスティーンを女としてエロティックに描写するのは必須だ。これに加えて観客好みの豪華なアメ車を軸に派手なカーチェイスをガンガン挿入すれば、即座に60分くらいは埋まってしまうだろう。それをこんな妙な話(って原作にかなり近くはあるんだが)に持っていったカーペンターには顎を外して拍手喝采しておくしかなさそうだ。車をただの車(もしくはメカ)としてしか描けていない時点で、カーペンター監督の天才的な「構図」と「カット繋ぎ」に頼りすぎた慢心が透けて見えてきてしまう。カーペンター作品としてはかなり点が高目の本作だが、正攻法で撮った別の監督でも見てみたくなる…現存しているモデルを思いっきり壊しまくったらしいから、リメイクは難しそうだけど…。
4点(2004-08-29 23:59:59)(良:1票)
14.  クロスロード(1986)
クラッシックファンなのでもちろん高得点(謎)。ウォルター・ヒルらしさって点からも高得点。「そんなんあるワケねーだろ!」的な裏ブルース界の描写と、極めつけの「ブルースの悪魔」の描写もナイス。旬の頃のラルフ・マッチオもいい演技してる。問題点は、あれから一向にビデオ屋で見かけない事だ…。
8点(2004-08-27 05:25:12)
15.  グレンとグレンダ
4週間、ビデオショップをひたすら回って、とうとうエド・ウッド・コレクションBOX買ってきましたよっ(←バカ)。しかしまいったなこりゃ…メチャメチャ面白いやんこれ。金がない上にテクニックもない上に内容もないんだけど、巷で「唐突なトンデモ映像」と言われてるシーンは演劇的にはアリですよ。ベラ・ルゴシなんかちゃんと異化効果の役割果たしてるし(あちこちで神様だの精霊だの言われてるけど、彼の役どころは科学と科学者の象徴・抽象表現ですね)。映画じゃなく舞台の骨法で組み立てられてますね。この時期のエド・ウッドは、映画人である前に演劇青年だったんだろうな。本作の後、彼がどうして盆踊りするまで落ちぶれてしまうのかは、『怪物の花嫁』を観てから考えてみようっと。とりあえずこの映画については「凡作」を満喫できたので、この点数で。 (追記:モノローグの多さや唐突さ・安っぽさはキューブリックの処女作を思わせました。格は全然違うけどね…間違った方向じゃないと思うなあ)
6点(2004-04-18 23:46:45)(良:3票)
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