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1.  時計じかけのオレンジ
独特の卓越した映像と音楽そして冷ややかでブラックな感覚の、まるで悪魔のミュージカルを見るような造型美には、感動を超えて終始圧倒されっぱなしだった。この作品を境に映画の魅力と可能性にのめり込んでいったという、個人的にも思い入れの強い作品である。キューブリックは主人公アレックス役にM・マクダウェルを起用した時点で、既にこの作品の成功を確信していたに違いない。それほど彼はこのアレックスを演じるために生まれてきたような男で、片目に付けまつげをセットして独特のコスチュームで“♪雨に唄えば”を口ずさみながら嬉々として暴力をふるうという不良青年のイメージはあまりにも強烈で、キューブリックの期待にも見事応えている。
10点(2001-02-23 15:06:29)
2.  トンマッコルへようこそ
昔から“裸のつき合い”とはよく言ったもので、例えば、語らう事、眠る事、食べる事(ついでに排泄する事)と言った人間本来の在るべき姿を曝け出す事で、人の心は通じ合うとされるものである。いがみ合う兵士たちが心を通わせていく、ひとつの切欠となる象徴として、イノシシを捕獲するシーンが印象的に描かれる。反目しながらも、皆で初めて力を合わせて勝利したという達成感。(この事が終盤に繋がっていくのだが・・。)宮崎アニメを彷彿させる作者の思い入れとリスペクトを感じさせる、本作の最大のポイントとなるシーンである。本来、生きていく事の目的や手段、方向性が違うという事に加え、争い事よりもイノシシに畑を荒される事のほうが重大事な村民にとって、敵対意識丸出しの兵士たちはまるで異星人のように映る。この浮世離れした平和な村には動物の肉を食べる習慣が無いのに対し、その肉を食べる事で兵士たちが雪解けムードになるとは、何とも皮肉な話だ。そもそも、トンマッコルとは一体何なのか?どこか懐かしく人を惹きつけて已まない。何処にでも在りそうで、何処にも存在しない。それはまさに「奇跡の地」と呼ぶに相応しい。“まだ見ぬ汚れを知らない無垢なるもの”の象徴がトンマッコルならば、兵士たちはさしずめ“神の啓示を授かった使者たち”と言えないだろうか。負け戦と知りつつ、彼等を突き動かすもの。それは義務感、使命感、村人たちへの恩義。 そのどれでもなく、またどれでもある。悲惨さや悲壮感から突き抜けた彼等の覚悟を決めた表情の清々しさ爽やかさが、そのまま作品の読後感となって、我々の心に染み入る。落下していく爆弾すら美しく撮られているが、落下しているのではなく彼等が昇天しているように見えたのは私だけだろうか。やがて魂の静まる地へ戻ってきた彼等の見る夢は、果たして何だったのだろうか。戦禍の犠牲となった幾多の魂が蝶となって、そんな彼等を歓迎しているように思える。 至福にも似たこの不思議な味わいと余韻は、他に類を見ない。リアリティ溢れる確かな演出力で、そういったプロセスを描出すればこそファンタジックなシーンも生きてくるわけで、本作は決して優しく美しいだけの夢物語ではないのである。
[映画館(字幕)] 9点(2006-12-03 00:02:01)(良:1票)
3.  飛べ!フェニックス
飛行機で砂漠に不時着した男たちが、如何にして脱出に成功するか。この絶望的な状況から藁をも掴む思いで脱出を試みる、強さと弱さを併せ持つ男たちの人間ドラマを、R・アルドリッチ監督が骨太でダイナミックな作品として、見事な職人芸を見せてくれる。様々な個性的なキャストの中で、プライドの高いドイツ人の技術者を毅然とした態度で演じきった、H・クリューガーの強烈な個性がとりわけ印象的だ。(その彼の本当の正体がさり気なく発覚したときには、唖然としてしまう。)不時着した飛行機が双胴機であるところがミソで、またプロペラが廻るという事を、これほど感動的に描いた作品も珍しい。痛快作とは、まさにこの作品のことを指す。
9点(2001-10-13 11:00:28)
4.  トト・ザ・ヒーロー
主人公トマは過去を引きずり、憧れ、想い出だけに生きているような男で、憧れのヒーロー・トトのように、自分を上手くコントロールできないでいる。しかしその彼も、ラスト、自らの死によりやっと人生の方向性を見つけたことで、天空から笑い続ける。悲劇的な話ではあるけれど、鼻歌まじりに語っている、その軽快さが見事であり、又、この作品の身上でもある。人生を台無しにした男であっても、最後に正しく生き終えることができるという教訓が引き出せて、これは正に素晴らしい敗者の物語と言える。
