Menu
 > レビュワー
 > 東京50km圏道路地図 さんの口コミ一覧。11ページ目
東京50km圏道路地図さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2604
性別 男性
自己紹介 単なる鑑賞備忘録・感想文です。


※2014年11月10日高倉健逝去。人生の大きな節目。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234567891011121314151617181920
21222324
投稿日付順1234567891011121314151617181920
21222324
変更日付順1234567891011121314151617181920
21222324
>> カレンダー表示
>> 通常表示
201.  日日是好日
就職難や男の裏切りや親の死といった、傍から見ればありきたりではあるが当人にとっては重大な「苦難」を、茶道を極めていく事で乗り越えて成長していくというロスジェネ世代の女性の物語なんだが、基本的には映像・音声中心の「頭で考えてはいけない」感じる作品になっているので、こうやって「どういう意味があるのか」を解釈して文章化する事を拒否する作品なのかもしれない。ただし、心情表現は独白形式になっているので、逆に説明臭いというアンバランスを感じるのだが、この辺は脚本化に失敗したのだろうか。 ちなみに原作はかなり有名なようであるが恥ずかしながら未読なので、映画の『道』は茶「道」にかけているのかどうかはわからないのだが、茶「道」の方は「伝統」を表すので「意味」は全く異なる。女の生きる<道>とでも考えれば両者を媒介可能なのかもしれないが、それにしてもここまで男不在な作品というのも違和感がある。 尚、調べてみると原作者は1956年生まれのようで映画の設定よりも15年程度上であり、これを映画化するに伴いロスジェネ世代に置き換えた事によるズレが色々と生じているように思える。従兄弟の商社就職も実際には雇用機会均等法前の話だろうし、地元に帰って医者と見合い結婚して寿退社というというのもいつの時代の話だよとツッコミたくなる。そもそも少女時代に映画の『道』を劇場鑑賞したという設定に違和感があるのだが、家族で名画座に行ったという事なんだろうか。ロスジェネ世代ではありえない設定ではあるが。
[地上波(邦画)] 4点(2020-09-21 21:46:30)(良:1票)
202.  ちいさな独裁者 《ネタバレ》 
所謂なりすまし系サスペンスであり、いつバレるんだろうという緊張感が持続する。スタンフォード監獄実験にもあるように立場や役割が人格を作るとはよく言われるが、本作は制服を手に入れた人間が権力を手に入れ、暴走していくというのがメインストーリーにはなっている。ただし、本作の中心テーマは権力や権威に対して人間はどのような態度を取るのか?といった社会的問題である。権力に対しては、積極的に加担したり、保身から仕方なく従ったり、異を唱えたり、様々な対応がある。それは学校や職場やさらには家庭でも言える事である。ちなみに、有名なアイヒマン実験(ミルグラム実験)によれば、人は権力に服従する事によって残忍になる事が明らかにされている。 本作では各人の対応が明確に描かれる事は少なく、多種多様ながら概して曖昧な形で描かれる。よって、鑑賞中はこの辺が少々わかりにくく、モヤモヤする事が多かった。しかしながら、権力に対する対応は個人の中でも一様ではなく、状況や場面によって変化するものであるし、そもそも曖昧でグレーなものである。そういったグレーさを描いたという点では非常にリアリティーのある作品に仕上がっているとも言える。他方、作品は中途半端なところで終わる印象も受ける。できれば主人公が処刑される最後までしっかりと描いて欲しかった気もするが、それを描かなかったのは主人公の生涯がテーマではないからだろう。 エンドロールでは主人公が現代によみがえり、我々に「独裁者」を突きつけてくる。これは過剰な演出とも言えるが、こうでもしないと歴史的出来事として片付けられてしまうのではないかという製作者の危機感故かもしれない。歴史的実話ながら現代的テーマとして重く響く作品である。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-09-19 14:25:47)
203.  イコライザー2 《ネタバレ》 
