21. ジョー・ブラックをよろしく
《ネタバレ》 ちょっと長いけど死神のブラピがカッコよかったです。あとクレア・フォラーニはラブシーンでポーッとしてたけど、これは演技じゃなくガチ?って感じでニヤニヤ見てしまいました。あとホプキンスがさすがの貫禄でこの映画を締めていましたね。何度も観返す映画ではないですが、ドラマとしては中々面白かったと思います。最初の事故に遭うシーンはぶつかり方がリアルで心臓止まるかと思いましたよ! [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-06-30 12:37:24) |
22. 死霊のはらわた(1981)
そのままやったらただの悪趣味で嫌悪感漂うだけのホラーになりそうなところを、コメディのエッセンスをまぶして観客を「愉快な気分で怖がらせる」という作品に仕上げたのはさすがサム・ライミと思うし、デビュー作のこの作品への製作の情熱みたいなものが作品全体から感じられて凄いと思う。メイクとかがチャチでもそれを覆い尽くすバワーがみなぎってて、ブルース・キャンベルの怪演も見事だと思う。コメディ・ホラーというジャンルを開拓したサム・ライミやトビー・フーパー、ピーター・ジャクソンはやっぱり凄いですね。名作だと思います。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-24 16:54:46) |
23. 四月の雪
《ネタバレ》 <完全版を観てレビュー更新■プラス1点で7点■WOWOWで完全版を観たら、ヨン様の方の生き延びた奥さんとはきちんと別れた事が描かれていました。これを省かれたオリジナルだけ観ると、まだ不倫の続きをしている感じがするのですが、そういう意味では「完全版」を観た方がハッピーエンド色は強まると思います> どこまでも静寂でセリフが少ない。主演の2人が直接語りかける手法ではなく、巧みな表情の変化で語り続けこれがまた絶妙。映像美にも圧倒されます! 韓国では不倫というテーマで年齢制限となったとの内容でしたが、そこには必要以上にいやらしさを感じるような嫌悪感は無く、自分に置き換えればそうなってもおかしくないのではないかという自然な展開で進みます。この時のソン・イェジンは23歳でしたが、大器の片鱗をこれでもかと魅せてくれました。笑った時の何度も言えないステキな表情と同じくらい、思い悩み、悲しむ姿も女優さんとしての演技力の幅の広さを感じさせてくれました。 ヨン様も言わずもがな凄いです。始め重体の姿で横になっている意識不明の妻に「死んでしまえばよかった」と語りかける辺りに悔しさの心中が詰まっているなあと感心。裏切った妻たちが起こした交通事故の慰問に行った後に見せた悲しみの表情。そんな中から当然のように安らぎを求めた先にソヨンに注いだ愛。1つ1つのシチュエーションに重みのある凄みの演技でした。「静かだけど熱い演技」という感じでそれは最後までずっと続きます。「冬のソナタ」のような笑顔は少ないですが、悲しみと愛する妻の裏切りに葛藤する演技も本当に魅力的! 私の好きなシーンは、ソウルのマンションで2人で会っていた時、インスの義父(妻の父)がいきなり来ちゃって。バスルームにソヨンを隠れさせるんですが、後にソヨンが「大丈夫ですから」って言った時のあのソン・イェジンの顔!可愛すぎです(笑)あと海で携帯カメラで2人で写真を撮った時の表情とか。徐々に閉ざしていた心を開いていく過程に惹かれましたね。 エンディングテーマも切なくていい曲です!インストが劇中にも流れるんですが、切ない映画内容には切ない音楽が必須ですし!派手な映画ではありませんが、微笑みの貴公子と呼ばれる俳優の実力と新進気鋭の女優の内面の演技が垣間見れる映画です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-12 11:53:09) |
24. ジョー、満月の島へ行く
