1. カリートの道
《ネタバレ》 渋い!セント・オブ・ウーマンのアルパチーノもいいが、力んでいない本作の方が彼の味がよく出ているように思う。ストーリー展開もスキもなく、2時間20分をまったく飽きさせず見せるデパルマ監督の力量には本当に驚かされる。しかしアルパチーノの目力は半端ないなあ!。縮れ毛のショー・ペーンもいいし、チンピラ役だけどレグイザモも光ってるよなー。こういう作品を観ると、映画好きで良かったなーと思わせてくれる秀作だ。蛇足だけどアルパチーノって意外と身軽で走るの速いよね。 [DVD(字幕)] 9点(2012-04-08 02:44:05) |
2. クロッシング(2008)
《ネタバレ》 きついパンチをくらった。最後はお父さんと一緒に息子に会えるようにと祈ってしまった。 北朝鮮の現実は本当に惨い。「サッカ」ーと「雨」と「天国」が本当に哀しく切ないモチーフとして描かれていて、後半は涙腺が開きっぱなしになってしまった。今現実にこのような事が日本の近くの国で起きているのが本当に信じられない。韓国映画の底力はあっぱれです。社会的問題をこれでもかと見ている者に訴える力作だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-05-24 11:30:14) |
3. 運命を分けたザイル
《ネタバレ》 昔丹沢で一人で遭難しかけた事もあって、山岳映画はそれだけで気合が入って観てしまうのだけど、山岳映画で最高ではないか。 人間って凄いと久々に思った映画。勇気をもらった感じ。クレバスから脱出するシーンは観ている方も「頑張れっ頑張れっ」って応援してしまうじゃないか。白熊みたいに雪山の中腹に出たときは思わずガッツポーズも涙もでてしまった。少しずつ目標を決めてそれに向かって何が何でも挑み続ける精神力には恐れ入ります。人間賛美の部分も大自然の映像も全ていい。確かに助かるかどうか結末分らず観てたかった気もするが、これはこれで、手法としても、本人のインタビューとドキュメンタリータッチの映画でいいんじゃないかな。でもザイル一本で繋がれた、支えてる方も、空中ぶらりんのどちらにもなりたくないが、もし自分がその状況だったらと考えるだけで寒くなるよー。きっとザイルが切られた後のふたりの人生は、それにより大きくその後変わったのだろう。でも撮影で再会できて良かったよな。とにかく映像の迫力も凄い。これは映画館で観たかった。 [DVD(字幕)] 9点(2010-12-17 06:19:12) |
4. 遊星からの物体X
《ネタバレ》 何年ぶりに見たんだろう。でも怖いねえ。見えない恐怖。閉ざされた空間。見方も敵もわからなくなるパニック。もう凄すぎ。公開当時、しばらく○○食えないよーって言ってたもんね。音楽もエンリオ・モリコーネ最高。カート・ラッセルもいいねえ。出世作になるのかな。チャイナシンドロームのマイケルダグラスみたいにね。南極越冬隊、一度でいいから体験してみたいという夢が吹っ飛んだ映画だ。必見。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-08-15 11:15:57) |
5. ダウト ~偽りの代償~
マイケルダグラスの法廷物というだけで迷わず借りて観ましたが。見ごたえありました。最後まで、ひょっとすると・・・こいつがか・・・・的な作りはいいですね。やっぱり構成力というか、見せる展開で大きく変わりますよね。しかしマイケルダグラスは昨今は悪の帝王イメージがはまりすぎてますね。チャイナシンドロームのカメラマンの頃の彼も良かったなー。まー若手ジャーナリストと辣腕弁護士の対立構図は良くあるけれど最後まで飽きずに見れました。2時間に満たないこういう作品はほんとスカッとしますわ。 [DVD(字幕)] 8点(2011-06-18 06:54:37) |
6. ソーシャル・ネットワーク
《ネタバレ》 展開も奇抜、偶然と天才の連鎖がこんなものを生み出すなんて、そりゃハーバードだから十分あり得るんだろうけど、自由闊達なアメリカのなせる業。訴訟まみれになるのもアメリカらしい。フェイスブックはよく知らないが、間違いなく全世界を変えつつあるのは事実だと思うし、ナップスターが音楽業界を変えてしまったも事実だろう。日本の名門大学ではこういう発見や創造は少ないのも頷ける。名作とか秀作というべきものではないが、ほぼリアルタイムでこんな映画を作れてしまうアメリカは凄いぜよ。どうせならアカデミー賞取ってほしかったな。 [DVD(字幕)] 8点(2011-06-16 02:07:49) |
7. 母なる証明
