41. JSA
冒頭の事件がストーリーが進むに連れて段々とわかっていくあたりでこの映画の魅力にはまりました。南北を越えての友情、それがふとしたきっかけで全て崩壊してしまうというのはなんとも皮肉で残酷な事か。深刻な南北の問題を抱える韓国だからこそ撮れた映画だと思います。 7点(2004-03-20 21:00:43) |
42. 17歳のカルテ
重苦しいというか深い題材を扱ってますね。ウィノナ・ライダーとアンジェリーナ・ジョリーの演技も凄いしウーピー・ゴールドバーグなどもとても印象に残った。何が正常で何が異常か。そんなの誰にだって判らないんじゃないでしょうか?少なくとも今の時代は。自分自身と向き合うという誰でも通る道を痛烈に描いた作品であると思います。それと個人的には劇中でTHE BANDのThe Weightが流れたのも良かった。 7点(2004-02-20 02:39:36) |
43. 史上最大の作戦
戦争映画の殆どの場合アメリカ又は戦勝国の視点で主に描かれていますが、これはノルマンディー上陸作戦決行前夜および当日を戦勝国、敗戦国を均等に描いた大変良い映画だと思います。さすがに史上最大の作戦と謳ってるだけあって戦闘シーンなどはダイナミックそして長回しに撮ってありますね。でもそれだけじゃなくそれぞれの国の心理戦のようなものもきちんと盛り込まれてるし、偏りのないバランスの取れた作りをしていると思います。 7点(2004-02-19 02:02:14) |
44. 白い犬とワルツを(1993)<TVM>
《ネタバレ》 原題がDances with Wolvesとクリソツだぁ~なんてしょーもないこと考えてましたが勿論別物。長年連れ添った妻に先立たれ途方にくれているおじいさんの元に、いつしか白い犬がやってくるようになる。そしてその犬の正体は、実はおばあさんが転生した姿だった…。それがわかるシーンは物凄く感動的。これがフツーのカップルだったら恐らくジーンとは来ない。長い時を共に過ごした老夫婦だからこそジーンと来る。 7点(2004-01-13 02:11:52) |
45. 市民ケーン
時間軸を打ち崩してストーリーを語るという手法はここから始まったんだと思う。今でこそ様々な作品で流用されていて新鮮さには欠けているが、これをたった25歳でなし得たウェルズはやはり凄い。問題となっている“バラのつぼみ”という言葉の意外な正体がなんともいえない。 7点(2003-11-26 01:37:13) |
46. 地獄の片道切符
特に90年代B級ホラーははずれが多い中で、この作品は以外や以外、結構な出来をしていた。ネタは、まあ要はゾンビモノだが、正確に言えばオカルトも少し絡んでいたり、恐怖シーンもきちんと入っていたりとホラーとしては申し分ない作品である。もっとも、B級好きくらいしかこんな作品は見ないだろうが… 7点(2003-11-01 02:37:55) |
47. 七人のおたく cult seven
オタクっていうと陰気なイメージがあるけど、そんなに卑下するもんでもないと思うな。そのことが好きなんだからしょうがないことだし、話が大きくなるけど、世界を変えてきた人たちだってそうした狂人と呼ばれる人々なんだから。それに誰だって何かしらに入れ込んでるものがあるんだから、一概に普通とはちょっと違う趣味を持ってたりしてもそんなこという権利はないと思う。(話を映画に戻します)やはりこの映画の見所は、<雨に歌えば>をパロった(本人談)ウッチャンの壁蹴りムーンサルト(前に何かの番組で、リハーサルでは一度も成功しなかったんだけど、本番になって初めて成功したんだと言っていた覚えが)その他、格闘シーンは結構派手で、そこらのアクションよりもよっぽど激しく動いてるんじゃないかな。メンバーもそれぞれに夢や野望(?)があって個性豊かで、見ていて飽きないし、ラストも全員で一つのことを成し遂げたという達成感が伝わってくる。こういう映画にまた出会いたいな。 7点(2003-06-17 02:56:17)(良:1票) |