この映画で記念すべきラブコメ最強タッグが誕生しました!メグライアンは「恋人たちの予感」を彷彿とさせる見事な演技で、ジョーの会社の同僚のディーディー、ジョーに恋するハスッパのアンジェリカに、パトリシアの3役をこなしています!トムハンクスも不幸な男を見事に演じ、こういうノリの映画をもう1度見せてもらいたいな~と思いながら見返してしまうのです♪漂流しながらフラフラになってる姿と、10年後に作られた「キャストアウェイ」の漂流シーンが見事にダブります(笑)彼は漂流が似合うのでしょうか? 昔の映画はあまりメイキングが入っていないんですが、ワーナーから発売されているDVDには特典映像でメイキングが4分ですが入っています。やっぱり今よりかなり若い2人のインタビューも聞けてかなり嬉しいです!89年の「恋人たちの予感」でメグちゃんが、88年の「ビッグ」でトムハンクスが人気スター街道を駆けあがっている時に作られた記念すべき作品!是非一度ご覧になってください!最後にあっと言わせますよ!なんせラブコメですからね(笑) [DVD(字幕)] 7点(2004-09-22 18:30:01) |
25. JAWS/ジョーズ
《ネタバレ》 ロイシャイダーもリチャードドレイファスもカッコいいですが、あの犠牲になってしまう船長が良かった。最後まで船長らしく勇敢に戦いカッコよかったです。ガス管加えさせて、鮫ごと爆発させるラストは快感さえあります。人間の完全な勝利というか。CG全盛の今ならば鮫もCGで作るでしょうが、「未知との遭遇」「E.T」を作る前の、若かりしスピルバーグの並々ならぬ意気込みを感じます!DVDも買いたいと思います(笑)しかし何でシリーズ物はたいがい回を追うごとにダメになっていくのでしょうか・・・。その代表格がジョーズではないでしょうか?(;v;)<ジョーズ2はともかく、3から後、ジョーズアタックとかジョーズ87復讐編とか、あとジュラシックジョーズって何なんだよ(涙) [地上波(吹替)] 7点(2004-09-22 18:17:37) |
26. 至福のとき
《ネタバレ》 見合いに失敗し仕事もない中年。人間関係に悩み、目が見えなく人生に悩んでいた少女。お互いがお互いを求め、「絆」が芽生える。派手さもなく淡々と進む。コメディタッチな部分はあるけど、さほど感傷的でもない。この作品は「初恋のきた道」と「英雄」の間に作られて、あまり知られていないかもしれませんが、かなり素敵な作品です。気持がふっと明るくなれるというか、微笑みを与えてくれる作品だと思うのです。主演の盲目の少女を演じたドン・ジエという女優さんは新人で、オーディションで5万人の中から選ばれた新鋭ですが、実に上手い。仕事を褒められた時や、仲間が冗談を言った時にふと見せる控えめな笑顔。そして悩んでいる時に、その悩みを顔に出さないように隠そうとしている顔。本当に自然で上手いな~と思いました。ドン・ジェの可愛さも文句なし!7点献上。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2004-09-22 18:10:02) |
27. SIX MEN GETTING SICK
「イレイザー・ヘッド デジタルリマスター版」が渋谷のライズXで上映された時に初めて観て、その後に発売されたDVDを買って再度観かえしました。映画というより動く絵って感じでしょうか、35秒間で1パターンの展開が数分間にわたってループされます。6人の人物が病気にかかり、吐いたりするという設定なのですが、正直それだけの話でそれ以上理解するのは難しいです。しかもずーっとサイレン音が鳴っており、作品としても不安に駆られ、かつ不気味です。 それでも「ツイン・ピークス」で日本でも有名になった鬼才デイヴィッド・リンチの初期の初期の作品がこうして日本でも観られるようになったこと自体を嬉しく思います。鬼才の片鱗はこの頃から感じ取れます。 余談ですが2009年にライズXでリンチの初期作品が上映されたとき、お客さんは皆(リンチはこういうもんだ)的な暖かい雰囲気で見られたので、不思議な一体感がありました(笑) [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2010-02-14 17:09:55) |
28. 白い肌の異常な夜
