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1.  大いなる幻影(1937)
 印象派の画家として余りにも有名なピエール=オーギュスト・ルノワールを父に持つ天才映画監督ジャン・ルノワールの格調高い反戦映画の最高傑作の一つ。その後、雨後の筍状態となる”捕虜収容所からの脱走”映画の最も優秀な雛形であり、実例でもある。コレを観た後ではスタージェスの「大脱走」ですら色褪せる。実際、ジャン・ギャバン扮するマレシャルが営巣入りさせられ、ハーモニカを通して監視の老兵と心通わせるシーンは、マックィーンのヒルツの場面にパクったんじゃ?脚本はルノワール自身と名脚本家シャルル・スパークとの共同で書かれたが、決して晦渋・難解に陥ることなく壮大なテーマを過不足無く描ききって見事!!加えて父譲りのワンシーンも忽せにしない映像感覚は、無駄な場面や冗長なショットを一切排して正に圧巻。マレシャルが煽動して「ラ・マルセイエーズ」を大合唱する場面は「カサブランカ」でポール・ヘンリード扮するヴィクター・ラズロが煽動するシーンの元ネタと思われるが、高揚感では本作が断然上回っている。特に脱走目前でスイス国境ケーニヒスベルクの収容所へ舞台転換するプロットは、列車の窓から風景がシフトする効果も抜群で「ニクイ」の一語。そこで出会う新収容所長ラウフェンシュタインをサイレント時代の巨匠エリッヒ・フォン・シュトロハイムに演じさせているのも、コレ又「ニクイ」。ピエール・フレネー演じるド・ボアルディユとの滅びゆく貴族の運命を語り合う場面では、敢えて二人に辿々しい英語を使わせて意志の疎通を図らせており、実に上手い。ドイツ語を話せぬマレシャルと仏語を解せぬディタ・パルロ扮するエルザが徐々に愛し合う場面は国際間の交流のお手本ともいうべき美しさを放ち絶品。本作公開の2年後に第二次世界大戦が勃発した事実を思い合わせれば、マレシャルがドイツ人エルザとの再会を願うラストは確かに「大いなる幻影」なのかもしれないが、それでも願わずにいられなかったマレシャル=ルノワールの如くありたいか、ローゼンタールのようなシニカルで因果なペシミストでありたいか、の二択を迫られれば、私は躊躇無く前者を選ぶ。
10点(2003-02-12 12:25:26)(良:1票)
2.  愚か者の船 《ネタバレ》 
今回の衛星第二のオンエアで、学生時代に名画座リバイバルで鑑賞して以来の再見となった本作だが矢張り見応えのある秀作だった。本作最大の魅力がオスカー(撮影賞)をゲットしたアーネスト・ラズロの超絶カメラワークにあることはSTING大好き様の仰られる通りなので敢えて繰り返すまい。ただ蛇足を承知で付け加えるならば、群像劇の各エピソードが多彩なキャラクターの人物造形に深みを与えることに成功している点であろう。無論キャサリン・アン・ポーターの原作あっての成功であるが、並みの監督ではビビアン・リーやシモーヌ・シニョレ、オスカー・ウェルナーら主演級の数人を描き出すのに汲々としていたハズ。クレイマーの非情なまでに醒めた演出はハインツ・リューマン演じるユダヤ人ローウェンタールやマイケル・ダン扮する狂言回しの矮人グロッケンをも活き活きと描き出す。三等客室のキューバ人暴動シーンの迫力は出色である。しかもどの人物も簡単にこちらの予想を許さない複雑な性格設定であり、月並みな群像劇とは明らかに一線を画している。つまりクレイマーは「こいつらは脇役だから」と俳優ネームバリューで手抜きをしたり差別化したりはしていないというコトだ。ぐるぐる氏ご指摘の”犬を助ける為に死ぬ彫刻家”が最も印象に残る、というコメントはその格好の証明となっていると思う。事ほど左様に所謂「グランドホテル」形式というヤツは下手にやると目も当てられぬ出来となるので要注意なのだ。個人的には矢張りビビアン・リー最後の映画出演が痛ましくも深く印象に残る。殊に酔って階段を降りつつシャンパングラスを置き、突如踊り出す場面の滑稽さは鬼気迫るものがあった。惜しむらくは明らかなスタジオワークが「海上」という隔絶された舞台装置をフルに生かしきれていない恨みが残る。当時ならばロケーションを敢行するのは不可能ではなかったハズなので遺憾ながら1点マイナス。
