1. ドン・サバティーニ
時々妙なユーモアがあるけど、話全体としては面白くない校長先生みたいな映画だった。 フーンこの人偉いんだ。で、終わる可能性が強い。マーロン・ブランドに興味が無いと。 [地上波(字幕)] 5点(2014-02-28 15:50:02) |
2. トイ・ストーリー
この映画を見終わった後、小さな頃買ってもらったおもちゃを全ては思い出せないことに驚いた。 ウッディたちがこうやって繰り広げるストーリーって何度も何度もおもちゃで遊んだストーリーの一つの中の一つなんだな、と思わせられる。 リアルタイムで観ることが出来なかったのが残念。 [DVD(吹替)] 7点(2012-04-14 21:30:43) |
3. トイ・ストーリー2
《ネタバレ》 この切ない感じはアメリカならではだろうか。本当に切ないと、ジクジクといつまでも引きずることも、嫌になってしまうことだってあるが、この切なさはなんか気持ちいい。こういうさじ加減の絶妙さはやっぱりハリウッドの技術力だろうか。 3Dモデルの良さというものがこの頃から出てきている。人形やセル画を演算を元に作り込まれた精巧な画に置き換えたことが実に良い方向に行っている。確実にアメリカの文化になっているだろう。日本の一部の長編アニメが文化っぽくなってきたのは90年代末だろうか。その流れの始まり、ジブリやごくわずかな角川の長編映画が文化然としたクオリティを持ち始めたのはトロンと同じような時期だ。 とすると、3Dモデルの映画と文化路線に振った日本のアニメという物は同じような年月にさらされて共に文化といえる土壌を作り上げたといえるような気がする。99年のトイ・ストーリー2と2001年の千と千尋は2つのジャンルに日米共大きなターニングを与えたように思う。3Dアニメも日本アニメも、20年近くを経て昇華した。 この大きな原動力になっているのはやはり、表現媒体に頼らない強いストーリーにあるのだろう。楽しくて切ない物語は容易には忘れ得ないもの。そして、もう逢えないかも知れないけれど、巧く説明できない暖かい何かが心に残っている。そういうストーリーだ。 そういうしなやかなお話を丁寧に丁寧に作り上げる大勢の人たちが、支えている。だからちょっとのことでは行かれないところまで行く事ができたんだろうとおもう。 [地上波(吹替)] 8点(2011-01-23 19:46:31) |
4. トゥルー・クライム(1999)
《ネタバレ》 そこそこ面白い。手堅い作り。 色々詰め込んであるが、それぞれの処理が的確でフワッとした感覚はあまり感じなかった。イーストウッドとはいえ、文芸作品の方向ではないのでこんなモノかもしれない。やたらスピーディで一直線であまりひねらないのはB級方向の作品では味付けが決まっているからそれほど違和感はなかった。 それにしても、これに主演しちゃうもんな。固定ファン向けとしか思えない。けど、それをやってしまえるところがスゴい。 [ビデオ(吹替)] 6点(2010-08-03 01:13:51) |
5. トータル・リコール(1990)
《ネタバレ》 メチャクチャ面白い。 ディックの小説で、困難とされていた作品をついに映画化!的なうたい文句があるものは疑って掛かれの法則(そんなもん無いが従っておけ)に従いはしたが、バーホーベンだしなんかスゴいことになってんじゃないの?って思ったらスゴいんだよなこれ。 ディックの原作は、淡々と落語のように落ちまで一直線な短編が映画化されると良い。世界観にこだわらず、監督が思い思いのイメージで映画に落とし込む。だから良い。このトータルリコールは、バーホーベンって原作読んでねぇんじゃないのか?って位独自の世界を作り上げ、挙げ句の果てにはディックの同名作品って宣伝要員だなただの。って程度に残骸が残っているような味付けになっている。だから映画を撮ることに集中するバーホーベンがものすごいものを創り出してしまう。 これ20年前の映画だよな。子供の頃テレビで放映されると大喜びで観ていたが、これたぶん今観ても小躍りしちゃうんだろうなきっと。いろんなギミックとか、汚らしくて未来の廉価品がゴロゴロでてくる火星の風景ってのがすさんでて、こちらも好き放題に妄想させていただける。 とにかく大好きなんだ。 [映画館(字幕)] 8点(2010-06-21 22:43:21) |
6. 逃亡者(1993)
《ネタバレ》 なかなか面白い。 80年代後半から90年代ハリソン・フォードがサスペンスでブイブイ言わせていた時期が実に良い。ここにトミー・リー・ジョーンズの安定感のある演技が加わると、一気に物語の実在感が増して否応なくサスペンスの完成度が高くなるのは神がかり的な配役じゃないだろうか。 前半の追われ感と、後半の収束感ではやや落差を感じるが娯楽よりで全体をまとめる上で発散に重視した作りというのは巧妙なバランスだと思う。15年前子供の頃見たときもアレレと思うことも無かったわけではないけれど、細かいところではなく本質的な面白さをきちんと計算して作っているような感じがなんとも憎らしい。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-05-10 00:47:59) |
7. 12モンキーズ
《ネタバレ》 面白い。面白いけど、普通に面白い。異常に面白くはない。 ギリアムの映画として期待すると拍子抜けしてしまうかもしれない。かなりちゃんとしている。そのちゃんと加減がギリアム度を下げてしまうという、ギリアム的ジレンマを楽しめる映画だと思う。 雰囲気を作るのが上手な俳優がたくさん出ているので、当時の匂いが何とも良い感じ。看板のブルースウィリスとかブラッドピットはこういう少々いかれた未来っぽさを見事に醸す。このままどうなっちゃうんだろう、という不安感を普通に収束してしまうプロットが実にもったいない。 90年代に多い終末思想を巧く扱ったストーリーは、2000年を過ぎてしまってから観るとどうしても緊張感に欠けてしまうが、その辺の改良は2000年以降の映画がやることだからこの映画自体に非はない様には思う。とはいえ、そういう部分以外でもっといかれたところを見せてくれるのがギリアムのような気がするんだけど、この映画以降すっかり骨抜きなイメージだ。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-09-06 02:17:25) |
8. トゥルーマン・ショー
《ネタバレ》 設定とか着想は面白いんですが、主題が展開し始めるとその良さを崩しながら言いたいことに突っ走ってしまってるんですよね。だからせっかく「もしかしたらあるかも」的な導入部を放っておきながら、飛び道具的なシーンが支配的になってしまうのがもったいない。 こういう「もしかしたら自分たちは小説やゲームのキャラなのでは」「もしかしたら宇宙は1原子として宇宙を構成して、それも宇宙を構成するのでは」などという心配や好奇心。誰もが自分の存在感への疑いと言う物は古典的な物語をどこかで見聞きして知っているわけで、それを物語にして収束する手段を速度的に表現したためか、どこかツボを押さえ切れていない映画という印象をもってしまいました。ラストの表現も、ブラックユーモアのような形で逃げずに最後まで現実的に造るべきだったんじゃないかと思います。 フィクションであれば最終部を現実的にしてもハッピーエンドでもバッドエンドでも造れるはずですが、なんで煮詰めていない非現実的な含みにしてしまったのか、本当にもったいない。映像や脚本には金が掛かってて当たり前のグレードの映画だと思うんですが、いろんな都合があったんでしょうか。着想が良ければ、どんでん返しを思いつけば、カルト的な異常性があれば、というような評価基準のみで行けば年代を考えると高度なのかも知れませんが、高度であることより知的満足感をくすぐられることより、「ちゃんと最後まで面白いのかどうか」と言うことが重要じゃないかなと思うんですよ。 たとえ100円で借りても、鑑賞者は2時間も使うわけですから、表面的な着想や内面的な奇抜さとともに「出来る限り完成した物」を提供して欲しいな、などと思うわけです。 [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2009-07-25 15:09:52) |