48. ジュラシック・パーク
この作品にはある種の夢がありますね。そして、機械は絶対ではないということ、全てが機械に管理されているという事は、これほどまでに人間に無力感を与えるということが良く分かりました。 7点(2003-05-07 22:03:46) |
49. 死霊のえじき
(オリジナル版のレビューです)1968年にロメロが放った【ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド】に端を発する“アヌビス三部作”の最終章。話は前回、前々回に引き続き死者との争いを交えながら極限状態の人間の心理を描いたものなんですが、前2作との明らかなる違いは、その凄まじいまでの残虐表現である。生きたまま首を引きちぎられたり、胴体を半分から引き裂かれたりと、今までとは比べ物にならないほどのシーンが出てきます(無論、ブレインデッドにはかなわないが)ここまでくるとなんだかシリーズの趣旨を見失いそうです。単体として見ればいい映画なんですが、続編としてみると、少しやりすぎなのでは?と思う。俺はやっぱり2作目の“ゾンビ”が一番好きだな 7点(2003-04-11 01:38:45) |
50. 13日の金曜日(1980)
《ネタバレ》 悪魔のいけにえから始まりハロウィン、そして本作で確立された惨殺系スプラッタの代表作の、記念すべき第1作目。とは言うものの、本作にジェイソンは出演しておらず、子供を無くした母親の八つ当たり惨殺映画(パメラと聞くと、真っ先に“パメラ・イービス”を思い出してしまう)とはあまり知られていない話。かく言う自分も、はじめて見た時はいつジェイソンが出てくるのだろうと期待して、真犯人が現れた時に、アンタ誰?と本気で思ってしまった。しかし、キャンプ場という限られた空間、いつ襲われるのかという緊張感、最後までわからない犯人など、恐怖を増幅してくれる演出が随所に盛り込まれ、今見ても充分に見ごたえのある作品に仕上がっている。1作目、というより、序章、あるいは番外編として見れば、ジェイソンが出てこないという事実も少しは和らぐと思うし、一度は見ておいて損はない映画。 7点(2003-02-11 22:53:58) |
51. 呪詛(2022)
《ネタバレ》 今年度最恐ホラーの名をほしいままにしている本作。禁忌だったり禁足地だったり、呪詛の言葉やそれぞれのシンボル、SAN値直葬されそうなラストの仏母のご尊顔やら呪いが伝搬していく感じなど、好きな要素てんこ盛りでした。 しかしどうしてか、自分は乗れなかったのが事実。 時系列が行ったり来たりしていちいち興がそがれてしまったのと、思ったよりジャンプスケアが多く、呪いという忍び寄る恐怖に対しての演出がいまいちだったことやPOV視点によるガチャガチャしたカメラで(本作に限っては)全く怖いと思うことができませんでした。 あとちょっと長いというか展開がまどろっこしい。 多分自分がホラー映画に対してもう少し単純明快さを求めているからだと思います。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-08-13 12:15:56) |
52. シン・ウルトラマン
《ネタバレ》 ウルトラマンに関しては全くの門外漢なので語るべきものはないのですが、特撮映画として自分はどうだったかといえば、まあ、怪獣プロレス的には楽しいと思えた半面、妙に説教臭くなる中盤以降からは「ほかでやってくれ」という印象のまま見終わってしまったので、いまいち作品世界に乗れませんでした。 まあそもそもそういう考えならば観るなって話なのですが。 [映画館(邦画)] 6点(2022-05-16 03:12:56) |
53. 死体を売る男