9点(2004-02-16 00:19:49)(良:3票)
3.  女相続人 《ネタバレ》 
「壁の花」という言葉がある。舞踏会で誰にも相手にされぬ魅力に乏しい娘を揶揄したものだが、本作のヒロインであるキャサリン(オリビア・デ・ハヴィランド)は正にそんな女性だ。「人間は外見ではなく人柄だ」と安直なヒューマニズムを謳うような凡作をワイラーが撮るハズもないので弥が上にも期待は高まる。何しろ原作はヘンリー・ジェイムズだ。登場人物の心理描写にかけては一級品のジェイムズ原作を如何に料理するかがワイラーの腕の見せ所。観終わった結果は…確かに凡作ではなかった。が、ジェイムズ原作を凌駕するには至っていない。デ・ハヴィランドは本作で見事オスカー(主演女優賞)をゲットする名演技ではあった。が、原作のキャサリンが有する絶望感に迄は及んでいなかった。ココが実に惜しい。マイナス1点。とは言え、充分に見応えがあるのは疑いようもない事実。殊にラルフ・リチャードソン扮するスローパーが娘キャサリンに示す歪んだ愛憎表現は絶品である。自分を裏切ったモンティ扮するモーリスがドアを叩き続けるのに耳も貸さず、閂を掛けてゆっくりと階段を昇ってゆくキャサリンの鬼気迫るラストも実に素晴らしい。階段を使わせたらワイラーの右に出るものは無いと本作でも実感。
9点(2003-12-15 13:06:42)(良:2票)
4.  男の敵
名匠ジョン・フォードが初のオスカー(監督賞)に輝いたのは十八番の西部劇にあらず!何と自らのルーツであるアイリッシュテーマの沈鬱な一作であったのは実に意外に感じる。しかも重く暗い本作の主題を体現する主人公ジポーを演ずるはヴィクター・マクラグレン!!フォード一家の大番頭といった風情の豪快で渋い玄人好みの名優だが、本作で卑劣な裏切り者の葛藤と魂の救済を見事に演じ切りオスカー(主演男優賞)をゲットしている。少なくともジョン・ウェインではこうはいかなかったハズ。オスカー脚本賞にも輝いた名シナリオを書いたのはダドリー・ニコルズだが、受賞を拒否している。後のマーロン・ブランドやジョージ・C・スコットの遥かなる先輩が此処にいた!フォードの演出は最高の素材を最大限に活かして息をも吐かせない圧倒的迫力であり、テーマの重さに引きずられない力強さが魅力的。こんな巨匠にも二度と出逢えまい。フォードに限りない敬意を込めて9点。
9点(2003-10-12 20:26:30)
5.  黄金(1948) 《ネタバレ》 
 呉々も「カサブランカ」や「マルタの鷹」「三つ数えろ」などのニヒルで粋なボガートを期待して観てはいけません。本作で彼が演じるドッブスという男は猜疑心の強い貪欲で自己中な最低の男です。しかし、ボギーが演じているだけに強烈なインパクトで迫ります。クルーゾーの「恐怖の報酬」にも通じることですが、本作でもメキシコはタンピコでのボギーとティム・ホルトのどん底吹き溜まり生活が前半で丹念に描かれているが故に山師のジイさん(J・ヒューストン監督の父にして名優のウォルター・ヒューストン!)に乗せられて一攫千金を夢見る展開にも抜群の説得力を生んでいると思います。ラストのどんでん返しについては実際に御覧になって確かめて頂きたいですが、後年に至るまでJ・ヒューストン監督の得意技となる「つかみかけた夢が儚く水の泡」の最も優秀な実例であることは確か。砂金を目の当たりにしてもタダの砂としか認識できないヴァカな山賊共は、恰も「見る目のない評論家&観客」を揶揄しているかのよう…と言ったら深読みし過ぎ?J・ヒューストンは本作でオスカー監督賞と脚本賞をゲットしていますが、骨太で豪快な作風が抜群にマッチしている点で個人的にも彼のベストとして推したいですね。しかし、最大の功労者は助演男優賞にも輝いたお父っつぁんウォルターでしょう。余りに皮肉な幕切れに破顔大笑するラストを支える貫禄は流石!!息子孝行?評価は満点にしたいトコロですが、ティム・ホルト演じるカーティンがオイシイ役どころの割に今イチ魅力に乏しいのが難点なので…マイナス1点。でもオススメ!!