9点(2001-03-10 23:47:26)
5.  鳥(1963)
平凡な日常の中に潜む、想像もつかないような変化が起きた時、我々は怪物に出会った以上に恐怖感を抱く。数あるヒッチコックの作品群の中でも唯一SF的な作品で、「サイコ」とはまた違った意味で後続の作品に多大な影響を与えた(S・スピルバーグの「ジョーズ」の原点とも言われている)彼の代表作といえる。当時の撮影技術から、いかにもヒッチコックらしいマジックで最大限の効果を上げている。ただ、なぜ急に鳥が人間に襲いかかるようになったかを語られることなく、謎めいた部分を残したままのエンディングは、彼らしくないかも知れない・・。
9点(2001-03-02 01:03:04)
6.  トニー滝谷
次々と繰り出される横移動のカメラによる平面的な映像は、どこか都会的でアンニュイな雰囲気を漂わせている。今の場面と次の場面との繋ぎの役割を果たしているのは柱や壁。それらの影から登場人物たちをそっと覗き見しているような感覚は、昨今のドマラ性のあるCMを観ているようで、CM界出身という市川準のセンスを存分に感じさせる映像表現である。すべてを忘れ捨て去ったときに初めて生涯で最も大切なものに気づくというテーマの本作は、しかしながらストーリーを語っていく作品ではなく、あくまでも映像で綴っていくタイプの作品だと言える。だからだろうか、研ぎ澄まされたセリフのひとつひとつには深い思いが込められ、少ないセリフだからこそ余計胸に突き刺さるのである。登場人物は基本的にイッセー尾形と宮沢りえの二人だけ。長年一人芝居でキャリアを積んできたイッセーの才能は、ここに於いて遺憾なく発揮され、彼にしか出せない味を体現してくれた。また「父と暮らせば」などで二人芝居づいている宮沢りえは、二役をさり気なくしかし絶妙に演じ分け、一段と演技力が増したように思う。演技力があればこその起用であろうし、二人とも見事それに応えている。
[映画館(字幕)] 8点(2005-06-27 18:35:01)
7.  東京原発
「東京都内に原子力発電所を誘致する」という都知事の発案を受けて、都庁幹部たちが推進派と反対派とに分かれて大騒動を繰り広げるパニック・コメディ。日本映画としては実に大胆かつ珍しいテーマの作品で、良く練られた脚本としっかりとした構成で、まずは上々の出来だと言える。専門家からエネルギー問題を教えられ、知ったかぶりをしていた幹部たちの狼狽ぶりや、コンピューター・マニアの少年からもその間抜けぶりをからかわれるなど、ここに登場してくる人間たちは徹底して戯画化された描かれ方をしているが、その右往左往ぶりが本作の最も面白い部分でもある。脚本も担当している監督の山川元は集団劇がお好きなようだが、前作の「卓球温泉」からさらに腕に磨きがかかったようで、登場人物のキャラをさらりと手際よく紹介していく冒頭から、リズミカルなテンポと流れるようなストーリー・テリングで最後まで飽きさせない。エネルギー問題に波紋を投げかけひと芝居を打つ、確信犯的な都知事を颯爽と演じる役所広司は、さすがにこの人ならではの迫力があり、まさに適役である。また、本作は原発やエネルギーなどのお勉強には最適のテキストブックとも言えるのではないだろうか。
8点(2004-09-07 23:54:47)(良:1票)
8.  ドッペルゲンガー
剥き出しの欲望とその大胆な行動力。曖昧さというものが無い分身たち。社会の様々なしがらみの中でもがき苦しみひたすら正常さを保とうとする我々だが、果たして自分らしさとは、そして自分らしく生きる事が出来たなら・・といった事は万人の久しき願望である。人間の二面性というものを、ドッペルゲンガーという具象化された分身を登場させる事によって、作品は寓意に満ちたものとなっている。何かと深読みしたくなるようなテーマ性を感じるが、黒沢清流ナンセンス・コメディといった趣の作品だ。しかし見所はたっぷりで、何と言ってもまったく違う性格を匠に演じ分ける役所広司の上手さ。この人が演じる狂気には他の誰とも違う凄味があり、迫力をも感じさせるのはさすがだ。