《ネタバレ》 男は下半身に人格は無いんだなぁ…(あのハリー・キャラハンでも)。そして女の情念は本当に怖いと痛感。女の園に男が1人ってシチュエーションは一見羨ましいと思うけど、嫉妬が絡むのでやっぱり怖いですね。そんな恐怖がひしひし伝わってくる作品で、男性の方がこの作品を楽しめるのではないでしょうか? でもイーストウッドも12歳の子にキスしてみたり、17歳のおませな子とエッチしたり、先生やご婦人から最後には黒人のメイドさんまでと狙いすぎ。まるで「ときめきメモリアル」で、色々な女の子と知り合いになり過ぎて結局全員から総スカンくらう失敗みたいなあの流れです。 しかしこの邦題はどうでしょう??私的には「女達の情念」「イーストウッドのハーレム万歳!」もしくは「悪魔の楽園 ~はしゃぎすぎたら足チョンパ~ 」とかがいいと思います。 あとキノコが好きなら食う前に異変に気づきなさい、そして周りが誰もキノコ食べてないんだし、あんなに失態見せた後なんだから少しくらい警戒しなさい。しかし遺体のイーストウッドも非常にダーティな顔でした。 [地上波(吹替)] 6点(2008-08-25 00:27:21) |
29. ジャーヘッド
《ネタバレ》 ほとんど盛り上がる事のない、全く面白くない戦争映画だけど、戦地行ってる人間にしたら、戦争に面白いも面白くないもないんだよなぁなんてしみじみ・・・。ジワリ「戦争・人間・アメリカ」の狂気が迫ってくるような秀作です。従来の戦争映画の形を忘れて、頭をからっぽにして観るべし。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-10-26 00:55:51) |
30. 新・猿の惑星
《ネタバレ》 物語が非常にシンプルながら、期待していなかった分だけ余計楽しめました。まさか博士があんな序盤で殺されてしまうとは思いませんでしたが、どの時点で猿と人間の立場が逆転したのかの起源なども分かり(伝染病蔓延で犬猫が死んだ代わりに猿をペットにしてたら数世紀先に反乱起こされたなんて!)一応の作品の存在意義も感じました。それとジーラとコーネリアスの間に生まれたお猿さんが本当に可愛くて!それと引き換えに両親は殺されてしまう切ない展開でしたが、前2作とはまた違った楽しみ方ができました。しかしいきなり言葉を喋れる猿が現れたら、そりゃ味方になる人間は少ないだろうなあと妙に納得してしまったり…。最後の赤ちゃん猿の「ママー」が非常に印象的。結構面白かったです。 [地上波(吹替)] 6点(2007-08-17 15:59:07) |
31. 死霊のえじき
元々あった脚本を、予算の関係で縮小した感じは否めない内容ですが、それでも勿論ロメロ先生のゾンビは健在で、むしろ対応する人間達の内紛が前作より更に分かりやすく描かれています。バブが拳銃を取って、そしてゾンビが流れ込んでくるまでの尺に時間がかかりすぎて少しバランスが悪いかなと思いましたが、ロメロゾンビが好きなら及第点という作品だと思います。太陽の下で路頭に迷うゾンビ(とワニ)は新鮮だったし、次々作「ダイアリーオブザデッド」も是非、与えられたスペースの中でのゾンビと人間の戦いを描いて欲しいです。 [DVD(字幕)] 6点(2007-01-14 23:41:31) |
32. ジェットローラー・バス<TVM>
ジャケが面白そうなので借りてみました。アル●トロス発ドイツ映画という事で期待しないで観たら意外にも結構面白かったです。バスが地中に陥没したってだけでよく90分も引っ張れるもんだと思いましたが、人間ドラマはさほどではなく、むしろ無能なレスキューの人間が時間を稼いでいます。ただやはり低予算は否めないですね、バリバリ合成の画が続きます。あと驚いたのは、ドイツ映画なのに英語に吹き替えられています。それを日本語字幕で観るというなんとも複雑な心境。それなら直で日本語吹き替えにしてもらった方がまだいいのでは?英語吹き替えにより、緊張感が薄れてしまいました。でもアル●トロス配給の中では親子揃って楽しめる作品になっていました。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-08-08 11:28:03) |
33. ショウタイム
