1. ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
《ネタバレ》 まず面白かったのは劇場内の雰囲気!シネコン等では公開されていない為、比較的コアな映画ファンが集まっていたのでしょうか、劇場内でギャグが出る度にゲラゲラ笑いながら観れるノリは非常に楽しかった。映画自体も物語のキモである、「花ムコはどこいった!?」を最後までギャグを入れつつも飽きさせずに見せてくれたので大満足です。他に詳しい点を書くと、映画の編集と演出の上手さが抜群でした。映画の初めに砂漠のど真ん中からのフィルの電話で、彼ら4人が揃っているのが映される。それで観客はこのシーンに至るまでに4人は合流できるのだな、と思っていると実はダグは黒人のダグだった(笑)という編集と演出は上手い。警察署で3人がスタンガンを食らわされるシーンでも、スローモーションの使い方分かってますね、滅茶苦茶笑ってしまいました。カジノでのご都合展開には少しオイオイとなりましたが、それに目をつぶれば上質な(但し下品な)コメディだったと思います。何よりバカ男4人の会話がいかにも本物っぽい!男同士ってホントにあれ位バカで下品な会話しちゃいます。 [映画館(字幕)] 8点(2010-07-11 23:11:27)(良:2票) |
2. ハート・ロッカー
明確な悪を描かず、エンターテイメント性の高い作品に仕上がっている所に、キャスリン・ビグロー監督の真摯な映画作りへの姿勢が表れていると感じました。元夫のジェームズ・キャメロン監督のアバターは、人間を単なる悪としてしか描いていなかった点から、アカデミー作品賞をハート・ロッカーに奪われてしまった事は必然であったと思います。 [映画館(字幕)] 8点(2010-03-30 22:31:46)(良:1票) |
3. パッチギ!
このタイプ(所謂、ロミオとジュリエット系)の作品としては非常にオーソドックスです。それゆえに非常に理解し易い作品です。分かり合えない象徴としてアンソン達と東高校のチンピラ、分かり合える象徴として康介とキョンジャがいる。最も良かった点は、対立したグループを和解させるスイッチとして康介の唄うイムジン河を持ってこなかった事。彼が唄おうが何をしようが戦争は止まりません。人種問題は決して簡単に解決出来ないからです。でも分かり合える人がいる事も事実、戦争が無くなる事を望んでいる人がいる事も事実、互いを必要としている人がいる事も事実です。和解する事など不可能(それはどんなコミュニティーでも無理)だけれど、それでも互いに歩み寄る必要がある。それを井筒監督は分り易く描いてくれた。良作だと思います。 [地上波(邦画)] 8点(2010-01-27 11:13:23) |
4. バッドサンタ
ビリー・ボブ・ソーントンのインチキサンタが板につき過ぎてサイコーです!何も出来ないデブでマヌケな男の子が成長する過程も面白い。サンタが暴れまわる各所に格調高いクラシック音楽を合わせる辺りもセンスを感じますね。 最高で最低な映画! [DVD(字幕)] 8点(2009-07-09 22:51:20) |
5. バンテージ・ポイント
《ネタバレ》 シナリオがよく出来ていたなぁと感じる作品でした。何回も同じ時刻を繰り返すのですが、其の度に色々な人物との間に接点があって面白いです。ある意味パズラー作品。 車のチェイスシーンも結構迫力があって良し。それにしても何故相棒は裏切ったのでしょうね、気になります。 [映画館(字幕)] 8点(2008-07-30 14:29:44) |
6. ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式
《ネタバレ》 名バイプレイヤーを集めて作られた感じの悲喜劇。特にアラン・テュディックの芸達者振りは見事で、ヤクでキメキメ状態になった演技には大いに笑わせて頂きました。アメリカの良くあるお下劣コメディと異なり、劇中では誰ひとり死なず、態々見せる必要のない下品なシーンも見せない点に好感が持てます。昨今のアメリカのコメディなら件の写真なぞ間違いなく大写しにしてしまうでしょう。一応葬儀という舞台にあった上品(?)な作りでした。 但し、登場人物が多く一人一人の葛藤などは特に掘り下げられないので、「主人公が挫折から立ち直り成長する」そういうアメリカの伝統的な物語を求めている人にはややモヤっとくる話かも知れませんが。 [DVD(字幕)] 7点(2013-11-16 16:13:08) |
7. パンズ・ラビリンス
《ネタバレ》 独特のグロテスクなイメージと神話的なイメージがこうも親和するとは驚きです。そこに牧神パンと迷宮、少女オフィーリア、伝統的な貴種流離譚が絡み合う。監督のギレルモ・デルトロ監督は本当に教養の深い人なんでしょうね(単なる文系オタクかも知れない)。 一見悲壮極まりないエンディングですが、救いが無いとは思わない。幻想の中で王女に選ばれた彼女は最期のその一瞬間のみは救われていた筈でしょうから。物質的な死と精神的な救いは別に考えるべきである、まさに東洋哲学の始祖、ヤージュニャヴァルキヤの思想ですが、そこまで深く考えるのは考え過ぎか……。 [DVD(字幕)] 7点(2013-07-23 23:25:07) |
8. バトル・ロワイアル
《ネタバレ》 3D上映されるということで、久々に(約十年ぶりに)観てみました。子どもの時は単なるゲームと殺し合いを組み合わせた映画くらいに思っていたのですが、大人になって見ると非常に深いメッセージが映画に込められている気がして驚きました。この映画に出てくる大人達はみんな大人としての自信を喪失している人ばかりです。そしてこんな世の中になってしまったのは全て子どもの責任とし、軽々しくガンバレ、ガンバレと連呼する。恐らく深作監督は子どもを責める前に、大人が自分を真剣に見つめろと言いたかったのかな。そうであるならば、これは子ども向けでは無く、大人にこそ観てもらう必要がある映画だと思いましたね。しかし子どもに対しても明確なメッセージは込められています。子どもは大人の事を一丁前に非難するなら、お前もそんな大人にならない事に責任があるんだぞ!という事でしょう。多分。良く高校生が殺し合いをするからと非難されがちな映画でしたが、映画が持つメッセージはお世辞抜きで素晴らしいものだったと思います。ただ個人的には台詞を画面に出したりする、いつもの説明過多な深作監督の演出は苦手だったりします。 [映画館(邦画)] 7点(2010-12-17 01:29:27)(良:1票) |
9. ハンサム★スーツ
《ネタバレ》 絶対に地雷だろうなぁ……っとあまり期待せずに観たところ、結構上手く仕上がっていたのでビックリ!割と色々な人間関係をわんさか詰め込んでいるのに間延びしか感じが殆どしなかったのは脚本の出来の良さと云えると思います。テンポよく話が進んで行ってくれるので安心して観れます。しかし終盤のガールズ・コレクションのシーンは要らなかった感が否めません。さっと來香に真実を打ち明けて走り出した方が良かったと思います。 それにしても至る所で青山の宣伝し過ぎなのは、呆れを通り越して笑ってしまいました。最早青山の為の映画といっても過言ではない? [映画館(邦画)] 7点(2008-11-02 22:52:25) |
10. パニック・ルーム
本当にデヴィット・フィンチャーの作品か?って勘ぐってしまうくらい普通のサスペンス映画ですが、結構面白かったです。フォレスト・ウィッテカーがなかなかいい演技を見せていて好感もてます。いい人を演じさせたら彼は上手いですね。 まあ最後まで飽きずに観れました。 [地上波(吹替)] 7点(2008-08-03 23:39:33) |
11. バットマン ビギンズ
《ネタバレ》 今までのバットマンとは少しテイストの違う、謂わば大人のバットマンといった感じでしょうか。完璧に勧善懲悪ではなく、悪を殺してしまうのかどうか迷うブルースの葛藤なんかは今までに無い新要素でよかったです。 それにしてもシリーズ毎にコスチュームがかっこよくなってますね。今回に至ってはシンボルマークまで全身黒ずくめで、スタイリッシュでした。 次回作が非常に楽しみな一本でした。ジョーカー役はヒース・レジャーだとか。これは期待せずにはいられません! [DVD(字幕)] 7点(2008-08-03 23:15:42) |
12. バッド・バイオロジー 狂った性器ども
《ネタバレ》 最高に頭が悪い映画。観ていると自分のIQがどんどん下がっていくのを実感できます。なんせチンコで『ジョーズ』をやろうというのだ。作った監督は頭がどうかしているとしか思えません(笑)。出て来るのは意志を持ったチンコ!壁を突き破るチンコ!エイリアンの尻尾の様に暴れ回るチンコ、余りの快楽で女を殺してしまうチンコ!クレイアニメーションで動くチンコ!最後のオチに至っては、観客をバカにしているのか?という位の下らなさ。しかしこの映画は下らないという点では唯一無二です!オリジナリティです!素晴らしい! [DVD(字幕)] 6点(2012-09-02 10:20:01) |
13. ハッピーフライト(2008)
《ネタバレ》 観終わった感想は超予定調和映画。ハッキリ言ってこの映画内の登場人物が焦っている雰囲気が全く伝わってこず、パニック物としては詰まらない。おそらくANAの協力を受けているから仕方が無いんでしょうが、それだったら無理に盛り上げる見せ場を作らなければいいんじゃないでしょうかね。少なくともパニック物として盛り上げるのではなく、飛行機が飛ぶ飛ばないで盛り上げるとか色々見せ場の作り方はあったと思います。ただ各キャラクターの振る舞いがほぼ漏れなく魅力的に描かれているので、飽きない二時間でした。とくに地上スタッフの田畑智子が可愛すぎる。 [地上波(邦画)] 6点(2012-01-21 23:51:52) |
14. バーン・アフター・リーディング
《ネタバレ》 コーエン兄弟のブラックコメディということで期待して観ましたが、面白かったです。ブラピが「俺はミスター・ブラックだ」とか「例のブツを…」とか言うシーンは最高でした。やっぱりスパイ映画みたいなことって現実でやると酷く滑稽にみえますよねー。 しかしスパイ映画のお約束というか、構成を知っていないと訳分からない映画ではあります。その点鑑賞には注意!です。 CIAを笑い飛ばす映画でもあります。さすがに無能すぎだろ! [映画館(字幕)] 6点(2009-05-23 20:36:31) |
15. パコと魔法の絵本
作り手が何とか新しい物を作ってみようとした努力が伝わってきました。CGがいたるところに混ざっている映像は物語に非常にマッチしていて良かったと思います。 悪い所はオーヌキがいい人になるきっかけが割とあっさりしていたのが個人的に嫌でした。 中々良く出来た意欲作。 [映画館(邦画)] 6点(2008-10-11 01:42:21) |
16. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 皆さん言っている様にラストは素晴らしい、あと脚本も素晴らしい。 でも話自体は結構出つくしたジャンルで、割と平凡に感じました。あと最初にあのシーンをわざわざ少しだけ持って来た意味ってあるのでしょうか。正直いらなかったと思いました。 [地上波(字幕)] 6点(2008-08-05 01:30:53) |
17. ハプニング
《ネタバレ》 発想は面白いし、数々の自殺の見せ方も見事でした。物語の中心に夫婦の不仲を配置し、物語が進展するごとにその問題も進展し解決していく構造も悪くないと思います。キャスティングも無駄に派手さを求めておらず、この物語の持つ淡々と進行する恐怖に違和感を感じることはありませんでした。特にゾーイ・デシャネルのいい年なのに幼く見える雰囲気作りは見事と言うしかありません。ただ不満点というかそりゃ映画では無理だろと思う点も多々あります。第一に襲い掛かってくる敵が"風"であること。こういうパニック物は敵が明確でなければイマイチ怖くない。端的に言いますと怪物でも自然現象でも「あれに触れると死んでしまう」感がないと画面に緊張感が生まれませんでしょう。しかしこの映画での敵は目に直接見えない風なのです。私にはイマイチ風に直接恐怖を感じなかった点が大きなマイナスポイントでした。 [DVD(字幕)] 5点(2012-01-03 23:56:34) |
18. バンディダス
《ネタバレ》 まあ、身も蓋もない言い方をすればヌルい映画です。特に西部劇なのにアクションシーンがショボいのにはちょっと参ってしまいました。終盤の列車でのアクションなんて、列車が30km/h位のスピードに見えるので、全く危険な感じがしません。BTTFパート3のそれくらい遅い。それがヨーロッパ・コープのクオリティだと言われれば仕方がありませんが、もう少し如何にかならなかったのでしょうか。それでも十分に楽しめる質となっていた要因として、主演のペネロペ・クルスとサルマ・ハイエックの魅力があったと思います。キュートな二人のアホらしい喧嘩は観ていて素直に楽しめました。B級映画らしいお色気シーンも結構頑張っていたと思います。その点は実に満足。 [DVD(字幕)] 5点(2011-02-03 00:06:43) |
19. ハンニバル(2001)
《ネタバレ》 普通のモンスターキャラクターと化してしまったハンニバル・レクターにがっかり。クラリスもジョディ・フォスターでは無くなり、天才であるが未熟でもあった彼女の魅力が無くなってしまった。また話がただのレクターとクラリスのラブストーリーになってしまった事も残念。 [地上波(吹替)] 5点(2010-06-28 00:52:54)(良:1票) |
20. ハリー・ポッターと謎のプリンス
《ネタバレ》 相変わらず、観客に「魔法すげー!こんな世界があったら面白れー!」と思わせる事だけを考えて作られているような映画だったような気がした。ドラマの部分は兎に角、ベタでチンケな演出の連続で辟易してしまった。 しかしダンブルドアと分霊箱を探しに行く所はよかったです。今まで五作に渡ってダンブルドアの偉大さを丁寧に描いていたからこそ、今回のダンブルドアの最期が引き立ったのだと思います。 それにしても相変わらず脇役達の方が存在感がある映画ですよね。メインの三人が全く演技上手いとは思えないんだよなぁ。 [映画館(字幕)] 5点(2009-09-12 01:14:57) |