2の方が面白い。街の解決人から話が大きくなり深みも増しているし、相手もタダのヤクザから元同僚へとパワーアップしているので緊迫感も増している。「善も悪もない、敵も味方もない、罪も美徳も無い。あるのは運不運だけ」という台詞が印象的。価値観を相対化すればそういう事にならざるを得ないが、この相対主義にどう抗うかがある意味「人生とはなにか?」そのものであり、それを主人公が体現していると言えなくも無い。尚、作中に出てくる『世界と僕のあいだに』は面白そうなので読んでみようかと。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2020-09-18 22:53:27)
204.  イコライザー
現実的には「正義」なんてない。そういった正義無き世の中のファンタジーかな。表と裏の顔にもっとギャップがあってもいいような気もするが。主人公が強すぎて危機感が薄いのが難点。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2020-09-18 11:07:27)
205.  アメリカン・アサシン
マジメに作ってるんだかフザケテで作ってるんだかよくわからない作品。だからツッコミどころも各所にはあるが、全体的にはムダなくダレないスパイアクションで、主人公が未熟かつ未完成なのもいい感じ。ただし、鬼教官はちょっと脇が甘いような気もするが。
[地上波(吹替)] 6点(2020-09-17 17:07:14)
206.  図書館戦争 THE LAST MISSION
「表現の不自由展」の騒動やSNSの言論規制等、表現の自由が問題となっている。という意味では「メディア良化法」が制定されてもおかしくはない状況でもないとは言えないわけで、非常に重要なテーマを扱っている作品ではある。しかしながら、中途半端な戦闘シーンばかりで問題の核心には迫っていない。国民の表現の自由への無関心と図書館隊の無力感をもっとしっかり描くべきではないか。原作未読なのでわからないが、戦闘ばかりしてるわけじゃないだろう。それじゃあ小説にならないし。基本的な対立構造としては国家組織と地方組織の武力衝突になっているわけだが(ここが荒唐無稽過ぎていくらフィクションとは言えリアリティーがなさすぎるという難点があるのだが)、あいちトリエンナーレでも問題になったように国家と地方の問題も重要なテーマであり、これらのテーマをしっかりと映像化すればとても興味深い作品になりえたと思うが。
[地上波(邦画)] 4点(2020-09-16 21:23:40)
207.  2ガンズ
平凡でありきたりな刑事モノ?かと期待しないで見たら、テンポがよくて多少のヒネリもあり結構楽しめた。コメディなせいか危機感が薄いので、もうちょっと硬派にして2人がもっと追い込まれた方がよかったかも。
[地上波(吹替)] 6点(2020-09-16 17:13:51)
208.  マッドマックス 怒りのデス・ロード
荒廃した未来における資源争奪戦というのが本シリーズの基本的なモチーフだと思うのだが、そこに女性解放や障害者活躍といった現代的な社会テーマだったり、魂の再生といった宗教テーマだったりと倫理的問題も盛り込んでしまった結果、本来のテーマ性が薄れてしまって全体的な世界観がボヤけてしまった印象。好意的に見れば現代風に世界観をアレンジしたといえなくもないが、正直マッドマックスシリーズに倫理問題を持ち込むのはどうかと思う。マックスの存在感のなさは女性の抵抗運動に奉仕する役割でしかない事の証左だろうし、宗教的カリスマ(ジョー)への忠誠心から「仲間」への自己犠牲といったウォーボーイズ(ニュークス)の心情変化も荒廃した世界観の中ではウェットでミスマッチな印象を受ける。とはいえ、アクションは進化しているので、テーマ等は考えずに単純な「鬼ごっこ」として楽しむ分にはいいのかもしれない。
[地上波(邦画)] 6点(2020-09-15 20:37:27)
209.  アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング 《ネタバレ》 
自己評価は高いと傲慢になるし、低いと卑屈になるし、かといって「ありのままの自分!」と開き直る事にも問題がある。結局のところは何事も「中庸」が大事ということだろう。ちなみに、傲慢と卑屈の中庸は「謙虚」だが、これが結構難しいわけで・・・。だから、本作の開き直り系オチには少々問題があって、この手の作品には結構多い展開ではあるのだが、そういった問題点に気がつけるかどうかがポイントなのかと。
[地上波(字幕)] 6点(2020-09-15 12:13:27)
210.  借りぐらしのアリエッティ
小人は何の比喩なのか?それが問題でしょう。ストレートに考えれば絶滅危惧種。「借りぐらし」とは言っても「狩り」と称して盗んでいるわけで、「借りぐらし」じゃなくて「狩りぐらし」だろ!とツッコミたくなるが、所有権とか盗みとかってのが小人に適用されるのか否か。小人を人間と考えれば適用されるのでしょうけど、人間扱いされてはいないわけで。ここから話を膨らませて発展させれば小人はマイノリティーって事も想定可能ではあるが・・・。 他方、人間は自然からの収奪を繰り返して環境破壊し、動植物の住処を破壊し結果的に絶滅危惧種を生んでいるわけで。そういう意味では人間側には「(自然に対する)借りぐらし」の意識さえないのかもしれない。製作者がどこまで意図しているのかは不明だが、そういう社会的問題(環境倫理的問題)を巧妙なアニメで表現していても、それが十分に伝わらないようであれば作品としては失敗なのかもしれない。が、よく出来た作品ではあると思う。
[地上波(邦画)] 7点(2020-09-12 10:19:27)(良:2票)
211.  キャプテン・フィリップス
序盤は結構よかったんだが、船長が拉致されてからはギャーギャーわめき散らすだけの救命ボート内の出来事と、緊迫感のない事務的な軍の動きの2拠点中継みたいになって、ありきたりな救出劇になってしまった。音楽も大げさで逆に安っぽくなってしまったように思う。これが実話なら仕方ないのだが、映画として製作するなら大胆に脚色してしまって、序盤を展開する形で船内の心理戦の攻防に特化した方が緊迫感があって楽しめたと思う。
[地上波(吹替)] 5点(2020-09-09 13:53:32)
212.  パッセンジャー(2016) 《ネタバレ》 
前半は楽しめた。が、折角の面白い設定なのに後半はシステムトラブルの解決とそれに伴い和解しちゃうという陳腐な展開で失速。「置かれた場所で咲きなさい」的なオチも萎える。そもそもポイントとなるネタバレをアンドロンドがあっさりしゃべっちゃうというのもどうなのかと(えっ!しゃべっちゃうの?と声を出してしまった)。 ネタバレには女が次第に疑い始める等々もうちょっと盛り上げがあってもよかったのではないか。そして、ネタバレ後は三つ巴+1の心理的駆け引きで展開していった方がよかったように思う。 様々に料理のし甲斐がある設定でもっと滅茶苦茶やれたハズなのに、こじんまりと終わってしまい色々と残念な作品ではある。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2020-09-08 22:01:07)
213.  20センチュリー・ウーマン
監督の実体験に基づいているようだが、俗な言い方をすればひと夏の経験として15歳の少年に性教育をする話。高尚な言い方をすればフェミニズムを教え込む話とでも言えばよいだろうか。基本的には女性向けで、米国現代史や女性史にある程度の知見が必要だし、70年代の西海岸の田舎町の雰囲気を理解するのは困難でもあり、内容的には日本人向けではないように思える。少なくともコメディとは思えないのではないだろうか。 このような特殊性の中から普遍性を見出すとすれば、母ひとり息子ひとりの親子関係という事になるのだろう。当然の事ながら人は自分の生きた時空しか体験する事ができないし、例え時空を同じく生きたとしても世代によって価値観も異なる。母には母の生きた時代や価値観があるだろうし、息子には息子の生きる時代や価値観があるだろうし、そういった「ズレ」のようなものは感じるし、2人の「教育係」の女性が媒介役になっているのだろうが、基本的に男不在・男排除している事に偏りがあるし、イデオロギー色が強くて説教くささを感じる部分が多々あり、その分ドラマ性には乏しくて共感までには至らなかった。
[地上波(字幕)] 4点(2020-09-08 13:52:16)
214.  アジャストメント 《ネタバレ》 
決定論と自由意志の対立を描いているが、最終的には議長の裁定?が下っているので、結局は自由意志などなく決定論からは逃れられないという結論で終わったような。となると、終盤の「運命の扉」を開け続けるのは自由意志のようでいて実は決定論だったという事になるが、アメリカではそう描くしかないのかもしれない。 本作で興味深かったのは結婚相手に恵まれるとそれで満たされてしまって職業的には大成できないという所。男の方は大統領より女を選んだ(選ばされた?)格好になったが、女の方は男の選択はした(させられた?)が、それによって著名なダンサーへの道を失う事は知らないので、後からあんな衝動的な事するんじゃなかったと後悔するのか、それとも幸せな結婚生活で満足するのだろうか。幸福感といった内面にまでは神の意思は働かず、自分の考え方次第という事になるとは思うが、強固な決定論だと行為だけではなく思考までも決定論により左右されてしまうのかもしれない。
[地上波(吹替)] 6点(2020-09-04 15:53:49)
215.  クレイジー・リッチ!
全体的には成金系の趣味の悪い作品だとは思うが、好意的に見れば格差婚の克服を題材にアジア系アメリカ人を賛美する作品なのだろう。という意味では所詮「アメリカ万歳」でしかないわけだが。 とはいえ、オールアジア系のキャストでそれなりのヒットをしたという事が話題になる事の是非と、邦題からは「アジア」を外したという事の是非をどう評価したらよいのか。この辺に「アジア」をめぐる屈折した感情が未だにあるのではないかと思うのは考えすぎだろうか。
[地上波(邦画)] 5点(2020-09-04 11:50:32)
216.  わたしは、ダニエル・ブレイク 《ネタバレ》 
当時のイギリスの状態がどのようなものだったのか知らないので、どの程度事実に迫っているのかわからないが、訴えたい事は理解できる。ただし、この種の告発系の映画はドキュメンタリーを乗り越える必要があるのだが、映画らしい見せ場はスプレー缶ぐらいしかなくて、物足りなさは残る。全体的には単調なのでもうちょっとドラマ性が欲しかった。他方、フードバンクで食べちゃう場面は過剰演出に思えるし、ラストで主人公を殺してしまうのもちょっとヤリスギな気もしてバランスの悪さも感じる。申し立ての場で本人が堂々と訴える方が、伝わるものが大きかったのではないだろうか。
[地上波(字幕)] 6点(2020-09-03 13:46:23)
217.  マネーボール 《ネタバレ》 
陸上や水泳等の個人競技は数字(記録)のみで判断されるが、集団競技はそうはいかない。チーム事情だったり周囲との相性だったり、さらには私生活や素行や性格等々で評価される事があるので埋もれてしまう人材がいる。データによってそういった埋もれた才能が発掘されて活躍する事にはある種の爽快感があり、そういった事がテーマになっているのはよいとは思う。しかしながら、主役がデータを活用する側であるので、活用される側の活躍があまり描かれていないのが難点。活用される側が変化して活き活きとしていく過程を描いたほうが、作品としては面白くなったと思う。結局はGMにとっては選手はコマでしかないというのが皮肉な事に露呈してしまった。球団経営とはそういうものなのかもしれないが、そこにはドラマがない。本作が感動作になりえないのはそういった点が見え隠れするからだろう。
[地上波(吹替)] 6点(2020-08-26 11:33:50)
218.  コクリコ坂から 《ネタバレ》 
長澤まさみの声が暗い。こういうのは現代アニメより古い日活の実写版で見た方がいいような。 <追記>7年ぶりに再見。どうも原作漫画は80年代の少女漫画のようで、そういう世界観(好きになった人が実は兄弟)を無理やり団塊世代の青春物語に改変し、その親世代が戦争関連でいろいろあったというある種の反戦作品にしてしまったため、両者の組み合わせが悪く中途半端な作品になってしまった印象。 その親世代である男3人組も軍人ではなく商船の乗組員(ここが紛らわしい)なので、戦死ではなくあくまでも事故死(俊の父は引き上げ船の乗務中の事故死)。とはいえ、本作で最も訴えたいのは海の父の朝鮮戦争への加担(LST)だろう。昨年にNスペでそういう史実(沈没により22名死亡。ただし輸送員は戦争という意識はなかったと証言)があった事を知ったのだが、世間ではまだまだ知られていないので本作で少しは広まったなら製作者としては本望なのかもしれない。ただし、自分自身も本作初見では気にも止めていなかったので細かく見ない人にはわからないのかもしれない。 あとカルチェラタンについては明治時代にできた建物とはいえ当時としては50~60年前の建物であり、現代に換算するとちょうど昭和の東京五輪の頃にできた老朽化した建物を再開発で壊すのと同じ感覚だろう。いみじくも2011年に起きた災害によって耐震性が問題となり、その後に決まった令和の東京五輪に向けて昭和の貴重な建物が保存運動もなく破壊されまくる事になるのは皮肉な話である。この点においては本作のメッセージ性は全く無力であったと言わざるをえない。
[地上波(邦画)] 4点(2020-08-24 15:31:31)
219.  リベンジ・マッチ 《ネタバレ》 
「対決」をメインストリーとしながらも、テーマは「和解」になっている。よってコメディの体裁をとりつつも、全体的にはホノボノ系な作品になっている。一般的には老人になると頑固になるものだが、他方で心にシコリを残したまま死にたくない、和解したいという気持ちになるようである。本作ではライバルだけでなく元恋人や疎遠だった息子とか、様々な人間関係が和解にむけて収束していく。ただし、和解のプロセスが少々雑であり、それを名優パワーでカバーしていると言えなくもない。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-08-24 12:06:08)
220.  8年越しの花嫁 奇跡の実話 《ネタバレ》 
物語としては結構平坦で淡々と進む。実際には8年の間にもっと双方に苦悩や葛藤があったと思うのだが、そういった点は描かれずキレイでいい話で終わってしまっている。原作未読だが本人達による共著らしく、元々都合の悪い事は書かれていないのか、映画化で省かれたのか。 記憶というのは過去そのものであり、そこが部分的に欠落している事を本人が自覚する事は難しく、周囲にアレコレ言われたとしても混乱するだけであろう。それを映像(記録)によって埋め合わせようとしても記憶との接続がなされなければ本人は受け入れる事ができない。卑近な例で言えば、自分も過去に見た映画を見た事も忘れてしまう事があり、自分のレビュー(記録)見ても作品そのものを見た事を思い出す事ができない事がある。そういう場合は若干混乱するものの、初めて見る作品としてある意味新鮮な出会いとして触れるわけで、思い出せない事が特に気になる事もない。そういう意味で女性が男性をとの過去を思い出せない事に過度に苦しむのはちょっと不可解ではあり、最終的にはあらたな出会いとして出発できたのでよかったが、最初は電撃的に惹かれあっているのに、2度目はずいぶん時間がかかるのも少々不可解ではあった。この辺の女性の感情やプロセスの違いを丁寧に描いてくれると過去とか記憶とか時間という点で興味深い作品になったと思う。
[地上波(邦画)] 5点(2020-08-21 14:13:46)(良:1票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS