Menu
 > レビュワー
 > レイン さんの口コミ一覧
レインさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 885
性別 女性

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ボーイ・ミーツ・ガール
アレックス3部作のうち最後に見たのが、モノクロの第1作。 ヌーヴェル・ヴァーグへの傾倒も色濃くうかがえ、白い光・黒い影の中では30年前のパリは50年前のとそれほど違わぬたたずまい。 ドニ・ラヴァンは「汚れた血」と似た外見だけれど、相手役のミレーユがビノシュとは異なるタイプなので勝手がちがって、エヴリシング・バット・ザ・ガールの2人のようなけだるさ。 長髪の彼女が髪を切ると別人になるように、ハサミも鈍角になると別の顔を見せる。 鑑賞する順番にもよるだろうけれど、ボウイの初期の曲にも彩られる映画は先鋭的ではあっても、カラックスの3部作の中ではまだ存在感が薄いかもしれない。
[DVD(字幕)] 6点(2013-10-09 07:00:00)
2.  ホビット/思いがけない冒険
「SHERLOCK/シャーロック」のサード・シーズンがおくれているのは、主演の2人が映画に出てるからのようで、それなら映画で会いたい! ワトソン役マーティン・フリーマンはグリーナウェイの「レンブラントの夜警」でも主演でしたが、レンブラント→ワトソン→ホビットってスゴイ変遷。 キャラ的にはレンブラントよりワトソンに近い?主人公ビルボが巻きこまれる冒険は「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚、LOTRのキャラクターがちりばめてあるのでファンの人はうれしいのでは。 イライジャ・ウッド(フロド)は30才すぎても妖精のようなルックス、ケイト・ブランシェット(ガラドリエル)が神秘的に美しく見えるのは威厳があるせいか。 冒頭ビルボが住んでいるホビット庄は桃源郷のような美しさですが、ファンタジーが映像化される場合、邪悪でグロテスクなものまで形として見せられるのがツライところ。 ゴラムもしっかり出てきて「いとしいしと(MY PRECIOUS)」をシツコクやってるのでゲンナリ。(でもそれに耐えたごほうびか、指輪がココで宙に舞う) 旅なんかしたことがなさそうで他人にも興味なさそうなビルボが、友情と勇気を知る第1部。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-10 06:50:19)
3.  星の旅人たち 《ネタバレ》 
もう一つの「サン・ジャックへの道」といってもよいのでは。 「監督」エミリオ・エステべスが父親マーティン・シーンに贈った、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅。 父親が自分たちを養うために、二流映画にも出演していたのを知っているエステべスからのプレゼントは、シーンにとって何よりもうれしいものであったはず。 飄々としてコミカルな「サン・ジャック」よりシリアスな作風、それもそのはずシーン演じる眼科医トムは急死した息子ダニエル(エステべス)の遺灰を背負い、息子のかわりに聖地を目指す。 800キロの行程を共にする3人の仲間の存在が、時に彼を元気づけ時に苛立たせもするが、息子を失った彼は経験したことのない旅の実感と新たな家族を得たようなもの。 遺灰が要所要所に撒かれバックパックから減るごとに、トムの重い心を軽くしていくかのよう。 サンティアゴを越え、スペイン最西端の波高い海に最後の灰を撒く彼はふっきれた表情。 遠かった息子を身近に感じ、その心と共に歩んだトムはもう一人ではないのだろう。 トムとダニエルの父子の情と同時に、シーンとエステべスのそれも感じとれる静かな佳品。
[DVD(字幕)] 8点(2013-04-04 07:00:04)(良:1票)
4.  ポンヌフの恋人
ビノシュが望んだ結末でなく、カラックスが望んだ結末だったらどうだったのだろう。 どちらがよかったのだろう。
[映画館(字幕)] 7点(2013-03-08 18:12:02)
5.  望郷(1937) 《ネタバレ》 
「カサブランカ」のようにエキゾチックな映画。 ぺぺ・ル・モコって名がかわいいし、若きジャン・ギャバンもかわいいけれど、役柄はコワイしズルイしでかわいいとはいえないネ。 彼の心をとらえるギャビーも宝石ジャラジャラ、眉は全然ちがうとこに描いてるし、ファム・ファタールらしく妖艶ではあるものの、彼らが惹かれあうのもそれ相応というか。 ぺぺが故郷パリの香りをふりまくギャビーにからめとられて身を滅ぼすのは哀れではあり、彼が身を寄せるおばさんが古いレコードをかけて自身の華やかなりし頃に思いをはせ、郷愁をかきたてる。 有名なラストシーンは、号泣でなくはらはらと落涙するのが情緒的。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-07 19:45:11)
6.  僕らのミライへ逆回転 《ネタバレ》 
