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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2270
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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21.  スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット 《ネタバレ》 
 映像は素晴らしいの一言。このアニメーションだけでも見る価値はアリです。  で、内容はといいますと、これはちょっといまいち。  まず、ディジーの幽霊みたいなのが出てくるのにちょっと違和感。このシリーズにファンタジー設定は要らないでしょう。百歩譲って死にかけたときにディジーの幻影を見たとしても、一瞬にしてほしい。この作品ではいつまでもだらだらと一緒に歩き、談笑までします。ですから、てっきり『ブレインバグにリコが洗脳されて、操られている。リコにQ爆弾を解除させようとしている』と勝手に推測してみたのですが、これが全然違います。なんでやねん。本当に幽霊じゃないですか。そんでディジーってだれー。『1』から何年経っていると思ってんのー。で、ディジーが本当に幽霊だとしたら、リコはあの状態からどうやって助かったのー。  そしてどちらにしろ、リコたちはQ爆弾を解除するのです。火星に生き残っている人たちは全然いないみたいです。バグの巣窟になっています。次に狙われるのは地球です。大ピンチです。だったら、火星ごとバグたちをやっつけるのが正しい選択に思えるのです。リコたちは自分たちが助かりたいがために、地球を危険に晒しているように見えるのです。せめて迷いを見せてほしいのです。  最後に『火星人はのんびり屋』でひとくくりにしちゃって、1人1人の個性がほとんど無いに等しいのはいかがなものか。凄腕のスナイパーもいなければ、武術の達人もいない。そんなんでいいのか。  文句ばかり言っちゃいました。そして個人的には前作のほうが好き。  でも、最後に言わせて欲しいのですが、これ、面白いですよ。それは間違いないです。少なくともファンの人は楽しめるはず。
[DVD(邦画)] 7点(2020-04-29 17:48:15)(良:1票)
22.  スウィング・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
 情緒を感じさせるゾンビ映画として評価すべきなんでしょうが、このかったるさはいかんともし難く、欠伸が出る始末。  更にはミッキー。彼の足手まといぶり。それでいてわがままばかり言う子供じみた性格。まるで自分の使えない部下を見ているようでイライラしちゃったのがまずかったみたいです。映画にノレなかったなー。  ゾンビ映画ならではの緩急のつけ方はきっちりしています。怖くはないんですが、要所要所で『おっ』っと思わせる展開は多々あり。なので悪くないとは思うのですが、ゾンビと関係ない『間』がちょっと多い。そして長い。くどい。『ゾンビ映画』=『超娯楽ムービー』というスタンスを希望する私とはなんとも相性が悪いのです。  その一方で、『とりあえず車の中は安全じゃん。何で外にでちゃうの』っていう『とにかく篭城第一主義』という私にとって、その思いを実現してくれた意義は大きい。  ですから、非常に判断に迷うところですが、お世辞にも面白いとは言えず、ましてや誰にもおすすめできないのは間違いありません。  もし女性たちのボスたちの砦を見せてくれて、彼女達にリベンジする姿を見せてくれたらまた評価が変わったかもしれません。  ちょっとこのテイストの映画にしては後味悪いっすわ。
[DVD(字幕)] 5点(2020-04-06 04:18:00)
23.  スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン 《ネタバレ》 
 日本のアニメーションの良さがフルに発揮されたかのような作品。原作・脚本をどれくらい日本が担当したのか知りませんが、キャラの作り方が抜群に上手い。これぞ日本が誇るマンガ・アニメクオリティでしょう。  『射撃の名手で美少女トリッグ』『ニヒルな戦士バグスプレー』『武術の達人チャウ』『全身タトゥーのホーリーマン』『百戦錬磨のヒーロー』と個性豊かな面々が揃う。だから防戦一方とはいえ、バグたちとの戦いがかなり見応えのあるものとなっています。  また、『幽霊船探索』的シチュエーションが好きな私にとって、本作の味付けはかなりおいしかった。『バイ○ハ○ード』シリーズにも言えることですが、嵐の前の静けさ的情緒がたまらなく好きです。ここから船を起動させた直後のパニックはもはや爽快ですらあります。  マローダー部隊も『3』より大分スピーディーで闘い方がかっこいい。ただ、ほとんどが撃ち落とされてリコしか到着しなかったのはあまりにももったいない。何機か撃墜されるのは仕方ないとしても、もう少し大規模で派手なマローダー部隊の戦いが見たかったです。  ちょっとMSを連想しちゃうような本作のマローダーの動き。で、それがまたちょっと興奮しちゃったりするわけです。  うん、理屈抜きに楽しめる映画です。  ただし、『1』と『3』は見ておいたほうがいいかもしれないので、一見さん向きではないでしょう。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-03-27 14:06:49)
24.  スターシップ・トゥルーパーズ3 《ネタバレ》 
 『2』は論外なので、個人的に『1』の正統な続編はこっち。  『しょぼい』と評判は聞いていたのですが、確かにしょぼい。とくにCG。低予算にしては頑張っているほうなのでしょうか。  前半から中盤くらいまではまだ全然面白かったのですが、ラストに向けて低予算のしょぼさばかりが際立ってしまう有様。とくにクライマックスのつまらなさは致命的。一番盛り上がるべきところで一番盛り下がっちゃってます。  『1』の1/5程度の予算で、『1』と同じスケールのものを作ろうとしちゃった。だから無理が出ちゃったんじゃないかな。いっそ『1』のスピンオフ的な作品にしちゃったほうが面白いものができたのではないだろうか。『1』があれだけ面白かったんだから、『別の惑星』『別の基地』における『また違う勇者達』のストーリーを描けば、予算に見合ったものが作れたのではないだろうか。かといって『2』みたいに全くの別物にしちゃうのは問題アリですけどね。  中盤までは正直そんなに悪くないと思います。ロク・サンでの攻防なんか、これぞスターシップ・トゥルーパーズという感じが出ていて楽しい。ジョニー・リコや頭脳バグなど、『1』でおなじみのキャラが出てくるのも嬉しい。そして個人的に好きなのが地球連邦のCM。ウィットに富んでいて、CMがくるたんびに『キタキタ!』って思っちゃいます。  よって中盤までが7点くらいで、終盤、ラストが4点・・・まあ全体的には贔屓目に見ても6点くらいですね。  『1』のファンであればそれなりに楽しめる内容になっているとは思いますが、『2』『3』は作らないほうが良かったとも思えます。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-03-19 14:24:54)(良:1票)
25.  ストレンジャーズ/戦慄の訪問者 《ネタバレ》 
 理不尽サスペンス。ファニーゲームに近いかも。  恐怖は深夜のノックから始まる。単純で、いつでも誰にでも起こり得るからこその恐怖がある。  最初、女が訪ねてきたとき、玄関の明かりが消えていて顔が見えない。その後は徹底してマスクで顔を隠し、まったくその正体を明かさない。そして声も出さない。徹底しています。  クリスティンとジェームズが捕まったとき、ついに3人はマスクを取ります。もう顔を見られても平気だから。顔を見せることで、これから二人の身に起こるであろう惨劇を示唆。この辺の演出が凄くうまい。まさに戦慄の訪問者です。  3人が、マスクを外さず、声も発さないので、その感情は全く見えません。3人が『得体の知れない何か』に記号化されることで、人でありながら『人ならざるもの』の恐怖を纏うことに成功しています。単純で小規模な設定ながら、大変見応えのあるサスペンススリラーに仕上がっています。  いくらでも逃げられそうな状況なのに、あえて家の中に戻ってくる不自然さ。リヴ・タイラー演じるクリスティンの行動に幾度と無くイライラ。ラストの子供の手をつかむサプライズも、せっかく作り上げたこの映画の完成度をぶち壊しているので蛇足。  『家から離れられない必然性』『二人の行動の整合性』これがもう少しあれば、より見応えのある作品になったかもしれません。
[DVD(字幕)] 7点(2019-11-02 01:27:08)(良:1票)
26.  スーパー! 《ネタバレ》 
 オープニングのアニメでなんとなく嫌な予感。そしてその予感的中。思っていたより過激。そして妙にグロい。  何の予備知識も無しに見てしまったので、てっきりスーパーヒーローものかと。全然違う。良いことの無い人生。冴えない自分。唯一の心の支えが妻。その妻が去ったことで、幻覚を見て、幻聴が聞こえてしまう悲しい男。こうして何もかもを失った男は、幻聴を最後の希望にしてスーパーヒーローを目指してしまうというなんとも切ないストーリー。  せめて奥さんがさらわれたとかなら、まだ救いがあるのですが。ただ捨てられただけですもんね。しかもその奥さんはヤク中。いったい誰に共感して、誰を応援すれば良いのか。  で、そこで颯爽と現れるのがエレン・ペイジ演じるリビー。いや、ボルティ。この娘がかわいい。しかも主人公と普通に接してくれる。なるほど、こいつが本当のヒロインか。しかも主人公の相棒にしてくれと迫ってくる何ともおいしいシチュエーション。リビーとこのまま結ばれちゃって、めでたしめでたし。っていうオーソドックスなのを期待していたのですが。いやいや、私の予想の遥か上をいっていましたね。  フランクはすっきりした顔をしていましたが、私にとってはバッドエンディング以外のなにものでもありません。そしてついでに言うならば、この作品はコメディではない。
[DVD(字幕)] 6点(2019-07-30 05:16:24)
27.  スリザー 《ネタバレ》 
 田舎町。隕石。寄生型エイリアン。これにゾンビテイストを加えたお約束満載のB級まつり。エンドロール後のオチにいたるまで、そこには80年代ホラーのお約束がつまりまくっています。いいよね、こーゆーの。好きです。楽しい。  さて、コメディ風味にしてはいますが、なかなか凶悪なエイリアン。自分以外の生物は『兵隊』『エサ』『繁殖係』の3タイプに分類ですか。10億年も生きているだけあって、完全にシステム化されています。  出てくる人たちが良い人ばかりでしたので、容赦のない脚本の犠牲になっちゃってちょっとかわいそうでしたね。  怖さはほとんどなく、悪趣味なシチュエーションと映像を楽しむマニア向けムービー。もちろんグロホラー初心者向け作品とも言えます。個人的には、最初に犠牲になっちゃう女性のおなかに触手ぶっさして、なんかやってる悪趣味の極みな映像がつぼ。ついでに言うとこの女性の末路を見て、この映画を見て良かったと思うサイコな私。  ビジュアルやテイストもそうですが、音楽や効果音が80年代テイストでクラシックな味わい。こーゆー作品って似たようなのいっぱいありますが、それがわかっているからこそ逆に楽しめちゃいます。  最後に不満をひとつ述べるなら、街に戻ったら街が全滅してたって、いくらなんでも早業すぎません?車で移動していたのに、それを追い抜いて街を全滅させたってのはちょっと無理が・・・。それにせっかくなら、街が全滅するまでのその過程をしっかり見せてほしかった気もします。まあ、その分上映時間をコンパクトにまとめられたわけですから一長一短ですね。
[DVD(字幕)] 7点(2019-06-16 20:59:44)
28.  スパイダーマン3 《ネタバレ》 
 サンドマン、エディことヴェノム、ゴブリンことハリー、と、多方面から嫌われるスパイダーマン。おかげさまでいろんなキャラでまくりの飽きさせない仕上がり。かといって面白いかと問われれば、そこはちょっと微妙なところ。なんかいまいち盛り上がらないのです。  『人々を助けるからヒーロー。』そこに超人的な力が加わって、よりスリリングで爽快な物語を体験させてくれる、それがヒーロー映画。  今回のスパイダーマンはどうでしょう。ピーターがずいぶんと嫌なやつになっちゃって、なんとも好きになれません。  『情けないやつからヒーローに』というプロットでわくわくさせてくれた1作目。今作では『俺はヒーローだぜー。人気者だぜー。名誉市民だぜー。キスだってしちゃうぜー。うへへー。』とバカ全開のスパイダーマン。ヴェノムの影響受けるまえからこんな感じです。ヴェノムの影響受けたらどうなんのって、踊るんかーい。ヴェノムによって攻撃性が増した結果、街中を鋭い目つきで踊るピーターは人々から奇異な目で見られちゃうというよくわからん悪の定義。いや、人を傷つけることに抵抗がなくなっていたので、確かに攻撃性は増していますが。私だったら我にかえった後、恥ずかしくて街歩けません。  そして今回のバトル。ビジュアルはもう素晴らしいの一言。2次元の画面でこれほどの3次元を映像化できる素晴らしい時代になりましたね。もはやアトラクションの域。VSゴブリン。VSサンドマン。そして夢の最強タッグ決定戦。映像面での手抜きは一切ありません。  要はそこに至る動機。これが今作は弱い。復讐でもなければ大義名分でもない。『スパイダーマンのやつムカつくからやっちゃおうぜー』というヴェノム。なぜか応じるサンドマン。ピーターの彼女というだけで巻き込まれるMJ。これってスパイダーマンの凄く個人的なケンカになっちゃってます。  ついでに言うと、サンドマンに『君を許す。』って。いやいや、ピーター君。彼殺人犯で脱獄囚ですから。君が許しても国と法律が許しませんから。あなたに許すかどうかの権限ありませんから。そのやりとりの最中も親友のハリーくんはあんたかばって死にかけてますから。残念!・・なんか急に波田陽区でちゃいました。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-06-15 16:14:13)(笑:1票) (良:1票)
29.  300 <スリーハンドレッド> 《ネタバレ》 
『300対100万』というふれこみ。どんな知能戦が繰り広げられるのか。はたまた、一人一人がスーパーパワーを持った選ばれし戦士なのか。いやいや、そのどちらでも無かったですね。強いのは強かったですが。  『ストーリーが無い』という意見もありますが、一応あります。ペルシャ軍が征服しにくる。スパルタ王レオニダスは降伏勧告をはねのける。戦争になる。スパルタの軍を動かすためには、『神官?』『評議員』双方の同意及び承諾が必要。ところがその両者がペルシャ軍からすでに買収済み。つまり裏切り者。よって軍隊は動かせない。さて困った。よし、300人選んで、王の近衛兵としてつれていこう。それで100万のペルシャ軍と闘おう。という、馬鹿みたいな話。でも嫌いではないです。  最期まで300人で闘ってほしかったのですが、半数は終盤で戦線離脱。裏切り者の誘導によりペルシャ軍に背後をとられ、敗北を悟った王の最期の決断。自分も含め、残った僅かな精鋭たちは、最後の一人まで戦いぬくという滅びの美学。国に戻った仲間たちによって伝えられる王の遺志。そしてエピローグ。なかなか立派なストーリー。  史実を元にしているとは知りませんでしたね。だとしても、やっぱレオニダス王には勝って生き残ってほしかったような。最後のひと槍が相手に刺さっちゃっても面白かったのかなと。忍者に巨人、象に犀に魔術師と、このラインナップをみる限り、完全なる娯楽映画。だったら思い切ってハッピーエンドにしちゃったほうがすっきりしそうです。  敵のラインナップに比べると、スパルタ軍はみんな同じ格好、同じ武器で個性に欠けます。密集隊形からいろんな戦術を繰り広げるのであれば、同じ格好でもOK。でもそれって最初だけ。中盤くらいから結局個々で好き勝手に闘っちゃっているので、だったらもう少し個性が欲しいところですね。  あと、スローモーションの多用は好きじゃないです。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-06-02 10:28:56)(良:1票)
30.  スターダスト(2007) 《ネタバレ》 
 「流れ星を取ってきたら結婚して」で始まる、かぐや姫みたいな物語。その流れ星もまた女の子。そして男は流れ星のほうを好きになってしまうスーパーファンタジー。  悪い王子たち。魔女。海賊。ファンタジーならではの面々が大活躍。予算の関係なのか、1つ目の巨人やら大ダコやらドラゴンやら、モンスターの類はほとんど出ません。モンスターあってこそのファンタジーアドベンチャーと考えている人にとっては少々物足りないかもしれないですね。その代わり、魔女たちは魔法で結構魅せてくれます。  ストーリーそのものはひねりがなく単調。私はなぜか飽きなかったのですが、人によっては退屈に感じるかも。ロマンス中心。アクション、バトルは添え物。そっち方面の期待はしないほうが無難。  主人公のトリスタンは情けないうえに自己中。この人、確かに1回だけイヴェインの命を救う。でもそれ以外ではマイナスファクターしかないのに、なぜかトリスタンに心引かれるイヴェイン。  ストーリーの転換期はロバート・デ・ニーロ演じるキャプテン・シェイクスピアが出てきてから。この人たまに変な脇役やるんだけど、この人が出てくるだけで、映画そのものがぐっと面白くなることがよくあります。トリスタンはキャプテン・シェイクスピアとの交流を通して、ビジュアル、剣術、精神面、そのすべてにおいて成長します。急に魅力的な主人公へと生まれ変わる。これがなければ、このどうしようもない主人公に共感できないまま、ラストのハッピーエンドを冷めた目で見ていたでしょう。  とは言え、決して『カタルシス』や『感動』を与えてくれる映画でないことは確か。過剰な期待は禁物です。
[DVD(字幕)] 6点(2019-04-30 11:48:19)(良:1票)
31.  SPIRIT スピリット(2006) 《ネタバレ》 
 キレのあるカンフーアクションで始まるオープニング。爽やかな出だしのストーリー。痛快なカンフー活劇?いやいや。前半は重く暗い内容でした。カンフー映画を見るときは、どうしても勧善懲悪、爽快な活劇を期待してしまいます。実話だから仕方ありませんが、そんな期待とはかけ離れている内容なので、前半は見ていて気持ちの良いものではありませんでした。確かに主人公の考え振る舞いは良くない部分もありますが、どれも1対1の正当な決闘。それに対し、母親と娘を殺すのはいくらなんでも非道すぎると思い、とても均等な罰には思えませんでした。  まあ前半はともかく、中盤以降、辿りついた先での村人との交流パートは良いドラマだったと思います。傲慢だった主人公が悲劇・破滅を経て放浪した末に辿りついた村。村人との交流を通して再生する物語。ありきたりだけど好き。  『イップマン』シリーズを見ていると、後半はなんだか既視感満載のプロット。中国人の誇りを取り戻すため外国人と戦う決意をする主人公。そしてオープニングへとつながっていき、クライマックス。よく見るケースですが、この展開は見慣れていてもアツくなります。惜しむらくは、四戦のうち三戦をオープニングで見せてしまったため、ラストで見せるアクションが一戦しか残っていないことです。しかもその一戦は毒を盛られちゃうので、純粋なバトルで終わりません。オープニングで見せるバトルを一戦くらいにして、残り三戦をラストにもってきてくれたら、観終わった後の感想もまた違ったものになりそうです。
[DVD(吹替)] 6点(2019-03-27 14:16:43)
32.  スーパーマン リターンズ 《ネタバレ》 
 登場シーンと物語前半は、スーパーマンならではのワクワクがぎっしり。ここに不平不満を言う人は少ないでしょう。問題は中盤から後半の失速感。高速で飛んでいるのに失速感とはこれいかに、っていうくらい尻すぼみ。ビジュアル的に言えば後半も、ニューヨーク破壊から人々を助けるシークエンスや、船の破壊及び救出など、見所はあります。でも前半ほど盛り上がらない。「美人は3日で飽きる」と言いますが、素晴らしい映像も、ストーリーの面白さが欠けてしまうと飽きられてしまうのかもしれません。長時間がそのまま冗長に感じてしまいます。それに、ラブロマンスに力を入れすぎちゃったことで、エンタメ要素が犠牲になっている気がします。  故郷の星に帰るからって、黙って姿を消すスーパーマン。音沙汰無いまま5年ぶり、帰ってきたら彼女は既婚者。そりゃそーだよスーパーマン。悲しそうな顔をするんじゃない。いきなりいなくなって5年ほっときゃ結婚するよ。その後彼は黙ってスーパーパワーを使い、彼女を盗聴、そして盗撮。立派なストーカーになりました。寂しさを誤魔化すために人助けに励んでいるかのように見えちゃって、なんだかいいことしても爽快な気分になりきれません。  スーパーマンに人殺しさせるわけにいかないのはわかりますが、レックス・ルーサーたちの最後はあんなんでいいんでしょうか。正直自分は物足りませんでした。もっかい裁判になって、今度はスーパーマンが証人としてちゃんと証言台にたって、今度こそ無期懲役でぶち込むような洒落っけが欲しいですね。  個人的に後半ワクワクしたのは、息子の存在。実はスーパーマンの息子だったっていうのは嬉しいサプライズ。で、安易に子供がスーパーパワーを乱発するような脚本じゃなくて良かったです。ピアノのシーンは名シーン。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-03-26 02:11:37)
33.  スネーク・フライト 《ネタバレ》 
 正統派B級パニックムービー。愛すべきB級作品としてきっちり仕上がっています。  有名な俳優はサミュエル・L・ジャクソンくらい。あとはどっかで見たことあるけど、この人だれだっけ、っていう人ばっかり。でもそれが良い。舞台はほとんど飛行機の中だけ。で、蛇が襲ってきたから飛行機の前方へ避難。バリケードが崩れたから、今度はファーストクラスへ避難。今まで安全だった場所が少しずつ侵食されていくのって好きです。  ショッキングなシーンやグロいシーンが全く無いわけではありませんが、比較的抑え目。けど『蛇』『咬まれた人の救助』『飛行機の墜落』が同時進行で起きるので、結構スリリング。絶望的であればどんなシチュエーションでもハラハラします。ですので、ホラーの初心者から慣れた人まで、皆に楽しんでもらえるような、良いバランスに仕上がっています。コードがいっぱい。これはきっと蛇と見間違う恐ろしさってのを狙っているのでしょう。他にも子供が描いていた絵がヒントになって蛇の種類が特定できるなど、細かい部分の作りこみが丁寧。B級低予算ムービーではおざなりにされがちなディテールも丁寧に作られているのが好印象。ちっちゃい伏線でもつながると気持ちが良いもんです。  結構人は死んじゃいますが、生き残っている人も多いのが救い。死んじゃった人たちは気の毒だけど、それがバカップルだったり、性格の悪いオヤジだったりするので、嫌な気はしません。新婚夫婦はちょっとかわいそうでしたけどね。  サミュエル・L・ジャクソンが飛行機に穴開けちゃうとこだけがありえなさすぎて引きます。
[DVD(字幕)] 7点(2019-03-21 15:26:03)(良:1票)
34.  スケルトン・キー 《ネタバレ》 
 超後味悪い系の作品。  『世にも奇妙な物語』なんかのショートストーリーで見せられるならまだ良いけど、2時間近い映画でこの結末は辛いです。  それに、ケイト・ハドソンは大好きな役者さん。そのケイト演じるキャロラインもまた、勇敢で、正義感があって、それでいて優しい理想的な主人公。そんな彼女が、あんな悲惨な結末を迎えて、『ああ、面白かったー』っで、済むかー、って話です。  正直言うと、私はこの『得体の知れない感じ』が大の苦手です。スプラッタとかゾンビとかは楽しく見れるのですが、こーゆータイプは苦手。おどろおどろしい小道具と、屋敷の雰囲気だけで、腰が引けながら見ていました。つまり、序盤かなり怖かったせいで、ストーリーを完全に読み違えていたのは事実。恐怖は正常な判断を麻痺させるようです。  『ど、どーせ、オカルト仕立てにした、財産目当ての殺人事件なんでしょ。べ、弁護士とあの奥さんがグルなんじゃないの。』と、なるべく怖くないような結末を想像しながら鑑賞。まあ、半分は当たっていたんですが、目的が財産どころじゃねーってのが、もう予想外。  ベンがずっと言っていた『ここから出してくれ』の意味もわかっちゃうし。それに回想で出てきたあの可愛い子供たち、相当に悲惨です。幼い子供たちは体を交換させられた挙句、両親から火あぶりですか。この原作書いた人はとんでもないサディストですね。  そして、キャロライン。よくホラーでやられちゃう人たちって、『性格クソ悪い系』か、『バカすぎて自業自得系』のどちらかなんですよね。だから何とか見れるわけで。キャロラインみたいなタイプって、だいたい助かるか、逆にやっつけちゃうか、そのどちらかだと思うのです。そのセオリーを無視すれば、そりゃあ驚きますが、後味が悪すぎるっつーの。精神衛生上よくないっすわ。  とゆーことで、鑑賞中の面白さは保証できますが、結末がまったくもって好みでないのでこの点数です。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2018-05-14 04:31:39)(良:1票)
35.  ステルス 《ネタバレ》 
 評価の低さにあまり期待はしていなかったのですが、思っていたよりだいぶ楽しい映画でした。  とにかくデーハーでスピード感のある映像盛沢山なので、それを見ているだけでも面白いです。  プロットやストーリーに関しては、完全フィクションとして割り切って見ることにしているので、つっこみどころがいっぱいあっても気になりません。でもつっこみを入れるのは楽しいので、ひとつだけつっこんでみようかな。とりあえず北朝鮮に戦闘機で乗りこんでミサイル打ち込んでヒーロー面するって、すごいねあんたたちの倫理観!  まあ、他にもつっこみたいところは山ほどあった気がするのですが、忘れました。そんなことがちっちゃなことに思えちゃうくらい、このSFの世界を満喫した気がします。  でもこの作品って、映画好きの人のためというより、ゲーム好きの人のための作品かも。空中の補給線にドッキングするなんて発想、まさにゲーム。『マクロス』やら『ガンダム』やらを連想しちゃいますね。中学、高校の頃はかなりいろんなゲームやっていたので、なかなかつぼで面白い演出です。  映画としてはどーかな。無駄なシーンやエピソードはあった気がしますね。タイでのバカンスなんてまるまるカットしても差し支えないんじゃないかな。おそらくあのイベントで、主要3人物に感情移入してもらおうってことなんでしょうけど、必然性のないイベントでは感情移入できないのです。よって、不要なエピソード。あれのせいで少々序盤がかったるい。  ただそれ以外は見所満載。空中戦やミサイルどっかーんの映像のみならず、カーラ大尉の脱出映像もすごい迫力。個人的にはエンターテイメント作品として合格点あげたいです。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-05-02 16:02:19)(良:1票)
36.  スタスキー&ハッチ 《ネタバレ》 
 2004年という年代に、こんなコテコテの『刑事バディもの』を撮っちゃっているのが嬉しい。どうやら元ネタがあるみたいですが・・・。私はオリジナルを知りませんが、知らなくても全然楽しめます。  『刑事バディものあるある』は、ほとんどつめこまれているんじゃないかな。 あるある①はみ出し者がコンビを組まされる。 ②おバカな面と、すげー頭が切れる面を併せ持つ。 ③必ず1回は仲違いする。 ④必ず1回はバッジを返す。 ⑤必ず1人は仲の良い子供がいる。 ⑥必ず1人は変な協力者がいる。 ⑦ドリフのような子供でも楽しめるエロシーンがある。  唯一無かったのはヒロインの存在くらいでしょうか。  シンプルながらもストーリーが真面目に作ってあるので、そのギャップで、劇中に散りばめられた小ネタが楽しい。どれも小粒なんでクスクスとずっと笑っている感じですが、『2匹のドラゴン』だけは別格でしたね。思わず声あげて笑っちゃいます。2人が大真面目だから余計におかしい。  ラストも予定調和ではありますが、すっきり爽やかハッピーエンドで後味良し。  大作ではありませんが、安心して見ていられると共に、懐かしさを感じることができる粋な作品です。
[DVD(吹替)] 7点(2018-04-13 14:57:16)
37.  スモーキング・ハイ 《ネタバレ》 
 本来苦手なジャンルのドタバタコメディ。今まで不愉快になったことはあっても笑えたことなんて一度もない。  でも、『犯罪巻き込まれがた』『バディもの』はちょっと好きなシチュエーション。ひょっとするとひょっとするかもと思って鑑賞。結果、やっぱこのジャンルは苦手だということを再確認しただけでした。  ストーリーが適当。行き当たりばったり。登場人物がアホすぎて魅力がない。そーゆーところがやっぱり好きになれない。  やたらバンバン撃たれたり、耳がもげたり、下手なアクションより余程痛そう。そーゆーちょっとブラックでグロいところとコメディのアンバランス加減が気持ち悪くて生理的に受け付けない。  可愛くて理解のある彼女とその両親はほったらかしだし、そーゆーところ、ちゃんと決着つけて欲しかったです。  見ている間は展開が読めなくて飽きはしないんですが、かと言ってそれは『映画が面白い』ということと同義ではありません。見終わった後の満足感が低いので、アリかナシかで言えば、完全にナシ。ごめんなさい。今回はかなり個人的な好みが反映されているので、このレビューはあてになりません。
[DVD(字幕)] 4点(2018-03-01 13:14:09)
38.  S.W.A.T. 《ネタバレ》 
 あまり評価されていないみたいですが、普通に面白いです。ただみなさんのコメントを読んで凄く納得。なるほど。『予告』。多くの人に酷評される映画には、やはりそれなりの理由があるものですね。  映画の中身はと言いますと、サミュエル・L・ジャクソン、コリン・ファレル、ミシェル・ロドリゲスの3人がはまり役です。型破りながらも頼りがいのある上官。クールなキレ者。武闘派の女性隊員。それぞれ良いキャラしています。惜しむらくは、後半、その個性があまり活かされなかったことでしょう。登場シーンはなかなか良かったんですがね。  同じようなことが、悪役グループにも起こっています。いっちばんわかりやすいのがアレックス。登場シーンで叔父の首を一瞬で切るシーン。迫力があって凄みを感じます。こいつはただものじゃないって感じです。おおっと、まさかのテールランプ切れで逮捕だ。いったいどうなるんだ・・・。で、ずーと囚われのお姫様状態で、結局そのまま刑務所ですか。なんじゃそりゃ。と、思われても仕方がありませんね。  ストーリー自体も、前半と後半で関連が薄いのが気になるところです。『鎮圧』や『突入』タイプの訓練シーンに対し、『護衛』と『追跡』の実戦。せっかく訓練に尺をとったのに、それを活かさない展開にしたのは不思議でしょうがないです。  T.Jの裏切りに関しては、確かにその雰囲気を上手いこと醸し出してはいたのですが、明確な動機がないので、もやもやとした気持ちは残りますね。ギャンブルの最後もいまいち。  などなど、気になる点は多々あれど、じゃあつまんないかと言われると、『いや、結構面白かったよ』と言える作品。  いや、むしろこれぞエンターテイメントなのかもしれないですね。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-10-06 05:00:34)
