Menu
 > レビュワー
 > クロエ さんの口コミ一覧
クロエさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1130
性別
自己紹介 8点以上は超お勧め。
ソフトを購入しています。
7点は面白いけど、1度の鑑賞で十分。
ソフトの購入まではしていません。
6点以下はハズレ。
ある意味、6点以下の作品を見続けるのは苦行です。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234
投稿日付順1234
変更日付順1234
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ベン・ハー(1959)
WОWОWでノーカット完全吹き替え版が放送されました。これはブルーレイでも吹き替えは途中で英語に代わってしまうため、とても貴重でした。ユダ・ベン・ハー(吹き替えではジュダではなくユダ)の復讐劇というシンプルなものですが、プラスアルファに太っとい柱が根柢から立っています。人を許すことなんて私にはできないことです。映画というものが、どれだけ強いメッセージを持っていようと私は、どうしても変わることができません。そういう意味で、この映画は私の人生に死ぬまで残る作品になることでしょう。製作年もあってか、高齢者の方に評価が高いですが、「アバター」や「タイタニック」だけが大作と思っている若い方にも本作をお勧めしたいです。ネタバレ抜きでここまで書けた!(笑)
[CS・衛星(吹替)] 10点(2014-04-02 00:06:15)
2.  愛情物語(1956)
 クラッシック映画が好きな私ですがタイトルがダサいので今まで敬遠していました。 辛口なこのサイトでかなり高得点だったので観ることにしましたが、今まで観賞しようと思わなかったことに後悔しました。  この映画が放送された数日前にもビリーワイルダー監督の「情婦」に出演していたタイロン・パワーですが、この作品のほうが魅力的に思えました。  「ハイジ」「ネロ」「マルコ」など、昔放送されていた世界名作劇場が未だに忘れられない人には、もってこいの作品です。  ミュージカルではないのですが、音楽の素晴らしさとギクシャクした親子関係のコントラストがとても素晴らしく描かれています。  「愛情物語」って邦題、本当に愛情の物語なんですね。  主人公は天国と地獄を行き来してラストシーン、誰があんな演出を思いついたのでしょう。  そういう意味も込め、自分自身忘れることのないように、私の10点の評価リストに入れさせてもらうことにしました。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2010-10-20 04:54:37)(良:2票)
3.  わらの男 《ネタバレ》 
 私も「鉄道員」よりも好きな作品と言いたい。  DVDの解説によると「わら(の男)」とは、わらでつまった頭を抱えているという、判断能力のないことを意味するらしい。  幸福な家庭を持つ男と、将来に夢を持たず、トト(宝くじ)を買い続ける美女。  全く別世界に住む、お互いの心が近づいていく過程がとても自然で、彼女がどの時点で主人公アンドレアを死ぬほど愛するようになったのか、もう一度観てみないとわからないくらいだ。  浮気に気付いた優しい奥さんの黙認が、アンドレアにとっては、とても痛々しいだろう。  因みに、この映画はハッピーエンドでは終わっていない。  それは、少年を間に挟んで泣きながら抱き合う夫婦。そのシーンに被さる妻の残酷なモノローグがこれからの未来を暗示しているからだ。
[DVD(字幕)] 10点(2010-04-17 13:53:40)
4.  鶴は翔んでゆく
 期待しなかったせいかわかりませんが、大当たりの映画です。主役の女優さん(タチヤナ・サモイロワ)、メッチャ綺麗です!ジャケットとまるっきり顔が違います。スタイル、表情、歯並びの良さまでカメラはしっかり捉えています。DVDはデジタル処理が徹底的になされているせいか、「アンナ・カレーニナ」より綺麗に撮れてます。  外見だけではなく役者としても最高に輝いています。疾走する戦車の行列に、まるでお豆腐でも買いに行くかのように平気で横切って行ったり、燃え盛る炎の中に飛び込んだりと、全てスタントなしでやってます。世界中探してもこんな女優さん見たことありません。聞いたことありません。もうビックリです。っていうか普通やらせないでしょう。  内容は反戦映画に思われがちですが、普遍的な「愛」を、たった91分で表現しているだけの物語です。愛し合い、愛され、そして愛を与え…もう本当に胸がつかえ涙が出ます。  この時代のソビエト映画は、小道具、伏線、シャレードと、世界の映画界の先陣を切っています。観客を充実させるテクニックが満載です。