ジャック・ブラックが、(「ハイ・フィデリティ」のように)古いお店の店員さん。 リメイクと称して名作映画を自分たち流に作り直すのが、(学園祭ノリでチープなれど)楽し~☆ 「エターナル・サンシャイン」の監督だけど、自主制作映画のパートだけでなく本編も素人っぽくて手際がイマイチなように見え、発端の店内ビデオの中身を全部消す方法もスゴク強引、商売からシネマ愛にいつの間にか移行してるといった弱点もなんのその、最後は急に「シネ・パラ」風に格調高くなり、妙に感動的なフィナーレ。(窓側にスクリーンを張ったのがアイディアでしたね) 前半のインチキっぽさからすると急転直下な感じはするものの、不思議な味がある。 店長ダニー・グローバーも年令を重ねて渋く、ミア・ファローは「カイロ」つながり? シガーニーは久々の悪役。 最後はやっぱりジャックの歌で♪
[DVD(字幕)] 7点(2012-09-02 07:00:08)
7.  ぼくの好きな先生
「パリ20区」や「今日から始まる」の擬似ドキュメンタリーと違い、本物のドキュメンタリー。 保育園のような小さな学校の小さな教室に集う、学年さまざまな児童たちとロペス先生は大きな家族にも見える。 けっして声を荒げることなく辛抱強く一人ひとりに接する先生は、(「他の仕事はできない」というように)この仕事が天職なのだろう。 教室をとびだした野外授業も楽しいひととき。 でも自分の退職が近いことを先生が伝えた時の児童たちは不安を隠せない。 子供にとっての1年は長く、何年も教えてくれた先生がいなくなるなんて信じられないのだ。 先生とて同じこと、残された時間に残していく在校生、中学に上がる卒業生、新しく入学してくる新入生に何くれとなく心をくばる。 ドキュメンタリーは真実であるがゆえの強みと、素材だけで勝負しなけらばならずそれ以上の補強ができない弱みをあわせ持つが、大きな都会になればなるほど存在しがたいとは知りつつも、こんな先生はどこにでもいてほしいと思わせる。 タイトル(原題)は「BE AND HAVE」の意。
[DVD(字幕)] 6点(2012-07-11 06:11:15)
8.  ぼくの大切なともだち
パトリス・ルコントっていうと女性をメインにした官能的な映画のイメージが強いですが、「タンデム」やこれは男のアミの話。 ダニエル・オートゥイユと「ミック・マック」のダニー・ブーンでパリの友情を描きます。 オートゥイユは誇張された友人のいない美術商フランソワをオーバーアクト気味に演じ、微笑ませる。(「私を「感じよく」してくれ」って…) ブーン(いつも髪短いのは欧米人にしては顔大きめだから?)は人当たりのいい、でも苦い過去のあるタクシー運転手ブリュノ。 対照的に見えながら「親友」というものにコンプレックスを持っている点は同じ。 「スラムドッグ$ミリオネア」のようにクイズ番組を使ってハラハラさせ、美術品も一役買う展開は好みが分かれそうですが、一度結ばれた糸は完全には切れず、一から出直しのラストシーンがさわやか。 これも好きですが、オートゥイユの友情シネマとしては、彼が偏屈な画家に扮したベッケルの「画家と庭師とカンパーニュ」がより好みかも。 素朴でひねりなどはない田舎の物語の中に個性の強いオートゥイユを置くことで、いい味が出ていました。 こちらは都会的で空気の色まで違いますが、どちらも美術に関係ある映画なのが面白い。 ルコントにも心の友はいるのでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2012-07-05 06:45:15)
9.  ぼくセザール 10歳半 1m39cm
ジュール・シトリュックが「リトル・ランボーズ」でフランス留学生だったのは、この映画でもフランスからイギリスに渡る少年だからかな。 (「リトル・ミス・サンシャイン」のオリーブのように)ファットスーツでファットボーイになってるセザールの日常と冒険。 セザールもパパにとんでもない思い込みをするんだけど、心が柔軟な証拠でもあるよね。 同じヨーロッパでも南に下るにしたがって子供のマセガキ度は強まってるみたいで、親友に女の講義をされたり、大好きなサラと婚約したり。 究極は3人で親友の父親さがしに渡英を決行、さまざまな人々と出会う。 その中にはなんとアンナ・カリーナも!(かっこいいオバアちゃんだけど、歳月は美女により酷といおうか) たった一日の小旅行でも彼らには忘れられない旅。 空に舞い上がるカラフルな風船は、彼らの未来を祝福しているよう。
[DVD(字幕)] 7点(2012-06-04 17:30:44)
10.  ホルテンさんのはじめての冒険
冒険は若い人だけの特権じゃない。 「パリ空港の人々」の学者は急にせまいとこに入れられるのですが、小鳥と住んでいて長年の仕事を勤め上げたホルテンさん67歳の人生は、文字通りレールの上を走っていたのだけど脱線して広がりを見せる。 雪がちらつくノルウェーの冬、今まで持っていたものをなくし、かわりに新しいものを手に入れ、未知の人と語り合い、隕石の旅に思いをはせるささやかな冒険が続く。 あの男の子は突然の闖入者のことをずっと覚えているかもしれない、本人が忘れても。 心残りだった過去を塗りかえるあの勇姿、施設の母親の心にも届いたらいいな。 今の季節に見るとホッコリしていいかも。
[DVD(字幕)] 6点(2011-12-18 09:00:17)
11.  ポリス/インサイド・アウト
