1. 自虐の詩
《ネタバレ》 俺は泣いた。中谷美紀、演技うますぎ。阿部寛、パンチ似合いすぎ。こんなに素晴らしい作品をタダで見せてもらって良いのだろうか? 自責の念に駆られ、俺は前売り券を買った。嫁さんをロードショーに連れて行ってやろう。「人生に負けてしまいそうです」手ぬぐい、を手に入れた。部屋に飾ってある。原作の漫画、上・下巻も買った。業田良家さん、印税でどうか楽な余生を送られてください。男ならだまって、ちゃぶ台返し!! 追記;映画館で鑑賞。夫婦で泣いた。まさか、アジャ・コングで涙するとは・・・。不覚じゃ。私たち夫婦の幸せ度が少しは上がっただろうか。子役達も良かったぞ。 [試写会(邦画)] 10点(2013-08-14 12:21:07) |
2. ジャッカルの日
《ネタバレ》 今は閉館してしまったテアトル東京で鑑賞しました。当時としてはめずらしく全席指定の映画館で、本作はヒットしたので3ヶ月のロングラン興業となりました。映画チラシが通常の二倍の大きさもあり、珍しかったですね。映画を見終えた後の、しびれるような感動を今も忘れることができません。語り口調は淡々としているのですが、本当にわくわくどきどきと面白かったです。その後、二番館、名画座、テレビ、ビデオ、DVDと、機会あるたびに繰り返し見ました。暗殺をテーマとしたサスペンス映画の白眉です。原作はフォーサイスの名を世に知らしめた名作中の名作です。原作の良さを損なうことなく見応えある作品となったのは、ジンネマン監督の手腕によるところが大きいでしょう。アカデミー賞の編集賞にノミネートされましたが、受賞は惜しくもなりませんでした。73年度のキネマ旬報の外国映画部門4位で、後年、サスペンス映画部門のオールタイムランキングでも同誌で4位に選ばれました。実写フィルムを巧みに織り交ぜた緊張感みなぎるクライマックスには、何度見ても胸の高鳴りを抑えることができません。 追記;新・午前十時の映画祭で映画館上映されていることを知り、40年ぶりに映画館で鑑賞しました。今見ても色あせない素晴らしい作品です。時計のシーンが数多く挿入されていて、緊迫感を盛り上げていることに気づきます。また、インターネットも携帯電話もない時代で、情報は手紙、用紙の手渡し、電話はダイヤル黒電話ですが、説得力を持って丹念に描かれていています。当時の風景をみごとにスケッチしている映像も見応えあります。計画が発覚したあと、ジャッカルは引き返すこともできたのですが、アルファロメオを駆ってパリへ向かう道を選んだのでした。 [映画館(字幕)] 10点(2013-08-08 01:52:54) |
3. ジェシー・ジェームズの暗殺
《ネタバレ》 アウトローを扱った作品は大好きなので劇場へ足を運びました。良いところもありますが、いささか肩すかしを食らった感じが否めません。激しい銃撃戦を期待すると、大きく裏切られます。アメリカ人にとって、あまりに有名なのか、ジェームズ兄弟の犯した列車強盗や、銀行強盗が本作では十分に描かれていません。彼らの犯罪のピークが終わったところから話が展開するので、ジェシー・ジェームズの仕事のすごさや、なぜ人気があったかなどが良く伝わらないのです。私は彼を題材にした作品を何本か見ていましたが、ジェシー・ジェームズの生涯を知らない人が初めて見たら、物語を理解するのが難しいのではないでしょうか。だから、前提としてジェームズ兄弟のギャング団について、予備知識をある程度持っていたほうが良いです。ケイシー・アフレックは卑怯者でいやな奴の役を実に上手に演技していたと思います。撮影は本当に素晴らしいといえるものでした。しかし、鑑賞するには、この内容で2時間を超える尺はちょいとつらいです。 [映画館(字幕)] 5点(2013-01-07 00:40:39) |
4. 出所祝い
レビューがないので生き証人として。友達が「俺の一番感動した映画だ」というので、お供で名画座に行きました。しっかりと作られており、仲代達矢と丹波哲郎の存在感がとても光っています。五社英雄監督がテレビから映画の世界へ身を投じ、飛躍する過程の重要な作品です。歴史に埋もれた佳作といってよいでしょう。 [映画館(邦画)] 7点(2012-09-02 21:55:35) |
5. ジョニーは戦場へ行った
ダルトン・トランボ渾身の一作です。公開当時ベトナム戦争は続いていました。戦争をニュース映像で知ることはあっても、別の世界の出来事に感じられたものです。この映画を見たときは戦慄が走りました。その後、戦争に対して以前のように無関心ではいられなくなりました。 [映画館(字幕)] 8点(2012-09-02 20:55:00) |