エディ・マーフィの出る映画はこのノリでいいでしょう。マジメにレビュー点を付けるのも難しいような気がしますが、視聴率低迷のテレビ局が私生活まで密着するなんて、まるで「電波少年」ですよね。わざと映画の中のTVショーをに安っぽさを加えた「ショーターイム!」といちいち叫ばせるチンケさもこの軽いノリの作品の魅力になっています。「何故デ・ニーロが出てるの?」という感じもしますが、彼ほどの人がこういう軽い作品に出る事によって、堅物刑事が嫌々TVショーに出されながらも、徐々に打ち解けていく過程の面白さを演出するために必要だったキャスティングだと思います。でも実際の事件の捜査の後ろを、大きな2人の顔写真とその下に「SHOWTIME」と書いてある看板が密着している様はまるでピエロですね(笑)TVでやってたら気楽に観られて楽しめる娯楽作だと思います。 [地上波(吹替)] 6点(2006-08-07 11:07:58) |
34. 親切なクムジャさん
《ネタバレ》 観るまでは何が親切なのか分からなかったんですが、本当にどこまでも親切なクムジャさんでした(犯人の先生を学校で、しかも被害者家族に復讐させてあげるなんて親切すぎです、血が被らないようにビニールまで用意してるし)。でも皆さん仰るように3年越しで獄中の仲間を殺す計画性はあっても、復讐の13年計画はかなりいきあたりばったりな感じがしました。ペク先生の仲間の2人を至近距離で殺した後片付けはどうなったんだろう?あと獄中仲間のエピソードがテンポ悪く、そこを少しサクっと見せ、その分ペク先生の人物描写に使ってほしかったです。その方が観客も最後の復讐に思い入れが強くなったと思います。しかし犯罪被害者が徹底的に復讐する様をここまで描写した映画ってそんなに無いんではないでしょうか。「目には目を」を実行しても、心の隙間は決して満ちる事が無いんだなと思いました。「オールドボーイ」のようにシナリオに深みは無いものの、同情するに値するクムジャさんの心情は汲み取れたし、中々興味深い映画でした。「オールドボーイ」程直接的な残酷描写も少なく、主役のイ・ヨンエしぃの魅力溢れる演技(チャングムとは大違い!)、特に復讐後の泣き笑いは鳥肌モノでした。35歳でこんなに若さ溢れるクムジャさんになら、親切にされたいです、殺し系じゃなく普通に。 [DVD(字幕)] 6点(2006-07-19 12:13:31) |
35. ジュラシック・パークIII
このシリーズの最初のコンセプトである「恐竜を現代に蘇らせ、テーマパークを作ったら儲かるのかな」がどうでもよくなっていますね。前作「ロストワールド」は、「1」で失敗してもなお一儲けを企む人間が絡んだパニック物として、何とか「ジュラシックパーク」関連として作り上げていましたが、この「3」では恐竜島からのサバイバルってだけの部分に焦点を置き、93分の短い尺で作ったパニック映画ですね。CGは物凄いし、初見ではハラハラドキドキしますが、やはり3作目ともなりと恐竜達にも見慣れ新鮮味が薄い(プテラノドンは良かったけど)、無理くりサム・ニールを引っ張り出してきたが彼が可哀想な気もしました。タイトルもこれでは「ジュラシックパーク 番外編」とかにすれば良かったなと思います。ショートのティア・レオーニは顔は可愛いんだけど、ギャーギャーうるせー!感情移入出来るキャラがほとんどいないのもマイナス点。ローラ・ダーンも老けましたね。 [DVD(字幕)] 6点(2006-07-13 16:13:05)(良:1票) |
36. シザーハンズ
日に日にファンタジックな世界に素直に入り込めなくなっていく自分が寂しいのですが、この作品はティム・バートンらしい、全編おとぎ話のような世界に魅了されます。はさみ男も金髪のウィノナもありえないけど、ジョニー・デップのあの哀しげな表情はやっぱり凄い役者だなと思います。最近は大作に出始めたましたが、ティム・バートン的世界も常に意識して仕事をチョイスし続けてもらいたいです。はさみをカシャカシャやってる部分と全然違う所から切れ落ちた粉が見えたりそういうのも笑顔で許せてしまう数少ない作品ですね。ただストーリーが弱く感じるのは多分、展開が中途半端だからだと思います。中盤はもっとスピーディーに進んでも良かったのではと思いました。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-07-10 15:00:38) |
37. 少林サッカー