同一画面に登場させる特殊技術のみ頼ることなく、分割画面を多用するなどのアイデアで、単調になりがちな画面にひとつのリズムを生み出している。その撮影技術の見事さ。そして薄暗がりの部屋の片隅にぼんやりと立っているだけで、得体の知れない恐怖感を味あわせてくれる、お馴染みの黒沢流ホラー演出は今回も健在で、まさに恐怖の極致といえる。永作博美や柄本明といった登場人物たちの前半部分と後半とでは、性格やその行動力が微妙に違うと感じたのは私だけだろうか。“彼らもひょっとしてドッペルゲンガーか?”“だとしたら本人たちは・・・?”“本音剥き出しの分身たちばかりの世界になったら。”・・・などと考えたら際限がないが、しかしそんな事は所詮どうでもいい事であって、要は確りとしたアイデンティティーを維持していく事の大切さと難しさを、試作ロボットが叫んでいるようだ。
8点(2003-11-13 18:17:39)(良:1票)
9.  トレジャー・プラネット
フルCGによる立体アニメが幅を利かせている昨今、本家ディズニーの最新作は、まさにその伝統からくる自信を誇示した冒険活劇の王道をいく一級品だ。登場する様々なキャラクターたちの魅力も然ることながら、スペクタクルな視覚効果とイマジネーション、そしてスピード感溢れる見せ場の連続など、海賊船などの乗物のデザインにレトロな部分を残しながらも、全体的な創りは今風の味付けが施してあるのは、やはり時代の要求ということだろうか。ただ、今回舞台を海ではなく宇宙にしているのだが、その空間的な広がりをも含めて、宇宙をまったく感じないのは何故だろうか。
8点(2003-08-28 00:27:37)
10.  ドニー・ダーコ
不思議な感覚の作品だ。それは、まるで自分自身が体験しているかのようでもある。一種のタイムスリップものか、或いは「シックスセンス」の流れをくむものか。観る人によって様々な解釈の出来る作品といってよいだろう。ただ、ひとつ言えるとすれば、誰しもが幼い頃に抱いた、“この世は自分を中心に動いている!”“この世は自分の為だけに存在する”といった感覚だろうか。それは“自分が死ねば同時にこの世も終わる”という意味でもある。ある事故がきっかけで、銀色のウサギの仮面を被った不気味な人物(あたかもあの世からの使者のような存在)から世界の終わりを告げられたドニー・ダーコの、夢とも現実ともつかない不思議な体験は、彼の願望そのものなのだろう。個人的な解釈だが、人間が死ぬ時に見る一瞬の夢というものを作者は描きたかったのではないだろうか。「ドニー・ダーコ?そう言えば、そんな子いたね。よく知らないけど・・・。」と言った意味のセリフを吐くのは、彼が憧れた近所の女の子。人死しても尚この世は依然として存在しているという現実を強烈に印象づけられるた幕切れだ。主人公の“その瞬間”がひたひたと迫りくるような帯状の雲の流れが奇妙にリアルで、VFX効果もいたって斬新だ。
8点(2002-10-15 00:17:24)(良:3票)
11.  トンネル(2001)
物語は東西のベルリンの壁ができる直前から始まり、やがてその壁を挟んでの脱出する側と阻止する側の攻防を克明に追っていく。残された家族を救出するためにトンネルを掘るという、共通の目的を持った人々の様々な思いが交差し、その人間模様が過不足なく描かれていく。その小気味よさ。そして多くの犠牲と障害に遭いながら、それでも生きていく希望を子供に託すラストは感動的ですらある。現代史の一断面を真正面から捉え、長尺で重苦しい内容でありながらも、ハリウッド製とはひと味違う、力の入った娯楽作に仕上げたローランド・ズゾ・リヒター監督の手腕は、高く評価されていい。
8点(2002-10-12 14:52:45)
12.  友へ チング
人間生きていく上で、それぞれの人生を歩みつつも、決して後戻りできない辛さ・無念さは誰しもが感じる事。この作品の男たちの生きざまは、生まれ育った幼い頃からすでに将来が暗示されているかのようで、まさしく人生とはそういうもの・・・と考えさせられるが、自身に照らし合わせた場合「謝る必要など無い!俺たちは友達(旧友)なんだから。」と言い合える友人が果たしているだろうか。少なくともその部分において、彼らは幸せだったのではないだろうか。韓国映画はそれほど沢山観ているわけではないが、このまま日本映画だと言ってもほとんど違和感がないほど、日本人には一番ピッタリくる作品だと思う。