《ネタバレ》 ↓で鱗歌さんがほとんどのことをおっしゃってるので付け加えることもないとは思うのですが、あえて。 カーロフの墓掘り人だったり、「バーク」するシーンなどは時代的なものがあれどなかなか凝った根出、かと思えばラストはホラーの展開で、ある部分だけ見るといいな、と思うのですが、本当にストーリーが捻りがないので、そういう意味ではちょっと面白くないかなーと思ってしまいました。 [DVD(字幕)] 6点(2022-04-04 23:55:24) |
54. 死霊館 悪魔のせいなら、無罪。
《ネタバレ》 死霊館、と言われても、もはや「館」が題材ではないのでどうなの?とか思ったり「これは実話である」というテロップが流れても「んなわけねーだろwww」という非常に興ざめなポイントが多々。まあ、この作品が「実話」なんてのを信じてる人は今の時代小学生でもいないと思いますが。 で、作品自体はといえば、前半は結構冷めた視点で見てたのですが、後半の「見世物映画」となっていくあたりから個人的にすごく楽しめました。 脅かし方は相変わらずのジャンプスケア。あとはよくわからない怪物が全力で襲ってくるといった「手垢のついた」手法、しかも前作などよりもホラー要素は少なめ、ではあるのですが、ウォーレン夫妻の心霊探偵のような捜査過程や、終盤のモンスター映画然とした展開などはなかなか見ごたえあったと思います。 これからも、「実話」とかって詐欺まがいの文句に頼らずに、ウォーレン夫妻が心霊探偵として活躍していくような作品を続けていけばいいのでは?と思いました。 [映画館(字幕)] 6点(2021-10-02 12:47:51)(良:3票) |
55. シャン・チー/テン・リングスの伝説
《ネタバレ》 予告の時点で「アクションはすごいけどなんかパッとしない」という印象を持ち、しかしネットでの大絶賛と往年のカンフー映画マインドに溢れる作風と書かれており、期待度はとても高かったのです。 で、実際どうだったかと言えば、やっぱり初めの印象「パッとしない」というか華がない時う印象が最後まで拭えませんでした。 序盤のバスの格闘シーンや、中盤以降の超人然とした戦いなど確かにすごいシーンや盛り上がるシーンがたくさんあるのですが、所々に出てくるトニー・レオンやミシェル・ヨーに存在感を奪われている感じでなかなか「主役」として自分が認知できませんでした。これは「主役がアジア人」だからとかいう変な理由でなく「強烈なキャラクターが傍にいる」と感じたからです。 敵側も敵側で、今までのフェーズだと、たとえば「サノス」だったり、その作品で悪役、とわかる敵がちゃんといたのに、なんだかふわっと「闇の勢力」とか言われても、なかなか物語に乗ることができませんでした。 そして、やっぱりちょっと長い。 長尺の映画は好きですが、テンポが必要なアクション映画でいちいち過去回想とかやられても自分は興が削がれるだけです。 ただ、アクションに関しては、カット割に頼らずしっかりと戦いを見せてくれるので、そうした部分ではよく出来ていると思います。 見直せばまた評価が変わりそうな気がしますが、初見の段階では6点くらいかな、という感じです。 [映画館(字幕)] 6点(2021-09-09 23:36:37) |
56. 湿地
《ネタバレ》 原作は未読ですがなかなか面白い小説だそうで、確かに映像化されたストーリーや設定は非常に興味のある内容です。 ハリウッド製のサスペンスのような派手な展開はなく、タイトルの「湿地」の通り終始じめじめ、そして過去の事件の腐臭のするような陰惨さなど、北欧ミステリーらしい雰囲気が全体に漂っています。 ただ、サスペンスとしてだと、途中で犯人の行動や犯行時の様子などが挿入されたりするので、「犯人はこいつ!」という意外性や犯人あての楽しみなどは皆無な気がします。 ただ、それを含めても雰囲気は抜群なので、できれば今後も「特捜部Q」のような形でシリーズ化してもらえると非常に面白いシリーズになるのでは?と感じました。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-22 19:31:57) |
57. 地獄の変異
《ネタバレ》 ↓であろえりーなさんが指摘しているように、本作の日本語予告編がとんでもないC級臭を漂わせるものだったので、どんんだけひどいんだよ?と違う期待のものと観た口です。 といって初めて借りたのが多分これがレンタルされて少ししたくらい、しかしなぜかDVDデッキとの相性が悪くてその後15年くらいほったらかしにしてしまっていたのですが。 ぶっちゃけ、ジャケットに出てくる、巨大な口がグワァァァ〜〜〜!なんてシーンは存在しなく、すごく真面目な洞窟探検アドベンチャーミーツモンスターズ。アップとカット割の多様で全然何やってるかわからなかったり、登場人物の見分けつかなくね?だったりとはあるんですが、フォウ靴探検や水中探査、絶壁クライミングなどところどころに楽しいポイントが合ってなかなかハラハラしながら観られました。 まあ、正直いうと、モンスターの恐怖感やゴア度がもう少しあればな、という感じではあるんですが、なかなか楽し作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2021-08-09 17:53:47) |
58. 新・死霊のえじき
《ネタバレ》 これは以前から気になっていた作品。 新とついているがもちろん死霊のえじきとは全く関係がない。ゾンビというか吸血鬼のお話。しかしやってることはほぼゾンビ。 8ミリビデオ撮りなのでまあ観づらいわピントは合っていないわで散々なのだけど、それを差し引いてもかなりの情熱。後半の怒涛の人体崩壊描写はなかなか見もの。 もちろんアマチュアに毛が生えたようなものなのだけど、商品化されるだけあってそこらへんの作品よりはよっぽど完成度が高い。 映画館で上映されてたらど顰蹙かもしれないけど、それでも予算がしっかり取れれば機材等もっとしっかりとしたものに変えてセルフリメイク、なんてのもありなのでは、なんてことを思う。 [DVD(字幕)] 6点(2021-08-08 16:49:44) |
59. 地獄先生ぬ~べ~
《ネタバレ》 ドンピシャな世代で、手袋をつければ「鬼の手」ごっこをしたものとしてはそれだけで最低でも5点の価値はあります。 映画版オリジナルのキャラクターの性格がやたら弱気でちょっと気になりますが、添えれでも最後はその弱さを克服するし、主要メンバーもしっかりと彼女を守るために立ち上がりこの手のジュブナイルものとしても面白かったです。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-08-01 20:15:46) |
60. ジャングル・クルーズ
《ネタバレ》 ディズニーーランドでも人気のアトラクションの映画化ということで、過去作以上にポリコレへの配慮だかなんだかが顕著で観ていて非常に違和感を感じてしまったのが正直なところ。 序盤での「檻に入れられた」動物を助ける場面にしても唐突に同性愛を仄めかす発言にしても、終盤の「女性がリーダーの部族がすごくまとまってた」発言にしても、「それここで言う(やる)必要ある?」といった感じで、物語にちっとも絡んできてないのがものすごく気になってしまいました。せめてやるんだったら最後まで動物助けたり、潜水艦浮上しても勝手に川に飛び込んで逃げずに戦ったりとか少しは展開に絡めろよ、と言うのが第一印象です。 じゃあ、面白くないかと言えばそんなことはなく、冒頭からインディ・ジョーンズやロマンシング・アドベンチャーみたいな冒険もののテイストですすみ、勝ち気なヒロインはハムナプトラの如し。 中盤からの展開はパイレーツ・オブ・カリビアンですが、アトラクションに乗ってるかのようにコロコロと変わる場面に迫り来るアクシデントアギーレ率いる魔物の不気味さやロック様の頼もしさ、そして終始テンションを上げてくれるスコアの数々といいところも沢山ある楽しい映画だったので、個人的に感じた違和感がもう少し少なければもっと素直に楽しめたのに、と思ってしまいました。 僕が偏屈なんだけな可能性も大ですが。 [映画館(吹替)] 6点(2021-07-29 19:18:43) |