6. Shall we ダンス?(1995)
《ネタバレ》 相当に面白かったです。エポックメイキングな作品ですね。ただ、役所広司と渡辺えり子の組み合わせで試合に臨み、結果がなんだかはっきりしないストーリーにちょっとフラストレーションを覚えました。役所広司と草刈民代でしっかりとダンスシーンをもっと見せて欲しかったと思います。竹中直人が脇を締めていて好演していますね。 [ビデオ(邦画)] 7点(2012-09-02 19:14:22) |
7. ジャッカル
名作「ジャッカルの日」のリメイクと称されていますが、実際は暗殺者のコードネームを借りただけの別作品ですね。かなりの期待を抱いて観賞したので、私の腰砕け加減は相当なものでした。物語はかなり破綻しています。しかし、頭を切り換えてアクション娯楽作品と割り切れば十分に楽しめる内容ではあります。「スペース・バンパイア」で好演していたマチルダ・メイの登場にはびっくりしました。 ブルース・ウィリスのビッグ・ネームのおかげで「ジャッカルの日」が再び注目されたので、オリジナルファンとしてはうれしい限りでした。 [映画館(字幕)] 6点(2012-08-27 21:15:56) |
8. 十戒(1956)
私が映画館で始めた見た洋画だと思います。親が連れて行ってくれました。字幕を追わずともよいように、事前に子供向けの聖書の物語を読まされました。映像の威力もあり、おかげでとてもワクワクして見た思いがあります。名作ですね。 [映画館(字幕)] 9点(2012-02-25 22:52:53) |
9. 食人族
《ネタバレ》 当時、キワ物映画の中では破格のヒット作でした。串刺し女性のでかい看板絵が映画館に掲げられ、気になって仕方がありませんでしたが、とうとう見に行く勇気はありませんでした。確かに人の興味をそそる部分が多々あり、公開当時はそこをうまくついた宣伝が功を奏したといえます。さて、25年の歳月を経て、やっとお目にかかれました。まことに悪趣味です。けれど、自分の映画鑑賞史(大げさですが)の欠落部分を補えた感じがして、鑑賞後は奇妙な満足感ありました。「わかっていても見てしまう」映画ですね。見てしまった以上私の負けです。はい。 [DVD(字幕)] 3点(2011-09-24 23:58:26) |
10. 下妻物語
スピード感に満ちた映像が実に小気味よいです。私の全く知らない世界を、楽しく見させてもらいました。 なんといっても土屋アンナの演技が素晴らしいですね。惚れました。 [DVD(邦画)] 9点(2011-09-05 00:28:12) |
11. 11人のカウボーイ
《ネタバレ》 ジョン・ウェインの新作と言うことでで、ものすごい期待感と共にロードショーに行きました。今はなき渋谷のパンテオンです。西部劇作品にかげりの見え始めた頃の佳作ですね。劇中滅多に死なないはずのジョン・ウェインが死ぬことで、当時話題でした。今となっては高得点・高評価され辛い作品と思いますが、思い入れがあるので8点。 [映画館(字幕)] 8点(2011-08-08 02:21:02) |
12. ジャガーノート
《ネタバレ》 長い間見逃していた本作をやっと鑑賞できました。見て良かったと思いますし、結構面白かったですが、あっさりしていますね。不満な点が多々あるのですが、それはよしのぶさんが上手にレビューされています。群像劇として見ると、個々のエピソードが生かされていないし、伏線が回収されていないのが致命的ですね。豪華客船の撮影は素晴らしいですし、荒れる海での降下作戦など随所に見せ場がありますが、たたみかけるようなテンポに欠けます。もっともっとよく作ることができたであろうに、惜しいものです。役者の顔ぶれはなかなかのものがあります。ジャガーノートの意味をウィキペディアで知らべ、びっくり。ジャガーは動物ではありませんでした。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-08 00:18:37) |
13. シティ・スリッカーズ
アメリカはニューメキシコ州を訪れたときのこと、観光をしていると「シティ・スリッカーズを観たことあるか?」とネイティブの方に話かけられました。聞けば、私がまさに旅しているサンタフェより北に向かうリオ・グランデ川近辺でロケが行われたとのことです。面白いから是非観てみろと勧められました。それで興味を持って、帰国後に鑑賞しました。いい映画ですね。若いときよりも、年を取ってから観るといっそう感慨深いものがあるでしょうね。ニューメキシコ州は街を離れると本当になんにもないと言ってよい土地で、実は多くの西部劇がニューメキシコ州で撮影されていることを知りました。からからに空気は乾燥していて、日差しはきついうえ、昼夜の寒暖の差が激しいのですが、不思議な清涼感があります。荒涼とした土地がえんえんと続く、とにかく雄大な土地です。もう一度訪れることは難しいと思いますが、西部劇が撮影される舞台を肌で感じることができてとてもよかったと思っています。 [DVD(字幕)] 8点(2011-07-16 10:08:21) |
14. 仁義
テレビの予告では何度も目にしていましたが、邦題を嫌って見逃していました。さてこの度めでたく鑑賞となりました。乾いたタッチの映像が特徴的で、ストーリー展開がハリウッド映画とはひと味異なります。穴もあるのだけれど、ドロン主演作品の中では彼の魅力が十分に引き出されていると言えます。アラン・ドロンやイブ・モンタンが好きならぜひ見るべき作品と思います。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-16 01:15:52) |
15. ショック療法
《ネタバレ》 脂が乗りきったアラン・ドロンです。このころは見境無くいろいろな映画に出演していました。この作品は一連の出演作の中では、ややレベルが落ちると思います。しかしなんと言っても注目は、全裸で海岸を駆けるドロンの姿です。ボカシなしで見たらもっと評価は上がったでしょうか? [地上波(吹替)] 5点(2011-07-16 01:01:45) |
16. ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦
どうって事のない話なのだけれど、男臭くて、格好いいです。とくに撮影がライブ感たっぷりで素晴らしいです。カット割りも小気味いいですね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-04-29 21:46:54) |
17. ショーガール
《ネタバレ》 「スクリーム2」と深い関連のある作品です。という訳でこの作品に興味を抱き、英語ビデオ(字幕なし)を鑑賞しました。どうだと言わんばかりの露出度の高さに目が点となりましたが、お見事と言いたいです。シンプルなストーリーですが、華麗なダンスシーン満載で実に見応えがありました。とくにジーナ・ガーションの美しさに目が釘付けとなりました。確かに評価の分かれる作品と思いますが、私は高めの点数をつけさせていただきます。だって、何回も見ちゃったんだもん。 [ビデオ(字幕)] 8点(2011-04-03 23:40:24) |
18. 処女の泉
《ネタバレ》 非常に若かりし頃に見た作品ですが、信仰心の薄い私でも感動を覚えました。美しいモノクロ映像が印象的でした。しかし、厳しい描写があり、また、救いのある話でもないので、見るに辛いものがありました。 [映画館(字幕)] 7点(2011-04-03 23:09:13) |
19. シャーキーズ・マシーン
バート・レイノルズ全盛期の作品です。自らメガホンを取っています。バート・レイノルズはもちろん格好いいですが、ヘンリー・シルヴァの怪演も特筆ものです。そして、レイチェル・ウォードがたまらなく美しい。上品なお色気もあり、たいへん楽しめるポリス・アクションムービーです。 [試写会(字幕)] 8点(2011-02-12 10:29:33) |
20. シティヒート(1984)
まさに顔合わせ映画の典型と思います。多くを期待しなければ楽しめる映画です。 お話はそこそこ、と思ったら、なんと、脚本はブレイク・エドワーズではないですか。イーストウッド、レイノルズの肩のこらない演技は良かったです。他にも、マデリン・カーン(ペーパームーン)、リチャード・ラウンドツリー(黒いジャガー)、トニー・ロー・ビアンコ(フレンチ・コネクション)など、良い役者がたくさん出ていて、うれしいかぎりです。雨のシーンがとても多かったのが印象的です。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-12 10:18:55) |