9点(2003-07-06 00:29:09)(良:1票)
6.  大いなる西部
 西部劇もワイラーの演出を得ると、かくも格調高く描かれるという見本のような名作。単純なドンパチガンファイトなんぞワイラーが監督するハズがない。兎に角、冒頭の疾走する駅馬車の車軸の回転に被さるジェローム・モロスの主題曲の素晴らしさとソウル・バスのタイトル・デザインの秀逸さはトリ肌モノ!!ドナルド・ハミルトンの原作を映画化した本作に於けるワイラーの狙いは、ありきたりの西部劇的図式を換骨奪胎させて深い人間洞察に迄及んでいるトコロにある。先ず、どうも他の皆様には評判よろしくないペック演じるジェームズ(ジム)・マッケイ。東部から来たってのは確かにそうなんだが、問題は何処から来たかではなくて、如何にも優男で軟弱そうな外見に比して不撓不屈の確固たる信念の持ち主であるコトをワイラーが丹念に描写している点。つまり、真の男らしさとは何なのか?を深く掘り下げて外見のみで判断せず、暴力礼賛には安易に迎合しないというワイラーの拘りをペックに仮託したのだろう。加えてバール・アイヴス扮するルーファス・ヘネシーの描写にも同様にワイラーの拘りは貫かれている。一見、粗野でガサツ極まりない西部の荒くれオヤジだが、我が子の卑劣さを許さず容赦なく射殺する峻厳さには、育ちや学歴といった副次的要素とは別に関係なくとも、高潔な魂の持ち主は存在しうるとワイラーは観る者に伝えたかったのでは。彼の描写一つ採っても「西部人おバカ説」は成り立たないだろう。彼とチャールズ・ビックフォード演ずるヘンリーが相討ちとなるラストの鳥瞰ロングショットの鮮やかさはチョット筆舌に尽くし難い。古き世代への鎮魂歌の如く再びジェローム・モロスの主題曲が奏でられ正に圧巻。167分を長尺と感じるかどうかは人それぞれかもしれないが、個人的には詩情溢れるワイラーの演出の的確さに唸るのみ。若きチャールトン・ヘストン演じる牧童頭スティーブ・リーチの掘り下げが甘く感じたので1点マイナス。
9点(2003-03-06 06:26:26)(良:2票)
7.  大江戸五人男 《ネタバレ》 
松竹が30周年記念に制作したオールスター時代劇の決定版。この年の邦画興行収入1位を記録する大ヒットだったらしい。何と言っても役者の存在感が圧倒的!しかも名匠・伊藤大輔の的確なディレクションぶりはメリハリが利いており、主役級に止まらずちょっとした端役に至るまで実に活き活きとした見せ場が各々に提示されている。それでいてテンポは些かも澱むことなく快調そのものなのだから、面白くならないハズがない。阪妻扮する長兵衛が江戸の泰平を願い自らの生命を犠牲にして狼藉三昧の旗本・白柄組を(喧嘩両成敗で)壊滅に追い込むメインストーリーに「番町皿屋敷」誕生秘話までも絡め見応え充分。役者では阪妻や右太衛門も勿論イイが、個人的には権八役の高橋貞二、近藤役の三島雅夫、大久保彦左衛門役の山本礼三郎が出色の好演だったと思う。昨今の●HK大河ドラマ等を思えば、平成の世ではもはや再現不可能な”本物の役者による本物の時代劇”の稀少価値に…8点!
[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-02-25 01:10:37)
8.  鴛鴦歌合戦 《ネタバレ》 
千恵蔵ちょっとモテモテ過ぎ!お春ちゃん干した傘いくら何でも多過ぎ!志村喬は歌ヘタッピ過ぎ!ディック・ミネの峰沢丹波守はケイリー・ヒロユキ・タガワに似過ぎ!三吉はポール牧に似過ぎ!!1939年作品なのに戦時色が全く無くて楽し過ぎ!職人マキノ正博のエンターテイナーっぷりに乾杯~!!
8点(2004-06-16 00:04:02)(良:1票)
9.  お嬢さん乾杯 《ネタバレ》 
一応、便宜上コメディにジャンル分けしましたが、正確に云うならば「人情喜劇」がピッタリかと思います。欧米のコメディのノリで観ると肩透かしを食うかもしれません。斜陽華族のお嬢様、恭子を演じた原節子の気品溢れる演技、対照的な自動車修理工・圭三役の佐野周二が見せる野暮ったい中にも誠実さを滲ませた演技、いずれも見事に彼らの持ち味が引き出されています。流石は木下恵介、といったトコロでしょうか。”金のための意に沿わぬ見合い”に打算を感じ、決然と結婚を破棄する圭三の姿には失われつつある当時の日本人の心意気を見ました。ラストで見せる恭子の情熱的な行動がグッと高揚感を増して心地良い幕切れでした。
8点(2004-01-16 09:29:59)(良:1票)
10.  おもいでの夏
少年が年上の美女に恋するというジャンル映画の草分けたる本作を”ありがち”と斬って捨てるのは如何なものかと。マリガンの情感溢れる演出に8点…。
8点(2003-12-12 01:09:08)
11.  王様と私(1956)
 八尾の朝吉さんが仰る通り、1946年にアイリーン・ダン&レックス・ハリスン主演で名匠ジョン・クロムウェルが監督した「アンナとシャム王」が最初の映画化作品。コレをブロードウェイ・ミュージカルにし、大ロングランとなった為、ハリウッドがミュージカル映画としてリメイクしたのが本作である。旧作は確かにハリウッドらしからぬ渋い味わいの名作だったが、何と言っても本作にはロジャース&ハマースタインという強力なアドバンテージが存在するので一概に旧作が上回るとは言えない。事実、「Shall we dance?」「Getting to know you」の場面の高揚感と言ったら、もう…!!デボラ・カーは(ミュージカル場面の口パクを除けば)気品を漂わせ絶品。しかし、何と言ってもユル・ブリンナー扮する精悍なシャム王!の存在感無しに本作の成功は勝ち取れなかっただろう。大評判となった舞台からそのまんまキャスティングされただけにハマリ具合が半端じゃない。アンナ本人が回想録を発表した当時の時代背景を思い合わせれば”封建的”とか”女性蔑視”とか”アジアへの欧米の優越感”が描かれているのは寧ろ当然過ぎるので、腹を立てるよりもココは素直に歌曲に酔いしれた方が正解かと…。個人的には旧作と甲乙付け難いので8点。コレであと、ウォルター・ラングの演出ぶりにクロムウェルの様な味わい深さがあれば、旧作を超えたんだけどねぇ~。うーん、惜しい!興味を持たれた方は46年版と見比べるのも一興かと。8点。
8点(2003-07-22 02:06:05)(良:2票)
12.  男はつらいよ
 元はと言えば、TV作品だったのは今や周知の事実ですが、48作にまで及びギネスブックに載る程の長寿シリーズになるとは監督の山田洋次も主演の渥美清も当時は想像だにしなかったコトでしょう。記念すべき第1作である本作に於ける初代マドンナの栄誉に輝いた女優とは…ジャーン、光本幸子!!って誰よソレ??と仰るようでは「寅さん」フリークの死角じゃなくって資格はありませんぞ。笠智衆扮する御前様の娘役を演じてセミ・レギュラーだった彼女です。ま、最初は軽く牽制のジャブって感じですかね。マドンナとの本格的絡みよりも「とらや」の紹介や妹さくらの結婚がメインなのはフォーマット篇とも言うべき本作の性質上止むを得ない所でしょう。あくまでオマケ的扱いになっとりますな。初代おいちゃん森川信が実にイイ味出してマス!!後はそのまんまレギュラー陣ですがイヤ皆さん流石にお若いデス。あ、それから別に私ゃ「寅さん」フリークでも何でもないんで勘違いなさらずに。偉大なる最長寿シリーズの口火を切った本作に敬意を表して…8点。
8点(2003-03-20 01:10:47)
13.  オズの魔法使
 原作はライマン・フランク・ボームの名作童話。ジュディ・ガーランドのドロシーが映像化のベストかどうかは意見が分かれる所であろうが、オスカー主題歌賞に輝く名曲「Over the Rainbow」の存在と、それを可憐に歌い上げるガーランドを思えば、コレはコレで矢張り名作と呼ぶに相応しい風格を備えていることに異論はあるまい。ジャック・ヘイリーのブリキ人形、バート・ラーの臆病ライオン、レイ・ボルジャーの案山子は何れ劣らぬ熱演。所詮お子様向けと馬鹿にせず、精一杯力を尽くしている点で監督のヴィクター・フレミング共々非常に好感が持てる。そして、カラーであることが当たり前の現代では到底思いもよらない色彩への拘り。一歩オズを目指した途端、モノクロからカラーヘ切り替わる場面。当時の驚きを共有できないのは残念だが、そのインパクトの片鱗を感じ取れるか否かに観る者の感性が試される瞬間と言えよう。♪Somewhere over the rainbow~ Way up high~♪
8点(2003-02-01 11:11:56)(良:1票)
14.  大いなる勇者
 世俗を離れ、孤高に生きる主人公ジェレマイア・ジョンソンをヒゲもじゃで演じるロバート・レッドフォードの静かな演技が心に染みる佳作。アンドリュー・キャラハンによる雄大なロッキーの景観が素晴らしく、シドニー・ポラック監督の意図的に派手さを避けた詩情溢れる演出も見事。ジョン・ミリアスが共同脚本に名を連ね、実にイイ仕事をしている。
8点(2003-02-01 01:58:57)
15.  オペラハット
 ゲーリー・クーパーって、こういう純朴な青年役やらせたら天下一品だったよナァ…!逆に言えば、善人役以外はロクに演れなかったんだけど(^^)。ジーン・アーサーも若い!「シェーン」が最後の輝きだったんだが、コレは全盛期の貫禄。キャプラ二つ目のオスカー監督賞受賞作(この2年後に「我が家の楽園」で三度目!)で正に絶好調デス。
8点(2003-01-01 11:56:41)
16.  オーケストラの少女
 こんなに世の中甘くはない、かもしれないが…。矢張りコレはディアナ・ダービンの可憐な歌声と世界的指揮者レオポルト・ストコフスキーのタクトを用いない独特の指揮ぶりとフィラデルフィア・オーケストラを一遍にまとめて観ることが出来る!超お得な音楽映画として鑑賞したい。ヘンリー・コスターの優しさに満ちた演出もグー。少女の父親を演じたアドルフ・マンジューは1920~30年代を代表する名優。
8点(2003-01-01 00:42:30)
17.  おとうと(1960)
 幸田文の原作も良いが、市川崑の演出が又素晴らしい文芸映画のお手本ともいうべき傑作。しかし、本作最大の功労者はセピア色の見事な色彩処理を見せた天才カメラマン宮川一夫だろう。グレた弟に川口浩てのはどうでもいいが、矢張り健気な姉を演じる若き岸恵子は可憐だし、両親を演じた森雅之と田中絹代は渋い存在感で脇をガッチリ固めており絶品。リメイク版の浅茅陽子・郷ひろみヴァージョンは…敢えて言おう、「カス」であると!
8点(2002-12-30 04:13:54)
18.  男はつらいよ 寅次郎恋歌
BSで鑑賞。初代おいちゃん森川信の味わい深い「バカだねぇ…!」もコレで聞きおさめ。うーん、残念無念。おいちゃん役はやっぱアンタが最高だったよ!森川信、最後の輝きに‥オマケして7点!
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-28 00:41:15)(良:1票)
19.  狼(1955) 《ネタバレ》 
戦後不況に喘ぐ貧しい中年男女が保険会社の外交員に雇われるが、過酷なノルマにじわじわ追い詰められる。遂に思い余って現金輸送車を襲撃するも些細なことから警察に露見し、1人また1人と逮捕されor自殺する悲惨な顛末をリアリズム・タッチで描く異色作。新藤監督のシナリオライターとしての才能は評価できるが、演出家としては生硬過ぎて全く旨味が無いのが致命的。但し、キャストを御覧頂ければお分かりのように今にして思えば演技派男優&女優のオールスター夢の共演という贅沢極まりない一作という新たなステイタスを築いているコトも気付かされる。これだけの顔触れを一遍に見れる《ラ抜き表現》お得さ・稀少価値にオマケして7点進呈。
7点(2004-02-21 02:39:18)
20.  男はつらいよ 奮闘篇
 本作のマドンナ、花子を演じた坂田アキこと榊原るみの可憐さに…7作目だから洒落で7点w。寅の母親を演じたミヤコ蝶々も(第2作以来の)再登場ながら相変わらずイイ味出してるし。それにしても、やっぱり「おいちゃん」役は森川信に限るネェ…!!
7点(2003-09-16 04:04:20)
070.50%
180.57%
2221.58%
31007.17%
41228.75%
533123.73%
625918.57%
722215.91%
819413.91%
9856.09%
10453.23%

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