《ネタバレ》 業・・・親子の愛は無償ゆえ犯罪をも超越して存在する。問題作とはいえ力作。現代の日本の親子関係の希薄さ、むしろ親子が憎しみ合う映画の方が多かったりするが、親や子孫を重んじる韓国でなければ作れない映画だ。アメリカ映画なら子供を普通に犯罪者として警察にさしだすんじゃないか。正義ありきの国だから。いつまでも親子の愛は絶対であって欲しい。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-04-13 22:18:34)(良:1票) |
8. 私の中のあなた
《ネタバレ》 シーンシーンが美しく、切なく、哀しい映画。決してお涙頂戴的な感じもない。ある意味尊厳死というとてつもない大きく難しい問題を、白血病の少女にあてはめるて、きっちり作品に仕上げているところは感服する。いい映画だ。ベッドで少女がお母さんに送るために作ったアルバムをめくるシーンは涙で霞んで見えなかったよ。つかの間でも恋が出来て良かった。キャメロン・ディアスも好演だと思う。お父さんの目が優しいのも救われる。 久々にいい映画に出会えたと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2011-02-07 02:05:17) |
9. 再会の街で
《ネタバレ》 悲しい過去を乗り越えられない時、それを無かったとして生きるのも人の生き方ではあるけれど、受け止めて乗り越えられたらきっとそちらの方が幸せなのだろう。でもあまりにも悲しすぎる過去は忘れるしかない、それしか生きる道が無いとしたら・・・。チャーリーの悲しみが痛いくらい伝わってきて、やっと過去を話し始めたシーンは涙無しでは観れない。お金をかけなくとも心を揺さぶる映画はできるものだ。秀作だ。 [DVD(字幕)] 8点(2011-01-29 01:45:06) |
10. スラムドッグ$ミリオネア
《ネタバレ》 最高にクール!純粋なインド映画ではないけれど、インドパワーが炸裂。子役が上手くて切なくて、でも底抜けの明るさが見ていて救われる。ダニー・ボイルは普通じゃないね。見終わった後、少女ラティカ呼んでいた「ジャマール、ジャマール」の台詞がしばらく耳から消えなかった。エンディングも最高ですね。アカデミー賞作品は裏切られることも多いけど、これは傑作。あんなに貧しく辛い状況でも子供たちの目は眩しいくらいだ。日本との違いは一体何だろうと考えさせられてもしまう作品。しかしインドのみのもんたは意地悪やなあ。 [DVD(字幕)] 8点(2010-12-17 10:10:16) |
11. ロッキー・ザ・ファイナル
《ネタバレ》 ロッキーシリーズを夢中になっていた今や中年(私)にとっては、回想シーンシーン一つがあまりにも美しく、老いぼれたものの、愚直で、不器用なロッキーバルボアがそこにいるだけで、涙の連続でした。闘うとは何か。人生とは何か。語るロッキーの言葉がボディのように効いてきて、勇気を少し分けてもらった気がした。ビル・コンティのメロディーがもうアカンわ。パブロフの犬みたいに涙止まらんもん。 無骨でも渋いおっさんになろうと思うわい [映画館(吹替)] 8点(2010-12-17 07:52:02) |
12. マイケル・ジャクソン/THIS IS IT
《ネタバレ》 新作だったので借りて観ましたが、マイケルのCDを1枚も持っていない私でしたが、ほとんどの曲を耳で知っていたのには驚いた。リハーサルなのでマイケルは7割位の力で歌ってると思うけど、やはり踊りはすごいなあ。素直に感動するとともに、本当に偉大なミュージシャンを亡くしたんだな思い胸キュンなってしもた。たまらず公式ライブDVD「ライブ・イン・ブカレスト」買ってしまった次第だ。最高だった。あー踊れるようになりたいとミーハーのように思ってしまった。 「This is it」が本当に上演されてたら、間違いなく傑出したライブになっていたかと思うと残念でなりません。 [DVD(字幕)] 8点(2010-12-17 07:37:50) |
13. スター・トレック(2009)
予告で観てすぐ借りてきたら、何か違うと思ったら「スターレック」だった。参った。 冗談はさておき初スタートレックだったが良くできてるなあ。 いいよ、テンポもなにもかも。スカッとしますね。ヤマト観てないけど勝てるのだろか? J・J・エイブラムスは裏切りませんなあ、いい監督ですわ。 [DVD(字幕)] 8点(2010-12-17 06:31:01) |
14. 瞳の奥の秘密
《ネタバレ》 渋い!ストーリーは奇抜さはないが、カメラワークが秀逸で俳優がいいですねえ。心を揺さぶられる映画とまではいかないが、最後まで吸い込まれる作品。決して奇をてらってはいず、一貫したテーマもある。ある意味映画のお手本ではないか。過去・・決して忘れられない辛いことも人は乗り越えて前に向かっていかねばならぬ。言葉にするのは簡単だけど、それは大変な事だ。でも過去なしには今の自分が無いのだからどんな過去があっても、今を生きなければならない。人生に疲れが感じ始めた中年にはズシッとくる映画ですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-05 00:23:13) |
15. ロックアップ(1989)
《ネタバレ》 スタローンのバタ臭さが全編に効いてていいねえ。スタローンはこうでなきゃ。ドナルド・サザーランドは悪役ぴったりやね。スタローンの何かにくめない古臭い善人でも、切れると怖いよ・・てな役はこの人の真骨頂かな。泥まみれが絵になるのもこの人の特徴。よくあるストーリーだけどこんな映画は今作ってもまったく評価されないだろいうけど。こんなあらけずりな映画が普通に公開されてた時代が良かったように思う [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-07-17 01:54:56)(良:1票) |
16. 息もできない
《ネタバレ》 名作だと思うが、後味が辛すぎる。2回目観たときに、やくざのボスがヨニのお母さんの屋台を壊している場面に出ていたのがわかったけど、サンフンもその場にいたのでは?となるとラストシーンはヨニが単に弟の将来を案じていた不安な表情ではなくて、サンフンがいた事を思い出したのでは?と思ってしまった。考えすぎか。どこかのサイトでサンフンが事務所で着替えるシーンで体に傷があったのはまさしくヨニのお母さんが切りつけた傷跡なのではと書いている方がいた。そうするとそうすると、実はヨニの弟がある意味復讐を遂げたとも言える。いずれにせよ暴力の連鎖は哀しい。だからこそ、どこかで誰かが止めなければならないのだと思う。漢江の川辺のシーンは秀逸だと思う。ただ暴力シーンの多さに自分は少し引いてしまうのでこの点でご無礼。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-05-27 10:45:45) |
17. ボルト
《ネタバレ》 アニメ殆ど観ないんだが、この作品はいいねえ。家族のみならず大人も笑えますよ。 動物たちのキャラ最高、やっぱハムスターが一番っしょ。犬の毛並みとかホント抱きしめたくなるような精密なできばえ。CGも素晴らしいですね。 飼ってるウサギをおもわず撫でてしまったよ。眼から光線だしてってね。犬の声優にも驚きがあった。クレジット観てびっくり。遊び後ごろ満載でディズニーアニメはやはりすばらしいのですね。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-04-23 02:52:27) |
18. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
《ネタバレ》 小気味良く、展開も面白くて、登場人物のキャラもそれぞれアクがあっていいし、結末も好き。この悪がき一味になら入ってみたいと思う。ジェイソンステイサムがやはりカッコいいなあ。 [地上波(字幕)] 7点(2011-03-18 07:34:03) |
19. グラン・トリノ
《ネタバレ》 クリント・イーストウッドが描いた現代の西部劇なのでしょう。混迷の現代ではもはや西部劇も単純な勧善懲悪作品にはなれず、あの夕陽のガンマンをもってしても、自分を犠牲にするという復讐劇。暴力には暴力で対抗する時代ではないというメッセージがこめられているのでしょう。それでも差別の連鎖は無くならないのだとしたら・・・。クリントイーストウッド作品では一番のお勧めです。歳取ったけど本当にすばらしい演技です。理髪店主とのやりとりがイイネエ。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-05 00:05:21) |
20. 1408号室
《ネタバレ》 初のブルーレイ鑑賞だったせいもあるのか、映像が怖すぎだ。自分も幽霊はまったく信じてないタイプなのだが、ビルの窓から隣の部屋へ行けない場面は観ていて足がすくんでしまった。ジョン・キューザックも怪演だし、結末が単なる夢落ちでなくて良かった。ホラー映画殆ど観ない自分にとって(あまり怖くないので)、怖いと思ったのは「リング」か「-less」かこの作品かな。って実は怖がりか、わては。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-01-29 01:59:35) |