ミュージシャンのドキュメンタリー映画は少なくない。 コンサートに行けなくてもライヴに接することができる等の利点があり、07年のポリスの限定的なリユニオンを機に出されたこの作品もその1本だけれども、メンバー自身が自分たちの成長を撮った記録というのは他に例がないのではないかと思う。 ドラマーでありポリスのファウンダーでもある唯一のアメリカ人、スチュアート・コープランドがスーパー8で撮り続けた映像は経年劣化もあり粗いが、当時を直に伝えるフッテージの数々はファンには感慨深いものがある。 意外なほどステージが少ないのは「シンクロニシティ・コンサート」等の優れたライヴソフトが既にあるからだろうし、ツアーの移動やスタジオ・レコーディング時にひろった彼らの映像が中心。 初期ではバンやバスでの移動だったのが専用機に変わっていくのはそのまま彼らの急成長ぶりをあらわしつつ、バンドが大きくなるのはいい事ばかりではなく分散を招く要因にもなるのをも感じさせるが、一回り年長の小柄なギタリスト、アンディ・サマーズの大人の茶目っ気が多くのバンドが陥りやすい悲壮感からポリスを遠ざけていたのもまた事実であろう。 撮影者であるスチュアート自身の映像は少なくライヴの際にはマネージャーである兄のマイルスが撮っていると思われ、一番の悪たれはスティング。 罪もないアンディに襲いかかったりファンの女の子を抱きすくめたりと、カメラの前でもストレス発散をいとわない。 移動列車内で彼の横に同じプロデューサーを使っていたXTCのアンディ・パートリッジが座っていたりするのも意表を突かれるし、PV撮影現場では両方の素材をシンクロして多元的に見せたりとスチュアートが監督としての腕をふるう。 ロックバンドという呼び方が不似合いなほど個性的だった彼らの曲をコラージュした軽快で小気味よい時間は70分余と短いが、時を経て思いがけずポリスを内側から見る機会を与えられた。
[DVD(字幕)] 8点(2011-10-02 10:59:58)
12.  ぼくのエリ/200歳の少女 《ネタバレ》 
しごく美意識の高い映画。 主役2人に対照的なルックスの子を起用し、構図も配色も細心の注意を払い、深度を浅くし対象を浮かび上がらせ、空気は緊張と弛緩を交互に繰り返す。 そういう感覚的な部分の神経が細やか。 ただ(「キャリー」もだけれども)極端なイジメの映画はいいと思わない、観客に容易に感情移入させてしまうので。 耽美的であるといっても陰惨なホラーには違いなく、イノセンスの名の下に庇護されるエリとオスカーにも愛しさは感じなかった。 日常の中で自分の爪を隠すことに倦む人々には礼賛されそうな作品であり、ホラーはそういった抑圧を開放する目的を含むジャンルでもあるのだろうと思う。 映像にボケが多いのも元々目が悪くない人間には苦痛であったし、鮮やかなプールのシーンは水中だけで終わらせた方がよかった気もする。 それでもハリウッド・リメイク(トレーラーのみ視聴)の普通っぽさに比べれば一見の価値ありの世界。 母の愛も父の愛も投げ捨てて運命のソウルメイトと旅立つオスカーは、時の果ての自分も知らず今の至福に微笑む。 (「フギャーッ」となるCGネコたんの顔を使い回すのはマズイぜ!バレバレだよ~ん)
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-16 16:37:55)
13.  ボディガード(1992) 《ネタバレ》 
映画も主題歌も大ヒットでしたが、俗っぽくってあんまりイイと思いませんでしたぁ。 ホイットニーは歌手にしては演技うまいけれど舌なめずりするのがお行儀よくなくって、コスナーは一応カッコよいけどあんまり興味ないから。 ボディガードを用心棒サムライに例えるのは面白い。(なのでミフネ登場) アカデミー賞授賞式も一応サマになってました。(本物では絶対映らないプロンプターも) レイチェル命の古株ボディガードやスターの地位を守らせたいマネージャー、妹に屈折した思いを抱く姉などが絡んで、真犯人はやっぱりあの人、生え抜きボディガードはクライマックスでは「生きた盾」になるのがお約束。
[映画館(字幕)] 5点(2011-02-15 23:55:01)
14.  僕のスウィング 《ネタバレ》 
ロマの味わい深い音楽を聴かせるのが目的で、夏休みに少年がジプシーの少女と思い出を作るのは映画らしくするためなのだろうけれども、この二つが必ずしも結びついていないのがむしろ作為的でなくていいのかもしれない。 でも人によっては素っ気なくも感じられるだろう。 かき鳴らされる魂のこもったジプシーギターの調べと黒髪で少年のようなスウィングが国のない民の世界へエキゾチックに誘うが、別れにはいつも寂しさがつきまとう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-15 00:00:56)
15.  火垂るの墓(1988)
ラース・フォン・トリアーの悪意に満ちた「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と同じぐらい自分には合わない。反戦を隠れ蓑にしたような哀れっぽく執拗な描写に憔悴するだけ。ジブリ印で国民的映画のような扱いなのも妙だ。
[地上波(邦画)] 3点(2010-03-06 07:05:36)(良:3票)
16.  ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!
この作品のすべてがいいとは思わないが、それを差し引いても欲ばりすぎなほどの密度。他国へのシンパシーという面では「ドニー・ダーコ」と好対照をなす作品でもある。英国の伝統をコケにし(「ロミ&ジュリ」はお笑いにされても仕方がない滑稽さを孕んでいるし、ナショナル・トラストに代表されるような景観保護を揶揄してもいて、優雅なはずの白鳥も家禽扱い)、ハリウッド映画への愛着を隠そうともしていない。バディ物であること自体がオマージュなのだろう。ブランシェットやナイの使い方も贅沢なものだし、ダルトンがここまでやる(笑)のも脚本が気に入ったのだと思う。「友情と正義」を盾にして(アメリカン・ポリスムービーのマネしたいだけ?)好き勝手やっているように見えるけれども、結果的にそれが「猟奇と過激」(R15)をカバーしている。(ビル・ナイの警部がロンドンからエンジェルを迎えに来た時に、2人の表情を映しているシーンがいいですね!)
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-12-16 15:23:14)
17.  ポセイドン・アドベンチャー(1972)
ジーン・ハックマンは自分には何といってもレックス・ルーサーだけれども、2番目はこのスコット牧師。信仰のない人間は聖職者には距離を感じるものだが、この牧師には独特の味付けがされているためにそれを感じることがない。神に隷属することなく理不尽な仕打ちに怒りをあらわにする彼は、捨て身で運命に逆らってみせるのだ。「すべて神の御心」でなく。アーネスト・ボーグナインが彼を引き立てる格好で、シェリー・ウィンタースの水の中と外の演技も「人の役に立ちたい」という気持ちの重みを教えてくれる。「モーニング・アフター」を歌うバンド歌手キャロル・リンレイの吹替えをしているモーリーン・マクガヴァンは、これと次作でテーマ曲を歌ったためにディザスター・クイーンのあまりありがたくない呼称を賜ったが、2曲は彼女のベストアルバム(米国盤)を飾っている。監督ロナルド・ニームよりも実質的にプロデューサーのアーウィン・アレンの作品であり、彼は次作でこの路線を拡張することになる。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-27 01:03:06)(良:1票)
18.  ぼくの伯父さんの授業
「ぼくの叔父さん」が先生に!「ぼく」は出てこないけど。大真面目に繰り広げられる講義の数々が可笑しい。短いのでさらっと見れます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-04-12 11:25:46)
19.  星の王子さま(1974)
新訳本も書店を賑わすプチ・プランス。小さくて大きな物語はいつの時代も人々を魅了してやまない。唯一の映画化作品はミュージカル仕立て。飛行士役のR・カイリーだけはもう少し繊細な感じの役者がよかった気がするが、王子、ヘビ、キツネはそれぞれ魅力をふりまく。ふわふわの金髪でちいさな自分の星のまわりをとことこと歩く王子さま。心こめて世話した薔薇の花との関係に倦み、星めぐりの旅にでた王子の瞳に映るものは不可解な大人の世界そのもの。B・フォッシーのワルの魅力たっぷりのダンディな黒ヘビや、「アリス」の贋海亀とおなじく賢者のような悲しげな眼差しで王子を見つめるキツネのG・ワイルダーも王子を新たな世界へとみちびく。そして同じように自分を見失っていたパイロット。地上に降り瞬く二つの星。
[映画館(字幕)] 7点(2006-05-27 08:17:58)
000.00%
100.00%
200.00%
3171.92%
400.00%
5819.15%
623326.33%
733337.63%
818921.36%
9273.05%
1050.56%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS