1. 王立宇宙軍 オネアミスの翼
最初から最後までワクワクしてのめり込める作品です。”何もすることがないから宇宙軍に入った”森本レオが、やがて宇宙に出て淡々とメッセージを語るシーン、何度観てもジーンとします。その直前のシーン、敵軍の侵入と打ち上げの緊張感がなんとも言えずハラハラドキドキ感を盛り上げ、そして、無音のまま空に立ち上るロケット打ち上げの軌道が青空に映えるシーンは、とても美しいです。 9点(2003-11-19 21:58:10) |
2. オンリー・ザ・ロンリー
《ネタバレ》 今は亡きジョン・キャンディの警官が、職権乱用しまくるハートフルコメディですね。マザコンとはいえ、一度は結婚歴があり、離婚経験者のキャンディが、仕事の関係で知り合った葬儀屋の娘に恋をして結婚するまでの話を、老人問題や、夫婦間の愛情問題、人種の問題などを、”軽く”さりげなく絡めて、ほのぼのとした雰囲気に仕上げた上質の作品です。ある程度人生経験を積んだ人には楽しめるんじゃないかな(ジジイのように77歳までは必要ないけどね(苦笑))。頑固な老母役のモーリン・オハラが登場すると画面が引き締まりますね。冒頭からのアンソニー・クインとの絡みがとってもいいです。最後に飛行機の中で手を握るシーンは、やっぱり絵になるなあ。その瞬間のモーリンの表情の変化をよく観てください。その直前までの怒った顔から一転しての笑顔、なかなかです。彼女が母親だからこそ、キャンディとの関係も、緊迫してクスリと笑えてジーンとさせてくれます。「ウォーゲーム」のあの少女がこんなに大人の役をやっていたとは驚きのアリー・シーディ! 最初は内気だったのが段々とわがままになってくる辺りは、見ものです。そんな彼女のわがままと、母親の頑固さに板ばさみにされるキャンディのなさけなさも楽しめます。本筋とは関係のないところで出てくる酒場の常連の”3人組”がいい味を出してます。二人とひとりだったのが、最後にホントにひとりになってしまうのは寂しかったね。しっかし、警察官とはいえ、全編に渡ってキャンディの職権乱用しすぎは映画だからのことだね(笑)。とくに、野球場のシーンは印象的です。 そうそう、忘れてました。キャンディの妄想が楽しかったですね。常に悪い方へ悪い方へ考えてしまうの(笑)。それが、最後のハイジャックの妄想で、お母さん、大活躍!格好良かったね(笑)。 8点(2004-02-14 09:52:35) |
3. 鬼ママを殺せ
いやあ、笑えます。ビリー・クリスタルの大学教師の投げやりな態度から、ダニー・デビート演じる被害妄想気味な男が、自分の母親とビリーの奥さんとの交換殺人を実行しようとするコメディです。「グーニーズ」などに出ているアン・ラムジーがとにかく憎らしげな母親を演じていて、ダニー・デビートの気持ちがよくわかります(笑)。ダニーがビリーにコインのコレクションを見せるシーンは、なぜかしみじみとします。ラストの海岸のシーンは楽しいですね。鬼ママがどうなったかは観てのお楽しみ(微笑)。 8点(2003-11-19 21:53:15) |
4. OK牧場の決斗
カーク・ダグラスのドク・ホリディは、数ある映画の中で、わたし的にはイメージ的にいちばん近いです。バート・ランカスターのワイアット・アープとのコンビは、なかなか好いのではないでしょうか。敵役のクラントン一味のデニス・ホッパーがイカれた演技でいいですね。個人的には「荒野の決闘」よりもこちらの方が好きです。 8点(2003-11-19 21:30:55) |
5. 狼よさらば
記念すべき”ポール・カージー”シリーズの最初ですね。妻子をダニにやられた男の復讐劇というだけで、もうワクワクしてしまいます。ブロンソンの当たり役ですね。警察は何もしてくれない。だから自分が街の掃除をするという発想はいかにもアメリカ的ですが、ダニどもをやっつけるシーンはスカッとします。ただ、単なる被害者という感じではなく、とにかく冷静なプロの殺し屋という感じがするのは私だけでしょうか?(笑) 8点(2003-11-19 21:24:52) |
6. 狼の挽歌
ブロンソンはこういう寡黙な殺し屋の役が似合いますね。ジルを殺すシーンは演出も最高です。でも殺しちゃうの、やっぱりもったいないね。そういう気持ちを思わせるのは映画の演出の成功かな。 8点(2003-11-19 21:18:54) |
7. 男たちの挽歌
やっぱりチョウ・ユンファがいいなあ。義理と男の友情、自分の命を懸けるという美学に惚れてしまいます。ただ、二丁拳銃撃ちまくりのシーンは、まさしく”映画的”だけれどね。 8点(2003-11-18 01:22:06) |
8. オーロラの彼方へ
面白かったですよ。最初は主人公の遭遇するSFファンタジーなのかと思わせつつ、実はリアルなミステリーになっていくというのが、アッと思いました。最近この手の父親と息子の話を観ると、どうしても甘くなってしまいます。 8点(2003-11-18 00:18:05) |
9. オーメン(1976)
これは、オカルト映画ではないですよ。いわゆるスプラッターを期待してはいけません。公開時期が近いので、「エクソシスト」とよく比較されると思うのですが、どちらも根底にあるのはキリスト教の世界観ですね。私はこちらの演出の方がずっと好きです。シリーズの4作まで見ましたが、やっぱりこの作品が一番できがいいと思います。グレゴリー・ペック扮するアメリカ大使がよかったですね。 8点(2002-05-24 11:49:05) |
10. 大鹿村騒動記
《ネタバレ》 録画していたのをやっと観た。期待しないでいたが、結構楽しめた。 どうしても「ツィゴイネルワイゼン」のイメージがあるから、"大楠さん老けたな"という印象がまずある。でも歌舞伎を演じるところでは、やっぱり色気を感じた。 岸部さんの役には、ある種、自分を重ね合わせるので、いろいろと考えさせられるものがある。離れた土地にいる先祖の供養って難しいよな。 10月の長野という景色は綺麗だし、観光としては行ってみたいと思うのだけれど、あんなに個人情報がダダ漏れで誰もが内情を知っている社会には、自分はとても住めないなと強く思った。 ツーリングのライダーにはなれても、雷音の役にはなれないなと感じた。 私がいちばん印象的だったのは、三國さんのシベリア抑留の話。「ふつうの人間に戻る」って表現にとても重いものを感じた。佐藤浩市との親子競演があったわけだが、亡父と自分を重ね合わせ、さらに、岸部さんの墓参りの話なんかも合わせて、いろいろと思うところもあるのだ。 [地上波(邦画)] 7点(2012-12-04 23:51:56) |
11. 狼男アメリカン
《ネタバレ》 いかにもジョン・ランディスらしい作品という気がします。ストーリー自体は、よくよく考えればかなり暗い内容ですが、演出でそうは感じさせないという気もします。まあ一種のブラックユーモアだから、受け入れられない人にはつらいだろうね。一緒に襲われて死んだはずの友人が、何度も現れて自殺を勧めるシーンは、グロテスクなんだけど笑ってしまいます。なんといっても特筆モノは、やはり変身シーンでしょうね。さすがリック・ベーカーの会心の作品でしょう。口がせり出してくるところとか、今観ると笑っちゃうんですが、当時としてはよくできていると思います。映画やテレビの狼男モノの結論と同じで、ラストは仕方ないんですけど、その虚しさが好いのかも知れませんね。ジェニー・アガターの顔自身は好きではないけれど、あのシチュエーションはうらやましいですね(微笑)。ジョン・ランディスはこれを撮ったから、「トワイライトゾーン」の不思議路線に行ったんだろうか? 7点(2003-12-07 18:29:56) |
12. おもいでの夏
私もあんな風に人妻と知り合ってみたいと思ったなあ(笑)。年上の女性に対する若い男の子の憧れってあると思うんですよ。それを、戦争という背景をからめながら叙情的に描いた作品ですね。戦死の公報が届くシーンは切ないですね。 7点(2003-12-04 23:42:39) |
13. お葬式
葬式を上げるまでの過程がエッチでおかしく描かれている作品ですね。山崎努が桜吹雪の下で語るシーンが印象に残ります。そういえば、AVとかではよく”喪服モノ”がありますね。あれってやっぱりそういう時ほどそういうことがしたくなるのだろうか?(笑) 7点(2003-11-25 17:26:21) |
14. 狼の血族
これはオオカミとしては外せない一作です(笑)。皆さんご存じの「赤ずきん」の話をモチーフにしたファンタジーです。サラ・パターソン演じる赤ずきんが怖いもの知らずというか、奔放な感じでキュートです。狼男に変身するシーンはけっこう笑えるグロテスクさですね。”ジェシカおばさん”がおばあちゃん役にぴったりです。「眉毛のつながっている男には気をつけなさい」という台詞はおかしいですね。デビッド・ワーナーが好演してます。 7点(2003-11-21 17:39:00) |
15. 俺たちに明日はない
フェイ・ダナウェイがまだ若いねえ。反社会的な行為をしている人間がヒーローになるというストーリーはよくあるものですし、パトカーを引き連れてのロードムービーというのもありがちですが、この映画の場合、あまりにも有名なそのラストシーンが衝撃的ですね。 7点(2003-11-19 22:05:12) |
16. オルカ
シャチが殺された家族の敵討ちをするという映画です。リチャード・ハリスの漁師はさまになっているね。海洋パニック映画として観ると、物足りない感じもするかもしれませんが、動物の家族愛の映画と観ると、けっこう面白いと思うのですが。 7点(2003-11-19 22:03:03)(良:1票) |
17. おかしなおかしな訪問者
おかしいんだけれど、フランス語がうるさく感じますね(笑)。発想は面白いし、ジャン・レノが真面目に演じるのも笑えるのですが、個人的にはリメイクされた「マイ・ラブリー・フィアンセ」の方が面白かったです。 7点(2003-11-19 21:39:14) |
18. オーメン2/ダミアン
前作でグレゴリー・ペックの手から逃れたダミアンが再び様々な事件を引き起こすわけですが、前作ほど哲学性が薄れ、殺しの演出に凝っただけになってしまいます。エレベーターのシーンは怖いね。「ゴーストシップ」の冒頭を観たとき、これを想い出しました。 7点(2003-11-19 21:34:57) |
19. 王になろうとした男
ショーン・コネリー、マイケル・ケインといったイギリス人俳優が効果的ですね。典型的なアメリカ人監督のジョン・ヒューストンが脚本にも参加し、フランス人モーリス・ジャールの音楽が効果的に使われています(「アラビアのロレンス」といい、彼はこういう歴史物の音楽がいいね)。ヒマラヤで、未開の部族にイギリス式の軍隊調教をして周辺の部族を平らげていくという、荒唐無稽な話ですが、それなりに楽しめます。まだこの頃のショーン・コネリーは脂ぎって野心的な感じがしますが、それがこういう物語にはぴったりな感じですね。 7点(2003-11-19 21:15:48) |
20. お熱いのがお好き
マリリン・モンローがとても可愛いです。それと対照的にあの二人の女装は、モノクロだからまだマシだけれど、カラーだったら気持ち悪いだろうなあ(苦笑)。ジャック・レモンが男に気に入られるのが笑えますね。 7点(2003-11-19 06:19:28) |