惜しい。仲間集めに時間かけすぎ。どうせギャグ映画なんだからあそこをもっとチャッチャと倍速にして90分位の尺の映画にまとめてほしかったです。それと、やはりロマンスも不要。バカ映画はもっとバカに徹しないと。チャン・シンチーの独裁的な作品ですが確かに理屈抜きに笑える部分もあるのでこの点数です。準決勝のご馳走役にセシリア・チャンも出てたんですがあの出演は必要だったのかな? [DVD(字幕)] 6点(2006-06-19 18:11:34) |
38. 地獄の黙示録
私のような凡人の解釈では「戦地にいると人はおかしくなっちゃうよ」いう映画と捉えているが、それを映画という分野で娯楽作にしたいのか芸術作にしたいのか、ドキュメンタリー風にしたいのかイマイチ判らなかった。ただ映像から、当時の撮影現場のとんでもないピリピリ感は伝わるし、これに賭けたコッポラの想像を絶するエネルギーは本当によく分かる。マーロン先生も存在感ある。音楽の使い方も凄い。CGを一切使ってない爆撃等の迫力も凄い。カット割とかも無駄がない。でもだからと言ってメッセージ性はさほど感じなかったし(特に後半)、ちょっとここまで難解にしなくても良かったのではないかなと思った。また客は呼べないがカンヌを制したと言うのは本当にうなずけた。自分的には登場人物に感情移入できるという意味では「ディア・ハンター」の方が好きです。なので少し厳しい点をつけます。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-01-16 15:37:26)(良:1票) |
39. 13日の金曜日(1980)
《ネタバレ》 ホッケーマスクのジェイソンが出ない物足りなさを仰る皆さんの気持ちもよく分かるんですが、この1作目って「誰に殺されてるの?」と言う、まるで「金田一少年の事件簿」的サスペンスの楽しみ方が出来ると思います。犯人を知って「なぁんだ」って言う感じもしますけど、キャンプに来た青年が1人ずつジワジワ殺されてゆく恐怖は、もしも自分がそこに参加していたら?と考えるとゾッとします。殺戮シーンはさすがに25年前の作品だけに今観るとさほど残酷描写にも見えないけど「ジェイソン」という殺人鬼が確立する前に作られたこのパート1は以後のシリーズと少し別個に位置すると考えてみると、意外に完成されているなと思うのです。死んだジェイソン少年がクリスタル湖にまだ生きて存在してるの?的な、まるで「キャリー」の墓から手が出てくる的サプライズも、初見だと十分ドキっとしますしね。気絶して立ち上がり、また気絶して立ち上がるジェイソンママ。結局最後はクビを吹っ飛ばされて。まるでロメロ作品のゾンビと同等の扱いをされてしまってちょっと気の毒。若かりしベーコンちゃんも最大の見せ場はベッドシーンとその直後の首からの大量出血だけでしたね(苦笑) [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-08 15:12:48) |
40. 秋菊の物語
《ネタバレ》 金玉蹴られて頭下げろ。いや下げないを軸に頑固者の維持の張り合いみたいな事がずっと続く内容ですが、ラストも含め非常に興味深かった。よく子供の頃に「悪い事をしたらごめんなさいでしょ」と親に言われたのを思い出した。大人になると変な面子が邪魔して素直になれなくなる。旦那の面子を保った女と、村長としての面子を保った男の壮絶な意地の張り合いになる。上級裁判所まで裁判は進むが、難産を助けてくれた村長との間に仲直りムードが進む。しかしそこを先般起こした近代法の概念から「傷害罪」で村長が連れていかれるという皮肉なしめ方をする。何でもかんでも近代化するより、元来人と人が持っている繋がりを第1に考えれば、一時の感情で理解しきっていなかった告訴なぞしなかったはず。そこらへんの何とも言い難い切なさがある。あれだけ美人のコン・リーが、一世一代のビフォーアフターならぬ「アフタービフォー」のブサイクぶりで見事だ。勿論演技も素晴らしい。チャン・イーモウは女優の見せ方が非常に上手いと思う。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-10-18 16:41:58) |