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にじばぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3271
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 41
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 21
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 36
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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181.  運ちゃん物語 《ネタバレ》 
1956年製作だが、それより一時代前の古臭さを感じる作品。 だがそれは良い意味での古臭さであって、まるで1930年代の清水宏監督作品を観ているかのような、ほのぼのとした人情劇である。  なんというか現代の様な、複雑でドロドロとした人間関係などは、そこには存在せず、劇中の人物たちは皆、純朴であり人間味豊かである。  コメディタッチな部分もある作品だが、決してどんちゃん騒ぎの悪ノリ的なコメディ劇ではなく、登場人物ひとりひとりの人間性が情感豊かに描かれており、好感が持てる。  この作品が作られた時代以降、日本映画は様々な意味で進展を遂げる。 しかし、こんなに素朴でいて素敵な日本映画を観てしまうと、日本映画の進展と共に失われてしまった大事な「何か」に気づかされる。 その何かとは、人間同士の素朴な心の交流である。  本作は、お気楽で楽しいだけの映画ではなく、時代を超えた日本人としての純朴さ、優しさみたいなものも教えてくれる素敵な日本映画である。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-08-22 19:45:20)
182.  盗まれた欲情
騒々しく猥雑で、暗めの映像から、今村昌平監督の息吹を既にこの頃から感じ取ることができる。  どちらかと言えば好みの監督ではないのだが、長門裕之と南田洋子二人の体当たりの演技に、吸い込まれるようにして画面に見入った。 二人の接吻は、それはそれは、心がこもっていた。 これ以上ない、極上の接吻シーンである。  この二人の役者がこの世を去り、亡くなる間際に老い衰えた姿をテレビなどで見ると、さすがにこの世の無常を感じざるを得ない。 しかしながら、この二人の役者、いや、人間には、確実に輝いていた時代があったのだと、一種の安堵感に似たようなものを感じる。 誰にでも素晴らしき頃があったのだと。  今村昌平監督は、既にこの作品から巨匠としての歩みを始めていたように思う。 本作には既に、今村昌平監督の個性と力量が十分に発揮されていたからだ。
[ビデオ(邦画)] 6点(2011-05-25 23:39:51)
183.  終着駅 《ネタバレ》 
男女の別れをひたすら描いた内容で、ヴィットリオ・デ・シーカらしい巧みな心理描写は見事。 だけど、何だか物足りない。 結局、男は捨てられ、プラットホームに転げ落ち、帰途に着く。 男女の哀しい別れを徹底的に描いたという意味では、なかなか力の入った作品だが、鑑賞して満足できるかというと、疑問が残る。
[ビデオ(字幕)] 6点(2011-05-01 01:02:28)
184.  カルメン故郷に帰る
日本初の長編カラー映画。 つまりは、国の威信をもかけた作品で、木下惠介がその職人技と安定した技量で、無難に作り上げた人情喜劇という感じ。  日本初のカラー映画だと思って観ているので、なんだか当時の興奮が伝わってくる。  高峰秀子が、今までになく体を露わにし、太ももなんて露出し放題! だけど太い(笑)。 でも、まあいい。 この時代の世相を反映していて、とても興味深く楽しむことができた。
[ビデオ(邦画)] 6点(2011-04-10 23:22:27)
185.  人間の條件 第四部 戦雲篇
仲代達矢の演技は相変わらず素晴らしい。 魂がこもっている。  この第4部は、そのほとんどが戦争映画そのものである。 2年兵で上等兵になった仲代達矢が、その立場の変化から、更なる問題にぶち当たる。 これはこれで面白かったが、企業を舞台にした第1部、第2部に比べると、見飽きた日本戦争映画の域を出ておらず、まるで一本の日本戦争映画を観た様で、全6部作という壮大さが感じられなかった。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-03-23 16:45:16)
186.  人間の條件 第三部 望郷篇
兵隊同士のいざこざやいじめ、上官と部下との上下関係などが、細やかに描かれているが、あまたある日本の戦争映画で、それは語りつくされている。 せっかく壮大な全6部作なのに、そんな内容を第3部のメインに据えたのは、何だかもったいない気がしなくもない。  ただ、そんなありふれた日本戦争映画の題材ながらも、仲代達矢の存在感と個性は光るものがあった。  それにしても、仲代達矢のような体力がほしい。 平和な時代であれ戦争下であれ、体が資本。 頑丈な肉体は、宝である。 頑強な身体こそあれば、どんな世の中でもなんとかやっていける、そんなことに注視してしまった。  それにしても、仲代達矢と“ふしだら”な行為とやらをしていた(婦長に、そうみなされた)看護婦を演じた女優さん、とても瞳が綺麗だった。 まさに白衣の天使! 戦場でこんな瞳の美しい看護婦さんがいたら、私なら思わず抱きついてしまうところだろう。 そして、軍隊刑務所ゆきである。 私が戦争中に軍隊にいたら、こんな感じで生涯を終えるんだろうなぁ、と思った始末。 お粗末さま。 婦長に“ふしだら”な行為をしていたと濡れ衣着せられたら、どうせなら“ふしだら“な行為を実際に実行したい。 じゃなきゃ、損だ。 だけど、軍隊刑務所ゆきである。  やっぱり私は、平時でも戦争下でも、結局ダメなところに落ちる気がする。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-03-23 01:35:43)
187.  煙突の見える場所
上原謙、田中絹代、高峰秀子という布陣で、実に豪華キャスト。 内容も普通に楽しめるものだが、日本映画黄金期として考えると、普通の出来かなぁ、というのが正直な感想。 だけど、レベルが高い時代での「普通」であるからして、それでも十分楽しめる作品内容だった。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-03-05 22:41:26)
188.  東京暮色
父と母、娘二人の四人家族の構成だが、互いに秘密が多く、意思の疎通ができていない。 いや正確に言うと、父親は娘達に対して歩みよる姿勢を見せていて、秘密もないのに、娘二人はというと、互いに秘密を持ち、父親に対して全てを開けっぴろげにしていない。  家族という形はありながらも、内実はバラバラで、秘密だらけ。 でも、現代の家庭の姿を考えると、今ではそれがむしろ普通だったりするわけで、身につまされるものがある。  しかも、離婚や別居なども出てきて、まさに現代を予見したかのような内容に、現代劇における小津の凄さを感じずにはいられない。  そういう意味で、本作は大人向けの映画であり、子供の目線から見ると理解できない作品かもしれない。 逆に、結婚を経験し、子供も居る大人から見たら、たいそう怖い内容で、現実的な恐怖感を煽られる様な思いである。  キャスティングに目を向けると、原節子・笠智衆の親子はおなじみとして、有馬稲子の陰鬱な目つきが印象的。 エリート役を演じさせるとしっくりくる中村伸郎の、雀荘オヤジ役はややミスキャストか。 三好栄子は、平民の汚いおばちゃんというイメージがあるので(失敬)、本作の女医役が意外にもはまっていて、これには驚いた。 演じようと思えばどんな役でも自然にこなせるという、三好栄子の実力を垣間見た気がする。  山田五十鈴・原節子の母娘は、歳の差に違和感をおぼえた。 親子ほどの年齢差ないでしょ、って感じ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-09-05 10:49:05)
189.  毒婦高橋お伝
出演者に私の苦手な下膨れが多く、正直、参った。 特に、“毒婦”お伝は美女という武器を使って男を翻弄する役なのだが、下膨れで横顔のアゴラインがむくんでいてどうにも魅力を感じようがなく、致命的に物語に入り込めない。  だが、どうもこの作品には怪しげな雰囲気が漂っていて、それが面白い。 カルト的な味わいのある日本映画である。
[映画館(邦画)] 6点(2010-06-20 15:52:01)
190.  薔薇いくたびか
若尾文子と南田洋子が20代前半の頃に共演した貴重な作品で、長谷川一夫のスーツ姿を見られたり、市川雷蔵や勝新太郎などが端役で出演していたりと、キャスト面では申し分なし。  ただし脚本的にはかなり問題あり。 都合の良すぎるストーリー展開には、見ていて苦笑せざるを得なかった。 特にラストの30分は、完全に蛇足。 普通に二人がくっついて爽やかに終り、というベタな終わらせ方の方が数倍良かったような気がする。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-06-20 00:46:16)
191.  飢える魂
川島雄三監督作品という理由で鑑賞。 前後篇に渡る大作だが、その分、間延びした感は否めない。 ただし、安心して観ることのできる安定した人情劇・恋愛劇となっている。  南田洋子の美しさを見るにつけ、近年テレビ放映された、認知症を患った彼女の、死ぬ間際のあの痛々しい姿が恨めしい。  こんな姿を見てしまうと、長門裕之の妻であった南田洋子は、まるで本作での彼女の役柄の様に不幸であったと感じてしまいざるを得ない。 だけど、私の本名の下の名前は、長門裕之を大好きな父親が、長門裕之の名をもじって命名したものだから、まるで自分自身の名前を否定するようで、やや複雑(苦笑)。 いや、長門裕之は私生活ではダメダメだったけど、役者としては素晴らしかった、と思うことにしよう!