8点(2002-04-22 11:09:42)
13.  トレーニング デイ
いつもは善良な黒人の代表的な役柄を、自信満々・余裕綽々に演じているD・ワシントンに、昨今、鼻についていたところへ今回のこの役。そろそろ同じパターンの役柄からの脱皮というところだろうか。しかしやはり心底悪人になりきれない、いつもの彼がちらちら顔を出すという課題は残ったようだ。そういう意味では善良な役を演じていても、ひとつ違えば狂気の顔を覗かせるR・デ・ニーロとは対照的だ。作品としては裏社会の現実を嫌というほど突きつけられ、胸くそ悪くなるが、それだけ映画の出来が良いという証明かも知れない。最近ご無沙汰のT・ベレンジャーがチラッと出ていたのが嬉しかった。
8点(2001-12-07 23:29:41)
14.  どら平太
日本映画久々の痛快娯楽時代劇。市川監督らしい豪快さの中にもユーモア溢れる独特の映像センスは、今回も健在だ。ただ、時代劇の王道を行くキャラクターのどら平太があまりにも強すぎて、様々な登場人物の中でもとりわけ菅原文太演ずる首領が、敵役としては物足りなくて何とも呆気ないのが唯一不満だ。
8点(2001-10-19 23:26:33)
15.  トゥルーライズ
趣向はJ・キャメロンが撮った007の世界。とりわけ冒頭の脱出シーンなどは、まさにその定石をきっちりと踏まえたものだ。全編を貫く圧倒的な迫力とそのスケール感。荒唐無稽に過ぎるということは承知の上で、それでもシュワちゃんとしては最も良質の娯楽作品として、誰が観ても楽しめる仕上がりとなっている。
8点(2001-08-19 23:38:19)
16.  トラフィック(2000)
麻薬を扱った作品というのは我が国では外国とりわけアメリカほど身近な問題としての認識が薄いためか、切実な印象としては希薄だ。しかしドキュメンタリー的手法を用いたメキシコでのザラついた映像表現は、圧倒的な迫力で見応え十分。映像の力とはこういうことを指すのだろう。さらにデルトロの存在感は新しいタイプのスターを予感させる。それだけにM・ダグラスの麻薬中毒の娘とのエピソードがいかにも作り話っぽく見えてくるのが残念だ。場面場面の映像の厚みで勝負するタイプの作品だけに、細やかな状況説明は極力排している。その為ストーリー重視で鑑賞する人には不評かも・・・。
8点(2001-05-13 08:23:18)
17.  突破口!
これ見よがしな演出を極力排した燻し銀のようなドン・シーゲル監督の旨みとコク。冒頭の静かな地方の町での銀行シーンから一転して著しい展開でサスペンスを盛り上げていき、ラストまで一気に見せきってしまう。これはまさにB級アクションの傑作だ。
8点(2001-03-17 23:12:06)(良:1票)
18.  ドライビング Miss デイジー
アメリカ南部のインテリで裕福なユダヤ老婦人と、文盲だが生活の知恵に長けた黒人運転手との25年間の交流を綴る。映画はドラマチックな事件や声高なメッセージもなく、日々のうつろいとそこに築かれていく絆を、さまざまなエピソードを交えて淡々としかし誠実に描かれていく。異文化といってもいい程、まるで違う二人の人間がやがて同志のようになっていくことが感動的で、とりわけクリスマスに“書き方”の本をプレゼントするというエピソードは、彼女がかつて教師をしていて、文盲を見過ごしにできないという気質が上手く表現されている。
8点(2000-12-17 18:21:02)
19.  トゥルーマン・ショー
このような素晴らしいアイデアを実際に映像化するのも、並大抵じゃないなというのが正直な感想。そもそも設定に無理があるなどと言ってしまえば、この作品は成立しえないわけで、ここは暫し、このファンタジーワールドに身を委ねるのがこの作品の一番の楽しみ方。
8点(2000-10-29 23:58:41)
20.  トイ・ストーリー2
パート1より出来はこちらのほうがさらに良い。CGのさらなる進歩とストーリーのテンポよさとそのテーマ性などなど・・・。エンドロールでのNG集(?)も粋です。
8点(2000-08-06 14:21:01)
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