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no oneさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 487
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23806/
年齢 41歳
自己紹介 多少の恥は承知の上で素直に書きます。

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1.  松ヶ根乱射事件 《ネタバレ》 
山下敦弘監督作品としてはもっとも手の込んだ脚本で、唸らされた。上手い。相当に上手い。徹底的にリアルで、過剰な部分が完璧に削ぎ落とされている。今までもこの人は面白いものを撮るなぐらいには認識していたけど、ここまで安定した手腕を発揮するとは思わなかった。掛け値なしに、恐ろしく力のある人だと思う。  これまでの作品ではだめ人間を描くにも笑いを交えてやんわりと表現していたが、今回はかなりブラックな味わい。田舎町の逃げ場のない人間関係のなかで、どうしようもない連中にうんざりしつつ、結局は自分も同類に過ぎないのだ、と思い知らされる主人公。そりゃ、拳銃ぶっ放すしかないわな。正気のたがが外れそうで外れない、でもやっぱり外れる。しかしそれでも殺人鬼にまでは堕ちない――言い換えれば、殺人犯にすらなれない、というのがほんとうに、怖気がふるうほどにリアル。  嫌な映画だ。人間という生き物を知り尽くしていないと撮れない、不愉快な秀作だ。
[DVD(邦画)] 9点(2007-09-21 02:22:25)(良:2票)
2.  まぼろし
まだ若いのもあって私には大切な人を失った経験がなく、その痛みは想像もつきません。夫の失踪を受け入れられず、幻想で何とかバランスを保つ妻。それでも否応なくつきつけられる現実が幻想を少しずつ打ち壊していきます。そして終盤の彼女が泣いているシーンで、夫の死を受容して終わるのだなと思いきや…あのラスト。いったいどう解釈すればいいのか…幻想に逃げた哀しい結末だったんでしょうか? それにしては圧倒的に美しい光景で、けっして陰鬱なシーンではありませんでした。  ところで、私は『ポネット』のような作品が嫌いです。「お母さんはあたしの心の中で生きている」と言って立ち直るのですが、ずいぶん妙な理屈だし、そもそも喪失の痛みってそんなに生易しいものでしょうか。もしかしたら、一生その痛みが癒えることはないかもしれない。思うに、愛する人を失って生きていけるか?と問われてはっきり答えられる人は少ないでしょう。だからこそ、曖昧なラストでよかったと思います。答えは一人一人の胸の中にしかないからです。それに、彼女が現実を選んだにしろ幻想を選んだにしろ、あそこまで人を愛することができたということ自体、奇跡には変わりありません。どんな解釈をしたとしても、あの海の美しさは誰にも否定できないでしょうから。
9点(2005-01-23 05:20:52)(良:1票)
3.  マグノリア 《ネタバレ》 
あのカエルが降ってきた瞬間に、たぶんみんな気が抜けたんだと思う。なんというか、煮詰まって煮詰まって、破裂寸前まで膨らんだ風船のような緊張状態になっていたところで、急に空気がぷしゅうっと抜けてしまう感じ。それまで深刻に悩んでいたのが、なんだかバカバカしくなってくる。自殺しようと思って銃をこめかみに当てた瞬間にカエルが手を打って死に損ねるなんていう経験をしたら、きっともう一度自殺しようとしたときに思い出し笑いが出て、死に向かって盛り上がっていた気持ちが萎んでしまうだろう。   人生がお先真っ暗に思えるとき、実は現実が悪いことばかりというわけではなく、自らの手で目を塞いでいる場合がある。人生の暗い部分ばかり見つめていると視界が狭まって、確かに存在するはずのポジティヴなものも見えなくなってしまう。しかしそんな呪縛はふとした拍子で解けてしまうもので、いったん解けてしまえば前よりもっと大らかな気持ちで物事を見つめられるようになっている。自分の悩み事を突き放して見られるようになれば、なんとかやっていけそうな気がするものだ。   あのカエルの群れが大勢の人たちにとってそういうきっかけになったとすれば、この映画はやっぱりある種の「奇跡」の物語なのだと思う。  (ただ、ラストのような現象についてなんの知識もないような人が「は?」で終わってしまうのはわかる。自分は竜巻で巻き上げられた魚やカエルが降ってくることがあるという話をたまたま知っていたので、比較的抵抗は薄かった。欧米ではけっこう知られている現象なのだろうか?)
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-03-04 12:02:06)
4.  マイノリティ・リポート
普通に面白かった。彼の過去の名作にとくに思い入れもなく、なんの期待もなく鑑賞したという点も功を奏したのでしょう。スタイリッシュな映像は個人的にすごく好みだったし、ストーリーもミステリー的には粗が目立つにせよ、勢いで楽しめた。遊園地のアトラクションに乗ってるような感じで、力ずくで面白がらせてくれる。スピルバーグってたいしたアイディアがなくても、たとえ手抜きをしたとしても、手癖だけでそこそこのものが作れてしまう感じがする。エンターテインメント職人とでもいいましょうか。やっぱり大した才能だと思います。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-31 06:21:27)
5.  街の灯(1931)
チャップリンほど可愛らしいおっさんもいませんね。階段を一段ずつ上り下りするのには笑ってしまいました。いい歳したおっさんなのに子供みたい(以上に?)に純真なキャラクターに思えるから不思議です。 【ひろみつ】さんと同じく、宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」を思い出しました。手術代を出してくれた人物の正体がチャップリンだと知った女性が失望を隠せずにいるのに、チャップリンはただ嬉しそうに笑っている。彼女には浮浪者のチャップリンを見下す気持ちがあるのにも関わらず、チャップリンには気にしている様子がなく、彼女の幸福を喜んでいるだけ。こういう人になれたらいいのに、と思って涙が出ました。自分の心の狭さや嫌らしさのことを省みずにはいられません。
8点(2005-03-21 06:32:07)(良:1票)
6.  街のあかり 《ネタバレ》 
冴えない割には美形の主人公が、動物図鑑の草食動物の項目に載っていそうな女にたらしこまれていくのが納得行かなかったけど、その点を別にすればけっこう卒のない出来。『浮き雲』や『過去のない男』よりもっと前の作品に似て、暗くシンプルなストーリーだった。次に男にどんな不幸が訪れるのかが観ていて容易に予想できる。男自身もわかっていてあえて飛び込む。この男の強さは愚直さと同意義であるはずなんだけど、どういうわけか苛立ちは覚えなかった。全然自分の不幸に酔っている部分がないからだろうか? 鬱な展開しかないのに後味はすっきりしていて引きずらない。暗いけれどなんともいえず清々しい作品だった。
[DVD(字幕)] 7点(2007-12-23 00:49:21)
7.  MIND GAME マインド・ゲーム(2004) 《ネタバレ》 
刺激的な作品であるのは確か。神様のイメージ、主人公とヒロインと結ばれるシーンもすごい。あんなの観たことない。ほとんどの声優にお笑い芸人を起用する大胆な試みも見事に成功している。湯浅政明さんという方は得難い才能の持ち主なのだと思う。  けれども、力技過ぎる後半の筋書きがいまいち……。心構えが変わっただけでなんでもできるわけもなし、テーマが率直なのは良しとしてもこれだけ語られるとさすがにクドくて、イライラさせられた。こういう熱いノリにはついていけたらいいけど、いったん白々しく感じたらそれでおしまい、おきざりにされてしまう。クライマックスであるイメージの奔流は、いろいろ詰め込まれてはいるけれど個々の発想はさほど切れがなく、冗長に感じた(ああ、でもアメンボやカツラには笑ったなあ)。序盤のテンションを維持できるだけの脚本力があったなら、名作になり得たと思う。  とはいえ、このような作品はとても貴重。アニメーションは半端無く自由度の高い分野のはずなのに、過去の作品のコピー&ペーストでしかない代物が多すぎる。これぐらいむちゃくちゃやってくれる才能がもっとあってもいい。
[DVD(邦画)] 6点(2009-06-09 17:59:01)
8.  マダムと奇人と殺人と
見た目のままに変てこな映画。鬱陶しい変人たち、ややブラックなユーモア、とんでもなくカラフルなのに不思議と調和している色彩感。外国のレトロなおもちゃ屋さんに迷い込んだかのような心もちになった。珍しい小道具とかしょうもない細かい演出とかにこだわっているので楽しく、飽きはしない。しかしミステリー仕立てのストーリーはあってないようなもので、ストーリーに期待してはいけない。レオン警視とうざいけれど憎めない仲間たちはなかなか魅力的で、こういうドラマシリーズがあったらたぶんチェックしてしまうと思う。完成度が高いとは到底いえないけれども、たまにつまむ分にはいい珍作です。  (ところでベルギーではダサい服しか売っていないという噂を聞いたんですが、本当なのでしょうか?)
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-01 16:29:01)
9.  マンハッタン
ただし、たぶん自分が子供だからだろう、これがウディ・アレン流なんだろうというのはわかるのだけど、正直あまり楽しめなかった。   台詞は笑えるけど、ウディ・アレン独特の早口で滑舌の悪いしゃべり方が聞いていて苛々してしまう。核心に触れずに皮肉を織り交ぜながらの話がまどろっこしく、しかもそれがここぞという場面でも同じなのでげんなりした。さらりと描いている割りに内容はどろどろしてて、主人公の都合の良さには引いてしまった。美男美女が登場しないのも意図的なんだろうけど、観ていて辛い(ごめんなさい…)。主人公の十七歳の恋人なんかは美容院で注文を間違えたビョークにしか見えない。「きれいだよ」とウディが言うたびに「お前はどこを見ているのか」とつっこみたくなる(重ね重ね、ごめんなさい…)。   きれいな幕切れといい、非常に完成度の高い作品であるとは思う。あと二十年くらい経ってから観直せば、印象が変わるのだろうか。   ところで、『ハンナとその姉妹』でも思ったけどやっぱりウディ・アレン作品の字幕にはもっと気を使って欲しい。洒落たユーモアの魅力が雑な翻訳のために半減しているように思う。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-03-21 22:21:15)
10.  マッハ!!!!!!!!
K-1でも禁止される肘や膝の技を平然と使う。「今の、死んでないか?」と思ったシーンが何度も。スピードではカンフーほどじゃない気がしたけど、破壊力では圧倒的に勝っているような気がした。かなりの迫力で大満足。あと、この手の映画では細かいあら探しとかは放棄して観るんだけど、決め技直前に瞳の中に炎が燃えあがるシーンはさすがにどうかと思った。クライマックスなのに失笑。しかも敵、また起き上がってくるのかよ! そこはやられとけよ!
6点(2004-12-18 07:26:16)(笑:1票)
11.  マングラー
設定はB級そのものなのに、観せ方がすごく上手いので映画として成立している。ホラーでは荒唐無稽な世界にいかに現実味を持たせるか(あるいは開き直るか)が分かれ目の一つだが、その点でこの作品は巧み。機械の異常さを小出しにするところは抑制が効いているし、過去の悲惨な事件を明かして話に厚みを持たせるところはいかにもキングらしいテクニック。たいして面白い映画ではないけど、その上手さには感心しました。
4点(2004-05-02 14:47:43)
12.  マルティナは海
自分で登録しておいて、すっかり忘れていた。そして驚くべきは、大して時間も経っていないのに内容自体ほとんど忘れているということ。超うろおぼえ。つまりはその程度の映画だったのですよ。悪役が一番いいやつだった、というのは覚えている。全体的に納得の行かない話でした。
[ビデオ(字幕)] 3点(2005-08-06 05:18:23)
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