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-06-13 14:08:57)
192.  彼奴(きゃつ)を逃すな 《ネタバレ》 
ずっと観たかった鈴木英夫監督作品。 昨日、念願叶ってようやく渋谷の映画館、シネマヴェーラにて鑑賞した。  鈴木英夫監督は、基本的に社会派ドラマに向いていると思っているのだが、本作のようなサスペンスはどうだろうか。  『黒い画集 第二話 寒流』でも感じたが、鈴木英夫監督とサスペンスとの相性はそれほど良いとは感じなかった。  緊迫感はあったが、どうも刑事の鈍感な対応に苛立ちを感じた。 サスペンスとしての緊迫感を盛り上げるためとはいえ、刑事の対応の鈍さに無理を感じた。 終盤のシーンで、宮口精二が洋裁店に押しかけるシーンがあるが、あの時、木村功が看板の電気をチカチカさせているのに、外の刑事達はその異変に気付かないというのは、少し無理があったかな。 それと、暗い中とはいえ、あれだけ至近距離で犯人が銃を撃ちまくったら、普通助からないだろうに・・・  まあ、気になったところを羅列しても仕方ないが、良かった点としては、モノクロ映像の醸し出す不気味な味わいと、ロケによって実現した当時の街並みを見る面白さがあったことだ。  当時の商店の立ち並ぶ街並みや、まだジャリ道のだらけの住宅街、そして新宿のワシントン靴店やタカノなどを見渡す風景など、相変わらず鈴木英夫監督は風景描写が素晴らしい。  でもやっぱり、鈴木英夫監督には、サスペンスよりも社会派劇の方がより似合うと思う。
[映画館(邦画)] 6点(2010-05-02 11:34:30)
193.  シェーン 《ネタバレ》 
淡々と進む西部劇だが、確かにスキがない。 だけど、ここぞといった見せ場もない。 主人公のかっこよさが中途半端なのも痛い。 むしろ適役のガンマンの方がスタイリッシュでかっこよい。   だがしかし、ラストの締めくくり方には痺れた! 一方的に喧嘩を売りに行って、さっさと全滅させ、そして潔く去る。 まあ強ければ何でもアリというラスト、というかオチにも思えるが・・・
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-19 21:57:45)
194.  新・平家物語
溝口カラーがダメというより、むしろ溝口時代劇がダメと言いたいところだが、『元禄忠臣蔵』は結構良かっただけに、この中途半端な出来は謎だ。  市川雷蔵と溝口健二のコラボが観られるのは貴重で、これはこれで嬉しい。 ただ、現代劇でのこのコラボが観られたら、もっと良かっただろうに、と思うと少々残念ではある。  重厚なつくりで、なかなか溝口作品らしい品格のある作品だ。 武士の台頭直前を描いた内容も分かりやすく、好感が持てる。  現存する溝口作品33本目の鑑賞となり、残りは遺作の『赤線地帯』を残すのみ。 溝口作品群はどれも個性的で、特に重厚なオープニングに、その個性を見出すことができる。 あと1本。 そう思うと、達成感と共に寂しさもつのる。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-03-26 01:35:12)
195.  めし
成瀬作品の中では比較的評価の高い本作ではあるが、個人的にはそれほど抜きん出ているとは感じなかった。 それはただ単に、主演の原節子という女優がそれほど好みではないという理由だけかもしれないが。  それよりも、杉葉子がますます好きになった。 とにかく表情が明るい。 彼女の笑顔を見ていると、明るい気持ちになれる。 夫役の小林桂樹に嫉妬した。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-03-23 00:40:05)
196.  君の名は 第二部
第一部にひき続き、まさに王道をいくドラマだが、長い時間観ていると、これが不思議と心地良くなってくる。 本作の佐田啓二は、とにかくカッコイイし、とにかくモテる。 決してうまい俳優ではないけど、顔がここまで特徴的にカッコイイと、ただそれだけで十分である。 当時の佐田啓二ファンは、これを観てさぞかしメロメロだっただろうなぁ。  それにしても、笠智衆のアクションを観られるとは思わなんだ! 笠智衆のアクションを観ることができる数少ない作品だろう。
[ビデオ(邦画)] 6点(2010-02-10 02:55:27)
197.  ここに泉あり
今井正監督が描く、正統派人間ドラマ。 真面目な監督が、岡田英次と岸恵子といった安定した実力を持つ俳優陣を配し、無難にまとめ上げた作品だが、無難に楽しめる反面、真面目過ぎるきらいがあった。  ただし、小林桂樹は実に人間味あふれるキャラクターを演じており、まさに名演。 小林桂樹の演技の幅の広さを感じることができた。   又、音楽の素晴らしさ、音楽を聴くことによって得られる感動などが、150分の尺の中にぎっしりと詰まっており、その辺りも評価できる。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-11-19 00:13:07)
198.  獄門帳 《ネタバレ》 
主人殺しをしたのは誰か?という問いかけの下に、ミステリー風味で進行する時代劇。 鶴田浩二が主人(岡田英次)殺しをしたとして、引き回し&はりつけの刑をくらうことになるが、それをどうも不審だと感じた牢屋の奉行(笠智衆)は、鶴田浩二が無罪として問い詰めていく。  実は、岡田英次の妻(香川京子)が犯人だったと分かるのだが、時代劇でありながら、まるでミステリー小説を読み解く様なその味わいは、独特のものがあった。 香川京子は、実に和装が合っていて、その美しさたるは際立ちを見せていた。 香川京子は、やはり現代劇より和装を着こなした時代劇の方が美しさを発揮するように感じる。  しかし、実質的には笠智衆が主役の内容で、鶴田浩二や香川京子はどうも存在感が薄い。 笠智衆は、他の作品でよくみかける「穏やかな老人役」ではなく、芯の通った強気な老人役を演じており、これには新鮮味を感じた。  話はやや長いのがネックだが、その内容はなかなか充実しており、見応えのある異色時代劇であった。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-11-05 16:37:26)
199.  たそがれ酒場
酒場という閉鎖的な空間の中で、巻き起こる数々の人間ドラマ。 まさか内田吐夢監督が、この時代にこんな群像劇を撮っていたなんて、まずそれが驚きだ。 ただ、個人的には、話が散漫になりがちな群像劇はそんなに好きではないので、まずまず満足できた程度だった。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-10-30 22:50:34)
200.  どっこい生きてる 《ネタバレ》 
なんとも暗い作品で、観ていて楽しい気分にはなれない。 最後は希望を含んだ展開をみせて終わるものの、どこか強引で少し不満。 子供が危険にさらされて、奮起してまた日雇いで仕事を探す、という意味であろうが、日雇いで何とかなるなら、一家心中なんか考えなかったはず。 そこら辺が少し納得がいかない。  ただし、河原崎長十郎の演技は迫真に満ちており、往年の爽やかな印象とはかけ離れた落ちぶれた男をすんなり演じているのはさすがである。  それにしても、中村翫右衛門が中村翫右衛門に見えなかった! 役作りのせいか、それとも老けたせいか。 もっと小粋な雰囲気をもった役者だと思っていたので、すこし寂しい気分だ。
[DVD(邦画)] 6点(2009-09-10 05:55:41)
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