[DVD(字幕)] 10点(2009-02-01 02:34:42)(良:2票)
5.  情婦
まず初めに、まだ未見の方は、決してネタバレレビューは読まないこと! 当時57歳とは思えない、冷たい美しさと若々しさを持つマレーネ・デートリッヒ。 邦題タイトルは「情婦」より、原作通り「検察側の証人」の方がインパクトがあったのではないでしょうか? 以前「ワイルダーならどうする?」という本を読んだとき、ビリー・ワイルダー本人のインタビューで、ヒッチコックを意識して作ったけど、到底及ばなかったと書かれていたのを覚えています 。いやいや、密室劇ながらテンポあるストーリー、決してネタバレできない出来栄えは、誰も否定できないと思います。 これからクラッシック映画を観ようとしている若者にも十分オススメ。 私にとっても、本作は、ビリーワイルダーの最高傑作だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2014-01-23 21:15:24)
6.  悪い種子 《ネタバレ》 
まず、未見の方は、ネタばれレビューは読まないほうがいいです。 子供って純粋なんですよ。純粋に描けば描くほど、残酷に見えてしまう、そこんとこを上手くついた映画だと思います。 ラストシーン、「サイコ」と同じように「まだ観ていない人に結末を教えないでください」というくだり、確かにそのとおりですね。 これは映画なんだから、という、ラストのお尻ペンペンが、いい味だしていると思います。 リメイクあるのでしょうか?なければ掘り出し物の一作ですね。 ラストで、ローダが取りに行ったのは、証拠になった靴と、ウィキペディアでは書いてありますが、DVDのパティー・マコーマックの音声解説では、母親が湖に捨てたというメダルを取りに言ったと言っています。
[DVD(字幕)] 9点(2012-10-30 01:10:48)
7.  理由なき反抗 《ネタバレ》 
 子供の頃観た時は内容を全く理解できませんでしたが、今回の観賞でよくわかりました。銃を持った少年プラトンは、まだ恋も知らない、ただ友達が欲しかっただけなんです。両親は養育費を渡せば親の責任は果たせていると考えていて、主人公のジムに精神病院に通っていることを打ち明け、孤独と戦っていたんです。そのジムの家庭も尊敬する親父がスーツにエプロンという、母の尻に敷かれている姿にウンザリして転向する前の学校でも今回と同じような反抗を繰り返してきたのです。転向する前に、どんな問題を起こしたのか描かれていませんが、冒頭の泥酔状態からトラウマを抱えていることは伺い知れます。 ところで、今回の観賞で「バック・トゥ・ザ・ヒューチャー」は本作をオマージュに使っていることに気付きました。 1955年の喧嘩はナイフや銃を出したりと危険一杯ですね。ジェームス・ディーンを魅せるためだけの映画と解釈している人が沢山いますが、刺激を感じないのは現在に至るまでに同じような作品を沢山目にしたからではないでしょうか?それでも、この作品には普遍的に続く親子のギクシャクした関係がしっかりと描かれていて、私の人生経験と重ね合わせることが出来た素晴らしい作品でした。でもチキンレースで死者が出た夜にラブストーリーっていうのはどうも…。監督は一夜の出来事にしたかったのでしょうね。私的には、そこに納得がいかず、10点にならなかった理由です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-10-26 05:19:43)
8.  イヴの総て 《ネタバレ》 
 今ならワンコインで買えてしまう名作中の名作。愛情と嫉妬と野望が後半になって突然グジャグジャに絡み合って、誰が善人で悪人なのかわからなくなってしまうのが凄く怖い。  ガス欠で止まった車の中でマーゴ(ベティ・デイビス)は本音を話したからこそ、イヴの人間性が後半浮き彫りになってきていると思う。  1950年の芸能界って、こんな感じ?  今だって、清純派アイドルがシャブ打って、性器にタトゥーやピアスを指して、SMに酔いしれるプライベートライフに我々は全く気付かずにいる現状。  いつの時代も人間は欲望に取りつかれてしまう生き物なのかなぁ…  この映画が名作と呼ばれ、普遍的と呼ばれてしまうのが、なんとも皮肉に感じます。  死ぬまでに一度でいいから観賞されることをお勧めします。
[DVD(字幕)] 9点(2009-08-28 07:21:45)
9.  陽のあたる場所 《ネタバレ》 
 どっかで聞いたことある話だなぁと思ってたら……そうだ! 富良野から、かぼちゃ持って上京してきた五郎さんだった。もし機会があれば、本作を観た後、「北の国から92 巣立ち」を鑑賞してみてください。「北の国から」を知らない人でも単独で面白い作品ですから。  まぁ、それは置いといて、主人公の青年、ジョージはとても純粋な奴なんです。後半の裁判で彼は全てを正直に告白している。それは映像でちゃんと描かれてあり、観客にも彼の誠実さは伝わっているはず。  問題は映像で描かれていない部分。この時彼が何を思っていたのか、何を考えていたのか、ジョージ本人でさえ分からない彼の本当の心理を、私たち観客が見抜けるか否かで本作の評価は大きく変わるだろうと思います。  因みに、吹き替えは途中でオリジナル音声に変わることがないので、とても見やすいです。
[DVD(吹替)] 9点(2009-07-22 01:01:25)
10.  欲望という名の電車(1951) 《ネタバレ》 
この作品はまず原作を読んでから映画とセットでご覧になられたほうがわかりやすいです。  原作は戯曲で210ページほどなので簡単に読めます。  映画は原作では描かれていないシーンがあります。  当時はヘイズコードという表現の規制がありました。  原作では、ブランチが10代の頃に結婚していた亭主(青年)がホモだったという告白が、映画では曖昧な表現でミッチに告白しているので、その後、ブランチが精神不安定に陥る理由に説得力がありません。  それから原作では、ラスト、スタンリーに向かって、割れたビール瓶で抵抗するブランチが、力尽くでベッドへ連れて行かれるという描写が、映画では、鏡に映るブランチとスタンリーのシーンでストップモーションがかかり次のシーンへ行くので、映画だけ見た方にとっては、ブランチがレイプされたという意味が伝わらないかもしれません。  ラストが原作と映画では全く違います。 原作では、ステラは「もしブランチの言うことが正しければ、私はスタンリーとは一緒にいられない」と言っていますが、映画の字幕スーパーでは、「もしそれが本当なら」という簡潔な表現のため、読み飛ばしてしまうかもしれません。  ブランチが精神病院から医者と看護婦に連れて行かれた後、原作では、それを見守るステラにスタンリーは膝まづくところで終わりますが、原作では、ステラは、スタンリーの呼び声に「もうスタンリーのところへ戻らないわ」と言い、2階へ駆け込むところで終わります。  私は今回、ディレクターズカットと呼ばれる、公開時にカットされていたシーンを追加したオリジナルバージョンのDVDを観ました。  それに付属されたプロダクションノートを読むと、公開時、レイプシーン(実際には暗喩)のカットと、レイプしたスタンリーに何のお咎めもないラストの描写を変更しろという、上からの命令があったそうで、監督は相当苦労されたそうです。 実際、映画でステラがスタンリーのところに戻らない決心をするのは、そういった意図があったからだと想像できます。
[DVD(字幕)] 8点(2021-03-18 17:08:38)
11.  お熱いのがお好き
三谷幸喜の作品を見ているような気がした。あの人、ビリーワイルダーを尊敬してるんですもんね。マリリン・モンローが魅力的でした。歌も、どっかで聴いたことある曲だし。 トニー・カーティスとジャック・レモンの女装で最後まで持って行っちゃったけど、仮に今リメイクしたら無理があると思う。 きっと昔見た人は大笑いしただろう。心の底から笑えなかった自分は世代が違うせいだろう。 女装なら「トッツィー」に限る。 因みに、DVDの特典映像は、トニーカーティスのインタビューも含めて、1時間くらい収録されている。
[DVD(字幕)] 8点(2014-10-10 20:13:29)
12.  続・菩提樹 《ネタバレ》 
