41. イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ
「クソのような作品をバカに売りつける方法」とティエリーを揶揄しているバンクシーですが、絵心の無い私からいわせれば、クソみたいなやり方で作品を作り上げ悦に入っている者の目くそ鼻くそに見えました。芸術の世界で何が売れるかという点で興味深い作品でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-08-15 17:06:20) |
42. イルマーレ(2006)
会いたいのに会えないもどかしさを味わえないもどかしさを抱えたまま終わった味気ない作品。 [DVD(字幕)] 4点(2017-08-13 12:07:59) |
43. インサイド・マン
《ネタバレ》 会長が何時までもブツを処分しなかった。犯人はブツの件を知っていた。犯人の目的。備品室の変異に気付かない警察。無理筋に満ちた展開に、豪華俳優陣が活かされず白けてしまう。とりわけデフォーの役どころは気の毒に感じた。 [DVD(字幕)] 4点(2017-07-17 20:22:36) |
44. イル・ポスティーノ
朴訥なマリオが世界的な詩人に感化されながら友情を育む様子は穏やかで心地良かったのに、切ない結末の唐突さに戸惑う。鑑賞後にマッシモ・トロイージが本作で力尽きた事を知り、額に汗が滲んでいる姿は命を懸けていたのだと思うと何ともやるせない。 [DVD(字幕)] 8点(2017-04-10 00:50:06) |
45. 怒りの荒野
ジュリアーノ・ジェンマはアラン・ドロンと並ぶ小学5年生時の私の中の大スター。香港カンフー映画のようなストーリーの中に漂うリー・ヴァン・クリーフの色気は小学生には解らなかったようで、ジェンマは霞んでおりました。テーマ曲が何とも懐かしい。 [DVD(字幕)] 8点(2017-03-26 20:35:06) |
46. いとしい人
《ネタバレ》 顔も体もギスギスしたヘレン・ハントが演じる心もギスギスしたエイプリル。知的ぶった物言いと裏腹に本能のままに生きてるかのような浅はかさが見苦しい何の魅力も無い彼女に惹かれて結ばれたフランクに「どこがいいの?」「何で?」と声を大にして言いたい。白けたまま終わった作品。 [DVD(字幕)] 3点(2016-11-20 02:21:51) |
47. イントゥ・ザ・ワイルド
《ネタバレ》 痩せ衰えた青年が荒野の中で独り「幸福が実現するのはそれを誰かと分かち合えた時」と一筋の涙を流す。実話だという事で、ご家族の胸中を思うと胸が潰れそうです。この台詞、分かち合える者がいなくとも実現は出来ると私は考えます。 [DVD(字幕)] 7点(2016-04-09 22:01:16) |
48. 偽りなき者
《ネタバレ》 幼稚園児の感情の赴くままに発した嘘は先生を嵌めようとする意志が微塵もない他愛ないもの。(この子の不気味さは特筆もの)司法が冷静な判断を下したにもかかわらず、専門家達の無能で誤った裁きと赤の他人達の浅はかで陰湿な制裁に血管がブチ切れそうでした。逃げ出さずぐっと耐える先生の漢の姿が実ったハッピーエンドと思いきやの結末は、人が感情だけで人を裁こうとする空恐ろしさを見せつけます。 血圧の乱高下が甚だしい二度と観ようと思わない作品。 [DVD(字幕)] 7点(2014-02-17 00:48:30)(良:1票) |
49. イントレランス
時代が巡っても絶えず繰り返される過ちの根源は、不寛容と言うより私利私欲にまみれた偽善であると思えます。揺り籠の無垢な赤子を見守るリリアン・ギッシュから「この子はどのような一生を送るだろうか」と期待と不安を感じました。ユダヤ、フランスパートのせいで作品が冗長に流れたのは残念です。しかし、バビロンパートの空前絶後のセットとエキストラに、終盤の怒涛のカットバックに、映画の醍醐味を味わいました。 [DVD(字幕)] 8点(2013-08-31 19:27:48) |
50. 居酒屋(1956)
初見、原作未読。元夫&現夫の甲斐性無しのクズっぷり、アバズレ泥棒猫姉妹の姉のカスっぷりが堪らない。一部始終を見聞きしていた愛娘のふてぶてしい面構えが救いの無さにとどめを刺す結末。疲れました。二度と観たくない作品。 [DVD(字幕)] 5点(2013-06-02 12:59:55) |
51. 幾つもの頭を持つ男
初見。リアルタイムで観られた方はさぞや驚いた事でしょう。他愛の無い映像に不快さはないものの面白味もありません。『っていうか映画っていいたくない作品』に抵触しますが、先人のチャレンジ精神に加点致します。 [インターネット(字幕)] 3点(2012-04-14 13:19:09) |
52. イヴの総て
イヴの行動原理の全ては損得勘定。その生き様から巡る因果が浮き彫りとなる、冒頭から結末までのストーリー展開が実に見事。劇作家と演出家のキャラが若干弱いものの、男女6名の味わい深く見応えある人間模様とそれらを引き立たせる心憎い演出もまた見事。傑作です。 [DVD(字幕)] 9点(2012-04-02 01:46:21) |
53. インセプション
《ネタバレ》 意欲的なアイデア、小綺麗な映像、耳触りのよい音楽、立ち居振る舞いが小洒落ている登場人物を演ずる豪華俳優陣。それらが活かされていない脚本と編集のせいで面白くもなんともなく、ダラダラ長時間退屈さに耐えてグッタリした企画倒れの作品でした。ミッション(失笑もののショボさ)だけならまだしも、欲張ってくっつけた妻子の陳腐な話が頻繁にこれ見よがしに現れるのがどうにもこうにも不快でした。ハッピーな結末ですが、ミッションは成功ですか?父の愛情を知り更に発展させようとするんじゃないのですか??? 見てくれのみの作品にこんなツッコミは野暮ですか? [DVD(字幕)] 1点(2012-03-24 16:49:52) |
54. 依頼人(1994)
《ネタバレ》 共に世間の仕組みに勝てない依頼人と弁護士。勝ち目のない戦いに挑む姿は見応えがありました。酷薄な検事は敵に相応しかったものの、その部下たちやマフィアの面々が間が抜けていて緊迫感が削がれたのがいけません。万事めでたく終わり、後味が良いと言えば良いのですが、あまりにもサクサクと事が進んだのに物足りなさを覚えました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-11 03:07:49) |
55. いとこ同志
後味の悪い事この上ない物語。性悪小娘はともかくとしてポールに悪意がないというのが何ともやるせない。この世にありがちな不条理さを映画でまざまざと見せられるのは疲れます。 [DVD(字幕)] 5点(2011-11-26 20:33:01) |
56. 陰謀の代償
《ネタバレ》 死に至らしめても相手がクズならばお咎めなしという結末。同僚の息子を庇う警察のご都合主義の正義にはウンザリ。やっつけ仕事の如きラストにも興醒め。お粗末にも程がある作品に出演したパチーノに「仕事を選んで」と言いたいです。やる気のなさが顕れているボサボサの髪と生気の失せた顔にガックリしました。 [DVD(字幕)] 2点(2011-10-29 22:31:02) |
57. イタリア旅行
旅先における冷え切った夫婦関係をダラダラダラダラと見せるだけの作品で、見ていて呆れ返りました。結末には失笑するのみでした。 [DVD(字幕)] 0点(2011-10-24 17:48:20) |
58. イワン雷帝
煌びやかな衣装、調度類に彩られた荘厳な画面は芸術性溢れるもの。その中で繰り広げられる人間ドラマは第一部は見応えがあったものの、第二部は尻すぼみ。謳いあげている庶民は置き去りのまま貴族との争いに終始。最後に至ってはプロパガンダ臭がプンプンし、長尺の疲れが一気に噴き出しました。 [DVD(字幕)] 4点(2011-09-11 19:47:43) |
59. イブの三つの顔
《ネタバレ》 冒頭に実話と告げられているので、障害の模様が平板に描かれている物足りなさ、障害の原因に納得しかねるのも止む無しと眺めていました。意外だったハッピーエンドが脚色されたものである事を鑑賞後に知り、腑に落ちぬ思いが募ります。ただ、京劇の変面の如く(但しメークは一緒)一瞬で別人となる若きジョアン・ウッドワードの演技は特筆もの。感嘆しました。 [DVD(字幕)] 6点(2010-01-10 02:54:40) |
60. イングリッシュ・ペイシェント
《ネタバレ》 ハナの物語によけいなモノがくっついて二兎追うものは一兎も得ず状態となったようです。夫婦や友を死に至らしめ、あまつさえ、Noble obligationに反し国家をも裏切った売国奴の不倫をダラダラダラダラ見せ付けられるのは苦痛でした。アカデミー賞を多数獲得しているようです。他人様の評価に対してとやかく言うのは独り善がりなので「ふ~ん」と言うに止めます。 [DVD(字幕)] 3点(2009-07-19 01:57:13) |