39.  スウィングガールズ 《ネタバレ》 
 おそらく偏差値40くらいの私立高校の物語。中盤以降は盛り上がるのですが、序盤がちょっとついていけませんね。  コメディタッチな作品。目くじらたてるもんじゃない。それはわかっているんですけどね。こーゆー青春ものって、若者特有のまぶしさが欲しいです。『勉強は苦手だけど、○○に情熱をかけている』みたいな。ところが序盤、友子をはじめとしてこの女子高生たちには何もない。だらだらと日々を過ごし、頑張る人達の足をひっぱって生きている。さぼることばっかり考えている。不良よりも、こーゆー人種のほうがよっぽど嫌いです。  また、友子たちのバンドが上手くいき始めるやいなや、便乗するその他大勢の女子高生たち。『ウォーターボーイズ』のときと同じで、この厚顔無恥な振る舞いが嫌いです。しかも簡単に楽器の演奏をこなしちゃう非現実ぶり。青春ならではの、努力、葛藤、ひたむきさ、そういったものが感じられません。  中盤以降は、そーゆー面も見えるのですが、なんかいまいち共感できない。いかんせん序盤に彼女たちの悪い部分を見せすぎなんじゃないだろーか。コメディですから、笑ってすませば良いのかもしれませんが、『ここで笑うんだろーな』ってとこでは全然笑えません。イノシシ退治に尺を使うなら、もっと熱い練習シーンや、音楽に目覚める説得力のある動機を描いてほしかったです。  ただ、そういったことをきれいさっぱり無視する。そして中盤以降はスウィングガールズたちの幸運ぶりを楽しむ。そうすれば、ラストのハッピーエンドまでそれなりに楽しいです。無心になることが条件です。  まあ不思議なもんで、くそつまんないと思いながら我慢して見ていたはずなのに、気付けばいつの間にか楽しい気持ちに。説得力はなくともスウィングガールズの楽しそうな雰囲気に、脳が考えるのをやめてしまったのかもしれませんね。
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2017-09-19 12:20:17)(良:2票)
40.  スカイ・ハイ(2005) 《ネタバレ》 
 こーゆー学園ヒーローもの、大好きなんですよ。よって採点はかなり甘め。  わかりやすいながらも、道徳性を含んだストーリー。この辺りはさすがディズニー。  汎用性の高い能力を持った『ヒーロー組』。マニアックな能力の『サイドキック組』。個人の性格や人格、努力が入り込む余地は無く、『才能』のみで『勝ち組』と『負け組』に二分される社会。スーパーヒーローである主人公の父親でさえ、その社会通念に支配されています。それに対し、主人公や幼馴染の女の子は、『力』がありながらも、その決まりきった慣習に疑問を投げかけるわけです。『本当にそれは正しいことなのか。』『そもそもヒーローとは。』ってね。  最終的にこの作品では、『力を持つもの=ヒーロー』という図式を崩していきます。ヒーローとしての資質は、その心のあり方が大事なのだと。そして終盤の戦いでは、サイド・キック組が一見役に立ちそうにない能力で活躍します。つまり、どんな才能を持っているかより、持っている才能をどう活かすかが大事だと教えてくれているんですね。そーゆー結論を押し付けがましくない程度に、エンタメにポップに表現しちゃうディズニーはやっぱイイ。  まあいろいろ言いましたが、こーゆー作品はもう難しいこと抜き。『楽しい』か『楽しくない』か。それが大事。そーいった意味では、『スカイ・ハイ』は間違いなく楽しい。見ていてずっとわくわくします。色彩豊かでバラエティに富んだ極上のエンターテイメント作品です。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-07-22 04:08:06)(良:1票)
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