何となくコメディータッチに描かれているところが前作と違うように感じます。 ストーリーは相変わらず淡々と進むだけなのですが、ヴァスナー神父がバッハばかり歌わせようとして返ってそれが客に受けないのが面白くてなりません。 セックスアピールのシーンなど、修道女の見習いだったマリアが足を見せ、そこに煙突掃除の男が表れるシーンも可笑しくてなりません。 おそらく本物のヴァスナー神父も含めてトラップ一家全員が本作を観賞したでしょう。 どんな感想を持ったか聞いてみたいものです。 マリアはステージで歌う前に観客に向かって、よくお喋りをしますが、ユーチューブでエド・サリバンショーに出演した映像を観ると確かにマリアはお喋りが多すぎるように思えます。 前作もそうでしたが、エンディングのマリア役の女性をみると「メリー・ポピンズ」を思い出します。 マリアは幸せ配達人なんですね。 因みにトラップ一家のCDは輸入盤で聴くことができます。 トラップ一家が解散した理由は子供たちが成長し結婚や企業家として独立し自然消滅したと先日放送されたNHKで言ってました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-17 21:31:11)
13.  菩提樹 《ネタバレ》 
淡々とストーリーが続いているので少々厚みが感じられませんが、実在したマリアさんの本の通りに作られたのではないでしょうか? サウンド・オブ・ミュージックで演じられるトラップ少佐はもっと優しい人格だったと脚本を読んだマリアさんは反対されたそうですが、その意見は却下されたそうです。 本作はトラップ少佐も歌を教えたヴァスナー神父も登場するのでマリアさん本人はこちらを支持されたのではないでしょうか? サウンド・オブ・ミュージックは世界中で愛されている映画ですが、それなのにこのサイトでは本作が7点もいかないのは残念でなりません。 ドレミの歌もエーデルワイスも使わず誰もが聴いたことがあるスタンダードナンバーを綺麗なコーラスでなかなか感動させてくれます。 ところで最近トラップ一家の4女だったという80代の女性のインタビュー番組が放送されていましたが、彼女の名前もマリアなので映画では違う名前になったとのことです。 それから破産したトラップ一家をホテルにして生計を立てたエピソードはアメリカで購入した家のことだそうです。 結婚に関してもマリア先生と長女の年齢差が4つほどしか変わらないことで本作ほどスムーズにはいかなかったそうです。 サウンド・オブ・ミュージックは間違いなく本作を参考にしているようですが如何せん邦題が悪すぎます。どうしてもこのタイトルにしたいのであれば、サブタイトルに「もう一つのサウンド・オブ・ミュージック」とでもつけなければ世間に広がらないマニアックな映画になってしまうでしょう? 本作のマリア役の女性とジュリー・アンドリュース、似ていると思いませんか? 「続・菩提樹」も特に必見ですよ。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-17 21:18:36)
14.  熱いトタン屋根の猫 《ネタバレ》 
 下のレビューで書かれた私なりの答えです。  どうしてポール・ニューマン演じる次男は妻を許す気になったか?  一つは、他のレビュアーの言葉を借りて「最後まで熱いトタン(修羅場)」から飛び降りず、兄夫婦を相手に一人で闘い続け、最後は父親に最高のプレゼントを送ったからだと思います。  もう一つは、本当に妻を許したのかという疑問です。  妻は兄嫁に散々な言葉を浴びせられました。字幕でしたが、あれは酷すぎますね。  次男は妻に助け船を送り、部屋に入ってキスをして、ベッドに枕を投げます。  あの枕は、私には「妻への愛」というより、父へのプレゼントを本物にする気持ちの表れだと思いました。  違うという方もいるかと思いますが、私に言わせれば、沢山出回っている本作の解説本の方が間違っていると思います。  意見には個人差があります。  E・テイラーの魅力満載の作品です。  私はP・ニューマンの大ファンだけど全く魅力を感じませんでした。本人も、この作品の演技が嫌いと言ってた記憶があります。  でも、この作品の主人公はP・ニューマンだと思います。だって、この作品のテーマは「父と息子」なんですから。   
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-22 11:57:20)
15.  世代 《ネタバレ》 
 アンジェイ・ワイダの初監督作品らしいが、この時点でワイダ監督の映画におけるスタイルは確立されている。  ナチスの占領下にあっても「労働者」という人生を楽しく過ごす青年が、美女ドロタが旗揚げした地下組織運動に参加することで人生観が変わっていく。  運動に参加するきっかけが、ドロタへの一目惚れというところに、この映画の甘い匂いを感じさせる。  作品の随所に描かれる、若者と、違う世代の人々の会話が、とてもいい。  「俺たちは労働者だ。これからは名前で呼び合おう」と若者に言う中年男性。  「辛い老後だな」と老人に同情する若者に、  「お前さんもいつか同じ目に逢うさ。だがワシはお前が好きだ。違っているといいが……」  死と隣り合わせに生きる人々の胸が熱くなる会話だ。  そして、やはりラストは名シーンである。  ドロタの運命と主人公スターショの運命の交錯が、希望を描きながらも涙を誘ってしまう。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-04-24 04:17:38)
16.  誓いの休暇(1959) 《ネタバレ》 
このサイトで、ちょっと期待しすぎたせいか、いいのか悪いのか判断に苦しむ作品でした。 主人公にイラっときてしまいました。でも純粋で不器用な男なんです。母親と暮らせる二日間を、パンを千切る様に他の人たちに分け与えているのですから。幸せは、こういう人に訪れてもらいたいものです。 「反戦」のメッセージは私には伝わってきませんでした。残虐シーンがないまま、主人公を「英雄」と呼んでしまうと、「西部戦線異状なし」のような意図は伝わらないと思います。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-10-07 20:09:29)
17.  鉄道員(1956)
 冒頭でお父さんが同僚をからかった時、横で爆笑している少年の顔が最高ですね。  私は他のレビュアーと違って、この時代に作られたイタリアのホームドラマは限りなく昭和のホームドラマに似ていると思います。  ただ一つ違うことは、日本のドラマは母親主体の所謂「母性愛」をテーマにしたものが多いのですが、イタリアは父を尊敬する息子という設定が主になっているものが多く感じます。もちろん例外も多々ありますが……。  父の尊厳は父親自身が固辞するものではなく、その家族全員が認めるもの。この時代のイタリア映画の多くにそれを感じます。  こんなお父さんだったら、ちょっとくらい酒飲みだろうと私は簡単に尊敬しちゃいます。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-04 21:32:28)(良:1票)
18.  東海道四谷怪談
 以前、どっかの映画評論家が「数ある『四谷怪談』の映画の中で最高傑作がこれ!」と言ってたのを覚えています。  主人公は、お岩ではなく、伊右衛門だということを忘れてはいけません。  伊右衛門に降りかかってくる数々の煩悩の誘い。私たちにも伊右衛門のような後ろめたい気持ちがあるからこそ感情移入できるのです。  低予算映画という感想がありましたが、脚本、セット、カメラワークなど、大量生産時代に作られた中では、かなり「力」入れて作ってあると思いますよ。 
[DVD(邦画)] 8点(2009-08-23 03:20:10)
19.  野ばら
 PTAのお母さん方は絶対に文句言わないでしょう、この作品。子供の時、児童会館で無理矢理観させられて、なんだか取っつきにくいオープニングに早く終わらないかなぁなんて思ったりしましたが、どんどん惹き込まれていって、心から少年を心配した記憶があります。  家に衛星放送を入れなければ、この歳になって観ることはなかったでしょう。  現代の価値観では万人に受け入れられることはないでしょうけど、当時感動した私たち大人が、この作品を子供たちに受け継いでいくのは、もはや義務かもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-08-12 03:46:56)
20.  雨月物語
 溝口健二監督の入門書と考えてもいいだろう。面白い作品の3大要素、「愛」「欲望」「裏切り」が子供でも理解できる範囲で描かれている。  このサイトでの8点は「出来としてはよい」という意味になるらしいが、上から目線で評価しているようで、もう1点つけようかなと考えてしまったりもする(苦笑)。
[DVD(邦画)] 8点(2009-01-02 01:51:53)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS